JPH0932159A - 外壁パネルの取付構造、およびその取付具と取付工法 - Google Patents

外壁パネルの取付構造、およびその取付具と取付工法

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JPH0932159A
JPH0932159A JP7183702A JP18370295A JPH0932159A JP H0932159 A JPH0932159 A JP H0932159A JP 7183702 A JP7183702 A JP 7183702A JP 18370295 A JP18370295 A JP 18370295A JP H0932159 A JPH0932159 A JP H0932159A
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wall panel
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Akihiko Sano
彰彦 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の外壁パネルを目地部において建物の壁
取付部に取り付ける構造を提供すること。 【構成】 外壁パネル1のそれぞれ小口面に設けたスリ
ツト状の挿入孔1aに掛合板13の両側部をそれぞれ挿
入し、その掛合板13の中央部から垂直に延長した連結
部材14の先端部を壁取付部5に連結し、さらに掛合板
13と壁取付部5をパネル取付部材12で固定すること
により、外壁パネル1が壁取付部5に取り付けられる。 【効果】 外壁パネル1の表面部分の後補修を必要とせ
ず、且つ部品数が少なくコスト的にも有利である。さら
に外壁パネル1はネル取付部材12と連結部材14の両
者で壁取付部5に連結されるので、取付強度および信頼
性が共に高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は複数の外壁パネルを目
地部で建物の壁取付部に取り付ける構造、そのための取
付具および取付工法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に厚さの薄い外壁パネル、例えば厚
さが50mm程度より薄い軽量気泡コンクリートパネル
や押出コンクリートパネルのような、いわゆる薄物のP
Cパネルからなる外壁パネルを建物の壁取付部に取り付
ける場合、釘やビス等による簡便な取付方法が採用され
ている。
【0003】図7は従来採用されている外壁パネルの取
付方法を示す斜視図、図8は図7の取付部分の拡大断面
図である。これらの図において、外壁パネル1はALC
などの軽量気泡コンクリートパネルからなる下地層2
と、その表面に設けられた塗装材等の仕上層3を有する
化粧パネルであり、この化粧パネルはタッピングビス等
のパネル取付部材4によりリップ溝形鋼などの胴縁から
なる建物の壁取付部5に固定される。すなわち、外壁パ
ネル1を所定の取付位置に配置して支持し、その表面か
らパネル取付部材4の軸部6を打ち込んで貫通し、その
先端部を建物の壁取付部5にねじ込み頭部7で外壁パネ
ル1を掛止めすることにより、外壁パネル1が壁取付部
5に取り付けられる。なお、仕上層3としては塗装材の
ほかにタイル、天然または人造石等の硬質の材料も使用
されるが、そのような硬質な仕上層3を使用する場合、
または押出コンクリートパネルのような硬質な下地層2
を使用する場合には、予め仕上層3にビス孔を穿設し、
それにタッピングビス等を挿入して外壁パネルを取り付
ける。
【0004】上記の取付構造は、外壁パネル1の表面に
パネル取付部材4の頭部7が露出、または陥没された状
態となるので、その表面部分を後で補修する必要があ
り,そのための余計な手間とコストがかかる等の問題が
ある。また,表面部分を完ぺきに補修することは困難
で、補修部分の仕上げ面に凹凸ができたり色むら等が生
じて見苦しくなり、意匠性を損なうという問題もある。
さらに,仕上層3としてタイル等を設けた化粧パネルを
建物の壁取付部へ取り付ける際には、パネル取付部材4
を打ち込む際の衝撃によって仕上層3に亀裂や剥がれを
生じる等の思わぬ事態を招くこともあった。
【0005】本出願人はこのような問題を解決するた
め、先に外壁パネルの取付構造を提案した(特開平7−
90955)。この構造は目地部を形成する外壁パネル
の小口面にそれぞれアンカーピンを挿入し、そのアンカ
ーピンの先端部に設けた環状部にネジ部材を通してその
先端部を壁取付部に固定するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記提案された
外壁パネルの取付構造は、外壁パネルの表面部分におけ
る後補修という問題は解決されているが、アンカーピン
の挿入等の施工上の制約から取付部分毎にアンカーピン
とビス部材を対向する小口面に個々に用意して挿入する
必要があつた。また、ネジ部材で外壁パネルを壁取付部
に固定し終わるまで、外壁パネルを作業者が支持しなけ
ればならないという従来からの問題は解決されていなか
った。
【0007】そこで本発明はこのような問題を解決し、
さらに構造が簡単で取付が容易な改良された外壁パネル
の取付構造、それに使用される取付具および取付工法の
提供を課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明における第1の発明は、複数の外壁パネルを目地部で
建物の壁取付部に取り付ける構造である。この構造は、
(a)掛合板と、その掛合板の中央部から垂直に延長さ
れ且つ該掛合板より高さの小さい連結部材と、その連結
部材から離れた連結板中央部に設けられた貫通孔とを有
してなる取付金具と、(b)頭部と前記取付金具におけ
る貫通孔に挿入できる軸部を有するパネル取付部材とを
備えた外壁パネルの取付具を使用し、目地部を形成する
外壁パネルのそれぞれの小口面に対向して設けられたス
リツト状の挿入溝に前記掛合板の両側部をそれぞれ挿入
し、連結部材の先端部を壁取付部に連結し、さらに前記
貫通孔にパネル取付部材を挿通してその頭部で掛合板を
掛止めることにより、外壁パネルを壁取付部に固定した
ことを特徴とするものである。
【0009】上記構造の好ましい実施態様においては、
外壁パネルが下地層とその表面に設けた仕上層を有する
化粧パネルであり、その下地層の小口面にスリツト状の
挿入溝が設けられる。さらに好ましくは下地層は軽量気
泡コンクリートパネルとされる。上記構造の他の好まし
い実施態様においては、挿入溝に挿入される掛合板の両
端部にそれぞれ厚さ方向に突出する突部が設けらる。
【0010】また、本発明における第2の発明は、上記
構造に使用される取付具である。この取付具は、目地部
における外壁パネルのそれぞれの小口面に対向して設け
られるスリツト状の挿入溝にその両側部をそれぞれ挿入
するための掛合板と、その掛合板の中央部から垂直に延
長された該掛合板より高さの小さい連結部材と、その連
結部材から離れた掛合板の中央部に設けられた貫通孔
と、その貫通孔に挿入して掛合板を前記壁取付部に固定
するためのパネル取付部材を備えていることを特徴とす
るものである。
【0011】上記取付具の好ましい実施態様において
は、挿入溝に挿入される掛合板の端部において厚さ方向
に突部が設けられる。上記取付具のさらに好ましい実施
態様においては、連結部材が板状に形成され、その連結
部材の先端部にはコ字型に折り返された取付部が設けら
れ、該コ字型の間に断面C型の壁取付部における折返片
を掛合することにより、取付金具は連結される。
【0012】さらに、本発明における第3の発明は、複
数の外壁パネルを目地部で建物の壁取付部に取り付ける
工法である。この工法は、上記の取付具を用意し、その
連結部材の先端部を建物の壁取付部に連結する。そし
て、先ず目地部を形成する一方の外壁パネルをその小口
面に設けたスリツト状の挿入溝に前記取付具の掛合板の
片側を挿入して前記壁取付部に仮取付し、次いで前記目
地部を形成する他方の外壁パネルをその小口面に設けた
スリツト状の挿入溝に前記取付具の掛合板の他側を挿入
して前記壁取付部に仮取付し、さらに前記取付具の貫通
孔にパネル取付部材を挿入して前記掛合板を壁取付部に
固定することを特徴とするものである。
【0013】
【作用】第1の発明である外壁パネルの取付構造によれ
ば、外壁パネルのそれぞれの小口面に設けたスリツト状
の挿入溝に掛合板の両側部がそれぞれ挿入され、その掛
合板の中央部から垂直に延長された連結部材の先端部が
壁取付部に連結され、さらに掛合板と壁取付部をパネル
取付部材で固定したことにより外壁パネルが建物の壁取
付部に取り付けられる。
【0014】そのため外壁パネルの表面部分の後補修等
を必要とせず、仕上層を設けた場合にもその表面の意匠
性を損なうことがない。また目地部における外壁パネル
の取付部分毎に共通の取付具を設けるので、部品数が少
なくコスト的にも有利であり、且つ取付位置をずらせる
必要がない。さらに外壁パネルは壁取付部に対して連結
部材とパネル取付部材の両方で取り付けられるので、取
付強度および信頼性が高い。
【0015】第2の発明である取付具は、上記外壁パネ
ルを建物の壁取付部に取り付ける際に好適に使用でき
る。第3の発明である外壁パネルの取付工法によれば、
対向する小口面にそれぞれ設けたスリツト状の挿入溝に
掛合板の両側部を挿入するようにしたので、それら挿入
溝の位置が完全に一致しなくても、板のバネ特性を利用
して掛合板の両側部をそれら挿入溝に容易に挿入するこ
とができる。
【0016】さらに、連結部材で建物の壁取付部に連結
した掛合板を外壁パネルの挿入溝に挿入することによ
り、外壁パネルを壁取付部に仮取付することができ、そ
のためパネル取付部材で外壁パネルを完全に壁取付部に
取り付けるまでの間、作業者は外壁パネルを支持しなく
てもよい。
【0017】
【実施例】次に図面により本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の外壁パネルの取付構造の1例を完成させ
る途中を示す斜視図、図2はそれに使用する取付具の拡
大斜視図、図3は図1のようにして取り付けられた外壁
パネルの取付構造の要部の側面から見た拡大断面図、図
4は同じく平面から見た拡大断面図である。
【0018】これらの図において、図7、図8と同じ部
分には同一符号が付されている。外壁パネル1は薄物の
軽量気泡コンクリートパネルのような下地層2と、その
表面に設けられた塗装材等の仕上層3を有する化粧パネ
ルとされ、この外壁パネル1が取付具10によりリップ
溝形鋼などの胴縁からなる建物の壁取付部5に取り付け
られる。なおこの例では縦長に配置された外壁パネル1
毎に壁取付部5が上下に4列設けられている。
【0019】取付具10は図2に示すように、取付金具
11とパネル取付部材12により構成されている。取付
金具11は比較的薄い金属製の板材、例えば厚さ0.8
mm〜1mmの鋼板で作られた掛合板13と、その掛合
板13の中央部から垂直に延長され,掛合板13より高
さの小さい連結部材14を備えている。連結部材14は
掛合板13と同様な薄い金属製の板材により作られて溶
接等で掛合板13に固着される。しかしこの連結部材1
4は棒状などであってもよい。さらに連結部材14が設
けられた位置から所定間隔離れた上方における掛合板1
3の中央部に貫通孔15が設けられている。
【0020】掛合板13の端部はそれぞれ折り曲げられ
て厚さ方向へ突出する突部16が形成されている。この
折り曲げ角度は例えば90度〜180度の間、好ましく
は120度〜150度程度とされる。また突部16は図
示のように端部の全長に突条として設ける以外に、端部
の少なくとも一箇所、例えば上下端部と中間部の3箇所
に短い突起として設けてもよい。
【0021】連結部材14の先端部には建物の壁取付部
への連結部分が設けられ、図示の例ではコ字型に折り返
された取付部17が設けられている。パネル取付部材1
2は頭部18と前記貫通孔15に挿入可能な軸部19を
有し、その軸部19の先端部には外ネジが形成されてい
る。なおこの例ではパネル取付部材12として軸部19
の先端部分にドリル部19aを設けたセルフタッピング
ビスが用いられている。
【0022】図3は、外壁パネル1を図2に示す取付具
10を使用し、図1のようにして壁取付部5に取り付け
た状態を側面から見た部分拡大断面図で、さらに図4は
それを平面から見た部分拡大断面図である。これらの図
において、目地部20を形成する一対の外壁パネル1の
小口面に(この例ではその下地層2の小口面に)スリッ
ト状の挿入溝1aが設けられている。挿入溝1aは図1
に示すように、目地部20を形成する下地層2の各小口
面に沿ってそれぞれ設けられ、複数の外壁パネル1を壁
取付部5に取り付けた状態で目地部20において一方の
下地層2の挿入溝1aと他方の下地層2の挿入溝1aが
対向配置するようになっている。なおこのような挿入溝
1aは外壁パネル1を製造する際、または取付現場加工
により形成することができる。
【0023】上記のようにして対向配置された一方の下
地層2の挿入溝1aと他方の下地層2の挿入溝1aに、
掛合板13の両側部がそれぞれ挿入され、さらに連結部
材14の先端部に設けた取付部17が断面C型の壁取付
部5における片方の折返片5aに掛合することにより、
取付金具11の下部が壁取付部5に固定されている。そ
して掛合板13に設けた貫通孔15にパネル取付部材1
2の軸部19が挿入され、その先端部が壁取付部5にね
じ込まれることにより、取付金具11の上部がパネル取
付部材12で壁取付部5に固定されている。このような
取付具10による固定は、図1に示すように一つの目地
部20に沿って各壁取付部5の数だけ上下に複数行われ
る。
【0024】なお、パネル取付部材12の本数は図2の
ように1本でも充分であるが、取付1箇所あたりに加わ
る風荷重等により2本以上とすることもできる。その場
合には取付金具11の貫通孔15の数もそれに応じて設
けられる。次に図1なしい図4を参照して外壁パネル1
を建物の壁取付部5に取り付ける手順を説明する。
【0025】先ず各列の壁取付部5毎に取付金具11を
連結する(すなわちその取付部17を壁取付部5の折返
片5aに掛合することにより連結する)。次に目地部2
0を形成する一方の外壁パネル1をその小口面に設けた
挿入溝1aに取付金具11の掛合板13の片側を挿入す
ることにより壁取付部5に仮に取り付ける。次いで他方
の外壁パネル1をその小口面に設けた挿入溝1aに前記
掛合板13の他側を挿入することにより壁取付部5に仮
に取り付ける。その際、対向する挿入溝1aの位置が多
少ずれていても、掛合板13はその可撓性もしくはバネ
作用により容易に挿入することができる。
【0026】次いで外壁パネル1の位置を正確に再調整
してから、掛合板13の貫通孔15にパネル取付部材1
2の軸部19を挿入し、その先端部を壁取付部5にねじ
込んで固定すると共に、その頭部18を掛合板13に掛
合してそれを壁取付部5の方向へ押しつけることによ
り、目地部20における各外壁パネル1は壁取付部5に
固定される。
【0027】掛合板13の両端部には突部16が設けら
れているので、上記のようにパネル取付部材12で壁取
付部5の方向へ押しつけると、突部16の先端が支持点
となって挿入溝1aの内壁面に押しつけられ、もしくは
食い込み、その摩擦作用により掛合板13の抜けを抑制
すると共に、その上下方向の移動を有効に拘束すること
ができる。さらにその支持点間のバネ作用により、例え
挿入溝1aの位置が完全に一致していない場合であつて
も、そのバラツキを吸収して掛合板13の押圧力を双方
の外壁パネル1に均等に加えることができる。このよう
に挿入溝1aの入口ではなく奥の部分において突起16
で外壁パネル1を支持するので、軽量気泡コンクリート
パネルのような比較的軟質なパネルであつても、掛合板
13による貫通孔15の入口部の損傷が生じるようなこ
ともなく、高い取付強度が得られる。
【0028】図5は本発明に使用できる取付金具11の
他の例を示す斜視図である。この例が図2と異なる部分
は、連結部材14の先端部にコ字型に折り返された取付
部17が連結部材14の本体に平行ではなく直角に折り
曲げられている点であり、そのほかは同一である。この
ように取付部17を直角に折り曲げることにより、断面
C型の壁取付部5の折返片5aに安定な姿勢で確実に取
り付けることができ、外壁パネルを取り付ける過程で取
付金具11が回転することもない。そのため一方の外壁
パネル1の小口面を複数の取付金具11に取り付けた状
態で他方の外壁パネル1の小口面をそれら複数の取付金
具11取り付けることが極めて容易になる。
【0029】図6は本発明に使用できる取付金具11の
さらに他の例を示す斜視図である。この例では壁取付部
への取付部17が、板状の連結部材14の上縁部に直角
に溶接等により固着された取付板17a、該取付板17
aのほぼ中央部に設けられた長円17bおよびビス等の
取付部材17cから構成され、この取付板17aを壁取
付部に取付部材17cで固定するようになっている。な
お長円17bは連結部材14の長手方向に長径とされて
いるので、それを利用して壁取付部に取り付ける際の位
置調整を行うことができる。この形式の取付金具11に
よれば、壁取付部5が図1のようなリップ溝形鋼などの
胴縁でなくても取り付けることが可能であるので自由度
が高い。
【0030】以上の説明では、外壁パネルの下地層を軽
量気泡コンクリートパネルとしたものに本発明を適用し
ているが、軽量気泡コンクリートパネル単独で構成され
た外壁パネル、または木毛セメントパネル、木片セメン
トパネル、または木製パネル等の外壁パネルにも本発明
は適用できる。さらに本発明は比較的厚さの薄い軽量発
泡コンクリートパネルの下地層の表面に、例えばタイル
や石などの硬質の仕上層を設けた化粧パネルにも好適に
適用することができる。
【0031】また、建物の壁取付部としてはリップ溝形
鋼などの胴縁以外に、L型鋼材や木製の壁取付部であつ
てもよい。木製の壁取付部を使用する場はパネル取付部
材として木ネジや通常の釘を使用することもできる。さ
らに全ての場合においてパネル取付部材としてボルトと
ナットの組み合わせを使用することもできる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の発明である
外壁パネルの取付構造は、外壁パネルのそれぞれの小口
面に設けたスリツト状の挿入溝に掛合板の両側部をそれ
ぞれ挿入し、その掛合板の中央部から垂直に延長された
連結部材の先端部を壁取付部に連結し、さらに掛合板と
壁取付部をパネル取付部材で固定したことにより外壁パ
ネルが建物の壁取付部に取り付けられる。
【0033】そのため外壁パネルの表面部分の後補修等
を必要とせず、仕上層を設けた場合にもその表面の意匠
性を損なうことがない。また目地部における外壁パネル
の取付部分毎に共通の取付具を設けるので、部品数が少
なくコスト的にも有利であって取付位置をずらせる必要
もない。さらに外壁パネルは壁取付部に対して連結部材
とパネル取付部材の両方の部分で取り付けられるので、
取付強度および信頼性が高い。
【0034】第2の発明である取付具は、上記外壁パネ
ルを建物の壁取付部に取り付ける際に好適に使用でき
る。第3の発明である外壁パネルの取付工法によれば、
対向する小口面にそれぞれ設けたスリツト状の挿入溝に
掛合板の両側部を挿入するようにしたので、それら挿入
溝の位置が完全に一致しなくても、板のバネ特性を利用
して掛合板の両側部をそれら挿入溝内に容易に挿入する
ことができる。
【0035】さらに、連結部材により建物の壁取付部に
連結した掛合板を外壁パネルの挿入溝に挿入することに
より、外壁パネルを壁取付部に仮取付することができ、
そのためパネル取付部材で外壁パネルを完全に壁取付部
に取り付けるまでの間、作業者は外壁パネルを支持しな
くてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外壁パネルの取付構造の1例を完成さ
せる途中を示す斜視図。
【図2】図1の取り付けに使用される取付具の1例を示
す斜視図。
【図3】図1のようにして取り付けられた取付構造を側
面から見た部分拡大断面図。
【図4】図1のようにして取り付けられた取付構造を平
面から見た部分拡大断面図。
【図5】図1の取り付けに使用される取付具の他の例を
示す斜視図。
【図6】図1の取り付けに使用される取付具のさらに他
の例を示す斜視図。
【図7】従来の外壁パネルの取付構造の1例を示す斜視
図。
【図8】図7の取付構造の部分拡大断面図。
【符号の説明】
1 外壁パネル 1a 目地部 2 下地層 3 仕上層 4 パネル取付部材 5 壁取付部 10 挿入溝 11 取付金具 12 パネル取付部材 13 掛合板 14 連結部材 15 貫通孔 16 突部 17 取付部 17a 取付板 17b 長円 17c 取付部材 18 頭部 19 軸部 19a ドリル部 20 目地部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 13/08 101 8913−2E E04F 13/08 101D

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の外壁パネル1を目地部20で建物
    の壁取付部5に取り付ける構造において、(a)掛合板
    13と、その掛合板13の中央部から垂直に延長され且
    つ該掛合板13より高さの小さい連結部材14と、該連
    結部材14から離れた掛合板13中央部に設けられた貫
    通孔15とを有してなる取付金具11と、(b)頭部1
    8と前記取付金具11における貫通孔15に挿入できる
    軸部19を有するパネル取付部材12とを備えた外壁パ
    ネルの取付具を使用し、 目地部20を形成する外壁パネル1のそれぞれの小口面
    に対向して設けられたスリツト状の挿入溝1aに前記掛
    合板13の両側部をそれぞれ挿入し、前記連結部材14
    の先端部を壁取付部5に連結し、さらに前記貫通孔15
    にパネル取付部材12を挿通してその頭部18により掛
    合板13を掛止めて壁取付部5に固定したことを特徴と
    する外壁パネルの取付構造。
  2. 【請求項2】 外壁パネル1が下地層2とその表面に設
    けた仕上層3を有する化粧パネルであり、該下地層2の
    小口面にスリツト状の挿入溝1aが設けられている請求
    項1の外壁パネルの取付構造。
  3. 【請求項3】 下地層2が軽量気泡コンクリートパネル
    である請求項2の外壁パネルの取付構造。
  4. 【請求項4】 挿入溝1aに挿入される掛合板13の両
    端部にそれぞれ厚さ方向に突出する突部16が設けられ
    ている請求項1ないし3のいずれかの外壁パネルの取付
    構造。
  5. 【請求項5】 複数の外壁パネル1を目地部20で建物
    の壁取付部5に取り付けるための取付具であつて、目地
    部20における外壁パネル1のそれぞれの小口面に対向
    して設けられるスリツト状の挿入溝1aにその両側部を
    それぞれ挿入するための掛合板13と、該掛合板13の
    中央部から垂直に延長された該掛合板13より高さの小
    さい連結部材14と、該連結部材14から離れた掛合板
    13の中央部に設けられた貫通孔15と、該貫通孔15
    に挿入して前記壁取付部5に掛合板13を固定するため
    のパネル取付部材12を備えていることを特徴とする外
    壁パネルの取付具。
  6. 【請求項6】 挿入溝1aに挿入される掛合板13の両
    端部にそれぞれ該掛合板13の厚さ方向へ突出する突部
    16が設けられている請求項5の外壁パネルの取付具。
  7. 【請求項7】 連結部材14が板状に形成され、該連結
    部材14の先端部にコ字型に折り返された取付部17が
    設けられている請求項5または6の外壁パネルの取付
    具。
  8. 【請求項8】 複数の外壁パネル1を目地部20で建物
    の壁取付部5に取り付ける工法において、請求項5の取
    付具を用意し、その連結部材14の先端部を建物の壁取
    付部5に連結し、先ず目地部20を形成する一方の外壁
    パネル1をその小口面に設けたスリツト状の挿入溝1a
    に掛合板13の片側を挿入して前記壁取付部5に仮取付
    し、次いで前記目地部20を形成する他方の外壁パネル
    1をその小口面に設けたスリツト状の挿入溝1aに掛合
    13板の他側を挿入して前記壁取付部5に仮取付し、さ
    らに掛合板13の貫通孔15にパネル取付部材12を挿
    入して前記掛合板13を壁取付部5と連結することを特
    徴とする外壁パネルの取付工法。
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