JPH0933005A - 排熱回収ボイラ給水装置 - Google Patents

排熱回収ボイラ給水装置

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JPH0933005A
JPH0933005A JP18396195A JP18396195A JPH0933005A JP H0933005 A JPH0933005 A JP H0933005A JP 18396195 A JP18396195 A JP 18396195A JP 18396195 A JP18396195 A JP 18396195A JP H0933005 A JPH0933005 A JP H0933005A
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JP
Japan
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economizer
water supply
drum
low pressure
recovery boiler
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JP18396195A
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English (en)
Inventor
Madoka Saito
円 斉藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】夏場、冬場の季節の差に対しても安定な給水温
度制御を行って節炭器での腐食を防止する。 【解決手段】ガスタービン4の排ガスを熱源とした排熱
回収ボイラ6内に蒸発器10,ドラム16および節炭器
11を配設し、蒸発器10にドラム16を連結するとと
もに、このドラム16に節炭器11を介して給水を供給
する排熱回収ボイラ給水装置において、節炭器11に給
水する給水ポンプ19の吐出系統を、ドラム16内に設
けた熱交換部16aを通る系統と、この熱交換部16a
を通さない系統とに分岐し、これらの給水を節炭器入口
給水温度調節手段24に合流させて温度調節し、節炭器
11に供給するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンバインドサイク
ル発電プラントにおける排熱回収ボイラ給水装置に係
り、特に排熱回収ボイラの節炭器給水ヘッダー部での外
面結露による腐食と、プラント起動時の排熱回収ボイラ
節炭器での給水蒸発による運転不安定現象を防止するた
めの排熱回収ボイラ給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のコンバインドサイクル
発電プラントにおいては、プラント効率を向上させるた
め、排熱回収ボイラを複圧式とすることが多く、その最
下流部である節炭器付近を流れる排ガス温度は低くなる
傾向にある。
【0003】また、蒸気タービンは比較的小容量である
ため、給水加熱器が設置されていない場合が多く、給水
は蒸気タービン復水器真空度で決定される飽和温度から
やや過冷却されて給水されるため、給水をその状態の温
度より15〜20℃程度加温しないと、節炭器入口ヘッ
ダー表面およびチューブ外表面温度は、結露点以下にな
る場合があり、排ガス中の湿分が節炭器入口ヘッダーや
チューブの外面メタル表面で結露して発錆が生じ、ひい
てはこの外表面腐食からチューブリークに至ってプラン
トの運転に支障をきたすことになる。
【0004】そのため、従来では排熱回収ボイラのドラ
ムと蒸発器との間を循環させる系統に設置されている循
環ポンプ吐出ラインから系統を分岐し、この分岐管を節
炭器入口に調節弁を介して接続し、ドラムで保有する高
温水の一部を給水に混合させて節炭器入口の温度を上昇
させ、節炭器外面メタル表面で排ガスの結露点以上にな
るように、給水温度を調整している。
【0005】図6は従来のコンバインドサイクル発電プ
ラントの一例を示す系統図である。図6に示すように、
起動装置1を起動させると、圧縮機2により圧縮された
空気は、燃焼器3で燃料とともに燃焼してガスタービン
4で仕事をして発電機5を駆動させ、発電を行うように
なっている。ガスタービン4の排ガスは排熱回収ボイラ
6に導かれ、この排熱回収ボイラ6内において、過熱器
7,高圧蒸発器8,高圧節炭器9,低圧蒸発器10およ
び低圧節炭器11の順に熱交換した後に煙突12から排
出される。
【0006】排熱回収ボイラ6で発生した蒸気におい
て、高圧蒸気は高圧ドラム13から過熱器7、高圧蒸気
加減弁14を経て蒸気タービン15の高圧側へ導かれる
一方、低圧蒸気は低圧ドラム16から低圧蒸気加減弁1
7を経て蒸気タービン15の低圧側に導かれ、それぞれ
蒸気タービン15で仕事をした後、復水器18で凝縮液
化されて復水となり、この復水が低圧給水ポンプ19に
よって昇圧され、低圧給水流量調節弁20によって流量
調整されて排熱回収ボイラ6の低圧節炭器11入口に給
水される。
【0007】また、低圧給水ポンプ19の下流側は分岐
され、この分岐管に復水再循環弁21が設置され、この
復水再循環弁21を通して復水器18に復水が再循環さ
れるようになっている。そして、低圧給水流量調節弁2
0の開度はドラムレベル制御装置22の制御信号により
調節される。
【0008】ここで、低圧節炭器11の入口部には、低
圧給水ポンプ19からの給水とともに、低圧循環ポンプ
23の吐出側から分岐して低圧節炭器入口温度調節弁2
4を介した系統も接続されており、これにより高温のド
ラム保有水の一部が給水に混合されて温度上昇が図られ
るようになっている。低圧節炭器入口温度調節弁24の
温度設定値は、通常45〜47℃程度と排ガス中の湿分
の結露温度を若干上まわるように設定されていることか
ら、低圧節炭器11の結露が防止され、結果的に外面腐
食防止効果が得られる。
【0009】すなわち、低圧節炭器11の入口部には、
温度検出器25が設置され、この温度検出器25の検出
信号が比較器26に出力され、比較器26で低圧節炭器
11の入口部の温度と設定値との温度が比較され、調節
器27を介して低圧節炭器入口温度調節弁24の開度が
調節される。
【0010】また、高圧節炭器9には、低圧ドラム16
から高圧給水ポンプ28により高圧給水調節弁29を経
て高温水が供給される。そして、高圧蒸発器8には、高
圧ドラム13から高圧循環ポンプ30により高温水が供
給される。
【0011】ところで、上記のような低温腐食の問題と
は別に、一般に上記のようなコンバインドサイクル発電
プラントの起動時には、排熱回収ボイラ6の発生蒸気量
が少ないため、給水流量も少ない運転状態となり、節炭
器内において流速が遅くなり、蒸発(スチーミング)現
象が発生し、ドラムの水位変動や給水配管のウォータハ
ンマ現象が誘発されて運転に支障をきたす可能性があ
る。
【0012】しかし、図6に示すように構成された排熱
回収ボイラ給水装置では、ドラム保有水の温度が大気温
度に近い状態から起動するコールド起動時、低圧節炭器
入口温度調節弁24が温度設定値との偏差により最初開
状態となるから、起動時でも低圧ドラム16と低圧節炭
器11との間を循環する系統によって低圧節炭器11に
十分な給水が確保されることになり、コールド起動時の
運転不安定現象を回避している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な排熱回収ボイラ節炭器への給水装置では、ドラム保有
水を分岐して給水に混合する系統に十分な流量が流れな
ければ、混合された給水の温度上昇は期待できず、この
流量は低圧節炭器入口温度調節弁24の差圧が十分確保
されるか否かで決定されることになり、すなわち低圧蒸
発器10の入口圧力が低圧節炭器11の入口圧力より十
分大きい必要がある。
【0014】低圧蒸発器10の出口と低圧節炭器11の
出口は、低圧ドラム16に接続されているため、低圧蒸
発器10の入口圧力および低圧節炭器11の入口圧力
は、それぞれの圧力損失により決定され、低圧蒸発器1
0での圧力損失と低圧節炭器11での圧力損失との差は
最大でも1kg/ cm2 以下であり、低圧蒸発器10と低圧
節炭器11内部の流動状態によっては低圧節炭器入口温
度調節弁24の差圧が不十分となって、この温度調節弁
24が全開しても十分な流量が流れず、目標温度に制御
できないという可能性が生ずることになる。
【0015】また、低圧給水ポンプ19から給水される
温度は、夏場と冬場では復水器18の冷却水の温度差に
よる真空度の相違から、冬場においては夏場に比較して
7〜8℃程度も低下して目標温度との差が大きくなるか
ら、冬場に目標温度に制御するためには、ドラム保有水
を混合させる系統に、夏場に比べてより多くの流量を流
す必要がある。
【0016】さらに、図6に示すように、窒素酸化物低
減対策としてガスタービンの燃焼器3に蒸気タービン1
5から蒸気噴射流量調節弁31を経て蒸気噴射を行って
いる場合には、この噴射蒸気量によって結露温度が最大
5℃程度変化する。この場合、噴射蒸気量が多いときに
は、結露温度が上昇するため、低圧節炭器入口温度調節
弁24の温度設定値は、最大噴射蒸気量でも結露しない
ような高めの値に設定する必要があり、これには結局、
ドラム保有水を混合させる側の系統の流量をさらに増加
させることが必要になる。
【0017】結局、従来の系統で構成された排熱回収ボ
イラ6では、低圧蒸発器10と低圧節炭器11の圧力損
失によって決定される入口温度調節弁24の差圧に十分
な余裕を期待できないため、冬場でガスタービン燃焼器
への噴射蒸気量が多い運転状態では、低圧節炭器11の
入口温度が目標温度に制御できず、その結果、低圧節炭
器11の腐食防止効果が十分に得られないという問題点
があった。
【0018】また、プラントの前回停止からの停止間隔
が短く、ドラム保有水が残温を保持した状態から起動す
るホット起動時においては、その初期に低圧給水流量調
節弁20側が全閉付近で運用されるに伴って低圧節炭器
入口温度調節弁24も全閉付近で運用される点がコール
ド起動と異なるため、結果的に節炭器での蒸発現象が発
生して運転不安定現象に至るという問題点があった。
【0019】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、夏場、冬場の季節の差やガスタービン燃焼器へ
の蒸気噴射量の変化などの影響に対しても安定な給水温
度制御を行って節炭器での腐食を防止し、かつプラント
起動時のように排熱回収ボイラへの給水流量が少ない運
転領域でもコールド/ホット起動の別に関わらず、運転
安定性を確保するための節炭器蒸発防止機能を備えた排
熱回収ボイラ給水装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、ガスタービンの排ガスを
熱源とした排熱回収ボイラ内に蒸発器,ドラムおよび節
炭器を配設し、上記蒸発器に上記ドラムを連結するとと
もに、このドラムに上記節炭器を介して給水を供給する
排熱回収ボイラ給水装置において、上記節炭器に給水す
る給水ポンプの吐出系統を、上記ドラム内に設けた熱交
換部を通る系統と、この熱交換部を通さない系統とに分
岐し、これらの給水を節炭器入口給水温度調節手段に合
流させて温度調節し、上記節炭器に供給することを特徴
とする。
【0021】請求項2は、請求項1記載の排熱回収ボイ
ラ給水装置において、節炭器出口とドラムとの間に、ド
ラム側への給水流量を調節する給水流量調節手段を設置
するとともに、この給水流量調節手段から給水の一部を
給水ポンプ入口に戻す再循環系統を設け、給水流量要求
信号に基づいて再循環流量と上記ドラム側への給水流量
との割合を調節することを特徴とする。
【0022】請求項3は、請求項1記載の排熱回収ボイ
ラ給水装置において、燃焼器に蒸気噴射が行われている
場合、この噴射蒸気量を検出器にて検出し、この検出信
号を節炭器入口温度調節手段の温度制御設定値に加算す
ることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0024】図1は本発明に係る排熱回収ボイラ給水装
置の第1実施の形態を示す系統図である。なお、従来の
構成と同一または対応する部分には図6と同一の符号を
用いて説明する。
【0025】図1に示すように、起動装置1を起動させ
ると、圧縮機2により圧縮された空気は、燃焼器3で燃
料とともに燃焼してガスタービン4で仕事をして発電機
5を駆動させ、発電を行うようになっている。ガスター
ビン4の排ガスは排熱回収ボイラ6に導かれ、この排熱
回収ボイラ6内において、過熱器7,高圧蒸発器8,高
圧節炭器9,低圧蒸発器10および低圧節炭器11の順
に熱交換した後に煙突12から排出される。
【0026】排熱回収ボイラ6で発生した蒸気におい
て、高圧蒸気は高圧ドラム13から過熱器7、高圧蒸気
加減弁14を経て蒸気タービン15の高圧側へ導かれる
一方、低圧蒸気は低圧ドラム16から低圧蒸気加減弁1
7を経て蒸気タービン15の低圧側に導かれ、それぞれ
蒸気タービン15で仕事をした後、復水器18で凝縮液
化されて復水となる。
【0027】また、復水器18からの給水は、低圧給水
ポンプ19で昇圧された後、低圧ドラム16に設けられ
た熱交換部16aを通る系統と、低圧ドラム16を通ら
ない系統に分岐された後、三方調節弁構造である節炭器
入口給水温度調節手段としての低圧節炭器入口温度調節
弁24で合流され、ここで温度調節は、低圧ドラム16
側を通る系統と通らない系統との流量配分を、低圧節炭
器入口温度調節弁24の開度を図2に示すように制御す
ることにより行われる。
【0028】すなわち、低圧節炭器11の入口部には、
温度検出器25が設置され、この温度検出器25の検出
信号が比較器26に出力され、比較器26で低圧節炭器
11の入口部の温度と、低圧節炭器入口温度調節弁24
の温度設定値に加算器32で加算した温度とが比較さ
れ、調節器27を介して低圧節炭器入口温度調節弁24
の開度が調節される。
【0029】低圧節炭器入口温度調節弁24から排出さ
れた給水は、低圧節炭器11に供給され、この低圧節炭
器11を経て三方調節弁構造である給水流量調節手段と
しての低圧給水流量調節弁20で流量調節されて低圧ド
ラム16に至る。ここで、低圧給水流量調節弁20は低
圧給水ポンプ19入口側に再循環する系統にも連絡され
ており、低圧ドラム16のレベルを制御するための給水
流量要求信号が小さいときは、この再循環系統に主に給
水を流すことにより、低圧給水ポンプ19のミニマムフ
ローを確保すると同時に、低圧節炭器11の蒸発防止の
ための必要流量を確保する。
【0030】一方、上記給水流量要求信号が大きくなっ
てきたら、この再循環系統に流す流量を減らすと同時
に、低圧ドラム16側に流れる流量を増加させるよう
に、低圧給水流量調節弁20の開度を調節して通常のド
ラムレベル制御に移行させる。そして、低圧給水流量調
節弁20の開度はドラムレベル制御装置22の制御信号
により調節される。以上の低圧給水流量調節弁20の開
度制御方法の一例を図3に示す。
【0031】また、燃焼器3に蒸気噴射が行われている
場合は、噴射されている蒸気流量を検出器33で検出
し、この検出信号を低圧節炭器入口温度調節弁24の温
度設定値に加算器32を通して加算することにより、噴
射蒸気量の変動による結露温度変化の影響を先行的に打
ち消して低圧節炭器11での結露を防止することができ
る。
【0032】次に、上記第1実施の形態の作用を説明す
る。
【0033】第1実施の形態では、排熱回収ボイラ6の
低圧節炭器11の入口温度を制御するに際し、低圧給水
ポンプ19の吐出系統を高温のドラム保有水と熱交換さ
せた系統と、熱交換しない系統に分岐し、両者を流れる
割合を低圧節炭器入口温度調節弁24により調節した後
に混合させて温度調節を行う。
【0034】また、排熱回収ボイラ6への給水流量調節
手段としての低圧給水流量調節弁20を低圧節炭器11
出口と低圧ドラム16との間に設置するとともに、低圧
給水ポンプ19入口に戻す再循環系統とも接続し、低圧
ドラム16側への給水要求信号が小さい場合は、この再
循環系統に主に流すことにより、低圧給水ポンプ19の
過熱防止用再循環流量と低圧節炭器11の蒸発(スチー
ミング)防止のための節炭器必要最低流量が同時に確保
することができる。
【0035】さらに、ガスタービン燃焼器に蒸気噴射を
行っている場合には、この噴射蒸気量を検出器33によ
り検出し、このの検出信号を節炭器入口給水温度の制御
設定値に加算することにより、噴射蒸気量の変化によっ
て排ガスの結露温度が変化しても、この影響を先行的に
打ち消して節炭器入口ヘッダーやチューブの外表面に結
露させない温度に制御することができる。
【0036】以上のように、上記第1実施の形態によれ
ば、排熱回収ボイラ6の低圧節炭器11の入口温度を調
節するに際し、高温給水を低温給水に混合する際の圧力
的な問題はなくなる。また、低圧節炭器11での蒸発防
止のための必要流量が常時確保されると同時に、プラン
ト起動時は給水ポンプのミニマムフローも兼用すること
ができる。さらに、燃焼器3に蒸気噴射が行われている
場合でも、この影響を先行的に打ち消して節炭器での結
露を防止することができる。
【0037】図4は本発明に係る排熱回収ボイラ給水装
置の第2実施の形態を示す系統図である。なお、前記第
1実施の形態と同一または対応する部分には同一の符号
を付して説明する。以下の実施の形態も同様である。
【0038】第2実施の形態では、排熱回収ボイラ6を
単圧式に構成したものであり、排熱回収ボイラ6内には
過熱器34,蒸発器35および節炭器36が排ガスの下
流側に向かって配設され、これら蒸発器35および節炭
器36がそれぞれ前記第1実施の形態における低圧蒸発
器10および低圧節炭器11に相当する。そして、排熱
回収ボイラ6で発生した蒸気は、ドラム37から過熱器
34、蒸気加減弁38を経て蒸気タービン15へ導かれ
る.この第2実施の形態でも前記第1実施の形態と同様
の効果が得られる。その他の構成および作用は前記第1
実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
【0039】図5は本発明に係る排熱回収ボイラ給水装
置の第3実施の形態を示す系統図である。この第3実施
の形態では、低圧節炭器11の入口温度調節のために給
水の一部を高圧ドラム13と熱交換させたものである。
すなわち、復水器18からの給水は、低圧給水ポンプ1
9で昇圧された後、高圧ドラム13に設けられた熱交換
部13aを通る系統と、高圧ドラム13を通らない系統
に分岐された後、三方調節弁構造である低圧節炭器入口
温度調節弁24で合流される。
【0040】この第3実施の形態でも前記第1実施の形
態と同様の効果が得られる。その他の構成および作用は
前記第1実施の形態と同様であるのでその説明を省略す
る。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、節炭器に給水する給水ポンプの吐出系統を、
ドラム内に設けた熱交換部を通る系統と、この熱交換部
を通さない系統とに分岐し、これらの給水を節炭器入口
給水温度調節手段に合流させて温度調節し、上記節炭器
に供給することにより、節炭器入口給水温度が夏場、冬
場の季節の差に関わらず、安定に制御され、節炭器での
排ガス中の湿分結露による発錆が防止される。その結
果、節炭器でのチューブリークの可能性を低減すること
ができる。
【0042】請求項2によれば、請求項1記載の排熱回
収ボイラ給水装置において、節炭器出口とドラムとの間
に、ドラム側への給水流量を調節する給水流量調節手段
を設置するとともに、この給水流量調節手段から給水の
一部を給水ポンプ入口に戻す再循環系統を設け、給水流
量要求信号に基づいて再循環流量と上記ドラム側への給
水流量との割合を調節することにより、プラントのコー
ルド/ホット起動の別に関係なく、節炭器での蒸発防止
に必要な流量が確保されると同時に、ミニマムフローも
確保され、節炭器での蒸発によるドラムレベル変動や給
水配管のウォータハンマ現象を未然に回避することがで
き、給水ポンプの過熱を防止することができる。
【0043】請求項3によれば、請求項1記載の排熱回
収ボイラ給水装置において、燃焼器に蒸気噴射が行われ
ている場合、この噴射蒸気量を検出器にて検出し、この
検出信号を節炭器入口温度調節手段の温度制御設定値に
加算することにより、節炭器入口給水温度が燃焼器への
噴射蒸気量の差に関係なく、安定に制御されることとな
り、請求項1と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排熱回収ボイラ給水装置の第1実
施の形態を示す系統図。
【図2】図1の低圧節炭器入口温度調節弁の開度制御方
法の一例を示す図。
【図3】図1の低圧給水流量調節弁の開度制御方法の一
例を示す図。
【図4】本発明に係る排熱回収ボイラ給水装置の第2実
施の形態を示す系統図。
【図5】本発明に係る排熱回収ボイラ給水装置の第3実
施の形態を示す系統図。
【図6】従来のコンバインドサイクル発電プラントの一
例を示す系統図。
【符号の説明】
1 起動装置 2 圧縮機 3 燃焼器 4 ガスタービン 5 発電機 6 排熱回収ボイラ 7 過熱器 8 高圧蒸発器 9 高圧節炭器 10 低圧蒸発器 11 低圧節炭器 12 煙突 13 高圧ドラム 13a 熱交換部 14 高圧蒸気加減弁 15 蒸気タービン 16 低圧ドラム 16a 熱交換部 17 低圧蒸気加減弁 18 復水器 19 低圧給水ポンプ 20 低圧給水流量調節弁(給水流量調節手段) 21 復水再循環弁 22 ドラムレベル制御装置 23 低圧循環ポンプ 24 低圧節炭器入口温度調節弁(節炭器入口給水温度
調節手段) 25 温度検出器 26 比較器 27 調節器 28 高圧給水ポンプ 29 高圧給水調節弁 30 高圧循環ポンプ 31 蒸気噴射流量調節弁 32 加算器 33 検出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンの排ガスを熱源とした排熱
    回収ボイラ内に蒸発器,ドラムおよび節炭器を配設し、
    上記蒸発器に上記ドラムを連結するとともに、このドラ
    ムに上記節炭器を介して給水を供給する排熱回収ボイラ
    給水装置において、上記節炭器に給水する給水ポンプの
    吐出系統を、上記ドラム内に設けた熱交換部を通る系統
    と、この熱交換部を通さない系統とに分岐し、これらの
    給水を節炭器入口給水温度調節手段に合流させて温度調
    節し、上記節炭器に供給することを特徴とする排熱回収
    ボイラ給水装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の排熱回収ボイラ給水装置
    において、節炭器出口とドラムとの間に、ドラム側への
    給水流量を調節する給水流量調節手段を設置するととも
    に、この給水流量調節手段から給水の一部を給水ポンプ
    入口に戻す再循環系統を設け、給水流量要求信号に基づ
    いて再循環流量と上記ドラム側への給水流量との割合を
    調節することを特徴とする排熱回収ボイラ給水装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の排熱回収ボイラ給水装置
    において、燃焼器に蒸気噴射が行われている場合、この
    噴射蒸気量を検出器にて検出し、この検出信号を節炭器
    入口温度調節手段の温度制御設定値に加算することを特
    徴とする排熱回収ボイラ給水装置。
JP18396195A 1995-07-20 1995-07-20 排熱回収ボイラ給水装置 Pending JPH0933005A (ja)

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