JPH0931370A - 固形製剤のコーティング剤 - Google Patents

固形製剤のコーティング剤

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JPH0931370A
JPH0931370A JP7205181A JP20518195A JPH0931370A JP H0931370 A JPH0931370 A JP H0931370A JP 7205181 A JP7205181 A JP 7205181A JP 20518195 A JP20518195 A JP 20518195A JP H0931370 A JPH0931370 A JP H0931370A
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insoluble polymer
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JP7205181A
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Yasuaki Muto
泰明 武藤
Yoshiro Onda
吉朗 恩田
Yoshiaki Kawashima
嘉明 川島
Naoaki Maruyama
直亮 丸山
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩類等を添加する必要がなく、水中に投入後
容易に平均粒子径1μm以下に分散して水性コーティン
グ液となり、その水性コーティング液は安定性および造
膜性に優れ、低コーティング量で目的の効果を発揮する
ことができる固形製剤のコーティング剤を提供すること
である。 【解決手段】 水不溶性ポリマーと分散剤との重量比が
88:12〜98:2である分散剤を含有した水不溶性
ポリマーの水性エマルジョンを凍結乾燥させた固形製剤
のコーティング剤であって、水に再投入後に平均粒子径
1μm以下に分散して水性コーティング液になることを
特徴とする固形製剤のコーティング剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固形製剤に被覆を
施すためのコーティング剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固形製剤には、その目的に応じて各種の
基剤がコーティングされる。腸溶被覆を施した腸溶製剤
は、酸に弱い薬物を胃酸から保護するとともに、胃壁に
対する刺激、傷害を有する薬物から胃粘膜を保護し、腸
に至って溶解し、そこで薬理作用を発揮する。また、不
溶性被覆を施した徐放製剤は、薬物の放出性を制御し、
持続的に薬効を発揮する。
【0003】このようなコーティングの基剤としては、
主としてセルロース系あるいはアクリル系の水不溶性ポ
リマーが使用されている。腸溶性のコーティング基剤に
は、セルロース系のポリマーとして、例えば、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、セル
ロースアセテートフタレート、セルロースアセテートト
リメリテート、カルボキシメチルエチルセルロースが、
アクリル系のポリマーとして、例えば、メタクリル酸と
アクリル酸エチルあるいはメタクリル酸メチルとの共重
合体が挙げられる。
【0004】また、徐放性のコーティング基剤には、例
えば、エチルセルロース、アクリル酸エチルとメタクリ
ル酸メチルとの共重合体、アクリル酸エチルとメタクリ
ル酸メチルとメタクリル酸トリメチルアンモニウムエチ
ルとの共重合体、メタクリル酸ブチルとメタクリル酸メ
チルとメタクリル酸ジエチルアミノエチルとの共重合体
が挙げられる。
【0005】これらのコーティング基剤に用いるポリマ
ーは、有機溶剤に溶解したり、水性ラテックスまたは水
分散液としてコーティング処理に使用される。近年、有
機溶剤の使用が環境問題から規制される方向にあり、コ
ーティング処理は水系で行うことが普及しつつある。
【0006】水性ラテックスは造膜性に優れるが、水が
大量に配合されているため輸送等の取扱いが困難なばか
りか、ラテックスが破壊されないように保存しなければ
ならず、また、水に対して化学的に不安定なポリマーで
は長期間保存することはできないため、粉末化して水に
投入して再分散できるよう噴霧乾燥する方法が考案され
ている。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】このような技術としては、セルロース系の
ポリマーとして、特公昭61-56221号公報に、セルロース
アセテートフタレートを乳化し、次いで凝集防止剤とし
てリン酸塩を添加してから噴霧乾燥することで、水に再
分散するポリマー粉末を得る方法が記載されている。こ
の方法では、固形腸溶製剤のコーティング被膜中にカル
ボン酸のアルカリ塩が残留するため、耐酸性が十分では
なく、また、吸湿性が高く保存安定性も十分なものでは
なかった。
【0008】アクリル系のポリマーとしては、特開昭63
-46229号公報に、アクリル酸および/またはメタクリル
酸とそれらの低級アルキルエステルとの共重合体を噴霧
乾燥する方法が、特開昭57-130924 号公報に、アクリル
酸および/またはメタクリル酸のアルキルエステルとそ
れらのアルキルアミノエステル共重合体等が記載されて
いる。しかしながら、これらの方法では、水に投入して
再分散させたときに微粒化されたラテックスにもどらな
いため十分なコーティング性能が得られなかった。
【0009】本発明者は、上記問題点に鑑みて鋭意研究
した結果、水不溶性ポリマーと分散剤との特定組成の混
合物の水性エマルジョンを凍結乾燥させたコーティング
剤を、水中に投入すると平均粒子径1μm以下に分散し
て水性コーティング液となり、その水性コーティング液
は安定性および造膜性に優れ、固形製剤に対して低コー
ティング量で目的の効果を発揮できることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0010】本発明の目的は、塩類等を添加する必要が
なく、水中に投入後容易に平均粒子径1μm以下に分散
して水性コーティング液となり、その水性コーティング
液は安定性および造膜性に優れ、低コーティング量で目
的の効果を発揮することができる固形製剤のコーティン
グ剤を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、水
不溶性ポリマーと分散剤との重量比が88:12〜9
8:2である分散剤を含有した水不溶性ポリマーの水性
エマルジョンを凍結乾燥させた固形製剤のコーティング
剤であって、水に再投入後に平均粒子径1μm以下に分
散して水性コーティング液になることを特徴とする固形
製剤のコーティング剤を提供するものである。
【0012】また、本発明は、前記水不溶性ポリマー
が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、
ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシ
ネート、セルロースアセテートフタレート、セルロース
アセテートトリメリテート、カルボキシメチルエチルセ
ルロース、エチルセルロースからなる群より選ばれた少
なくとも1種以上のセルロース系ポリマーであることを
特徴とする前記記載の固形製剤のコーティング剤を提供
するものである。
【0013】さらに、本発明は、前記水不溶性ポリマー
が、アクリル酸またはメタクリル酸とアクリル酸および
/またはメタクリル酸の低級アルキルエステルとの共重
合体、アクリル酸の低級アルキルエステルとメタクリル
酸の低級アルキルエステルとの共重合体、アクリル酸お
よび/またはメタクリル酸の低級アルキルエステルとア
クリル酸および/またはメタクリル酸のジエチルアミノ
エチルまたはトリメチルアンモニウムエチルエステルと
の共重合体からなる群より選ばれた少なくとも1種以上
のアクリル系ポリマーであることを特徴とする前記記載
の固形製剤のコーティング剤を提供するものである。
【0014】また、本発明は、前記分散剤が、ポリビニ
ルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ラウリ
ル硫酸ナトリウムからなる群より選ばれた少なくとも1
種以上の分散剤であることを特徴とする前記記載の固形
製剤のコーティング剤を提供するものである。
【0015】さらに、本発明は、前記ポリビニルアルコ
ールのけん化度が76〜96モル%の範囲であることを
特徴とする前記記載の固形製剤のコーティング剤を提供
するものである。
【0016】また、本発明は、前記分散剤を含有した水
不溶性ポリマーの水性エマルジョンが、該水不溶性ポリ
マーを水と任意の割合で混合できる有機溶媒または該有
機溶媒と水との混合溶媒に溶解して水不溶性ポリマー溶
液を調製し、該水不溶性ポリマー溶液と水とを混合させ
て自己乳化して得た水性エマルジョンであることを特徴
とする前記記載の固形製剤のコーティング剤を提供する
ものである。
【0017】本発明の固形製剤のコーティング剤は、分
散剤を特定組成比で含有するコーティング用水不溶性ポ
リマーの水性エマルジョンを凍結乾燥させたものであ
る。このコーティング剤は、水に再投入後に平均粒子径
1μm以下に分散し水性コーティング液となる。
【0018】本発明に用いる固形製剤をコーティングす
る基剤となる水不溶性ポリマーには、腸溶性の基剤に
は、セルロース系のポリマーとして、例えば、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、セル
ロースアセテートフタレート、セルロースアセテートト
リメリテート、カルボキシメチルエチルセルロースが、
アクリル系のポリマーとして、例えば、メタクリル酸と
アクリル酸エチルあるいはメタクリル酸メチルとの共重
合体が挙げられる。
【0019】また、徐放性の基剤には、例えば、エチル
セルロース、アクリル酸エチルとメタクリル酸メチルと
の共重合体、アクリル酸エチルとメタクリル酸メチルと
メタクリル酸トリメチルアンモニウムエチルとの共重合
体、メタクリル酸メチルとメクリル酸ブチルとアクリル
酸ジエチルアミノエチルとの共重合体が挙げられる。
【0020】これらのポリマーは単独で使用しても、2
種以上を混合して使用しても良い。
【0021】本発明に用いる分散剤としては、ポリビニ
ルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ラウリ
ル硫酸ナトリウムが好ましく、なかでもポリビニルアル
コールが好適である。
【0022】ポリビニルアルコールとしては、けん化度
および重合度は特に制限されるものではないが、けん化
度については76〜96モル%のものが好ましい。けん
化度がこの範囲より高いと、ポリビニルアルコールの水
への溶解性が低下するため、水に再投入後に平均粒子径
が大きくなる傾向があり、また、この範囲より低いとポ
リビニルアルコールを水に溶解して添加することが困難
となる。重合度についてはポリビニルアルコール、ヒド
ロキシプロピルセルロースのいずれの場合においても低
い方が好ましい。
【0023】水不溶性ポリマーへの分散剤の添加量、す
なわち、水不溶性ポリマーと分散剤との組成比は、重量
比で88:12〜98:2でなければならず、さらに好
ましくは、92:8〜97:3の重量比である。分散剤
の含有量が、2重量比より少ないとコーティング剤の再
分散性が悪化し、また12重量比より多いと分散剤が水
溶性であるため形成されたコーティング膜の水透過が高
くなり、耐酸性を損ねる。
【0024】水不溶性ポリマーと分散剤の水性エマルジ
ョンは、セルロース系のポリマーでは該ポリマーの有機
溶媒溶液を乳化する方法(特開平6−293633号公
報)、水と任意の割合で混合できる有機溶媒溶液を水と
混合して拡散する方法(特願平5−331431号、特
願平5−331432号)等により得ることができる。
さらに常法に従って蒸留または減圧蒸留により有機溶媒
を除去することで、水性エマルジョンが得られる。ま
た、有機溶媒除去、濃縮を限外濾過膜を用いて行う方法
もある。アクリル系のポリマーでは通常の乳化重合の方
法(特公平3−37562号公報 、特公平4−192
09号公報、特開昭61−100527号公報)により
得られる。
【0025】これらの水性エマルジョンは、濃縮して濃
度を高くしておくことが後の凍結乾燥工程の経済性の面
から望ましく、本発明においては、通常、濃度は8〜3
0%が用いられる。分散剤は、上記エマルジョンを製造
した後水溶液として添加しても、また、上記エマルジョ
ンを生成する際の水に溶液として添加しておいてもよ
い。
【0026】こうして得られた水性エマルジョンは、さ
らに凍結乾燥することにより、本発明の固形製剤のコー
ティング剤が得られる。凍結乾燥は、常法に従えば良
い。乾燥の方法としては、噴霧乾燥等の方法があるが、
凍結乾燥以外の方法では再分散性に優れるコーティング
剤が得られない。凍結乾燥により得られるコーティング
剤は粉末状あるいは板状となるが、これをそのまま使用
しても粉砕して使用しても良い。
【0027】以上のようにして得られる本発明のコーテ
ィング剤を水に添加し攪拌しながら分散することによ
り、水不溶性ポリマーが平均粒子径1μm以下に分散し
た水性コーティング液が得られる。
【0028】水性コーティング液には製剤学的に認めら
れている薬物、添加剤、例えば可塑剤、着色料、顔料、
粘着防止剤等を加えることは自由である。可塑剤として
は、例えば、クエン酸トリエチル、トリアセチンを加え
ることができる。
【0029】この水性コーティング液による固形製剤の
コーティング処理は、水性コーティング液をコーティン
グ装置によって、固形製剤に噴射した後、液を乾燥させ
て膜を造ることで完了する。コーティングは、例えば流
動層コーティング装置、パンコーティング装置、通気式
回転ドラム型コーティング装置等を利用して常法に従っ
て行えば良い。
【0030】
【実施例】本発明を実施例を挙げてさらに詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるもので
はない。
【0031】「実施例1」ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロースフタレート(HP−55:信越化学工業製)
1.06kgを、重量比である(エタノール)/(水)
が7/3の混合溶媒25.74kgに溶かしポリマー溶
液を調製した。ポリマー溶液を100rpmの強さで攪
拌しながら速度10kg/秒で水153.36kgを投
入して乳化を行った。得られた乳化原液を室温下で、分
画分子量20万、濾過面積0.65m2のポリスルホン
製の平膜で固形分濃度が15重量%になるまで濃縮し
た。
【0032】この濃度15重量%のエマルジョンに対し
て4倍量の水を加えて希釈し、さらに前記の方法と同様
に固形分濃度15重量%まで濃縮を行った。さらに濃縮
液に対して9倍量の水を加えて希釈し、濃縮を行い、固
形分濃度10重量%の水性エマルジョンを得た。
【0033】このエマルジョン10gに、10%ポリビ
ニルアルコール(PA−05:信越化学工業製)水溶液
0.5gを添加し、凍結乾燥機(RLE−52:共和真
空技術製)により、−40℃、10〜4torrの真空
度で16時間乾燥してコーティング剤を得た。これを水
に再投入して分散させ水性コーティング液としたとこ
ろ、平均粒子径は0.2μmであった。
【0034】この凍結乾燥品を実際のコーティングと同
様に、10%水分散液とし、可塑剤としてクエン酸トリ
エチルをヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレー
ト(HP−55:信越化学工業製)に対して15重量%
添加し、ガラス板上にキャストしたところ、透明な連続
フィルムを形成した。得られたフィルムを、日本薬局方
が定める腸溶性製剤試験に準じてpH1.2の第1液
(人工胃液)に2時間浸漬したところフィルムに全く変
化が認められなかった。
【0035】「実施例2」実施例1の10%ポリビニル
アルコール水溶液の代わりに、10%ラウリル硫酸ナト
リウム水溶液1.0gを添加し、実施例1と同様に凍結
乾燥を行ったところ、水に再投入して分散させたときの
平均粒子径が0.7μmのコーティング剤が得られた。
【0036】「実施例3」メタクリル酸とアクリル酸エ
チルとの共重合体水性エマルジョン(L−30D55:
ロームファーマ製、固形分30%)10gに、0.75
%ポリビニルアルコール(PA−05:信越化学工業
製)水溶液20gを添加し、実施例1と同様の操作で凍
結乾燥を行った。
【0037】この凍結乾燥品を実際のコーティングと同
様に、10%水分散液とし、可塑剤としてクエン酸トリ
エチルを固形分に対して15重量%添加し、ガラス板上
にキャストしたところ、透明な連続フィルムを形成し
た。得られたフィルムを、日本薬局方が定める腸溶性製
剤試験に準じてpH1.2の第1液(人工胃液)に2時
間浸漬したところフィルムに全く変化が認められなかっ
た。
【0038】「実施例4」エチルセルロース(N−1
0:信越化学工業製)0.3kgをアセトン9.7kg
に溶かし、エチルセルロースの有機溶剤溶液を調製し
た。エチルセルロースの有機溶剤溶液を100rpmの
強さで攪拌しながら速度1kg/秒で水10kgを投入
して乳化を行った。得られたエマルジョンをエバポレー
ターによりジャケット温度50℃、真空度−500mm
Hgで減圧蒸留し溶媒を除去し、固形分濃度10重量%
の水性エマルジョンを得た。
【0039】このエマルジョン10gに、10%ポリビ
ニルアルコール(PA−18:信越化学工業製)水溶液
0.7gを添加し、実施例1と同様の操作で凍結乾燥を
行った。これを水に再投入して分散させ水性コーティン
グ液としたところ平均粒子径は0.3μmであった。
【0040】この凍結乾燥品を実際のコーティングと同
様に、10%水分散液とし、可塑剤可塑剤としてクエン
酸トリエチルをエチルセルロース(N−10:信越化学
工業製)に対して30重量%となるように添加し、ガラ
ス板上にキャストして透明な連続フィルムを調整した。
フィルムを実施例1と同様に第1液に対する試験を行っ
たところフィルムに全く変化は認められかった。
【0041】「比較例1」実施例1で使用したポリビニ
ルアルコールを添加したエマルジョンを噴霧乾燥機(Pu
lvis Mini Spray YAMATO(株)社製)により、吸気温度
120℃、排気温度60℃で粉末化を行った。得られた
粉末を水に投入すると、粉末は平均粒子径が5.1μm
となり、再分散されなかった。
【0042】
【発明の効果】本発明の固形製剤のコーティング剤は、
重合開始剤、連鎖移動剤、塩類等を添加する必要がな
く、水中に投入後容易に平均粒子径1μm以下に分散し
て安定性および造膜性に優れた水性コーティング液とな
る。その水性コーティング液は、固形製剤に安定性の優
れたコーティングができ、しかも低コーティング量で耐
酸性が得られる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水不溶性ポリマーと分散剤との重量比が
    88:12〜98:2である分散剤を含有した水不溶性
    ポリマーの水性エマルジョンを凍結乾燥させた固形製剤
    のコーティング剤であって、水に再投入後に平均粒子径
    1μm以下に分散して水性コーティング液になることを
    特徴とする固形製剤のコーティング剤。
  2. 【請求項2】 前記水不溶性ポリマーが、ヒドロキシプ
    ロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピ
    ルメチルセルロースアセテートサクシネート、セルロー
    スアセテートフタレート、セルロースアセテートトリメ
    リテート、カルボキシメチルエチルセルロース、エチル
    セルロースからなる群より選ばれた少なくとも1種以上
    のセルロース系ポリマーであることを特徴とする請求項
    1記載の固形製剤のコーティング剤。
  3. 【請求項3】 前記水不溶性ポリマーが、アクリル酸ま
    たはメタクリル酸とアクリル酸および/またはメタクリ
    ル酸の低級アルキルエステルとの共重合体、アクリル酸
    の低級アルキルエステルとメタクリル酸の低級アルキル
    エステルとの共重合体、アクリル酸および/またはメタ
    クリル酸の低級アルキルエステルとアクリル酸および/
    またはメタクリル酸のジエチルアミノエチルまたはトリ
    メチルアンモニウムエチルエステルとの共重合体からな
    る群より選ばれた少なくとも1種以上のアクリル系ポリ
    マーであることを特徴とする請求項1記載の固形製剤の
    コーティング剤。
  4. 【請求項4】 前記分散剤が、ポリビニルアルコール、
    ヒドロキシプロピルセルロース、ラウリル硫酸ナトリウ
    ムからなる群より選ばれた少なくとも1種以上の分散剤
    であることを特徴とする請求項1に記載の固形製剤のコ
    ーティング剤。
  5. 【請求項5】 前記ポリビニルアルコールのけん化度が
    76〜96モル%の範囲であることを特徴とする請求項
    4に記載の固形製剤のコーティング剤。
  6. 【請求項6】 前記分散剤を含有した水不溶性ポリマー
    の水性エマルジョンが、該水不溶性ポリマーを水と任意
    の割合で混合できる有機溶媒または該有機溶媒と水との
    混合溶媒に溶解して水不溶性ポリマー溶液を調製し、該
    水不溶性ポリマー溶液と水とを混合させて自己乳化して
    得た水性エマルジョンであることを特徴とする請求項
    1、2、3、4または5記載の固形製剤のコーティング
    剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013500280A (ja) * 2009-07-30 2013-01-07 エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング アニオン性ポリマー材料と6〜22個の炭素原子を有する飽和モノカルボン酸の塩とを含む組成物

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JP2013500280A (ja) * 2009-07-30 2013-01-07 エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング アニオン性ポリマー材料と6〜22個の炭素原子を有する飽和モノカルボン酸の塩とを含む組成物

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