JPH093492A - 洗剤用組成物 - Google Patents

洗剤用組成物

Info

Publication number
JPH093492A
JPH093492A JP17800295A JP17800295A JPH093492A JP H093492 A JPH093492 A JP H093492A JP 17800295 A JP17800295 A JP 17800295A JP 17800295 A JP17800295 A JP 17800295A JP H093492 A JPH093492 A JP H093492A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detergent
parts
surfactant
weight
silver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17800295A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Ichikawa
好男 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NICHIBAN KENKYUSHO KK
Original Assignee
NICHIBAN KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NICHIBAN KENKYUSHO KK filed Critical NICHIBAN KENKYUSHO KK
Priority to JP17800295A priority Critical patent/JPH093492A/ja
Publication of JPH093492A publication Critical patent/JPH093492A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗剤の使用量を少なくすることができ、しか
も抗菌・消臭・脂質分解・帯電防止性に優れた洗剤用組
成物を提供すること。 【構成】 (A)陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活
性剤、非イオン界面活性剤および両性界面活性剤の群か
ら選ばれた少なくとも1種の界面活性剤100重量部に
対し、(B)銀塩および/または銅塩を、銀原子または
銅原子換算で0.002〜0.15重量部含有してなる
洗剤用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗剤用組成物に関し、
さらに詳細には衣料用、食器調理器などの台所用、また
は金属、ガラス、樹脂、その他の工業用洗剤として使用
すると、洗浄物が無菌化、無臭化され、さらに優れた脱
脂力により帯電防止性になるとともに、この物性が持続
し、さらにその強い洗浄力により、洗剤の使用量を大幅
に削減することが可能な、消臭・脂質分解・帯電防止性
の洗剤用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、数多くの洗剤用組成物が提案
されているが、いずれも水溶液の場合、洗浄物表面の微
細なピンホールへの脱脂力には限界があり、また強い臭
気対する脱臭力にも問題がある。さらに、環境浄化の面
から、洗剤の使用量をできる限り減少させなければなら
ないという問題もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題を背景になされたもので、洗剤の使用量を少な
くすることができ、しかも消臭・脂質分解・帯電防止性
を有する洗剤用組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)陰イオ
ン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性
剤および両性界面活性剤の群から選ばれた少なくとも1
種の界面活性剤100重量部に対し、(B)銀塩および
/または銅塩を、銀原子または銅原子換算で0.002
〜0.15重量部含有してなる洗剤用組成物を提供する
ものである。
【0005】本発明の洗剤用組成物は、ごく微量の銀イ
オンおよび/または銅イオンが、洗剤の主成分である界
面活性剤、汚れ成分である脂質、さらに洗浄に使用する
水の分子が水素結合により生成している大小の塊を分断
し、単分子化、あるいは塊を小さくする働きを有するこ
とに着目した開発されたものである。
【0006】また、銀イオンや銅イオンは、抗菌力、臭
気成分分解力を有しており、従来の洗剤に較べ次のよう
な特徴を有する。
【0007】界面活性剤の細分子化により、また脂質
分解力および水の活性化により、洗浄力が向上するとと
もに、すすぎも簡単になり、洗剤の使用量を減少でき
る。 脱脂力が優れるため、洗浄物の表面が親水性になって
帯電防止性になる。 抗菌力・脱臭力に優れ、洗浄物が清潔になる。 洗浄後の排水が、脂質分解力、抗菌力および汚物分解
力などを有するため、下水槽、下水管などが浄化され
る。
【0008】本発明に使用される(A)界面活性剤は、
親水基と親油基を併せ持ち、界面活性作用〔吸着・ミ
セル形成、湿潤・浸透・濡れ性、乳化・分解〕をな
し、通常の洗剤の主成分となるものである。この(A)
界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、陽イオン界
面活性剤、非イオン界面活性剤および両性界面活性剤の
いずれもが使用できる。
【0009】このうち、陰イオン界面活性剤としては、
セッケンのほか、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ムなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル基に
直接SO3 Naが付加したアルキルスルホン酸塩、ナフ
タリンにSO3 Naが付加したβ−テトラヒドロナフタ
リンスルホン酸塩、N−イソプロピルシクロヘキシルア
シドスルホン酸ナトリウムなどのアシドスルホン酸塩、
オレイン酸ナトリウムなどの高級脂肪酸塩、スルホコハ
ク酸ジ−2−エチルヘキシルナトリウムなどのジアルキ
ルスルホコハク酸塩などが挙げられる。
【0010】また、陽イオン界面活性剤としては、一般
にアルキルアンモニウムクロライドが挙げられ、具体的
にはオクタデシルトリメチルアンモニウムクロライド、
アルキル(ヤシ)トリメチルアンモニウムクロライド、
ヘキサデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライ
ド、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロラ
イド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロライドなど
が挙げられる。
【0011】さらに、非イオン界面活性剤としては、ポ
リオキシエチレンモノステアリルエステル、ポリオキシ
エチレンモノオレイルエステル、ポリオキシエチレンモ
ノラウリルエステル、ポリオキシエチレンオクチルフェ
ノールエーテル、ポリオキシエチレンセシルエーテル、
ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル、ポリオ
キシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシ
エチレンスルホントリオレエートなどが挙げられる。
【0012】さらに、両イオン界面活性剤としては、ア
ルキルベタイン、アルキルジエチレントリアミノ酢酸な
どが挙げられる。
【0013】これらの(A)界面活性剤のうちでは、好
ましくは陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤が、
洗浄性、湿潤性、浸透性、分散性、乳化性などの点から
好ましい。
【0014】この(A)界面活性剤を原料別に区分する
と、具体的には次のようなものが挙げられ、好ましくは
これらを2種以上併用する。 (A)−1油脂および脂肪酸を原料とする界面活性剤;
セッケン、硫酸化油、α−スルホ脂肪酸エステル、脂肪
酸ジエタノールアミド、脂肪酸多価アルコールエステ
ル、脂肪酸アミン、脂肪酸クロライド (A)−2高級アルコールを原料とする界面活性剤;高
級アルコール硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫
酸エステル塩、モノアルキル硫酸エステル塩、アルキル
クロライドから誘導体される界面活性剤 (A)−3石油を原料とする界面活性剤;n−パラフィ
ンスルホン酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、
α−オレフィンスルホン酸塩
【0015】次に、本発明における(B)銀塩および/
または銅塩は、まず(A)界面活性剤および汚れ成分、
特に脂質、また洗浄時に使用される水の分子結合(水素
結合)を阻害して、単分子化(細分子化)、またはクラ
スターを小さくする働きをする。この働きにより、
(A)界面活性剤は、本来の物性である濡れ性(湿潤・
浸透性)がさらに良くなり、また乳化・分散性が向上す
る。脂質は、洗浄物より分離されやすくなり、水は活性
化されて浸透性、溶解性が向上する。また、(B)銀塩
および/または銅塩は、洗浄物に付着する臭気成分を分
解して無臭化したり、好気性菌類の細胞膜を破壊して死
滅させる働きをする。
【0016】この(B)成分のうち、銀塩として、具体
的には硝酸銀、硫酸銀、塩化銀、ジアンミン銀(I)な
どを、銅塩としては、硝酸銅(II) 、硫酸銅、臭化銅、
酢酸銅、テトラアンミン銅(II) などを挙げることがで
きるが、好ましくは銀塩であり、特に好ましくはジアン
ミン銀(I)である。ただし、本発明は、これらに限定
されるものではない。これらは、1種または2種以上を
水に溶解させ水溶液として使用することもできる。
【0017】(B)成分の使用量は、(A)界面活性剤
100重量部に対し、銀原子または銅原子換算で、0.
002〜0.15重量部、好ましくは0.005〜0.
1重量部である。0.002重量部未満では、本発明の
効果が薄れ、一方0.15重量部を超えると、洗剤の色
が変色したり、洗浄物に銀や銅が沈着し還元されて色が
付いたりして好ましくない。
【0018】本発明の洗剤用組成物は、(A)〜(B)
成分を必須とするが、(B)成分をイオン化するため
に、通常、(C)水が配合される。(C)水の配合量
は、本発明の洗剤用組成物が液状の場合には、(A)界
面活性剤100重量部に対し、通常、30〜300重量
部、好ましくは60〜150重量部程度である。また、
本発明の洗剤用組成物が粉末状の場合には、(A)界面
活性剤100重量部に対し、10〜35重量部、好まし
くは15〜25重量部程度である。(C)水の配合量が
少なすぎると、洗剤用組成物が液状の場合は粘度が高く
なって流動性が悪くなり、一方粉状の場合は乾燥しすぎ
て浮遊し易くなる。一方、多すぎると、液状の場合は使
用量が増し、粉状の場合はべとついて扱いがたくなり好
ましくない。
【0019】また、本発明の洗剤用組成物は、粉末状の
場合、通常、(D)洗浄力補助剤(ビルダー)が配合さ
れる。この(D)洗浄力補助剤(ビルダー)としては、
t−アルミノケイ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ケイ
酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリ
ウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。なお、
(D)洗浄力補助剤(ビルダー)は、洗剤用組成物が液
状の場合にも使用することがある。(D)洗浄力補助剤
の添加量は、(A)界面活性剤100重量部に対し、通
常、70〜200重量部、好ましくは80〜160重量
部程度である。
【0020】さらに、本発明の洗剤用組成物には、
(E)その他の添加剤として、カルボキシメチルセルロ
ース、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドンなどの再汚染防止剤、ビス
(トリアジニルアミノ)スチルベンジスルホン酸誘導体
などの蛍光増白剤、過炭酸ナトリウム、過酸化水素水、
過ホウ酸ナトリウムなどの漂白剤、蛋白質分解酵素(プ
ロテアーゼ)、デンプン分解酵素(アミラーゼ)、油脂
分解酵素(リパーゼ)、繊維素分解酵素(セルラーゼ)
などの酵素、およびハイドロトロープなどを配合するこ
とができる。(E)その他の添加剤の配合量は、(A)
界面活性剤100重量部に対し、通常、0.5〜10重
量部、好ましくは2〜5重量部程度である。
【0021】本発明の洗剤用組成物を調製するには、液
状の場合、まず(B)成分を作製する。(B)成分がジ
アンミン銀(I)イオンの場合は、例えば硝酸銀1gを
70℃の湯64ccに溶解させ、これに3重量%のアン
モニア水35ccのうちの少量加えると、酸化銀の沈澱
が生じる。さらに、残りのアンモニア水を加えていく
と、透明なジアンミン銀(I)イオン1重量%液ができ
る。この場合、酸化銀の沈澱ができたとき、ろ過し水洗
すると、硝酸銀が除去される。これに3重量%アンモニ
アを加えてジアンミン銀(I)イオン液にすることもで
きる。また、水温およびアンモニア水の濃度、添加量、
錯イオンの濃度は、適度に変えることができる。
【0022】(B)成分が硝酸銀の場合は、例えば硝酸
銀1gを60℃の湯99ccに溶解させて硝酸銀1重量
%液を作製する。また、(B)成分がテトラアンミン銅
(II) イオンの場合は、例えば硝酸銅1gを20℃の水
79ccに溶解させ、これに4重量%アンモニア水20
ccを加えると、テトラアンミン銅(II) イオン1重量
%液ができる。次に、容器に(A)成分2種以上を入
れ、これに(C)成分と(B)成分および(D)、
(E)成分を加え、軽く攪拌して混合し、均一な溶液を
作製する。
【0023】また、本発明の洗剤用組成物が粉状の場
合、(B)成分は液状の場合と同様の方法で作製する。
次に、容器に(A)成分2種以上を入れ、これに
(C)、(B)(D)、(E)成分を加え、さらに適度
の水を加えて攪拌混合して洗剤スラリーを作製する。こ
れを攪拌しながら熱を加えて乾燥し、粉状にする。工業
的には、スプレードライヤー法などにより、乾燥させ
る。
【0024】本発明の洗剤用組成物は、水を加えて洗濯
することにより、汚れを落とすことができるとともに、
脱臭、抗菌効果を奏することができる。具体的には、ま
ず水と洗剤用組成物と洗浄物を加え、10〜20分程度
攪拌し、通常の方法で洗濯すればよい。洗剤の使用量
を、大幅に減少させることができ、汚れがひどい場合で
も、従来の使用量の50〜75%に減らすことができ
る。特に、水温を30℃〜50℃にすると、洗浄効果が
大きく、洗剤を大幅に減らしても、充分きれいに洗濯す
ることができる。その後、すすぎを3〜10分程度、状
況に応じて行えばよい。
【0025】
【作用】通常、洗浄物を洗剤溶液に浸すと、界面活性剤
が洗浄物に浸透し濡れた状態になり、さらに汚れ成分に
作用し、その乳化・分散作用によって油性汚れは液中に
細分化され、固体粒子は液中に浮き上がってくる。本発
明の洗剤用組成物は、界面活性剤自身の細分子化を促し
て、浸透性、濡れ性をさらに高め、乳化・分散力を向上
させて、洗浄力を高めるとともに、洗浄水にも作用し
て、そのクラスターを小さくし、浸透性、溶解性の高い
水に変えて洗浄力の向上に寄与するものである。また、
本発明の洗剤用組成物は、汚れ成分の脂質や蛋白質に作
用して、これを細分子化し、分解・分離を促すものであ
る。
【0026】これにより、脱脂力が大幅に向上して、洗
浄物の表面が親水性となり、帯電防止性になり、この性
能が持続する。さらに、本発明の洗剤用組成物は、洗浄
物に付着している臭気成分を分解して無臭化させ、また
好気性菌類の細胞膜を破壊して死滅化させる強い抗菌力
を示すものであり、洗浄後もこの性能が持続する。さら
に、洗浄後の排水(下水)も浄化される。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げ本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明は、特許請求の範囲を越えないかぎ
り以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施
例中、部および%は、特に断らないかぎり重量基準であ
る。
【0028】実施例1〜6、比較例1〜3洗剤用組成物の調製 洗浄性、帯電防止性、抗菌性、脱臭性、脱脂性などを調
べるため、以下のようにして、洗剤用組成物を調製し
た。まず、表1〜2に示すA〜Iの9種類の洗剤用組成
物を調製した。前記組成物Aは、ポリ容器に、(A)−
2−ポリオキシエチレンアルキルエーテル46.6
部、(A)−2−ポリオキシエチレンアルキル硫酸エ
ステルナトリウム26.7部、および(A)−3−直
鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム26.7部を
入れ、これに(C)水120部と、別途作製した(B)
−ジアンミン銀(I)イオン1%液1.7部を加え
て、攪拌器で軽く攪拌し、均一な洗剤溶液を調製した。
組成物B〜C、GおよびHも、組成物Aと同様の方法
で、(D)成分または(E)成分を加えて〔ただし、組
成物Hは、(B)、(D)、(E)成分を除く〕調製し
た。
【0029】組成物Dは、ステンレス製容器に、(A)
−1−セッケン5.5部、(A)−2−ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル27.8部、(A)−3−
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム38.9
部、(A)−3−α−オレフィンスルホン酸ナトリウ
ム27.8部を入れ、これに水100部と(B)ジアン
ミン銀(I)イオン1%液1.3部、および(D)−
アルミノケイ酸ナトリウム83.3部、(D)−炭酸
ナトリウム66.7部と(E)−カルボキシメチルセ
ルロース2.8部、(E)−蛍光増白剤2.8部、
(E)−酵素2.8部を加えて攪拌器で攪拌して混合
し、均一な洗剤スラリーを作製した。次に、これを乾燥
器に入れ、緩やかに攪拌しながら乾燥して粉状の洗剤を
調製た。なお、乾燥後の重量換算で、水分は、18.3
部であった。以下、組成物E、FおよびIも、同様にし
て調製した。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】洗浄力評価試験(1) 日本油脂化学協会法により行った。まず、木綿、毛、木
綿/ポリエステル混紡、ポリエステル4種類の布地を、
5・3・3・5枚用意し、極度硬化牛脂と流動パラフィ
ンとカーボンブラックを用いて、人工汚染布を作製し
た。次に、一般家庭用攪拌式洗濯機に、水25リットル
を入れ、水温を15℃、25℃に2種類に調整し、これ
に洗剤と人工汚染布を入れ、15分間洗浄したのち、乾
燥させ、人工汚染布の反射率を測定して〔JIS K3
362に準じ、(株)村上色彩技術研究所製、反射率計
CM−53Pで測定〕、洗浄効果を調べた。なお、参考
に、市販合成洗剤〔液状;花王(株)製、アタック、粉
末;ライオン(株)製、トップ〕を使用して洗浄した。
これらの結果を表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】洗浄力評価試験(2) JIS K3371衣料用合成洗剤の洗浄力評価方法に
準じて、20枚の衿あか布を用意し、一般家庭用攪拌式
洗濯機を用いて洗浄力試験を行った。まず、25リット
ルの、水温15℃、30℃の2種類の使用水に対して、
本発明の洗剤と衿あか布を入れて10分間洗濯した。ま
た、対照として、規定の洗浄力評価用指標洗剤(粉末)
を作用して使用した。評価結果を表4に示す。
【0035】評価は、洗濯した20枚の衿あか布を白色
の台紙上に記号順に配列し、JISZ8723の6によ
って一対の衿あか布を左右見比べながら、1枚ずつ20
枚の衿あか布について汚れ落ちの程度を3人の判定者の
目視によって判定した。評価方法は次のとおりである。
【0036】 対照に比し明らかに劣る場合 −2 対照に比しやや劣る場合 −1 対照 0 対照に比しやや勝る場合 +1 対照に比し明らかに勝る場合 +2
【0037】
【表4】
【0038】帯電防止性試験 洗浄力試験(1)で使用した試験布を用いて、3日経過
後に帯電防止性の試験を行った。試験法は、JIS L
1094−1980静電気測定法のA法半減期測定法に
従った。測定法は、半減期測定器に試験布をセットし、
+10KVの印加電圧を30秒間かけ、印加電圧を切っ
た後の電圧を経時測定して、その半減期を求めた。試験
は、各試験布に3回ずつ行い、その平均値とした。結果
を表5に示す。帯電防止性は、本発明の洗剤の脱脂力を
示すもので、試験布が親水性になるためと考えられる。
表5から、帯電時間が、本発明の洗剤と比較例および対
照洗剤とでは、顕著な差が認められる。
【0039】
【表5】
【0040】抗菌力試験 洗浄力評価試験(1)で使用した試験布を用いて、25
日経過後に抗菌力の試験を行った。試験菌は、肺炎桿菌
とMRSA(メチシリン耐性黄色ブトウ球菌)の2種を
用い、三角フラスコ内の菌懸濁液(試験液)中に試験布
を入れて振とうし、6時間および24時間後の試験液中
の生菌数を測定した。表6〜7に、振とう前(試験布添
加前)および振とう後の肺炎桿菌試験液あるいはMRS
A試験液1mlあたりの生菌数を示す。なお、ブランク
として、試験布無添加の試験液について同様に試験し
た。結果を表6〜7に示す。
【0041】
【表6】
【0042】
【表7】
【0043】脱臭性試験 本発明の洗剤による脱臭性能を調べるため、次のような
試験布を作製した。すなわち、木綿、毛、ポリエステル
3種類の布地を各4枚(40×40cm)用意し、各2
枚ずつに魚(サバ)の切り身4個ずつを包み、これをポ
リエチレン製の袋に入れて密封し、2日間放置したの
ち、取り出した。次に、残りの各2枚ずつをガラスビン
に入れ、酢酸100ccを散布して密封し、1日間放置
したのち、取り出した。この試験布を使用して、本発明
の洗剤にて洗浄し(水25リットル、水温15℃)、乾
燥したのち、臭気強度を官能試験法により測定した。な
お、対照として、市販の合成洗剤(液状と粉状の2種)
を使用した。官能試験における臭気強度は、環境庁告示
の6段階強度表示を用いて測定した。被験者数は、6名
とした。結果を表8に示す。
【0044】
【表8】
【0045】脱脂力試験 本発明の洗剤の脱脂力を調べるため、牛脂およびスピン
ドル油をアルミニウム板およびステンレス板に、それぞ
れ塗布して洗浄した。試験方法は、次のとおりである。
【0046】(1)基材 アルミニウム板(50×50×0.5mmt) SUS304板(50×50×0.5mmt) (2)油脂 牛脂(ラード) スピンドル油(マシン10) (3)洗浄液 イオン交換水1リットルに、表1に示す洗剤Eを10
g入れたもの イオン交換水1リットルに、表1に示す洗剤Iを10
g入れたもの
【0047】(4)試験方法 基材各4枚、計8枚の初期重量を測定した。 基材各4枚ずつに、油脂2種を擦りつけて塗布し、灯
火で加熱して均質にし、放冷してから重量を測定し、塗
布量を求めた。 200mlのビーカーに、各洗浄液50mlおよび油
脂を塗布した基材を入れ、25℃の恒温槽中で30分
間、振とう(120往復/分、振幅10cm)したの
ち、湯浴上で充分にすすいだ。次いで、乾燥器で105
℃、60分間乾燥し、放冷後の重量を測定して、油脂の
抽出率を次式より求めた。結果を表9に示す。 油脂塗布量=(油脂塗布処理後の基材重量)−(基材重
量) 油脂抽出量=(油脂塗布処理後の基材重量)−(洗浄乾
燥後の基材重量) 油脂抽出率(%)=(油脂抽出量/油脂塗布量)×10
【0048】
【表9】
【0049】
【発明の効果】本発明の洗剤用組成物は、洗剤の主成分
となる界面活性剤に対し、銀塩および/または銅塩を含
有しているため、洗剤の使用量を少なくすることがで
き、しかも抗菌・消臭・脂質分解・帯電防止性を有し、
その工業的意義は極めて大である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)陰イオン界面活性剤、陽ンイオン
    界面活性剤、非イオン界面活性剤および両性界面活性剤
    の群から選ばれた少なくとも1種の界面活性剤100重
    量部に対し、(B)銀塩および/または銅塩を、銀原子
    または銅原子換算で0.002〜0.15重量部含有し
    てなる洗剤用組成物。
  2. 【請求項2】 (D)洗浄力補助剤(ビルダー)が、
    (A)界面活性剤100重量部に対し20〜200重量
    部含有されてなる請求項1記載の洗剤用組成物。
  3. 【請求項3】 (A)界面活性剤が、油脂または脂肪
    酸を原料とする界面活性剤、高級アルコールを原料と
    する界面活性剤、および石油を原料とする界面活性剤
    の群から選ばれた少なくとも2種からなる請求項1また
    は2記載の洗剤用組成物。
JP17800295A 1995-06-22 1995-06-22 洗剤用組成物 Pending JPH093492A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17800295A JPH093492A (ja) 1995-06-22 1995-06-22 洗剤用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17800295A JPH093492A (ja) 1995-06-22 1995-06-22 洗剤用組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH093492A true JPH093492A (ja) 1997-01-07

Family

ID=16040838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17800295A Pending JPH093492A (ja) 1995-06-22 1995-06-22 洗剤用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH093492A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999065317A1 (fr) * 1998-06-19 1999-12-23 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Agents antimicrobiens
WO2004104153A1 (en) * 2003-05-22 2004-12-02 Neb Technologies Co., Ltd Manufacturing method of liquid laundry detergent with nano-sized silver colloid
KR100519889B1 (ko) * 2004-12-29 2005-10-10 가이아인포넷(주) 항균 세정제 조성물
JP2007176985A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Lion Corp 液体洗濯助剤組成物
WO2009044449A1 (ja) * 2007-10-02 2009-04-09 Spring Co., Ltd. 洗浄液および洗浄方法
JP2009149739A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Lion Corp 粉末漂白性組成物
JP4558934B2 (ja) * 1998-10-29 2010-10-06 住友金属鉱山株式会社 抗菌剤
JP2011046925A (ja) * 2009-07-28 2011-03-10 Lion Corp 洗剤組成物及び洗濯方法
JP2014531506A (ja) * 2011-10-12 2014-11-27 ザ プロクター アンド ギャンブルカンパニー 洗剤組成物
US10144908B2 (en) 2013-04-16 2018-12-04 Conopco, Inc. Liquid soap having enhanced antibacterial activity
US10370622B2 (en) 2013-04-16 2019-08-06 Conopco, Inc. Soap bar having enhanced antibacterial activity
JP2020152856A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 株式会社Adeka 硬質表面用洗浄剤組成物及び硬質表面の洗浄方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999065317A1 (fr) * 1998-06-19 1999-12-23 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Agents antimicrobiens
GB2354168A (en) * 1998-06-19 2001-03-21 Sumitomo Metal Mining Co Antimicrobial agents
GB2354168B (en) * 1998-06-19 2003-10-22 Sumitomo Metal Mining Co Antimicrobial agents
US6726936B1 (en) 1998-06-19 2004-04-27 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Antimicrobial agents
JP4558934B2 (ja) * 1998-10-29 2010-10-06 住友金属鉱山株式会社 抗菌剤
WO2004104153A1 (en) * 2003-05-22 2004-12-02 Neb Technologies Co., Ltd Manufacturing method of liquid laundry detergent with nano-sized silver colloid
KR100519889B1 (ko) * 2004-12-29 2005-10-10 가이아인포넷(주) 항균 세정제 조성물
JP2007176985A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Lion Corp 液体洗濯助剤組成物
WO2009044449A1 (ja) * 2007-10-02 2009-04-09 Spring Co., Ltd. 洗浄液および洗浄方法
JP2009149739A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Lion Corp 粉末漂白性組成物
JP2011046925A (ja) * 2009-07-28 2011-03-10 Lion Corp 洗剤組成物及び洗濯方法
JP2014531506A (ja) * 2011-10-12 2014-11-27 ザ プロクター アンド ギャンブルカンパニー 洗剤組成物
US10144908B2 (en) 2013-04-16 2018-12-04 Conopco, Inc. Liquid soap having enhanced antibacterial activity
US10370622B2 (en) 2013-04-16 2019-08-06 Conopco, Inc. Soap bar having enhanced antibacterial activity
JP2020152856A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 株式会社Adeka 硬質表面用洗浄剤組成物及び硬質表面の洗浄方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960000198B1 (ko) 세제 조성물
US3843563A (en) Detergent compositions
JPH0559394A (ja) 洗剤組成物
JPS59207999A (ja) 漂白洗浄組成物
JP2595052B2 (ja) ヘクトライト粘土布帛柔軟剤を含有する洗剤組成物
CZ285938B6 (cs) Práškový prostředek do máchací lázně
JPH03126793A (ja) 洗剤組成物
JPH093492A (ja) 洗剤用組成物
US6146427A (en) Method for cleaning hydrocarbon-containing greases and oils from fabric in laundry washing applications
JPH03121199A (ja) 非イオン洗濯用洗剤組成物
JPH06102794B2 (ja) 洗剤組成物
JPH0665719B2 (ja) 洗濯組成物
JPS636100A (ja) アミド柔軟剤を含有する柔軟化漂白洗剤組成物
CA2012836C (en) Washing or detergent compositions
EP0123400A2 (en) Fabric conditioning agents, compositions and processes
CN87107303A (zh) 含特定聚酰胺软化剂的软化洗涤剂组合物
AU598489B2 (en) Detergent composition of improved oily soil removing capability
JP3391543B2 (ja) 親水化処理剤及び親水化処理方法
US6080713A (en) Method for cleaning hydrocarbon-containing greases and oils from fabric in laundry washing applications
NZ212083A (en) Built synthetic anionic detergent composition containing polyacetal carboxylate
JPH0229120B2 (ja) Konasetsukensoseibutsu
JPH089836B2 (ja) 繊維製品の処理方法及び処理用組成物
JP2534551B2 (ja) 台所用粉体洗浄剤組成物
JPS6176596A (ja) 熱水ウオツシユサイク洗剤‐柔軟剤組成物
EP0426906A1 (en) Heavy duty fabric softening laundry detergent composition

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000307