JPH0931818A - タフテッドカーペット用一次基布およびその製造方法とタフテッドカーペット - Google Patents

タフテッドカーペット用一次基布およびその製造方法とタフテッドカーペット

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JPH0931818A
JPH0931818A JP7184155A JP18415595A JPH0931818A JP H0931818 A JPH0931818 A JP H0931818A JP 7184155 A JP7184155 A JP 7184155A JP 18415595 A JP18415595 A JP 18415595A JP H0931818 A JPH0931818 A JP H0931818A
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JP
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tufted carpet
primary base
binder
tufted
fabric
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JP7184155A
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Inventor
Yoshikazu Yakake
善和 矢掛
Masahiro Aoki
正博 青木
Yasuyoshi Horiguchi
泰義 堀口
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】パイル糸引抜き強さ等の耐久性、剛性、反り等
に優れたタフテッドカーペット用一次基布およびその製
造方法とタイルカーペットの提供。 【解決手段】ポリエステル長繊維で構成された不織布か
らなるタフテッドカーペット用一次基布であって、該一
次基布が、ガラス転移点(Tg)が40℃以下で、軟化
点が90〜170℃であり、かつ下記条件を満たすバイ
ンダーにより繊維間が接着固定されている。ポリエステ
ル長繊維の不織布に、ガラス転移点(Tg)が40℃以
下で、軟化点が90〜170℃、且つ下記条件を満たす
バインダーのエマルジョンを付与した後、該長繊維間の
間隙を残存させ乾燥により、該長繊維間を接着固定さ
せ、更にタフトされたパイル糸とバッキング樹脂層とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タフト加工性、タ
フト品位、パイル糸をタフトしたパイル地の強力、パイ
ル把持力、染色・ピンテンター拡布乾燥時加工性、バッ
キング時の寸法安定性などの加工性およびタフテッドカ
ーペットに要求されるパイル糸引抜き強さ等の耐久性、
剛性、反り等の特性のいずれにも優れたタフテッドカー
ペット用一次基布およびその製造方法とタフテッドカー
ペット、特にタイルカーペットに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、タフテッドカーペット用一次基布
としては、ポリプロピレンテープヤーンからなる織物や
ジュート基布、さらにスパンボンド法による長繊維不織
布等が使用されている。なかでもパイル糸の整然性が良
く、繊維のほつれが生じないなどの利点からスパンボン
ド法による長繊維不織布を用いたタフテッドカーペット
用一次基布が増加しつつあり、一般的には、例えば特公
昭61−8189号公報で提案されているように、熱可
塑性合成樹脂を加熱溶融し、多数の細孔を有する紡糸口
金より押し出し、高速吸引するエジェクターで吸引延伸
し、フィラメントを移動するネット上に捕集して、目標
とする目付とした後、ニードルパンチにより繊維を機械
的に絡合し、さらに接着剤によって互いに接着させて製
造する方法や、特開平3−104973号公報で提案さ
れている、ポリエチレンテレフタレートを芯成分として
低融点成分が繊維の表面を全面的に覆っている芯鞘複合
繊維を用い、エンボスロールで熱圧着させて製造する方
法、さらに特開平5−93356号公報で提案されてい
る、高融点成分と低融点成分とからなり、エンボスロー
ルにより熱圧着されかつバインダーで接着固定させて製
造する方法、さらには、ポリエチレンテレフタレートの
単成分不織布にアクリル酸エステル系樹脂や塩化ビニル
系樹脂バインダーで接着して製造する方法などによって
提供されるタフテッドカーペット用不織布が採用されて
いる。
【0003】タフテッドカーペットは、これら一次基布
にパイル糸をタフティングマシンを使用してタフトし、
いわゆるパイル地を作り、連続染色機、ウインス染色機
などによりパイル糸の染色を行った後、塩化ビニル樹脂
ペースト、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ウレタン
系樹脂、非晶性ポリアルファオレフィン系樹脂などの各
種樹脂によりバッキングされて製造されている。タフテ
ッドカーペットの中でも、タイルカーペット(カーペッ
トタイルともいう)は、樹脂バッキングの後、例えば5
0cm角の正方形などのタイル状に裁断されて製造される
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のタフテ
ッドカーペット用一次基布では、例えばタフト加工性、
タフト品位には優れているが、樹脂バッキング加工時に
は収縮が大きく寸法安定性が劣る、あるいは、染色、樹
脂バッキング加工時の寸法安定性には優れているが、最
終的にタフテッドカーペットに製造された後のパイル糸
引抜き強力などの耐久性や剛性にについて満足すべき特
性が得られないなど、タフト・染色・樹脂バッキングな
どの加工性とタフテッドカーペットに要求される耐久性
などの特性を共に満足するものが得られないといった課
題があった。
【0005】本発明は、かかるタフテッドカーペット用
一次基布の課題を解決し、タフト加工性、タフト品位、
パイル糸をタフトしたパイル地の強力、パイル把持力、
染色・ピンテンター拡布乾燥時の加工性、樹脂バッキン
グ時の寸法安定性などの加工性およびタフテッドカーペ
ットに要求されるパイル糸引抜き強さ等の耐久性、剛
性、反り等の特性のいずれにも優れたタフテッドカーペ
ット用一次基布およびその製造方法とタフテッドカーペ
ット、特にタイルカーペットを提供せんとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。すなわち、本発明のタフテッドカーペット用一次基
布は、ポリエステル長繊維で構成された不織布からなる
タフテッドカーペット用一次基布であって、該一次基布
が、ガラス転移点(Tg)が40℃以下で、軟化点が9
0〜170℃であり、かつ下記条件を満たすバインダー
により繊維間が接着固定されていることを特徴とするも
のである。
【0007】
【数3】 かかるタフテッドカーペット用一次基布の製造方法は、
ポリエステル長繊維で構成された不織布に、ガラス転移
点(Tg)が40℃以下で、軟化点が90〜170℃で
あり、かつ上記条件を満たすバインダーのエマルジョン
を付与した後、該長繊維間の間隙を残存させたまま乾燥
することにより、該長繊維間を接着固定させることを特
徴とするものであり、さらに本発明のタフテッドカーペ
ットは、かかる一次基布が、タフトされたパイル糸とバ
ッキング樹脂層とを有することを特徴とするものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、従来のタフテッドカー
ペット用一次基布の課題、例えばタフト加工性、タフト
品位には優れているが、樹脂バッキング加工時には収縮
が大きく熱寸法安定性が劣るとか、あるいは、染色、バ
ッキング加工時の寸法安定性には優れているが、最終的
にタフテッドカーペットに製造された後のパイル糸引抜
き強力などの耐久性や剛性について満足すべき特性が得
られないなど、タフト、染色、バッキングなどの加工性
と、タフテッドカーペット最終製品に要求される耐久性
などの各種特性を共に満足するものが得られないといっ
た課題を解決するために鋭意検討したところ、まず、一
次基布を構成する繊維が、ポリエステル長繊維不織布で
あること、さらに該不織布に特定なバインダーを付与す
ることの2点を満足すると、驚くべきことにかかる課題
を一挙に解決できることを究明したものである。
【0009】本発明に使用されるポリエステル長繊維不
織布は、高強力、熱的寸法安定性、耐候性、燃焼時有害
ガスの発生が少ないという特徴を発揮するもので、とり
わけポリエチレンテレフタレートが好ましく使用され
る。ポリエステル長繊維は、単成分でも高融点と低融点
の2成分以上のいずれから成るものでも良いが、タフテ
ッドカーペット用一次基布として必要な強力、例えば引
張強力や引裂強力を有するため、高融点成分としてポリ
エチレンテレフタレート、低融点成分として例えばアジ
ピン酸共重合やイソフタル酸共重合などの共重合ポリエ
ステルからなり、この2成分が混繊あるいは芯成分とし
てポリエチレンテレフタレート、鞘成分として共重合ポ
リエステルで構成された芯鞘構造でありエンボスロール
などにより部分的に熱圧着されている長繊維不織布が好
ましい。
【0010】ポリエステル長繊維の繊度は、別に限定す
る必要はないが、好ましくは4〜12デニール、より好
ましくは7〜10デニールであり、4デニールより細い
とパイル糸をタフトする際、タフトニードルにより繊維
切れなどの損傷が発生し易い傾向があり、パイル地の強
力低下、さらにパイル把持力が低下し染色加工中にパイ
ルが抜け落ちるといった問題を生じ易くなる傾向があ
る。また12デニールより太くなると紡糸性、ウエブ形
成がしにくくなる傾向があり、また、タフテッドカーペ
ット用一次基布として必要な強力が得られにくくなる傾
向がある。
【0011】本発明でポリエステル長繊維不織布に付与
する上述特定なバインターとは、すなわちガラス転移点
(Tg)が40℃以下、軟化点が90〜170℃、かつ
溶解度パラメーター(δ2 )がバッキング樹脂の溶解度
パラメター(δ1 )の±1 (cal./cc)1/2 の範囲内にあ
る樹脂である。かかるバインダーとしては、熱可塑性樹
脂、例えばアクリル酸エステル系樹脂、塩化ビニル系樹
脂、塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−アクリル酸エ
ステル共重合樹脂、塩化ビニリデン−アクリル酸エステ
ル共重合樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、
酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合樹脂、エチレン
−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合樹脂、アクリ
ロニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、メタクリル酸メチル−ブタジェンなどを使用するこ
とができる。かかる樹脂のうちガラス転移点(Tg)が
40℃以下、より好ましくは30℃以下、軟化点が90
〜170℃、より好ましくは120〜150℃であり、
かつ該樹脂バインダーの溶解度パラメーター(δ2)が
バッキング樹脂の溶解度パラメーター(δ1 )の±1(c
al./cc) 1/2 の範囲、より好ましくは±0.5 (cal./cc)
1/2 の範囲を満たすものが、本発明の目的を達成するこ
とができるのである。
【0012】さらに、かかるバインターのなかでも、不
織布を燃焼、焼却した際、有害ガスの発生を低減する特
性を有する、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂やポリエ
ステル系樹脂など炭素、酸素、水素原子から構成される
バインダーが好ましく使用される。かかるバインダー樹
脂は、上述の特定樹脂の少なくとも1種のものが使用さ
れるが、本発明の効果を阻害しない範囲で上述以外の他
の樹脂を混用してもよい。
【0013】かかるバインダーのガラス転移点(Tg)
が、40℃を越えるとタフト時、タフトニードルの基布
貫通抵抗が大きくなり、不織布の繊維切れが生じてパイ
ル地の強力が低下するばかりか、タフト時発生する騒音
が大きくなるなどの問題が生じる傾向があるので好まし
くない。かかる観点から、バインダーのガラス転移点
(Tg)は、40℃以下、より好ましくは30℃以下で
あるものがよい。
【0014】さらに、染色加工時の温度及び張力に耐え
うる強力を得るため、バインダーの軟化点は90℃以上
必要である一方、次の乾燥工程おいては、ピンテンター
による拡布乾燥するため、パイル地が容易に幅出しで
き、また、その際パイル地内部に残留歪みを発生しない
ものがよい。これには、100〜150℃程度の乾燥温
度で樹脂バインダーが軟化、流動化することにより、不
織布繊維間の接着力が低下して、低応力で幅出しがで
き、さらに冷却により幅出しされた状態で不織布繊維を
再固着することにより達成される。幅出しがスムーズに
行えず、歪みがパイル地に残留することは、次工程であ
る樹脂バッキング前での予熱工程での幅縮みを誘発、規
定幅の製品が取れずにカーペット歩留まりの悪化、生産
性悪化につながるなどの問題が発生し易くなる。
【0015】さらに続くバッキングの工程では、140
〜180℃程度の温度で熱処理されるが、この際、不織
布に付着したバインダーが軟化、流動化することにより
バッキング樹脂と相溶して、強固に不織布とバッキング
樹脂が接着し、不織布とバッキング樹脂層がパイル糸を
より強固に挟み込む結果、タフテッドカーペットのパイ
ル糸引抜き強さなどの耐久性が著しく向上するほか、軟
化、流動化したバインダーが不織布内部に歪みを残留す
ることなく不織布繊維を再固着するため、タフテッドカ
ーペット、特にタイルカーペットに加工された際、製品
の熱変化や水濡れに対する寸法安定性、反り防止性が著
しく向上し、製品性能に優れたタフテッドカーペット、
特にタイルカーペットが得られる利点がある。かかる観
点から、バインダーの軟化点は90〜170℃、より好
ましくは120〜150℃であるものがよい。
【0016】さらに、バインダーの溶解度パラメーター
(δ2 )がバッキング樹脂の溶解度パラメーター
(δ1 )の±1(cal./cc) 1/2 の範囲、より好ましくは
±0.5 (cal./cc) 1/2 の範囲であることにより、バイン
ダーとバッキング樹脂との相溶性がよくなり、パイル糸
引抜き強さなどの耐久性に優れたタフテッドカーペット
を提供することができるのである。
【0017】かかるバインダーの付着量は、不織布構成
繊維重量に対して3〜27wt%が好ましく、より好まし
くは7〜15wt%である。バインダーの付着量が不織布
構成繊維に対して3wt%未満の場合は、タフテッドカー
ペット用一次基布として必要な強力の不足やバッキング
樹脂との十分な接着力、タフテッドカーペットの剛性が
得られず、逆に27wt%を越える場合は、不織布の繊維
間の接着固定が強固となり基布強力はアップするが、風
合的にも硬すぎるものとなり、タフト時のタフトニード
ルによる基布貫通抵抗が大きくなる結果、不織布繊維の
繊維切れが生じ、パイル地の強力が低下するばかりか、
タフト時発生する騒音も大きくなる、またバインダー付
着量増によるコスト増になるなどの問題が生じる傾向が
でてくる。
【0018】また、本発明において、少ないバインダー
の付着量でバッキング樹脂との十分な接着力を得ること
もできる。すなわち、不織布の厚み方向にバインダー付
着量の濃度勾配を持たせ、濃度の高い面からバッキング
することにより、かかる機能を達成することができる。
【0019】バインダーの不織布への付与方法は、不織
布をバインダーエマルジョン中へ浸漬する方法、バイン
ダーエマルジョンをキスロールやドクターナイフにより
付与する方法、バインダーエマルジョンをスプレーによ
り付与する方法、バインダー(樹脂)の粉末を付与した
後加熱溶融させる方法などの方法を採用することができ
る。
【0020】これらのなかでも、バインダーエマルジョ
ン中へ不織布を浸漬する方法が、加工性や不織布繊維間
の間隙を残存させたまま繊維間を接着固定させることが
できるため好ましく使用される。すなわち、不織布繊維
間の間隙を残存させることにより、タフト時のタフトニ
ードルによる基布貫通抵抗を低減することができる効果
を達成することができる。さらに、この方法によれば、
バインダーエマルジョンを乾燥させる際、基布厚み方向
にバインダーをマイグレーションさせることが容易に行
えるため、不織布の厚み方向にバインダー付着量の濃度
勾配を持たせることができることからも好ましい。
【0021】以上のようなタフテッドカーペット用一次
基布を用いて、パイル糸をタフトした後、さらにバッキ
ング樹脂をバッキングすることにより、パイル糸引抜き
強さなどの耐久性、剛性、寸法安定性、反りなど製品性
能に優れたタフテッドカーペット、特にタイルカーペッ
トを得ることができるのである。
【0022】
【実施例】以下実施例に基づき更に詳細に説明するが、
本発明が以下の実施態様のみに限定されるものではない
ことは言うまでもない。なお、実施例における各特性の
評価方法は、次の通りである。
【0023】(1)バッキング樹脂および不織布に付与
するバインダーの溶解度パラメーターバッキング樹脂の
溶解度パラメーター(δ1 )および不織布に付与するバ
インダーの溶解度パラメーター(δ2 )は、次式(1)
または(2)により算出した。
【0024】 δ=[(ΔH−RT)/V]1/2 =[ρ(ΔH−RT)/M]1/2 ……(1) δ:各樹脂の溶解度パラメーター (cal./cc)1/2 ΔH:各樹脂の蒸発熱 (cal./mol) R:ガス定数 (1987cal./mol) 、T:絶対温度 (°K) V:各樹脂の分子容 (cc/mol) ρ:各樹脂の密度 (g/cc) M:各樹脂のグラム分子量 (g/mol) δ=4.1(γc /V1/3 0.43 ……(2) δ:各樹脂の溶解度パラメーター (cal./cc)1/2 γc :各樹脂の臨界表面張力 (dyne/cm) (2)一次基布(不織布)の引張強力 定速伸長形引張試験機で幅5cm、長さ20cmの試料をつ
かみ間隔10cm、引張速度20cm/min. で最大荷重を測
定した。なお、不織布の長手方向をタテ、幅方向をヨコ
と記載した。
【0025】(3)タフトニードルの基布貫通抵抗値 1/10ゲージに設定した44本のタフトニードル(2
2本2列配置スタッガー、ニードル種;オルガン製KP
E−41)を定速圧縮試験機にセットし、速度20cm/m
in. で一次基布(不織布)に垂直に突き刺した時の最大
荷重を測定した。
【0026】このときの最大荷重が27kgf 未満を○、
27kgf 〜32kgf 未満を△、32kgf 以上を×として
評価した。
【0027】(4)パイル地の引張強力 タフティングマシンを用い、一次基布にパイル糸(ナイ
ロンBCF、2600デニール、160フィラメント)
を1/10ゲージ、ステッチ11本/インチ、パイル高
さ3.5mmでループ状にタフトしてパイル地を得た後、
定速伸長形引張試験機で幅5cm、長さ20cmの試料をつ
かみ間隔10cm、引張り速度20cm/min. で最大荷重を
測定した。なお、一次基布の長手方向をタテ、幅方向を
ヨコと記載した。
【0028】(5)パイル地の温水中での幅収縮率 前記(4)で得られたパイル地で幅40cm,長さ60cm
の試料を作成し、長さ方向に12kgの荷重を吊し、85
℃温水中に10分間放置した後、荷重下での幅寸法
(A)を測定した。
【0029】幅収縮率は、{(40−A)/40}×1
00(%)にて算出した。この幅収縮率が、8%未満を
○、8〜10%未満を△、10%以上を×として、それ
ぞれ評価した。
【0030】(6)タフトから樹脂バッキングまでの加
工による幅収縮率 タフティングマシンを用い、一次基布にパイル糸(ナイ
ロンBCF、2600デニール、160フィラメント)
を1/10ゲージ、ステッチ11本/インチ、パイル高
さ3.5mmでループ状にタフトした後、連続染色機によ
り染色、ピンテンターで端部を把持して拡布乾燥、塩化
ビニルペーストによるバッキング後、製品とした。タフ
トからバッキングまでの加工における幅収縮率は、タフ
ト後のパイル糸植え込み幅(B)とバッキング後のパイ
ル糸植え込み幅(C)の変化から、[(B−C)/B]
×100(%)にて算出した。
【0031】この幅収縮率が1.5%未満を○、1.5
〜2.0%未満を△、2.0%以上を×として、それぞ
れ評価した。
【0032】(7)タイルカーペットのパイル糸引抜き
強さ JIS L−1023−1992(繊維製床敷物の性能
に関する試験方法)の6.により、パイル糸引抜き強さ
のループパイルの場合に準じて測定した。
【0033】このパイル糸引抜き強さが3.5kgf 以上
を○、2.5〜3.5kgf 未満を△、2.5kgf 未満を
×として評価した。
【0034】(8)タイルカーペットの反り JIS L−1904−1994(タイルカーペット試
験方法)の7.反りに準じて、標準状態での反りと熱及
び水の影響による反りを測定した。
【0035】標準状態での反りは0.5mm未満を○、
0.5〜1.0mm未満を△、1.0mm以上を×として評
価した。
【0036】熱及び水の影響による反りについては、
1.0mm未満を○、1.0〜1.5mm未満を△、1.5
mm以上を×として評価した。
【0037】実施例1〜16 固有粘度が0.64で融点が262℃であるポリエチレ
ンテレフタレートを285℃で溶融した後、口金孔径
0.5mm、孔数30ホールである多数の口金を配列した
紡糸装置において、溶融ポリマーを押し出し冷却した
後、単糸デニールが5、8、11デニールの3条件とな
るようにエジェクターにて高速牽引し、鉛製衝突板にあ
てて帯電させながらフィラメント束を開繊した後、移動
するネットコンベア上に噴射、4.30m幅で捕集し
た。引き続き、ロール温度が235℃の一対のエンボス
ロールにより線圧50kg/cm で熱圧着した後、表1に示
すNO.1、2の2種類のバインダーのエマルジョン中
に浸漬し、一対のゴムロールにて絞液してバインダーの
付着量を、固形分で約5、15、25、30wt%の4条
件となるように調節した後、熱風乾燥機を用いて、該不
織布の上下面より熱風を送り、雰囲気温度140℃で2
分間乾燥、さらに150℃で2分間熱処理を施した。さ
らに、ジメチルポリシロキサンのエマルジョンをスプレ
ーにて、固形分で構成繊維に対して約2wt%付着させ、
140℃で2分間乾燥した後、幅4.20mとなるよう
にスリットし16種のタフテッドカーペット用一次基布
を作成した。引き続き、タフティングマシンを用いて、
16種の一次基布にパイル糸(ナイロンBCF、260
0デニール、160フィラメント)を1/10ゲージ、
ステッチ11本/インチ、パイル高さ3.5mm、ループ
でパイル糸植え込み幅が約4.10mとなるようタフト
した後、連続染色機により染色、ピンテンターで一次基
布の端部を把持してパイル糸植え込み幅が約4.15m
となるように130℃で拡布状態で乾燥した。
【0038】さらに、エンドレスベルト上に下記の塩化
ビニルバッキング樹脂組成物(X)を厚さ1.3mmで塗
工、その上に目付23 g/m2 のポリエステル織物、目
付42 g/m2 のガラス繊維不織布を順次含浸し、さら
に下記塩化ビニルバッキング樹脂組成物(Y)を厚さ
1.3mmで塗工し、その上部に約100℃で予熱処理し
たパイル地を積層し、エンドレスベルト側から塩化ビニ
ルバッキング樹脂を175℃で加熱処理した後、冷却
し、50cm角に裁断してタイルカーペットを作成した。
【0039】この様にして得られた、それぞれの一次基
布、パイル地の工程特性、タイルカーペットの製品特性
を表2、3の実施例1〜16に示した。
【0040】 (塩化ビニルバッキング樹脂組成物(X)) 塩化ビニルペースト 100重量部 (溶解度パラメーター 9.5(cal./cc) 1/2 ) ジオクチルフタレート(DOP) 90重量部 炭酸カルシウム 粗粒(平均粒子径 100μm) 300重量部 炭酸カルシウム 細粒(平均粒子径 20μm) 50重量部 カーボントナー 2重量部 (塩化ビニルバッキング樹脂組成物(Y)) 塩化ビニルペースト 100重量部 (溶解度パラメーター 9.5(cal./cc) 1/2 ) ジオクチルフタレート(DOP) 95重量部 炭酸カルシウム 粗粒(平均粒子径 100μm) 250重量部 炭酸カルシウム 細粒(平均粒子径 20μm) 50重量部 カーボントナー 2重量部 比較例1〜3 実施例1〜16と同様の方法により、ポリエステル繊維
の単糸デニールが8デニールとなるように、また樹脂バ
インダーには表1のNO.3〜5の3種類を用いて付着
量が固形分で約15wt%となるように3種のタフテッド
カーペット用一次基布を作成した。引き続き、実施例1
〜16と同様の工程で、タイルカーペットを作成した。
【0041】この様にして得られた、それぞれの一次基
布、パイル地の工程特性、タイルカーペットの製品特性
を表7の比較例1〜3に示した。
【0042】実施例17〜20 固有粘度が0.64で融点が262℃であるポリエチレ
ンテレフタレートを高融点成分に、テレフタル酸とイソ
フタル酸のモル比が90/10、固有粘度が0.70で
融点が230℃である共重合ポリエステルを低融点成分
として、285℃で溶融した後、口金孔径0.5mm、孔
数30ホールである混繊タイプの多数の口金を配列した
紡糸装置において、高融点成分と低融点成分の重量比率
が85/15となるように溶融ポリマーを押し出し冷却
した後、単糸デニールが8デニールとなるようにエジェ
クターにて高速牽引し、鉛製衝突板により帯電させなが
ら、フィラメント束を開繊した後、移動するネットコン
ベア上に噴射、4.30m幅で捕集した。引き続き、上
部ロール温度が230℃、の下部ロール温度が220℃
である一対のエンボスロールにより線圧50kg/cm で熱
圧着した後、表1に示すNO.1、2の2種類のバイン
ダーのエマルジョン中に浸漬し、一対のゴムロールにて
絞液してバインダーの付着量を固形分で約5、15wt%
となる様に調節した後、熱風乾燥機を用いて、該不織布
の上下面より熱風を送り、雰囲気温度140℃で2分間
乾燥、さらに150℃で2分間熱処理を施した。さら
に、ジメチルポリシロキサンのエマルジョンをスプレー
にて固形分で構成繊維に対して約2wt%付着させ140
℃で2分間乾燥した後、幅4.20mとなるようにスリ
ットし4種のタフテッドカーペット用一次基布を作成し
た。引き続き、実施例1〜16と同様の工程でタイルカ
ーペットを作成した。
【0043】この様にして得られた、それぞれの一次基
布、パイル地の工程特性、タイルカーペットの製品特性
を表4の実施例17〜20に示した。
【0044】比較例4〜6 実施例17〜20と同様の方法により、バインダーには
第1表のNO.3〜5の3種類を用いて付着量が固形分
で約15wt%となるように3種のタフテッドカーペット
用一次基布を作成した。引き続き、実施例1〜16と同
様の工程でタイルカーペットを作成した。
【0045】この様にして得られた、それぞれの一次基
布、パイル地の工程特性、タイルカーペットの製品特性
を表8の比較例4〜6に示した。
【0046】比較例7 バインダーを付与しないこと以外は、実施例17〜20
と同様の方法によりタフテッドカーペット用一次基布を
作成した。引き続き、実施例1〜16と同様の工程でタ
イルカーペットを作成した。
【0047】この様にして得られた、それぞれの一次基
布、パイル地の工程特性、タイルカーペットの製品特性
を表8の比較例7に示した。
【0048】実施例21〜24 実施例17〜20と同様のポリエステルポリマーを使用
し、285℃で溶融した後、口金孔数が30ホールであ
る芯鞘複合型タイプの口金を多数配列した紡糸装置にお
いて、高融点成分を芯側、低融点成分を鞘側にして、高
融点成分と低融点成分の重量比率が85/15となるよ
うに溶融ポリマーを押し出し冷却した後、単糸デニール
が8デニールとなるようにエジェクターにて高速牽引
し、鉛製衝突板により帯電させながらフィラメント束を
開繊した後、移動するネットコンベア上に噴射し、4.
30m幅で捕集した。引き続き、上部ロール温度が17
0℃、の下部ロール温度が160℃である一対のエンボ
スロールにより線圧50kg/cm で熱圧着した後、表1に
示すNO.1、2の2種類のバインダーのエマルジョン
中に浸漬し、一対のゴムロールにて絞液してバインダー
の付着量を固形分で約5、15wt%調節した後、熱風乾
燥機を用いて該不織布の上下面より熱風を送り、雰囲気
温度140℃で2分間乾燥、さらに150℃で2分間熱
処理を施した。さらに、ジメチルポリシロキサンのエマ
ルジョンをスプレーにて固形分で構成繊維に対して約2
wt%付着させ140℃で2分間乾燥した後、幅4.20
mとなるようにスリットし4種のタフテッドカーペット
用一次基布を作成した。引き続き、実施例1〜16と同
様の工程でタイルカーペットを作成した。
【0049】この様にして得られた、それぞれの一次基
布、パイル地の工程特性、タイルカーペットの製品特性
を表4の実施例21〜24に示した。
【0050】比較例8〜10 実施例21〜24と同様の方法により、バインダーには
表1のNO.3〜5の3種類を用いて付着量が固形分で
約15wt%となるように3種のタフテッドカーペット用
一次基布を作成した。引き続き、実施例1〜16と同様
の工程でタイルカーペットを作成した。
【0051】この様にして得られた、それぞれの一次基
布、パイル地の工程特性、タイルカーペットの製品特性
を表8の比較例8〜10に示した。
【0052】比較例11 バインダーを付与しないこと以外は、実施例21〜24
と同様の方法によりタフテッドカーペット用一次基布を
作成した。引き続き、実施例1〜16と同様の工程でタ
イルカーペットを作成した。
【0053】この様にして得られた、それぞれの一次基
布、パイル地の工程特性、タイルカーペットの製品特性
を表8の比較例11に示した。
【0054】実施例25〜30 実施例17〜20と同様の方法により、バインダーには
第1表のNO.1、2の2種類を用い、乾燥は不織布の
上面のみから熱風を送って行い、バインダー付着量が固
形分で約3wt%(不織布厚み方向半裁した場合;上面約
4.8wt%、下面約1.2wt%)、約5wt%(不織布厚
み方向半裁した場合;上面約8wt%、下面約2wt%)、
約15wt%(不織布厚み方向半裁した場合;上面約24
wt%、下面約6wt%)となるように、不織布の厚み方向
にバインダー付着量の濃度勾配を持たせた6種のタフテ
ッドカーペット用一次基布を作成した。
【0055】引き続き、実施例1〜16と同様の工程
で、タフテッドカーペット用一次基布(不織布)のバイ
ンダー付着量の多い上面からタフト、塩化ビニル樹脂を
バッキングして、タイルカーペットを作成した。
【0056】この様にして得られた、それぞれの一次基
布、パイル地の工程特性、タイルカーペットの製品特性
を表5の実施例25〜30に示した。
【0057】実施例31〜36 実施例21〜24と同様の方法により、バインダーには
第1表のNO.1、2の2種類を用い、乾燥は不織布の
上面のみから熱風を送って行い、バインダー付着量が固
形分で約3wt%(不織布厚み方向半裁した場合;上面約
4.8wt%、下面約1.2wt%)、約5wt%(不織布厚
み方向半裁した場合;上面約8wt%、下面約2wt%)、
約15wt%(不織布厚み方向半裁した場合;上面約24
wt%、下面約6wt%)となるように、不織布の厚み方向
にバインダー付着量の濃度勾配を持たせた6種のタフテ
ッドカーペット用一次基布を作成した。
【0058】引き続き、実施例1〜16と同様の工程
で、タフテッドカーペット用一次基布(不織布)のバイ
ンダー付着量の多い上面からタフト、塩化ビニル樹脂バ
ッキングを行い、タイルカーペットを作成した。
【0059】この様にして得られた、それぞれの一次基
布、パイル地の工程特性、タイルカーペットの製品特性
を表6の実施例31〜36に示した。
【0060】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】 以上、表2〜8の結果から、ポリエステル長繊維で構成
された不織布に、ガラス転移点(Tg)が40℃以下、
軟化点が90〜170℃、かつ溶解度パラメーターがバ
ッキング樹脂の溶解度パラメーターの±1 (cal./cc)
1/2 の範囲内を満たすバインダーを付与したタフテッド
カーペット用一次基布(実施例1〜36)は、タフト加
工性(タフトニードル基布貫通抵抗値)、パイル糸をタ
フトしたパイル地の強力、染色加工時の寸法安定性(パ
イル地の温水中幅収縮率)、拡布乾燥、樹脂バッキング
加工時の寸法安定性(タフトからバッキングまでの幅収
縮率)など加工性に優れ、かつこのタフテッドカーペッ
ト用一次基布を用いたタイルカーペットは、パイル糸引
抜き強さなどの耐久性、反りの製品性能に優れることが
認められた。
【0061】なかでも、不織布厚み方向にバインダー付
着量を濃度勾配を持たせたタフテッドカーペット用一次
基布は、バインダー付着量の少ない場合(実施例25,
26,28,29,31,32,34,35)において
もバインダー付着量の多い面から、樹脂バッキングする
ことによりパイル糸引抜き強さなどのv耐久性にを満足
することが認められた。
【0062】これらに比べ、バインダーについてガラス
転移点(Tg)が40℃を越えるバインダーを付与した
一次基布(比較例3、6、12)は、タフト加工性、パ
イル地の強力に劣り、軟化点が90℃未満のバインダー
を付与した一次基布(比較例2、5)は、染色加工性時
の寸法安定性に劣り、軟化点が170℃を越えるバイン
ダーを付与した一次基布(比較例1、3、4、6、8、
10)は、染色拡布乾燥の際に歪みを残留することから
樹脂バッキング加工時の寸法安定性、タイルカーペット
の反りに劣る。また、バインダーの溶解度パラメーター
がバッキング樹脂の溶解度パラメーターの±1 (cal./c
c)1/2 の範囲外のバインダーを付与した一次基布(比較
例1、4、8)およびバインダーを付与しなかった一次
基布(比較例7、11)は、タイルカーペットのパイル
糸引抜き強さなどの耐久性に劣ることが認められた。
【0063】実施例37 実施例6において、バインダーをメタクリル酸メチル−
ブタジェン(ガラス転移点:27℃、軟化点:128
℃、溶解度パラメーター:9.7 (cal./cc)1/2)に変
更し、バインダー付着量を15.2wt%とする以外は、
全て同一条件で処理した。その結果、実施例6と同様
に、得られたタフテッドカーペット用一次基布は、タフ
ト加工性(タフトニードル基布貫通抵抗値)、染色加工
時の寸法安定性(パイル地の温水中の収縮率)、拡布乾
燥、樹脂バッキング時の寸法安定性(タフトからバッキ
ングまでの巾収縮率)など加工性に優れ、かつ、このタ
フテッドカーペット用一次基布を用いたタイルカーペッ
トは、パイル糸引き抜き強さ、反りの製品性能にも優れ
たものであった。
【0064】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、タフテッド
カーペット用一次基布をタフト加工性、パイル糸をタフ
トしたパイル地の強力、染色加工時の寸法安定性(パイ
ル地の温水中幅収縮率)、拡布乾燥、バッキング加工時
の寸法安定性(タフトからバッキングまでの幅収縮率)
など加工性に優れ、かつ、安定して提供することがで
き、さらに、本発明のタフテッドカーペット、特にタイ
ルカーペットは、パイル糸引抜き強さなどの耐久性や反
りなどの製品性能にも優れた効果を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/58 D04H 1/58 A 3/12 3/12

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル長繊維で構成された不織布
    からなるタフテッドカーペット用一次基布であって、該
    一次基布が、ガラス転移点(Tg)が40℃以下で、軟
    化点が90〜170℃であり、かつ下記条件を満たすバ
    インダーにより繊維間が接着固定されていることを特徴
    とするタフテッドカーペット用一次基布。 【数1】
  2. 【請求項2】 該バインダーが、エチレンと酢酸ビニル
    の少なくとも一方を含む共重合樹脂である請求項1記載
    のタフテッドカーペット用一次基布。
  3. 【請求項3】 該バインダーが、エチレン−酢酸ビニル
    −塩化ビニル共重合樹脂、メタクリル酸メチル−ブタジ
    ェンおよびポリエステル樹脂から選ばれた少なくとも1
    種である請求項1〜2のいずれかに記載のタフテッドカ
    ーペット用一次基布。
  4. 【請求項4】 該バインダーが、不織布構成繊維重量に
    対し、3〜27wt%の付着量である請求項1〜3のいず
    れかに記載のタフテッドカーペット用一次基布。
  5. 【請求項5】 該バインダーが、不織布の厚み方向に濃
    度勾配を持って存在し、かつ、該不織布の表面と裏面で
    バインダー付着量差がある請求項1〜4のいずれかに記
    載のタフテッドカーペット用一次基布。
  6. 【請求項6】 該ポリエステル長繊維が、4〜12デニ
    ールの単繊維繊度を有する請求項1〜5のいずれかに記
    載のタフテッドカーペット用一次基布。
  7. 【請求項7】 該ポリエステル長繊維が、ポリエチレン
    テレフタレート繊維と共重合ポリエステル繊維の混繊で
    ある請求項1〜6のいずれかに記載のタフテッドカーペ
    ット用一次基布。
  8. 【請求項8】 該ポリエステル長繊維が、ポリエチレン
    テレフタレートと共重合ポリエステルの2成分からなる
    バイメタル型または芯鞘型の複合繊維である請求項1〜
    7のいずれかに記載のタフテッドカーペット用一次基
    布。
  9. 【請求項9】 該不織布が、エンボスロールにより部分
    的に熱圧着されたものである請求項1〜8のいずれかに
    記載のタフテッドカーペット用一次基布。
  10. 【請求項10】 ポリエステル長繊維で構成された不織
    布に、ガラス転移点(Tg)が40℃以下で、軟化点が
    90〜170℃であり、かつ下記条件を満たすバインダ
    ーのエマルジョンを付与した後、該長繊維間の間隙を残
    存させたまま乾燥することにより、該長繊維間を接着固
    定させることを特徴とするタフテッドカーペット用一次
    基布の製造方法。 【数2】
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれかに記載のタフ
    テッドカーペット用一次基布が、タフトされたパイル糸
    とバッキング樹脂層とを有することを特徴とするタフテ
    ッドカーペット。
  12. 【請求項12】 請求項4、5に記載のタフテッドカー
    ペット用一次基布のバインダー付着量の多い面が、バッ
    キングされている請求項11記載のタフテッドカーペッ
    ト。
  13. 【請求項13】 該バッキングが、塩化ビニル系樹脂、
    ポリエステル系樹脂、非晶性ポリアルファオレフィン系
    樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のいずれかの樹
    脂によりバッキングされたものである請求項11〜12
    記載のタフテッドカーペット。
  14. 【請求項14】 該タフテッドカーペットが、タイル状
    に裁断されてなるタイルカーペットである請求項11〜
    13のいずれかに記載のタフテッドカーペット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004324010A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Toyobo Co Ltd タフトカーペット基布
KR100702536B1 (ko) * 2001-12-26 2007-04-02 주식회사 코오롱 열가소성 심초형 복합섬유 및 이로 이루어지는 부직포
JP2007224493A (ja) * 2007-03-29 2007-09-06 Toyobo Co Ltd タフトカーペット基布

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