JPH09315905A - 二枚貝軟体動物付着の除去及び防止 - Google Patents

二枚貝軟体動物付着の除去及び防止

Info

Publication number
JPH09315905A
JPH09315905A JP9041415A JP4141597A JPH09315905A JP H09315905 A JPH09315905 A JP H09315905A JP 9041415 A JP9041415 A JP 9041415A JP 4141597 A JP4141597 A JP 4141597A JP H09315905 A JPH09315905 A JP H09315905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molluscs
water
amine
hours
length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP9041415A
Other languages
English (en)
Inventor
John Joseph Sedivy
ジョン・ジョーゼフ・セディビー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arkema Inc
Original Assignee
Elf Atochem North America Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/789,365 external-priority patent/US5851408A/en
Application filed by Elf Atochem North America Inc filed Critical Elf Atochem North America Inc
Publication of JPH09315905A publication Critical patent/JPH09315905A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N33/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic nitrogen compounds
    • A01N33/02Amines; Quaternary ammonium compounds
    • A01N33/04Nitrogen directly attached to aliphatic or cycloaliphatic carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/50Treatment of water, waste water, or sewage by addition or application of a germicide or by oligodynamic treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2103/00Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated
    • C02F2103/02Non-contaminated water, e.g. for industrial water supply
    • C02F2103/023Water in cooling circuits

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二枚貝軟体動物が住みついている水中に浸漬
された固体表面上の二枚貝軟体動物を撲滅し且つ該軟体
動物が前記表面上に定着するのを防止するための方法を
提供すること。 【解決手段】 本発明の方法は、次式: 【化1】 (ここで、Rは約1〜約20個の炭素原子を有する脂肪
族炭化水素基であり、R’及びR”は同一であっても異
なっていてもよく、1〜約20個の炭素原子を有するア
ルキル基である)を有するアミンから誘導されたアミン
基又は該アミン基の混合物を有する無機又は有機酸アミ
ン塩を少なくとも前記軟体動物の定着を防止するのに充
分な割合及び時間期間で前記水中に導入することを含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水中に浸漬され
た固体表面に付着して住みついた二枚貝軟体動物を撲滅
し且つ該軟体動物が前記固体表面に付着して住みつくの
を防止する方法に関する。より特定的には、この方法
は、様々な成長段階の二枚貝軟体動物が住みついている
水中に特定的な第三アミンを、少なくとも前記軟体動物
が近くの固体表面に定着するのを防止するのに充分な量
で導入することを伴う。
【0002】二枚貝軟体動物の一種であるゼブラマッセ
ル(Zebra mussel)(シマイガイ)は、船のバラスト中
においてヨーロッパから北米に初めに運ばれたと信じら
れる。カナダの水中にバラストを排出した際に、これら
のマッセルのコロニーが迅速に発達し、五大湖並びに周
辺の川及び湖を介して拡散した。
【0003】ゼブラマッセルは、成熟段階及び幼生{ヴ
ェリジャー(被面子幼生)}段階の両方において、水面
下の固体に付着し、次いで互いの貝殻に付着して、導管
(例えば産業及び発電プラントの冷却水取入れ及び流出
管)の開口部や給水設備の取水口を横切った軟体動物の
凝集塊を作ることによって、深刻な付着汚染(fouling)
又は妨害問題を引き起こす。さらに、この軟体動物は、
タンク及び冷却塔の壁、水面下の装置、船底及びバラス
ト区画室、オイルリング、閘門(locks) 、桟橋(docks)
、杭(pilings) 、ダム、運河の内張り(lining)、
錨、すのこ(gratings)、弁、並びにこれらの生物がは
びこっている(以下、『生物汚染された』と言う)水中
の様々なその他の水面下構造物及び装置に過度に重量圧
迫を課し又はこれらを過度に付着汚染する。
【0004】本発明の目的のためには、用語二枚貝軟体
動物には、ゼブラマッセル{ドレイッセナ・ポリモルフ
ァ(Dreissena polymorpha)}並びにその他の、幼生
(ヴェリジャー)段階を持ち、自由に泳ぎ且つ固体表面
に付着(定着)する二枚貝軟体動物、例えばブルーマッ
セル(Blue mussel) 、クアッガマッセル(Quagga musse
l) {ドレイッセナ・ブジェニス(Dreissena bugeni
s)}及びアシアティック・クラム(Asiatic clams) {カ
ルビキュラ・フルミネア(Carbicula fluminea)}が包
含される。ゼブラマッセル及びクアッガマッセルは足糸
糸と称される繊維状の触手を有し、これが水面下の固体
表面へのしっかりした付着を可能にする。
【0005】
【従来の技術】固体水面下物への軟体動物の定着を防止
し又は固体水面下物から軟体動物を分離させるために軟
体動物が住みついている水を化学的に処理することを開
示した様々な先行刊行物がある。これらの先行文献の内
のいくつかは、第四級アンモニウム及びそれらのポリマ
ー並びにこれら塩及びポリマーの混合物に関するもので
ある(例えば米国特許第4857209号、同第501
5395号、同第5062967号、同第509660
1号及び同第5290805号の各明細書)。その他の
先行刊行物は、軟体動物付着汚染を防除するために水溶
性C8 〜C18アルキルグアニジン塩を使用することを教
示している(例えば米国特許第4816163号明細
書)。「Public Health Report」、第82巻、第9号、
9/67、第833〜839頁の論文「アウストラロル
ビス・グラブラタス(Australorbis Glabratus)に対す
る15の実験的軟体動物駆除剤の試験」は、エンドター
ル(Endothall) のモノ−及びジ−(N,N−ジメチルト
リデシルアミン)塩は共にそれぞれ10ppm及び5p
pmにおいてプエルトリコかたつむりを殺すのに有効で
あると教示している。例えば生物汚染された水に塩素ガ
ス又は次亜塩素酸ナトリウムを導入することによって発
生させた塩素は、有力な軟体動物防除剤であった。ゼブ
ラマッセルの防除のための既知の化学的処理は一般的に
有効であるが、それらの使用は、望ましくない環境上の
結果(特に残留性及び目標となっていない生物に対する
毒性に関して)をもたらすことがある。
【0006】1965年9月21日付けで発行された米
国特許第3207593号明細書には、水中の水生植物
の寿命を制御するのに効果的であるとして、3,6−エ
ンドオキソヒドロ−o−フタル酸の第三アミン塩が開示
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、二枚貝軟体
動物が住みついている水中に浸漬された固体から二枚貝
軟体動物を分離させ且つ前記固体上に二枚貝軟体動物が
定着するのを防止するための二枚貝軟体動物の防除方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、二枚貝軟体動
物が住みついている水中に浸漬された固体から二枚貝軟
体動物を分離させ且つ前記固体上に二枚貝軟体動物が定
着するのを防止するための二枚貝軟体動物の防除方法に
関し、この方法は、無機又は有機酸の第三アミン塩を前
記の水中に導入することを含み、前記塩は、次式:
【化3】 (ここで、Rは約6〜約20個の炭素原子を有する脂肪
族炭化水素基であり、R’及びR”は同一であっても異
なっていてもよく、1〜約20個の炭素原子を有するア
ルキル基である)を有するアミンから誘導されたアミン
基又は該アミン基の混合物を有し、前記アミン塩は、少
なくとも前記固体上に幼生段階の軟体動物が定着するの
を防止するのに充分な割合及び時間長さで導入される。
【0009】本発明はまた、初めに水中に浸漬された固
体に付着した二枚貝軟体動物を任意の手段(好ましくは
前記の第三アミン塩を軟体動物で生物汚染された水中
に、付着した軟体動物を分離させるのに充分な割合及び
時間で、導入すること)によって撲滅し、次いで前記の
水中に前記第三アミン塩を、少なくとも前記固体に幼生
段階の二枚貝軟体動物が定着するのを防止するのに充分
な割合で、導入することを含む方法をも包含する。
【0010】
【発明の実施の形態】成熟の様々な段階にある二枚貝軟
体生物は、本発明に従って、アミン基が次式:
【化4】 (ここで、Rは約1〜約20個の炭素原子を有する脂肪
族炭化水素基であり、R’及びR”は同一であっても異
なっていてもよく、1〜約20個、好ましくは1〜8個
の炭素原子を有するアルキル基である)のアミンから誘
導される第三アミン塩にある時間暴露させることによっ
て、撲滅される。これらのアルキル基の例には、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、
デシル、ドデシル、オクタデシル、エイコシル、及びそ
れらの異性体が包含される。Rが表わす脂肪族炭化水素
には、例えばR’及びR”について前記したC1 〜C20
アルキル基、並びに、動物性脂肪及び植物油からの酸
(特に鎖中に主として12〜18個の炭素原子を有する
獣脂及び椰子油酸)の還元アミノ化によって得られるア
ミン上の基が包含される。アルキル化によって第三アミ
ンに転化させた椰子油アミン(主として12個及び14
個の炭素原子を有するもの)が本発明にとって特に有益
である。しかしながら、前記の構造形態内のその他の第
三アミンもまた本発明において実施可能であり、かかる
アミンは例えばカプロレイン酸、オレイン酸、リノール
酸、獣脂、及び大豆油酸をアミノ化し、次いでアルキル
化することによって得ることができる。別法として、酸
をジ−低級アルキル第二アミンによってアミドに転化さ
せ、次いでカルボニル基を還元することによってこれら
の第三アミンを得ることもできる。本発明において有用
な塩を形成させるために好ましく用いられる特定的なア
ミンには、N,N−ジメチルカプリルアミン、N,N−
ジメチルラウリルアミン、N,N−ジエチルミリスチル
アミン、N,N−ジプロピルステアリルアミン等が包含
される。しかしながら、入手しやすさ及び価格の理由か
ら、N,N−ジメチルココアルキルアミン類、N,N−
ジメチルソヤアミン、合成脂肪酸アミン等において見出
される混合物のようなアミンの混合物を用いるのが特に
好ましい。これらのアミンの製造方法はよく知られてお
り、「工業有機窒素化合物(Industrial Organic Nitro
gen Compounds)」(Reinhold、1961年)という標題
のAstle によるテキストに様々な方法が開示されてい
る。
【0011】本発明の第三アミン塩は前記のアミン基を
含有し、他方、第三アミンと共に塩を形成するのに有用
な酸又は酸無水物は、第三アミン部分の活性を認め得る
ほどに低減させることのない任意の無機若しくは有機酸
又はそれらの酸無水物であることができる。無機酸に
は、例えば式HX(ここで、Xは塩素、臭素、沃素、−
NO3 、−HSO4 、−H2 PO4 等である)の化合物
が包含される。有機酸には、例えば1〜24個の炭素原
子を有する二塩基性又は多塩基性カルボン酸、例えば
3,6−エンドオキソヒドロフタル酸及びその酸無水物
(米国特許第2576082号明細書を参照されたい)
が包含される。好ましい第三アミン塩は、価格及び商品
としての入手しやすさに基づけば、モノ−若しくはジ−
N,N−ジメチルココアミンの無機酸塩、又はそれらの
合成化学同等物の無機酸塩である。
【0012】本発明の3,6−エンドオキソヒドロ−o
−フタル酸塩は、エンドオキソカルボン酸環中に3個よ
り少ない二重結合を有するが、3種全ての環飽和度を有
することができ、従って3,6−エンドオキソジヒドロ
−o−フタル酸、例えば
【化5】 3,6−エンドオキソテトラヒドロ−o−フタル酸、例
えば
【化6】 及び
【化7】 並びに3,6−エンドオキソヘキサヒドロ−o−フタル
酸、例えば
【化8】 を包含する。この群の中では、後者の化合物(即ちヘキ
サヒドロ化合物、即ちエンドタール類)が、用いるのが
好ましいアニオンである。
【0013】酸無水物を用いる場合には、もちろん、二
塩基酸への加水分解を引き起こすために1モルの水が必
要である。非置換酸に加えて、一価基置換誘導体を用い
ることもでき、かかる置換基には、ハロゲン(例えば塩
素、臭素等)、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ア
リール、低級アリールオキシ、ニトロ、シアノ、ハロア
ルキル(例えばトリフルオルメチル)等の基が包含され
る。本発明において有用な塩を誘導する置換酸は、米国
特許第2576080号明細書に記載され、その製造方
法が与えられている。これらの塩を製造するために用い
ることができる技術の例は、米国特許第2576082
号明細書に開示されている。
【0014】商品としてのアミンから作られた場合、本
発明において有用な化合物は、一般的に透明又は僅かに
濁った褐色又は茶色の、容易には結晶化しないオイル又
はシロップである。この結晶化抵抗性は、おそらく、塩
を形成させるために用いられる商品としてのアミンが2
種以上の別個のアミン種から成り、かかる混合物が結晶
化を不可能にするという事実によるものであろう。しか
し、生成物として得られるアミン塩オイルは使用のため
に好適な溶媒中に簡単に溶解するので、このことは重要
ではない。しかしながら、塩形成のために独特な特定的
なアミンを用いた場合には、生成物がワックス状又は石
鹸様の固体となる。本発明において用いられる生成物
は、水、エタノール及びその他のアルコール、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン及びその他の芳香族炭化水素、
ジエチルエーテル、ジアセトンアルコール等に易可溶性
である。
【0015】活性第三アミン塩は通常、例えば活性塩2
5〜75重量%を含有する水性処方物として本発明の方
法において用いられる。また、有効量の1種以上の分散
剤、例えばイソプロピルアルコール、ジアセトンアルコ
ール、その他の水溶性アルコール及び(又は)ケトンを
含むその他の成分を処方物の約40重量%までの量で処
方物中に添加してもよい。水中での活性試薬の分散性又
は懸濁性を改善するための界面活性剤を処方物中に含ま
せることもできる。アニオン系及び(又は)ノニオン系
界面活性剤を用いることができ、これらには、例えばラ
ウリル硫酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、スルホ琥珀酸ナトリウム、リグニンスルホン
酸のナトリウム塩、ポリビニルピロリドン及びその水溶
性アルキル化誘導体、ポリオキシエチレン脂肪族アルコ
ールエーテル並びにその他のよく知られた界面活性剤が
包含される。消泡剤、例えば米連邦規制に適合する生態
学的に安全な脱泡剤を含ませることもできる。様々な不
活性キャリヤー又は希釈剤も処方物にとって有用であ
り、これらには、水溶性又は分散可能な固体、例えばシ
ョ糖、可溶性澱粉、糖類、ポリヒドロキシポリマーとア
クリロニトリルとアクリル系コモノマーとの吸収性のグ
ラフトコポリマーが包含される。また、本発明の方法に
おける二枚貝軟体動物防除の有効性を改善し又は促進す
るために、農業処方物分野においてよく知られたその他
の補助剤を本発明の処方物中に用いることもできる。
【0016】さらに、二枚貝軟体動物防除及びその他の
水生有害生物の防除に用いられるその他の軟体動物駆除
剤及び水生有害生物駆除剤をアミン塩含有処方物に添加
することもできるということが意図される。
【0017】本発明の活性第三アミンを通常の補助剤及
びキャリヤー(即ちクレー及び界面活性剤)と共に用い
て、粒状処方物を調製することができる。
【0018】二枚貝軟体動物に対する本発明のアミン塩
の毒性は、適用割合及び暴露時間に依存する。付着した
二枚貝軟体動物の静的条件下での活性アミン塩0.5〜
約10.0ppmへの約1〜24時間(濃度が低いほど
長い時間にする)の暴露は、かなりの量の二枚貝軟体動
物を、一般的に致死反応によって、それらが付着した固
体から剥離又は分離させるのに役立つ。軟体動物付着汚
染帯域の一掃を果たすためには、約1.5〜3ppmの
割合で約4〜約8時間にわたって適用するのが好まし
く、約1.5〜2ppmの割合で約6〜8時間適用する
のがより好ましい。動的条件下において、例えば排出又
は取入れ管が二枚貝軟体動物の凝集塊で妨害されている
場合には、軟体動物を静的条件について述べた量の毒性
アミン塩への同じ時間長さでの暴露に実質的に連続的に
付す割合でアミン塩を移動水又は流水中に添加する。即
ち、軟体動物が付着した箇所の付近において0.5〜約
10.0ppmで1〜20時間、好ましくは約1.5〜
3ppmで4〜8時間、より好ましくは約1.5〜2p
pmで6〜8時間、実質的に連続的な濃度の活性試薬を
もたらすのに充分な活性試薬を、処理されるべき水路の
流動水中に滴下、ポンプ注入又は注入する。この処理の
完了時に、実質的な量の軟体動物がそれらが付着した固
体表面からそれらの付着手段の解放によって分離され、
そしてもしも水の流量が充分であって無制限である場合
には、洗い取られる。
【0019】妨害し又は付着汚染している軟体動物を一
掃又は除去した後に、維持投薬操作によってその領域を
実質的にきれいな状態に保つことができる。この維持投
薬操作は、水管、導管若しくはその他の限られた水路中
又は大水域(少なくともその内のヴェリジャー、若年及
び成熟二枚貝軟体動物の付着がないように保たれること
が求められる固体表面に近い部分)中に軟体動物駆除剤
を、このような軟体動物の付着がないように保たれるこ
とを達成するのに有効な割合及び時間列で、導入するこ
とを伴う。この導入割合は約1〜4時間にわたって連続
的に約0.2〜約1ppmであり、次いでこの用量での
導入を8〜16時間毎に繰り返す。好ましくは、この投
薬操作は、約0.4〜約0.6ppmについて連続的に
1.5〜約2.5時間で、10〜14時間毎に繰り返
す。もちろん、これらの規定された割合及び時間は活性
軟体動物駆除剤の毒性の度合いに関連する。例えば、よ
り活性なモノ−第三アミン塩ではなくてジ−第三アミン
塩を用いる場合には、より少ない量及びより短い時間を
適用することができ、これらは、好ましい化合物につい
て規定された量を参照することによって、開示されたそ
れぞれのアミン塩について経験的に決定されるべきであ
る。
【0020】生物汚染された領域中で水面下部分を二枚
貝軟体動物がないように保つための好ましい方法は、本
発明の一掃方法を用いて、有効量の規定された第三アミ
ン塩をマッセルを分離させるのに充分な割合及び時間長
さで水中に導入して軟体動物が付着した固体付近に流す
ことである。水面下の固体表面を軟体動物の付着がない
ようにするために、ある領域を二枚貝軟体動物の定着が
ないように維持するための規定された維持投薬プログラ
ムを用いる前に、初めにその他の化学的処理、物理的処
理若しくは機械的処理又はこれらの処理の組み合わせを
用いて軟体動物を撲滅することができる。軟体動物が付
着した基材から軟体動物を取り除くためには、機械的な
掻き取り機(スクレーパ)及び孔のばり取り機(リーマ
ー)を用いることができる。35℃を越える温度におい
て数時間の水面下固体の熱処理は、ゼブラマッセル種の
軟体動物に対して致死的である。生物汚染された領域に
おける電荷によって生じさせられるショックは、高価で
はあるが、軟体動物及びヴェリジャーを水面下固体から
分離させる。
【0021】本発明のアミン塩の利点は、特に約0.5
ppmより低い濃度について、使用後の保持時間又は奪
活を必要としないということである。本発明のアミン塩
は水性環境中で加水分解や光分解をしない。さらに、こ
の第三アミンは規定された処理濃度において、それが通
過する取入れ及び出口導管からの鱗、ヘドロ、藻及びそ
の他の堆積物をきれいにする。
【0022】本発明のアミン塩を商業的に用いられてい
る第四級アンモニウム化合物(即ちquat)から明確
に区別して目立たせる少なくとも3つの比較することが
できる分野がある。これらを以下のパラグラフ1〜3に
おいて説明する。
【0023】1.水生種毒性 LC50/EC50値は、試験母集団における50%死亡率
を引き起こすのに要する物質の濃度である。後記の数値
は、EPAによって要求される標準試験である96時間
流通研究から取った。これは、試験物質* を96時間流
通(一定レベルの暴露)処理として注入することを意味
する。このアミン塩の半減期は96時間よりもかなり短
く、暴露される種は1回の短い暴露に付された後に迅速
に消失し、一定レベルの暴露に付されないので、このタ
イプの試験はこのアミン塩について偏りのある(より好
ましくない)結果をもたらすと信じられる。24時間暴
露及び96時間暴露を比較した時にquatの毒性レベ
ルに大きな違いはないと予測される。
【0024】
【表1】 (脚注:* エンドタールのモノ−第三−ジメチルココアミン塩) 差は、ダフニッド及びシュリンプについての30:1の
率からブルーギルについての2:1まで変化する。トラ
ウトについての差の0は逸脱であると信じられる。
【0025】2.水性半減期 生物学的観察から、本発明の好ましいアミン塩の半減期
は24時間範囲にある。3種のカチオン系界面活性剤
(N−アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロリ
ド)から成るCP−4及びCT−2{Clam-trol (登録
商標)}として入手できる商業的に用いられているqu
atの半減期は28日間であると信じられる{1995
年のカナダ国トロントにおける国際ゼブラマッセル会
議、技術セッション(Technical Session-Internationa
l Zebra Mussel Conference)}。本発明のアミン塩とC
P−4との間の半減期の差は24倍である。
【0026】3.ゼブラマッセルの剥離速度 実験プログラムにおいて例えば以下の実施例において報
告されるように本発明のアミンを用いたことがあるプラ
ント作業者及びプラント水システムから付着したゼブラ
マッセルを除去するために商業的な用途においてqua
tを用いたことがあるプラント作業者は、quatを用
いた軟体動物の剥離は処理の24〜48時間後であると
示しており、他方、本発明のアミン塩で処理した後の軟
体動物についての剥離時間は8〜12時間であると一貫
して報告した。
【0027】quatを含有するプラント流出液は、排
出前にベントナイトクレーの床に通して奪活するとい
う、費用のかかる汚染除去処理をしなければならない。
【0028】本発明の方法は、約18℃から約25℃ま
で、好ましくは20〜22℃の温度範囲の水中において
ゼブラマッセルの防除について特に有効である。
【0029】
【実施例】以下の実施例は、本発明の有効性を示すため
のものである。
【0030】例1 合成第三級混合C8 〜C20アルキルジメチルアミン*
酸塩を53重量%以上の処方濃度において、軟体動物駆
除剤の試験の経験がある独立した(即ち監督や公的援助
を受けていない)大学の研究室によって、ゼブラマッセ
ルの除去についてのその有効性を試験した。前記のアミ
ン塩のドレイッセナ・ポリモルファ(ゼブラマッセル)
に対する毒性を、スピアマン−カルバー(Spearman-Karb
er) (S−K)法及びリッチフィールド−ウィルコクソ
ン(Litchfield-Wilcoxon) (L−W)法の両方を用い
て、共に17℃において試験した。大きいマッセル及び
小さいマッセルについての致死濃度(LC50)を報告す
る試験結果を以下の第1表に示す。 * −ADMA(商標)WC アルキルジメチルアミ
ン、アルベマーレ社(Albemarle Corporation)
【0031】
【表2】 脚注 * 試験時間の期間において試験種の50%に対して致死的である軟体動物駆除 剤の濃度 **括弧内の範囲は致死ppmの95%信頼限界である。
【0032】前記と同じ独立した研究室によって追加の
実験を実施した。ここでは、ゼブラマッセルを単一濃度
のアミン塩酸塩に様々な時間期間で暴露して、大きいマ
ッセル及び小さいマッセルについて毒性結果(致死時
間)を測定した。展開されたデータを以下の第2表及び
第3表にまとめる。
【0033】
【表3】 化学品溶液は24時間毎に新しくした(5回反復、それ
ぞれについてマッセルの数は10とした)。
【0034】様々な寸法のゼブラマッセルに対する第三
級C820アルキルジメチルアミン塩酸塩の平均致死時
間(LT50)を、リッチフィールド及びウィルコクソン
の方法(1949年)に従って独立した研究室によって
試験した。その結果を第3表に示す。
【0035】
【表4】
【0036】独立した試験研究室のコメントは次の通り
だった。いくつかの場合において死亡率が高過ぎたり低
過ぎたりしたので、それぞれの暴露濃度についてLT50
を見積もるのは不可能だった。しかし、1.0ppmの
暴露濃度において、大きいマッセル及び小さいマッセル
についてはそれぞれ第3表に示したように33時間及び
15.5時間のLT50が見積もられた。さらに、小さい
マッセルについて0.5ppmの暴露濃度において72
時間のLT50が見積もられた。かくして、1.0ppm
の暴露濃度において大きいマッセル及び小さいマッセル
の両方の死亡率100%をもたらすためには72時間の
暴露時間を取るべきである。
【0037】独立した試験研究所によって試験された一
群の30種以上の化学物質に基づけば、この例において
用いた第三級C8 〜C20アルキルジメチルアミン塩酸塩
は塩素とほぼ同じぐらいの毒性があり、商品として入手
できるある種のその他の軟体動物駆除剤、例えばClam-T
rol (登録商標)CT1 及びCalgon(登録商標)H-130よ
りもゼブラマッセルに対して実質的に毒性が強いことが
観察された。
【0038】例2 エリー湖湖畔のクリーブランド・エレクトリック・イー
ストレイク発電所(Cleveland Electric Eastlake Polw
er Plant)においてゼブラマッセルを防除するのに必要
なエンドタール(3,6−エンドオキソヘキサヒドロ−
o−フタル酸)のモノ(N,N−ジメチルココアミン)
塩{HYDROTHOL (登録商標)191 、a.i.53重量%}の
適切な濃度を求めるために、フィールド効率研究を実施
した。
【0039】16.75×10.75×9インチの内部
寸法を有し、プレキシグラス及びシリコーン接着剤で構
成され、2.5インチの高さの水取入れ管を持つ4個の
バイオボックスのそれぞれに、生存能力のあるゼブラマ
ッセルの凝集塊を加えた。7.5インチの高さの排水口
によって水深を7.5インチに保った。これらのバイオ
ボックスの2個は家庭供給水(house service water) シ
ステム中に連結し、2個のバイオボックスは発電所の低
圧供給水(low pressure service water)システム中に
連結した。システム中に用いられる8個の家庭供給水ポ
ンプの吸い上げ側上に、前記のエンドタール塩の処方物
(活性成分53%)のための注入点を配置させた。注入
ポンプは、2ppmの濃度のエンドタール塩を運ぶよう
に目盛りを定めた。低圧供給水システムは処理せず、シ
ステムのこの部分に結合した2個のバイオボックスは未
処理対照例としての働きをする。
【0040】注入開始の6時間後に、被処理バイオボッ
クス内のマッセルは開いてきたように見え、ろ過しなく
なり、応答しなくなったように見えた。8時間後に家庭
供給システム中に設置した被処理バイオボックスを開
き、ゼブラマッセルをさらに評価するために取り出し
た。被処理バイオボックスからの全てのマッセルは生存
不能であるように思われた。低圧供給システム中に設置
した未処理バイオボックスからのマッセルは、正常であ
るように見え、活性ろ過を示し、穏やかな探針探りに応
答した。
【0041】分析結果は、0.70ppmの第一の被処
理バイオボックス中のエンドタール塩の平均濃度及び8
時間の処理期間にわたる1.72ppmの第二の被処理
バイオボックス中のエンドタール塩の平均濃度を示し
た。試験の間の発電所システムのフィルターハウス試料
の分析結果に基づけば、プラント排出水路中のエンドタ
ール塩の全体的濃度は0.014ppmであると計算さ
れた。
【0042】6〜8時間の処理期間の間の前期試験にお
けるゼブラマッセルの防除のためのエンドタールの有効
濃度は1.0〜1.5ppmである。
【0043】例3 エリー湖の西端のモーミー(Maumee)川の河口のオハイ
オ州トレドの町の中心部から東に約5マイルのところに
あるトレド・エディソン・ベイ・ショアー・ステーショ
ン(Toledo Edison Bay Shore Station) において、エン
ドタールのモノ−(N,N−ジメチルココアミン)塩に
ついての別のフィールド効率研究を(例2におけるよう
に)実施した。
【0044】発電所内の別々の箇所において水流管に連
結した例2に記載したような3個のバイオボックスのそ
れぞれに、生存能力のあるマッセルの凝集塊を加えた。
このバイオボックスを、研究開始の前に、数日間平衡に
達しさせた。未処理水ポンプの吸い上げ側上及び供給水
ヘッダー上にエンドタール塩処方物(活性成分53%)
のための注入点を配置させた。注入ポンプは、3ppm
の一定濃度のエンドタール塩を運ぶように目盛りを定め
た。この研究は、48時間の暴露用に計画した。
【0045】水試料をバイオボックス、冷却水タンク及
び2か所のモーミー川流出液部所から採取した。これら
の部所のそれぞれについて様々な間隔でエンドタール塩
の濃度を、初めの4つの部所からは0、1、2、4及び
8時間後に試料を採取し、他方、2か所のモーミー川流
出液部所からは0、4、8、12、16、24、28、
32及び36時間後に試料を採取して、分析測定した。
追加的に、第2のモーミー川部所から44、52、6
0、68、76及び84時間後に水試料を採取した。
【0046】処理開始の1、2及び4時間後に、バイオ
ボックス中のゼブラマッセルは生存しているように見え
た。8時間の間隔において、バイオボックス1、2及び
3内の全てのマッセルは開いてきて、外的刺激に応答し
なくなった。バイオボックスを開き、マッセルをさらに
評価するために取り出した。バイオボックス2からの全
てのマッセルは生存不能であるように思われ、他方、そ
の他のマッセルは遅い応答を示し、生き残ることは期待
されなかった。
【0047】モーミー川部所から取り出した試料につい
て、静的バイオ分析を行なった。これらの試験は、合衆
国環境保護局(U.S. Environmental Protection Agenc
y)の下で明細に記された標準的な48時間ダフニア・
マグナ(Daphnia magna 、ミジンコ属)及び96時間フ
ァットヘッド・ミノウ(fathead minnow)研究だった。
試験は100%流出液を用いて実施した。バイオ分析試
料はいずれも、セリオダフニッド(Deriodaphnid)又は
ファットヘッド・ミノウに対して急性毒性を示さなかっ
た。
【0048】例4 フィールド条件下でゼブラマッセルの一次及び二次定着
を防止するためのエンドタールのモノ−(N,N−ジメ
チルココアミン)塩の低レベル断続的処理の効率を測定
するために、さらに別のフィールド研究を実施した。
【0049】この研究は、オンタリオ州ナンティコーク
のエリー湖湖畔のオンタリオ・ヒドロズ・ゼブラ・マッ
セル・リサーチ・ファシリティ(Ontario Hydro's Zebr
a Mussel Research Facility)(オンタリオ水力発電ゼ
ブラマッセル研究機関)において行なった。この部所は
多数のベリジャー及び転地若年(translocating juveni
le)(マッセルの幼生段階)を有する。試験は、発電所
供給水システムにおける最悪の場合をも考慮した定着条
件を模擬するために、30分間の名目上の滞留時間で槽
(長さ91cm×直径13cm)中に16回連続的に流
通させて実施した。3回の処理は、対照例、連続的に2
時間の0.5ppm(1リットル当たりの活性成分のm
g数)の目標レベルでのエンドタール塩の処方物(活性
成分53%、エルフ・アトケム・ノース・アメリカ・イ
ンコーポレイテッドから水生殺藻剤及び除草剤HYDROTHO
L (登録商標)191 として入手できるもの)の槽への断
続的投薬、並びに0、2、4、6及び8ppmの次第に
増加する1日の断続的投薬をもたらすための12時間毎
の繰り返しから成る。10週間の処理期間で、測定され
たエンドタール塩濃度は目標量の20%以内だった。取
入れ湖水温度は18〜27℃の範囲であり、平均ヴェリ
ジャー密度は2130/cm3 であり、試験槽を通る平
均流速は0.73リットル/分だった。
【0050】未処理対照例と比較して、様々な被処理槽
は、10週間の処理期間の後に、流動槽表面に付着した
生きたマッセルの数の71〜100%減少を示した。変
化の一方向分析(one-way analysis of variance)(A
NOVA)は、この違いが有意であることを示した。9
5%信頼レベルにおいてLSD多数範囲(multiple ran
ge)試験を用いたさらなる分析は、それぞれの処理
(2、4、6及び8ppm/時間)が未処理対照例より
も付着した生きたマッセルの数を有意に少なくしたこ
と、及び異なる断続的投薬が同様の効力を有するという
ことを示した。特に生きていたクアッガマッセルは長さ
2.5mm未満のものであり、追跡完了前の2〜3週間
以内は付着していたように見えた。転地マッセルは被処
理槽においてははっきりわからなかった。対照用槽にお
ける1m2 当たり43の予期しなかったほどの低い定着
度は、通常の高い自然死亡率と共に、次第に増加する断
続的な投薬の処理の間の区別をすることの不可能性に寄
与することがある。このデータを0.5〜2ppm/時
間の範囲の1日の断続的投薬量において実施した以前の
試みと比較すると、マッセルの意図した効果を生じる防
除のためには約2ppm/時間の最少量(6時間毎に
0.5mg/リットルで2時間)が提唱される。
【0051】例5 特許請求されたものの記載に適合するものを包含する数
種の軟体動物駆除剤の効力の比較研究を、この分野の専
門技術を有する商業的な独立した試験研究所によって実
施した。これらの試験の目的は、従来商業的に用いられ
ている試験軟体動物駆除剤及び数種の実験物質に暴露さ
せた時の8回の試験の合計についてのゼブラマッセルの
LT50及び有効殺害時間(80〜90%)を比較するこ
とだった。ここでは、大人のゼブラマッセルについて2
4時間静的暴露を実施した(約10〜20分)。これら
の試験を実施するに当たって用いた物理的システム及び
手順を以下に説明する。
【0052】試験室は、試験溶液200ミリリットルを
収納する90×50ミリリットルのガラス晶出皿だっ
た。それぞれの暴露濃度及び対照例について、それぞれ
10個のゼブラマッセルの3回の反復を維持した。全て
の皿が10個のマッセルを含有するまでそれぞれの皿に
一度に2個ずつマッセルを導入することによって、公平
にマッセルを添加した。
【0053】希釈水は、CaCO3 として20〜40m
g/リットルの典型的な合計硬度及びCaCO3 20〜
35mg/リットルのアルカリ度を有する軟水として特
徴づけられる、必要に応じて未処理の町の井戸水を補っ
た、100m床岩井戸からの純粋な水だった。pH範囲
は6.9〜7.5であり、導電率範囲は80〜150マ
イクロモー/cmである。これらのパラメーターが典型
的な範囲に残っているのを保証するために、これらを毎
週監視した。合計硬度及びアルカリ度は、水及び廃水の
検査のための標準的方法(Standard Methods for the E
xamination ofWater and Wastewater)(APHA、1
989年)に従って測定した。水生生物に対して有害な
物質の不在を保証するために、代表的な試料の周期的な
分析を実施した。
【0054】試験溶液の水温は、周囲実験室温度(調
節)によって約20℃に保った。光周期は、自動タイマ
ーを用いて、16時間明るく、8時間暗くなるように保
った。合計溶解酸素濃度は、試験の間、飽和の80%以
上とした。暴露溶液の調製の30分以内にゼブラマッセ
ルをそれらの溶液中に入れた。
【0055】試験開始時に、試験物質の濃度を測定する
ために各濃度の溶液及び対照用溶液から(暴露容器に分
配する前に)適当な容量の2つの水試料を取り出した。
イオンクロマトグラフィーを用いてエンドタールを分析
した(試験1〜3)。塩素については電流滴定(amperm
atic titration)を用いた(試験4)。ポリDMDAA
C(Polyquat)及びClam-Trol (登録商標)については
分光分析法を用い(試験5及び6)、アミンについては
GC−NPD法を用いた(試験7及び8)。全ての試料
は、各試験容器の表面、底部及び側部のほぼ真ん中辺り
の地点から取り出した。
【0056】死亡率及び致死下効果(例えば貝殻が閉じ
ているか開いているか)について生物学的観察を行なっ
た。死亡率を記録し、観察された時に取り出した。
【0057】処理の0、2、4、6、8、10、12、
16、20及び24時間後に観察を行なって記録するこ
とによって、LT50結果を決定した。試験から導かれた
死亡率データを用いて、各試験物質のそれぞれの濃度に
ついての半数死亡時間(LT50)及び95%信頼区間を
統計的に見積もった。LT50は、示した試験物質濃度に
おいて試験生物母集団における50%死亡率をもたらす
時間(時間)である。LC50(試験生物における50%
死亡率をもたらす致死濃度)値を計算するために用いら
れるコンピュータープログラムを用いて、LT50を計算
した。結果を次の表にまとめる。
【0058】
【表5】
【0059】エンドタール塩の名目上の濃度は、エンド
タール酸として5ppmであると予定された。アミン塩
酸塩濃度は、アミン−エンドタール塩中の5ppmエン
ドタール酸におけるアミンの同等量であると計算され
た。Clam-Trol 及びPolyquat濃度は全物質に基づく。上
に報告した静的試験から、本発明のt−アミン塩はゼブ
ラマッセル生物汚染に対して有意に効果的であり、特に
より低い投薬量において市販の軟体動物駆除剤よりも実
質的により効果的であることがわかる。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚貝軟体動物が住みついている水中に
    浸漬された固体から該軟体動物を分離させ且つ前記固体
    上に前記軟体動物が定着するのを防止するためにこの軟
    体動物を防除する方法であって、 次式: 【化1】 (ここで、Rは約1〜約20個の炭素原子を有する脂肪
    族炭化水素基であり、 R’及びR”は同一であっても異なっていてもよく、1
    〜約20個の炭素原子を有するアルキル基である)を有
    するアミンから誘導されたアミン基又は該アミン基の混
    合物を有する無機又は有機酸アミン塩を前記の水中に、
    少なくとも幼生段階の前記軟体動物の定着を防止する割
    合及び時間長さで、導入することを含む、前記方法。
  2. 【請求項2】 前記無機酸が式HX(ここで、Xは塩
    素、臭素、沃素、−HSO4 、−NO3 又は−H2 PO
    4 である)を有する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記酸が1〜24個の炭素原子を有する
    一塩基性又は多塩基性カルボン酸である、請求項1記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 Rが8〜20個の炭素原子を有し且つ
    R’及びR”が1〜8個の炭素原子を有する、請求項1
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記割合が約0.25〜約4ppmの範
    囲であり且つ前記時間長さが約1〜16時間である、請
    求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記アミン塩が一アミン塩である、請求
    項4記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記アミン塩が二アミン塩である、請求
    項4記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記割合が約1〜4ppmの範囲であり
    且つ前記時間長さが約6〜約8時間である、請求項6記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 前記割合が約0.25〜約1ppmの範
    囲であり、前記時間長さが約1〜3時間であり且つこの
    用量での導入を8〜16時間毎に繰り返す、請求項1記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 Rがココアミンであり、R’及びR”
    がそれぞれメチルであり且つ前記アミン塩が一アミン塩
    である、請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 約6〜8時間の時間長さについて前記
    割合が約1.5〜約2ppmである、請求項10記載の
    方法。
  12. 【請求項12】 二枚貝軟体動物が住みついている水中
    に浸漬された固体から該軟体動物を分離させ且つ前記固
    体上に前記軟体動物が定着するのを防止するためにこの
    軟体動物を連続的に防除する方法であって、(a)付着
    した二枚貝軟体動物を任意の手段によって前記固体から
    取り除く工程、並びに(b)その後の、次式: 【化2】 (ここで、Rは約1〜約20個の炭素原子を有する脂肪
    族炭化水素基であり、 R’及びR”は同一であっても異なっていてもよく、1
    〜約20個の炭素原子を有するアルキル基である)を有
    するアミンから誘導されたアミン基又は該アミン基の混
    合物を有する酸アミン塩を前記の水中に、少なくとも幼
    生段階の軟体動物が前記固体に定着するのを防止するの
    に充分な割合及び時間長さで、導入する工程を含む、前
    記方法。
  13. 【請求項13】 前記酸が一般式HX(ここで、Xは塩
    素、臭素、沃素、−HSO4 、−NO3 又は−H2 PO
    4 である)を有する、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記酸が1〜24個の炭素原子を有す
    る一塩基性又は多塩基性カルボン酸である、請求項12
    記載の方法。
  15. 【請求項15】 工程(a)を、工程(b)において導
    入されるアミン塩を前記水中に、少なくとも付着した軟
    体動物を分離させるのに充分な用量割合及び時間長さ
    で、導入することによって実施する、請求項12記載の
    方法。
  16. 【請求項16】 前記酸が3,6−エンドオキソヒドロ
    −o−フタル酸である、請求項12記載の方法。
  17. 【請求項17】 Rがココアミンであり、R’及びR”
    がそれぞれメチルであり且つ前記アミン塩が一アミン塩
    である、請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 工程(a)を、工程(b)において導
    入されるアミン塩を前記水中に、少なくとも付着した軟
    体動物を分離させるのに充分な用量割合及び時間長さ
    で、導入することによって実施する、請求項17記載の
    方法。
  19. 【請求項19】 前記割合が約0.25〜約1ppmの
    範囲であり、前記時間長さが約1〜3時間の範囲であり
    且つこの用量での導入を8〜16時間毎に繰り返す、請
    求項12記載の方法。
  20. 【請求項20】 用量割合が約1〜4ppmであり且つ
    前記時間長さが約6〜約8時間である、請求項17記載
    の方法。
  21. 【請求項21】 二枚貝軟体動物が住みついている水中
    に浸漬された固体から該軟体動物を分離させ且つ前記固
    体上に前記軟体動物が定着するのを防止するためにこの
    軟体動物を連続的に防除する方法であって、(a)付着
    した二枚貝軟体動物を任意の手段によって前記固体から
    取り除く工程、並びに(b)その後の、二枚貝軟体動物
    駆除剤を前記の水中に、少なくとも幼生段階の二枚貝軟
    体動物が前記固体に定着するのを防止するのに充分な割
    合及び時間長さで、導入する工程を含む、前記方法。
  22. 【請求項22】 工程(a)を、二枚貝軟体動物駆除剤
    を前記水中に、付着した軟体動物を分離させるのに充分
    な量及び時間長さで、導入することによって実施する、
    請求項21記載の方法。
JP9041415A 1996-02-12 1997-02-12 二枚貝軟体動物付着の除去及び防止 Abandoned JPH09315905A (ja)

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US1148596P 1996-02-12 1996-02-12
US60/011485 1996-02-12
US3092196P 1996-11-14 1996-11-14
US60/030921 1996-11-14
US08/789365 1997-01-24
US08/789,365 US5851408A (en) 1997-01-24 1997-01-24 Elimination and inhibition of bivalve mollusk attachments

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09315905A true JPH09315905A (ja) 1997-12-09

Family

ID=27359441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9041415A Abandoned JPH09315905A (ja) 1996-02-12 1997-02-12 二枚貝軟体動物付着の除去及び防止

Country Status (14)

Country Link
EP (1) EP0788741B1 (ja)
JP (1) JPH09315905A (ja)
CN (1) CN1168866A (ja)
AR (1) AR005796A1 (ja)
AU (1) AU704032B2 (ja)
CA (1) CA2197343C (ja)
DE (1) DE69712239T2 (ja)
EG (1) EG21548A (ja)
ID (1) ID15903A (ja)
IL (1) IL120127A (ja)
IN (1) IN190938B (ja)
NZ (1) NZ314222A (ja)
SG (1) SG71015A1 (ja)
TR (1) TR199700106A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003507326A (ja) * 1999-08-12 2003-02-25 ナルコ ケミカル カンパニー 相互依存性の組合せにおける安定化ナトリウム次亜臭素酸塩を用いた生物成長を制御する混合物およびその制御方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2576082A (en) 1949-03-11 1951-11-20 Sharples Chemicals Inc Plant growth regulation
US2576080A (en) 1949-03-11 1951-11-20 Sharples Chemicals Inc Plant growth regulation
US3207593A (en) 1961-11-24 1965-09-21 Pennsalt Chemicals Corp Control of submersed aquatic plant life
JPS5920641B2 (ja) * 1978-02-20 1984-05-15 株式会社片山化学工業研究所 海息付着生物防除剤
US4857209A (en) 1986-07-23 1989-08-15 Betz Laboratories, Inc. Method for controlling macroinvertebrates
US4816163A (en) 1986-07-23 1989-03-28 Betz Laboratories, Inc. Method for controlling macroinvertebrates
JPH082843B2 (ja) * 1988-02-17 1996-01-17 ダイセル化学工業株式会社 アルキルジメチルアミン四硼酸塩並びにその製法と用途
US5236493A (en) * 1988-10-13 1993-08-17 Courtaulds Coatings (Holdings) Limited Antifouling coating
US5062967A (en) 1990-04-18 1991-11-05 Calgon Corporation Method for controlling zebra mussels using didecyl dimethyl ammonium halides
US5015395A (en) 1990-04-18 1991-05-14 Calgon Corporation Method for controlling zebra mussels using dialkyl diallyl ammonium polymers
EP0549714A1 (en) * 1990-09-06 1993-07-07 Electric Power Research Institute, Inc Methods for control and mitigation of molluscs
US5096601A (en) 1990-10-09 1992-03-17 Calgon Corporation Method for controlling zebra mussels using quaternary ammonium compositions
US5290805A (en) 1991-11-12 1994-03-01 Lonza Inc. Biocidal decylnonyl- and decylisononyl dimethylammonium compounds

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003507326A (ja) * 1999-08-12 2003-02-25 ナルコ ケミカル カンパニー 相互依存性の組合せにおける安定化ナトリウム次亜臭素酸塩を用いた生物成長を制御する混合物およびその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
TR199700106A2 (tr) 1997-08-21
CA2197343A1 (en) 1997-08-13
EG21548A (en) 2001-12-31
AU1247397A (en) 1997-08-21
IL120127A0 (en) 1997-06-10
EP0788741A1 (en) 1997-08-13
MX9701071A (es) 1998-05-31
EP0788741B1 (en) 2002-05-02
DE69712239T2 (de) 2002-12-19
CA2197343C (en) 2002-04-30
CN1168866A (zh) 1997-12-31
IN190938B (ja) 2003-09-06
AU704032B2 (en) 1999-04-15
SG71015A1 (en) 2000-03-21
NZ314222A (en) 1998-06-26
ID15903A (id) 1997-08-14
AR005796A1 (es) 1999-07-14
DE69712239D1 (de) 2002-06-06
IL120127A (en) 2001-12-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2040651C (en) Method for controlling zebra mussels using dialkyl diallyl ammonium polymers
EP1156987A1 (en) Method of removing biofilms from surfaces submerged in a fouled water system
JP2639632B2 (ja) ドレイセニダエ イシガイを死滅させる方法
EP0457439B1 (en) Method for controlling zebra mussels using didecyl dimethyl ammonium halides
US4857209A (en) Method for controlling macroinvertebrates
US4816163A (en) Method for controlling macroinvertebrates
US4906385A (en) Method for controlling macroinvertebrates
US5851408A (en) Elimination and inhibition of bivalve mollusk attachments
JP4039692B2 (ja) フルオロ界面活性剤を用いる生物汚損を抑制する方法および組成物
US4970239A (en) Method for controlling macroinvertebrates utilizing decylthioethylamine
JPH09315905A (ja) 二枚貝軟体動物付着の除去及び防止
CA1299096C (en) Method for the control of mollusks
EP0848687A1 (en) Process for inhibiting the settlement of post-veliger zebra mussels
WO1997008102A9 (en) Process for inhibiting the settlement of post-veliger zebra mussels
US5468739A (en) Methods for controlling asiatic clams
TW470731B (en) Elimination and inhibition of bivalve mollusk attachments
AU602771B2 (en) Method of treating ecologically sensitive water systems
JPH11512715A (ja) N−アルキル複素環式化合物を使用する生物汚染の制御方法および組成物
Shiff Trials with N-tritylmorpholine (Shell WL 8008) as a molluscicide in Southern Rhodesia
JP7451203B2 (ja) 貝類の駆除方法、貝類の繁殖抑制方法、および、貝類の駆除・繁殖抑制剤
KR19980067751A (ko) 쌍각류 연체동물 부착물의 제거 및 방지
MXPA97001071A (en) Elimination and inhibition of adhesions of molusco biva
EP0254403B1 (en) Method for controlling macroinvertebrates
JP3335709B2 (ja) 冷却水系における二枚貝類の駆除方法
Weiss et al. A Review of the Literature of: 1966, On Wastewater and Water Pollution Control

Legal Events

Date Code Title Description
A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20041122