JPH09321265A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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Publication number
JPH09321265A
JPH09321265A JP8160922A JP16092296A JPH09321265A JP H09321265 A JPH09321265 A JP H09321265A JP 8160922 A JP8160922 A JP 8160922A JP 16092296 A JP16092296 A JP 16092296A JP H09321265 A JPH09321265 A JP H09321265A
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JP
Japan
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type
conductivity type
photodiode
semiconductor region
semiconductor
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Application number
JP8160922A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Yoshitake
伸之 吉武
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のフォトダイオードを有するフォトIC
において、フォトダイオード間のクロストークをほぼ完
全に防止する。 【解決手段】 p型半導体基板1上にn- 型エピタキシ
ャル成長層2を設け、その中にp型半導体基板1に達す
るp+ 型アイソレーション領域3を設けて複数の領域に
分割する。p+ 型アイソレーション領域3により分割さ
れた少なくとも一つの部分のn- 型エピタキシャル成長
層2の下側にp+ 型埋め込み層4をp+型アイソレーシ
ョン領域3と接続されるように設け、n- 型エピタキシ
ャル成長層2とp+ 型埋め込み層4およびp+ 型アイソ
レーション領域3とによりフォトダイオードを構成す
る。このフォトダイオードにおいて、p+ 型埋め込み層
4の下側の部分に、クロストークの原因となる浮遊キャ
リアを吸い込むためのn+ 型半導体領域6を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置に関
し、特に、受光用のフォトダイオードを有する半導体装
置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、受光用フォトダイオードとトラン
ジスタなどの電子素子とを1チップに集積化する研究が
進められ、コンパクトディスクプレーヤなどの光ディス
クプレーヤの光ピックアップ部に使われ始めている。こ
のような光ピックアップ用フォトダイオードは、一般
に、ディスク面によって反射されたレーザビームを受光
してRF信号を出力するだけでなく、レーザビームをデ
ィスクの溝に追随させるためのトラッキングエラー信号
や、レーザビームの焦点をディスク面に合わせるための
フォーカスエラー信号を出力する機能を有する。そのた
め、このフォトダイオードは、複数に分割された構造を
採る必要がある。
【0003】このような光ピックアップ用フォトダイオ
ードのパターンの例を図3に示す。図3に示すように、
この光ピックアップ用フォトダイオードは互いに分離さ
れた6個のフォトダイオードa、b、c、d、e、fを
有する。ここで、これらのフォトダイオードa、b、
c、d、e、fの出力をそれぞれA、B、C、D、E、
Fとすると、このフォトダイオードを用いた光学系で
は、図3に示すように、3本のレーザビームL1、L
2、L3を照射し、A+B+C+Dの出力によりRF信
号を、(A+C)−(B+D)の出力によりフォーカス
エラー信号を、E−Fの出力によりトラッキングエラー
信号を検知する。
【0004】ところで、1チップ内にフォトダイオード
とICとを作る場合には、フォトダイオードをICのウ
ェーハプロセスで作る必要がある。このため、フォトダ
イオードの最適設計を行うのが難しく、フォトダイオー
ド自体の特性はフォトダイオード単体を作る場合より劣
ってしまう。
【0005】図4〜図7に、フォトダイオードとICと
を1チップ内に作った従来の光ピックアップ用フォトI
Cにおけるフォトダイオードの構造例をICを構成する
npnトランジスタとともに示す。
【0006】図4に示す従来のフォトICにおいては、
p型半導体基板101上にn- 型エピタキシャル成長層
102が設けられている。p型半導体基板101中に
は、その上部がn- 型エピタキシャル成長層102中に
入り込んだ状態でn+ 型埋め込み層103が選択的に設
けられている。また、n- 型エピタキシャル成長層10
2中には、p型半導体基板101に達する深さのp+
アイソレーション領域104が選択的に設けられ、これ
によってn- 型エピタキシャル成長層102がその下部
にそれぞれn+ 型埋め込み層103が設けられた複数の
領域に分割されている。
【0007】このフォトICの受光部においては、p+
型アイソレーション領域104によって分割された部分
のn- 型エピタキシャル成長層102a中にp型半導体
領域105およびn+ 型半導体領域106が設けられて
いる。そして、p型半導体領域105とn- 型エピタキ
シャル成長層102aおよびn+ 型埋め込み層103と
によりpn- + 構造のフォトダイオードが構成されて
いる。符号107はこのフォトICの動作時にこのフォ
トダイオードの接合部に形成される空乏層を示す。n+
型半導体領域106はコンタクト層として用いられる。
【0008】このフォトICの集積回路部においては、
+ 型アイソレーション領域104によって分割された
部分のn- 型エピタキシャル成長層102b中にp型半
導体領域108およびn+ 型半導体領域109、110
が設けられている。そして、n+ 型半導体領域109、
p型半導体領域108およびn- 型エピタキシャル成長
層102bによりnpnトランジスタが構成されてい
る。n+ 型半導体領域110はコレクタコンタクト層と
して用いられる。
【0009】次に、図5に示す従来のフォトICにおい
ては、フォトダイオード部のn- 型エピタキシャル成長
層102aの下側にn+ 型埋め込み層103が設けられ
ておらず、また、このn- 型エピタキシャル成長層10
2a中にp型半導体領域105が設けられていない。こ
の場合、n- 型エピタキシャル成長層102aとp型半
導体基板101とによりn- p構造のフォトダイオード
が構成されている。その他のことは、図4に示すフォト
ICと同様である。
【0010】次に、図6に示す従来のフォトICにおい
ては、フォトダイオード部のn- 型エピタキシャル成長
層102aの下側にn+ 型埋め込み層103が設けられ
ていない。また、n- 型エピタキシャル成長層102a
中にp型半導体領域105が一方の側のp+ 型アイソレ
ーション領域104と接続されて設けられているととも
に、このp型半導体領域105と他方の側のp+ 型アイ
ソレーション領域104との間の部分におけるn- 型エ
ピタキシャル成長層102a中にn+ 型半導体領域10
6が設けられている。この場合、n- 型エピタキシャル
成長層102aとp型半導体領域105、p+ 型アイソ
レーション領域104およびp型半導体基板101とに
よりフォトダイオードが構成されている。その他のこと
は、図4に示すフォトICと同様である。
【0011】次に、図7に示す従来のフォトICにおい
ては、フォトダイオード部のp型半導体基板101中
に、p+ 型アイソレーション領域104と接続され、か
つ、その上部がn- 型エピタキシャル成長層102a中
に入り込んだ状態でp+ 型埋め込み層111が設けられ
ている。この場合、n- 型エピタキシャル成長層102
aとp+ 型埋め込み層111およびp+ 型アイソレーシ
ョン領域104とによりn- + 構造のフォトダイオー
ドが構成されている。符号112はp+ 型アイソレーシ
ョン領域104とは別に設けられた下側のp+ 型アイソ
レーション領域を示す。その他のことは、図4に示すフ
ォトICと同様である。
【0012】ところで、光ピックアップ用フォトICに
おけるフォトダイオードとしては、高速読み出しおよび
信号対雑音比(S/N比)の改善の観点から、高感度化
および高速応答化が強く要求される。しかしながら、図
4に示す従来のフォトICおよび図7に示す従来のフォ
トICによれば、フォトダイオードの高速応答性は良好
であり、特に図7に示すフォトICは従来のフォトIC
の中で最も高速応答性が良好であるが、両者とも感度が
低いという問題がある。感度の向上を図るためには、フ
ォトダイオードの空乏層107の幅を大きくする必要が
あり、それにはn- 型エピタキシャル成長層102の抵
抗率を高くするとともに、その厚さを大きくする必要が
あるが、そのようにすると、集積回路部のnpnトラン
ジスタの遮断周波数fT が低下するとともに、p+ 型ア
イソレーション領域104の深さが大きくなることによ
り集積度が低くなってしまう。また、図5に示す従来の
フォトICおよび図6に示す従来のフォトICによれ
ば、図4に示す従来のフォトICとは逆に、感度は高い
が、高速応答性が悪いという問題がある。高速応答性が
悪いのは、フォトダイオードの空乏層107外で発生し
た浮遊キャリアが拡散により空乏層107に到達し、信
号電流となるためである。
【0013】以上のように、上述の従来の構造のフォト
ダイオードでは、高感度化および高速応答化の両者の要
求を満足することは難しいことから、要求される機能に
よってフォトダイオードの構造を使い分ける必要があ
る。
【0014】このように機能によってフォトダイオード
の構造を使い分けた従来の光ピックアップ用フォトIC
におけるフォトダイオード部の構造例を図8に示す。こ
の図8は、図3におけるVIII−VIII線に沿って
の断面を模式的に示したものである。図8に示すよう
に、この例においては、高速読み出しが要求されるRF
信号受光用のフォトダイオードa、b(図8においては
図示されていないが、フォトダイオードc、dも同様)
としては、図7に示すような構造のものが使用されてい
る。一方、レーザビームL2、L3のずれに対する感度
を高くするために高感度が要求されるトラッキングエラ
ー信号受光用のフォトダイオードe、fとしては、図6
に示すような構造のものが使用されている。ただし、フ
ォトダイオードe、fとしては、図5に示すような構造
のものを使用してもよい。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示す光ピックアップ用フォトダイオードにおいては、中
心のレーザビームL1によりRF信号を、また、左右の
レーザビームL2、L3によりトラッキングエラー信号
を得るようにしていることから、フォトダイオードa、
b、c、dとフォトダイオードe、fとの間のクロスト
ークが大きいと、トラッキングエラー信号にRF信号が
混入するなどの不都合が生じる。
【0016】ここで、フォトダイオード間のクロストー
クとは、あるフォトダイオードに光を当てた場合、光を
当てていない隣接するフォトダイオードからも信号電流
が発生することをいう。図8の一部を示す図9を参照し
て、このクロストーク発生のメカニズムを説明すると、
次の通りである。すなわち、図9において、例えばコン
パクトディスクプレーヤにおいてディスクの読み出しに
使用される波長の光は、フォトダイオードの表面から数
十μmの深さまで到達して光電変換され、それによって
浮遊キャリア(電子−正孔対)が発生する。この浮遊キ
ャリアは寿命が長く、各方向に拡散していく。ところ
で、1チップ内にフォトダイオードとICとを作るフォ
トICの場合、素子特性および集積度の向上を図るため
に、十分に深い所まで広がった空乏層107を有するフ
ォトダイオードを作ることができないので、図9に示す
ような構造のフォトダイオードにおいては、p型半導体
基板101内でも多くの浮遊キャリアが発生する。すな
わち、図9において、例えばフォトダイオードaにレー
ザビームL1が照射された場合には、p+ 型埋め込み層
111の下側の部分のp型半導体基板101中に浮遊キ
ャリアが発生し、この浮遊キャリアが隣接するフォトダ
イオードeまで拡散により到達する結果、レーザビーム
L1が照射されていないフォトダイオードeからも信号
電流が発生することになる。
【0017】そこで、このようなフォトダイオード間の
クロストークを低減するために、図10に示すように、
フォトダイオードa、e間に浮遊キャリアを吸い込むた
めのn型半導体領域を設けたフォトICが本出願人によ
り提案されている(特開平7−183563号公報)。
図10において、符号113はコンタクト層として用い
られるn+ 半導体領域を示す。このフォトICによれ
ば、フォトダイオード間のクロストークをある程度改善
することができるが、この場合にも、一部の浮遊キャリ
アは隣接するフォトダイオード側に到達してしまうた
め、クロストークの低減は不十分であった。
【0018】したがって、この発明の目的は、複数のフ
ォトダイオードと集積回路とを同一チップ内に作る場合
においても、フォトダイオード間のクロストークをほぼ
完全に防止することができる半導体装置を提供すること
にある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、第1導電型の半導体基体と、第1導電
型の半導体基体上に互いに分離して設けられた複数のフ
ォトダイオード構成用の第2導電型の半導体層と、少な
くとも一つの第2導電型の半導体層の下側の部分に設け
られ、かつ、第1導電型の半導体基体よりも高不純物濃
度の第1導電型の第1の半導体領域とを有し、第1導電
型の第1の半導体領域が設けられた第2導電型の半導体
層の部分においては第2導電型の半導体層と第1導電型
の第1の半導体領域とによりフォトダイオードが構成さ
れている半導体装置において、第1導電型の第1の半導
体領域の下側の部分に浮遊キャリアを吸い込むための第
2導電型の第2の半導体領域が設けられていることを特
徴とするものである。
【0020】この発明において、半導体装置は、典型的
には、第1導電型の第1の半導体領域が設けられた第2
導電型の半導体層とこの第2導電型の半導体層に隣接す
る少なくとも一つの他の第2導電型の半導体層との間に
設けられた第2導電型の第3の半導体領域を有し、この
第2導電型の第3の半導体領域と第2導電型の第2の半
導体領域とが電気的および/または構造的に互いに接続
される。また、典型的には、互いに隣接する一対の第2
導電型の半導体層間は第1導電型の素子分離領域により
互いに分離される。また、この発明において、半導体装
置は、例えば、他の第2導電型の半導体層中にその一方
の側の素子分離領域に接続されて設けられた第1導電型
の第4の半導体領域を有し、他の第2導電型の半導体層
の部分においては他の第2導電型の半導体層と第1導電
型の第4の半導体領域、素子分離領域および第1導電型
の半導体基体とによりフォトダイオードが構成される。
ここで、好適には、第2導電型の第2の半導体領域は第
1導電型の半導体基体よりも高不純物濃度であり、か
つ、第1導電型の第1の半導体領域よりも低不純物濃度
である。また、この発明において、典型的には、第1導
電型はp型であり、第2導電型はn型である。
【0021】上述のように構成されたこの発明による半
導体装置においては、第1導電型の第1の半導体領域が
設けられた第2導電型の半導体層の部分のフォトダイオ
ードに光が照射されたときにこの第1導電型の第1の半
導体領域の下側の部分に発生する浮遊キャリアは、この
第1導電型の第1の半導体領域の下側の部分に設けられ
た、浮遊キャリアを吸い込むための第2導電型の第2の
半導体領域により吸い込まれるため、このフォトダイオ
ードに隣接するフォトダイオードに浮遊キャリアが拡散
により到達するのを防止することができ、これによって
フォトダイオード間のクロストークをほぼ完全に防止す
ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照しながら説明する。図1はこの発明の一
実施形態による光ピックアップ用フォトICを示す。こ
のフォトICの受光部のフォトダイオードのパターンは
図3に示すものと同様であるが、図1においては、図3
に示すフォトダイオードa、b、c、d、e、fのうち
のフォトダイオードaおよびフォトダイオードeのみを
集積回路部のnpnトランジスタとともに示す。ここ
で、RF信号受光用フォトダイオードa、b、c、dは
図7に示すものと同様な構造を有し、トラッキングエラ
ー信号受光用フォトダイオードe、fは図6に示すもの
と同様な構造を有する。
【0023】図1に示すように、この一実施形態による
フォトICにおいては、例えばp型Si基板のようなp
型半導体基板1上に例えばn- 型Siエピタキシャル成
長層のようなn- 型エピタキシャル成長層2が設けられ
ている。このn- 型エピタキシャル成長層2中には、p
型半導体基板1に達する深さのp+ 型アイソレーション
領域3が選択的に設けられ、これによってn- 型エピタ
キシャル成長層2が複数の領域に分割されている。
【0024】このフォトICの受光部のフォトダイオー
ドaの部分においては、p型半導体基板1中に、p+
アイソレーション領域3と接続され、かつ、その上部が
-型エピタキシャル成長層2中に入り込んだ状態でp
+ 型埋め込み層4が選択的に設けられている。そして、
- 型エピタキシャル成長層2とp+ 型アイソレーショ
ン領域3およびp+ 型埋め込み層4とによりn- +
造のフォトダイオードaが構成されている。符号5はコ
ンタクト層として用いられるn+ 型半導体領域を示す。
【0025】この場合、このp+ 型埋め込み層4の下側
の部分およびその一方の側壁にわたってn+ 型半導体領
域6が設けられている。このn+ 型半導体領域6は、後
に詳細に説明するように、このフォトダイオードaに光
が照射されたときに発生する浮遊キャリアを吸い込んで
除去するためのものである。このn+ 型半導体領域6の
不純物濃度は、好適には、p型半導体基板1の不純物濃
度よりも高く、かつ、p+ 型埋め込み層4の不純物濃度
よりも低く設定される。
【0026】ここで、p+ 型埋め込み層4は、例えば、
後述の集積回路部に使用される下側のp+ 型アイソレー
ション領域10の形成工程と同一の工程において同時に
形成されるものであってもよいし、集積回路部に使用さ
れるバーティカルpnpトランジスタ(図示せず)のコ
レクタのp+ 型埋め込み層の形成工程と同一の工程にお
いて同時に形成されるものであってもよく、このように
すればフォトICの製造工程の簡略化を図ることができ
る。このp+ 型埋め込み層4だけを別形成してもよいこ
とは、言うまでもない。このp+ 型埋め込み層4の不純
物濃度は、少なくともp型半導体基板1の不純物濃度よ
りも高ければよいが、上述のようにこのp+ 型埋め込み
層4をp+ 型アイソレーション領域10またはバーティ
カルpnpトランジスタのp+ 型埋め込み層と同時に形
成する場合には、例えば、1017〜1020cm-3であ
る。
【0027】また、n+ 型半導体領域6は、例えば、後
述の集積回路部に使用されるnpnトランジスタのコレ
クタのn+ 型埋め込み層12の形成工程と同一の工程に
おいて同時に形成されるものであってもよいし、集積回
路部に使用されるバーティカルpnpトランジスタに設
けられる、いわゆるn+ 型ポケット層の形成工程と同一
の工程において同時に形成されるものであってもよく、
このようにすればn+型半導体領域6を新たに設けるこ
とによるフォトICの製造工程の増加を抑えることがで
きる。このn+ 型半導体領域6だけを別形成してもよい
ことは、言うまでもない。
【0028】このフォトICの受光部のフォトダイオー
ドeの部分においては、n- 型エピタキシャル成長層2
中にp型半導体領域7がその一方の側のp+ 型アイソレ
ーション領域3と接続されて設けられているとともに、
このp型半導体領域7と他方の側のp+ 型アイソレーシ
ョン領域3との間の部分におけるn- 型エピタキシャル
成長層2中にn+ 型半導体領域8が設けられている。こ
の場合、p型半導体領域5、p+ 型アイソレーション領
域3およびp型半導体基板1とn- 型エピタキシャル成
長層2とによりフォトダイオードが構成されている。n
+ 型半導体領域8はコンタクト層として用いられる。
【0029】このフォトICの受光部においてはさら
に、フォトダイオードaとフォトダイオードeとの間の
部分にp+ 型アイソレーション領域3を介して設けられ
たn-型エピタキシャル成長層2により浮遊キャリア吸
い込み領域が構成されている。この浮遊キャリア吸い込
み領域を構成するn- 型エピタキシャル成長層2は、フ
ォトダイオードaの部分に設けられた浮遊キャリア吸い
込み領域を構成するn+型半導体領域6と電気的および
構造的に接続されている。また、この浮遊キャリア吸い
込み領域を構成するn- 型エピタキシャル成長層2中に
は、コンタクト層として用いられるn+ 型半導体領域9
が設けられている。
【0030】符号10はこのフォトICの動作時にフォ
トダイオードa、eの接合部に形成される空乏層を示
す。
【0031】このフォトICの集積回路部においては、
+ 型アイソレーション領域3により囲まれた部分にお
けるp型半導体基板1中に、その上部がn- 型エピタキ
シャル成長層2中に入り込んだ状態でn+ 型埋め込み層
11が選択的に設けられている。また、この部分のn-
型エピタキシャル成長層2中には、p型半導体領域12
およびn+ 型半導体領域13、14が設けられている。
そして、n+ 型半導体領域13、p型半導体領域12お
よびn- 型エピタキシャル成長層2によりnpnトラン
ジスタが構成されている。n+ 型半導体領域14はコレ
クタコンタクト層として用いられる。また、符号15は
+ 型アイソレーション領域3とは別に設けられた下側
のp+ 型アイソレーション領域を示す。
【0032】この一実施形態によるフォトICによれ
ば、p+ 型埋め込み層4の下側の部分にn+ 型半導体領
域6が設けられていることにより、フォトダイオード
a、e間のクロストークをほぼ完全に防止することがで
きる。すなわち、図1の一部を示す図2において、フォ
トダイオードaにレーザビームL1が照射されてp+
半導体領域4の下側の部分に浮遊キャリアが発生したと
する。このとき、この浮遊キャリアのうち、p+ 型埋め
込み層4の下側の部分に設けられたn+ 型半導体領域6
中に発生したものは、高不純物濃度であるこのn+ 型半
導体領域6中でのキャリアの寿命は短いことにより、発
生後直ちに再結合して消滅する。また、拡散によりこの
+ 型半導体領域6に到達した浮遊キャリアも、同様に
再結合により消滅する。さらに、n+ 型半導体領域6の
下側の部分に発生した浮遊キャリアのうち、n+ 型半導
体領域6に拡散して再結合により消滅しないものは、こ
のn+型半導体領域6の下側の部分の空乏層11に捕捉
されるため、フォトダイオードe側に到達することはな
い。この空乏層11に捕捉された浮遊キャリアは、最終
的にはこのn+ 型半導体領域6に接続された、浮遊キャ
リア吸い込み領域を構成する部分のn- 型エピタキシャ
ル成長層2に吸い込まれる。
【0033】このように、フォトダイオードaの部分に
おけるp+ 型半導体領域4の下側の部分に発生した浮遊
キャリアは、n+ 型半導体領域6中で再結合により消滅
するか、n+ 型半導体領域6の下側の部分の空乏層10
に捕捉されるため、フォトダイオードe側に到達するの
が防止される。これによって、フォトダイオードa、e
間のクロストークをほぼ完全に防止することができ、ト
ラッキングエラー信号にRF信号が混入するなどの不都
合が生じるのを防止することができる。
【0034】以上、この発明の一実施形態について具体
的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定さ
れるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種
の変形が可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による半
導体装置によれば、第1導電型の第1の半導体領域の下
側の部分に浮遊キャリアを吸い込むための第2導電型の
第2の半導体領域が設けられていることにより、複数の
フォトダイオードと集積回路とを同一チップ内に作る場
合においても、フォトダイオード間のクロストークをほ
ぼ完全に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるフォトICを示す
断面図である。
【図2】この発明の一実施形態によるフォトICにおい
て隣接するフォトダイオード間のクロストークが防止さ
れる理由を説明するための断面図である。
【図3】従来の光ピックアップ用フォトダイオードのパ
ターンを示す平面図である。
【図4】第1の従来のフォトICの要部を示す断面図で
ある。
【図5】第2の従来のフォトICの要部を示す断面図で
ある。
【図6】第3の従来のフォトICの要部を示す断面図で
ある。
【図7】第4の従来のフォトICの要部を示す断面図で
ある。
【図8】従来の光ピックアップ用フォトダイオードの構
造例を示す断面図である。
【図9】図8に示す従来の光ピックアップ用フォトダイ
オードにおいて隣接するフォトダイオード間に発生する
クロストークの問題を説明するための断面図である。
【図10】図8に示す従来の光ピックアップ用フォトダ
イオードにおいて発生する隣接するフォトダイオード間
のクロストークの低減を図るために提案されているフォ
トダイオードの構造例を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・p型半導体基板、2・・・n- 型エピタキシャ
ル成長層、3、15・・・p+ 型アイソレーション領
域、4・・・p+ 型埋め込み層、6・・・n+ 型半導体
領域、7・・・p型半導体領域、10・・・空乏層、1
1・・・n+ 型埋め込み層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基体と、 上記第1導電型の半導体基体上に互いに分離して設けら
    れた複数のフォトダイオード構成用の第2導電型の半導
    体層と、 少なくとも一つの上記第2導電型の半導体層の下側の部
    分に設けられ、かつ、上記第1導電型の半導体基体より
    も高不純物濃度の第1導電型の第1の半導体領域とを有
    し、 上記第1導電型の第1の半導体領域が設けられた上記第
    2導電型の半導体層の部分においては上記第2導電型の
    半導体層と上記第1導電型の第1の半導体領域とにより
    フォトダイオードが構成されている半導体装置におい
    て、 上記第1導電型の第1の半導体領域の下側の部分に浮遊
    キャリアを吸い込むための第2導電型の第2の半導体領
    域が設けられていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記第1導電型の第1の半導体領域が設
    けられた上記第2導電型の半導体層とこの第2導電型の
    半導体層に隣接する少なくとも一つの他の上記第2導電
    型の半導体層との間に設けられた第2導電型の第3の半
    導体領域を有し、この第2導電型の第3の半導体領域と
    上記第2導電型の第2の半導体領域とが電気的および/
    または構造的に互いに接続されていることを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記第2導電型の第2の半導体領域は上
    記第1導電型の半導体基体よりも高不純物濃度であり、
    かつ、上記第1導電型の第1の半導体領域よりも低不純
    物濃度であることを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 互いに隣接する一対の上記第2導電型の
    半導体層間が第1導電型の素子分離領域により互いに分
    離されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 上記他の第2導電型の半導体層中にその
    一方の側の上記素子分離領域に接続されて設けられた第
    1導電型の第4の半導体領域を有し、上記他の第2導電
    型の半導体層の部分においては上記他の第2導電型の半
    導体層と上記第1導電型の第4の半導体領域、上記素子
    分離領域および上記第1導電型の半導体基体とによりフ
    ォトダイオードが構成されていることを特徴とする請求
    項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 上記第1導電型はp型であり、上記第2
    導電型はn型であることを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6049118A (en) * 1996-07-19 2000-04-11 Nec Corporation Circuit built-in light-receiving element
US6762473B1 (en) * 2003-06-25 2004-07-13 Semicoa Semiconductors Ultra thin back-illuminated photodiode array structures and fabrication methods
KR100873288B1 (ko) * 2002-07-05 2008-12-11 매그나칩 반도체 유한회사 이미지센서 및 그 제조방법

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