JPH09316403A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

Info

Publication number
JPH09316403A
JPH09316403A JP8161036A JP16103696A JPH09316403A JP H09316403 A JPH09316403 A JP H09316403A JP 8161036 A JP8161036 A JP 8161036A JP 16103696 A JP16103696 A JP 16103696A JP H09316403 A JPH09316403 A JP H09316403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive adhesive
film
casting
adhesive sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8161036A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Ohira
治 大平
Takashi Kinoshita
隆士 木之下
Mitsuru Konno
満 今野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP8161036A priority Critical patent/JPH09316403A/ja
Publication of JPH09316403A publication Critical patent/JPH09316403A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収縮の少ないキャスティングフィルムを用い
ることにより、いわゆる糊残りの少ない粘着テープを提
供する。 【解決手段】 表面に凹凸が形成されたキャスティング
ライナー11上に、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部
に、平均分子量が650〜4000以下である高分子系
可塑剤30〜80重量部を配合して得たプラスチゾル又
はオルガノゾルを塗布乾燥し、キャスティングフィルム
12を形成する。このキャスティングフィルム上に粘着
剤層13を形成して、さらに粘着剤層13上に剥離材1
4を貼り合わせ医療用の粘着テープ21を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粘着シートに関す
る。中でも特に、人の皮膚面などに粘着させて用いる医
療用に適した粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】医療用の粘着シートにはポリ塩化ビニル
系樹脂フィルムが多用されているが、このポリ塩化ビニ
ル系樹脂フィルムは、従来、コンパウンド樹脂を加熱、
ゲル化・溶融してシート化又はフィルム化し、その後圧
延、冷却、巻取りという工程を経る、いわゆるカレンダ
ー法によって作成されていた。
【0003】この方法では、フィルムシート化する際、
成膜後に延伸され、巻取られるため、出来たフィルムシ
ートの寸法安定性が悪かった。このため、このフィルム
シート上に粘着剤を塗布して粘着シートを作成し、剥離
紙を貼り合わせた場合に、その後フィルムシートのみが
縮み、いわゆる糊のはみ出しを生じてしまい、そのまま
皮膚に貼付すると、粘着剤が皮膚に残ってしまうという
いわゆる糊残りの現象を生じていた。
【0004】また、成膜化後に延伸してフィルムシート
を巻取るため、作業性の面からフィルム厚を薄くするに
はおのずと限界があり、特に、柔軟性を保持するために
可塑剤を多量に含む軟質ポリ塩化ビニル樹脂フィルムで
は、80μm以下のフィルムシートを得ることが難し
く、収縮することにより糊のはみ出しを生じるだけでな
く、皮膚密着性のよい柔軟な粘着シートを得ることが困
難であった。
【0005】さらに、限界に近い薄いフィルムシートが
得られたとしても、その薄いフィルムシートに粘着剤を
直接塗布することは非常に困難であった。このために、
例えば、剥離紙上にコンマコータやリバースコータなど
の一般的塗工機を用いて塗布して乾燥させた粘着剤を、
フィルムシート上に転写することも可能であるが、転写
時のフィルムテンションによってフィルムシートが収縮
したり、さらには成膜時の圧延により生じる応力歪によ
って、上述したようなフィルムシートが収縮するという
問題があった。
【0006】一方、ペースト用塩化ビニル系樹脂に、可
塑剤や安定剤等を分散させて、プラスチゾル化又はオル
ガノゾル化し、これを工程紙上にコーティングし、加熱
成膜する方法も知られており、この方法により成膜され
たものは、壁紙や貼る塗料として一般的に汎用されてい
る。
【0007】この方法は、キャスティング法として知ら
れているが、フィルムシートとして使用する場合には、
フタル酸エステル系可塑剤などの低分子可塑剤と高分子
系可塑剤を併用する場合が多い。しかしながら、フタル
酸エステル系の低分子可塑剤を配合すると、塗布可能な
粘度に容易に調整することができるが、粘着剤と貼り合
わせた後に、配合された低分子可塑剤が粘着剤に移行し
てしまい、経時的に粘着剤の凝集力が著しく低下し、皮
膚面への糊残りが生じてしまうという問題点があった。
このため、低分子可塑剤を使用する場合には、可塑剤の
粘着剤への移行防止のため、フィルムシートに下引き処
理をするかあるいは可塑剤の影響を受けにくい非吸油性
の粘着剤を使用しなければならず、コストの増加につな
がるとともに、使用できる粘着剤が制限され、適用範囲
が狭められていた。
【0008】また、皮膚貼付用シートとして、低分子可
塑剤を含有するものは、上述したように粘着剤中に可塑
剤が移行し、保管中に経日変化により接着力の低下をき
たし、皮膚への接着性に問題を生じるケースが多い。ま
た、皮膚貼付用シートを皮膚面に貼り合わせ、さらにそ
の上からラップして使用するケースがあるが、特にこの
ような場合には、粘着剤の凝集力がより一層低下して、
使用後うまく皮膚貼付用シートを剥がせなくなってしま
うことがあった。
【0009】さらに、キャスティングさせるプラスチゾ
ル又はオルガノゾルに、低分子可塑剤が組成として含ま
れている場合には、フィルムシート化した後、フィルム
シート表面に低分子可塑剤がブルームして来て、皮膚貼
付用シートとして使用する時、キャスティングライナー
(バッキング工程紙)との接着性が悪くなり、また、フ
ィルムシートの背面が光沢を帯びるため、外観の良好な
もの、つまり光沢度の低いものが得られなかった。
【0010】また、高分子系可塑剤の単独使用によって
もフィルムシート化することは可能であるが、キャステ
ィング法においては、塩化ビニル樹脂を乳化重合するこ
とが多く、コーティングによってフィルム化する目的で
塗工可能粘度まで粘度を下げる必要があり、そのために
は粒径が0.5μm〜数十μmの微小な樹脂にする必要
がある。また、柔軟性を保つためには多量の可塑剤が必
要となる。したがって、例えば、物理的に初期弾性率が
低く、薄いフィルム厚で、応力緩和能に優れたフィルム
シートを得ようとする場合には、高分子系可塑剤を多量
に配合する必要があり、特に、従来から用いられている
ような重量平均分子量(Mw)が数千〜数万というよう
な分子量の大きな高分子系可塑剤を用いると、プラスチ
ゾル又はオルガノゾルの粘度が高くなり、80μm以下
の薄いフィルムシートに成膜することは非常に困難であ
った。
【0011】また、粘度調整のため溶剤を配合してオル
ガノゾル化して成膜する場合、塩化ビニル樹脂を加熱し
てフィルム化する際には、約170℃〜210℃付近に
加熱するため耐熱性が必要で、分子量が低いものは塗工
後の加熱によって可塑剤が揮散して、安定した柔軟性を
有するものは得られなかった。しかも、オルガノゾルの
場合は溶媒揮散時の発泡などもあって、均一で柔軟な薄
いフィルムを得ることができなかった。
【0012】本発明は叙上の比較例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、医療用粘着
シートの使用に適した、収縮が小さく、薄いフィルムシ
ートを作製するとともに、いわゆる糊残りを少なくし、
使用勝手のよい医療用に適した粘着シートを提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の粘着シートは、
プラスチゾル又はオルガノゾルを塗布して形成したキャ
スティングフィルム上に、粘着剤層を形成した粘着シー
トにおいて、前記プラスチゾル又はオルガノゾルは、材
料樹脂100重量部に対し、重量平均分子量が650〜
4000以下である高分子系可塑剤30〜80重量部を
含有したことを特徴としている。
【0014】中でも50℃で24時間放置後の収縮率
が、縦横方向共に、19mm幅に対して1mm以下のキ
ャスティングフィルムにするのが特に好ましい。
【0015】このとき、JIS K・7104の方法に
より測定した時のRz(表面粗さ)が3〜80μmであ
る凹凸を形成したキャスティングライナー上に、前記キ
ャスティングフィルムを形成するのが好ましく、このよ
うにして形成されたキャスティングフィルム背面の光沢
度が、JIS Z・8741の方法により測定した時、
25%以下となるようにするのがよい。
【0016】さらに、キャスティングフィルムの厚さ
を、20μm〜80μmに形成するのが実際の使用上都
合がよい。このとき、キャスティングフィルムの背面
に、キャスティングライナーを貼り合わせた状態にして
おいてもよい。キャスティングフィルムが薄く、柔軟性
を有する場合、粘着シートの取扱いが難しくなるので、
このようなときには、キャスティングライナーを貼り合
わせておき、貼付部位に貼着後、キャスティングライナ
ーを剥がすようにすればよいが、粘着シートの取扱いに
困難性がない場合には、粘着剤層をキャスティングフィ
ルムに転写後、キャスティングライナーを剥がしてもよ
い。
【0017】前記材料樹脂としては、例えば、ポリ塩化
ビニル樹脂を用いることができ、高分子系可塑剤とし
て、ポリエステル系高分子系可塑剤を用いることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例である粘
着シート1の構成図、図2は本発明の別な実施例である
粘着シート1の構成図、図3はこれらの粘着シート1の
製造方法を示す概略説明図である。以下各図に基づい
て、詳細に説明する。
【0019】本発明の粘着シート1は、図1及び図2に
示すように、少なくともプラスチゾル化またはオルガノ
ゾル化されて成膜されたキャスティングフィルム12上
に、粘着剤層13が形成されており、粘着剤層13の上
面には、シリコーン処理されたポリエチレンラミネート
シートなどの表面に易剥離処理された剥離紙14が貼り
合わせられており、図1に示す粘着シート1にあって
は、キャスティングフィルム12の背面にはキャスティ
ングライナー11が貼り合わせられている。また、図2
においては、粘着シート1の取扱い性に問題を有さない
ので、キャスティングライナー11を除いている。
【0020】本発明に用いるプラスチゾル又はオルガノ
ゾルは、例えばポリ塩化ビニル樹脂などの材料樹脂10
0重量部に対し、重量平均分子量が650〜4000で
あるポリエステル系可塑剤に代表される高分子系可塑剤
30〜80重量部を混合したものが用いられる。なお、
本発明において重量平均分子量とは、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィーによって測定されたものを言う
ものとする。
【0021】上記材料樹脂として、例えばポリ塩化ビニ
ル樹脂を用いる場合、一般に懸濁重合により得られるい
わゆるストレート樹脂では、粒子径が数百μmと大き
く、可塑剤との混和性や親和性の点で好ましくなく、乳
化重合により得られる粒子径が数μm程の小さな粒子あ
るいは微粉末の樹脂を用いることが望ましい。それ以上
に大きな粒子径の樹脂を用いた場合には、可塑剤と混合
したプラスチゾル又はオルガノゾル中で、材料樹脂が混
ざり合わず、また、ペースト化や液状化もせずコーティ
ングできない。したがって、可塑剤中に樹脂粉末が均一
に分散し、そこに熱エネルギーが加わることにより、樹
脂中に可塑剤を膨潤させ、成膜を行なうキャスティング
法においては、可塑剤中に樹脂を均一に分散できないス
トレート樹脂を用いることができない。
【0022】高分子系可塑剤としては、例えばポリエス
テル系可塑剤を用いることができるが、平均分子量65
0〜4000のものであれば、特に材質は問われない。
また、配合量としても材料樹脂100重量部に対して、
高分子系可塑剤を30〜80重量部配合するのが望まし
い。これよりも分子量が小さくなると配合量が少なくて
済むが、経時的に粘着剤層13へ可塑剤が移行してしま
い、粘着力が低下し、粘着剤の凝集力の低下、皮膚への
糊残りを生じる。また、これよりも分子量が大きくなる
と可塑剤を多量に使用しなければならず、薄くて柔軟性
がよく、皮膚への密着性(順応性)の高いキャスティン
グフィルム12を得ることができない。また、配合量が
少ないと柔軟性がでず、配合量が多すぎても柔軟性を一
定以上向上させることができず、コストパフォーマンス
が悪い。このとき、高分子系可塑剤は単独での使用が、
可塑剤との相溶性、粘着剤への可塑剤の移行の点で望ま
しいが、もちろん、実用上差し支えない範囲で、少量の
フタル酸系エステルに代表される低分子可塑剤を用いる
こともできる。もちろん、プラスチゾル又はオルガノゾ
ルには、材料樹脂や可塑剤のみならず、必要に応じて、
エポキシ化大豆油やCa−Zn系の安定剤や、着色用の
顔料などを適宜加えることも可能である。
【0023】また、可塑化効率や塗工作業性、さらには
キャスティングフィルム12をトラブルなく成膜できる
点から、平均分子量が1000〜2600の高分子系可
塑剤を、材料樹脂100重量部に対して40〜60重量
部配合するのが、特に好ましい。
【0024】キャスティングフィルム12の厚さとして
は、20μm〜80μmに成膜するのが、実用上一般的
であり、特に使い易さの点から好ましい。このとき、8
0μm以上のものでは、使用感が悪く、以下に述べるよ
うに凹凸の深さが3μm以下のキャスティングライナー
11を用いた場合には、成膜後にキャスティングフィル
ム12とキャスティングライナー11との間が剥がれる
恐れがあり、その一方でキャスティングフィルム12の
背面に凹凸を形成する場合には、凹凸面での接触ムラを
生じる。また、50μm以下のものや可塑剤を50〜8
0重量部含む場合には柔軟すぎて、取り扱いが困難にな
る。このとき、50μm以下のものであっても、図1に
示す粘着シート1のようにキャスティングライナー11
を貼り合わせた状態にすることにより、取り扱い性を良
くすることができるが、キャスティングフィルム12の
厚さが20μm以下であると薄すぎて使用に耐えない。
【0025】キャスティングライナー11としては、用
いる材料樹脂の溶融点付近の温度、すなわち、例えばポ
リ塩化ビニル樹脂であれば、170〜220℃のプラス
チゾルやオルガノゾルが接触しても変形、変質しない材
質のものを用いるのが望ましく、具体的には、ポリエチ
レン樹脂フィルムや紙とクレーコート樹脂との積層フィ
ルムあるいは紙と耐熱ポリエチレンとの積層フィルム又
は表面マット加工されたポリエステルフィルムの表面に
易剥離処理としてシリコーン処理したフィルムを用いる
ことができる。
【0026】キャスティングライナー11とキャスティ
ングフィルム12の関係は、上述したように密接であ
り、キャスティングライナー11とキャスティングフィ
ルム12との剥離力が重要なポイントとなる。このと
き、両者の剥離力は、5〜90g/50mm幅(引張速
度300mm/50mm幅)に調整するのが好ましい。
この剥離力は、具体的にはキャスティングライナー11
の表面に凹凸を形成することにより、調整することがで
きるので、キャスティングライナー11の表面に凹凸を
形成しておくのが好ましい。この凹凸の深さは、JIS
K・7104 「鏡面光沢度測定方法」に準じて測定
する場合、例えばサンフテスト501〔商品名、(株)
ミツトヨ製〕で実測した場合のRz(表面粗さ)が3〜
80μmが望ましく、中でも3〜60μmのものが適当
で、3μmよりも小さくなると凹凸を形成する効果がな
く、60μmよりも大きくなると、キャスティングフィ
ルム12の正味の厚さが薄くなり、取り扱いが困難にな
る。特に、キャスティングフィルム12の厚さを20〜
40μmにした場合には、キャスティングフィルム12
とキャスティングライナー11との剥離力が、実験的に
一定となるので、使用時までキャスティングライナー1
1がキャスティングフィルム12から剥がれることがな
く、取り扱いが非常に容易になる。また、キャスティン
グライナー11とキャスティングフィルム12との間の
剥離力は、キャスティングライナー11の表面にシリコ
ーン剥離処理等を施して調整することもできる。もちろ
ん、凹凸を形成しない場合であっても、キャスティング
ライナー11上にキャスティングフィルム12を形成し
てもよい。
【0027】また、凹凸が形成されたキャスティングラ
イナー11を用いてキャスティングフィルム12を成膜
した場合には、キャスティングフィルム12表面に形成
された凹凸により、キャスティングフィルム12の表面
で乱反射を生じ、光沢感が失われ、人の皮膚面に貼付し
た場合、目立たなくなる。例えば、凹凸が3μm以上に
形成した場合には、JIS Z・8741の方法(60
°入射角、60°受光角)により測定した場合の光沢度
が25%以下のものが得られ、従来例に比べて光沢度を
小さくすることができる。
【0028】粘着剤層13を形成する粘着剤としては、
アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、水溶性粘着剤等各種
の粘着剤を用いることができるが、人の皮膚面に貼付す
る医療用粘着シートとして適用する場合には、刺激性や
粘着力等からアクリル系粘着剤を用いるのが特に好まし
い。また、粘着剤層13には、全身性薬物や局所用薬物
を問わず経皮吸収性を有する経皮吸収薬物を含有するこ
ともできる。
【0029】本発明にあっては、高分子系可塑剤を使用
しているため、可塑剤が粘着剤層13に移行しにくく、
キャスティングフィルム12に下引き処理を施す必要も
なく、投描力も低下することがない。また、キャスティ
ングフィルム12を用いた場合には、アクリル系・ゴム
系感圧性接着剤を用いるのが皮膚貼付用として安定した
粘着シートを得ることができるが、投描力を向上させ、
あるいは可塑剤の移行を防ぐため、キャスティングフィ
ルム12に下引き処理を施したとしても問題はなく、特
にゴム系粘着剤を使用しても何等差し支えない。
【0030】本発明の粘着シート1は、図3に示すよう
にして作製することができる。まず、図3(a)に示す
ように、表面に凹凸が形成されたキャスティングライナ
ー11を用意し、キャスティングライナー11の表面
に、ポリ塩化ビニル樹脂などの材料樹脂に可塑剤や必要
に応じて安定剤を混合して得たプラスチゾル、又は、さ
らに溶媒を混合して得たオルガノゾルを、所定の厚さの
フィルムシートが得られるような厚さに塗工し、乾燥し
て溶媒を揮散する。その後、材料樹脂が溶融する程度
(ポリ塩化ビニル樹脂の場合、170〜220℃)に加
熱し、キャスティングフィルム12を成膜する〔図3
(b)〕。次に、例えばアクリル系樹脂などからなる粘
着剤を、キャスティングフィルム12上に塗布して粘着
剤層13を形成し〔図3(c)〕、さらにその上に、剥
離紙14を貼り合わせる〔図3(d)〕。(この状態
で、図1に示す粘着シート1を得ることができる。)そ
の後、キャスティングライナー11を剥離して、図2に
示す本発明の粘着シート1を得ることができる〔図3
(e)〕。特に、キャスティングフィルム12の厚さが
50μm以上あるいは高分子系可塑剤を30〜50重量
部配合した場合には、図2に示すように、粘着剤層13
を形成後に、キャスティングライナー11を剥がすこと
により、キャスティングライナー11との間に浮きを生
じたとしても問題がなく、また、適度な柔軟性を有する
ため、実用上の使用には支障がない。また、キャスティ
ングライナー11を再使用できる点からも経済的であ
る。
【0031】あるいは、図3(f)に示すように、予め
剥離紙14上に粘着剤を塗布して粘着剤層13を形成し
ておき、このものをキャスティングライナー11上に成
膜したキャスティングフィルム12〔図3(b)参照〕
上に、転写後、図1に示す本発明の粘着シート1を作製
することもできる。ただし、一般には、剥離紙14上に
形成された粘着剤層13を転写させる方が、キャスティ
ングライナー11との浮きが少なくなるので、より好ま
しい方法である。
【0032】こうして得られた粘着シート1は、キャス
ティングフィルム12が非常に薄く、また、柔軟性が非
常に優れているため、皮膚貼付後の順応性がよい。しか
も、キャスティングフィルム12の寸法安定性がよいの
で、いわゆる糊残りの発生を抑えることができる。この
ときの収縮率としては、50℃24時間保存した後の収
縮率が、縦方向横方向ともに、幅19mmに対して1m
m以下のものを得ることができる。また、キャスティン
グフィルム12の表面には凹凸が形成されているため、
光沢が少なく、皮膚に貼付した場合でも目立たない。ま
た、表面に凹凸を形成したキャスティングライナー11
を用いてキャスティングフィルム12を形成した場合に
は、キャスティングフィルム12とキャスティングライ
ナー11との貼り合わせも適度なものが得られ、保存中
にキャスティングライナー11が剥がれるといったこと
も少ない。
【0033】これらの粘着シート1は、医療分野をはじ
めとする各分野において、各種の用途に用いることがで
きる。例えば、図4に示す医療用粘着シート21では、
装着時にキャスティングライナー11及び剥離紙14を
剥がし易くするため、キャスティングライナー11及び
剥離紙14にそれぞれ切り目22、切り目23が入れら
れている。この医療用粘着シート21は、キャスティン
グライナー11及び剥離紙14を剥がして、粘着剤層1
3を皮膚面に装着することにより、ドレーン所持者や人
工肛門(ストマー)使用者らの入浴時の防水用プロテク
ターフィルムとして用いることができる。また、ガーゼ
等からなる吸収パッド25を粘着剤層13上に貼り合わ
せ、図5に示すような救急用のパッドつき絆創膏31
や、図6に示すように、IVH(中心静脈栄養法用輸
液)用カテーテル等の固定用材41、さらには術後の創
傷部位保護材51などとして用いることができる。ま
た、これ以外にも、手術時のドレープ覆布等などに幅広
く応用することができる。もちろん、医療分野以外にお
いても広く応用することができるのは言うまでもない。
【0034】
【実施例】次に、本発明の効果を確かめるべく本発明の
具体的実施例である粘着シート及び比較例の粘着シート
を各種作製し、それらの粘着シートの物性や特性を測定
するとともに、人皮膚面へ貼着し、使用感を確認した。
【0035】平均分子量の異なる高分子系可塑剤を用
い、表1に示すような配合組成によって、所定厚さにな
るようにキャスティングフィルムを作製したのち、実施
例1〜8の粘着シート及び比較例1及び比較例2の粘着
シートを作製した。また、カレンダー法及びインフレー
ション法によりそれぞれフィルムシートを作製し、それ
らのフィルムシートを用いた比較例3及び比較例4の粘
着シートを作製した。
【0036】高分子系可塑剤としては、平均分子量62
0、720、2600、4000及び9000の5種類
のアジピン酸系ポリエステル可塑剤を用いた。また、材
料樹脂として、実施例1〜8及び比較例1、2の粘着シ
ートには、重合度1500のポリ塩化ビニル樹脂を、比
較例3の粘着シートには、重合度1100のポリ塩化ビ
ニル樹脂を用いた。なお、比較例4の粘着シートにあっ
ては、厚さ45μmのポリエステル系のポリウレタンフ
ィルムを用いた。
【0037】粘着剤としては、実施例1〜8及び比較例
1、2及び比較例4の粘着シートには、2−エチルヘキ
シルアクリレート95重量部とアクリル酸5重量部の共
重合体からなる粘着剤を用い、乾燥後の厚さがそれぞれ
表1に示すように粘着剤層を形成した。また、比較例3
の粘着シートの粘着剤には、ゴム系粘着剤を用い、乾燥
後の厚さが45μmとなるように粘着剤層を形成した。
【0038】また、キャスティングライナーとして、実
施例1〜3の粘着シートには、サンドマット処理した厚
さ38μmのポリエチレンテレフタレートシートを、実
施例4〜6の粘着シートには、クレーコート系の樹脂コ
ートした上質紙の樹脂コート面にさらにシリコーン剥離
処理したものを、また、実施例7、8の粘着シートに
は、耐熱ポリエチレンラミネート処理した半晒紙の処理
面にさらにシリコーン処理したものを用いた。これらの
キャスティングライナー表面の平均凹凸深さは、サンフ
テスト501による測定の結果によれば、表1に示すよ
うにそれぞれ8.5μm、56.8μm、3μmであっ
た。なお、比較例1及び比較例2の粘着シートにあって
は、キャスティングライナーとして表面に凹凸が形成さ
れていないシリコーン剥離処理を施したポリエチレンテ
レフタレートシートを用いた。
【0039】
【表1】
【0040】これらの実施例1〜8の粘着シート及び比
較例1〜4の粘着シートを用いて、10%モジュラス、
応力緩和性、光沢度、キャスティングフィルムとキャス
ティングライナーとの間の剥離力、接着力の経時変化及
び人皮膚面への密着性(順応性)や糊残りを次に示すよ
うな方法で評価した。
【0041】〔10%モジュラス〕実施例1〜8及び比
較例1〜4の各粘着シートを幅19mm、長さ約150
mmに切断して、23℃の雰囲気下で約2時間放置した
後、引張り試験機を用いて、引張速度300mm/分で
粘着シートを引っ張り、10%伸張された時の引張強度
(g/19mm幅)を測定した。
【0042】〔応力緩和性〕応力緩和性は、各粘着シー
トを幅19mm、長さ約100mmの大きさに裁断し、
23℃の雰囲気下で、引張り試験機を用いて、引張速度
300mm/分で粘着シートを50%伸張させた後、静
止させ、伸張直後と1分後の応力とを測定し、次の式に
より求めた。 応力緩和性(%)=[〔(伸張直後の応力)−(1分後
の応力)〕×100]/(伸張直後の応力)
【0043】〔光沢度〕光沢度は、JIS Z・874
1「鏡面光沢度測定方法」(60°入射角、60°受光
角)に準じ、グロスメーター(スガ試験機社製 UGV
−4D型光沢度計)を用いて測定した。
【0044】〔寸法安定性〕寸法安定性は、各粘着シー
トを幅19mm、長さ75mmの大きさに裁断し、50
℃の環境下で24時間保存した後、保存前後の幅方向に
おける寸法変化を求めた。
【0045】〔剥離力〕キャスティングライナーとキャ
スティングフィルムとの間の剥離力は、各粘着シートを
50mmの幅で適当な長さに切断し、キャスティングフ
ィルム側を引張り試験機の固定板に沿わせて、粘着シー
トの一端を下部チャックに固定するとともに、粘着シー
トの他端においてキャスティングライナーを上部チャッ
クに固定し、引張速度300mm/分で180度方向に
キャスティングフィルムを引き剥がして剥離力を測定
し、その最大値を剥離力(g/50mm幅)とした。
【0046】〔接着力〕接着力は、各粘着シートを19
mmの幅で適当な長さに切断し、粘着剤層をベークライ
ト板に2kgゴムロールを1往復させて貼付し、20分
放置した後、引張り試験機で粘着シートを引張速度30
0mm/分で180度方向に引き剥がして剥離させ、そ
の際の剥離力(g/19mm幅)を測定した。また、粘
着シートを40℃ 75%RHで30日保存した後、同
様にして接着力を測定した。
【0047】〔貼付試験〕幅39mm、長さ72mmの
大きさに裁断した各粘着シートを、健常人のボランティ
アの指第2関節に24時間貼付してもらい、密着性及び
皮膚面への糊残りを観察してもらった。そして、密着性
については、違和感がない(○)、やや違和感がある
(△)、貼付違和感がある(×)の3段階で、糊残りに
ついては、糊残りがない(○)、やや糊残りがある
(△)、糊残りがある(×)の3段階で評価してもらっ
た。
【0048】その試験結果を表2〜表4に示す。
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】表2〜表4から分かるように、実施例1〜
3の粘着シート、実施例4〜6の粘着シート、実施例
7、8の粘着シート共に、フィルム厚さ20μm〜80
μmの範囲で、柔軟性のある、皮膚に密着性のよい、し
かも糊残りの少ない粘着シートを得ることができた。
【0053】特に4000という比較的分子量の大きな
実施例7、8の粘着シートにおいては、目的の皮膚貼付
用シートを得る場合、材料樹脂100重量部に対して、
可塑剤50〜80重量部以下という比較的多量の配合割
合でも、80μm以下という薄いキャスティングフィル
ムを得ることができ、その時の寸法安定性は0.2mm
以下という優れた安定性を示し、従来のカレンダー法に
よる比較例3の粘着シートやインフレーション法による
比較例4の粘着シートに比べて、大幅に収縮を少なくす
ることができた。また、実施例1〜6の粘着シートにあ
っても、ほぼ同様に、0.2mm以下の収縮に抑えるこ
とができた。
【0054】しかし、平均分子量9000と大きい可塑
剤を使用したキャスティングフィルムを用いた比較例2
の粘着シートでは、オルガノゾルにしても、ゾル粘度が
うまく塗工可能粘度に至らせるためには、多量(80重
量部以上)の可塑剤を必要とし、経済的に不合理であ
る。また、分子量620と小さい可塑剤を使用した場合
には、可塑剤量が少なくて(約50重量部)、所望のシ
ート柔らかさのものを得ることができるが、可塑剤の粘
着剤中への移行や粘着剤の物性の変化が経時的に生じや
すいことより、高分子系可塑剤の分子量は650〜40
00であることが好ましい範囲であると言える。
【0055】10%モジュラスによる柔軟性を見ても、
平均分子量が大きい実施例7、8の粘着シートにおい
て、膜厚の比較的厚い50〜80μmのキャスティング
フィルムでは、カレンダー法に比べてやや劣るものの、
20μmの薄さに成膜すれば、カレンダー法に遜色のな
い柔軟性が得られた。また、高分子系可塑剤の平均分子
量が小さくなると、配合量が少なくとも柔軟性の向上を
図ることができるが、膜厚を60〜80μmと比較的厚
くしても、インフレーション法よりも優れた柔軟性のあ
る粘着シートを得ることができた。また、平均分子量が
2600の高分子系可塑剤を用いた場合には、50重量
部程度の配合量で、カレンダー法と同程度の柔軟性のあ
る粘着シートが得られた。
【0056】さらに、応力緩和性についても、高分子系
可塑剤の分子量が小さくなるにつれて、応力緩和性が低
下する傾向にあるが、材料樹脂100重量部に対して5
0重量部程度配合すれば、カレンダー法と同程度の応力
緩和性を得ることができる。また、比較例4のインフレ
ーション法と比べてみると、どの実施例を見た場合でも
優れた応力緩和性が得られた。この結果からも、カレン
ダー法に比べても遜色のない貼付感を得られることが期
待できる。
【0057】次に、これらの接着力について見ると、平
均分子量が大きな高分子系可塑剤を用いた場合には、キ
ャスティングフィルムの厚さが20μm程度の薄い場合
を除いては、比較例3、4の粘着シートとほぼ同様な接
着力を得ることができた。また、平均分子量が小さな高
分子可塑剤を用いた場合には、接着力は低下したが、実
際の使用上では特に問題にはならなかった。また、経時
変化を見た場合にも、平均分子量が小さくなるにつれ、
接着力が低下する度合いが大きくなる傾向があるが、平
均分子量が2600程度の高分子系可塑剤を用いること
により、この低下の程度も小さくなり、比較例3、4の
粘着シートとほとんど変わらなくなる。
【0058】また、これら粘着シートについて、使用感
を評価したところ、キャスティングフィルムの膜厚が8
0μm程度と厚く、可塑剤分子量が低いもの(約72
0)を用いた場合には、いわゆる糊残りの現象が見られ
るが、それ以外ではカレンダー法と同程度あるいはそれ
以下の糊残りであった。また、皮膚への密着性について
も、平均分子量の大きい高分子系可塑剤を用いた場合に
は、違和感を感じさせるものもあった(実施例7、8)
が、平均分子量の小さな高分子系可塑剤を用いた場合に
は、貼付部位へのフィット性がよく、貼付時の違和感を
感じさせなかった。
【0059】最後に、凹凸が形成されたキャスティング
ライナーを用いてキャスティングフィルムを形成した場
合の効果についてであるが、凹凸の深さが3μm程度の
キャスティングライナーを用いた場合では、キャスティ
ングライナーとキャスティングフィルムとの間の剥離力
を測定した結果でも分かるように、ほとんど凹凸を形成
した効果がなく、光沢度もカレンダー法による場合とほ
ぼ同程度かあるいはそれ以上の光沢があった。それに比
べて、凹凸の深さが8.5μm以上になると、凹凸によ
り光が散乱され、光沢度が減少する。このときの、キャ
スティングライナーとキャスティングフィルムとの間の
剥離力は、5〜90g/50mm幅であったが、望まし
くは、12g/50mm幅以上にすることにより、光沢
度を12%以下に抑えることができ、カレンダー法によ
る粘着シートやインフレーション法による粘着シートよ
りも、目立ちが少なくなった。また、比較例1や比較例
2の粘着シートのように、凹凸が形成されていないキャ
スティングライナーを用いた場合には、光沢度はそれぞ
れ28%、17%もあり、目立ちやすかった。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、平均分子量が650〜
4000である中程度の分子量を有する高分子系可塑剤
を、材料樹脂100重量部に対して30〜80重量部を
含有したプラスチゾル又はオルガノゾルを用いているの
で、柔軟性がよく、膜厚の薄い、しかも収縮率の少ない
キャスティングフィルムを得ることができる。したがっ
て、このキャスティングフィルムを用いて粘着シートを
形成すれば、キャスティングフィルムだけが縮むことな
く、剥離紙からの粘着剤のはみ出しを抑えられ、いわゆ
る糊残りを少なくできる。もちろん、キャスティングフ
ィルムが薄いため、粘着シートの厚さも薄くでき、皮膚
への貼付性も良好なものを得ることができる。
【0061】このとき、表面に所定の深さを有する凹凸
を形成したキャスティングライナーを用いて、キャステ
ィングフィルムの背面に凹凸を形成すれば、粘着シート
表面における乱反射が少なく、光沢感が悪くなるので、
貼付した粘着シートが目立たなくなる。
【0062】しかも、凹凸を形成することにより、製造
時において、キャスティングライナーとの剥離力も適当
なものに調整できるため、製造過程において、キャステ
ィングライナーとキャスティングフィルムとの剥離を抑
えることができる。このため粘着シートを安定して製造
することができるとともに、使用時まで剥がれることが
ないので、取扱いも容易なものとなる。
【0063】このとき、キャスティングフィルムの厚さ
を20〜80μmにすることにより、適度に柔軟性があ
り、皮膚面への貼付性が優れた粘着シートを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である粘着シートの側面図で
ある。
【図2】同上の別な実施例である粘着シートの側面図で
ある。
【図3】同上の粘着シートの製造工程を示す説明図であ
る。
【図4】同上の粘着シートの応用例を示す図である。
【図5】同上の粘着シートの別な応用例を示す図であ
る。
【図6】同上の粘着シートのさらに別な応用例を示す図
である。
【図7】同上の粘着シートのさらに別な応用例を示す図
である。
【符号の説明】
1 粘着シート 11 キャスティングライナー 12 キャスティングフィルム 13 粘着剤層 14 剥離紙 25 吸収パッド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチゾル又はオルガノゾルを塗布し
    て形成したキャスティングフィルム上に、粘着剤層を形
    成した粘着シートにおいて、 前記プラスチゾル又はオルガノゾルは、材料樹脂100
    重量部に対し、重量平均分子量が650〜4000以下
    である高分子系可塑剤30〜80重量部を含有したこと
    を特徴とする粘着シート。
  2. 【請求項2】 前記キャスティングフィルムの収縮率
    が、50℃で24時間放置後の収縮率が、縦横方向共
    に、19mm幅に対して1mm以下であることを特徴と
    する請求項1に記載の粘着シート。
  3. 【請求項3】 JIS K・7104の方法により測定
    した時のRz(表面粗さ)が3〜80μmである凹凸を
    形成したキャスティングライナー上に、前記キャスティ
    ングフィルムを形成したことを特徴とする請求項1又は
    2に記載の粘着シート。
  4. 【請求項4】 前記キャスティングフィルム背面の光沢
    度が、JIS Z・8741の方法により測定した時、
    25%以下であることを特徴とする請求項3に記載の粘
    着シート。
  5. 【請求項5】 前記キャスティングフィルムの厚さが、
    20μm〜80μmであることを特徴とする請求項1〜
    4の何れかに記載の粘着シート。
  6. 【請求項6】 前記材料樹脂は、ポリ塩化ビニル樹脂で
    あることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の粘
    着シート。
  7. 【請求項7】 前記高分子系可塑剤は、ポリエステル系
    可塑剤であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに
    記載の粘着シート。
JP8161036A 1996-06-01 1996-06-01 粘着シート Pending JPH09316403A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8161036A JPH09316403A (ja) 1996-06-01 1996-06-01 粘着シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8161036A JPH09316403A (ja) 1996-06-01 1996-06-01 粘着シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09316403A true JPH09316403A (ja) 1997-12-09

Family

ID=15727383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8161036A Pending JPH09316403A (ja) 1996-06-01 1996-06-01 粘着シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09316403A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6514606B2 (en) 1998-09-30 2003-02-04 Nitto Denko Corporation Pressure-sensitive adhesive sheet for skin adhesion and first-aid adhesive plaster using the same
JP2007512055A (ja) * 2003-11-28 2007-05-17 コロプラスト アクティーゼルスカブ 接着パッチ
JP2016140717A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 株式会社メディカルフロント 貼付体シート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6514606B2 (en) 1998-09-30 2003-02-04 Nitto Denko Corporation Pressure-sensitive adhesive sheet for skin adhesion and first-aid adhesive plaster using the same
JP2007512055A (ja) * 2003-11-28 2007-05-17 コロプラスト アクティーゼルスカブ 接着パッチ
JP2016140717A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 株式会社メディカルフロント 貼付体シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4112177A (en) Porous adhesive tape
JP4755284B2 (ja) 貼付材
JP2000502385A (ja) ブレンド型感圧接着剤
KR20180018395A (ko) 피부 접착재 및 피부 접착재 권회체
JP3518469B2 (ja) 感圧転写粘着テープ
EP0401509A1 (en) Single side repositionable transfer tape
JPH0347885A (ja) 粘着テープ
JP3837649B2 (ja) 感圧転写粘着テープ
JP2001260262A (ja) 複合基材及び粘着フィルム
JPH09157612A (ja) スピーカー化粧シート固定用両面粘着テープ
JPH09316403A (ja) 粘着シート
JP2561584B2 (ja) 両面粘着テープ及びその製造方法
JPH0739566B2 (ja) 医療用粘着テープもしくはシートの製造方法
JPH05338087A (ja) 離型シート及びその製造方法
US20080226904A1 (en) Linerless two-sided adhesive tape
US6077986A (en) Process for manufacturing tape products
JP2000265123A (ja) マーキングフィルム及び複合マーキングフィルム
WO2020141420A1 (en) Thermally bondable adhesive tape backing
JP3655424B2 (ja) アプリケーションフィルム
GB2344061A (en) Repositionable/slippable self-adhesive articles
JP4372882B2 (ja) 貼付材用基材およびそれを用いてなる医療用貼付材、ならびに救急絆創膏
JPH07145354A (ja) 粘着シ−トおよびその製造方法
AU762173B2 (en) Medical adhesive dressing and first-aid adhesive tape
JPH0790231A (ja) 粘着シート
JPH07132139A (ja) ガイドフィルム付貼付剤