JPH09317202A - 柱の補強構造 - Google Patents
柱の補強構造Info
- Publication number
- JPH09317202A JPH09317202A JP14053996A JP14053996A JPH09317202A JP H09317202 A JPH09317202 A JP H09317202A JP 14053996 A JP14053996 A JP 14053996A JP 14053996 A JP14053996 A JP 14053996A JP H09317202 A JPH09317202 A JP H09317202A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- column
- steel tube
- steel pipe
- flange
- elliptical section
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 所望の一方向の寸法の拡大を抑えつつ、補強
効果を高めることができる柱の補強構造を提供する。 【解決手段】 柱１１の外周を楕円鋼管２２で包囲し、
柱１１と鋼管２２の間にモルタル１４を充填し固化させ
た。
効果を高めることができる柱の補強構造を提供する。 【解決手段】 柱１１の外周を楕円鋼管２２で包囲し、
柱１１と鋼管２２の間にモルタル１４を充填し固化させ
た。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に既設の柱を補
強する場合の補強構造に関する。
強する場合の補強構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】鉄筋コンクリート構造の既設角柱の一般
的な補強は、図５に示すように、既設柱１の外周を断面
角形の鋼管２で包囲することにより行っている。この場
合、強度アップのために、既設柱１と鋼管２の間に空間
を確保し、その空間にモルタルを充填することもよく行
われている。
的な補強は、図５に示すように、既設柱１の外周を断面
角形の鋼管２で包囲することにより行っている。この場
合、強度アップのために、既設柱１と鋼管２の間に空間
を確保し、その空間にモルタルを充填することもよく行
われている。
【０００３】ところで、特定の環境で用いられる柱に、
縦横寸法の異なる偏平断面の柱がある。このような柱
は、短寸法側の断面寸法を大きくできない理由があるこ
とが多い。
縦横寸法の異なる偏平断面の柱がある。このような柱
は、短寸法側の断面寸法を大きくできない理由があるこ
とが多い。
【０００４】このような偏平断面の柱を補強する場合、
従来一般のごとく、図６に示すように、既設柱１１の外
周を同形状の矩形鋼管１２で包囲する方法と、図７に示
すように、既設柱１１を収容できる大きさの円形鋼管１
３で柱１１を包囲し、隙間にモルタル１４を充填する方
法をとることがある。
従来一般のごとく、図６に示すように、既設柱１１の外
周を同形状の矩形鋼管１２で包囲する方法と、図７に示
すように、既設柱１１を収容できる大きさの円形鋼管１
３で柱１１を包囲し、隙間にモルタル１４を充填する方
法をとることがある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図６に示す
ように矩形鋼管１２で包囲した場合は、柱１１に軸力が
作用し、図中二点鎖線で示すように外方に柱１１が膨ら
もうとした場合、それに抵抗する鋼管１２のリングテン
ションが弱く、そのため補強効果が低いという問題があ
る。また、図７に示すように円形鋼管１３で包囲した場
合は、寸法拡大を望まない短寸側の断面寸法が拡大して
しまうという問題があった。
ように矩形鋼管１２で包囲した場合は、柱１１に軸力が
作用し、図中二点鎖線で示すように外方に柱１１が膨ら
もうとした場合、それに抵抗する鋼管１２のリングテン
ションが弱く、そのため補強効果が低いという問題があ
る。また、図７に示すように円形鋼管１３で包囲した場
合は、寸法拡大を望まない短寸側の断面寸法が拡大して
しまうという問題があった。
【０００６】本発明は、上記事情を考慮し、所望の一方
向の寸法の拡大を抑えつつ、補強効果を高めることがで
きる柱の補強構造を提供することを目的とする。
向の寸法の拡大を抑えつつ、補強効果を高めることがで
きる柱の補強構造を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、柱の
外周を楕円鋼管で包囲し、柱と鋼管の間に充填材を充填
し固化させたことを特徴とする。
外周を楕円鋼管で包囲し、柱と鋼管の間に充填材を充填
し固化させたことを特徴とする。
【０００８】請求項２の発明は、請求項１において、前
記楕円鋼管を周方向に複数割りし、柱の外周を包囲した
状態で相互に接合したことを特徴とする。
記楕円鋼管を周方向に複数割りし、柱の外周を包囲した
状態で相互に接合したことを特徴とする。
【０００９】請求項３の発明は、請求項２において、前
記楕円鋼管の長軸上にフランジを設け、該フランジで複
数割りされた楕円鋼管を接合したことを特徴とする。
記楕円鋼管の長軸上にフランジを設け、該フランジで複
数割りされた楕円鋼管を接合したことを特徴とする。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図１は第１実施形態の水平断面図で
ある。この実施形態では、既設の長方形断面（偏平断
面）の柱１１の外周を同じ方向に長い楕円鋼管２２で包
囲し、柱１１と楕円鋼管２２の間の空間にモルタル（充
填材）１４を充填している。楕円鋼管２２は短軸に沿っ
た切断線により半割りしたもので、２つ合わせて柱１１
を包囲した状態で、接合部２３で溶接してある。
基づいて説明する。図１は第１実施形態の水平断面図で
ある。この実施形態では、既設の長方形断面（偏平断
面）の柱１１の外周を同じ方向に長い楕円鋼管２２で包
囲し、柱１１と楕円鋼管２２の間の空間にモルタル（充
填材）１４を充填している。楕円鋼管２２は短軸に沿っ
た切断線により半割りしたもので、２つ合わせて柱１１
を包囲した状態で、接合部２３で溶接してある。
【００１１】この構造の場合、楕円鋼管２２で既設の柱
１１を包囲してあるので、短軸方向の寸法拡大を極力抑
えることができる。また、鋼管２２のリングテンション
効果を期待することができるので、そのリングテンショ
ンにより、モルタル１４及び柱１１を外周から締め付け
ることができ、補強効果を高めることができる。
１１を包囲してあるので、短軸方向の寸法拡大を極力抑
えることができる。また、鋼管２２のリングテンション
効果を期待することができるので、そのリングテンショ
ンにより、モルタル１４及び柱１１を外周から締め付け
ることができ、補強効果を高めることができる。
【００１２】分割数や分割位置は任意に設定することが
でき、図２に示す第２実施形態においては、３つ割りに
している。
でき、図２に示す第２実施形態においては、３つ割りに
している。
【００１３】また、分割したものを接合する手段として
は、溶接以外にフランジを利用することもできる。図３
の第３実施形態では、楕円鋼管２２の短軸２５上に分割
位置を設定し、その位置にフランジ２４を設け、ボルト
締めしている。この構造であると、寸法拡大を望まない
短軸方向の寸法が大きくなってしまうので、図４の第４
実施形態では、長軸２６上に分割位置を設定し、その位
置にフランジ２４を設けてボルト締めしている。こうす
ると、短軸方向にフランジ２４が出っ張らないので、短
軸方向の寸法拡大を極力抑えることができる。
は、溶接以外にフランジを利用することもできる。図３
の第３実施形態では、楕円鋼管２２の短軸２５上に分割
位置を設定し、その位置にフランジ２４を設け、ボルト
締めしている。この構造であると、寸法拡大を望まない
短軸方向の寸法が大きくなってしまうので、図４の第４
実施形態では、長軸２６上に分割位置を設定し、その位
置にフランジ２４を設けてボルト締めしている。こうす
ると、短軸方向にフランジ２４が出っ張らないので、短
軸方向の寸法拡大を極力抑えることができる。
【００１４】なお、既設の柱以外に適用してももちろん
よい。
よい。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
よれば、楕円鋼管で柱を包囲しているので、短軸方向の
寸法拡大を極力抑えることができ、また、楕円鋼管のリ
ングテンション効果を期待することができるので、補強
効果を高めることもできる。
よれば、楕円鋼管で柱を包囲しているので、短軸方向の
寸法拡大を極力抑えることができ、また、楕円鋼管のリ
ングテンション効果を期待することができるので、補強
効果を高めることもできる。
【００１６】請求項２の発明によれば、楕円鋼管を複数
割りしたので、既設柱に周囲に容易に取り付けることが
できる。
割りしたので、既設柱に周囲に容易に取り付けることが
できる。
【００１７】請求項３の発明によれば、複数に割った楕
円鋼管を接合するフランジを短軸上に配置したので、短
軸方向の寸法拡大を極力抑えつつ、無溶接で楕円鋼管を
既設柱の周囲に取り付けることができ、作業性がよい。
円鋼管を接合するフランジを短軸上に配置したので、短
軸方向の寸法拡大を極力抑えつつ、無溶接で楕円鋼管を
既設柱の周囲に取り付けることができ、作業性がよい。
【図１】本発明の第１実施形態の水平断面図である。
【図２】本発明の第２実施形態の水平断面図である。
【図３】本発明の第３実施形態の水平断面図である。
【図４】本発明の第４実施形態の水平断面図である。
【図５】従来の補強構造の水平断面図である。
【図６】別の従来の補強構造の水平断面図である。
【図７】さらに別の従来の補強構造の水平断面図であ
る。
る。
【符号の説明】 １１ 柱 １４ モルタル ２２ 楕円鋼管 ２３ 接合部 ２４ フランジ ２６ 長軸
Claims (3)
- 【請求項１】 柱の外周を楕円鋼管で包囲し、柱と鋼管
の間に充填材を充填し固化させたことを特徴とする柱の
補強構造。 - 【請求項２】 前記楕円鋼管を周方向に複数割りし、柱
の外周を包囲した状態で相互に接合したことを特徴とす
る請求項１記載の柱の補強構造。 - 【請求項３】 前記楕円鋼管の長軸上にフランジを設
け、該フランジで複数割りされた楕円鋼管を接合したこ
とを特徴とする請求項２記載の柱の補強構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14053996A JPH09317202A (ja) | 1996-06-03 | 1996-06-03 | 柱の補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14053996A JPH09317202A (ja) | 1996-06-03 | 1996-06-03 | 柱の補強構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09317202A true JPH09317202A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15271033
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14053996A Withdrawn JPH09317202A (ja) | 1996-06-03 | 1996-06-03 | 柱の補強構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09317202A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007321354A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Jfe Engineering Kk | 方形脚柱の補強構造、該方形脚柱基部の補強構造、及び、これらの施工方法 |
| CN101922239A (zh) * | 2010-05-25 | 2010-12-22 | 广州华特建筑结构设计事务所 | 一种钢模-混凝土托换装置及其施工方法 |
| JP2011132775A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Ohbayashi Corp | 耐震補強パネル及びそれを用いた耐震補強方法 |
| DE102011118854A1 (de) * | 2011-11-18 | 2013-05-23 | Rwe Power Aktiengesellschaft | Verfahren zur nachträglichen Bewehrung eines Containments für Kernkraftwerke |
| CN105239788A (zh) * | 2015-10-14 | 2016-01-13 | 华南理工大学 | 一种用于加固混凝土柱的加固结构及其施工方法 |
| CN107989392A (zh) * | 2017-11-27 | 2018-05-04 | 山东电力工业锅炉压力容器检验中心有限公司 | 一种输变电钢筋水泥杆破损损伤加固方法 |
-
1996
- 1996-06-03 JP JP14053996A patent/JPH09317202A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007321354A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Jfe Engineering Kk | 方形脚柱の補強構造、該方形脚柱基部の補強構造、及び、これらの施工方法 |
| JP4544202B2 (ja) * | 2006-05-30 | 2010-09-15 | Ｊｆｅエンジニアリング株式会社 | 方形脚柱の補強構造、該方形脚柱基部の補強構造、及び、これらの施工方法 |
| JP2011132775A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Ohbayashi Corp | 耐震補強パネル及びそれを用いた耐震補強方法 |
| CN101922239A (zh) * | 2010-05-25 | 2010-12-22 | 广州华特建筑结构设计事务所 | 一种钢模-混凝土托换装置及其施工方法 |
| DE102011118854A1 (de) * | 2011-11-18 | 2013-05-23 | Rwe Power Aktiengesellschaft | Verfahren zur nachträglichen Bewehrung eines Containments für Kernkraftwerke |
| CN105239788A (zh) * | 2015-10-14 | 2016-01-13 | 华南理工大学 | 一种用于加固混凝土柱的加固结构及其施工方法 |
| CN107989392A (zh) * | 2017-11-27 | 2018-05-04 | 山东电力工业锅炉压力容器检验中心有限公司 | 一种输变电钢筋水泥杆破损损伤加固方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3891085B2 (ja) | 鋼管柱または鋼管杭と梁の接合構造および接合方法 | |
| KR101725686B1 (ko) | 교량용 강관 거더 | |
| JP3036406B2 (ja) | 橋脚柱の補強構造 | |
| JPH09317202A (ja) | 柱の補強構造 | |
| JP6552658B1 (ja) | 地下構造物および地下構造物の構築方法 | |
| JP2010261270A (ja) | 複合構造および複合構造建築物の施工方法 | |
| JP2988437B2 (ja) | セグメントの接合部構造 | |
| JP2001003576A (ja) | 既存建物の免震化工法および免震装置の耐火被覆構造 | |
| KR101148218B1 (ko) | 토목구조물의 이음매 장치 | |
| JP3584428B2 (ja) | 複合構造建築物の施工方法 | |
| JP2003328430A (ja) | 既設管路の補修部材および補修構造 | |
| JPH11200793A (ja) | シールドトンネルおよびその覆工方法 | |
| JP2018040179A (ja) | 杭 | |
| JP5540451B2 (ja) | 外殻鋼管付コンクリート杭及びその製造方法 | |
| JP6902747B2 (ja) | 鉄筋コンクリート製の柱と梁の接合構造およびその構築方法 | |
| JP2000145385A (ja) | 鋼製セグメント | |
| JP2006194002A (ja) | 鉄骨梁と鉄筋コンクリート柱の接合構造および複合構造物 | |
| JP2005171705A (ja) | 橋脚の二重管構造 | |
| JPH09177334A (ja) | 既設柱の補強方法 | |
| JP2988436B2 (ja) | セグメントの接合部構造 | |
| JP7404602B2 (ja) | 柱梁接合構造 | |
| JP4775895B2 (ja) | 免震装置の拘束具 | |
| JP4422647B2 (ja) | トンネル内面保護・補強構造 | |
| JP2004353244A (ja) | 鋼管柱と基礎との接合構造 | |
| JP4344637B2 (ja) | コンクリート管 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030805 |