JPH09328747A - 固化材供給装置 - Google Patents

固化材供給装置

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JPH09328747A
JPH09328747A JP14585096A JP14585096A JPH09328747A JP H09328747 A JPH09328747 A JP H09328747A JP 14585096 A JP14585096 A JP 14585096A JP 14585096 A JP14585096 A JP 14585096A JP H09328747 A JPH09328747 A JP H09328747A
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solidifying
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Satoru Masuda
悟 益田
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿潤固化材を使用して表層地盤改良工事を行
うのに、地盤改良工個所の近傍で湿潤固化材が製造でき
て、かつ湿潤固化材をフレコンに供給するまでを短時間
で行うことができる移動式の固化材供給装置を提供す
る。 【解決手段】 固化材製造機械と固化材供給機械からな
る固化材製造装置が運搬車両に積載されている固化材供
給装置で、固化材製造機械は、固化材抜き出し部を下部
に付設する固化材タンク、および水タンク、および該固
化材抜き出し部から送出された固化材のセメントと該水
タンクからの水を混合して湿潤固化材を製造する混合機
からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、固化材を使用して
軟弱地盤を固める表層地盤改良工事に使用する固化材供
給装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】地盤上に構築物を建造する場合、地盤が
軟弱で構築物を支持できないとき、固化材を軟弱地盤に
混合して地盤をかためる工事が行われる。固める地盤深
さが約２ｍより浅い場合、一般に表層地盤改良工事と呼
ばれている。この表層地盤改良工事における従来の固化
材供給方法について説明する。固化材は固化材製造工場
で化学繊維等で作られた容量１ｍ3 程度のフレキシブル
な散布用容器（以後フレコンと称す）と呼ばれる袋に入
れられてトラック等の運搬車両にのせられ、運搬車両の
乗り入れが可能な地盤改良施工個所の近傍に運ばれる。
地盤改良施工個所近傍に運ばれたフレコン入り固化材は
バックホ−等で運搬車両から降ろされ、引き続きバック
ホ−等で地盤改良施工個所まで運ばれて軟弱地盤上に散
布され土と混合される。
【０００３】ところで、固化材の散布時および土との混
合時に、固化材の微粉体は粉塵として大気中に舞い上が
り、動植物や建造物に付着し、水分と反応，硬化して、
周辺環境に悪影響を及ぼす。したがって、近年、固化材
供給方法に、粉塵が抑制できる粉塵抑制タイプの固化材
いわゆる防塵型固化材の使用が検討されている。この防
塵型固化材は、固化材に液体を加えて固化材を湿らせた
もの、特殊繊維を固化材に混入し固化材粒子をからめた
もの、固化材にバインダ−を加え圧力をかけて団塊状に
したものなど色々考えられるが、なかでもセメントから
なる固化材に水を加えて湿らせた湿潤固化材が、安価で
使い易く、取り扱いが安全の上、地下水汚染の懸念もな
く、防塵効果も高いので、その採用が検討されている。
【０００４】しかしながら、セメントに水を加えて湿ら
せた湿潤固化材は、セメントが水と反応して凝固するの
で、約５時間で固化材としての効果を失ってしまう。す
なわち、湿潤固化材は製造後５時間以内に地盤改良施工
個所での散布および土との混合を終了しておかねばなら
ないという制約がある。それに対し、従来の固化材供給
方法では、製造された湿潤固化材を工場から地盤改良工
個所近傍に運搬し、さらに其処からバックホ−等で地盤
改良工個所に散布し土と混合することになるので、湿潤
固化材を製造してから土と混合するまで約１５時間を要
することになる。よって、固化材としての効果が５時間
しかない湿潤固化材は、表層地盤改良工事における従来
の固化材供給方法では使用できない。したがって、湿潤
固化材を表層地盤改良工事に使用できるようにするに
は、湿潤固化材を製造してから地盤改良工個所に散布お
よび土との混合までに要する時間が５時間以内の短時間
で終了できる固化材供給方法を可能とする固化材供給装
置が必要となる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、湿潤固化材
を使用して表層地盤改良工事を行うのに、地盤改良工個
所の近傍で湿潤固化材が製造できて、かつ湿潤固化材を
フレコンに供給するまでを短時間で行うことができる移
動式の固化材供給装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、固化材製造機
械と固化材供給機械からなる固化材製造装置が運搬車両
に積載されている固化材供給装置に関する。そして、固
化材製造機械は、固化材抜き出し部を下部に付設する固
化材タンク、および水タンク、および該固化材抜き出し
部から送出された固化材のセメントと該水タンクからの
水を混合して湿潤固化材を製造する混合機からなる固化
材供給装置に関する。また、固化材供給機械は、固化材
製造機械の混合機から搬出された湿潤固化材を散布用容
器に供給する供給機からなる固化材供給装置に関する。
さらに、固化材抜き出し部は、スクリュ−機構のスクリ
ュ−コンベアを有し、該スクリュ−コンベアの回転軸は
混合機に連通している固化材供給装置に関する。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を示す図
面を参照して、固化材供給装置の詳細を説明する。図１
は本発明の固化材供給装置の概略構成図である。
【０００８】図１において、トラック１等の運搬車両の
荷台には後部に固化材製造機械２を、前部に固化材供給
機械３が積載されている。そして、固化材製造機械２の
主要部をなす固化材タンク４には、下部にスクリュ−機
構のスクリュ−コンベア５Ａを有す固化材抜き出し部５
が付設され、上部に体積が固化材タンク４の１／１０程
度の水タンク６が付設されている。また、固化材抜き出
し部５のスクリュ−コンベア５Ａの回転軸の延長上に
は、攪拌翼１８が取り付けられた混合機７が固化材タン
ク４に付設されている。さらに、混合機７には、固化材
タンク４の上部に付設された水タンク６からの水供給パ
イプ８が接続されており、この水供給パイプ８の途中に
は水量調節バルブ９が付設されている。なお、固化材タ
ンク４の後壁面には固化材供給口１０が、上壁面にはバ
ッグフィルタ１１が取り付けられている。
【０００９】つぎに、ホッパ１２とシュ−ト１３が一体
構造になった固化材供給機械３の主要部である供給機１
４が図示されてない架台によってトラック１の荷台に固
定されている。そして、供給機１４のホッパ１２と固化
材製造機械２の混合機７の搬出口７Ａとの間にはベルト
コンベア１５が橋し渡されている。また、シュ−ト１３
には散布用容器のフレコン１６が吊り下げられるように
フック１７が取り付けられている。さらに、シュ−ト１
３内には図示されてない開閉用バルブが内蔵されてい
る。なお、上述のスクリュ−コンベア５Ａやベルトコン
ベア１５等の駆動機器の動力源はトラック１のエンジン
から供給される。
【００１０】以上のように構成された固化材供給装置に
おいて、本装置の使用法をのべる。まず、固化材製造工
場で、セメント粉体は固化材供給口１０より発塵防止用
のバッグフィルタ１１の付いた固化材タンク４内に空気
圧送され、水は水タンク６に満載される。そして、固化
材製造機械２と固化材供給機械３からなる固化材製造装
置を積載したトラック１は、地盤改良施工個所にできる
だけ近くてトラック１が乗り入れ可能な地盤改良施工個
所近傍に運ばれる。地盤改良施工個所近傍では、固化材
タンク４内のセメント粉体が固化材抜き出し部５のスク
リュ−コンベア５Ａの作動によりスクリュ−回転軸に連
通した混合機７内へ搬送されるとともに、水タンク６内
の水も水供給パイプ８により混合機７内へ流入される。
この際、混合機７内へ流入される水量は、水量調節バル
ブ９によって、セメント粉体の５〜７重量％に調節され
る。混合機７で混合されたセメント粉体と水とからなる
湿潤固化材は、混合機７の搬出口７Ａより搬出され、ベ
ルトコンベア１５で供給機１４のホッパ１２に投入され
る。つぎに、供給機１４の湿潤固化材は、シュ−ト１３
内の開口された開閉バルブを通過してシュ−ト１３の出
口より、フック１７に吊り下げられた散布用容器のフレ
コン１６に充填される。なお、フレコン１６に充填され
た湿潤固化材は、バックホ−等で近くの地盤改良施工個
所に運ばれ散布および土と混合される。
【００１１】以上述べたように、本発明の固化材供給装
置を使用すれば、湿潤固化材を製造してフレコン１６に
充填するまで０．５時間以内に行うことができる。ま
た、トラック１が地盤改良施工個所の近傍に駐車するの
で、フレコン１６に充填された湿潤固化材を地盤改良施
工個所に散布して土と混合するのに長くても１時間以内
に行うことができる。したがって、セメントが水と反応
する湿潤固化材の固化材としての有効効果時間が、５時
間以内である制約条件は充分満足する。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる固
化材供給装置は、固化材タンク、および水タンク、およ
び固化材と水を混合する混合機、および混合機から排出
された湿潤固化材を供給する供給機からなる一連の固化
材製造装置を運搬車両に積載しているので、地盤改良施
工個所の近傍で湿潤固化材が製造できる。そのため、湿
潤固化材を製造してから土への混合までの作業が短時間
に行うことができ、湿潤固化材の固化材としての効果が
充分発揮できる。したがって、安価で使い易く、取り扱
いが安全の上、地下水汚染の懸念もなく、防塵効果も高
い性状のセメントと水からなる湿潤固化材を表層地盤改
良工事に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の固化材供給装置の概略構成図。
【符号の説明】
１ トラック ２ 固化材製造機械 ３ 固化材供給機械 ４ 固化材タンク ５ 固化材抜き出し部 ５Ａ スクリュ−コンベア ６ 水タンク ７ 混合機 ８ 水供給パイプ ９ 水量調節バルブ １０ 固化材供給口 １１ バッグフィルタ １２ ホッパ １３ シュ−ト １４ 供給機 １５ ベルトコンベア １６ フレコン １７ フック １８ 攪拌翼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｃ０９Ｋ 103:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 固化材製造機械と固化材供給機械からな
    る固化材製造装置が運搬車両に積載されていることを特
    徴とする固化材供給装置。
  2. 【請求項２】 固化材製造機械は、固化材抜き出し部を
    下部に付設する固化材タンク、および水タンク、および
    該固化材抜き出し部から送出された固化材のセメントと
    該水タンクからの水を混合して湿潤固化材を製造する混
    合機からなる請求項１に記載の固化材供給装置。
  3. 【請求項３】 固化材供給機械は、固化材製造機械の混
    合機から搬出された湿潤固化材を散布用容器に供給する
    供給機からなる請求項１に記載の固化材供給装置。
  4. 【請求項４】 固化材抜き出し部は、スクリュ−機構の
    スクリュ−コンベアを有し、該スクリュ−コンベアの回
    転軸は混合機に連通している請求項１または２に記載の
    固化材供給装置。
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