JPH09314883A - サーマルヘッド駆動装置 - Google Patents

サーマルヘッド駆動装置

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JPH09314883A
JPH09314883A JP13816496A JP13816496A JPH09314883A JP H09314883 A JPH09314883 A JP H09314883A JP 13816496 A JP13816496 A JP 13816496A JP 13816496 A JP13816496 A JP 13816496A JP H09314883 A JPH09314883 A JP H09314883A
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JP
Japan
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heating element
element group
driving
drive
thermal head
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JP13816496A
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English (en)
Inventor
Keiji Seo
恵二 瀬尾
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被印字媒体として連続気泡を有する多孔性樹
脂シートを使用してインク透過部とインク不透過部とか
らなる印判を作成する場合に発熱素子の加熱に伴う蓄熱
の影響を排除しつつ、インク透過部の独立した明瞭性と
インク不透過部の確実なシール性との両立を図ることが
可能であり、もって品質良好な印判を作成することが可
能なサーマルヘッド駆動装置を提供する。 【解決手段】 現在のオン駆動データに基づき第1発熱
素子群A、第2発熱素子群Bの発熱駆動を行うことによ
り、各発熱素子11の駆動時間を短くして印判用部材7
に薄膜層22を形成するに必要な発熱駆動データの間引
きが行われるように構成する。これにより、捺印部21
の独立した明瞭性が確保されるとともに、サーマルヘッ
ド10に対する蓄熱の影響が排除される。また、薄膜層
22のシール性に影響を与えることはなく、捺印部21
の独立した明瞭性と薄膜層22の確実なシール性との両
立が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、列状に配置された
複数の発熱素子をその一端から奇数番目にある第1発熱
素子群と偶数番目にある第2発熱素子群とを駆動データ
に従って交互に発熱駆動することにより千鳥状態で1ラ
イン分の加熱を行うサーマルヘッド駆動装置に関し、特
に、被印字媒体として連続気泡を有する多孔性樹脂シー
トを使用してインク透過部とインク不透過部とからなる
印判を作成する場合に発熱素子の加熱に伴う蓄熱の影響
を排除しつつ、インク透過部の独立した明瞭性とインク
不透過部の確実なシール性との両立を図ることが可能な
サーマルヘッド駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、被加熱シートとして連続気泡
を有する多孔性の樹脂シートを使用し、かかる樹脂シー
ト面において所定パターンに従い溶融加熱して固化した
インク不透過部と連続気泡を残存させたインク透過部と
を形成することにより印判を製造する装置が提案されて
いる。例えば、特願平7−204329号の明細書、図
面には、連続気泡を有する発泡プラスチック基板の印面
部分に、多数の発熱素子が設けられたサーマルヘッドを
押圧し、所定の印字ドットパターンに従って選択的に発
熱素子の発熱駆動を行ってインク不透過性の薄膜層を形
成するとともに、発熱素子を介して発熱されなかった部
分をインク透過性の印字部とすることにより印判を製造
する製造方法及び製造装置が記載されている。
【0003】前記印判の製造方法及び製造装置によれ
ば、従来より汎用されているサーマルヘッドを使用して
発泡性プラスチックシートから印判を製造することがで
きることから、印判用の母型を作成したり母型の加熱処
理する等の必要がなくなり簡単に印判の製造を行うこと
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被加熱シー
トとして連続気泡を有する樹脂シートを使用して印判を
作成する際には、そのシートの特殊性に基づき次のよう
な問題点がある。例えば、印判の印面には捺印パターン
を有する捺印部(インク透過部)と捺印部以外で捺印に
寄与しない非捺印部(インク不透過部)とが形成されて
いるが、サーマルヘッドにより加熱溶融されるのは非捺
印部であり、また、非捺印部の面積は通常捺印部の面積
に比して大きい。従って、非捺印部を形成している間に
サーマルヘッドは徐々に蓄熱されていく。かかる蓄熱
は、非捺印部の形成時に確実に加熱溶融させる点で、非
捺印部におけるインクのシール性を向上させるにつき好
ましいものではある。一方、捺印部の面積は小さく、捺
印性能に優れた捺印部を形成させるためには、サーマル
ヘッドの発熱駆動により非捺印部を形成している間に、
加熱溶融されない捺印部を独立して明瞭に残存させる必
要があるが、サーマルヘッドは非捺印部の形成に伴って
蓄熱されていくことから、捺印部を独立して明瞭に残存
させることは困難なものとなる。このように、面積の小
さい捺印部の独立した明瞭性と非捺印部のシール性とは
相反する性質を有し、双方を同時に両立させることは困
難であるという問題がある。
【0005】しかしながら、前記した特願平7−204
329号の明細書、図面に記載された印判の製造方法及
び製造装置では、サーマルヘッドにより発泡性プラスチ
ック基板を加熱して薄膜層を形成するに際して、前記し
たような発泡性プラスチック基板の特殊性は勘案されて
いない。従って、この製造方法、製造装置を介して製造
された印判においては、捺印部となるインク透過性の印
字部における独立した明瞭性と非捺印部となるインク不
透過性の薄膜層におけるシール性とが、まだまだ充分に
両立されてはおらず、これより品質良好な印判を製造す
ることは困難なものである。
【0006】また、サーマルヘッドの駆動装置、駆動方
法については、従来より各種の駆動装置、駆動方法が提
案されてはいるが(例えば、特開平3−47769号公
報には、発熱抵抗体を2つのグループに分割し各グルー
プ毎に発熱タイミングをずらせて千鳥状に印字するサー
マルプリンタ、特開平61−64467号公報には、前
回の印字データを参照して今回の印字時間を制御する熱
転写プリンタ、特公平3−70632号公報には、奇数
番目の発熱体と偶数番目の発熱体とを交互に発熱駆動す
るについて、後に発熱駆動する発熱体の加熱時間を短く
制御する感熱式プリンタが、それぞれ記載されてい
る)、これらの各駆動装置、駆動方法は、被印字媒体と
して通常の紙が使用されるものである。従って、かかる
駆動装置、駆動方法では、前記多孔性樹脂シートの特殊
性は当然に勘案されておらず、これより多孔性樹脂シー
トに適用した場合には、捺印部となるインク透過性の印
字部における独立した明瞭性と非捺印部となるインク不
透過性の薄膜層におけるシール性との両立を実現するこ
とができないものである。
【0007】本発明は前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、被印字媒体として連続気泡を有
する多孔性樹脂シートを使用してインク透過部とインク
不透過部とからなる印判を作成する場合に発熱素子の加
熱に伴う蓄熱の影響を排除しつつ、インク透過部の独立
した明瞭性とインク不透過部の確実なシール性との両立
を図ることが可能であり、もって品質良好な印判を作成
することが可能なサーマルヘッド駆動装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係るサーマルヘッドの駆動装置は、被加熱シ
ートに対して、列状に配置された複数の発熱素子が形成
されたサーマルヘッドを押圧しつつ相対移動させるとと
もに、各発熱素子の一端から奇数番目に配置された第1
発熱素子群と偶数番目に配置された第2発熱素子群とを
駆動データに従って交互に発熱駆動し、被加熱シート上
にて千鳥状態で1ライン分の加熱を行うサーマルヘッド
駆動装置において、前記第1発熱素子群及び第2発熱素
子群を発熱駆動する駆動時間のそれぞれを複数の駆動時
間に分割する駆動時間分割手段と、前記各発熱素子のオ
ン・オフ状態を示す発熱駆動データに関し、サーマルヘ
ッドの相対移動方向について少なくとも前回、今回及び
次回の発熱駆動データを記憶する記憶手段と、前記記憶
手段に記憶されたオン状態にある今回の発熱駆動データ
に基づき第1発熱素子群及び第2発熱素子群を交互に発
熱駆動するについて、前回及び次回の発熱駆動データに
おけるオン・オフ状態に従い前記駆動時間分割手段によ
り分割された駆動時間の一部を選択して発熱駆動する駆
動制御手段とを備えた構成を有する。
【0009】請求項1のサーマルヘッド駆動装置では、
駆動時間分割手段により第1発熱素子群と第2発熱素子
群の駆動時間のそれぞれが複数の駆動時間に分割され、
また、各発熱素子のオン・オフ状態を示す発熱駆動デー
タに関して、記憶手段にはサーマルヘッドの相対移動方
向につき少なくとも前回、今回、次回の発熱駆動データ
が記憶される。そして、第1発熱素子群と第2発熱素子
群とを交互に発熱駆動するについて、記憶手段に記憶さ
れた前回及び次回の発熱駆動データにおけるオン・オフ
状態に従い、駆動時間分割手段により分割された駆動時
間の一部を選択しつつ駆動制御手段により発熱駆動され
る。このとき、第1発熱素子群と第2発熱素子群とは、
前回及び次回の発熱駆動データに従って、複数に分割さ
れた駆動時間の一部を選択しつつ発熱駆動され、これに
より各発熱素子の駆動時間を短くして被加熱シートにイ
ンク不透過部を形成するに必要な発熱駆動データの間引
きが行われるので、インク透過部の独立した明瞭性を確
保することが可能となるとともに、サーマルヘッドに対
する蓄熱の影響を排除することが可能となる。また、駆
動時間の選択は、インク不透過部のシール性に影響を与
えない範囲で行われており、従って、インク不透過部の
形成につき発熱素子の駆動時間が短くなった場合にもイ
ンク不透過部のシール性が低下することはない。これに
より、インク透過部の独立した明瞭性とインク不透過部
の確実なシール性との両立を図ることが可能となる。
【0010】また、請求項2に係るサーマルヘッド駆動
装置は、請求項1の駆動装置において、前記駆動時間分
割手段は、前記第1発熱素子群及び第2発熱素子群を発
熱駆動する駆動時間内で複数のラッチ信号を発生し、第
1発熱素子群及び第2発熱素子群の駆動時間のそれぞれ
を各ラッチ信号により複数の駆動時間に分割することを
特徴とする。このように、複数の各ラッチ信号により第
1発熱素子群と第2発熱素子群の駆動時間を分割するに
は、ラッチ回路を設ける簡単な構成により駆動時間分割
手段を実現することが可能となる。
【0011】更に、請求項3に係るサーマルヘッド駆動
装置は、請求項1の駆動装置において、前記駆動時間分
割手段は、その分割した各駆動時間を前記第1発熱素子
群駆動用の駆動時間と第2発熱素子群駆動用の駆動時間
とを交互に配置することを特徴とする。このように、第
1発熱素子群駆動用の駆動時間と第2発熱素子群駆動用
の駆動時間を交互に配置することにより、被加熱シート
を千鳥状に加熱してインク不透過部が形成されるもので
ある。
【0012】また、請求項4に係るサーマルヘッド駆動
装置は、請求項3の駆動装置において、前記駆動時間分
割手段は、前記第1発熱素子群の駆動時間及び第2発熱
素子の駆動時間内で複数のラッチ信号を発生し、各駆動
時間のそれぞれを各ラッチ信号により複数の駆動時間に
分割することを特徴とする。このように、駆動時間分割
手段を介して複数に分割された駆動時間を更にラッチ信
号により複数の駆動時間に分割すれば、請求項1の駆動
装置の場合と同様、各発熱素子の駆動時間を短くして被
加熱シートにインク不透過部を形成するに必要な発熱駆
動データの間引きが行われるので、インク透過部の独立
した明瞭性を確保することが可能となるとともに、サー
マルヘッドに対する蓄熱の影響を排除することが可能と
なる。また、駆動時間の選択は、インク不透過部のシー
ル性に影響を与えない範囲で行われており、従って、イ
ンク不透過部の形成につき発熱素子の駆動時間が短くな
った場合にもインク不透過部のシール性が低下すること
はない。
【0013】更に、請求項5に係るサーマルヘッド駆動
装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかの駆動装置に
おいて、前記記憶手段に記憶された前回及び次回の発熱
駆動データがオン状態にある場合、第1発熱素子群及び
第2発熱素子群は、それぞれについて駆動時間分割手段
により分割された各駆動時間の内から駆動制御手段を介
して選択された互いに隣接する駆動時間内で交互に発熱
駆動されることを特徴とする。かかる駆動装置では、記
憶手段に記憶された前回及び次回の発熱駆動データがオ
ン状態にある場合に、オン状態にある今回の発熱駆動デ
ータに基づき第1発熱素子群と第2発熱素子群は、それ
ぞれについて駆動時間分割手段により分割された各駆動
時間の内から駆動制御手段を介して選択された互いに隣
接する駆動時間内で交互に発熱駆動されることとなり、
従って、被加熱シートに形成されるインク透過部とイン
ク不透過部との境界が更に明瞭となるので、インク透過
部の独立した明瞭性を更に容易に確保することが可能と
なる。
【0014】また、請求項6に係るサーマルヘッド駆動
装置は、請求項1乃至請求項5の駆動装置において、前
記被加熱シートは連続気泡を有する多孔性樹脂シートか
ら構成されていることを特徴とし、また、請求項7のサ
ーマルヘッド駆動装置は、請求項6の駆動装置におい
て、前記多孔性樹脂シートは、前記発熱素子を介して発
熱駆動された部分が溶融固化されてインクの透過を阻止
する薄膜層となり、発熱素子を介して発熱駆動されない
部分がインク透過性を保持することにより印判を構成す
ることを特徴とする。被加熱シートとして、かかる多孔
性樹脂シートを使用すれば、サーマルヘッドを介してイ
ンク透過部の明瞭性とインク不透過部のシール性とを両
立させた印判を容易に形成することが可能となる。
【0015】更に、請求項8に係るとへ駆動装置は、請
求項7の駆動装置において、前記第1発熱素子群及び第
2発熱素子群の内その両端から所定数の発熱素子は、常
時オン駆動されることを特徴とする。かかる駆動装置に
よれば、特に、多孔性樹脂シートにおける両端部を確実
に溶融固化してシール性の高いインク不透過部を形成す
ることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るサーマルヘッ
ド駆動装置について、本発明を具体化した実施形態に基
づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、サーマル
ヘッド駆動装置が搭載される印判製造装置の概略構成に
ついて図1乃至図4に基づき説明する。図1は印判製造
装置の縦断正面図、図2は印判製造装置の一部を省略し
て示す縦断側面図、図3は印判製造装置の斜視図、図4
は印判製造装置における加熱溶融機構の分解斜視図であ
る。
【0017】図1乃至図4に示す印判製造装置61にお
いて、サブフレーム60の右端壁62と左端壁63とに
渡って、キャリッジ64を案内すべく左右方向に延びる
ガイドロッド65と、キャリッジ64を案内し且つキャ
リッジ64に搭載されたサーマルヘッド10の位置を切
り換えるカム体67を操作すべく左右方向に延びるヘッ
ド切換ロッド66とが架着され、カム体67は、ヘッド
切換ロッド66に回動不能且つ軸方方向へスライド自在
に装着されている。スタンパ35は、後述する印判20
を保持しており、図示しない支持部材に固定されてい
る。
【0018】前記キャリッジ64には、カム当接板69
とヘッド放熱板70とが、前後方向に配置された支軸7
1により上下揺動自在に装着され、また、ヘッド放熱板
70には、サーマルヘッド10が固定されている。ヘッ
ド放熱板70は、それに固定されたピン72に外装され
たバネ12によって、カム当接板69に対して上方へ弾
性付勢されている。
【0019】前記カム体67は、楕円形状に形成され
て、カム当接板69の下面に当接され、ヘッド切換ロッ
ド66を回動させてカム体67を横向き姿勢にすると、
サーマルヘッド10はヘッド放熱板70と共に下方へリ
リースされ、また、カム体67を縦向き姿勢にすると、
サーマルヘッド10はカム当接板69とバネ12を介し
て上方へ揺動して溶融位置に切り換えられる。
【0020】前記ヘッド切換ロッド66の右端部には、
サブフレーム60における右端壁62の外側においてギ
ヤ73が設けられ、ギヤ73の回転角度に応じてカム体
67が横向き姿勢、或いは、縦向き姿勢に切り換えられ
るように構成してある。
【0021】前記サブフレーム60の前壁74には、キ
ャリッジ64を駆動するキャリッジ送りモータ75と、
ラック68に噛合した駆動ギヤ76と、キャリッジ送り
モータ75の出力軸77の回転を駆動ギヤ76に伝達す
る減速ギヤ機構81とが付設されている。従って、キャ
リッジ送りモータ75の回転駆動力が駆動ギヤ76に対
して減速して伝達されるため、キャリッジ送りモータ7
5によりキャリッジ64を左右方向へ移動することがで
きる。
【0022】前記サーマルヘッド10は、サーマルプリ
ンタのサーマルヘッドと同様の構成を有しており、かか
るサーマルヘッド10は、例えば、128個の発熱素子
11が1列状に配置されている。各発熱素子11の列方
向における長さは、印判用部材7の捺印部21における
縦方向の長さよりも長く設定されている。これは、捺印
部21の周囲がインク不透過性であることから、サーマ
ルヘッド10の各発熱素子11が、捺印部21の周囲に
おけるインク不透過部の薄膜形成をも行うことができる
ようにするためである。
【0023】次に、前記印判製造装置61の駆動制御を
行う制御ユニット78を含む制御系について図5に基づ
き説明する。図5は印判製造装置の制御系を示すブロッ
ク図であり、制御ユニット78は、CPU、ROM、R
AM、入出力インターフェース等から構成されている。
かかる制御ユニット78には、モータ駆動回路79を介
してキャリッジ送りモータ75が接続されており、ま
た、ラッチ回路81、ヘッドドライバ82を介してサー
マルヘッド10が接続されている。尚、かかる制御ユニ
ット78を介してサーマルヘッド10における各発熱素
子11を発熱駆動する方法については後述する。
【0024】続いて、前記スタンパ35に保持される印
判20について図6乃至図9に基づき説明する。図6は
印判用部材を作成する材料となる多孔性樹脂シートの斜
視図、図7は印判用部材の斜視図、図8は印判用部材に
インク透過性のインク捺印部とインク不透過性の薄膜部
とを形成した印判の斜視図、図9は印判が取り付けられ
たスタンパの断面図である。
【0025】先ず、印判用部材7の材料となる多孔性樹
脂シートについて図6に基づき説明する。図6におい
て、発泡性樹脂シート1は、微細な連続気泡を有する硬
質、反硬質のポリオレフィン系の樹脂から形成されてい
る。また、ポリウレタン、塩化ビニル樹脂、ABS樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の樹脂から形成さ
れ、且つ、微細な連続気泡を有するプラスチックフォー
ムも多孔性樹脂シート1の材料として使用することがで
きる。これらのプラスチックフォームは、気泡を形成し
た後外面を覆う表皮を除いて平板状にスライスしたもの
を使用してもよいし、印面側として気泡を形成させるた
めの型に当接している面を使用してもよい。このとき、
型に当接した面には、気泡形成条件によって樹脂シート
1の微細な連続気泡と連通して更に微細な気孔を形成す
ることも可能である。
【0026】前記した多孔性樹脂シート1は、図7に示
すように、その上面側の気孔6が存在する部分が印面側
として使用され、一方、残余の各側面3、4、5には、
加熱型で面押しされた際に気孔6が溶融固化されてイン
ク不透過性の薄膜層が形成されて印判用部材7とされ
る。かかる印判用部材7において、気孔6が存在する凸
部領域2が印面形成可能な領域となる。
【0027】前記した印判用部材7において、その凸部
領域2側には、図8に示すように、サーマルヘッド10
を介してインク透過性の捺印部21とインク不透過性の
薄膜層22が形成され、これにより印判20が形成され
る。ここに、捺印部21は文字の鏡像パターン(図8で
は、文字「ABC」の鏡像パターンが示されている)に
従って形成されており、その捺印部21内には、サーマ
ルヘッド10により加熱溶融されずに気孔6がそのまま
残存している。従って、捺印部21はインク透過性を保
持している。また、薄膜層22は、サーマルヘッド10
により加熱溶融した後固化された領域であり、かかる薄
膜層22内では気孔6が加熱溶融により消失されてい
る。従って、薄膜層22はインク不透過性である。
【0028】前記のように構成された印判20はスタン
パ35に装着される。スタンパ35は、図9に示すよう
に、プラスチック、金属等より形成されたケース31を
有し、ケース31の上方には取っ手34が付設されてい
る。印判20は、ケース31の下端内壁にて接着剤層3
0を介して固定されており、また、印判の上面(裏面)
にはスポンジ等からなるインク保持層32が配置されて
いる。インク保持層32にはインクが含浸保持されてお
り、かかるインクは印判20の連続気泡を通して捺印部
21に対して常時供給されている。また、インク保持層
32の上方には格子状の支持部材33が設けられてお
り、かかる支持部材33を介して印判20は捺印時にお
いても平面状態に保持される。尚、印判20において、
捺印部21は薄膜層22よりも下方に突出されており、
捺印時にはインクが捺印部21を介して紙面等に滲出さ
れて捺印パターンの捺印が行われる。また、取っ手34
は、インク保持層32にインクを補給する際にケース3
1から取り外すことが可能になっている。
【0029】前記印判製造装置61において、スタンパ
35に保持された印判用部材7に捺印部21と薄膜層2
2とを形成して印判20を作成するには、先ず、ヘッド
切換ロッド66を回動し、カム体67を縦向きにセット
する。これにより、サーマルヘッド10がカム当接板6
9とバネ12を介して上方へ揺動し、スタンパ35に装
着されている印判用部材7の右端を押圧する溶融位置に
配置される。次に、キャリッジ送りモータ75が駆動さ
れ、サーマルヘッド10を印判用部材7に一定の圧力で
押圧した状態を保持しつつ、キャリッジ64は印判用部
材7の右端から移動を開始するとともに、図1中の実線
位置から二点鎖線位置まで移動する。同時に、サーマル
ヘッド10に設けられた各発熱素子11が、駆動データ
(印字ドットパターン)に従って、捺印部21以外に相
当する薄膜層22の形成部において印判用部材7の表面
を溶融固化して薄膜層22を形成するとともに、溶融固
化されない部分が捺印部21として形成される。
【0030】次に、前記印判製造装置61に配設された
サーマルヘッド10の発熱素子11を介して、スタンパ
35に保持された印判用部材7の表面を選択的に加熱溶
融して捺印部21と薄膜層22とからなる印判20を製
造するについて、発熱素子11を発熱駆動する方法につ
いて説明する。先ず、第1実施形態において発熱素子1
1を発熱駆動する方法について図10乃至図12に基づ
き説明する。図10は発熱素子11における第1発熱素
子群と第2発熱素子群とにより千鳥状態で加熱する状態
を模式的に示す説明図、図11は発熱素子11を発熱駆
動する際における信号のタイミングチャート、図12は
発熱素子の駆動状態を模式的に示す説明図である。
【0031】第1実施形態においてサーマルヘッド10
の発熱素子11は、図10に示すように、その発熱駆動
上、一端(例えば、上端)から奇数番目に配置された第
1発熱素子群Aと偶数番目に配置された第2発熱素子群
Bとに区分されており、各第1及び第2発熱素子群A、
Bは、サーマルヘッド10の移動に伴い駆動データに従
って交互に発熱駆動されて印判用部材7の表面にて千鳥
状態で1ライン分の加熱が行われる。このように、第1
発熱素子群Aと第2発熱素子群Bとに区分して交互に発
熱駆動するのは、サーマルヘッド10に対する蓄熱の影
響を可能な限り排除するためである。また、発熱素子1
1の両端から所定数(図10では所定数は5に設定され
ている)の発熱素子11は、常時オン駆動される。従っ
て、第1発熱素子群A及び第2発熱素子群Bが発熱駆動
されるタイミングで常にオン駆動され、これより発熱領
域は図10に示すように一部ラップされることとなる。
このように、発熱素子11の両端から所定数の発熱素子
11を常時オン駆動するのは、印判用部材7の両端部を
確実に加熱溶融して薄膜層22を形成することにより、
そのシール性を向上するためである。
【0032】次に、発熱素子11における第1発熱素子
群Aと第2発熱素子群Bを発熱駆動する方法について図
11、図12に基づき説明する。図11において、1ラ
インの発熱駆動時間(印字周期)は60msecに設定
されており、この印字周期内で第1発熱素子群A及び第
2発熱素子群Bが、第1発熱素子群A、第2発熱素子群
Bの順で通電駆動される。各発熱素子群の通電時間は、
それぞれ20msecに設定されている。
【0033】また、制御ユニット78からラッチ回路8
0に出力される第1発熱素子群A及び第2発熱素子群B
に対するストローブ信号A、Bのオン時間中に、制御ユ
ニット78からラッチ回路80に対して2つのラッチ信
号L1、L2が出力され、これにより各ストローブ信号
A、Bは2つに分割される。ここに、各ストローブ信号
A、Bのオン時間をSとすると、各ストローブ信号A、
Bはラッチ信号L1、L2を介して時間1/2Sに対応
する2つの通電時間AL1、AL2、又は、BL1、B
L2に分割されることとなる。これは、後述する履歴制
御を行う際に、第1発熱素子群A又は第2発熱素子群B
を発熱駆動するについて、通電時間AL1、AL2又は
BL1、BL2の一方を使用して発熱駆動することによ
り、駆動データを間引いて各発熱素子11の通電時間を
減少させるためである。
【0034】続いて、前記した駆動タイミングに従って
第1発熱素子群A、第2発熱素子群Bの発熱駆動を行う
方法について図12に基づき説明する。ここに、図12
において、黒丸●はオンドット、白丸○はオフドットを
示す。また、副走査方向はサーマルヘッド10の移動方
向に対応し、主走査方向は発熱素子11の列方向に対応
する。更に、制御ユニット78のRAMには、少なくと
も副走査方向における過去(前回)、現在(今回)及び
未来(次回)の駆動データ(印字データ)、及び、主走
査方向における現在の駆動データの前後の駆動データが
記憶されており、以下の説明においては過去及び未来の
駆動データの状況(オン又はオフの状況)に従って履歴
制御を行い、現在のオン駆動データに基づき各第1発熱
素子群A、第2発熱素子群Bの発熱駆動方法について説
明することとする。尚、各発熱素子11の発熱駆動を行
うに際しては、副走査方向における履歴制御が優先さ
れ、また、主走査方向の制御は、過去及び未来の駆動デ
ータが共にオンである場合にのみ行われる。
【0035】先ず、副走査方向の制御において過去の駆
動データがオン、未来の駆動データがオフの場合に現在
のオン駆動データに基づき発熱素子11を駆動するにつ
いては、第1発熱素子群Aは通電時間AL1で、また、
第2発熱素子群Bは通電時間BL1でオン駆動される。
従って、通電時間AL2、BL2では駆動されないこと
となり、これにより駆動データが間引かれて通電時間が
1/2にされる。
【0036】また、過去及び未来の駆動データが共にオ
フの場合には、第1発熱素子群Aは通電時間AL2で、
また、第2発熱素子群Bは通電時間BL1でオン駆動さ
れる。この場合においても、通電時間AL1、BL2で
は駆動されないことから、駆動データが間引かれて通電
時間が1/2にされる。
【0037】更に、過去の駆動データがオフ、未来の駆
動データがオフの場合には、第1発熱素子群Aは通電時
間AL2で、また、第2発熱素子群Bは通電時間BL2
でオン駆動される。この場合においても、通電時間AL
1、BL1では駆動されないことから、駆動データが間
引かれて通電時間が1/2にされる。
【0038】これに対して主走査方向の制御について
は、前記のように副装置方向の制御が優先されることか
ら3種類のパターンが存在するが、いずれのパターンに
おいても第1発熱素子群Aは通電時間AL2、第2発熱
素子群Bは通電時間BL1で駆動される。従って、通電
時間AL1、BL2では各発熱素子群A、Bがオン駆動
されることはなく、これにより前記の場合と同様現在の
オン駆動データを印字するについて通電時間を1/2に
することができる。
【0039】前記のように現在のオン駆動データに基づ
き第1発熱素子群A、第2発熱素子群Bの発熱駆動を行
うことにより、各発熱素子11の駆動時間を短くして印
判用部材7に薄膜層22を形成するに必要な発熱駆動デ
ータの間引きが行われるので、捺印部21の独立した明
瞭性を確保することができるとともに、サーマルヘッド
10に対する蓄熱の影響を排除することができる。ま
た、第1発熱素子群A、第2発熱素子群Bを発熱駆動す
るについて、前記のように通電時間を選択することによ
り、薄膜層22のシール性に影響を与えることはなく、
従って、薄膜層22の形成につき発熱素子11の通電時
間が短くなった場合にも薄膜層22のシール性が低下す
ることはない。これにより、捺印部21の独立した明瞭
性と薄膜層22の確実なシール性との両立を図ることが
できるものである。
【0040】また、制御ユニット78のRAMに記憶さ
れた過去及び未来の駆動データがオン状態にある場合
に、オン状態にある現在の発熱駆動データに基づき第1
発熱素子群Aと第2発熱素子群Bは、それぞれについて
分割された各通電時間の内から選択された互いに隣接す
る通電時間AL2、BL1内で交互に発熱駆動されるこ
ととなり、従って、印判用部材7に形成される捺印部2
1と薄膜層22との境界が更に明瞭となるので、捺印部
21の独立した明瞭性を更に容易に確保することができ
る。
【0041】次に、第2実施形態において、発熱素子1
1における第1発熱素子群Aと第2発熱素子群Bを発熱
駆動する方法について図13、図14に基づき説明す
る。図13は発熱素子11を発熱駆動する際における信
号のタイミングチャート、図14は発熱素子の駆動状態
を模式的に示す説明図である。尚、発熱素子11におけ
る第1発熱素子群Aと第2発熱素子群Bとにより千鳥状
態で加熱する点については、図10に示す第1実施形態
の場合と同様である。
【0042】図13において、1ラインの発熱駆動時間
(印字周期)は60msecに設定されており、この印
字周期内で第1発熱素子群A及び第2発熱素子群Bが、
第1発熱素子群A、第2発熱素子群Bの順で通電駆動さ
れる。各発熱素子群の通電時間は、それぞれ20mse
cに設定されている。
【0043】また、制御ユニット78からラッチ回路8
0に出力される第1発熱素子群A及び第2発熱素子群B
に対するストローブ信号A、Bのオン時間中に、制御ユ
ニット78からラッチ回路80に対して3つのラッチ信
号L1、L2、L3が出力され、これにより各ストロー
ブ信号A、Bは3つに分割される。ここに、各ストロー
ブ信号A、Bのオン時間をSとすると、各ストローブ信
号A、Bは、ラッチ信号L1、L2、L3を介して、そ
れぞれ時間1/4Sに対応する通電時間AL1、BL
1、時間2/4S(1/2S)に対応する通電時間AL
2、BL2、時間1/4Sに対応するAL3、BL3に
分割されることとなる。これは、後述する履歴制御を行
う際に、第1発熱素子群A又は第2発熱素子群Bを発熱
駆動するについて、通電時間AL1、AL3(AL2は
使用されない)又はBL1、BL3(BL2は使用され
ない)の一方を使用して発熱駆動することにより、駆動
データを間引いて各発熱素子11の通電時間を減少させ
るためである。
【0044】続いて、前記した駆動タイミングに従って
第1発熱素子群A、第2発熱素子群Bの発熱駆動を行う
方法について図14に基づき説明する。ここに、図14
において、黒丸●はオンドット、白丸○はオフドットを
示す。また、副走査方向はサーマルヘッド10の移動方
向に対応し、主走査方向は発熱素子11の列方向に対応
する。更に、制御ユニット78のRAMには、少なくと
も副走査方向における過去(前回)、現在(今回)及び
未来(次回)の駆動データ(印字データ)、及び、主走
査方向における現在の駆動データの前後の駆動データが
記憶されており、以下の説明においては過去及び未来の
駆動データの状況(オン又はオフの状況)に従って履歴
制御を行い、現在のオン駆動データに基づき各第1発熱
素子群A、第2発熱素子群Bの発熱駆動方法について説
明することとする。尚、各発熱素子11の発熱駆動を行
うに際しては、副走査方向における履歴制御が優先さ
れ、また、主走査方向の制御は、過去及び未来の駆動デ
ータが共にオンである場合にのみ行われる。
【0045】先ず、副走査方向の制御において過去の駆
動データがオン、未来の駆動データがオフの場合に現在
のオン駆動データに基づき発熱素子11を駆動するにつ
いては、第1発熱素子群Aは通電時間AL1で、また、
第2発熱素子群Bは通電時間BL1でオン駆動される。
従って、通電時間AL2、AL3、BL2、BL3では
駆動されないこととなり、これにより駆動データが間引
かれて通電時間が1/4にされる。
【0046】また、過去及び未来の駆動データが共にオ
フの場合には、第1発熱素子群Aは通電時間AL3で、
また、第2発熱素子群Bは通電時間BL1でオン駆動さ
れる。この場合においても、通電時間AL1、AL2、
BL2、BL3では駆動されないことから、駆動データ
が間引かれて通電時間が1/4にされる。
【0047】更に、過去の駆動データがオフ、未来の駆
動データがオフの場合には、第1発熱素子群Aは通電時
間A3で、また、第2発熱素子群Bは通電時間BL3で
オン駆動される。この場合においても、通電時間AL
1、AL2、BL1、BL2では駆動されないことか
ら、駆動データが間引かれて通電時間が1/4にされ
る。
【0048】これに対して主走査方向の制御について
は、前記のように副装置方向の制御が優先されることか
ら3種類のパターンが存在するが、いずれのパターンに
おいても第1発熱素子群Aは通電時間AL3、第2発熱
素子群Bは通電時間BL1で駆動される。従って、通電
時間AL1、AL2、BL2、BL3では各発熱素子群
A、Bがオン駆動されることはなく、これにより前記の
場合と同様現在のオン駆動データを印字するについて通
電時間を1/4にすることができる。
【0049】前記のように現在のオン駆動データに基づ
き第1発熱素子群A、第2発熱素子群Bの発熱駆動を行
うことにより、各発熱素子11の駆動時間を短くして印
判用部材7に薄膜層22を形成するに必要な発熱駆動デ
ータの間引きが行われるので、捺印部21の独立した明
瞭性を確保することができるとともに、サーマルヘッド
10に対する蓄熱の影響を排除することができる。ま
た、第1発熱素子群A、第2発熱素子群Bを発熱駆動す
るについて、前記のように通電時間を選択することによ
り、薄膜層22のシール性に影響を与えることはなく、
従って、薄膜層22の形成につき発熱素子11の通電時
間が短くなった場合にも薄膜層22のシール性が低下す
ることはない。これにより、捺印部21の独立した明瞭
性と薄膜層22の確実なシール性との両立を図ることが
できるものである。
【0050】また、制御ユニット78のRAMに記憶さ
れた過去及び未来の駆動データがオン状態にある場合
に、オン状態にある現在の発熱駆動データに基づき第1
発熱素子群Aと第2発熱素子群Bは、それぞれについて
分割された各通電時間の内から選択された互いに隣接す
る通電時間AL3、BL1内で交互に発熱駆動されるこ
ととなり、従って、印判用部材7に形成される捺印部2
1と薄膜層22との境界が更に明瞭となるので、捺印部
21の独立した明瞭性を更に容易に確保することができ
る。
【0051】次に、第3実施形態におけるサーマルヘッ
ド10の発熱素子を発熱駆動する方法について図15乃
至図17に基づき説明する。図15は発熱素子11にお
ける第1発熱素子群と第2発熱素子群とにより千鳥状態
で加熱する状態を模式的に示す説明図、図16は発熱素
子11を発熱駆動する際における信号のタイミングチャ
ート、図17は発熱素子の駆動状態を模式的に示す説明
図である。
【0052】第3実施形態においてサーマルヘッド10
の発熱素子11は、図15に示すように、その発熱駆動
上、一端(例えば、上端)から奇数番目に配置された第
1発熱素子群Aと偶数番目に配置された第2発熱素子群
Bとに区分されており、且つ、各第1発熱素子群A、第
2発熱素子群Bのそれぞれについて通電時間がA1、A
2及びB1、B2に2分割されている。このとき、通電
時間A1、A2又はB1、B2にて発熱駆動される駆動
データは同一データであり、従って、各第1及び第2発
熱素子群A、Bは、サーマルヘッド10の移動に伴い駆
動データに従って、それぞれ2つの通電時間A1、A2
又はB1、B2内で2回ずつ交互に発熱駆動されて印判
用部材7の表面にて千鳥状態で1ライン分の加熱が行わ
れる。このように、第1発熱素子群Aと第2発熱素子群
Bとに区分して交互に発熱駆動するのは、サーマルヘッ
ド10に対する蓄熱の影響を可能な限り排除するためで
ある。また、発熱素子11の両端から所定数(図15で
は所定数は5に設定されている)の発熱素子11は、常
時オン駆動される。従って、第1発熱素子群A及び第2
発熱素子群Bが発熱駆動されるタイミングで常に2回ず
つ合計4回オン駆動され、これより発熱領域は図15に
示すように一部ラップされることとなる。このように、
発熱素子11の両端から所定数の発熱素子11を常時オ
ン駆動するのは、印判用部材7の両端部を確実に加熱溶
融して薄膜層22を形成することにより、そのシール性
を向上するためである。
【0053】次に、発熱素子11における第1発熱素子
群Aと第2発熱素子群Bを発熱駆動する方法について図
16、図17に基づき説明する。図16において、1ラ
インの発熱駆動時間(印字周期)は80msecに設定
されており、この印字周期内で第1発熱素子群A及び第
2発熱素子群Bが、通電時間A1内で第1発熱素子群
A、通電時間B1内で第2発熱素子群B、通電時間A2
内で第1発熱素子群A、通電時間B2内で第2発熱素子
群Bの順で通電駆動される。各発熱素子群の通電時間
は、それぞれ20msecに設定されている。
【0054】また、制御ユニット78からラッチ回路8
0に出力される第1発熱素子群A及び第2発熱素子群B
に対するストローブ信号のオン時間中に、制御ユニット
78からラッチ回路80に対して2つのラッチ信号L
1、L2が出力され、これにより各ストローブ信号A、
Bは、それぞれ2つのストローブ信号A1、A2、B
1、B2に分割される。ここに、各ストローブ信号は、
A1、B1、A2、B2の順に設定されており、この順
番で第1発熱素子群A及び第2発熱素子群Bに通電が行
われる。このように、各ストローブ信号を配置すること
により、第1発熱素子群Aと第2発熱素子群Bとが交互
に通電される。
【0055】続いて、前記した駆動タイミングに従って
第1発熱素子群A、第2発熱素子群Bの発熱駆動を行う
方法について図17に基づき説明する。ここに、図17
において、黒丸●はオンドット、白丸○はオフドットを
示す。また、副走査方向はサーマルヘッド10の移動方
向に対応し、主走査方向は発熱素子11の列方向に対応
する。更に、制御ユニット78のRAMには、少なくと
も副走査方向における過去(前回)、現在(今回)及び
未来(次回)の駆動データ(印字データ)、及び、主走
査方向における現在の駆動データの前後の駆動データが
記憶されており、以下の説明においては過去及び未来の
駆動データの状況(オン又はオフの状況)に従って履歴
制御を行い、現在のオン駆動データに基づき各第1発熱
素子群A、第2発熱素子群Bの発熱駆動方法について説
明することとする。尚、各発熱素子11の発熱駆動を行
うに際しては、副走査方向における履歴制御が優先さ
れ、また、主走査方向の制御は、過去及び未来の駆動デ
ータが共にオンである場合にのみ行われる。
【0056】先ず、副走査方向の制御において過去の駆
動データがオン、未来の駆動データがオフの場合に現在
のオン駆動データに基づき発熱素子11を駆動するにつ
いては、第1発熱素子群Aは通電時間A1で、また、第
2発熱素子群Bは通電時間B1でオン駆動される。従っ
て、通電時間A2、B2では駆動されないこととなり、
これにより駆動データが間引かれて通電時間が1/2に
される。
【0057】また、過去及び未来の駆動データが共にオ
フの場合には、第1発熱素子群Aは通電時間A2で、ま
た、第2発熱素子群Bは通電時間B1でオン駆動され
る。この場合においても、通電時間A1、B2では駆動
されないことから、駆動データが間引かれて通電時間が
1/2にされる。
【0058】更に、過去の駆動データがオフ、未来の駆
動データがオフの場合には、第1発熱素子群Aは通電時
間A2で、また、第2発熱素子群Bは通電時間B2でオ
ン駆動される。この場合においても、通電時間A1、B
1では駆動されないことから、駆動データが間引かれて
通電時間が1/2にされる。
【0059】これに対して主走査方向の制御について
は、前記のように副装置方向の制御が優先されることか
ら3種類のパターンが存在するが、いずれのパターンに
おいても第1発熱素子群Aは通電時間A2、第2発熱素
子群Bは通電時間B1で駆動される。従って、通電時間
A1、B2では各発熱素子群A、Bがオン駆動されるこ
とはなく、これにより前記の場合と同様現在のオン駆動
データを印字するについて通電時間を1/2にすること
ができる。
【0060】前記のように現在のオン駆動データに基づ
き第1発熱素子群A、第2発熱素子群Bの発熱駆動を行
うことにより、各発熱素子11の駆動時間を短くして印
判用部材7に薄膜層22を形成するに必要な発熱駆動デ
ータの間引きが行われるので、捺印部21の独立した明
瞭性を確保することができるとともに、サーマルヘッド
10に対する蓄熱の影響を排除することができる。ま
た、第1発熱素子群A、第2発熱素子群Bを発熱駆動す
るについて、前記のように通電時間を選択することによ
り、薄膜層22のシール性に影響を与えることはなく、
従って、薄膜層22の形成につき発熱素子11の通電時
間が短くなった場合にも薄膜層22のシール性が低下す
ることはない。これにより、捺印部21の独立した明瞭
性と薄膜層22の確実なシール性との両立を図ることが
できるものである。
【0061】また、制御ユニット78のRAMに記憶さ
れた過去及び未来の駆動データがオン状態にある場合
に、オン状態にある現在の発熱駆動データに基づき第1
発熱素子群Aと第2発熱素子群Bは、それぞれについて
分割された各通電時間の内から選択された互いに隣接す
る通電時間A2、B1内で交互に発熱駆動されることと
なり、従って、印判用部材7に形成される捺印部21と
薄膜層22との境界が更に明瞭となるので、捺印部21
の独立した明瞭性を更に容易に確保することができる。
【0062】次に、第4実施形態におけるサーマルヘッ
ド10の発熱素子を発熱駆動する方法について図18及
び図19に基づき説明する。図18は発熱素子11を発
熱駆動する際における信号のタイミングチャート、図1
9は発熱素子の駆動状態を模式的に示す説明図である。
尚、発熱素子11における第1発熱素子群Aと第2発熱
素子群Bとにより千鳥状態で加熱する点については、図
15に示す第3実施形態の場合と同様である。
【0063】図18において、1ラインの発熱駆動時間
(印字周期)は80msecに設定されており、この印
字周期内で第1発熱素子群A及び第2発熱素子群Bが、
通電時間A1内で第1発熱素子群A、通電時間B1内で
第2発熱素子群B、通電時間A2内で第1発熱素子群
A、通電時間B2内で第2発熱素子群Bの順で通電駆動
される。各発熱素子群の通電時間は、それぞれ20ms
ecに設定されている。
【0064】また、制御ユニット78からラッチ回路8
0に出力される第1発熱素子群A及び第2発熱素子群B
に対するストローブ信号A1、B1、A2、B2(図1
6参照)のオン時間中に、制御ユニット78からラッチ
回路80に対して2つのラッチ信号L1、L2が出力さ
れ、これにより各ストローブ信号は、それぞれ2つのス
トローブ信号A1L1、A1L2、B1L1、B1L
2、A2L1、A2L2B2L1、B2L2に分割され
る。ここに、各ストローブ信号は、A1、B1、A2、
B2の順に設定されており、この順番で第1発熱素子群
A及び第2発熱素子群Bに通電が行われる。このよう
に、各ストローブ信号を配置することにより、第1発熱
素子群Aと第2発熱素子群Bとが交互に通電される。ま
た、前記各ラッチ信号L1、L2により分割されたスト
ローブ信号A1L1等は、元の信号A1等のほぼ1/2
のパルス幅を有する。
【0065】続いて、前記した駆動タイミングに従って
第1発熱素子群A、第2発熱素子群Bの発熱駆動を行う
方法について図19に基づき説明する。ここに、図19
において、黒丸●はオンドット、白丸○はオフドットを
示す。また、副走査方向はサーマルヘッド10の移動方
向に対応し、主走査方向は発熱素子11の列方向に対応
する。更に、制御ユニット78のRAMには、少なくと
も副走査方向における過去(前回)、現在(今回)及び
未来(次回)の駆動データ(印字データ)、及び、主走
査方向における現在の駆動データの前後の駆動データが
記憶されており、以下の説明においては過去及び未来の
駆動データの状況(オン又はオフの状況)に従って履歴
制御を行い、現在のオン駆動データに基づき各第1発熱
素子群A、第2発熱素子群Bの発熱駆動方法について説
明することとする。尚、各発熱素子11の発熱駆動を行
うに際しては、副走査方向における履歴制御が優先さ
れ、また、主走査方向の制御は、過去及び未来の駆動デ
ータが共にオンである場合にのみ行われる。
【0066】先ず、副走査方向の制御において過去の駆
動データがオン、未来の駆動データがオフの場合に現在
のオン駆動データに基づき発熱素子11を駆動するにつ
いては、第1発熱素子群Aは通電時間A1L1で、ま
た、第2発熱素子群Bは通電時間B1L1でオン駆動さ
れる。従って、通電時間A1L2、B1L2、A2、B
2では駆動されないこととなり、これにより駆動データ
が間引かれて通電時間が1/4にされる。
【0067】また、過去及び未来の駆動データが共にオ
フの場合には、第1発熱素子群Aは通電時間A2L1
で、また、第2発熱素子群Bは通電時間B1L2でオン
駆動される。この場合においても、通電時間A1、B1
L1、A2L2、B2では駆動されないことから、駆動
データが間引かれて通電時間が1/4にされる。
【0068】更に、過去の駆動データがオフ、未来の駆
動データがオフの場合には、第1発熱素子群Aは通電時
間A2L2で、また、第2発熱素子群Bは通電時間B2
L2でオン駆動される。この場合においても、通電時間
A1、B1、A2L1、B2L1では駆動されないこと
から、駆動データが間引かれて通電時間が1/4にされ
る。
【0069】これに対して主走査方向の制御について
は、前記のように副装置方向の制御が優先されることか
ら3種類のパターンが存在するが、いずれのパターンに
おいても第1発熱素子群Aは通電時間A2L1、第2発
熱素子群Bは通電時間B1L2で駆動される。従って、
通電時間A1、B1L1、A2L2、B2では各発熱素
子群A、Bがオン駆動されることはなく、これにより前
記の場合と同様現在のオン駆動データを印字するについ
て通電時間を1/4にすることができる。
【0070】前記のように現在のオン駆動データに基づ
き第1発熱素子群A、第2発熱素子群Bの発熱駆動を行
うことにより、各発熱素子11の駆動時間を短くして印
判用部材7に薄膜層22を形成するに必要な発熱駆動デ
ータの間引きが行われるので、捺印部21の独立した明
瞭性を確保することができるとともに、サーマルヘッド
10に対する蓄熱の影響を排除することができる。ま
た、第1発熱素子群A、第2発熱素子群Bを発熱駆動す
るについて、前記のように通電時間を選択することによ
り、薄膜層22のシール性に影響を与えることはなく、
従って、薄膜層22の形成につき発熱素子11の通電時
間が短くなった場合にも薄膜層22のシール性が低下す
ることはない。これにより、捺印部21の独立した明瞭
性と薄膜層22の確実なシール性との両立を図ることが
できるものである。
【0071】また、制御ユニット78のRAMに記憶さ
れた過去及び未来の駆動データがオン状態にある場合
に、オン状態にある現在の発熱駆動データに基づき第1
発熱素子群Aと第2発熱素子群Bは、それぞれについて
分割された各通電時間の内から選択された互いに隣接す
る通電時間A2L1、B1L2内で交互に発熱駆動され
ることとなり、従って、印判用部材7に形成される捺印
部21と薄膜層22との境界が更に明瞭となるので、捺
印部21の独立した明瞭性を更に容易に確保することが
できる。
【0072】尚、本発明は前記各第1乃至第4実施形態
に限定されものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲内で種々の改良、変更が可能であることは勿論であ
る。
【0073】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1に係るサーマ
ルヘッド駆動装置では、第1発熱素子群と第2発熱素子
群とを交互に発熱駆動するについて、記憶手段に記憶さ
れた前回及び次回の発熱駆動データにおけるオン・オフ
状態に従い、駆動時間分割手段により分割された駆動時
間の一部を選択しつつ駆動制御手段により発熱駆動され
ることに基づき、第1発熱素子群と第2発熱素子群と
は、前回及び次回の発熱駆動データに従って、複数に分
割された駆動時間の一部を選択しつつ発熱駆動され、こ
れにより各発熱素子の駆動時間を短くして被加熱シート
にインク不透過部を形成するに必要な発熱駆動データの
間引きが行われるので、インク透過部の独立した明瞭性
を確保することができるとともに、サーマルヘッドに対
する蓄熱の影響を排除することができる。また、駆動時
間の選択は、インク不透過部のシール性に影響を与えな
い範囲で行われており、従って、インク不透過部の形成
につき発熱素子の駆動時間が短くなった場合にもインク
不透過部のシール性が低下することはなく、これによ
り、インク透過部の独立した明瞭性とインク不透過部の
確実なシール性との両立を図ることができる。
【0074】また、請求項2に係るサーマルヘッド駆動
装置では、複数の各ラッチ信号により第1発熱素子群と
第2発熱素子群の駆動時間を分割するにつき、ラッチ回
路を設ける簡単な構成により駆動時間分割手段を実現す
ることができる。
【0075】更に、請求項3に係るサーマルヘッド駆動
装置では、第1発熱素子群駆動用の駆動時間と第2発熱
素子群駆動用の駆動時間を交互に配置することにより、
被加熱シートを千鳥状に加熱してインク不透過部が形成
される。
【0076】また、請求項4に係るサーマルヘッド駆動
装置では、駆動時間分割手段を介して複数に分割された
駆動時間を更にラッチ信号により複数の駆動時間に分割
すれば、請求項1の駆動装置の場合と同様、各発熱素子
の駆動時間を短くして被加熱シートにインク不透過部を
形成するに必要な発熱駆動データの間引きが行われるの
で、インク透過部の独立した明瞭性を確保することがで
きるとともに、サーマルヘッドに対する蓄熱の影響を排
除することができる。また、駆動時間の選択は、インク
不透過部のシール性に影響を与えない範囲で行われてお
り、従って、インク不透過部の形成につき発熱素子の駆
動時間が短くなった場合にもインク不透過部のシール性
が低下することはない。
【0077】更に、請求項5に係るサーマルヘッド駆動
装置では、記憶手段に記憶された前回及び次回の発熱駆
動データがオン状態にある場合に、オン状態にある今回
の発熱駆動データに基づき第1発熱素子群と第2発熱素
子群は、それぞれについて駆動時間分割手段により分割
された各駆動時間の内から駆動制御手段を介して選択さ
れた互いに隣接する駆動時間内で交互に発熱駆動される
こととなり、従って、被加熱シートに形成されるインク
透過部とインク不透過部との境界が更に明瞭となるの
で、インク透過部の独立した明瞭性を更に容易に確保す
ることができる。
【0078】また、請求項6及び請求項7に係るサーマ
ルヘッド駆動装置では、被加熱シートとして、多孔性樹
脂シートを使用したので、サーマルヘッドを介してイン
ク透過部の明瞭性とインク不透過部のシール性とを両立
させた印判を容易に形成することができる。
【0079】更に、請求項8に係るサーマルヘッド駆動
装置では、特に、多孔性樹脂シートにおける両端部を確
実に溶融固化してシール性の高いインク不透過部を形成
することができる。
【0080】以上の通り本発明は、被印字媒体として連
続気泡を有する多孔性樹脂シートを使用してインク透過
部とインク不透過部とからなる印判を作成する場合に発
熱素子の加熱に伴う蓄熱の影響を排除しつつ、インク透
過部の独立した明瞭性とインク不透過部の確実なシール
性との両立を図ることが可能であり、もって品質良好な
印判を作成することが可能なサーマルヘッド駆動装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】印判製造装置の縦断正面図である。
【図2】印判製造装置の一部を省略して示す縦断側面図
である。
【図3】印判製造装置の斜視図である。
【図4】印判製造装置における加熱溶融機構の分解斜視
図である。
【図5】印判製造装置の制御系を示すブロック図であ
る。
【図6】印判用部材を作成する材料となる多孔性樹脂シ
ートの斜視図である。
【図7】印判用部材の斜視図である。
【図8】印判用部材にインク透過性のインク捺印部とイ
ンク不透過性の薄膜部とを形成した印判の斜視図であ
る。
【図9】印判が取り付けられたスタンパの断面図であ
る。
【図10】発熱素子における第1発熱素子群と第2発熱
素子群とにより千鳥状態で加熱する状態を模式的に示す
説明図である。
【図11】第1実施形態において発熱素子を発熱駆動す
る際における信号のタイミングチャートである。
【図12】第1実施形態において発熱素子の駆動状態を
模式的に示す説明図である。
【図13】第2実施形態において発熱素子を発熱駆動す
る際における信号のタイミングチャートである。
【図14】第2実施形態において発熱素子の駆動状態を
模式的に示す説明図である。
【図15】発熱素子における第1発熱素子群と第2発熱
素子群とにより千鳥状態で加熱する状態を模式的に示す
説明図である。
【図16】第3実施形態において発熱素子を発熱駆動す
る際における信号のタイミングチャートである。
【図17】第3実施形態において発熱素子の駆動状態を
模式的に示す説明図である。
【図18】第4実施形態において発熱素子を発熱駆動す
る際における信号のタイミングチャートである。
【図19】第4実施形態において発熱素子の駆動状態を
模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 多孔性樹脂シート 7 印判用部材 10 サーマルヘッド 11 発熱素子 12 バネ 20 印判 21 捺印部 22 薄膜層 78 制御ユニット 80 ラッチ回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱シートに対して、列状に配置さ
    れた複数の発熱素子が形成されたサーマルヘッドを押圧
    しつつ相対移動させるとともに、各発熱素子の一端から
    奇数番目に配置された第1発熱素子群と偶数番目に配置
    された第2発熱素子群とを駆動データに従って交互に発
    熱駆動し、被加熱シート上にて千鳥状態で1ライン分の
    加熱を行うサーマルヘッド駆動装置において、 前記第1発熱素子群及び第2発熱素子群を発熱駆動する
    駆動時間のそれぞれを複数の駆動時間に分割する駆動時
    間分割手段と、 前記各発熱素子のオン・オフ状態を示す発熱駆動データ
    に関し、サーマルヘッドの相対移動方向について少なく
    とも前回、今回及び次回の発熱駆動データを記憶する記
    憶手段と、 前記記憶手段に記憶されたオン状態にある今回の発熱駆
    動データに基づき第1発熱素子群及び第2発熱素子群を
    交互に発熱駆動するについて、前回及び次回の発熱駆動
    データにおけるオン・オフ状態に従い前記駆動時間分割
    手段により分割された駆動時間の一部を選択して発熱駆
    動する駆動制御手段とを備えたことを特徴とするサーマ
    ルヘッド駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動時間分割手段は、前記第1発
    熱素子群及び第2発熱素子群を発熱駆動する駆動時間内
    で複数のラッチ信号を発生し、第1発熱素子群及び第2
    発熱素子群の駆動時間のそれぞれを各ラッチ信号により
    複数の駆動時間に分割することを特徴とする請求項1記
    載のサーマルヘッド駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動時間分割手段は、その分割し
    た各駆動時間を前記第1発熱素子群駆動用の駆動時間と
    第2発熱素子群駆動用の駆動時間とを交互に配置するこ
    とを特徴とする請求項1記載のサーマルヘッド駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 前記駆動時間分割手段は、前記第1発
    熱素子群の駆動時間及び第2発熱素子の駆動時間内で複
    数のラッチ信号を発生し、各駆動時間のそれぞれを各ラ
    ッチ信号により複数の駆動時間に分割することを特徴と
    する請求項3記載のサーマルヘッド駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段に記憶された前回及び次
    回の発熱駆動データがオン状態にある場合、第1発熱素
    子群及び第2発熱素子群は、それぞれについて駆動時間
    分割手段により分割された各駆動時間の内から駆動制御
    手段を介して選択された互いに隣接する駆動時間内で交
    互に発熱駆動されることを特徴とする請求項1乃至請求
    項4のいずれかに記載のサーマルヘッド駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記被加熱シートは連続気泡を有する
    多孔性樹脂シートから構成されていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のサーマルヘッ
    ド駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記多孔性樹脂シートは、前記発熱素
    子を介して発熱駆動された部分が溶融固化されてインク
    の透過を阻止する薄膜層となり、発熱素子を介して発熱
    駆動されない部分がインク透過性を保持することにより
    印判を構成することを特徴とする請求項6記載のサーマ
    ルヘッド駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記第1発熱素子群及び第2発熱素子
    群の内その両端から所定数の発熱素子は、常時オン駆動
    されることを特徴とする請求項7記載のサーマルヘッド
    駆動装置。
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