JPH093760A - 無機質繊維筒状成形体の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

無機質繊維筒状成形体の製造方法及びその製造装置

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JPH093760A
JPH093760A JP7178080A JP17808095A JPH093760A JP H093760 A JPH093760 A JP H093760A JP 7178080 A JP7178080 A JP 7178080A JP 17808095 A JP17808095 A JP 17808095A JP H093760 A JPH093760 A JP H093760A
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JP
Japan
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hot air
mandrel
mold
die
core
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Withdrawn
Application number
JP7178080A
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English (en)
Inventor
Hajime Miseki
元 三関
Yoshitaka Yamada
吉親 山田
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Nippon Muki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Muki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬化成形時間を短縮し、芯型品の端部に焼き
むら、焼き不足が生じない無機質繊維筒状成形体の製造
方法を提供すること。 【構成】 未硬化結合剤を分散付着させた無機質繊維か
らなるマット状の原綿を芯型用のマンドレルとプレスロ
ーラとの間で挟持しながら該マンドレルに積層巻回して
芯型品を形成し、下型に収納された該芯型品を上型で押
圧しプレス成型しながら加熱乾燥し、割部形成装置によ
り該芯型品に割部を形成し、該芯型品から該マンドレル
を取り外して筒状成形体を形成する無機質繊維筒状成形
体の製造方法において、前記加熱乾燥が、複数の貫通小
孔を円周方向及び軸線方向に沿って形成した中空多孔マ
ンドレルと、該芯型品外周に当接する弧状部を有し内部
に通路を形成する該上型及び下型との間で双方向に熱風
を送ることによって行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大型パイプ等の保温
材、空調用ファン等の吸音材として用いられる無機質繊
維筒状成形体の製造方法及びその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、未硬化結合剤を分散付着させた無
機質繊維からなるマット状の原綿を芯型用のマンドレル
とプレスローラとの間で挟持しながらマンドレルに積層
巻回して芯型品を形成し、下型に収納されたこの芯型品
を上型で押圧しプレス成型しながら加熱乾燥し、割部形
成装置により芯型品に割部を形成し、該芯型品からマン
ドレルを取り外して筒状成形体を形成する無機質繊維筒
状成形体の製造方法及びその製造装置が知られている
(特開平5−280689号)。
【0003】この従来技術では、以下のようにして芯型
品が形成される。即ち、図4の製造工程図に示されるよ
うに、まず、定寸法に切断された原綿15が準備され、
原綿15は押圧具16により前後端を押圧され傾斜部1
7が形成されて供給コンベア18上に搭載され、供給コ
ンベア18により移送される原綿15は中空多孔マンド
レル1とプレスローラ19との間に挿入されて中空多孔
マンドレル1に積層巻回され、プレスローラ19は原綿
15を中空多孔マンドレル1側に押圧し、また、原綿1
5の両側端は中空多孔マンドレル1の鍔部2、2により
巾方向の広がりが規制され、かつ平坦状に圧接され、か
くして芯型品20が形成される。なお、芯型品20は中
空多孔マンドレル1の凸部5に相当する部位が膨れた状
態で積層巻回される。
【0004】次に、芯型品20は下型8内に収納される
と共に上型7により押圧されプレス成型される。同時
に、図4及び図5に示されるように、熱風供給源21か
らの熱風が熱風導入菅28を介し中空多孔マンドレル1
の貫通孔4内に導入される。貫通孔4内の熱風は中空多
孔マンドレル1の貫通小孔6を経て、芯型品20の肉厚
部を通り、原綿15を加熱乾燥させながら上型7及び下
型8の通風孔13、13、そして通路11、11内に送
られる。通路11、11内の使用済の熱風はそれぞれ熱
風戻入菅29、30を介して熱風供給源21側に戻入さ
れ、再加熱されて再び熱風導入菅28側に導入されて循
環する。以上の熱風の流通により上型7及び下型8に挟
持された芯型品20は加熱乾燥されると共に、上型7に
より押圧され所定の形状にプレス成形される。
【0005】次に、プレス成型及び乾燥の完了した芯型
品20に割部形成装置25により半径方向に沿う割部2
6を形成し、その後、割部26を開き、芯型品20内の
中空多孔マンドレル1を取り出す。表皮材27を貼着す
る場合には、図略の表皮材供給手段により表皮材27を
芯型品20の外表面及び/又は内表面に接着剤を用いて
貼着する。以上により、筒状成形体20aが完成され
る。なお、中空多孔マンドレル1の鍔部2、2により、
筒状成形体20aは耳切りをすることなく定寸に仕上げ
られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、上型及び下型に
供給される原綿は、原綿の耳部を有効利用するため中に
折り込んで中空多孔マンドレルに巻き付けている。この
ため、芯型品の端部はそれ以外の部分に比べて密度が高
くなるので、マンドレルから上型及び下型方向に熱風を
供給する場合、密度の高い芯型品の端部は硬化成形に時
間がかかり、密度の低い部分に成形時間を合わせると焼
きむら、焼き不足を生じるという問題がある。本発明の
目的は、芯型品の加熱硬化成形時間を短縮し、芯型品の
端部に焼きむら、焼き不足が生じないような無機質繊維
筒状成形体の製造方法及びその製造装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の無機質繊維筒状
成型体の製造方法は、前記目的を達成すべく、未硬化結
合剤を分散付着させた無機質繊維からなるマット状の原
綿を芯型用のマンドレルとプレスローラとの間で挟持し
ながら前記マンドレルに積層巻回して芯型品を形成し、
下型に収納された前記芯型品を上型で押圧しプレス成型
しながら加熱乾燥し、割部形成装置により前記芯型品に
割部を形成し、前記芯型品から前記マンドレルを取り外
して筒状成形体を形成する無機質繊維筒状成形体の製造
方法において、前記加熱乾燥が、複数の貫通小孔を円周
方向及び軸線方向に沿って形成した中空多孔マンドレル
と、前記芯型品外周に当接する弧状部を有し内部に通路
を形成する前記上型及び下型との間で双方向に熱風を送
ることによって行われることを特徴とする。
【0008】上記双方向に熱風を送る手段として、マン
ドレルから上型及び下型方向へ高速で熱風を送った後、
それよりも低い速度に切換えて熱風を送り、次に上型及
び下型からマンドレル方向へ高速で熱風を送ることが望
ましい。
【0009】また、本発明の無機質繊維筒状成型体の製
造装置は、前記製造方法を実施するのに好適な製造装置
であって、未硬化結合剤を分散付着させた無機質繊維か
らなるマット状の原綿をマンドレルに積層巻回して成型
及び加熱乾燥した後、半径方向に沿う割部を形成してな
る無機質繊維筒状成形体の製造装置で、前記原綿を巻回
する芯型用のマンドレルと、前記マンドレルに巻回され
る原綿を前記マンドレル側に押圧するプレスローラと、
前記マンドレルに前記原綿を積層巻回してなる芯型品を
挟持する上型及び下型と、前記上型及び下型で挟持され
る前記芯型品を加熱する加熱手段と、成型及び加熱乾燥
後の前記芯型品に係合し、その半径方向に沿う割部を形
成する割部形成装置とを有し、前記マンドレルが複数の
貫通小孔を円周方向及び軸線方向に沿って形成した中空
多孔マンドレルであり、前記上型及び下型がそれぞれ前
記芯型品外周に当接する弧状部を有し内部に通路を形成
してなり、前記加熱手段が前記中空多孔マンドレルの貫
通小孔と前記上型及び下型の通路とに連通する熱風供給
源を備えている前記製造装置において、前記熱風供給源
からの熱風の流路が、前記流路に設けた可動ダンパによ
り、送風路、排風路及び循環路に区画されることを特徴
とする。
【0010】前記送風路は、前記熱風供給源の熱風送出
口と前記マンドレル又は前記上型及び下型の通路との間
に形成され、前記可動ダンパの開閉により、前記熱風供
給源からの熱風を前記マンドレルから前記上型及び下型
方向へ供給する時は、前記熱風を前記熱風送出口から前
記マンドレルへ導入し、また、前記熱風を前記上型及び
下型から前記マンドレル方向へ供給する時は、前記熱風
を前記送出口から前記上型及び下型の通路へ導入する流
路であり、前記排風路は、前記熱風供給源の熱風戻入口
と前記上型及び下型の通路又は前記マンドレルとの間に
形成され、前記可動ダンパの開閉により、前記熱風供給
源からの熱風を前記マンドレルから前記上型及び下型方
向へ供給する時は、前記上型及び下型の通路から送出さ
れた熱風を前記熱風戻入口へ戻入し、また、前記熱風を
前記上型及び下型から前記マンドレル方向へ供給する時
は、前記マンドレルから送出された熱風を前記熱風戻入
口へ戻入する流路であり、また、前記循環路は、前記熱
風送出口と前記熱風戻入口との間に形成され、可動ダン
パの開閉により、前記熱風送出口からの熱風が前記マン
ドレル、上型及び下型へ流れないで前記熱風戻入口へ戻
入する流路である。
【0011】
【作用】本発明の無機質繊維筒状成形体の製造方法によ
れば、マンドレルから上型及び下型へ、また上型及び下
型からマンドレルへと双方向に熱風を供給して芯型品を
加熱乾燥することにより、原綿を巻きとった芯型品に密
度むらがあっても、短時間に良好に硬化成形できる。ま
ず、マンドレルから上型及び下型方向へ高速熱風を供給
することにより、芯型品のマンドレル側の端部の焼きが
充分になされ、次にそれよりも低い速度に切換えて同一
経路で熱風を送ることにより、熱風方向の反転時の設備
保護がなされ、その後に送風方向を反転させ、上型及び
下型からマンドレル方向へ高速熱風を供給することによ
り芯型品全体に亘り良好に焼き上げられる。
【0012】また、最初にマンドレルから上型及び下型
方向へ向かって熱風を供給することにより、最初に上型
及び下型からマンドレル方向へ熱風を供給する場合と異
なり、当初の高速熱風によって芯型品の表面がつぶれる
ことがない。最初に上型及び下型からマンドレル方向へ
向かって熱風を供給する場合は、当初低速の熱風で徐々
に表面を硬化成形させた後、それよりも高い速度の熱風
に切換えることが必要である。また、本発明の製造装置
によれば、熱風供給源からの熱風の流路に設けた可動ダ
ンパの開閉で形成される熱風流路により、上記製造方法
が好適に実施されると共に、可動ダンバの開閉でマンド
レル、上型及び下型へ送風されぬような熱風循環路を形
成することにより、得られた芯型品を型から取外す際
に、熱風供給源の運転を停止することを要しない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。まず、筒状成形体を作製するための製造装
置を説明するに、中空多孔マンドレル、プレスローラ、
上型、下型、加熱手段、割部形成装置などについては、
特開平5−280689号公報記載のものと同じものが
使用される。すなわち、中空多孔マンドレル1は、図1
に示すように、両側端の鍔部2、2と、鍔部2、2間に
形成される軸体部3と、鍔部2、2及び軸体部3を貫通
する貫通孔4と、軸体部3の中間部位に形成される凸部
5と、軸体部3及び凸部5の円周方向及び軸線方向に沿
って形成され、貫通孔4に連通する熱風通過用の貫通小
孔6から形成される。なお、鍔部2、2の内側面間の寸
法が筒状成形体の軸長に相当し、鍔部2、2の外径は軸
体部3及び凸部5に積層巻回される原綿の成形後の外径
寸法よりも少なくとも大き目に形成される。また、原綿
の両側縁が軸体部3側に入り込み易くするため鍔部2の
内面側にはテーパ面2aが形成される。また、凸部5は
筒状成形体の凹部と合致する形状に構成される。
【0014】また、上型7及び下型8は、図2に示すよ
うに、それぞれ弧状部9と、型合わせ部10と、内部に
密閉空間状の通路11を形成した枠体12とからなり、
弧状部9には多数個の通風孔13が通路11内に連通し
て貫通形成される。上型7と下型8の型合わせ部10、
10を接触係合させて形成される円筒状の空間が筒状成
形体の外輪郭形状にほぼ一致する。なお、通路11と通
風孔13は熱風通路14を形成する。
【0015】また、図4に示すように、定寸法に切断さ
れた原綿15は押圧具16等によりその前後端を押圧し
傾斜部17を形成する。原綿15は供給コンベア18に
より、中空多孔マンドレル1のところまで移送される。
中空多孔マンドレル1の上方側にはプレスローラ19が
配置され、中空多孔マンドレル1に巻回される原綿15
を中空多孔マンドレル1側に押圧する。なお、中空多孔
マンドレル1は図略の駆動手段により回転駆動制御され
る。以上により芯型品20が形成される。また、加熱手
段については、熱風供給源21が、上型7及び下型8に
挟持される芯型品20側に熱風を導入すると共に、使用
済の熱風を戻入して再加熱し得るように設けられる。熱
風供給源21は、図3に示されるように、その熱風送出
口21aが流路22を介してマンドレル1の貫通孔4に
連通され、また流路23及び24を介してそれぞれ上型
及び下型の通路11、11に連通される。流路22、2
3及び24には、図3に示されるように可動ダンパa〜
hが設けられており、熱風供給源21からの熱風の流路
が、これらの可動ダンパの開閉により、送風路、排風路
及び循環路に区画される。
【0016】該送風路は、熱風供給源21の熱風送出口
21aとマンドレル1の貫通孔4又は上型7及び下型8
の通路11、11との間に形成され、可動ダンパa〜h
の開閉により、熱風供給源21からの熱風をマンドレル
1から上型7及び下型8方向へ供給する時は、該熱風が
熱風送出口21aからマンドレル1の貫通孔4へ導入さ
れ、また該熱風を上型7及び下型8からマンドレル1方
向へ供給する時は、該熱風が熱風送出口21aから上型
7及び下型8の通路11、11へ導入されるようになっ
ている。該排風路は、熱風供給源21の熱風戻入口21
bと上型7及び下型8の通路11、11又はマンドレル
1との間に形成され、可動ダンパa〜hの開閉により、
熱風供給源21からの熱風をマンドレル1から上型7及
び下型8方向へ供給する時は、上型7及び下型8の通路
11、11から送出された熱風を熱風戻入口21bへ戻
入し、また該熱風を上型7及び下型8からマンドレル1
方向へ供給する時は、マンドレル1の貫通孔4から送出
された熱風を熱風戻入口21bへ戻入するようになって
いる。また、該循環路は、熱風供給源21の熱風送出口
21aからの熱風がマンドレル1、上型7及び下型8へ
流れないで熱風供給源21の熱風戻入口21bへ戻入す
る流路である。
【0017】即ち、流路に設けられた可動ダンパa〜h
の開閉により、熱風供給源21からの熱風がマンドレル
1の貫通孔4に導入され、マンドレル1の貫通小孔6を
経て上型7及び下型8の熱風通路14、14を通り熱風
供給源21へ戻入する第一の熱風流路、熱風供給源21
から上型7及び下型8の熱風通路14、14を通りマン
ドレル1の貫通小孔6及び貫通孔4を経て熱風供給源2
1へ戻入する第二の熱風流路、並びに熱風供給源21か
らマンドレル1、上型7及び下型8へ流れないで熱風供
給源21へ戻入する第三の熱風流路が形成される。第一
の熱風流路は、可動ダンパa〜d及びhを開き、残りの
可動ダンパe、f及びgを閉じることにより形成され、
第二の熱風流路は、可動ダンパb〜gを開き、残りの可
動ダンパa及びhを閉じることにより形成され、また第
三の熱風流路は可動ダンパa及びgを開き、残りの可動
ダンパb〜f及びhを閉じることにより形成される。
【0018】また、図4に示す割部形成装置25は成
型、加熱乾燥の完了した芯型品20に割部26を形成す
るもので、例えば、中空多孔マンドレル1の半径方向に
沿って形成された細巾のスリット溝にスリッタ(丸鋸
等)を案内させながら割部26を形成する構造のもの等
からなる。また、割部26としては、半割り、2等分割
り、3等分割り等の各種のものが必要に応じて採用され
る。完成した芯型品20若しくは加熱乾燥後の工程途中
の芯型品20の外表面及び/又は内表面に表皮材27を
貼着するには、図略の表皮材供給手段から送られる表皮
材に接着剤を塗布し、芯型品20に接触係合させて行
う。なお、加熱乾燥の工程中の芯型品20の場合には接
着剤を用いなくてもよい。
【0019】次に、本発明の筒状成型体20aの製造方
法を図3及び図4を参照して説明する。前記したよう
に、図4の工程図に従って、芯型品20を形成し、次い
で芯型品20を下型8内に収容すると共に、上型7によ
り押圧しプレス成型する。同時に、可動ダンパa〜d及
びhを開き、残りの可動ダンパe、f、gを閉じるよう
に設定し、熱風供給源21からの高速200m/分、高
温330℃の熱風を流路22を介し、φ5mm、ピッチ
6mm、開孔率35%のマンドレル1の貫通孔4内に1
分間供給する。貫通孔4内の熱風はマンドレル1の貫通
小孔6を介し、芯型品20の肉厚部を通り、原綿15を
加熱乾燥させながら、上型7及び下型8の通風孔13、
13を経て通路11、11内に送られる。通路11、1
1内の使用済の熱風は流路23、24を介して熱風供給
源21に戻入する。所望により硬化の程度に応じて再加
熱されて再び流路22により送風される。
【0020】次に、同一経路で10秒間、低速100m
/分、高温330℃の熱風を供給した後、熱風の流路に
設けた可動ダンパb〜gを開き、残りの可動ダンパa及
びhを閉じるように変更する。そして、高速200m/
分、高温330℃の熱風を今度は流路23、24を介し
て上型7及び下型8の通路11、11へ送り、次いで通
風孔13、13を介して芯型品20の肉厚部を通りマン
ドレル1の貫通小孔6を介し貫通孔4へ1分50秒間送
風する。使用済みの熱風は流路22を介して熱風供給源
21へ戻入される。
【0021】成形後芯型品20を型から取り外す場合
は、熱風の流路の可動ダンパa及びgを開き、残りの可
動ダンパb〜f及びhを閉じるように変更し、熱風がマ
ンドレル1の貫通孔4、上型7及び下型8の通路11、
11へ送風されぬように熱風循環路を形成させ、それに
より、熱風供給源の運転を停止することなく芯型品を型
から取り外す。以上の方法に従って得られた芯型品には
焼きむら、焼き不足がなかった。上記した一連の成形作
業が終了した後、次の芯型品20をセットして、流路の
可動ダンパa〜hを上記のように設定変更し、上記の通
り成形作業を繰り返し、目的物を得る。
【0022】また、熱風供給源からの熱風の供給につい
て、比較のために、図5に示す場合において、熱風供給
源21からの熱風を熱風導入管28を介し中空多孔マン
ドレル1の貫通孔4内に導入し、貫通孔4内の熱風を中
空多孔マンドレル1の貫通小孔6を経て、芯型品20の
肉厚部を通し、原綿15を加熱乾燥させながら上型7及
び下型8の通風孔13、13を経て通路11、11内に
送り、通路11、11内の使用済の熱風を熱風戻入管2
9、30を介して熱風供給源21側に戻入するようにし
て5分間成形作業を行った。得られた芯型品の端部に焼
きむら、焼き不足が観察された。また、熱風を上記と逆
の流路で送る場合には、芯型品の表面をつぶさないよう
に、最初低速で1分間送風し、次いでそれよりも高い速
度で送風し2分30秒間成形作業を行った。得られた芯
型品の内側端部に焼きむら、焼き不足が観察された。か
くして、本発明の製造方法及びその製造装置によれば、
加熱硬化成形時間を約14%以上短縮できると共に、芯
型品の端部の焼きむら、焼き不足も解消できた。
【0023】以上の実施例において、中空多孔マンドレ
ル1を図示のような凸部5を有するものとしたが更に別
の形状や凹部を形成するものでもよい。なお、凸部及び
凹部のないストレートのものでも勿論よい。また、中空
多孔マンドレル1及び上型7及び下型8に形成した熱風
通路14も図示のものに限定されるものではない。更
に、本実施例では、芯型品20の外表面及び/又は内表
面に表皮材27を貼着するように説明したが、表皮材2
7はなくてもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明の無機質繊維筒状体の製造方法及
びその製造装置によれば、加熱硬化成形時間を短縮でき
ると共に、芯型品の端部の焼きむら、焼き不足が生じな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における中空多孔マンドレルの例を示す
断面図である。
【図2】本発明における上型、下型の例を示す側面図で
ある。
【図3】本発明における加熱乾燥工程を説明するための
図である。
【図4】従来技術による筒状成型体の製造方法及び製造
装置を説明するための工程図である。
【図5】図4の工程のうち加熱乾燥工程を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 中空多孔マンドレル 2 鍔部 2a テーパ面 3 軸体部 4 貫通孔 5 凸部 6 貫通小孔 7 上型 8 下型 9 弧状部 10 型合わせ部 11 通路 12 枠体 13 通風孔 14 熱風通路 15 原綿 16 押圧具 17 傾斜部 18 供給コンベア 19 プレスローラ 20 芯型品 20a 筒状成形体 21 熱風供給源 21a 熱風送出口 21b 熱風戻入口 22 流路 23 流路 24 流路 25 割部形成装置 26 割部 27 表皮材 28 熱風導入管 29 熱風戻入管 30 熱風戻入管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未硬化結合剤を分散付着させた無機質繊
    維からなるマット状の原綿を芯型用のマンドレルとプレ
    スローラとの間で挟持しながら前記マンドレルに積層巻
    回して芯型品を形成し、下型に収納された前記芯型品を
    上型で押圧しプレス成型しながら加熱乾燥し、割部形成
    装置により前記芯型品に割部を形成し、該芯型品から前
    記マンドレルを取り外して筒状成形体を形成する無機質
    繊維筒状成形体の製造方法において、前記加熱乾燥が、
    複数の貫通小孔を円周方向及び軸線方向に沿って形成し
    た中空多孔マンドレルと、前記芯型品外周に当接する弧
    状部を有し内部に通路を形成する前記上型及び下型との
    間で双方向に熱風を送ることによって行われることを特
    徴とする無機質繊維筒状成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記双方向に熱風を送る手段として、前
    記マンドレルから前記上型及び下型方向へ高速で熱風を
    送った後、それよりも低い速度に切換えて熱風を送り、
    次に前記上型及び下型から前記マンドレル方向へ高速で
    熱風を送ることを特徴とする請求項1記載の無機質繊維
    筒状成形体の製造方法。
  3. 【請求項3】 未硬化結合剤を分散付着させた無機質繊
    維からなるマット状の原綿をマンドレルに積層巻回して
    成型及び加熱乾燥した後、半径方向に沿う割部を形成し
    てなる無機質繊維筒状成形体の製造装置で、前記原綿を
    巻回する芯型用のマンドレルと、前記マンドレルに巻回
    される原綿を前記マンドレル側に押圧するプレスローラ
    と、前記マンドレルに前記原綿を積層巻回してなる芯型
    品を挟持する上型及び下型と、前記上型及び下型で挟持
    される前記芯型品を加熱する加熱手段と、成型及び加熱
    乾燥後の前記芯型品に係合し、その半径方向に沿う割部
    を形成する割部形成装置とを有し、前記マンドレルが複
    数の貫通小孔を円周方向及び軸線方向に沿って形成した
    中空多孔マンドレルであり、前記上型及び下型がそれぞ
    れ前記芯型品外周に当接する弧状部を有し内部に通路を
    形成してなり、前記加熱手段が前記中空多孔マンドレル
    の貫通小孔と前記上型及び下型の通路とに連通する熱風
    供給源を備えている前記製造装置において、前記熱風供
    給源からの熱風の流路が、前記流路に設けた可動ダンパ
    により、送風路、排風路及び循環路に区画されることを
    特徴とする無機質繊維筒状成形体の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記送風路は、前記熱風供給源の熱風送
    出口と前記マンドレル又は前記上型及び下型の通路との
    間に形成され、前記可動ダンパの開閉により、前記熱風
    供給源からの熱風を前記マンドレルから前記上型及び下
    型方向へ供給する時は、前記熱風を前記熱風送出口から
    前記マンドレルへ導入し、また、前記熱風を前記上型及
    び下型から前記マンドレル方向へ供給する時は、前記熱
    風を前記送出口から前記上型及び下型の通路へ導入する
    流路であり、前記排風路は、前記熱風供給源の熱風戻入
    口と前記上型及び下型の通路又は前記マンドレルとの間
    に形成され、前記可動ダンパの開閉により、前記熱風供
    給源からの熱風を前記マンドレルから前記上型及び下型
    方向へ供給する時は、前記上型及び下型の通路から送出
    された熱風を前記熱風戻入口へ戻入し、また、前記熱風
    を前記上型及び下型から前記マンドレル方向へ供給する
    時は、前記マンドレルから送出された熱風を前記熱風戻
    入口へ戻入する流路であり、また、前記循環路は、前記
    熱風送出口と前記熱風戻入口との間に形成され、可動ダ
    ンパの開閉により、前記熱風送出口からの熱風が前記マ
    ンドレル、上型及び下型へ流れないで前記熱風戻入口へ
    戻入する流路であることを特徴とする請求項3記載の無
    機質繊維筒状成形体の製造装置。
JP7178080A 1995-06-21 1995-06-21 無機質繊維筒状成形体の製造方法及びその製造装置 Withdrawn JPH093760A (ja)

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