JPH0938769A - 溶断用酸素ランスの着火方法 - Google Patents

溶断用酸素ランスの着火方法

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Publication number
JPH0938769A
JPH0938769A JP19181395A JP19181395A JPH0938769A JP H0938769 A JPH0938769 A JP H0938769A JP 19181395 A JP19181395 A JP 19181395A JP 19181395 A JP19181395 A JP 19181395A JP H0938769 A JPH0938769 A JP H0938769A
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JP
Japan
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lance
oxygen
pipe
lance pipe
cutting
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Application number
JP19181395A
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English (en)
Inventor
Kanji Aizawa
完二 相沢
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 火種の要らない溶断用酸素ランスの着火方法
を提供する。 【構成】 ランスパイプ1の先端部1aをグラインダ6
で研削し、このとき発生する摩擦熱を用いてパイプ先端
に着火させることにより、火種を用いることなく酸素ラ
ンスに着火させることを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶断用酸素ランスの着
火方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、酸素ランスは、内径が3〜12mm程
度の厚肉金属製ランスパイプ(以下、単にランスパイプ
という)を通して酸素を供給し、その先端で鋼を燃焼さ
せて被加工材に穿孔等を行うものである(第3版鉄鋼便
覧VI、P.647 参照)。この酸素ランスをより具体的に説
明すると、ランスパイプの基端から管内に高圧の酸素を
送り込んでその先端部分から噴出させ、火種をかざして
点火させて先端部を燃焼させる。そして、このランスパ
イプ先端部分の酸化反応による高熱、火炎、機械的圧力
等で、適宜、耐火物や地金、鋼材等の被加工材に穿孔や
溶断、あるいは地金付着洗浄等を行うのである。
【0003】そして、酸化反応の促進による高温の発
生、酸化反応の継続、着火の容易化を目的として、ラン
スパイプ内には酸素の流路を確保しつつ、アルミ線や炭
素系の可燃性剤等を充填した工夫がなされたものもあ
る。これらの酸素ランスを使用する際には、酸素ガスを
適切な流量に絞りつつ、ランスパイプ先端を高温物に接
するかまたは高温に曝して先端を赤色加熱して着火させ
るのが通常である。そのため、ガスバーナやアセチレン
炎、あるいは火を起こした赤熱コークス等を用意してお
くこともある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、酸素ラ
ンスを使用する場所に、必ずしも火種になる高温物があ
るとは限らず、またガスバーナや赤熱コークス等を準備
しておくことはかなり煩わしいという問題があった。一
方、場所によっては、バーナ用のガス源や赤熱コークス
等の火種を配置することが安全上好ましくない場合もあ
り、このような場合の着火方法に工夫が求められてい
た。
【0005】なお、例えば特開昭51− 63083号公報にみ
られるように熱間鋼材を切断する際に、回転鋸歯の谷部
に酸素ガスを供給しながら溶断する技術が開示されてい
るが、酸素ガスを供給しながら回転鋸歯で切断すると鋸
歯がもたないこと、および溶けた鋼が飛散あるいは付着
して現実的に使用することができない。さらに、取鍋等
の付着地金溶解には適用できないので、一般に地金等の
溶断、溶解には溶断用酸素パイプが用いられることにな
る。
【0006】本発明は、上記したような従来技術の有す
る課題を解決すべくなされたものであって、火種を用い
ることなく酸素ランスに着火させることの可能な方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属製のラン
スパイプに酸素ガスを流して、そのランスパイプの先端
部を燃焼させながら溶断等を行う溶断用酸素ランスの着
火方法において、前記ランスパイプの先端部をグライン
ダやカットソー等で研削あるいは切断し、このとき発生
する摩擦熱を用いてパイプ先端に着火させることを特徴
とする溶断用酸素ランスの着火方法である。
【0008】
【作 用】本発明によれば、ランスパイプから少量の酸
素ガスを流しながら、その先端部をグラインダやカット
ソー等で研削あるいは切断することにより発生する摩擦
熱を用いて着火させるようにしたので、火種を用いるこ
となく酸素ランスに着火させることができる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例について、図面を参
照して詳しく説明する。図1は本発明の実施例を示す側
面図である。この図1において、1は金属製のランスパ
イプ、2はホルダ、3はバルブ、4はホース、5は圧力
計である。また、6はエア式または電動式のグライン
ダ、7はグラインダ6の切歯である。
【0010】そして、ホース4の端部から酸素ガス8を
供給して、ランスパイプ1の先端部1aから噴き出させ
るのであるが、その流量をバルブ3を用いてやや絞って
おく。これは酸素ガス8自身による冷却により、先端部
1aの加熱が阻害されるのを防ぐためである。この状態
で、グラインダ6を運転して、その切歯7をランスパイ
プ1の先端部1aに送り込んで研削を行うと、切歯7と
先端部1aとの接触部から激しい火花9が発生する。し
かし、この状態ではまだ着火せず、さらに切歯7の送り
込みを続けると、やがて先端部1aの切断切り口が赤熱
するのが認められるようになり、間もなく輝度の高い火
花が混じり始める。これによって着火したことを知るこ
とができる。
【0011】その後、切歯7を傷めないように素早く逃
がしてやると、ランスパイプ1の先端部1aは溶けた金
属10を滴下しながら燃焼を継続するから、バルブ3をさ
らに開いて流量を増やすことにより、図2に示すよう
に、噴出火炎11となって所要の切断火力をもって例えば
丸棒やステンレス鋼塊、地金などの被加工材12を溶断す
ることができる。
【0012】着火においては、切断時の切歯7の回転数
や送り込み速度と酸素ガスの絞り込みが重要であり、ま
た切歯7の材質に対する適正な値をテストによって事前
に把握しておく必要がある。また、酸素ガスの流量を把
握するには、圧力計5を用いることができる。本発明法
を用いて、ランスパイプ1に着火したときの条件を以下
に示した。すなわち、材質が鋼で、長さが7m 、外径が
10mmφとされるランスパイプ1に図3(a) に示すよう
に、アルミ線13を充填し、その中央部に酸素ガス流路14
を設ける。また、グラインダ6には電動式を用い、その
切歯7の直径は180 mmφで厚さは2mmとした。なお、ラ
ンスパイプ1が図3(b) に示すように、内管1aを備え
た場合は、アルミ線13を内管1aと外管との間に充填す
ればよい。
【0013】そして、ランスパイプ1の基端における酸
素ガス圧力を0.15〜0.2kgf/cm2Gに絞って少量の酸素ガ
スを流しつつ、ランスパイプ1を切断するようにグライ
ンダ6の歯を当てて切歯7を周速4300m/min で回転させ
て、毎秒0.1 〜0.5 mmでゆっくりと送り込みながら研削
を始めたところ、20〜60秒で着火させることができた。
【0014】なお、上記実施例において、グラインダを
用いてランスパイプの先端部を研削し摩擦熱を発生する
として説明したが、本発明はこれに限るものではなく、
例えばカットソーなどの切断装置を用いるようにしても
同様の作用効果を得ることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ランスパイプから少量の酸素ガスを流しながら、ランス
パイプの先端部をグラインダやカットソー等で研削ある
いは切断することにより発生する摩擦熱を用いて着火さ
せるようにしたので、火種を用いることなく酸素ランス
に着火させることができ、これによって、火種を配置す
ることが安全上好ましくない場所においても容易に使用
することができる。
【0016】また、着火手段を機械化することができる
から、酸素ランスを自動で着火させて使用する例えば溶
鋼鍋やタンディッシュの排出口の洗浄装置、取鍋底吹羽
口(ポーラスプラグ)の洗浄装置のような機械等への適
用の実現に道を開く効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す側面図である。
【図2】本発明に用いられる酸素ランスの作用の説明図
である。
【図3】本発明に用いられるランスパイプの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ランスパイプ 1a 先端部 2 ホルダ 3 バルブ 4 ホース 5 圧力計 6 グラインダ 7 切歯 8 酸素ガス 9 火花 10 溶けた金属 11 噴出火炎 12 被加工材 13 アルミ線 14 酸素ガス流路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製のランスパイプに酸素ガスを流
    して、そのランスパイプの先端部を燃焼させながら溶断
    等を行う溶断用酸素ランスの着火方法において、 前記ランスパイプの先端部をグラインダやカットソー等
    で研削あるいは切断し、このとき発生する摩擦熱を用い
    てパイプ先端に着火させることを特徴とする溶断用酸素
    ランスの着火方法。
JP19181395A 1995-07-27 1995-07-27 溶断用酸素ランスの着火方法 Pending JPH0938769A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110449837A (zh) * 2019-08-15 2019-11-15 山东崇盛冶金氧枪有限公司 一种氧枪喷头焊接工艺

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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