JPH0935020A - Icカード処理装置 - Google Patents

Icカード処理装置

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JPH0935020A
JPH0935020A JP7206542A JP20654295A JPH0935020A JP H0935020 A JPH0935020 A JP H0935020A JP 7206542 A JP7206542 A JP 7206542A JP 20654295 A JP20654295 A JP 20654295A JP H0935020 A JPH0935020 A JP H0935020A
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正 笛木
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一貴 崎田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカードに無理な力を加えることなく、比
較的長いカード状異物まで排出できるICカード処理装
置を提供すること。 【解決手段】 カード挿入口から挿入される正規長さの
ICカードは、そのカードの挿入方向に沿った一辺縁部
が、フレーム35の一方の側板37の内壁37aに沿っ
て設けられたレール部54の上面部に支持され、後端側
がカード挿入口に下縁に支持された状態でその外部端子
が接触端子に接続される位置まで案内される。また、正
規長さより短いカード状異物3がカード挿入口からカー
ド収容部内に進入すると、そのカード状異物3は、レー
ル部54の上面部だけで一辺縁部が支持されるように進
入するので、その自重によって反対側の縁部が下降する
ように回動して、レール部54側の縁部はレール部54
上面から滑落し、このカード状異物3はカード収納部の
開口部から排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部にメモリ回路
等が設けられたICカードを受け入れて、このICカー
ドに対する読み書き処理を行なうためのICカード処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ICカードは、磁気記録式のカードと異
なり、各種の情報をメモリICに電気的に記憶してお
り、外表部に設けられた端子を介して接続される外部装
置との間で情報の授受を行なうように形成されている。
【0003】図19は、ICカード1の一例を示すもの
で、樹脂製のカード1の一面1a側の前端寄りの所定位
置には、複数の外部端子2、2、…、2が設けられてお
り、各外部端子は、端子近傍に内蔵されたメモリIC等
に接続されている。
【0004】このようなICカードは、外部端子を介し
て電気的に所定の情報交換が行なわれないと、カード所
有者の固有情報や金額情報等を知ることができないの
で、磁気カードに比べて不正利用がされにくく、しかも
外からの磁気によって内容が変化してしまうことがない
という利点があり、磁気カードに代わって利用されてき
ている。
【0005】このようなICカードに対する情報の読み
書きを行なうためのICカード処理装置は、一般的に内
部に引込み機構を持たず、カード挿入口に挿入されたI
Cカードを、その外部端子部分が装置内部に入る程度ま
で受け入れ、装置内でそのカードの外部端子に接触端子
を接触させ、その接触端子を介して情報の授受を行なう
ように構成されており、読み書き処理されたICカード
を手で引き抜くようにして使用される。
【0006】ところが、このような従来のカード処理装
置では、いたずらを目的として正規カードより短く切断
された不良カードがカード挿入口に挿入されると、その
不良カードを外から引き出すことができず、機器の利用
ができなくなってしまう。
【0007】これを解決するための技術として、特開昭
63−271677号公報には、図20に示すICカー
ド処理装置10のように、カード挿入口11から受け入
れたICカード1を、下面が開口されたハウジング12
内に受入れ、その開口部の上方を通過したカードの先端
側を、傾斜した案内部材13によって上方へ大きく反ら
すように案内して、この案内部材13の上部に対向する
ように設けられた複数の接触端子14にカードの外部端
子2を接触させるものが提案されている。
【0008】この技術によれば、図21のように正規カ
ードより短いカード状異物3がカード挿入口11から挿
入された場合には、そのカードの後端がカード挿入口1
1を通過したときに、案内部材13に沿って開口部から
下方へ排出される。また、これより長い異物が挿入され
た場合には、そのカードが後続カードに押されて不良カ
ードの後端がカード挿入口11を通過したときに開口部
から排出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来のICカード処理装置では、ICカードの先
端と中間部との間で、カード自身を強く曲げるようにし
て、カードの外部端子を接触端子に接触させているた
め、外部端子の近傍に埋設されているメモリIC等の集
積回路に大きな力が加わり、内部の集積回路を不良にし
てしまうことがある。
【0010】これを防止するために、例えば、案内部材
13の傾斜を緩くすると、カード状異物を排出させるた
めの開口部が小さくなってしまい、極めて短い異物しか
排出できない。また、案内部材の傾斜を緩くしたまま開
口部を広げるために、案内部材13の下部側の長さを短
くすると、やや下向きに挿入された正規カードの先端を
案内部材で受けることができず、その正規カードを開口
部から排出してしまい、利用者に多大な損害を与えてし
まう。
【0011】このように、従来のカード処理装置では、
ICカードに無理な力を加えることなく、比較的長いカ
ード状異物まで排出でき、しかも、正規カードを端子接
触位置まで確実に案内できるようにすることは、極めて
困難であった。本発明は、この課題を解決したICカー
ド処理装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のICカード処理装置は、ICカードを受け
入れるための横長スリット状のカード挿入口を有するカ
ードスロットと、前記カードスロットのカード挿入口の
奥側に配置され、基板および該基板の下面側に前記カー
ド挿入口の幅とほぼ同一の間隔をもって互いの内壁面を
対向させるように立設された側板を有し、前記基板の下
面および前記両側板の内壁面によって囲まれ下面が開口
したカード収容部を形成するフレームと、前記基板に支
持され、前記カード収容部の所定位置まで挿入されたI
Cカードの外部端子に接触する接触端子と、前記フレー
ムの一方の側板の内壁面に沿って形成され、前記カード
挿入口から前記カード収容部に進入する正規長さのカー
ドの一辺縁部を上面部で支持して前記所定位置まで案内
し、前記正規長さより短いカード状異物が前記カード収
容部に進入した場合には、該カード状異物の一辺縁部を
その自重により前記上面部から滑落させるレール部とを
備えている。
【0013】このように構成したため、本発明のICカ
ード処理装置では、カード挿入口から挿入された正規長
さのICカードは、そのカードの挿入方向に沿った一辺
縁部が、フレームの一方の側板内壁に沿って設けられた
レール部の上面部に支持されて所定位置まで案内され、
その外部端子が接触端子に接続される。また、正規長さ
より短いカード状異物がカード挿入口からカード収容部
内に進入すると、そのカード状異物の挿入方向に沿った
一辺縁部は、自重によって、レール部の上面部から滑落
して、カード収納部の開口部から排出される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図1〜9は、本発明の一実施形態
のICカード処理装置20の外観および内部構造を示し
ている。このICカード処理装置20は、図1に示すよ
うにICカードによる利用が可能な公衆電話機の筐体1
8に装着され、その利用者によって手挿入されるICカ
ードを引き出しが可能な位置まで受け入れて、ICカー
ドの情報の読み書きを行なうものである。
【0015】このICカード処理装置20は、外からI
Cカードを受け入れるために筐体18から突出するよう
に固定されたカードスロット22と、カードスロット2
2の後部に固定されたハウジング32とで形成されてい
る。
【0016】カードスロット22は、背面側が開口した
略箱状に形成され、その前面側には、背面側から前方に
大きく膨出するシャッタ収容部23と、シャッタ収容部
23より前方への高さが少なく形成され挿脱操作部24
とが横に連続するように設けられており、シャッタ収容
部23の前面23aおよび挿脱操作部24の前面24a
には、図2に示すように横長スリット状のカード挿入口
25が連続して形成されている。
【0017】また、このカードスロット22の両側に
は、フランジ26、26が設けられており、このフラン
ジ26、26が筐体18の内面側にネジ止めされてこの
処理装置全体が筐体18に支持されている。
【0018】カードスロット22のシャッタ収容部23
側のカード挿入口25の後方には、図5に示すようにシ
ャッタ部材27が設けられている。シャッタ部材27
は、カード挿入口25を塞ぐように横長に形成されたシ
ャッタ板28と、シャッタ板28の一端側から前方に延
設されたシャッタレバー29と、シャッタ板28の両端
から側方へ突設された軸30、30と、シャッタ板28
の中央上端から上方へ突設された突起31とで一体に形
成されている。シャッタレバー29の先端下部には図6
に示すようにカード挿入口25方向へ向かって高さが漸
増するように傾斜した傾斜部29aが設けられ、傾斜部
29aの後部には段部29bが設けられている。
【0019】なお、シャッタ部材27の軸30、30
は、後述するフレーム35の軸受け40、40に回動自
在に支持され、突起31の上端は、フレーム35に取り
付けられた板バネ41の下面に当接しており、この板バ
ネ41によって、シャッタ部材27は、常にシャッタ板
28およびシャッタレバー29が下向き、即ち、カード
挿入口25を塞ぐ方向の力を受けるように付勢されてい
る。
【0020】このシャッタ部材27は、カードスロット
22のカード挿入口25に挿入されるカードの先端がシ
ャッタレバー29の傾斜部29aに当接して、シャッタ
レバー29が上方に押し上げられると、軸30、30を
支点にして上方へ回動して、シャッタ板28を上方に退
避させ、カード挿入口25を開放する。
【0021】ハウジング32は、このICカード処理装
置20の本体部分を構成しており、上カバー33、フレ
ーム35および下カバー53とで矩形箱状に形成され、
その前端部分がカードスロット22の背面側の開口縁に
内接するように差し込まれて固定されている。
【0022】上カバー33は、矩形平板状に形成され、
フレーム35の上面を塞ぐように固定されており、その
後部下面には、図7に示すように、後述するスライド部
材49の上方への移動を規制するために規制部34が突
設されている。
【0023】フレーム35は、略矩形の基板36、基板
36の両側に互いに対向するように立設された側板3
7、38と、側板37、38の後端を連結する後板39
とによって、上方から見た外形が図5に示すようにほぼ
矩形状に形成され、カードスロット22側から見た形状
が図8に示すように略H状に形成されている。
【0024】基板36の前端部36aは上方に延びてお
り、その前端部36aの前面には、シャッタ部材27の
軸30、30を支持する軸受け40、40が突設されて
いる。
【0025】また、前端部36aの上面には、シャッタ
部材27の突起31を上方から押圧する板バネ41が取
り付けられている。
【0026】一方、側板37、38の下側内壁面37
a、38aは、カード挿入口から挿入されICカードを
直線的に受け入れるために、カード挿入口25の幅と等
しい距離で互いに平行に対向しており、基板36の下面
36bに対して直交している。フレーム35は、カード
挿入口25から挿入されるICカードが、このフレーム
35の基板36の下面36b、側板37、38の下側内
壁面37a、38bで囲まれたカード収容部42内に進
入する位置に固定されている。
【0027】基板36のほぼ中央部には端子板取付穴4
3が貫通形成されている。この端子板取付穴43には端
子板44が固定されている。端子板44の下面側には、
カード収容部42内に進入したICカードの各外部端子
に接触するための接触端子45が4個ずつ2列に並んで
設けられている。各接触端子45は、バネ性を有する導
電部材(例えばリン青銅等)でほぼV字状に屈曲形成さ
れ、その一端側を端子板44に固定され、他端側を端子
板44に設けられた各端子穴44aに挿通させるように
して端子板44に支持されており、下方から押圧される
と弾性変形しながら上方へ移動し、その弾性復帰力で下
方からの押圧力に対抗する。
【0028】端子板44の両側にはそれぞれ溝46、4
6が設けられており、各溝46の前端にはスプリングフ
ック47、47が設けられている。
【0029】端子板44の後部には、基板上面36cよ
り一段高く形成された所定幅のスライド台48が設けら
れている。
【0030】このスライド台48の上には、逆凹状に形
成されたスライド部材49が載置されている。スライド
部材49は、図5、図8に示すように、スライド台48
より僅かに広い幅の矩形状の上板49aと、この上板4
9aの両側から溝46、46を挿通してカード収容部4
2まで下方に延設されたカード受け49b、49bとを
有し、上板49aの下面をスライド台48の上面に当接
させた状態で前後方向の摺動が可能に支持されている。
【0031】各カード受け49b、49bの中間部には
スプリングフック50、50がそれぞれ設けられてお
り、各スプリングフック50、50と基板36の溝4
6、46内の各スプリングフック47、47との間に
は、カードが引き抜かれたときに、スライド部材49を
カード挿入口側へ所定位置まで戻すためのスプリング5
1、51が掛けられている。
【0032】基板36の後部には、カードが奥まで挿入
されたことを検知するためのセンサとしてマイクロスイ
ッチ52が取り付けられている。マイクロスイッチ52
は、スライド部材49が最後部まで押されたときに、そ
の一方のカード受け49bの後部に押されてオンする位
置に取り付けられている。
【0033】なお、各接触端子45とマイクロスイッチ
52は、図示しない回路基板を介して公衆電話機の制御
部(図示せず)に接続されている。この制御部は、通常
の通話制御の他に、カードの挿入と引抜きをマイクロス
イッチ52のオンオフ状態から判断し、各接触端子45
を介して挿入カードに対する情報の読み書き処理を行な
う。
【0034】一方、フレーム35の下部には下カバー5
3が基板36に対して平行に取り付けられている。下カ
バー53は、図9および図10に示すように、基板36
とほぼ同一外形の薄い矩形板を、その一方の側縁に沿っ
て細い幅で所定長さ延びたレール部54と、レール部5
4の後部から他方の側縁側へ広い幅で延びた底板部55
とを残して切欠いた形状を有している。
【0035】下カバー53のレール部54側の一方の側
縁部53aはフレーム35の側板37の下側内壁37a
に沿って固定され、底板部55側の後縁部53bはフレ
ーム35の後板39の下部内壁39aに沿って固定さ
れ、また、底板部55の他方の側縁部53cはフレーム
35の側板38の下側内壁38aに沿って固定されてい
る。
【0036】また、側縁部53aと反対側のレール部5
4の側縁部には、下方へ向かって傾斜する傾斜面54a
が設けられている。
【0037】また、底板部55は、一方の側縁部53a
から他方の側縁部53cへ向かってその幅が一様に減少
するように、その前縁部が後縁部53bに対して角度を
もっており、その前縁部にはレール部54の傾斜面54
aと連続する傾斜面55aが設けられている。
【0038】なお、下カバー53の上面53dと基板3
6の下面36bとの間の距離は、ICカードの厚さより
大になっている。また、基板36の下面36bからレー
ル部54の上面(この実施形態では下カバー53の上面
53dと同じ)までの距離Dおよびレール部54の側板
38の下側内壁面38aからの突出幅Wは、レール部5
4の長さLより短い長さで正規カードの幅と厚みを有す
るカード状異物をカード挿入口25から受けたとき、そ
のカード状異物の一辺縁部をレール部54上に支持した
状態で、反対側の一辺縁部がそのカード状異物の自重に
よって側板38の下側内壁面38aの下端より下方位置
まで回転して、一辺縁部がレール部54上面から滑り落
ちるように設定されている。
【0039】次に、このカード処理装置20の動作につ
いて説明する。正規のICカード1がカードスロット2
2のシャッタ収容部23側のカード挿入口25側へ挿入
されると、図11の(a)に示すように、シャッタレバ
ー29が上方に押されてシャッタ板28が上方へ退避
し、このICカードを図12の(a)に示すように、カ
ード収容部42側へ案内する。
【0040】このとき、ICカード1は、図13の
(a)に示すようにカードスロット22のカード挿入口
25の下縁と下カバー53のレール部54の上面に支持
されてカード収容部42内をほぼ水平に進む。
【0041】そして、ICカード1の先端1bがスライ
ド部材49のカード受け49bに当接して、図12の
(b)のようにスライド部材49がフレーム35の後板
39に当接する位置まで摺動すると、そのICカード1
の外部端子(図示せず)に接触端子45がそれぞれ接触
するとともに、マイクロスイッチ52がオン状態にな
る。
【0042】また、このとき、ICカード1の後端1c
は、図11の(b)に示すようにシャッタレバー29の
下端を通過し、板バネ41の付勢力によって下降したシ
ャッタレバー29の段部29bに係合して、後方への戻
りが規制されるが、ICカード1の後部は、図13の
(b)に示すように、カードスロット22の挿脱操作部
24から露出している。
【0043】また、スプリング51の復帰力は、シャッ
タ部材27側の板バネ41の力より弱く設定されている
ので、この状態でICカード1を離してもカードが戻る
ことはない。
【0044】このマイクロスイッチ52のオンが検知さ
れると、各接触端子45を介してICカード1内のメモ
リに対する情報の読み書き処理がなされる。
【0045】そして、通話利用が終了して、カードスロ
ット22の挿脱操作部24に露出しているICカードを
引くと、シャッタレバー29が上方に移動してICカー
ド1に対する戻り規制が解除され、ICカード1を排出
することができる。
【0046】また、例えば、図14に示すように、フレ
ーム35のレール部54の長さより短いカード状異物3
がカード挿入口25からカード収容部42内に挿入され
た場合、図15に示すように、そのカード状異物3はレ
ール部54に支持されたその一辺縁部を支点として、そ
の自重によって反対側の一辺を下降させる方向に回転
し、この回転によってカード状異物3の一辺縁部がレー
ル部54上から滑り落ち、カード収容部42の開口され
た下面から排出される。このため、次のカード挿入に支
障を与えることがなく、機器の利用が不可能になるよう
なことはない。
【0047】また、正規カードより短くレール部54以
上の長さのカード状異物が挿入された場合、スライド部
材49を最後部まで押し切ることができず、手を離すと
このカード状異物は、スプリング51によってその後部
が挿脱操作部24から露出するように押し出される。し
たがって、このカード状異物は、カードスロット22か
ら簡単に引き抜くことができ、次のカード挿入を支障な
く行なうことができる。
【0048】また、反りの少ない正規のICカード1
は、カード挿入口25とレール部54に支持されて図1
6の(a)に示すようにほぼ水平に端子接触位置まで進
入するが、図16の(b)のように、反りのある正規の
ICカード1′が挿入された場合には、下方へ反ったI
Cカード1′の前縁部分が、図17に示すように、下カ
バー53の底板部55の前縁部に形成された傾斜面55
aに当接して上方にずり上げられて底板部55の上面に
乗り上げ、端子接触位置まで挿入することができる。ま
た、この傾斜面55aは、カードの前縁との当接位置が
側板38方向に除々にずれるように角度をもっているの
で、たとえ、下端が底板部55の下方に位置するように
大きく反ったカードでも、その前端部分を底板部55上
に案内することができる。
【0049】また、カード状異物3より外形が小さい異
物がカードスロット22内に停留しても、次のカード挿
入時に、その異物は、カード収容部42の下面から排出
される。
【0050】以上のように、このICカード処理装置で
は、正規カードに対して無理な外力を加えることなく、
その外部端子が接触端子に接触する位置まで確実に受け
入れることができ、しかも、カード状あるいはその他の
異物によるカード詰まりを防止することができる。
【0051】
【他の実施形態】なお、前記実施形態では、レール部5
4上を通過した正規長のカードを底板部55上に案内し
て、カードの外部端子を接触端子に接続させていたが、
底板部55を設けずに、スライド部材49に連動して下
方からカードの下面を押し上げる機構を用いて、この底
板部55の部分も開口させれば、カード収容部の開口面
をさらに大きくでき、異物に対する故障もさらに少なく
なる。
【0052】また、前記実施形態では、レール部をフレ
ームの側板と別体の下カバーに設けていたが、これは、
本発明を限定するものでなく、フレームの側板にレール
部を一体に突出形成してもよい。
【0053】また、前記実施形態のレール部には、その
上面と基板下面との間の隙間が少なくてもカード状異物
を回転させてレール部上から滑落とせるように、傾斜面
を設けていたが、レール部の上面と基板下面との隙間を
大きくとれる場合には、図18の(a)に示すように、
矩形断面のレール部60を用いてもよい。
【0054】また、前記実施形態では、基板の下面を平
坦に形成していたが、図18の(b)のように、基板3
6の下面のレール部61の上方部分に逃げ溝(矩形でも
円弧状でもよい)62を設けておけば、基板36の中央
部の下面36bとレール部61の上面の距離を少なくす
ることができる。
【0055】また、前記実施形態では、カード挿入口を
有するカードスロット22とフレーム35とが別体に形
成されていたが両者を一体に形成してもよく、また、こ
れらの形状についても種々の変形が可能である。
【0056】また、前記実施形態は、手でカードの挿入
と引出しを行なうICカード処理装置に本発明を適用し
た例を示したが、カード挿入口とカード収容部との間
に、挿入されたカードを搬送する機構を有し、カード挿
入口から挿入されたカードをカード収容部まで引き込
み、読み書き処理が終了したカードをカード挿入口ある
いはカード排出口から排出するICカード処理装置にお
いても、本願を適用することができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のICカー
ド処理装置は、カード収容部を構成するフレームの一方
の側板の内壁面にのみレール部を設けて、カード挿入口
から進入する正規長さのカードの一辺縁部をレール部の
上面部で支持して所定位置まで案内し、正規長さより短
いカード状異物がカード収容部に進入した場合には、カ
ード状異物の一辺縁部をその自重によりレール部の上面
部から滑落させるようにしている。
【0058】このため、正規のICカードの外部端子部
分を無理に曲げるような力を与えることなく、確実に端
子接触位置まで受け入れることができ、しかも、カード
収容部に大きな開口部を形成することができ、正規カー
ドより短いカード状異物や他の異物をその開口部から排
出させて、カード詰まりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の平面図
【図2】一実施形態の正面図
【図3】一実施形態の側面図
【図4】一実施形態の底面図
【図5】一実施形態の上カバーを外した平面図
【図6】一実施形態の要部の拡大側面図
【図7】図5のA−A線断面図
【図8】図5のB−B線断面図
【図9】図7のC−C線断面図
【図10】一実施形態の要部の斜視図
【図11】一実施形態の要部の動作を説明するための拡
大側面図
【図12】一実施形態の動作を説明するための概略側面
【図13】一実施形態の動作を説明するための概略平面
【図14】カード状異物を挿入したときの一実施形態の
概略平面図
【図15】カード状異物を挿入したときの一実施形態の
要部の正面図
【図16】反りの有無による一実施形態の動作を説明す
るための要部正面図
【図17】反りの有無による一実施形態の動作を説明す
るための概略平面図
【図18】本発明の他の実施形態の概略平面図
【図19】ICカードを示す図
【図20】従来装置の構造を示す概略側面図
【図21】従来装置にカード状異物が挿入されたときの
概略側面図
【符号の説明】
1 ICカード 3 カード状異物 20 ICカード処理装置 22 カードスロット 25 カード挿入口 35 フレーム 36 基板 37、38 側板 37a、38a 内壁面 42 カード収容部 45 接触端子 53 下カバー 54 レール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 隆一 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ICカードを受け入れるための横長スリッ
    ト状のカード挿入口を有するカードスロットと、 前記カードスロットのカード挿入口の奥側に配置され、
    基板および該基板の下面側に前記カード挿入口の幅とほ
    ぼ同一の間隔をもって互いの内壁面を対向させるように
    立設された側板を有し、前記基板の下面および前記両側
    板の内壁面によって囲まれ下面が開口したカード収容部
    を形成するフレームと、 前記基板に支持され、前記カード収容部の所定位置まで
    挿入されたICカードの外部端子に接触する接触端子
    と、 前記フレームの一方の側板の内壁面に沿って形成され、
    前記カード挿入口から前記カード収容部に進入する正規
    長さのカードの一辺縁部を上面部で支持して前記所定位
    置まで案内し、前記正規長さより短いカード状異物が前
    記カード収容部に進入した場合には、該カード状異物の
    一辺縁部をその自重により前記上面部から滑落させるレ
    ール部とを備えたICカード処理装置。
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