JPH09323643A - アンチロックブレーキ制御装置の油圧ポンプ駆動装置 - Google Patents

アンチロックブレーキ制御装置の油圧ポンプ駆動装置

Info

Publication number
JPH09323643A
JPH09323643A JP14412996A JP14412996A JPH09323643A JP H09323643 A JPH09323643 A JP H09323643A JP 14412996 A JP14412996 A JP 14412996A JP 14412996 A JP14412996 A JP 14412996A JP H09323643 A JPH09323643 A JP H09323643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
casing
housing
hole
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14412996A
Other languages
English (en)
Inventor
Kichinosuke Ono
吉之助 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusan Denki Co Ltd filed Critical Kokusan Denki Co Ltd
Priority to JP14412996A priority Critical patent/JPH09323643A/ja
Publication of JPH09323643A publication Critical patent/JPH09323643A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数と組立て工数の削減を図ってコストの
低減を図ることができるアンチロックブレーキ制御装置
の油圧ポンプ駆動装置を提供する。 【解決手段】油圧ポンプを収納したハウジング1に設け
るモータ位置決め部2の内側の孔を、ハウジングのモー
タ取付け面1Aに開口したモータ位置決め孔部2aと、
ハウジング1内に開口した軸貫通孔部2bと、軸受嵌合
孔部2cとにより構成する。モータ3の回転軸の先端部
を軸受するフロント側球軸受12を軸受嵌合孔部2cに
嵌合して保持させ、ブラシ保持プレート9に設けた位置
決め用凸部9aをモータ位置決め孔部2aに嵌合してモ
ータを位置決めする。モータの回転軸6の後端部はリア
側球軸受11の内輪に圧入固定し、リア側球軸受11の
外輪はモータのケーシングの端部に設けた軸受保持部4
dに圧入固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のアンチロ
ックブレーキ制御装置に用いる油圧ポンプを駆動する油
圧ポンプ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪が制動時にロックして地面
に対してスリップしたり、舵取り輪の操舵性能が失われ
たりするのを防ぐため、制動時に車輪がロックしないよ
うに制動トルクを制御するアンチロックブレーキ制御装
置(ABS)が用いられている。
【0003】ABSは、車輪のスリップ率を適正な範囲
に保持するように制動トルクを制御することにより、常
に最大の制動力を得るとともに、コーナリングフォース
の低下を防止しようとするものである。図3はABS1
00の要部の構成例を概略的に示したものである。
【0004】図3に示されたABS100は、車輪の速
度を検出する車輪速度センサ101と、マイクロコンピ
ュータを用いたコントローラ102と、ブレーキマスタ
シリンダ103とホイールシリンダ104との間に設け
られてコントローラから与えられる指令信号に応じてマ
スタシリンダからホイールシリンダに与えられる油圧を
制御するアクチュエータ105とにより構成される。
【0005】コントローラ102は車輪速度センサによ
り検出された車輪の回転速度と、該車輪の回転速度から
推定した車速とから車輪のスリップ率を求めて、該スリ
ップ率を適正な範囲に保つために必要な指令を発生す
る。この指令は、制動トルクを増加させることを指令す
る「増圧」指令、制動トルクを保持することを指令する
「保持」指令、または制動トルクを減少させることを指
令する「減圧」指令のいずれかである。
【0006】アクチュエータ105は、「減圧」指令が
与えられたときに、制動トルクを減少させるためにホイ
ールシリンダ内のブレーキ油を受け入れるリザーバタン
ク106と、次に増圧指令が与えられたときに備えて油
圧を蓄積するアキュミュレータ107と、制動トルクを
減少させる制御動作が行なわれているときにリザーバタ
ンク内の油をアキュミュレータに供給するオイルポンプ
108と、コントローラ102が発生する指令信号(電
流信号)に応じて制動トルクを増加させたり減少させた
りするためにマスタシリンダ103とホイールシリンダ
104とリザーバタンク106と油圧ポンプ108とア
キュミュレータ107との間を接続する油圧回路を適宜
に切り換えるソレノイドバルブ109と、チェックバル
ブ110〜114と、油圧ポンプ108を駆動するモー
タ3等とにより構成される。
【0007】ソレノイドバルブ109は、励磁コイル1
09aと、マスタシリンダ103に至る回路に接続され
たポートp1 とホイールシリンダ104に至る回路に接
続されたポートp2 と、リザーバタンク106に至る回
路に接続されたポートp3 とを有するシリンダ109b
と、シリンダ109b個内に嵌合されて励磁コイル10
9aが励磁されたときに図面上右方向に駆動されるプラ
ンジャ109cと、プランジャ109c内に設けられて
ポートp1 及びp3 をそれぞれ開閉するた弁体109d
及び109eと、弁体109d及び109eを互いに離
反する向きに付勢するバネ109fと、弁体109eを
原位置に復帰させる復帰バネ109gとを備えている。
【0008】励磁コイル109aが励磁されていない状
態では、プランジャ109cが図示の位置にあって弁体
109eがポートp3 を閉じており、弁体109dはポ
ートp1 を開いている。励磁コイル109aに第1の大
きさの励磁電流が与えられると、プランジャ109cが
図面上右方向に駆動されて、シリンダ109bの中間位
置まで移動し、弁体109dがポートp1 を閉じた状態
になる。このとき弁体109eは未だポートp3 を閉じ
たままの状態に保持されている。励磁コイル109に第
1の大きさよりも更に大きい第2の大きさの励磁電流が
与えられると、プランジャ109cが更に右方向に駆動
されるため、弁体109eがポートp3を開く。このと
き弁体109dはポートp1 を閉じたままの状態に保持
される。励磁コイル109aの励磁電流が零にされる
と、プランジャ109cが原位置に復帰して図示の状態
に戻る。
【0009】コントローラ102が増圧指令を発生して
いる状態では、ソレノイドバルブ109の励磁コイル1
09の励磁電流が零に保たれている。このときソレノイ
ドバルブ109は図示の状態にあり、マスタシリンダ1
03をホイールシリンダ104に連通させ、ホイールシ
リンダ104とリザーバタンク106との間の連通を断
った状態にある。そのため、ブレーキペダル115が踏
まれると、マスタシリンダ103からチェックバルブ1
14とソレノイドバルブ109とを通してホイールシリ
ンダ104にブレーキ油が流れ、ホイールシリンダ10
4に与えられる油圧が増加して、制動トルクが増大す
る。
【0010】コントローラ102が保持指令を発生して
いる状態では、ソレノイドバルブ109の励磁コイルに
第1の大きさの励磁電流が与えられる。そのため、プラ
ンジャ109cが中間位置まで移動し、弁体109d及
び109eがそれぞれポートp1 及びp3 を閉じた状態
になる。この状態では、マスタシリンダ103とホイー
ルシリンダ104との連通が断たれるとともに、ホイー
ルシリンダ104とリザーバタンク106との間の連通
も断たれるため、ホイールシリンダ104の油圧が保持
され、制動トルクが保持される。
【0011】コントローラ102が減圧指令を発生する
と、ソレノイドバルブがマスタシリンダとホイールシリ
ンダとの間の連通を断つとともに、ホイールシリンダと
リザーバタンクとを連通させるため、ホイールシリンダ
からリザーバタンクに油が流れてホイールシリンダに与
えられる油圧が減少し、制動トルクが減少する。このと
きモータ3により駆動される油圧ポンプ108によりリ
ザーバタンク側からアキュミュレータ側にブレーキ油が
供給され、該アキュミュレータに蓄圧される。アキュミ
ュレータは、増圧指令が与えられたときにホイールシリ
ンダに連通させられるように設けられているため、次に
増圧指令が与えられると、該アキュミュレータに蓄積さ
れた圧力がマスタシリンダから与えられる圧力とともに
ホイールシリンダに与えられて、制動トルクが増大させ
られる。
【0012】なおABSについての詳細な説明は、例え
ば、1990年11月に発行された雑誌「自動車工学1
1月号」に記載されている。
【0013】図2は、従来のABSに用いられていた油
圧ポンプのモータ部分の構造を示したものである。同図
において1はABSのアクチュエータのハウジングで、
ハウジング1内には、油圧ポンプ108やソレノイドバ
ルブ109等、図3に示したアクチュエータ105の構
成部品が収納されている。ハウジング1はその一面にモ
ータ取付け面1Aを有し、該モータ取付け面1Aが設け
られたハウジングの壁部の一部にモータ位置決め部2´
が形成されている。図示のモータ位置決め部2´はハウ
ジングの壁部の一部を内側に打ち出すことにより形成さ
れたもので、その内側には、モータを位置決めするため
のモータ位置決め孔部孔2a´とモータの回転軸を貫通
させるための軸貫通孔部2b´とが形成されている。ハ
ウジングのモータ取付け面1Aに油圧ポンプ108を駆
動するモータ3が取り付けられている。
【0014】図2に示したモータ3は、ハウジング1に
固定されたケーシング4と、該ケーシングの内側に取り
付けられた磁石界磁5と、ハウジング1及びケーシング
4に対して回転自在に支持された回転軸6に取り付けら
れた回転子7とを備えている。
【0015】ケーシング4は周壁部4aと、該周壁部の
軸線方向の一端側を閉じる端部壁4bと、周壁部4aの
他端に設けられた外フランジ4cとを有し、周壁部4a
の内周に、環状の磁石からなる磁石界磁5が固定されて
いる。ケーシング4の外フランジ4cにフロントカバー
8が当接され、該フロントカバー8により、ケーシング
4の他端の開口部が閉じられている。ケーシング4の周
壁部4aの外フランジ4c側の端部内周にブラシ保持プ
レート9が嵌合固定され、該ブラシ保持プレート9に一
対のブラシ10,10が保持されている。
【0016】ケーシング4の端部壁4bの中央部、及び
フロントカバー8の中央部にそれぞれカップ状の軸受保
持部4d及び8aが形成されて、これらの軸受保持部4
d及び8aの内周にリア側球軸受11の外輪及びフロン
ト側球軸受12の外輪がスライド可能な状態で嵌合され
ている。球軸受11及び12の内輪には、ブラシ保持プ
レート9の中心部に設けられた孔を緩く貫通してケーシ
ング4内に挿入された回転軸6が圧入され、これらの軸
受11及び12により、回転軸6が回転自在に支持され
ている。回転軸6が軸線方向(スラスト方向)に動くの
を防ぐため、リア側球軸受11と軸受保持部4dの底壁
部との間にウエーブワッシャ13が挿入されて、該ウェ
ーブワッシャにより、軸受11がフロントカバー8側に
付勢されている。
【0017】回転軸6に取り付けられた回転子鉄心14
のスロットに電機子コイル15が巻回され、回転子鉄心
14と電機子コイル15とにより回転子7が構成されて
いる。電機子コイル15の両端は回転軸6の先端部付近
に取り付けられた整流子16に接続され、該整流子16
にブラシ10,10が接触させられている。
【0018】モータ3は、フロントカバー8の軸受保持
部8aをハウジングのモータ位置決め部2´の内側のモ
ータ位置決め孔部2a´内に嵌合させ、かつフロントカ
バー8の外端面をモータ取付け面1Aに当接させた状態
で配置され、ケーシング4の外フランジ4cとフロント
カバー8とがハウジング1にボルト止めされて、モータ
3がハウジング1に対して固定されている。モータ3の
回転軸6の先端部は、モータ位置決め部2´に設けられ
た軸貫通孔部2b´を緩く貫通してハウジング1内に導
入されている。
【0019】ハウジング1内に導入された回転軸6の先
端部には、該回転軸6の中心軸線に対して偏心した偏心
軸部6aが設けられ、該偏心軸部6aはリンク18の一
端に取付けられたニードルベアリング19に嵌合されて
いる。リンク18の他端は図示しない油圧ポンプの駆動
力の入力部に連結され、偏心軸部6aとニードルベアリ
ング19とリンク18とによりモータ3の回転軸を油圧
ポンプに連結する連結機構が構成されている。
【0020】モータ3の回転軸6が回転すると、ニード
ルベアリング19が回転軸6の中心軸線の回りを回動し
てリンク18を図の紙面と直角な方向に往復運動させ
る。このリンクの往復運動により図示しない油圧ポンプ
が駆動される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】図2に示した従来のA
BS用のアクチュエータにおいては、油圧ポンプを駆動
するモータ3が、フロント側球軸受を保持するためにフ
ロントカバー8を備える必要があり、また回転軸6の軸
線方向の動きを防ぐためにウエーブワッシャ13を必要
とした。そのため、モータの軸線方向の全長が長くな
り、その重量が大きくなるだけでなく、部品点数及び組
立工数が増加して製造コストが高くなるという問題があ
った。
【0022】本発明の目的は、ABSに用いる油圧ポン
プを駆動するモータを、フロントカバーやウエーブワッ
シャを用いることなく構成して、該モータの小形軽量化
を図るとともに、部品点数及び組立工数を削減して、コ
ストの低減を図ることができるようにしたアンチロック
ブレーキ制御装置の油圧ポンプ駆動装置を提供すること
にある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車用アン
チロックブレーキ制御装置に用いる油圧ポンプを収納し
たハウジングの一部に設けたモータ取付け面にモータを
取り付けて、該モータにより油圧ポンプを駆動する油圧
ポンプ駆動装置に係わるものである。本発明が対象とす
る装置で用いるモータは、周壁部と該周壁部の軸線方向
の一端側を閉じる端部壁と該周壁部の軸線方向の他端に
設けられた外フランジとを有して、該外フランジが、上
記ハウジングの一部に設けられたモータ取付け面に固定
されたケーシングと、ケーシングの内周に固定された磁
石界磁と、ケーシングの軸線方向の他端側に配置されて
該ケーシングの周壁部の内周に外周部が嵌合固定された
ブラシ保持プレートと、ブラシ保持プレートの中心部に
設けられた孔を緩く貫通してケーシング内に挿入された
回転軸と、ケーシングの端部壁の中央部に該回転子ヨー
ク内に開口した状態で設けられたカップ状の軸受保持部
内に保持されて回転軸のケーシング内に位置する後端部
を回転自在に支持したリア側球軸受と、磁石界磁の内側
に配置されて回転軸に取り付けられた回転子鉄心に電機
子コイルを巻回してなる回転子と、回転軸の先端側を支
持するフロント側球軸受と、回転軸に取り付けられて電
機子コイルに接続された整流子と、ブラシ保持プレート
に保持されて整流子に接触させられたブラシとを備えた
ものである。ハウジングは、モータ取付け面が設けられ
た壁部にモータ位置決め部を有し、モータの回転軸の先
端部が該モータ位置決め部に設けられた孔を通してハウ
ジング内に導入される。ハウジング内に導入された回転
軸の先端部は所定の連結機構を介して油圧ポンプの入力
部に連結される。
【0024】本発明においては、上記ハウジングのモー
タ位置決め部に設けられる孔が、フロント側球軸受の外
径よりも大きい内径を有してモータ取付け面に開口した
モータ位置決め孔部と、フロント側球軸受の外径よりも
小さく回転軸の先端部の外径よりも大きい内径を有して
ハウジング内に開口した軸貫通孔部と、モータ位置決め
孔部と軸貫通孔部との間にあってフロント側球軸受を抜
き差し可能な状態で嵌合させ得る大きさに形成された軸
受嵌合孔部とを有するように形成されている。
【0025】またブラシ保持プレートの中心部の孔の内
周部にハウジング側に突出した位置決め用凸部が設けら
れて該位置決め用凸部が前記モータ位置決め孔部の内周
に嵌合されるとともに、該ブラシ保持プレートがハウジ
ングのモータ取付け面に当接された状態でケーシングの
外フランジがハウジングに対して固定される。
【0026】フロント側球軸受はその外輪が軸受嵌合孔
部内に嵌合されて保持され、リア側球軸受はその外輪が
モータのケーシングの端部壁に設けられた軸受保持部内
に圧入固定される。また回転軸の後端部はリア側球軸受
の内輪に圧入固定される。
【0027】上記のように構成すると、モータのフロン
ト側球軸受はハウジングの軸受嵌合孔部に嵌合されて保
持され、またブラシ保持プレートに設けられた位置決め
用凸部がハウジングのモータ位置決め孔部の内周に嵌合
されて位置決めされた状態でモータがハウジングに固定
されるので、フロント側球軸受の保持とモータの位置決
めとを図るためにフロントカバーを設ける必要がない。
【0028】また上記のように、モータの回転軸の後端
部をリア側球軸受の内輪に圧入固定し、リア側球軸受の
外輪をケーシングの端部壁の軸受保持部内に圧入固定す
ると、モータの回転軸が軸線方向に動くのを防止するた
めのウエーブワッシャを省略することができる。
【0029】このように本発明によれば、フロントカバ
ーを必要とせず、ウエーブワッシャを設ける必要がない
ため、モータの軸線方向寸法を従来よりも短くしてモー
タの小形化を図ることができる。また、部品点数の削減
を図ることができるため、モータの軽量化を図ることが
できる。更に部品点数が少なくなることにより、組立工
数も少なくなるため、製造コストを引き下げることがで
きる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わる油圧ポンプ
駆動装置の構成例を示したもので、同図において、図2
の各部と同等の部分には同一の符号を付してある。
【0031】図1において、1はABSのアクチュエー
タのハウジングで、このハウジング内には、油圧ポンプ
を含むアクチュエータの構成部品が収納されている。ハ
ウジング1はその一面にモータ取付け面1Aを有し、該
モータ取付け面1Aが設けられたハウジングの壁部の一
部が内側に打ち出されて、モータ位置決め部2が形成さ
れている。ハウジングのモータ取付け面1Aに油圧ポン
プ108を駆動するモータ3が取り付けられている。
【0032】モータ3は、円筒状の周壁部4aと該周壁
部の軸線方向の一端側を閉じる端部壁4bと周壁部4a
の他端に設けられた外フランジ4cとを鋼板により一体
に形成したケーシング4を有し、該ケーシングの周壁部
4aの内周にはフェライト磁石等の永久磁石からなる磁
石界磁5が固定されている。ケーシング4の端部壁4b
の中央部には、ケーシング4内に開口した状態でカップ
状の軸受保持部4dが設けられており、該軸受保持部の
中央部には窓部4eが形成されている。窓部4eには、
モータ組立後に、ゴムからなる防塵用の栓20が取り付
けられる。
【0033】9はケーシング4の軸線方向の他端側に配
置されたブラシ保持プレートで、該ブラシ保持プレート
はその外周部がケーシング4の周壁部4aに圧入固定さ
れている。ブラシ保持プレート9には、互いに対向して
配置された1対のブラシ10,10がそれぞれブラシ押
えばね21,21により弾圧された状態で保持されてい
る。ブラシ保持プレート9の中心部の孔の内周部には、
ハウジング1側に突出した位置決め用凸部9aが形成さ
れている。
【0034】6はブラシ保持プレート9の中心部の孔を
緩く貫通してケーシング4内に挿入された回転軸で、こ
の回転軸6の軸線方向の一端(後端)側は、リア側球軸
受11の内輪に圧入されている。リア側球軸受11の外
輪はケーシング4の端部壁の中央部に設けられた軸受保
持部4dの内周に圧入固定され、該リア側球軸受11に
より回転軸6の一端側(後端部)が回転自在に支持され
ている。
【0035】磁石界磁5の内側には、回転軸6に取り付
けられた回転子7が配置されている。回転子7は、回転
軸6に取り付けられた回転子鉄心14と、該回転子鉄心
のスロットに巻回された電機子コイル15とからなって
いて、回転子鉄心14の外周部に設けられた磁極部が磁
石界磁5の磁極に所定のギャップを介して対向させられ
ている。回転軸6の他端付近には整流子16が取り付け
られ、電機子コイル15の両端が該整流子に接続されて
いる。整流子16はブラシ10,10に接触させられて
いる。
【0036】ブラシ保持プレート9の中心部の孔を緩く
貫通してケーシング4の外側に突出した回転軸6の他端
部(先端部)は、フロント側球軸受12の内輪に圧入さ
れている。フロント側球軸受12の外輪はモータ位置決
め部2の軸受嵌合孔部2cの内側に抜き差し可能な状態
で嵌合され、軸受12から突出した回転軸6の先端部は
モータ位置決め部2の軸貫通孔2bを緩く貫通した状態
でハウジング1内に導入されている。
【0037】ハウジング1内に導入された回転軸6の先
端部には偏心軸部6aが形成され、偏心軸部6aはリン
ク18の一端に取り付けられたニードルベアリング19
の内側に挿入されている。リンク18の一端を回転軸の
軸線方向に位置決めするため、回転軸6の先端部の軸受
12寄りの偏心していない部分の外周及び偏心軸部6b
の先端部の外周にそれぞれカラー22及び23が圧力嵌
めされている。
【0038】ハウジング1に形成されたモータ位置決め
部の内側に形成された孔は、フロント側球軸受12の外
径よりも大きい内径を有してモータ取付け面1Aに開口
したモータ位置決め孔部2aと、フロント側球軸受12
の外径よりも小さく、回転軸6の先端部の外径よりも大
きい内径を有してハウジング内に開口した軸貫通孔部2
bと、モータ位置決め孔部2aと軸貫通孔部2bとの間
にあってフロント側球軸受12を抜き差し可能な状態で
嵌合させ得る大きさに形成された軸受嵌合孔部2cとを
有するように形成されている。
【0039】モータ3は、フロント側球軸受12の外輪
をハウジング1の軸受嵌合孔部2cの内周に抜き差し可
能な状態で嵌合させ、ブラシ保持プレートの位置決め用
凸部9aをモータ位置決め孔部2aの内周に嵌合させる
とともに、ブラシ保持プレート9をモータ取付け面1A
に当接させた状態で配置されて、ケーシングの外フラン
ジ4cをハウジングにボルト止めすることによりハウジ
ング1に対して固定されている。
【0040】回転軸6の先端の偏心軸部6aにニードル
べアリング19を介して結合されたリンク18は、図示
しない往復ピストン形の油圧ポンプのピストンを駆動す
る作動棹の一端に連結されていて、回転軸6の回転に伴
って生じるリンク18の往復運動により油圧ポンプが駆
動される。
【0041】上記のように構成すると、リア側球軸受1
1の外輪がリア側の軸受保持部4d内に圧入固定され、
該軸受11の内輪は回転軸6に圧力嵌めされて固定され
ているので、回転軸6の移動を阻止するためにウエーブ
ワッシャを必要としない。
【0042】また上記のようにフロント側球軸受12を
ハウジング1に設けた軸受嵌合孔部2cに嵌合させて保
持させ、ブラシ保持プレートに設けた凸部9aをハウジ
ングに設けたモータ位置決め孔部2aに嵌合させてモー
タを位置決めするようにすると、従来必要としたフロン
トカバーを省略することができる。
【0043】上記の例では、油圧ポンプが往復ピストン
式のポンプからなっているため、モータの回転軸6はニ
ードルベアリングとリンクとを介して油圧ポンプに連結
されているが、油圧ポンプとして回転式ポンプを用いる
場合には、モータ3の回転軸を直接または減速機構を介
して油圧ポンプの入力軸に連結する。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ハウジ
ングのモータ位置決め部に設ける孔をモータ位置決め孔
部と軸貫通孔部と軸受嵌合部とにより構成して、モータ
のフロント側球軸受を直接ハウジングの軸受嵌合孔部に
嵌合保持させ、ブラシ保持プレートに設けた位置決め用
凸部をモータ位置決め孔部に嵌合させてモータを位置決
めするようにしたので、従来必要としたフロントカバー
を省略することができる。またリア側球軸受の外輪及び
内輪をそれぞれケーシングの軸受保持部及び回転軸に圧
力嵌めして固定するようにしたので、従来必要としたウ
ェーブワッシャを省力することができる。このように本
発明によれば、モータのフロントカバー及びウェーブワ
ッシャを必要としないため、部品点数と組立て工数の削
減を図って製造コストの低減を図ることができる。また
フロントカバーとウェーブワッシャとを省略できるた
め、モータの軸線方向寸法を縮小して油圧ポンプ駆動装
置の小形軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる油圧ポンプ駆動装置の構成例を
示した断面図である。
【図2】従来の油圧ポンプ駆動装置の構成を示した断面
図である。
【図3】アンチロックブレーキ制御装置の構成例を概略
的に示した構成図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1A モータ取付け面 2 ハウジングのモータ位置決め部 2a モータ位置決め孔部 2b 軸貫通孔部 2c 軸受嵌合孔部 3 モータ 4 ケーシング 4a 周壁部 4b 端部壁 4c 外フランジ 4d 軸受保持部 5 磁石界磁 6 回転軸 6a 偏心軸部 7 回転子 9 ブラシ保持プレート 9a 位置決め用凸部 10,10 ブラシ 11 リア側球軸受 12 フロント側球軸受 14 回転子鉄心 15 電機子コイル 16 整流子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁部と該周壁部の軸線方向の一端側を
    閉じる端部壁と該周壁部の軸線方向の他端に設けられた
    外フランジとを有して、該外フランジが、自動車用アン
    チロックブレーキ制御装置に用いる油圧ポンプを収納し
    たハウジングの一部に設けられたモータ取付け面に固定
    されたケーシングと、前記ケーシングの内周に固定され
    た磁石界磁と、前記ケーシングの軸線方向の他端側に配
    置されて該ケーシングの周壁部の内周に外周部が嵌合固
    定されたブラシ保持プレートと、前記ブラシ保持プレー
    トの中心部に設けられた孔を緩く貫通して前記ケーシン
    グ内に挿入された回転軸と、前記ケーシングの端部壁の
    中央部に該回転子ヨーク内に開口した状態で設けられた
    カップ状の軸受保持部内に保持されて前記回転軸のケー
    シング内に位置する後端部を回転自在に支持したリア側
    球軸受と、前記磁石界磁の内側に配置されて前記回転軸
    に取り付けられた回転子鉄心に電機子コイルを巻回して
    なる回転子と、前記回転軸の先端側を支持するフロント
    側球軸受と、前記回転軸に取り付けられて前記電機子コ
    イルに接続された整流子と、前記ブラシ保持プレートに
    保持されて前記整流子に接触させられたブラシとを有す
    るモータを備え、 前記モータの回転軸の先端部が前記ハウジングに設けら
    れたモータ位置決め部に設けられた孔を通して該ハウジ
    ング内に導入されて前記油圧ポンプに連結されているア
    ンチロックブレーキ装置の油圧ポンプ駆動装置におい
    て、 前記ハウジングのモータ位置決め部の孔は、前記フロン
    ト側球軸受の外径よりも大きい内径を有して前記モータ
    取付け面に開口したモータ位置決め孔部と、前記フロン
    ト側球軸受の外径よりも小さく前記回転軸の先端部の外
    径よりも大きい内径を有して前記ハウジング内に開口し
    た軸貫通孔部と、前記モータ位置決め孔部と軸貫通孔部
    との間にあって前記フロント側球軸受を抜き差し可能な
    状態で嵌合させ得る大きさに形成された軸受嵌合孔部と
    を有するように形成され、 前記ブラシ保持プレートの中心部の孔の内周部に前記ハ
    ウジング側に突出した位置決め用凸部が設けられて、該
    位置決め用凸部が前記モータ位置決め孔部の内周に嵌合
    されるとともに、該ブラシ保持プレートが前記ハウジン
    グのモータ取付け面に当接された状態で前記ケーシング
    の外フランジが前記ハウジングに対して固定され、 前記フロント側球軸受はその外輪が前記軸受嵌合孔部内
    に嵌合されて保持され、 前記リア側球軸受はその外輪が前記ケーシングの端部壁
    の軸受保持部内に圧入固定され、 前記回転軸の後端部は前記リア側球軸受の内輪に圧入固
    定されていることを特徴とするアンチロックブレーキ制
    御装置の油圧ポンプ駆動装置。
JP14412996A 1996-06-06 1996-06-06 アンチロックブレーキ制御装置の油圧ポンプ駆動装置 Pending JPH09323643A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14412996A JPH09323643A (ja) 1996-06-06 1996-06-06 アンチロックブレーキ制御装置の油圧ポンプ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14412996A JPH09323643A (ja) 1996-06-06 1996-06-06 アンチロックブレーキ制御装置の油圧ポンプ駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09323643A true JPH09323643A (ja) 1997-12-16

Family

ID=15354887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14412996A Pending JPH09323643A (ja) 1996-06-06 1996-06-06 アンチロックブレーキ制御装置の油圧ポンプ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09323643A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1038745A2 (en) 1999-03-24 2000-09-27 Nissin Kogyo Co., Ltd. Pump actuation motor for automotive antilock brake system

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1038745A2 (en) 1999-03-24 2000-09-27 Nissin Kogyo Co., Ltd. Pump actuation motor for automotive antilock brake system
US6163093A (en) * 1999-03-24 2000-12-19 Nissin Kogyo Co., Ltd. Pump actuation motor for automotive antilock brake system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4813748B2 (ja) 液圧的な車両ブレーキ装置のためのポンプユニット
US6163093A (en) Pump actuation motor for automotive antilock brake system
US6290308B1 (en) Pump assembly for use in a brake system of a vehicle
JP4528256B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
US6196812B1 (en) Pump unit for a hydraulic brake system
JPS6357371A (ja) 倍力式ステアリング機構
US6616420B2 (en) Reciprocating piston pump with auxiliary support shaft
JPH09323643A (ja) アンチロックブレーキ制御装置の油圧ポンプ駆動装置
US5842752A (en) Hydraulic pressure unit with electric motor and pump
JP3764600B2 (ja) 車両用アンチロックブレーキ装置のポンプ作動用モータ
JP2000278905A (ja) 車両用アンチロックブレーキ装置のポンプ作動用モータの取り付け構造
JP3947631B2 (ja) 車両用アンチロックブレーキ装置のポンプ作動用モータ
JP3758888B2 (ja) ブレーキ液圧制御装置用モータ
JPH10332028A (ja) 3位置型電磁弁
JP2000278904A (ja) ブレーキ液圧制御装置用モータ
JP2003088043A (ja) ポンプ作動用モータ
CN109311463B (zh) 刹车液压控制装置及摩托车
JP2503065B2 (ja) 電動ポンプ
JP2001069725A (ja) 車両用アンチロックブレーキ装置のポンプ作動用モータ
JP2596553Y2 (ja) アンチスキッド装置のアクチュエータ
US20220200393A1 (en) Motor and manufacturing method of the same
JP2001090651A (ja) 液圧ポンプ装置
JP3926768B2 (ja) ポンプ駆動用モータ、ポンプ駆動用モータの回転軸へのベアリング部材の固定方法
JPH03253241A (ja) アンチスキッドブレーキシステムの油圧ユニット用電動モータ
JPH1162848A (ja) ブレーキ液圧制御装置用アクチュエータ