JPH09322053A - 自動撮影カメラシステムにおける被写体の撮影方法。 - Google Patents

自動撮影カメラシステムにおける被写体の撮影方法。

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JPH09322053A
JPH09322053A JP8153134A JP15313496A JPH09322053A JP H09322053 A JPH09322053 A JP H09322053A JP 8153134 A JP8153134 A JP 8153134A JP 15313496 A JP15313496 A JP 15313496A JP H09322053 A JPH09322053 A JP H09322053A
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camera
photographing
photographed
angle
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Application number
JP8153134A
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English (en)
Inventor
Taiichiro Kato
大一郎 加藤
Mitsuo Yamada
光穗 山田
Kazuo Abe
一雄 阿部
Akio Ishikawa
秋男 石川
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OYO KEISOKU KENKYUSHO KK
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
OYO KEISOKU KENKYUSHO KK
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3次元空間内を移動する対象を自動追尾して
撮影することができると共に、大きさの異なる複数の対
象を個別に撮像して合成又は切換えて映像化する際に、
大きさの違いを正確に映像化できるようにする。 【解決手段】 カメラ操作者の視野に相当する広角画像
を撮影する第1及び第2のセンサカメラ100を具備
し、前記第1及び第2のセンサカメラ100の撮影画像
に基づいて被写体1の3次元位置を計測すると共に、撮
影用カメラ200の視点から前記3次元位置までの距離
を予測し、この予測距離に対応する基準画角サイズで被
写体1を撮影する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビカメラを使
用して撮影した画像から対象の3次元位置を計測し、そ
の対象を自動追尾して無人で撮影することができる自動
撮影カメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラ操作者が直接テレビジョン
カメラを操作せず、被写体を自動追尾して撮影すること
ができるようにしたカメラシステムでは、水平,垂直方
向に回動可能で外部からの制御信号により制御可能な撮
影用カメラを用い、被写体の動きに合わせて撮影用カメ
ラを駆動制御するようにしている。被写体を認識する方
法としては、例えば、被写体(あるいは被写体と共に移
動する物体)に予め検知マークを付けておき、撮影画像
を処理してその検知マークを認識する方法や、赤色など
特定の色を被写体として認識する方法が採られている。
そして、認識した被写体が画面の枠内の所定位置に位置
するように撮影用カメラを駆動制御することで、被写体
を追尾して撮影するようにしている。
【0003】また、その際、撮影画像から対象の画像部
を抽出して求めた大きさ(例えば当該色の画素数)を基
準に画角サイズを決定し、画面上での被写体の大きさが
常に一定となるように、カメラのズーム量を調整制御し
て撮影するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような処理によって決定した画角サイズで被写体を撮影
する方法では、異なる大きさの対象を撮影する場合、画
面上での被写体の大きさが一定となるため、大きさの違
いが映像に現われないことになる。例えば、図10に示
すように、カメラ200Aとカメラ200Bを用いて、
身長180cmの大人1aと、身長120cmの子供1
bが向かってくる映像をそれぞれ撮影して、両者の映像
を比較して見ると、図中の画像例VD2a,VD2bに
示すように、同じ大きさの映像となり、臨場感に欠ける
という問題があった。すなわち、従来の自動撮影カメラ
システムでは、画面上での被写体1a,1bの大きさ
(例えば、身長Z1,Z2)を基準に、それぞれ画角θ
(Z1),θ(Z2)を決定して撮影するようにしてい
るため、被写体1a,1bまでの距離l1(Y),l2
(Y)が変化しても、画面上での被写体1a,1bの大
きさは常に一定のため、変化がなく臨場感に欠ける映像
となっていた。
【0005】臨場感ある撮影を可能にするには、例え
ば、身長120cmの子供を基準にした場合、身長18
0cmの大人の映像は被写体を大きくして撮影するとい
うように、身長の違いから来るサイズ合わせが必要にな
る。ところが、通常のカメラ操作による撮影において
も、身長の違いを正確に撮影することは不可能である。
すなわち、カメラマンのカメラ操作によって身長の違い
をうまく表現するには、身長に合わせたカメラワーク
(ズーミングワーク)が必要になるが、異なる被写体に
対し撮影用カメラの視点から被写体までの距離に応じて
画角を一律にして撮影することは実際上不可能であり、
カメラワークはカメラマンの直感に頼らざるを得ない。
【0006】本発明は上述のような事情から成されたも
のであり、本発明の目的は、3次元空間内を移動する対
象を自動追尾して撮影することができると共に、大きさ
の異なる複数の対象を個別に撮像して合成又は切換えて
映像化する際に、大きさの違いを正確に映像化できる自
動撮影カメラシステムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、外部からの制
御信号により撮影方向を含むカメラ操作の制御が可能な
撮影用カメラの駆動制御により撮影対象の被写体を自動
追尾して撮影する自動撮影カメラシステムにおける撮影
方法に関するものであり、本発明の上記目的は、カメラ
操作者の視野に相当する広角画像を撮影する第1及び第
2のセンサカメラの撮影画像に基づいて前記被写体の3
次元位置を計測すると共に、前記撮影用カメラの視点か
ら前記3次元位置までの距離を予測し、この予測距離に
対応する予め定められた基準画角サイズで前記被写体を
撮影するようにすることによって達成される。
【0008】また、本発明は、外部からの制御信号によ
り撮影方向を含むカメラ操作の制御が可能な複数の撮影
用カメラの駆動制御により異なる撮影対象の被写体をそ
れぞれ自動追尾して撮影する自動撮影カメラシステムに
おける撮影方法に関するものであり、本発明の上記目的
は、カメラ操作者の視野に相当する広角画像を撮影する
第1及び第2のセンサカメラの撮影画像に基づいて前記
異なる被写体の3次元位置をそれぞれ計測すると共に、
前記撮影用カメラの視点から前記異なる被写体の3次元
位置までの距離をそれぞれ予測し、各予測距離に対応す
る予め定められた基準画角サイズで前記異なる被写体を
それぞれ撮影すると共に、各撮影画像を合成して同一画
面上に表示するようにすることによって達成される。さ
らに、本発明の上記目的は、前記異なる撮影対象の被写
体を前記予測距離に基づいて決定するようにすることに
よって、より効果的に達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では、3次元空間内での被
写体の位置を計測し、被写体の動きに応じて撮影用カメ
ラを駆動制御することで、被写体の自動撮影を行なうよ
うにしている。また、カメラの視点から被写体までの距
離を計測し、当該距離に対する基準画角(距離に応じて
予め設定されている基準の画角)で被写体を撮像するよ
うにしている。さらに、複数のカメラを用い、目的とす
る複数の被写体をそれぞれのカメラで捕らえて撮影し、
各撮影画像を合成処理して所望の合成画像を作成し、同
一画面にリアルタイムに(又は記憶情報から再生して)
表示することができるようにしている。
【0010】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施
形態について詳細に説明する。図1は本発明に係わる自
動撮影カメラシステムの概略構成を示しており、3次元
空間内を移動する被写体を捕らえるための2台のカメラ
100(以下、「センサカメラ」と呼ぶ)と1台の撮影
用カメラ200を備えたシステムの例を示している。セ
ンサカメラ100は、カメラ操作者の両眼に相当するカ
メラであり、同図のように撮影対象の被写体1を含む広
角映像を撮影する。このセンサカメラ100は、被写体
の3次元位置(3次元座標)を三角測量の原理で求める
ために2台用いる。例えば、センサカメラ100の視野
領域を越えて移動する被写体1を追尾して撮影する場合
には、複数のセンサカメラ100が使用され、その場合
には撮影範囲(計測範囲)が分割されてそれぞれ所定の
位置に2台ずつ配置される。撮影用カメラ200は、外
部からの制御信号によりカメラのパン,チルト,ズー
ム,フォーカス等の調整が可能な駆動機構部(雲台)2
10と撮像部220とが一体的に構成されたカメラであ
り、パン軸及びチルト軸の回動制御により真下を除くほ
ぼ全域の空間が撮影できるようになっている。
【0011】3次元位置計測装置300は、センサカメ
ラ100で撮影された広角画像VD1a(VD1b)内
の静止体又は移動体の中から撮影対象の被写体1を認識
(例えば被写体1の色情報により認識)すると共に、被
写体1の現在位置を逐次計測する装置であり、撮影用カ
メラ200の視点を原点とした三次元空間内での被写体
1の現在位置(3次元座標情報),被写体1の大きさを
示す情報(画像抽出部分の面積情報)等を計測情報PD
として出力する。この計測情報PDは入出力インタフェ
ースを介してデータ解析装置500に入力される。な
お、複数の撮影用カメラ200を用いて複数の被写体を
それぞれ自動追尾して撮影する形態では、それぞれの被
写体の計測情報をまとめて計測情報PDとして出力する
ようになっている。
【0012】データ解析装置500は、3次元位置計測
装置300からの計測情報PDを基に被写体1の動きを
解析し、被写体1の動きに応じて撮影用カメラ200の
カメラワークを制御する装置であり、駆動制御部400
を介して駆動信号MSを送出し、撮影用カメラ200の
カメラワークを制御する。すなわち、データ解析装置5
00では、3次元位置計測装置300の計測情報PDに
基づいて被写体1の現在位置を認識する共に、被写体1
の動き(各時点の位置,方位角,加速度等)を解析して
次の瞬間の動きを予測し、この予測情報と現時点の撮影
用カメラ200の向きを示す情報等に基づいて撮影用カ
メラ200のパン,チルト角度偏差及びズーム等の調整
量を演算し、駆動制御データ(速度指令)Vcomを出
力して被写体1の次の動作位置へと撮影用カメラ200
を駆動制御することで、被写体1を自動追尾して撮影す
るようにしている。
【0013】また、データ解析装置500は、被写体1
の3次元位置(3次元座標)情報を基に撮影用カメラ2
00の視点から被写体1までの距離を予測すると共に、
その距離に対する基準画角を求め、予測距離に対する基
準画角で撮像するようにズーム操作を制御することで、
被写体1の大きさにかかわらず常に同じ画角で被写体1
を撮影するようにしている。すなわち、複数の撮影用カ
メラ200を用いて複数の被写体を追尾して撮影する場
合や、1台の撮影用カメラ200で追尾する被写体を切
替えながら撮影する場合に、それぞれの被写体1の大き
さの違いが正確に画面に現われるようにしている。さら
に、被写体1までの距離の変化に伴って生じる被写体の
大きさの変化が正確に画面に現われるようにしている。
【0014】次に、各装置の構成例を示してより詳細に
説明する。先ず、撮影用カメラと駆動制御部の構成につ
いて説明する。図2は、図1の撮影用カメラ200と駆
動制御部400の構成例を示しており、撮影用カメラ2
00は、モータ213,214の駆動によるパン軸21
1及びチルト軸212の回動により撮像部220の向き
(水平及び垂直方向)が調整され、各モータ215の駆
動により撮像部220のズーム,フォーカス,アイリス
が調整されるようになっている。本例では、モータ21
5にはステップモータを使用し、モータ213,214
には、高トルクを発生するダイレクトドライブモータを
使用している。
【0015】駆動制御部400は、雲台のモータ213
〜215を駆動する制御CPU410,モータドライバ
420等から構成され、上位制御部(図1の構成例では
データ解析装置500)からの駆動制御データ(速度指
令)Vcomに従って撮影用カメラ200の駆動制御を
行なう。すなわち、駆動制御部400は、上位制御部か
らの駆動制御データ(速度指令)Vcom及びデータベ
ース401のパラメータPDD(各モータの駆動制御用
パラメータ)を基に各モータ213〜215の駆動信号
MS1〜MS3を制御CPU410によって生成/出力
し、モータドライバ420を介してサーボ制御による撮
影用カメラ200の制御を行なう。
【0016】次に、3次元位置計測装置とデータ解析装
置の構成について説明する。図3は、図1の3次元位置
計測装置300とデータ解析装置500の主要部の構成
例をブロック図で示している。図3において、3次元位
置計測装置300は、センサカメラ100で撮影された
広角画像VD1a(又はVD1b)内の静止体又は移動
体の中から撮影対象の被写体1を認識する被写体認識部
310と、被写体1の3次元空間内の現在位置(3次元
座標)を計測する3次元座標計測部320とから構成さ
れる。3次元位置計測装置300の計測情報PDは、デ
ータ解析装置500内の動き解析部510に入力され
る。
【0017】データ解析装置500は、3次元位置計測
装置300からの計測情報PDにより被写体1の動きを
解析し、被写体1の現時点までの直近の動きベクトルを
求める動き解析部510と、動き解析部510で求めた
動きベクトルを基に被写体1の次の動きを予測し、次の
動きベクトルを求めて被写体速度V等の予測情報を送出
する動き予測部520と、3次元位置計測装置300か
らの計測情報PDにより撮影用カメラ200の視点から
被写体1までの距離を得て、得られた距離に対する基準
画角を求める画角決定部535と、画角決定部535か
らの距離/基準画角情報及びカメラ角度/画角検出セン
サ(図示せず)からの検出情報SDに基づいて撮影画面
内の被写体最適位置までの撮影用カメラ200の方位角
(パン,チルト角度偏差)及び画角(ズーム)調整量を
検出し、駆動信号の補正量を求めて速度補正情報(補正
速度ΔV)を送出する速度補正量検出部540と、動き
予測部520からの予測情報,及び速度補正量検出部5
40からの速度補正情報等に基づいてカメラワークの分
析及び決定を行ない、駆動制御データ(速度指令)Vc
omを出力して撮影用カメラ200のカメラワークを制
御するカメラワーク制御部530とから構成される。
【0018】データ解析装置500は、他に、動き解析
部510で解析した被写体動作の解析情報を記録する図
示しない解析情報記録手段と、解析情報を撮影画像と共
にあるいは単独でモニタ表示する図示しない解析情報表
示手段とを具備している。
【0019】ここで、上述のような構成において、本発
明における画角決定方法、及びズーム操作の制御に係わ
る装置の動作例を具体例を示して説明する。図4は、本
発明に係わる装置の動作例をフローチャート的に図1〜
図3に対応させて示した図である。以下、図4を参照し
て説明する。
【0020】先ず、3次元座標位置計測装置300にお
いて、被写体1の3次元位置を次の処理によって計測す
る。3次元座標位置計測装置300では、2台のセンサ
カメラ100の画像VD1a,VD1bを基に、各画像
VD1a,VD1bにおける2次元座標系での被写体1
の位置をそれぞれを求め、それぞれの位置情報とセンサ
カメラ100及び撮影用カメラ200の位置情報とか
ら、被写体1の3次元座標位置P(x,y,z)を撮影
用カメラ200の視点を原点として三角測量の原理で求
める。データ解析装置500内の画角決定部535は、
3次元座標位置計測装置300からの3次元位置情報
(P(x,y,z))に基づいて、図5に示すように、
撮影用カメラ200の視点から被写体1の位置P(x,
y,z)までの距離lを予測する。続いて、画角決定部
535では、予測した距離lに対応する基準画角θ
(l)を求め、求めた基準画角θ(l)を予測時点の画
角θとして決定する。
【0021】ここで、上記の基準画角θ(l)は、距離
lに対応して予め設定されている画角であり、例えば図
6に示すように、予測距離lがL1〜L2の範囲であれ
ば画角θl,予測距離lがL2〜L3の範囲であれば画
角θ2というように、被写体までの距離に対応して基準
画角θnの値がそれぞれ予め設定されている。この対応
関係は、撮影対象(人間,自動車等)毎に設定されてい
る。
【0022】速度補正量検出部540では、画角決定部
535で決定した画角θ及び現在の画角θから、撮影
用カメラ200のズーム移動量を求める。ここで、撮影
用カメラ200における画角とズーム移動量との関係
は、例えば図7に示すようになっており、速度補正量検
出部540では、この関係に従ってズーム移動量を求め
てズームモータ215に対する速度指令を作成し、カメ
ラワーク制御部530を介して速度指令Vcomを送出
する。駆動制御部400では、ズームモータ215に駆
動信号を送出し、フィードフォワード制御により撮影用
カメラのズーム操作を制御する。以上のように予測距離
に対する基準画角θによってズーミングワークを制御す
ることで、同一の距離に位置する被写体を撮影した場
合、常に同じ画角で被写体1を映像化することが可能と
なる。
【0023】ここで、図8を参照して、本発明における
画角サイズの決定方法と従来技術における画角サイズの
決定方法(図10参照)との相違を説明する。図8にお
いて、撮影用カメラ200Aの側では、被写体である大
人1aの3次元位置Pa(x,y,z)までの距離l1
(Y)に対応する画角θ(l1)で撮影する。同様に、
撮影用カメラ200Bの側では、子供1bの3次元位置
Pb(x,y,z)までの距離l2(Y)に対応する画
角θ(l2)で撮影する。すなわち、本発明では被写体
の大きさに関係なく距離lによって画角θを決定するよ
うにしているので、図8中の画像例VD2a,VD2b
に示すように、大人1aと子供1bの大きさの違いが正
確に映像化されることになる。一方、従来の画角サイズ
の決定方法は、前述のように、画面上での被写体1a,
1bの大きさを基準として画角サイズを決定するように
しているので、図10中の画像例VD2a,VD2bに
示すように、大人1aと子供1bの大きさが同じ大きさ
で映像化されることになる。また、本発明では、距離に
応じて画面上での被写体の大きさが変化するが、従来技
術では、画面上での被写体の大きさは一定となる。
【0024】次に、本発明の応用例を図9を用いて説明
する。ここでは、図9(A)に示すように、2台の撮影
用カメラ200A,200Bを用いて水泳競技を撮影す
る場合を例とする。この場合、2台のセンサカメラ10
0の撮影画像に基づいて対象の選手の3次元位置をそれ
ぞれ計測すると共に、撮影用カメラの視点から各選手の
3次元位置までの距離をそれぞれ予測するようにしてい
る。また、各予測距離に対応する基準画角サイズで対象
の選手をそれぞれ撮影すると共に、各撮影画像VD2a
及びをVD2bを合成して同一画面上に表示するように
している。例えば、3コースと7コースの選手が1着と
2着を競っている場合、各選手の計測位置の情報から1
着と2着の選手を判別し、それらの選手の位置に向けて
撮影用カメラ200Aと撮影用カメラ200Bを駆動制
御する。
【0025】そして、図9(B)に示すように、撮影用
カメラ200Aの撮影画像VD2aと撮影用カメラ20
0Bの撮影画像VD2bとを入力して画像を合成処理
し、例えば図9(C)に示すように、3コースと7コー
スの選手の映像を画面の上部と下部に分けた合成画像V
D2を出力する。このような手法で撮影することで、違
うブロックの所望の選手を比較させて表示することがで
きる。また、スキーの滑降競技や陸上の100m競技な
どでカメラ側に向かってくる被写体を撮影し、違うブロ
ックの選手を比較させて、あたかも一緒に競技している
かのような仮想の対決をさせることもできるようにな
る。
【0026】次に、図3を参照してシステム全体の動作
例を説明する。ここでは、上述した画角決定部535及
び速度補正量検出部540における動作については説明
を省略する。
【0027】図3において、2台のセンサカメラで撮影
された映像信号VD1a,VD1bは、それぞれ3次元
位置計測装置300に入力される。3次元位置計測装置
300内の被写体認識部310は、映像信号VD1a
(又はVD1b)をデジタル化した1フレーム分の2次
元座標系の画像データから撮影対象の被写体1を認識す
る。被写体1の認識は、例えば画像データの各画素の色
度と、被写体認識データとして予め設定されている複数
色のそれぞれの閾値(色度の範囲:下限の閾値〜上限の
閾値)とを比較し、閾値内を“1”,範囲外を“0”と
して画素単位に2値化する。その際、2次元座標系
(X,Y座標系)にて連続する当該色の画素を抽出して
計数し、計数値を面積Sとする。そして当該色の部分が
複数存在する場合には、例えば、面積Sの最も大きい部
分を撮影対象の被写体1と認識する。但し、設定されて
いる色で被写体1を必ず特定できるような撮影条件では
大きさによる認識処理は必要ないため、色だけで認識す
れば良い。
【0028】3次元座標計測部320では、被写体認識
部310で求めた面積Sから、抽出部分の重心位置を演
算して被写体1の中心位置C(x,y)とする。この中
心位置は、2台のセンサカメラ100の画像データVD
1a,VD1bからそれぞれ演算する。続いて、算出し
た2つの中心位置C1(x,y),C2(x,y)と、
センサカメラ100及び撮影用カメラ200の位置情報
とから、被写体1の3次元空間内の位置(撮影用カメラ
200の視点を原点とした被写体1の3次元座標)を三
角測量の原理で算出し、算出した3次元位置情報C
(x,y,z)と被写体1の大きさを示す情報(上記の
面積S)を計測情報PDとして出力する。この計測情報
PDは、データ解析装置500内の動き解析部510に
入力される。
【0029】動き解析部510では、3次元位置計測装
置300からの計測情報PDにより被写体1の動きを解
析し、解析情報を動き予測部520に送出する。例え
ば、今回の計測情報PDtn(3次元座標情報)と前回
の計測情報PDt(n−1)により、前回の計測時点を
起点とする動きベクトルを求め、求めた動きベクトルの
情報(時刻,方位角,距離,速度等)を解析情報として
送出する。動き予測部520では、動き解析部510か
らの解析情報に基づいて被写体1の次の瞬間の動きのベ
クトルを求め、被写***置,方向,被写体速度V等を予
測情報としてカメラワーク制御部530に送出する。
【0030】カメラワーク制御部530では、動き予測
部520からの予測情報(被写体速度V等)、速度補正
量検出部540からの速度補正情報(補正速度ΔV)に
基づいて、撮影用カメラ200の方向,移動量及び移動
速度を決定する。そして、パン,チルトの速度指令(V
+ΔV)を生成すると共に、撮影用カメラ200のズー
ム,フォーカス,アイリスを調整するための速度指令を
生成し、駆動制御データVcomとして出力し、駆動制
御部400を介して撮影用カメラ200を駆動制御す
る。
【0031】なお、上述した実施の形態においては、被
写体の動きの解析機能をデータ解析装置500に設ける
場合を例として説明したが、3次元位置計測装置300
側に設ける構成としても良い。また、無人撮影の場合を
例として説明したが、当然のことながら、遠隔操作によ
りカメラマンが撮影用カメラ200を操作することも可
能であり、その場合には操作情報の入力が優先処理され
る。また、複数の撮影用カメラ200を用いて、例え
ば、バトンタッチの瞬間を捕らえる場合のように複数の
被写体を追尾する形態については詳細な説明を省略した
が、この場合には、複数の被写体をまとまった一つの被
写体として見なせばよく、各装置の動作は同様である。
その場合、被写体の位置情報或いは色等の識別情報に基
づいて各撮影用カメラ200を駆動制御するようになっ
ている。
【0032】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、被写体までの距離に対応する基準画角サイズで撮影
するようにしているので、被写体の大きさの違いを正確
に映像化することができるようになる。さらに、被写体
までの距離の変化に伴って生じる被写体の大きさの変化
を正確に表現することができるようになる。また、複数
の撮影用カメラを用いて、異なる被写体を自動追尾して
撮影し、それぞれの撮影画像を合成して同一画面に表示
するようにすることで、違うブロックの被写体を比較さ
せて表示することができる。例えば、運動競技などを撮
影する場合、違うブロックの選手があたかも一緒に競技
しているかのような仮想の対決をさせることも可能とな
り、手動操作による撮影では不可能な映像を提供するこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる自動撮影カメラシステムの構成
例を示すブロック図である。
【図2】図1の撮影用カメラ200と駆動制御部400
の構成例を示すブロック図である。
【図3】図1の3次元位置計測装置300とデータ解析
装置500の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明に係わる装置の動作例をフローチャート
的に図1〜図3に対応させて示す図である。
【図5】本発明における画角サイズの決定方法を説明す
るための図である。
【図6】本発明における画角サイズの決定方法を説明す
るための図である。
【図7】撮影用カメラにおける画角とズーム移動量との
関係を示す図である。
【図8】本発明における画角サイズの決定方法と従来技
術における画角サイズの決定方法との相違を説明するた
めの図である。
【図9】本発明の応用例を説明するための図である。
【図10】従来の自動撮影カメラシステムにおける画角
サイズの決定方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 被写体 100 センサカメラ 200 撮影用カメラ 210 駆動機構部(雲台) 211 パン軸 212 チルト軸 213,214,215 撮影用カメラ制御モータ 220 撮像部 300 3次元位置計測装置 310 被写体認識部 320 3次元座標計測部 400 駆動制御部 401 データベース 410 制御CPU 420 モータドライバ 500 データ解析装置 510 動き解析部 520 動き予測部 530 カメラワーク制御部 535 画角決定部 540 速度補正量検出部
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図4】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
フロントページの続き (72)発明者 阿部 一雄 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 石川 秋男 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの制御信号により撮影方向を含
    むカメラ操作の制御が可能な撮影用カメラの駆動制御に
    より撮影対象の被写体を自動追尾して撮影する自動撮影
    カメラシステムにおける撮影方法おいて、カメラ操作者
    の視野に相当する広角画像を撮影する第1及び第2のセ
    ンサカメラの撮影画像に基づいて前記被写体の3次元位
    置を計測すると共に、前記撮影用カメラの視点から前記
    3次元位置までの距離を予測し、この予測距離に対応す
    る予め定められた基準画角サイズで前記被写体を撮影す
    るようにしたことを特徴とする自動撮影カメラシステム
    における被写体の撮影方法。
  2. 【請求項2】 外部からの制御信号により撮影方向を含
    むカメラ操作の制御が可能な複数の撮影用カメラの駆動
    制御により異なる撮影対象の被写体をそれぞれ自動追尾
    して撮影する自動撮影カメラシステムにおける撮影方法
    において、カメラ操作者の視野に相当する広角画像を撮
    影する第1及び第2のセンサカメラの撮影画像に基づい
    て前記異なる被写体の3次元位置をそれぞれ計測すると
    共に、前記撮影用カメラの視点から前記異なる被写体の
    3次元位置までの距離をそれぞれ予測し、各予測距離に
    対応する予め定められた基準画角サイズで前記異なる被
    写体をそれぞれ撮影すると共に、各撮影画像を合成して
    同一画面上に表示するようにしたことを特徴とする自動
    撮影カメラシステムにおける被写体の撮影方法。
  3. 【請求項3】 前記異なる撮影対象の被写体を前記予測
    距離に基づいて決定するようにした請求項2に記載の自
    動撮影カメラシステムにおける被写体の撮影方法。
JP8153134A 1996-05-24 1996-05-24 自動撮影カメラシステムにおける被写体の撮影方法。 Pending JPH09322053A (ja)

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