JPH09317954A - 内挿管 - Google Patents

内挿管

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JPH09317954A
JPH09317954A JP8268632A JP26863296A JPH09317954A JP H09317954 A JPH09317954 A JP H09317954A JP 8268632 A JP8268632 A JP 8268632A JP 26863296 A JP26863296 A JP 26863296A JP H09317954 A JPH09317954 A JP H09317954A
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JP
Japan
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layer portion
outer layer
tube
insertion tube
thermoplastic resin
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Pending
Application number
JP8268632A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakatsu Sakamoto
正勝 坂本
Tsutomu Ubagai
勉 祖母井
Satoru Ichinosawa
哲 市野沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP8268632A priority Critical patent/JPH09317954A/ja
Publication of JPH09317954A publication Critical patent/JPH09317954A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • F16L55/02Energy absorbers; Noise absorbers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)
  • Thermal Insulation (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】鞘管内に円滑に挿入することができ、しかも、
ウォーターハンマー現象による振動が抑制されて、鞘管
との衝突による衝撃音の発生が防止される。 【解決手段】円筒状になった架橋ポリエチレン製の内層
部11に、ウレタン系熱可塑性エラストマーによって構
成された外層部12が積層されており、外層部12の外
周面から外方に突出する5本の突条13が、外層部12
と一体に形成されている。各突条13は、外層部12の
長手方向に沿って直線状になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物内において、
床面や壁面に予め配管された鞘管内に挿通される内挿管
に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅等において使用される給水管、給湯
管は、通常、鞘管ヘッダー工法によって建物内のコンク
リート製の床面や壁面内に配管されるようになってい
る。鞘管ヘッダー工法では、給水管、給湯管のヘッダー
から、台所、洗面所等の所定の場所まで、コンクリート
製の床面内等に予め鞘管を配管しておき、その鞘管内
に、給水管または給湯管とされる内挿管が挿通される。
【0003】このような鞘管ヘッダー工法によって配管
された給水管等の内挿管では、給水栓または給湯栓の開
閉により、給水栓または給湯栓の近傍部分において、水
圧が急激に変動することがある。内挿管内にて水圧が急
激に変動すると、その反動によって、内挿管内を通流す
る水等が内挿管の内周面に衝突するウォーターハンマー
現象が生じる。ウォーターハンマー現象が生じると、内
挿管が大きく振動し、鞘管に衝突して大きな衝撃音が発
生するという問題がある。
【0004】このような衝撃音の発生を防止するため
に、例えば、特開平3−292487号公報および特開
平4−316786号公報には、内挿管にシート状の緩
衝材を巻き付けて鞘管内に挿入することによって、内挿
管を鞘管内に固定する構成が開示されている。
【0005】また、実開平2−87195号公報には、
鞘管の内周面に円筒状の緩衝材を設けて、その緩衝材の
内部に鞘管を挿入する構成が開示されている。
【0006】さらに、特開平6−221490号公報に
は、鞘管内に、内挿管とともに管状または棒状の緩衝材
を挿通させる構成が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−29248
7号公報および特開平4−316786号公報に開示さ
れた構成では、内挿管にシート状の緩衝材を巻き付けつ
つ、あるいは内挿管に緩衝材を巻き付けた状態で、内挿
管を鞘管内に挿入しなければならず、鞘管に対する内挿
管の挿入作業が容易でないという問題がある。また、内
挿管の振動による衝撃音の発生を確実に防止するために
は、シート状の緩衝材の肉厚を大きくしなければなら
ず、従って、緩衝材が巻き付けられた内挿管を鞘管内に
挿通させる作業は一層困難になる。さらに、内挿管に巻
き付けられた緩衝材の先端部を内挿管に固定するために
は、テープを貼り付けなければならず、そのための作業
がさらに必要になる。また、緩衝材が巻き付けられた内
挿管が鞘管内に円滑に挿入されるように、緩衝材の外周
面に潤滑材を塗布するような場合には、潤滑材の塗布作
業がさらに必要になり、また、緩衝材に塗布された潤滑
材によって、緩衝材を内挿管に固定するために貼り付け
られるテープが剥離するおそれもある。
【0008】実開平2−87195号公報に開示された
構成では、鞘管内に設けられた緩衝材内に内挿管を挿入
しなければならず、従って。緩衝材の内径が小さい場合
には、内挿管を円滑に挿入することができないおそれが
ある。反対に、緩衝材の内径が大きくなると、内挿管の
振動を確実に防止することができず、衝撃音の発生を十
分に防止できないおそれがあり、鞘管内に設けられる緩
衝材の内径を適切に設定することは容易ではない。
【0009】特開平6−221490号公報に開示され
た構成では、内挿管とともに管状または棒状の緩衝材が
鞘管内に挿入されるために、緩衝材の外径が大きくなる
と、内挿管および緩衝材を鞘管内に円滑に挿入すること
ができないおそれがあり、反対に、緩衝材の外径が大き
くなると、内挿管の振動を確実に防止することができ
ず、衝撃音の発生を十分に防止できないおそれがある。
従って、この場合も、緩衝材の外径を適切に設定するこ
とは容易ではないという問題がある。
【0010】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、鞘管内に円滑に挿入させることが
でき、しかも、ウォーターハンマー現象による振動を確
実に抑制することができ、従って、鞘管と衝突すること
によって生じる衝撃音の発生を確実に防止することがで
きる内挿管を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の内挿管は、予め
配管された鞘管内に挿通されることによって鞘管内に配
管される内挿管であって、樹脂によって円筒状に構成さ
れた内層部と、この内層部の外周面を被覆しており、弾
性を有する熱可塑性樹脂組成物によって構成された外層
部と、この外層部の外周面から外方に突出して、外層部
の長手方向に沿った線状になるように、外層部と一体的
に構成された突条と、を具備することを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の内挿管は、前記熱可塑性
樹脂組成物は、硬度ショアAが95以下である。
【0013】請求項3に記載の内挿管は、前記内層部と
外層部との界面が剥離可能な状態になっている。
【0014】請求項4に記載の内挿管は、前記突条は、
外層部の軸方向に沿って直線状になっている。
【0015】請求項5に記載の内挿管は、前記突条は、
螺旋状になっている。
【0016】請求項6に記載の内挿管は、前記熱可塑性
樹脂組成物は、熱可塑性エラストマー、軟質ポリ塩化ビ
ニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体から選択される。
【0017】請求項7に記載の内挿管は、前記突条の表
面に、滑剤を含有する熱可塑性樹脂からなる被覆層が形
成されている。
【0018】請求項8に記載の内挿管は、前記突条が、
滑剤を含有する熱可塑性樹脂からなる。
【0019】請求項9に記載の内挿管は、前記突条及び
外層部の表面に、滑剤を含有する熱可塑性樹脂からなる
被覆層が形成されている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の内挿管の実施の形態の一
例を示す断面図である。この内挿管10は、鞘管内に挿
入されて使用されるものであり、円筒状の内層部11
と、その内層部11の外周面に、内層部11を覆うよう
に積層された外層部12とを有している。内層部11
は、例えば、架橋ポリエチレンによって構成されてい
る。外層部12は、硬度ショアA95以下の熱可塑性樹脂
組成物、例えば、ポリエチレン−ポリプロピレン−エチ
レンプロピレンゴム(EPDM)等のオレフィン系熱可
塑性エラストマーによって構成されている。
【0022】外層部12の外周面には、外方に放射状に
突出した5本の突条13が、周方向に等しい間隔をあけ
て、長手方向に沿った直線状に設けられている。各突条
13は、外層部12と同様に、硬度ショアA95以下の
オレフィン系熱可塑性エラストマーによって、外層部1
2と一体に形成されている。各突条13は、先端側にな
るにつれて、順次、幅方向寸法が小さくなった先鋭的な
断面形状になっており、先端は尖った状態になってい
る。
【0023】このような内挿管10は、給水管あるいは
給湯管として使用されるものであり、建造物における所
定の場所に、鞘管ヘッダー工法によって鞘管内に配管さ
れるようになっている。鞘管ヘッダー工法では、建造物
におけるコンクリート製の床面、あるいはコンクリート
製の壁面等に、予め鞘管のみが敷設されて、その鞘管内
に内挿管10が挿通されることによって、内挿管10が
配管される。
【0024】鞘管内に挿通される内挿管10は、外層部
12と一体に形成された各突条13の先端部が、鞘管内
周面に摺接することによって、鞘管内に挿入されて、鞘
管の内部を挿通する。鞘管内周面には、各突条13の先
端部しか接触しないために、鞘管内周面との摩擦力が小
さく、内挿管10は、鞘管内に円滑に挿入される。
【0025】鞘管内を挿通した内層管10は、給水管あ
るいは給湯管として使用されるが、給水栓あるいは給湯
栓の近傍部分は、給水栓あるいは給湯栓が開閉された際
に、内部の水圧の急激な変化によって、内挿管10が大
きく振動しようとする。しかしながら、内挿管10は、
外層部12と一体に形成された各突条13が鞘管内周面
に、接触した状態になっているために、内挿管10の振
動が各突条13によって抑制される。その結果、内挿管
10が鞘管に衝突することによって生じる衝撃音の発生
が確実に防止される。
【0026】この場合、各突条13と一体に成形された
外層部12は、硬度ショアA95以下の弾性に優れたオレ
フィン系熱可塑性エラストマーによって構成されている
ために、鞘管に対する各突条13の衝撃が、外層部12
によって吸収され、内挿管10と鞘管との衝撃音の発生
が一層確実に防止される。
【0027】外層部12の肉厚は、成形性や、鞘管内に
挿通される際の施工性等を考慮すると、 0.2〜 3.0mm程
度が好ましい。外層部12の肉厚が薄くなると、成形性
が悪く、所定の厚さに成形することができなくなるおそ
れがあるとともに、鞘管内に挿通する際に、内挿管が破
断したり破損するおそれがある。反対に外層部12の肉
厚が厚くなると、鞘管内に内挿管を挿通させることが容
易にできなくなり、そのための作業性が著しく低下す
る。
【0028】外層部12と一体に成形された各突条13
は、外層部12からの突出長さ(高さ)が、 0.5〜8.0
mm程度が好ましい。各突条13の高さが小さくなると、
内挿管10が鞘管内に挿通された際の鞘管内周面との間
隙が大きくなりすぎ、ウォーターハンマー現象による内
挿管10と鞘管との衝撃音の発生を十分に抑制すること
ができない。反対に、各突条13の高さが大きくなる
と、内挿管10を鞘管内に挿通することが容易ではな
く、その作業性が低下する。
【0029】各突条13と一体成形される外層部12
は、硬度ショアAが95以下である熱可塑性樹脂組成物で
あればよい。このような熱可塑性樹脂組成物としては、
プラスチックとゴムとの中間の性質を有する高分子材料
であって、常温では容易に可塑化されて自由に賦形可能
な熱可塑性エラストマーが代表的であり、ポリエチレン
−ポリプロピレン−エチレンプロピレンゴム(EPD
M)等のオレフィン系、ポリスチレン−ポリブタジエン
のテレブロック共重合体に代表されるスチレン(TP
S)系、ウレタン(TPU)系、エステル(TPEE)
系、ポリアミド系、天然ゴム系等がある。また、このよ
うな熱可塑性エラストマーに限らず、軟質ポリ塩化ビニ
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等を用い
てもよい。
【0030】また、内挿管10が鞘管内に円滑に挿通さ
れるように、突条13又は外層12の表面に滑剤を塗布
してもよいし、各突条13および外層12を構成する熱
可塑性組成物に滑剤を添加しておいてもよい。滑剤とし
ては通常の樹脂成形形時に使用されるものでよく、例え
ば、脂肪酸アミド、ステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸亜鉛、シリコンオイル、フッ素系滑剤等が使用され
る。このような滑剤は、外層部12および突条13を成
形する際に単体として添加してもよいが、外層部12お
よび突条13を構成する樹脂成分と予め混合および混練
して、マスターバッチとして添加するようにしてもよ
い。特に突条13を構成する熱可塑性樹脂組成物に滑剤
を添加するのが好ましい。
【0031】なお、内挿管10としては、図1に示すよ
うに、5本の突条13を外層部12と一体に成形する構
成に限らず、図2に示すように、周方向に等しい間隔を
あけて、3本の突条13を外層部12の長手方向に沿っ
て直線状に設ける構成であってもよい。
【0032】また、図3(a)および(b)に示すよう
に、1本の突条13を外層部12の外周面に、外層部1
2の長手方向に沿って螺旋条に設ける構成としてもよ
い。
【0033】さらに、外層部12と一体成形された突条
13は、連続している必要はなく、不連続状態であって
もよい。
【0034】さらに、図4に示すように、突条13の表
面に、滑剤を含有する熱可塑性樹脂からなる被覆層14
が形成されていてもよい。
【0035】さらに、図5に示すように、内挿管の外層
部12と突条13の表面に、さらに滑剤を含有する熱可
塑性樹脂からなる被覆層14が形成されていてもよい。
【0036】さらに、内挿管10は、内層部11と外層
部12とが容易に剥離し得るようになっていてもよい。
このように、内層部11と外層部12とが容易に剥離し
得る構成であれば、図4に示すように、内挿管10の端
部において、外層部12を内層部11から剥離して、内
層部11が露出するように容易に反転させることができ
る。内層部11が露出した状態の内挿管10は、外層部
12に突条13が設けられていても、他の配管との接続
が容易にできる。
【0037】このように、内層部11と外層部12とが
容易に剥離し得るようになった内挿管10は、図5に示
すように、押出21によって内層部11を成形した後
に、成形された内層部11を冷却水槽22の冷却水によ
って冷却し、その後、クロスヘッドダイ23によって、
突条13を有する外槽部12を被覆して、冷却水槽24
内の冷却水によって冷却することにより、製造すること
ができる。
【0038】
【実施例】本発明の詳細を実施例をもって説明する。 (実施例1)外径が13.0mm、内径が10.2mmの架橋ポリエ
チレン管の製造ラインにおいて、クロスヘッドダイ内
に、硬度ショアAが55のオレフィン系熱可塑性エラスト
マーを押し出して、図1に示す断面形状の内挿管10を
製造した。この内挿管10は、外層部12の肉厚が 0.4
mm、突条13の外層部12からの高さが 2.0mm、突条1
3の外層部12外周面における幅方向寸法が0.4mm であ
る。
【0039】製造された内挿管10のウォーターハンマ
ー現象による騒音測定試験を実施した。騒音測定試験に
は、呼び径22mm、外径27.5mm、最小内径22.1mm、全配管
長さが 6.5mmのフレキシブルな鞘管を、中央部(各端面
からの長さがそれぞれ3m)の部分にて、曲率半径が450R
となるように1度だけ屈曲させた状態で使用した。鞘管
は、暗騒音50dBの室内に、設置してサドルで固定した。
そして、その鞘管内に、内挿管10を挿通した。内挿管
10の一方の端部には、電磁弁(応答時間 150ms)を装
着し、電磁弁の開放によって、流量14リットル/分の水
が内挿管10内に通流されるようにした。そして、鞘管
上1cmの位置にマイクロフォンを設置し、電磁弁を開閉
した際に発生する騒音を測定した。測定に際しては、精
密騒音計(RION社製、商品名「NA-29E」)を使用した。
測定の評価としては、A特性音圧レベルのファースト・
ピーク・レベルを採用した。騒音の測定結果は、59.4dB
であった。結果を表1に示す。
【0040】さらに、呼び径22mm、外径27.5mm、最小内
径22.1mm、全配管長さが 5.5mmの鞘管を、図6に示すよ
うに、1m毎に4箇所にて、曲率半径450Rにて直角に屈
曲するとともに、最終の端部に 0.5mの立ち上がり部が
形成されるように、曲率半径450Rにて直角に屈曲した。
そして、得られた内挿管10を、立ち上がり部とは反対
側の端部から鞘管に挿通した。内挿管10は、最終の立
ち上がり部にまで完全に挿通させることができた。結果
を表1に○印にて示す。
【0041】(実施例2)突条13および外層部12を
構成するオレフィン系熱可塑性エラストマーとして、硬
度ショアA77のものを使用したこと以外は、実施例1と
同様にして、内挿管10を製造した。
【0042】製造された内挿管10の騒音測定結果は6
4.4dBであった。また、挿通試験においても、鞘管の内
部を立ち上がり部まで完全に挿通させることができた。
結果を表1に併記する。
【0043】(実施例3)突条13および外層部12を
構成するオレフィン系熱可塑性エラストマーとして、硬
度ショアA85のものを使用したこと以外は、実施例1と
同様にして、内挿管10を製造した。
【0044】製造された内挿管の騒音測定結果は、67.4
dBであった。また、挿通試験においても、鞘管の立ち上
がり部まで完全に挿通させることができた。結果を表1
に併記する。
【0045】(実施例4)突条13および外層部12を
構成する熱可塑性樹脂組成物として、硬度ショアA65の
軟質ポリ塩化ビニルを使用して、図2に示すように、突
出高さが 2.0mmの3本の直線状の突条13を、周方向に
等しい間隔をあけて平行に設けたこと以外は、実施例1
と同様にして、内挿管10を製造した。
【0046】製造された内挿管10の騒音測定結果は、
62.5dBであった。また、挿通試験においても、鞘管の立
ち上がり部まで完全に挿通させることができた。結果を
表1に併記する。
【0047】(実施例5)突条13および外層部12を
構成する熱可塑性樹脂組成物として、硬度ショアA87の
エチレン−酢酸ビニル共重合体を使用したことと、突条
13の突出高さを5.0mmとしたこと以外は、実施例4と
同様にして、内挿管10を製造した。
【0048】製造された内挿管10の騒音測定結果は、
61.5dBであった。また、挿通試験においても、鞘管の立
ち上がり部まで完全に挿通させることができた。結果を
表1に併記する。
【0049】(実施例6)突条13および外層部12を
構成する熱可塑性樹脂組成物として、実施例2にて使用
したオレフィン系熱可塑性エラストマーを使用して、図
3に示すように、外層部12の厚さを 0.7mmとし、ま
た、突出高さが 4.5mmの1本の突条13を外層部12の
外周面に螺旋状に設けた。また、突条13の外層部12
の外周面における幅方向寸法を 0.7mmとした。これら以
外は、実施例1と同様にして、内挿管10を製造した。
【0050】製造された内挿管10の騒音測定結果は、
56.9dBであった。また、挿通試験においても、鞘管の立
ち上がり部まで完全に挿通させることができた。結果を
表1に併記する。
【0051】(実施例7)突条13の突出高さを 0.5mm
としたこと以外は、実施例2と同様にして、内挿管10
を製造した。
【0052】製造された内挿管10の騒音測定結果は、
70.9dBであった。また、挿通試験においても、鞘管の立
ち上がり部まで完全に挿通させることができた。結果を
表1に併記する。
【0053】(実施例8)突条13の突出高さを12.0mm
としたこと以外は、実施例2と同様にして、内挿管10
を製造した。
【0054】製造された内挿管10の騒音測定結果は、
54.2dBであった。また、挿通試験では、立ち上がり部ま
で挿通させることができたが、突条13に付け根からの
破損が見られた、結果を表1に△印として併記する。
【0055】(実施例9)突条13および外層部12を
構成するオレフィン系熱可塑性エラストマーとして、硬
度ショアA92のものを使用して、突条13の突出高さを
6.5mmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、内挿
管10を製造した。
【0056】製造された内挿管10の騒音測定結果は、
71.2dBであった。また、挿通試験においても、鞘管の立
ち上がり部まで完全に挿通させることができた。結果を
表1に併記する。
【0057】(実施例10)突条13および外層部12
を構成するオレフィン系熱可塑性エラストマーとして、
硬度ショアA55のものを使用して、突条13の突出高さ
を 2.0mmとし、さらに図4に示すように、2層押出に
て、オレフィン系熱可塑性エラストマー90重量%と、
シリコンオイル系滑剤50重量%を含有する低密度ポリ
エチレン10重量%とからなる被覆層(硬度ショアA5
9、厚み0.1mm)14を突条13の表面に形成したこと以
外は、実施例1と同様にして、内挿管10を製造した。
【0058】製造された内挿管10の騒音測定結果は、
61.8dBであった。また、挿通試験においても、鞘管の立
ち上がり部まで完全に挿通させることができた。結果を
表1に併記する。
【0059】(実施例11)外層部12を構成する熱可
塑性樹脂として、硬度ショアA65の軟質ポリ塩化ビニル
を使用し、突条13を構成する樹脂としてオレフィン系
熱可塑性エラストマー90重量%と、脂肪酸アミド系滑
剤20重量%を含有する低密度ポリエチレン10重量%
とからなる樹脂(硬度ショアA62)を使用したこと以外
は、実施例4と同様にして、内挿管10を製造した。
【0060】製造された内挿管10の騒音測定結果は、
64.1dBであった。また、挿通試験においても、鞘管の立
ち上がり部まで完全に挿通させることができた。結果を
表1に併記する。
【0061】(実施例11)外層部13及び外層部12
を構成するオレフィン系熱可塑性エラストマーとして、
硬度ショアA55のものを使用して、突出高さが4.6mm の
3本の直線状の突条13を、周方向に等しい間隔をあけ
て平行に設け、さらに2層押出にて、図5に示すよう
に、オレフィン系熱可塑性エラストマー90重量%と、
シリコンオイル系滑剤50重量%を含有するオレフィン
系熱可塑性エラストマー10重量%とからなる層(硬度
ショアA54、厚み0.1mm)14を突条13及び外層部12
の表面に形成したこと以外は、実施例1と同様にして、
内挿管10を製造した。
【0062】製造された内挿管10の騒音測定結果は、
62.1dBであった。また、挿通試験においても、鞘管の立
ち上がり部まで完全に挿通させることができた。結果を
表1に併記する。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】本発明の内層管は、このように、樹脂製
の内層部に、熱可塑性樹脂組成物の外層部が積層される
とともに、その外層部と一体になった突条が外層部の長
手方向に沿った線状に設けられているために、内挿管
は、その突条によって、鞘管内に円滑に挿入することが
できる。しかも、鞘管内に挿入された内挿管は、ウォー
ターハンマー現象が発生しても、外層部に設けられた突
条によって、鞘管内での振動が抑制されるために、内挿
管と鞘管との衝突による衝撃音の発生が確実に抑制され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内挿管の実施の形態の一例を示す断面
図である。
【図2】本発明の内挿管の実施の形態の他の例を示す断
面図である。
【図3】(a)は、本発明の内挿管の実施の形態の他の
例を示す断面図、(b)はその斜視図である。
【図4】突条の表面に、滑剤を含有する熱可塑性樹脂か
らなる被覆層が形成されている状態を示す内挿管の断面
図である。
【図5】突条及び外層の表面に、滑剤を含有する熱可塑
性樹脂からなる被覆層が形成されている状態を示す内挿
管の断面図である。
【図6】内層部と外層部とが剥離可能になった本発明の
内挿管の使用状態を示す斜視図である。
【図7】その内挿管の製造方法を示す概略図である。
【図8】内挿管の挿通試験に使用される鞘管の概略図で
ある。
【符号の説明】
10 内挿管 11 内層部 12 外層部 13 突条 14、15 被覆層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】各突条13と一体成形させる外層部12
は、硬度ショアAが95以下である熱可塑性樹脂組成物
であればよい。このような熱可塑性樹脂組成物として
は、プラスチックとゴムとの中間の性質を有する高分子
材料であって、熱可塑性エラストマーが代表的であり、
ポリエチレン−ポリプロピレンーエチレンプロピレンゴ
ム(EPDM)等のオレフィン系、ポリスチレン−ポリ
ブタジエンのテレブロック共重合体に代表されるスチレ
ン(TPS)系、ウレタン(TPU)系、エステル(T
PEE)系、ポリアミド系、天然ゴム系等がある。ま
た、このような熱可塑性エラストマーに限らず、軟質ポ
リ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
A)等を用いてもよい。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め配管された鞘管内に挿通されること
    によって鞘管内に配管される内挿管であって、 樹脂によって円筒状に構成された内層部と、 この内層部の外周面を被覆しており、弾性を有する熱可
    塑性樹脂組成物によって構成された外層部と、 この外層部の外周面から外方に突出して、外層部の長手
    方向に沿った線状になるように、外層部と一体的に構成
    された突条と、 を具備することを特徴とする内挿管。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂組成物は、硬度ショア
    Aが95以下である請求項1に記載の内挿管。
  3. 【請求項3】 前記内層部と外層部との界面が剥離可能
    な状態になっている請求項1に記載の内挿管。
  4. 【請求項4】 前記突条は、外層部の軸方向に沿って直
    線状になっている請求項1に記載の内挿管。
  5. 【請求項5】 前記突条は、螺旋状になっている請求項
    1に記載の内挿管。
  6. 【請求項6】 前記熱可塑性樹脂組成物は、熱可塑性エ
    ラストマー、軟質ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニ
    ル共重合体から選択される請求項1に記載の内挿管。
  7. 【請求項7】 前記突条の表面に、滑剤を含有する熱可
    塑性樹脂からなる被覆層が形成されている請求項1に記
    載の内挿管。
  8. 【請求項8】 前記突条が、滑剤を含有する熱可塑性樹
    脂からなる請求項1に記載の内挿管。
  9. 【請求項9】 前記突条及び外層部との表面に、滑剤を
    含有する熱可塑性樹脂からなる被覆層が形成されている
    請求項1に記載の内挿管。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205551A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp 温冷水配管
JP2010071382A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Bridgestone Corp 給水給湯用ホース
JP2013253639A (ja) * 2012-06-06 2013-12-19 Ihi Corp 流体移送用多重ホース

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