JPH0940031A - 高周波加熱調理用包装シート - Google Patents

高周波加熱調理用包装シート

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JPH0940031A
JPH0940031A JP7187127A JP18712795A JPH0940031A JP H0940031 A JPH0940031 A JP H0940031A JP 7187127 A JP7187127 A JP 7187127A JP 18712795 A JP18712795 A JP 18712795A JP H0940031 A JPH0940031 A JP H0940031A
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JP
Japan
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folds
sheet
panel
vapor deposition
packaging sheet
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Pending
Application number
JP7187127A
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English (en)
Inventor
Atsushi Sada
淳 佐田
Kazuya Hachifusa
和也 八房
Shunichi Shiokawa
俊一 塩川
Junichi Honma
淳一 本間
Keita Saeki
敬太 佐伯
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0940031A publication Critical patent/JPH0940031A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ファーストフードやテイクアウト食品の迅速な
加熱処理では、顧客の好みに対応した軟らかさや硬さだ
けでなく、食品によっては焦げ目を付けたり、クリスピ
ー感(パリパリ感)をだしたりする加熱調理法が必要と
なっており、食品に焦げ目を付けたり、クリスピー感
(パリパリ感)をだしたりする加熱調理法に適した高周
波加熱調理用包装シートを提供する。 【解決手段】耐熱性フィルム2の片面に膜厚60Å以下
の金属蒸着層3を備えた蒸着フィルム1の前記蒸着層3
側に順に紙層4と断熱層5とを積層した、又は耐熱性フ
ィルム2の片面に膜厚60Å以下の金属蒸着層3を備え
た蒸着フィルム1の前記蒸着層3側に断熱層5を前記耐
熱性フィルム2側に紙層4を積層した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品を高周波を用
いて加熱したり焦げ目を付けたりして加熱調理するため
のシートであって、加熱時や食する際に食品の周りに巻
いたりトレー状にして包装したして使用するための高周
波加熱調理用包装シートに関する。
【0002】
【従来の技術】食品を高周波を用いて加熱調理するため
のシートとして、従来より電子レンジ用包装シート材料
がある。
【0003】また、食品を高周波を用いて加熱しながら
焦げ目を付けたりして加熱調理するためのシートとし
て、発熱性の電子レンジ用包装シート材料がある。
【0004】上記発熱性の電子レンジ用包装シートは、
耐熱性のプラスチックフィルムに、真空蒸着法などによ
りアルミニウムの極薄膜(導電材料を例えば60Å程度
の極薄膜によって比較的高い電気抵抗性膜にしたもの)
を形成し、蒸着面へ接着剤を介して紙をラミネートした
ものである。
【0005】発熱性の電子レンジ用包装シートは、アル
ミニウム蒸着層が極薄膜であるために、電子レンジの高
周波(マイクロ波)は、通常のアルミ箔のような反射を
発生せず、ほとんどのマイクロ波は、極薄膜の電気抵抗
によるジュール熱として変換吸収され、あるいは極薄膜
の蒸着層は透過する。
【0006】蒸着層に吸収したマイクロ波は、ジュール
熱として蒸着層を加熱し、一方、透過したマイクロ波
は、食品を加熱する。
【0007】このような発熱性の電子レンジ用包装シー
トは、例えば、カートンの内側やトレイの底面に貼り合
わせて、電子レンジ用発熱体付きパッケージなどとして
利用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年、ファーストフー
ド産業の進展に伴って、フライドポテトやフライドチキ
ン、ホットドッグやハンバーガーなどテイクアウト(持
ち帰り)用食品の普及には、めざましいものがあり、よ
り迅速な操作によるインスタント加熱調理方式が要求さ
れるようになっている。
【0009】上記テイクアウト食品の迅速なインスタン
ト加熱処理では、顧客の好みに対応した軟らかさや硬さ
だけでなく、食品によっては、迅速に焦げ目を付けた
り、クリスピー感(パリパリ感)をだしたりする加熱調
理法が必要となっている。
【0010】本発明は、食品に焦げ目を付けたり、クリ
スピー感(パリパリ感)をだしたりする加熱調理法に適
した高周波加熱調理用包装シートを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
耐熱性フィルム2の片面に膜厚60Å〜150Å以下の
金属蒸着層3を備えた蒸着フィルム1の前記蒸着層3側
に、順に紙層4と断熱層5とを積層したことを特徴とす
る高周波加熱調理用包装シートである。
【0012】次に本発明の第2の発明は、耐熱性フィル
ム2の片面に膜厚60Å〜150Å以下の金属蒸着層3
を備えた蒸着フィルム1の前記蒸着層3側に断熱層5
を、前記耐熱性フィルム2側に紙層4をそれぞれ積層し
たことを特徴とする高周波加熱調理用包装シートであ
る。
【0013】また、本発明は、上記第1の発明におい
て、メインパネル11と、該パネル11の左右外端にそ
れぞれ折目a、aを介して連設したサイドパネル11
a、11aとにより構成される高周波加熱調理用包装シ
ートである。
【0014】また、本発明は、上記第2の発明におい
て、メインパネル11と、該パネル11の左右外端にそ
れぞれ折目a、aを介して連設したサイドパネル11
a、11aとにより構成される高周波加熱調理用包装シ
ートである。
【0015】また、本発明は、上記第1の発明におい
て、前記サイドパネル11a、11aの左右外端にそれ
ぞれ折目b、bを介して連設したサブパネル11b、1
1bを備える高周波加熱調理用包装シートである。
【0016】また、本発明は、上記第2の発明におい
て、前記サイドパネル11a、11aの左右外端にそれ
ぞれ折目b、bを介して連設したサブパネル11b、1
1bを備える高周波加熱調理用包装シートである。
【0017】また、本発明は、上記第1の発明におい
て、メインパネル11と、該パネル11の左右にそれぞ
れ折目a、aを介して連設したサイドパネル12、12
と、該パネル11の上下にそれぞれ折目c、cを介して
連設したサイドパネル13、13と、前記各々折目aの
延長折目a1 、a1 と前記各々折目cの延長折目c1 、
c1 を介して連設した各々パネル12、13を互いに連
結する連結パネル14、14、14、14と、前記メイ
ンパネル11の各々角隅部と前記各々連結パネル14の
外側角隅部とを結ぶように形成した斜め折目dを備える
高周波加熱調理用包装シートである。
【0018】また、本発明は、上記第1の発明におい
て、メインパネル11と、該パネル11の左右にそれぞ
れ折目a、aを介して連設したサイドパネル12、12
と、該パネル11の上下にそれぞれ折目c、cを介して
連設したサイドパネル13、13と、前記各々折目aの
延長折目a1 、a1 と前記各々折目cの延長折目c1 、
c1 を介して連設した各々パネル12、13を互いに連
結する連結パネル14、14、14、14と、前記メイ
ンパネル11の各々角隅部と前記各々連結パネル14の
外側角隅部とを結ぶように形成した斜め折目dを備える
高周波加熱調理用包装シートである。
【0019】また、本発明は、上記第1の発明又は第2
の発明において、前記耐熱性フィルム2がポリエチレン
テレフタレートフィルム、前記金属層3がアルミニウム
蒸着層である高周波加熱調理用包装シートである。
【0020】また、本発明は、上記第1の発明又は第2
の発明において、前記断熱層5が合成樹脂製発泡シート
により形成されている高周波加熱調理用包装シートであ
る。
【0021】また、本発明は、上記第1の発明又は第2
の発明において、前記断熱層5がコルゲート・ライナー
シートにより形成されている高周波加熱調理用包装シー
トである。
【0022】また、本発明は、上記第1の発明又は第2
の発明において、前記断熱層5が凹凸模様のエンボスシ
ートにより形成されている高周波加熱調理用包装シート
である。
【0023】
【発明の実施の形態】上記第1の発明の高周波加熱調理
用包装シートを、図1の発明の一実施形態における高周
波加熱調理用包装シートAの側断面図に従って、以下に
詳細に説明する。
【0024】高周波加熱調理用包装シートAは、金属蒸
着フィルム1として、厚さ0.05mm〜0.15m
m、若しくは0.15mm〜0.25mm程度の耐熱性
フィルム2の片面に、アルミニウム金属による膜厚50
〜80Å程度の極薄膜の金属蒸着層3が形成されてい
る。なお、耐熱性フィルムとしては、透明乃至不透明で
もよく、また着色されていてもよく、ポリエチレンテレ
フタレートフィルムなどの樹脂フィルムが適当である
が、本発明においては特に限定されるものではない。
【0025】上記金属蒸着フィルム1の金属蒸着層3面
には、接着剤を介して、0.25mm〜0.30mm程
度のボール紙などの板紙、0.10mm〜0.25mm
程度の薄紙(コート紙、上質紙)、あるいは0.05m
m〜0.10mm程度のパラフィン紙など薄葉紙による
紙層4がラミネートされている。
【0026】また、前記紙層4には、接着剤を介して、
厚さ0.1mm〜0.3mm、若しくは0.3mm〜
0.5mm程度の合成樹脂製の発泡シートによる断熱層
5がラミネートされている。
【0027】前記断熱層5としては、加熱発泡性樹脂を
塗布した後に加熱膨張させた独立気泡若しくは連続気泡
(好ましくは独立気泡が良い)の空洞部5aを備えた発
泡層若しくは発泡シート層であり、断熱層5の層厚は、
発泡後の層厚である。
【0028】また、その他に前記断熱層5としては、紙
を凹凸波形状にエンボスしたコルゲートシートと平坦な
ライナーシートとを重ね合わせ貼着した波形状のコルゲ
ートシートによる空洞(規則的空間部)を内部に備えた
段ボールシート(コルゲート・ライナーシート)でもよ
いし、あるいは紙を凹凸ドット状にエンボスしてエンボ
スによる空洞(空間)を形成したエンボスシートであっ
てもよく、段ボールシートの厚さ、又はエンボスシート
の凹凸高さを、前記断熱層5の層厚とするものである。
【0029】上記第2の発明の高周波加熱調理用包装シ
ートを、図2の発明の他の実施形態における高周波加熱
調理用包装シートBの側断面図に従って、以下に詳細に
説明する。
【0030】高周波加熱調理用包装シートBは、金属蒸
着フィルム1として、ポリエチレンテレフタレート樹脂
による厚さ0.05mm〜0.15mm、若しくは0.
15mm〜0.25mm程度の耐熱性フィルム2の片面
に、アルミニウム金属による膜厚50〜80Å程度の極
薄膜の金属蒸着層3が形成されている。
【0031】上記金属蒸着フィルム1の金属蒸着層3面
には、接着剤を介して、0.25mm〜0.30mm程
度のボール紙などの板紙、0.10mm〜0.25mm
程度の薄紙(コート紙、上質紙)、あるいは0.05m
m〜0.10mm程度のパラフィン紙など薄葉紙による
紙層4がラミネートされている。
【0032】また、前記耐熱性フィルム2面には、接着
剤を介して、厚さ0.1mm〜0.3mm、若しくは
0.3mm〜0.5mm程度の合成樹脂製の発泡シート
による断熱層5がラミネートされている。
【0033】前記断熱層5としては、加熱発泡性樹脂を
塗布した後に加熱膨張させた独立気泡若しくは連続気泡
(好ましくは独立気泡が良い)を備えた発泡層、若しく
は発泡シート層であり、断熱層5の層厚は、発泡後の層
厚である。
【0034】また、その他に前記断熱層5としては、紙
を凹凸波形状にエンボスしたコルゲートシートと平坦な
ライナーシートとを重ね合わせて貼着した段ボールシー
トでもよいし、あるいは紙を凹凸ドット状にエンボスし
たエンボスシートであってもよく、段ボールシートの厚
さ、又はエンボスシートの凹凸高さを、前記断熱層5の
層厚とするものである。
【0035】本発明の高周波加熱調理用包装シートA
は、耐熱性フィルム2の片面に、膜厚60Å〜150Å
以下の極薄膜の金属蒸着層3を備えた蒸着フィルム1の
前記蒸着層3側に、順に紙層4と断熱層5とを積層した
ので、該シートAにて、耐熱性フィルム2に接するよう
に食品Fを包み、電子レンジ内に入れて高周波加熱した
際に、高周波は前記蒸着層3を透過して食品Fを加熱し
て、適度な軟らかさを付与できるとともに、発熱する極
薄膜の蒸着層3に近接する食品Fの表面の加熱と乾燥を
促進して、その表面に適度なクリスピー感(パリパリ
感)を付与することができる。
【0036】また、高周波によって加熱された蒸着層3
からシートAの外表面への熱伝導が断熱層5によって抑
制されるため、加熱調理直後でも、比較的熱さを感ずる
ことなく食品FをシートAの外側から手で持って取り出
したり、比較的熱さを感ずることなくシートAを介して
食品Fを手で持って食することができる。
【0037】また本発明の高周波加熱調理用包装シート
Bは、耐熱性フィルム2の片面に、膜厚60Å〜150
Å以下の極薄膜の金属蒸着層3を備えた蒸着フィルム1
の前記蒸着層3側に断熱層5を、前記耐熱性フィルム2
側に紙層4をそれぞれ積層したので、該シートBにて、
紙層4に接するように食品Fを包み、電子レンジ内に入
れて高周波加熱した際に、高周波は前記蒸着層3を透過
して食品Fを加熱し、加熱により蒸発した食品Fの含有
水分は紙層4によって吸収されて、食品Fの表面は乾燥
が促進されるとともに、蒸着層3が発熱して食品Fの表
面に適宜にクリスピー感(パリパリ感)と焦げ目などを
付与することができる。
【0038】また、高周波によって加熱された蒸着層3
からシートAの外表面への熱伝導は断熱層5によって抑
制され、加熱調理直後でも比較的熱さを感ずることなく
食品FをシートAの外側から手で持って取り出すことが
でき、また、比較的熱さを感ずることなくシートAを介
して食品Fを手で持って食することができる。
【0039】また、本発明の高周波加熱調理用包装シー
トA、又はシートBのそれぞれ耐熱性フィルム2、紙層
4、断熱層5の厚さは適宜に設定することができ、比較
的厚さを薄く設定することによって、シートA Bに柔
軟性又はフレキシブル性を付与することによって食品F
の形状に適応するように包み込むことが可能である。
【0040】また、本発明の高周波加熱調理用包装シー
トA、又はシートBは、折目を介して各種形状のパネル
状に分割して、例えば請求項3から請求項8に記載する
ような折目を介して簡単なトレイ状に形成して使用する
ことができる。
【0041】
【実施例】本発明の具体的な実施例を、図3〜図5に従
って以下に詳細に説明する。図3(a)は、上記本発明
の第1の発明による高周波加熱調理用包装シートA又は
第2の発明による高周波加熱調理用包装シートBの一実
施例における平面図である。
【0042】図3(a)に示すように、矩形状の上記シ
ートA又はシートBの中央部に、メインパネル11が形
成され、該メインパネル11の互いに対向する両端部に
は、折目a、aを介してサイドパネル11a、11aが
連設されているものである。
【0043】そして、図3(b)に示すように、上記シ
ートA、又はシートBを、その折目a、aに沿って、断
熱層5が外側になるように同一方向に折り曲げて、サイ
ドパネル11a、11aを、互いに対向するようにメイ
ンパネル11より折り立て、トレイ状にする。
【0044】上記メインパネル11上には、ホットドッ
ク、ハンバーガーなど加熱すべき食品Fを載置して、メ
インパネル11とサイドパネル11a、11aによって
ホールドして電子レンジ内に装填し、食品F側若しくは
メインパネル11側から高周波を照射して加熱調理する
ことによって、食品Fを食べやすい温度に暖めたり、あ
るいは高温に加熱したりするとともに、高周波によって
メインパネル11とサイドパネル11aに積層した極薄
膜の金属蒸着層3を発熱させて、該金属蒸着層3に近接
する食品Fの表面含有水分を蒸発させつつ、その表面に
焦げ目を付けるものである。
【0045】加熱調理後は、食品FをシートA又はBと
ともに電子レンジ内より取り出し、適宜に、食品Fを該
シートA、又はBを介して手で掴んで食するものであ
る。
【0046】図4(a)は、上記本発明の第1の発明に
よる高周波加熱調理用包装シートA又は第2の発明によ
る高周波加熱調理用包装シートBの他の実施例における
平面図である。
【0047】図4(a)に示すように、矩形状の上記シ
ートA又はシートBの中央部には、メインパネル11が
形成され、該メインパネル11の互いに対向する両端部
に、折目a、aを介してサイドパネル11a、11aが
連設され、また、各々該サイドパネル11aの外側端部
に、折目bを介してサブサイドパネル11bが連設され
ているものである。
【0048】そして、図4(b)に示すように、上記シ
ートA、又はシートBを、その折目a、a、b、bに沿
って、断熱層5が外側になるようにそれぞれ同一方向に
折り曲げて、サイドパネル11a、11aを、互いに対
向するようにメインパネル11より折り立て、サブサイ
ドパネル11bを、メインパネル11と平行になるよう
にして、トレイ状にする。
【0049】上記メインパネル11上には、ホットドッ
ク、ハンバーガーなど加熱すべき食品Fを載置して、該
メインパネル11とサイドパネル11a、11a、サブ
サイドパネル11b、11bとによってホールドして、
電子レンジ内に装填し、食品F側若しくはメインパネル
11側から高周波を照射することによって、食品Fを食
べやすい温度に暖めたり、あるいは高温に加熱したりす
るとともに、高周波によってメインパネル11及びサイ
ドパネル11a、サブサイドパネル11bに積層された
極薄膜の金属蒸着層3を発熱させて、金属蒸着層3に近
接する食品Fの表面含有水分を蒸発させつつ、その表面
に焦げ目を付けるものである。
【0050】図5(a)は、上記本発明の第1の発明に
よる高周波加熱調理用包装シートA又は第2の発明によ
る高周波加熱調理用包装シートBのその他の実施例にお
ける平面図である。
【0051】図5(a)に示すように、矩形状の上記シ
ートA又はシートBの中央部には、メインパネル11が
形成され、該メインパネル11の互いに対向する左右両
端部に折目a、aを介してサイドパネル12、12が連
設され、また、該メインパネル11の互いに対向する上
下両端部に折目c、cを介してサイドパネル13、13
が連設されている。
【0052】また前記折目a、aの延長折目a1 、a1
、前記折目c、cの延長折目c1 、c1 を介して各々
前記サイドパネル12、13に連結するそれぞれ連結パ
ネル14、14、14、14が連設され、各々該パネル
14には、メインパネル11の角隅部と各々パネル14
の外角隅部とを結ぶ斜め折目dが設けられている。
【0053】そして、図5(b)に示すように、上記シ
ートA、又はシートBを、その折目a、a、c、cに沿
って、断熱層5が外側になるように、それぞれ同一方向
に折り曲げて、サイドパネル12、12、13、13
を、互いに対向するようにメインパネル11より折り立
てる。
【0054】また、延長折目a1 、a1 、c1 、c1 を
折目a、a、c、cと反対方向(又は同一方向に)に折
り曲げ、且つ斜め折目dを延長折目a1 、a1 、c1 、
c1と反対方向に折り曲げて、連結パネル14の三角形
パネル14aを互いに重ね合わせ、サイドパネル12若
しくはサイドパネル13の外面(又は内面)に重ね合わ
せることにより、シートA、又はシートBをトレイ状に
する。
【0055】上記メインパネル11上には、ホットドッ
ク、ハンバーガーなど加熱すべき食品Fを載置して、該
メインパネル11とサイドパネル11a、11a、サブ
サイドパネル11b、11bとによってホールドして、
電子レンジ内に装填し、食品F側若しくはメインパネル
11側から高周波を照射することによって、食品Fを食
べやすい温度に暖めたり、あるいは高温に加熱したりす
るとともに、高周波によってメインパネル11及びサイ
ドパネル12、13に積層された極薄膜の金属蒸着層3
を発熱させて、金属蒸着層3に近接する食品Fの表面含
有水分を蒸発させつつ、その表面に焦げ目を付けるもの
である。
【0056】
【発明の効果】本発明の高周波加熱調理用包装シート
は、ブレックファスト、ランチ、ディナー用のファース
トフードやテイクアウト食品の迅速な加熱処理におい
て、顧客の好みに対応した適度な軟らか、適度に乾燥し
た硬さを付与できるだけでなく、必要に応じてその食品
に対応したクリスピー感(パリパリ感)や適度な焦げ目
を付けたりすることができ、簡単に包んで高周波加熱す
るための加熱包装用シートとして、また食する際の食品
保持用のキャリング用シートとしても効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の高周波加熱調理用包装シートの一
実施形態における側断面図である。
【図2】第2の発明の高周波加熱調理用包装シートの一
実施形態における側断面図である。
【図3】(a)は第1の発明又は第2の発明の高周波加
熱調理用包装シートの一実施例における平面図、(b)
はその組み立て図である。
【図4】(a)は第1の発明又は第2の発明の高周波加
熱調理用包装シートの他の実施例における平面図、
(b)はその組み立て図である。
【図5】(a)は第1の発明又は第2の発明の高周波加
熱調理用包装シートのその他の実施例における平面図、
(b)はその組み立て図である。
【符号の説明】
A、B…高周波加熱調理用包装シート 1…金属蒸着フィルム 2…耐熱性フィルム 3…金属
蒸着層 4…紙層 5…断熱層 11…メインパネル 11a…サイドパネル 11b…
サブサイドパネル 12、13…サイドパネル 14…連結パネル a〜d…折目 F…食品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本間 淳一 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 佐伯 敬太 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱性フィルム2の片面に膜厚60Å〜1
    50Å以下の金属蒸着層3を備えた蒸着フィルム1の前
    記蒸着層3側に、順に紙層4と断熱層5とを積層したこ
    とを特徴とする高周波加熱調理用包装シート。
  2. 【請求項2】耐熱性フィルム2の片面に膜厚60Å〜1
    50Å以下の金属蒸着層3を備えた蒸着フィルム1の前
    記蒸着層3側に断熱層5を、前記耐熱性フィルム2側に
    紙層4をそれぞれ積層したことを特徴とする高周波加熱
    調理用包装シート。
  3. 【請求項3】メインパネル11と、該パネル11の左右
    外端にそれぞれ折目a、aを介して連設したサイドパネ
    ル11a、11aとにより構成される請求項1記載の高
    周波加熱調理用包装シート。
  4. 【請求項4】メインパネル11と、該パネル11の左右
    外端にそれぞれ折目a、aを介して連設したサイドパネ
    ル11a、11aとにより構成される請求項2記載の高
    周波加熱調理用包装シート。
  5. 【請求項5】前記サイドパネル11a、11aの左右外
    端にそれぞれ折目b、bを介して連設したサブパネル1
    1b、11bを備える請求項3記載の高周波加熱調理用
    包装シート。
  6. 【請求項6】前記サイドパネル11a、11aの左右外
    端にそれぞれ折目b、bを介して連設したサブパネル1
    1b、11bを備える請求項4記載の高周波加熱調理用
    包装シート。
  7. 【請求項7】メインパネル11と、該パネル11の左右
    にそれぞれ折目a、aを介して連設したサイドパネル1
    2、12と、該パネル11の上下にそれぞれ折目c、c
    を介して連設したサイドパネル13、13と、前記各々
    折目aの延長折目a1 、a1及び前記各々折目cの延長
    折目c1 、c1 を介して連設した各々パネル12、13
    を互いに連結する連結パネル14、14、14、14
    と、前記メインパネル11の各々角隅部と前記各々連結
    パネル14の外側角隅部とを結ぶように形成した斜め折
    目dを備える請求項1記載の高周波加熱調理用包装シー
    ト。
  8. 【請求項8】メインパネル11と、該パネル11の左右
    にそれぞれ折目a、aを介して連設したサイドパネル1
    2、12と、該パネル11の上下にそれぞれ折目c、c
    を介して連設したサイドパネル13、13と、前記各々
    折目aの延長折目a1 、a1及び前記各々折目cの延長
    折目c1 、c1 を介して連設した各々パネル12、13
    を互いに連結する連結パネル14、14、14、14
    と、前記メインパネル11の各々角隅部と前記各々連結
    パネル14の外側角隅部とを結ぶように形成した斜め折
    目dを備える請求項2記載の高周波加熱調理用包装シー
    ト。
  9. 【請求項9】前記耐熱性フィルム2がポリエチレンテレ
    フタレートフィルム、前記金属層3がアルミニウム蒸着
    層である請求項1乃至請求項8記載の高周波加熱調理用
    包装シート。
  10. 【請求項10】前記断熱層5が合成樹脂製発泡シートに
    より形成されている請求項1乃至請求項9記載の高周波
    加熱調理用包装シート。
  11. 【請求項11】前記断熱層5がコルゲート・ライナーシ
    ートにより形成されている請求項1乃至請求項10記載
    の高周波加熱調理用包装シート。
  12. 【請求項12】前記断熱層5が凹凸模様のエンボスシー
    トにより形成されている請求項1乃至請求項11記載の
    高周波加熱調理用包装シート。
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