JPH09312937A - 車両用電源分配装置 - Google Patents

車両用電源分配装置

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JPH09312937A
JPH09312937A JP9064701A JP6470197A JPH09312937A JP H09312937 A JPH09312937 A JP H09312937A JP 9064701 A JP9064701 A JP 9064701A JP 6470197 A JP6470197 A JP 6470197A JP H09312937 A JPH09312937 A JP H09312937A
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Keiichi Ozaki
圭一 尾▲崎▼
Nozomi Kawasaki
望美 川崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 何らかの要因によって遮断されたり、車両の
衝突によって電源線が損傷されることがあっても、常時
電源供給される必要のある負荷への電源供給を行えの電
源供給を確保することができる車両用電源分配装置を提
供する。 【解決手段】 電源をメイン電源線L13aを介して必
要時に負荷に、複数のバックアップ用電源線L13b及
びL13bAを介して常時負荷105,205に供給す
る。メイン電源線L13aとバックアップ用電源線L1
3bを同一の経路により、残りL13bAを異なる経路
により負荷105,205供給する。バックアップ電源
を負荷のうちの重要走行系負荷にも供給する。両電源の
分岐を電源ボックス10内において行う。電源制御手段
105が複数のバックアップ電源の供給を受けて動作
し、遮断手段101を制御してメイン電源の供給を遮断
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用電源分配装置
に係り、特に、電装品負荷などのように必要に応じて電
源供給すればよい負荷の他に、常時電源供給することを
必要とする負荷にも電源を供給するようにした車両用電
源分配装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、図7に示す
ような構成のものが一般に使用されている。同図におい
て、1は車両のエンジンルーム内に設置されたバッテリ
であり、電源はバッテリ1に近接して設置したヒュージ
ブルリンク(FL)ボックス2内のFL2a及び電源線
L1を介して車室内のヒューズボックス3に供給され
る。そして、このボックス3内においてヒューズ3a〜
3eなどにより、電源が必要に応じて供給されればよい
だけのランプのような負荷や、常時供給されることを必
要とするマイクロコンピュータ(μCOM)などを有す
るカーオーディオ、時計などの最近の車載機器や、車載
の各種制御ユニットなどの負荷に分配されている。
【0003】なお、μCOMは予め定められたプログラ
ムに従って処理を行う機能を有し、バックアップ電源に
よって常時電源供給を受けて各種データを保持しておく
ことを必要とすることが多く、一般に機器そのものの動
作は停止していても、電源供給を受け続けることを必要
としており、最近これを有する機器が多数使用されるよ
うになってきている。
【0004】しかし、図7について上述した従来の装置
では、いずれの負荷もFL2a及び電源線L1を介して
供給される同一の電源を使用しているため、ヒューズボ
ックス3の上流側の例えばX印で示す部分で電源線L1
が車体との間でショートすると、FL2aが溶断して全
ての負荷、すなわち、必要時に電源供給されればよい負
荷だけでなく常時電源供給される必要のあるμCOMも
動作しなくなってしまう。
【0005】そこで、バッテリ電源を電装品負荷などの
ように必要に応じて電源供給すればよい負荷用と、常時
電源供給することを必要とする負荷用とに分岐し、別々
の電源線によって電源を供給するようにした装置が例え
ば特開昭56−47330号公報において提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭56−
47330号公報において提案されているものでは、必
要に応じて電源供給すればよい負荷用と、常時電源供給
することを必要とする負荷用の電源線が混在して同一経
路を通って車体に配索されているにすぎない。このた
め、車両が衝突したときには、電源線の配索経路がそこ
にあると、場合によっては電源線が損傷して全ての負荷
の駆動が不能になってしまうという問題があった。
【0007】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、必要時に電源供給されればよい負荷への電源線が
何らかの要因によって遮断されたり、車両の衝突によっ
て電源線が損傷されることがあっても、常時電源供給さ
れる必要のある負荷への電源供給を確保することができ
るようにした車両用電源分配装置を提供することを課題
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
本発明により成された請求項1に記載の車両用電源分配
装置は、図1の基本構成図に示すように、バッテリ電源
をメイン電源とバックアップ電源に分岐し、前記メイン
電源を必要時に電源供給されればよい負荷に供給し、前
記バックアップ電源を常時電源供給される必要のある負
荷105,205に供給するようにした車両用電源分配
装置において、前記バックアップ電源を複数に分岐し、
そのうちの1つを前記メイン電源と同一の経路により、
残りを前記メイン電源の経路と異なる経路により常時電
源供給される必要のある負荷にそれぞれ供給するように
したことを特徴としている。
【0009】上記構成において、バッテリ電源をメイン
電源とバックアップ電源に分岐し、メイン電源を必要時
に電源供給されればよい負荷に供給し、バックアップ電
源を常時電源供給される必要のある負荷105,205
に供給するようにすることによって、メイン電源が何ら
かの要因によって遮断されることがあっても、常時電源
供給される必要のある負荷への電源供給がバックアップ
電源によって確保され、しかも複数に分岐したバックア
ップ電源の1つをメイン電源と同一の経路により、残り
をメイン電源の経路と異なる経路により常時電源供給さ
れる必要のある負荷にそれぞれ供給するようにしている
ので、車両が衝突しその箇所にメイン電源とともにバッ
クアップ電源があってともに損傷したとしても、異なる
経路を通るバックアップ電源を常時電源供給される必要
のある負荷に供給し続けることができる。
【0010】本発明により成された請求項2に記載の車
両用電源分配装置は、図1の基本構成図に示すように、
請求項1に記載の車両用電源分配装置において、前記複
数に分岐したバックアップ電源を前記負荷のうちの重要
走行系負荷にも供給できるようにしたことを特徴として
いる。
【0011】上記構成において、複数に分岐したバック
アップ電源を重要走行系負荷にも供給しているので、車
両が衝突しその箇所にメイン電源とともにバックアップ
電源があってともに損傷したとしても、バックアップ電
源を重要走行系負荷に供給し続けることができ、メイン
電源の遮断によって車両の走行が不能になることもな
い。
【0012】本発明により成された請求項3に記載の車
両用電源分配装置は、図1の基本構成図に示すように、
請求項1又は2に記載の車両用電源分配装置において、
前記バッテリ電源の分岐と前記バックアップ電源の分岐
を電源ボックス10内において行い、前記電源ボックス
が前記常時電源供給される必要のある負荷として前記分
岐した複数のバックアップ電源の供給を受けて動作する
電源制御手段105と、該電源制御手段の制御のもとで
前記メイン電源の供給を遮断する遮断手段101とを内
蔵していることを特徴としている。
【0013】上記構成において、メイン電源及びバック
アップ電源へのバッテリ電源の分岐とバックアップ電源
の分岐とを電源ボックス10内において行って、電源ボ
ックスの内蔵する常時電源供給される必要のある負荷と
しての電源制御手段が分岐した複数のバックアップ電源
によって動作して同じく電源ボックスに内蔵する遮断手
段にメイン電源の供給を遮断させるので、メイン電源の
遮断をバッテリ電源の分岐箇所で行えるようになり、メ
イン電源の遮断を効果的に行うことができる。
【0014】本発明により成された請求項4に記載の車
両用電源分配装置は、図1の基本構成図に示すように、
請求項1〜3のいずれかに記載の車両用電源分配装置に
おいて、前記メイン電源と前記バックアップ電源をメイ
ン電源線L13aと複数のバックアップ用電源線L13
b及びL13bAを介して前記電源ボックス外にそれぞ
れ導出し、前記メイン電源線と前記分岐したバックアッ
プ用電源線の少なくとも1つを同一の経路を通じて前記
電源ボックスから離れた位置に設置された負荷接続ボッ
クス20に供給し、前記分岐したバックアップ用電源線
の残りのものを前記メイン電源線と異なる経路を通じて
前記負荷接続ボックスに供給し、前記負荷接続ボックス
内で前記メイン電源を分岐して前記負荷接続ボックスに
接続した必要時に電源供給されればよい負荷に供給し、
前記負荷接続ボックス内で前記分岐した複数のバックア
ップ電源を前記負荷接続ボックスが内蔵する常時電源供
給される必要のある負荷としての負荷制御手段205に
供給するようにしたことを特徴としている。
【0015】上記構成において、メイン電源とバックア
ップ電源をメイン電源線L13aと複数のバックアップ
用電源線L13b及びL13bAを介して電源ボックス
外にそれぞれ導出し、メイン電源線と分岐バックアップ
用電源線の少なくとも1つを同一の経路を通じて電源ボ
ックスから離れた位置に設置された負荷接続ボックスに
供給し、分岐バックアップ用電源線の残りのものをメイ
ン電源線と異なる経路を通じて負荷接続ボックスに供給
し、負荷接続ボックス内でメイン電源を分岐して負荷接
続ボックスに接続した必要時に電源供給されればよい負
荷に供給し、負荷接続ボックス内で複数のバックアップ
電源を負荷接続ボックスが内蔵する常時電源供給される
必要のある負荷としての負荷制御手段205に供給する
とともに、必要時に電源供給されればよい負荷のうちの
重要走行系負荷にも供給できるようにしているので、電
源ボックスにおいてメイン電源が遮断され、負荷接続ボ
ックスにメイン電源が供給されていなくても、負荷接続
ボックスまで供給されている複数の分岐バックアップ電
源によって負荷制御手段の動作を確保することができ
る。
【0016】本発明により成された請求項5に記載の車
両用電源分配装置は、図1の基本構成図に示すように、
請求項3又は4に記載の車両用電源分配装置において、
前記電源制御手段が、前記メイン電源線にショートが生
じたこと検出して前記遮断手段に前記メイン電源を遮断
させることを特徴としている。
【0017】上記構成において、電源制御手段がメイン
電源線にショートが生じたこと検出して遮断手段にメイ
ン電源を遮断させるが、車両の走行を全く不能にするこ
となく、ショートによって生じるメイン電源線の損傷を
回避することができる。
【0018】本発明により成された請求項6に記載の車
両用電源分配装置は、図1の基本構成図に示すように、
請求項3〜5のいずれかに記載の装置において、前記電
源制御手段が必要時に電源供給されればよい負荷の全て
停止したことを検出して前記遮断手段に前記メイン電源
を遮断させることを特徴としている。
【0019】上記構成において、電源制御手段は、必要
時に電源供給されればよい負荷の全て停止したことを検
出して遮断手段にメイン電源を遮断させるので、バック
アップ電源により常時電源供給される必要のある負荷の
動作を確保しつつ、駐車時のように全ての負荷が停止さ
れるような状況において、メイン電源線が生きているこ
とによって起こりうる問題を未然に防ぐことができる。
【0020】本発明により成された請求項7に記載の車
両用電源分配装置は、図1の基本構成図に示すように、
バッテリ電源線L11をメイン電源線L13aとバック
アップ用電源線に分岐し、前記メイン電源線を必要時に
電源供給されればよい負荷に接続し、前記バックアップ
用電源線を常時電源供給される必要のある負荷105,
205に接続するようにした車両用電源分配装置におい
て、前記バックアップ用電源線を複数L13b,L13
bAに分岐し、そのうちの1つL13bを前記メイン電
源線と同一の経路により、残りL13bAを前記メイン
電源線の経路と異なる経路により常時電源供給される必
要のある負荷にそれぞれ接続するようにしたことを特徴
としている。
【0021】上記構成において、バッテリ電源線L11
をメイン電源線L13aとバックアップ電源線に分岐
し、メイン電源を必要時に電源供給されればよい負荷に
接続し、バックアップ電源線L13bを常時電源供給さ
れる必要のある負荷105,205に接続するようにす
ることによって、メイン電源線L13aが何らかの要因
によって遮断されることがあっても、常時電源供給され
る必要のある負荷への電源供給がバックアップ電源線L
13bによって確保され、しかも複数に分岐したバック
アップ電源線L13b,L13bAの1つL13bをメ
イン電源線L13aと同一の経路により、残りL13b
Aをメイン電源線L13aの経路と異なる経路により常
時電源供給される必要のある負荷にそれぞれ接続するよ
うにしているので、車両が衝突しその箇所にメイン電源
線L13aとともにバックアップ電源線L13bがあっ
てともに損傷したとしても、異なる経路を通るバックア
ップ電源線L13bAを介して常時電源供給される必要
のある負荷に電源供給し続けることができる。
【0022】本発明により成された請求項8に記載の車
両用電源分配装置は、図1の基本構成図に示すように、
請求項7に記載の車両用電源分配装置において、前記メ
イン電源線L13aが、必要時に電源供給されればよい
前記負荷のうちの重要走行系負荷用とそれ以外の負荷用
とに分岐され、前記重要走行系負荷用に分岐した電源線
と前記複数に分岐したバックアップ用電源線L13b,
L13bAとを相互接続し、前記バックアップ用電源線
を介して前記重要走行系負荷に電源供給できるようにす
る相互接続手段204を備えることを特徴としている。
【0023】上記構成において、複数に分岐したバック
アップ電源線L13b,L13bAを介して重要走行系
負荷にも電源供給しているので、車両が衝突しその箇所
にメイン電源線L13aとともにバックアップ電源線L
13bがあってともに損傷したとしても、バックアップ
電源を重要走行系負荷に供給し続けることができ、メイ
ン電源線を通じての電源の遮断によって車両の走行が不
能になることもない。
【0024】本発明により成された請求項9に記載の車
両用電源分配装置は、図1の基本構成図に示すように、
バッテリ電源線L11をメイン電源線L13aとバック
アップ用電源線L13bに分岐し、前記メイン電源線を
必要時に電源供給されればよい負荷に接続すると共に、
前記バックアップ用電源線を常時電源供給される必要の
ある負荷に接続するようにした車両用電源分配装置にお
いて、前記メイン電源線及び前記バックアップ用電源線
への分岐をバッテリ近傍に設けた電源ボックス10内に
おいて行うと共に、該電源ボックス内において前記バッ
クアップ用電源線を複数L13b,L13bAに分岐
し、前記電源ボックスが、前記複数に分岐したバックア
ップ用電源線による電源供給によって動作する前記常時
電源供給される必要のある負荷としての電源制御手段1
05と、該電源制御手段の制御のもとで前記メイン電源
線による前記必要時に電源供給されればよい負荷への電
源供給を遮断する遮断手段101とを内蔵し、前記メイ
ン電源線及び前記複数に分岐したバックアップ用電源線
を前記電源ボックス外にそれぞれ導出し、前記複数に分
岐したバックアップ用電源線のうちの1つを前記メイン
電源と同一の経路により、残りを前記メイン電源線の経
路と異なる経路により前記電源ボックスから離れた位置
に設置された負荷接続ボックスに接続し、該負荷接続ボ
ックス内で 前記メイン電源線を前記必要時に電源供給
されればよい前記負荷のうちの重要走行系負荷用とそれ
以外の負荷用とに分岐し、前記必要時に電源供給されれ
ばよい負荷に一方向性半導体スイッチング手段204a
及び204b,204cを介してそれぞれ接続すると共
に、前記各バックアップ用電源線を分岐してその一方を
前記常時電源供給される必要のある負荷としての負荷制
御手段205に接続し、かつ他方を前記必要時に電源供
給されればよい前記負荷のうちの重要走行系負荷に一方
向性半導体スイッチング手段204d,204dAを介
して接続したことを特徴としている。
【0025】上記構成において、バッテリ電源線L11
をメイン電源線L13aとバックアップ用電源線L13
bに分岐し、メイン電源線L13aを必要時に電源供給
されればよい負荷に接続すると共に、バックアップ用電
源線L13aを常時電源供給される必要のある負荷10
5,205に接続し、メイン電源線L13a及びバック
アップ用電源線L13bへの分岐をバッテリ近傍に設け
た電源ボックス10内において行い、かつ同じ電源ボッ
クス10内でバックアップ用電源線も複数L13b,L
13bAに分岐しているので、バッテリ電源線L11を
分岐するまでに起こる問題を少なくすることができ、し
かも電源ボックス10の内蔵する常時電源供給される必
要のある負荷としての電源制御手段105がバックアッ
プ用電源線L13bによる電源供給によって動作して、
同じく電源ボックス10の内蔵する遮断手段101にメ
イン電源線L13aによる電源供給を遮断させるので、
メイン電源線L13aの遮断がバッテリ電源線L11の
分岐箇所で行われるようになり、メイン電源線L13a
の遮断が効果的に行われる。
【0026】また、メイン電源線L13a及び複数に分
岐したバックアップ用電源線L13b,L13bAを電
源ボックス10外にそれぞれ導出して電源ボックス10
から離れた位置に設置された負荷接続ボックス20に接
続し、特に複数に分岐したバックアップ用電源線L13
b,L13bAについては、1つL13bをメイン電源
線L13aと同一の経路により、残りL13bAを前記
メイン電源線L13aの経路と異なる経路により負荷接
続ボックス20に接続しているので、電源線の本数が少
なくてすみ、しかも車両が衝突しその箇所にメイン電源
線L13aとともにバックアップ電源線L13bがあっ
てともに損傷したとしても、異なる経路を通るバックア
ップ電源線L13bAを介して常時電源供給される必要
のある負荷に電源を供給し続けることができる。
【0027】更に、負荷接続ボックス20内でメイン電
源線L13aを必要時に電源供給されればよい負荷のう
ちの重要走行系負荷用とそれ以外の負荷用とに分岐して
必要時に電源供給されればよい負荷に一方向性半導体ス
イッチング手段204a及び204b,204cを介し
てそれぞれ接続すると共に、負荷接続ボックス20内で
各バックアップ用電源線L13b,L13bAを分岐し
てその一方を負荷接続ボックス20の内蔵する負荷制御
手段205に接続し、かつ他方を必要時に電源供給され
ればよい負荷のうちの重要走行系負荷に一方向性半導体
スイッチング手段204d,204dAを介して接続す
ることにより、負荷接続ボックス20内でメイン電源線
L13aから分岐された重要走行系負荷用電源線と、各
バックアップ用電源線L13b,L13bAから分岐さ
れた電源線は、一方向性半導体スイッチング手段204
d,204dAと一方向性半導体スイッチング手段20
4cを介して相互間での逆流を阻止しつつ相互接続され
た上で重要走行系負荷に接続され、バックアップ用電源
線L13b,204dAを介して重要走行系負荷に電源
供給できるようになっているので、電源ボックス10に
おいてメイン電源線L13aが遮断されて負荷接続ボッ
クス20にメイン電源が供給されなくなったり、車両が
衝突しその箇所にメイン電源線L13aとともにバック
アップ電源線L13bが損傷したとしても、異なる経路
を通るバックアップ電源線L13bAを介して常時電源
供給され、重要走行系負荷の動作を確保することがで
き、車両の走行が不能になることがない。
【0028】本発明により成された請求項10に記載の
車両用電源分配装置は、図1の基本構成図に示すよう
に、請求項9に記載の車両用電源分配装置において、前
記一方向性半導体スイッチング手段が制御信号入力を有
し、前記負荷制御手段が前記各バックアップ用電源線に
よる電源供給によって常時動作し続け、前記制御信号入
力への制御信号を発生して前記一方向性半導体スイッチ
ング手段のオンオフ制御を行うことを特徴としている。
【0029】上記構成において、バックアップ用電源線
L13b,L13bAによる電源供給によって常時動作
し続ける負荷制御手段205が制御信号入力への制御信
号を発生して一方向性半導体スイッチング手段204a
及び204b,204c,204d,204dAのオン
オフ制御を行っているので、一方向性半導体スイッチン
グ手段を必要時に電源供給されればよい負荷への電源供
給をオンオフするための手段と兼用できるようになる。
【0030】本発明により成された請求項11に記載の
車両用電源分配装置は、図1の基本構成図に示すよう
に、請求項9に記載の車両用電源分配装置において、前
記電源制御手段が前記メイン電源線にショートが生じた
ことを検出して前記遮断手段に前記メイン電源線による
電源供給を遮断させ、前記負荷制御手段が、前記遮断手
段が前記メイン電源線による電源供給を遮断したとき、
常時オフ状態にある当該一方向性半導体スイッチング手
段204d,204dAをオン制御する制御信号を発生
して当該一方向性半導体スイッチング手段を介して前記
分岐した他方のバックアップ用電源線から前記重要走行
系負荷に電源供給させることを特徴としている。
【0031】上記構成において、電源制御手段105が
メイン電源線L13aにショートが生じたこと検出して
遮断手段101にメイン電源を遮断させるが、このとき
負荷制御手段205がバックアップ用電源線L13b,
L13bAによる電源供給によって常時動作し続け、分
岐した他方のバックアップ用電源線L13b,L13b
Aを通じて重要走行系負荷に電源供給するように常時オ
フ状態にある一方向性半導体スイッチング手段204
d,204dAをオン制御するので、車両の走行を全く
不能にすることなく、ショートによって生じるメイン電
源線L13aの損傷を回避することができ、常時はバッ
クアップ用電源線L13b,L13bAを通じて重要走
行系負荷に電源供給しないので、バックアップ用電源線
L13b,L13bAとして大きな容量の太い電線を使
用しなくてもよい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図2は本発明による車両用電源分
配装置の一実施の形態を示す回路構成図であり、同図に
おいて、図7について上述した従来のものと同等の部分
には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0033】図2において、符号10及び20で示すブ
ロックは車両用電源分配装置における電源手段としての
電源ボックス及び負荷接続手段としての負荷接続ボック
スの一例をそれぞれ示す。
【0034】電源ボックス10は、バッテリ1の近傍に
設けられ、該バッテリ1からバッテリ電源線L11を介
して電源供給を受け、該バッテリ電源線L11を介して
供給された電源は、メイン電源遮断手段としてのバッテ
リカット用リレー101及びバッテリ逆接続保護用のダ
イオード102aを介してメイン電源線コネクタ103
aに供給される。バッテリ電源線L11を介してバッテ
リ1から供給された電源は、バッテリカット用リレー1
01のバッテリ側において分岐され、この分岐された電
源は、バックアップ電源遮断手段としてのバックアップ
電源用過電流保護機能を有する半導体スイッチング素子
104及び104Aとバッテリ逆接続保護用のダイオー
ド102b及び102bAとを介してバックアップ用電
源線コネクタ103b及び103bAに供給される。
【0035】バッテリカット用リレー101及びバッテ
リ逆接続保護用のダイオード102aの相互接続点Xに
は、エンジンに装着されエンジン動作中に発電を行うオ
ルタネータ5の電源線L12がオルタネータ用電源線コ
ネクタ103cを介して接続され、この接続点にオルタ
ネータ5の発電する電力が供給されるようになってい
る。また、バッテリ逆接続保護用のダイオード102b
及び102bAとバックアップ用電源線コネクタ103
b及び103bAとの相互接続点Y及びYAには、予め
定めたプログラムによって動作するマイクロコンピュー
タ(μCOM)により構成された電源制御部105がそ
れぞれ接続され、電源制御部105に動作電源が供給さ
れるようになっている。
【0036】なお、バッテリカット用リレー101はオ
ンオフスイッチとしてのリレー接点Cと制御入力として
のリレーコイルLとを有し、リレーコイルLに電源制御
手段としての電源制御部105からオンオフ制御信号が
印加されることによって、リレーコイルLへの通電が制
御されることでリレー接点Cがオンオフされるようにな
っているが、これは半導体スイッチング素子などの他の
制御入力を有するスイッチング手段と置き換えてもよ
い。また、バックアップ電源用においても過電流保護機
能を有する半導体スイッチング素子をリレーなどに置き
換えてもよい。
【0037】上記相互接続点Xとバッテリ逆接続保護用
のダイオード102aとの間の線路には、ダイオード1
02aを通じて流れる負荷の消費電流の大きさを検知す
るための例えばホール素子からなる電流センサ106a
が、また相互接続点Xにオルタネータ5を接続するため
の線路には、オルタネータ5の発電電流の大きさを検知
するための同じくホール素子からなる電流センサ106
bがそれぞれ添設されている。電流センサ106a及び
106bは、これを添設した線路に電流が流れることに
よって線路に発生する電流の量に応じた大きさの磁束を
検知することにより、電流の大きさを間接的に検出する
電流検出手段である。
【0038】電源ボックス10のメイン電源線コネクタ
103a及びバックアップ用電源線コネクタ103b及
び103bAには、メイン電源線L13aとバックアッ
プ用電源線L13b及びL13bAの一端がそれぞれ接
続されている。
【0039】負荷接続ボックス20は、電源ボックス1
0から導出されたメイン電源線L13aとバックアップ
用電源線L13b及びL13bAとの他端がそれぞれ接
続されるメイン電源線コネクタ201a及びバックアッ
プ用電源線コネクタ201b及び201bAを有する。
メイン電源線L13aとバックアップ用電源線L13b
及びL13bAとを介して供給されたメイン電源及びバ
ックアップ電源は負荷接続ボックス20内で分岐され、
メイン電源線コネクタ202a、バックアップ用電源線
コネクタ202b及び202bAと、メイン電源線L1
3a、バックアップ用電源線L13b及びL13bAと
を介して他の負荷接続ボックスに供給される。
【0040】なお、メイン電源線L13a〜L14a及
びバックアップ用電源線L13b〜L14bAとして
は、絶縁被覆電線の外周に、内部シース、保護層及び外
部シース構造を有するショート検知機能を持たせたもの
を使用している。
【0041】負荷接続ボックス20内において分岐され
た他のメイン電源は、制御信号入力を有し制御信号によ
ってオンオフ制御される一方向性スイッチング手段とし
ての過電流保護機能を有する半導体スイッチング素子2
04a〜204cを介して導出され、過電流保護機能を
有する半導体スイッチング素子204a及び204bを
介して必要時に電源供給されればよいヘッドランプなど
の各種の一般負荷に、過電流保護機能を有する半導体ス
イッチング素子204cを介して重要走行系負荷にそれ
ぞれ供給される。負荷接続ボックス20内において分岐
された他のバックアップ電源は出力が過電流保護機能を
有する半導体スイッチング素子204cの出力と相互接
続された、制御信号入力を有し制御信号によってオンオ
フ制御される一方向性スイッチング手段としての過電流
保護機能を有する半導体スイッチング素子204d及び
204dAを介して重要走行系負荷にそれぞれ供給され
る。また、バックアップ用電源線コネクタ201b及び
201bAと過電流保護機能を有する半導体スイッチン
グ素子204d及び104dAの入力との相互接続点Z
及びZAには、予め定めたプログラムによって動作する
マイクロコンピュータ(μCOM)により構成された負
荷制御部205が接続され、負荷制御部205の動作電
源が供給されるようになっている。
【0042】上記電源ボックス10内のバッテリカット
用リレー101は、メイン電源線L13aに異常が生じ
た時に回路を遮断する他、全負荷が動作を停止したとき
にも回路を遮断して電源供給を停止するためのメイン電
源遮断手段である。バッテリ逆接続保護用のダイオード
102a及びバッテリ逆接続保護用のダイオード102
b及び102bAは、バッテリが誤って逆接続されたと
きに装置に不具合が生じることを防止するためのバッテ
リ誤接続保護手段である。過電流保護機能を有する半導
体スイッチング素子104及び104Aは、バックアッ
プ用電源線L13b及びL13bAとその下流側でのシ
ョート、断線を監視して保護するためのものである。
【0043】なお、負荷接続ボックス20内の過電流保
護機能を有する半導体スイッチング素子204d及び1
04dAは、常時オフ状態に保持されているが、電源ボ
ックス10内のバッテリカット用リレー101がメイン
電源を遮断したり、過電流保護機能を有する半導体スイ
ッチング素子204cが負荷制御部205の制御のもと
で強制的にオフ状態にされたりして、必要時に過電流保
護機能を有する半導体スイッチング素子204cを介し
てメイン電源を重要走行系負荷に正常に供給することが
できなくなったときは、負荷制御部205の制御のもと
で何れか一方がオン状態にされる。過電流保護機能を有
する半導体スイッチング素子204d又は104dAが
オン状態になると、負荷接続ボックス20内において分
岐されたバックアップ電源が重要走行系負荷に供給さ
れ、車両を動かすのに必要な最小限の負荷が動作可能に
なる。
【0044】図2について説明した実施の形態では、電
源ボックス10と1つの負荷接続ボックス20との関係
だけを示しているが、実際に車両に搭載した場合には、
図3に示すようになる。
【0045】電源ボックス10は、車体Aのエンジンル
ームA1内のバッテリ1の近傍に設けられ、該バッテリ
1からバッテリ電源線L11を介して電源供給を受け、
この電源ボックス10内でメイン電源と複数のバックア
ップ電源とに分岐され、メイン電源と分岐されたバック
アップ電源の1つとがメイン電源線L13aとバックア
ップ用電源線L13bとを介して車体Aの車室A2の助
手席前方の側壁内に設けられた負荷接続ボックス20に
供給される。分岐された残りのバックアップ電源はバッ
クアップ用電源線L13bAを介して運転席前方の側壁
内に設けられた負荷接続ボックス30に供給され、ここ
から更に延長されて負荷接続ボックス20まで供給され
ている。
【0046】負荷接続ボックス20にメイン電源線L1
3a及びバックアップ用電源線L13bを介して供給さ
れたメイン電源とバックアップ電源は、メイン電源線L
13a及びバックアップ用電源線L13bを更に介して
運転席前方の側壁内に設けられた負荷接続ボックス30
と、助手席後方の後部座席の下方に配された負荷接続ボ
ックス40にまで供給される。また、負荷接続ボックス
30にメイン電源線L13a及びバックアップ用電源線
L13bAを介して供給されたメイン電源とバックアッ
プ電源は、運転席後方の後部座席の下方に配された負荷
接続ボックス50まで供給される。そして、バックアッ
プ用電源線L13b及びL13bAを介して負荷接続ボ
ックス40及び50まで供給されたバックアップ電源
は、負荷接続ボックス50及び40まで延長されてい
る。
【0047】また、電源制御部105は図4に示すよう
に、予め定めたプログラムに従って動作する中央処理ユ
ニット(CPU)105a、プログラムなどを格納した
読み出し専用のメモリ(ROM)105b、各種のデー
タを格納するエリアや処理中に使用するエリアを有する
読み出し書き込み自在のメモリ(RAM)105cなど
を内蔵したマイクロコンピュータ(μCOM)105A
を有する。
【0048】μCOM105Aは、負荷接続ボックス2
0〜50内の負荷制御部205から図示しない多重通信
ラインを介して受信した各負荷の駆動電流情報やスイッ
チのオンオフ情報などの負荷情報を入力する入力ポート
I1と、電流センサ106aからの電流値信号をA/D
変換して入力する入力ポートI2、電流センサ106b
からの電流値信号をA/D変換して入力する入力ポート
I3、過電流保護機能を有する半導体スイッチング素子
104及び104Aからショート、オープン信号を入力
する入力ポートI4と、バッテリカット用リレー101
に対するオンオフ制御信号を出力する出力ポートO1、
過電流保護機能を有する半導体スイッチング素子104
及び104Aに対する制御信号を出力する出力ポートO
2、オルタネータ5に対する発電量調整のための制御信
号をD/A変換して出力する出力ポートO3、負荷接続
ボックス20〜50内の負荷制御部205に過電流保護
機能を有する半導体スイッチング素子204a〜204
dAをオフさせ負荷駆動を停止させる負荷オフ情報を図
示しない多重通信ラインを介して出力する出力ポートO
4などを有する。
【0049】メイン電源線L13aは、車両の全負荷に
対する電源供給をできる電流容量を有するのに対し、バ
ックアップ用電源線L13b及びL13bAは通常は各
ボックス内の制御部を構成するμCOMに対する電源供
給を行うが、メイン電源線L13aが回路遮断などによ
ってダウンしたときには車両の走行に必要な最小限の負
荷(重要走行系負荷)に対する電源供給も行える電流容
量を有し、電線サイズはメイン電源線L13aに比べて
極めて細くできる。
【0050】上記負荷接続ボックス20内の過電流保護
機能を有する半導体スイッチング素子204a〜204
dAは負荷特性に合わせた遮断特性を設定され、メイン
電源の電流値を電源ボックス側で管理できるように負荷
駆動電流を監視しその結果を負荷制御部205を介して
電源制御部105にフィードバックする他、負荷動作に
よって発生するノイズを電源線に乗せないように負荷駆
動線と電源線とを分離する働きも有する。
【0051】また、負荷制御部205も図5に示すよう
に、予め定めたプログラムに従って動作する中央処理ユ
ニット(CPU)205a、プログラムなどを格納した
読み出し専用のメモリ(ROM)205b、各種のデー
タを格納するエリアや処理中に使用するエリアを有する
読み出し書き込み自在のメモリ(RAM)205cなど
を内蔵したマイクロコンピュータ(μCOM)205A
を有する。
【0052】μCOM205Aは、過電流保護機能を有
する半導体スイッチング素子204a〜204dAから
の負荷駆動電流値を示す信号をA/D変換して入力する
入力ポートI1と、電源制御部105からの負荷接続ボ
ックス20〜50内の所定の過電流保護機能を有する半
導体スイッチング素子をオフさせる負荷オフ情報を入力
する入力ポートI2と、過電流保護機能を有する半導体
スイッチング素子204a〜204dAの制御入力に対
して制御信号を出力する出力ポートO1と、過電流保護
機能を有する半導体スイッチング素子204a〜204
dAから収集した負荷駆動電流値を示す駆動電流情報や
負荷接続部20〜50に接続されている図示しない操作
スイッチを含む各種のスイッチについて収集したそのオ
ンオフ情報を電源制御部105や他の負荷接続ボックス
の負荷制御部に対して図示しない多重通信ラインを介し
て送出する負荷情報を出力する出力ポートO2とを有す
る。
【0053】なお、上述した過電流保護機能を有する半
導体スイッチング素子104及び過電流保護機能を有す
る半導体スイッチング素子204a〜204d,204
dAは、一般に電界効果トランジスタ(FET)を半導
体スイッチング素子として内蔵するとともに、半導体ス
イッチング素子の過熱やショートなどの異常を自己診断
してその結果を出力する機能を有する。しかし、過電流
保護機能を有する半導体スイッチング素子204a〜2
04d,204dAについては、負荷電流に応じた電圧
信号も出力するように構成され、メイン電源の電流値を
電源ボックス側で管理できるように負荷駆動電流を監視
しその結果を負荷制御部205を介して電源制御部10
5にフィードバックできるようになっている。
【0054】なお、車両の各所に分散配置した負荷接続
ボックス20〜50の負荷制御部205から電源ボック
ス10の電源制御部105に対する各負荷の駆動電流情
報の送信は、多重通信のためボックス間に配索された図
示しない多重通信ラインが利用される。
【0055】以上の構成において、電源制御部105に
おいて、そのμCOM105AのCPU105aは、入
力ポートI1に入力する負荷接続ボックス20〜50の
負荷制御部205から送信されてくる負荷情報によりい
ずれかの負荷を動作させるべきときにはバッテリカット
用リレー101をオンさせてメイン電源線L13aに対
してバッテリ1を接続させる。また、全ての負荷が動作
を停止しているときにはバッテリカット用リレー101
をオフしてバッテリ1をメイン電源線L13aから切り
離す。
【0056】μCOM105AのCPU105aは、バ
ッテリカット用リレー101をオンさせているときに
は、負荷接続ボックス20〜50の負荷制御部205か
ら送信されてくる負荷情報により負荷動作電流の総和を
知るとともに、メイン電源線L13aに流れている電流
の大きさを電流センサ106aにより検知し、両者の比
較により、電流センサ106aにより検知した電流が所
定値以上大きいときには、電流センサ106aより下流
で負荷接続ボックス20内の過電流保護機能を有する半
導体スイッチング素子204a〜204dAより上流側
のメイン電源線L13aのどこかにショートが発生して
いると判断し、メイン電源線L13aを通じての電源供
給することが危険であるとしてバッテリカット用リレー
101をオフしてバッテリ1を切り離し、メイン電源線
を保護する。
【0057】μCOM105AのCPU105aはま
た、バッテリカット用リレー101をオンさせていると
きには、電流センサ106a及び電流センサ106bの
電流値を監視し、その監視結果により出力ポートO3か
らオルタネータ5に対し発電量調整のための制御信号を
D/A変換して出力し、バッテリ1への充電電流の過不
足がないようにオルタネータ5を制御する。
【0058】具体的には、電流センサ106a及び電流
センサ106bの電流値が等しければ正常状態と判断し
て現在の発電状態を維持させる。また、比較の結果、負
荷電流が発電電流よりも大きければ発電量が不足してい
ると判断し、出力ポートO3にその不足分の大きさに応
じた制御信号を出力して発電量を増大させるようにす
る。
【0059】更に、比較の結果、負荷電流が発電電流よ
りも小さければ発電電流によってバッテリ1が充電され
ていると判断し、その後バッテリの充電状態を監視し、
充電電流が大きいか過充電のおそれがあるとき、発電量
を減少させる。このことによって、バッテリ容量が低下
しているときや過充電のときにはオルタネータ5の発電
電流を絞るか、若しくはバッテリカット用リレー101
によってバッテリ1を回路から切り離すことによりバッ
テリ劣化を防ぐことができる。
【0060】更にまた、比較の結果、負荷電流が発電電
流よりも非常に小さければ、バッテリ側にショートが発
生しているか、バッテリへの異常充電が行われていると
判断し、出力ポートO1にオンオフ制御信号を出力して
バッテリカット用リレー101をオフさせる。
【0061】また、μCOM105AのCPU105a
は、負荷電流が発電電流よりも異常に大きければ、発電
量が不足しているかイグニッションスイッチがオフしエ
ンジンが停止していると判断でき、長時間の負荷動作に
よるバッテリ上がりを防ぐため、出力ポートO4から負
荷接続ボックス20〜50内の負荷制御部205に対し
負荷接続ボックス20〜50内の所定の過電流保護機能
を有する半導体スイッチング素子をオフさせる負荷オフ
情報を送出する。
【0062】例えば発電量がゼロのときには、大電流負
荷の中でユーザが気づきにくいもの、例えばデフロス
タ、ブロアモータ、ミラーヒータ、シートヒータなどは
デューティ制御により通電電流を80パーセントから5
0パーセントなどに減少させる。また、通電電流を絞る
とユーザに悪い印象を与える負荷、例えばヘッドラン
プ、テールランプ、ルームランプ、ワイパなどについて
は一定の通電時間を決めておき、例えばヘッドランプ5
分、テールランプ30分、ルームランプ1時間などのよ
うに一定時間経過したら負荷作動を停止させるようにす
る。
【0063】一方、各負荷接続ボックス20〜50内の
負荷制御部205においては、μCOM205AのCP
U205aは図示しない負荷操作スイッチを含む各種ス
イッチの状態を監視するとともに、過電流保護機能を有
する半導体スイッチング素子204a〜204dAから
の負荷駆動電流値を示す駆動電流情報入力し、電源ボッ
クス10内の電源制御部105に対し、過電流保護機能
を有する半導体スイッチング素子204a〜204dA
から収集した負荷駆動電流値を示す駆動電流情報や負荷
接続部20〜50に接続されている各種のスイッチにつ
いて収集したそのオンオフ情報などを出力ポートO2か
ら図示しない多重通信ラインを介して送出する。
【0064】μCOM205AのCPU205aはま
た、入力ポートI2に入力される電源ボックス10の電
源制御部105からの負荷オフ情報に基づいて過電流保
護機能を有する半導体スイッチング素子204a〜20
4dAの所定のものをオフさせる制御信号を出力ポート
O1に出力する。
【0065】なお、図2及び図3について上述した実施
の形態では、重要走行系負荷用に分岐した電源線とバッ
クアップ用電源線とを相互間での逆流を阻止しつつ相互
接続するために、必要時に電源供給されればよい負荷に
一方向性半導体スイッチング手段としての過電流保護機
能を有する半導体スイッチング素子204a及び204
b,204cを介してそれぞれ接続すると共に、バック
アップ用電源線を分岐して必要時に電源供給されればよ
い負荷のうちの重要走行系負荷に一方向性半導体スイッ
チング手段としての過電流保護機能を有する半導体スイ
ッチング素子204d,204dAを介して接続する構
成を採用している。しかし、重要走行系負荷用に分岐し
た電源線とバックアップ用電源線とを相互間での逆流を
阻止しつつ相互接続する相互接続手段204としては、
図6に示すようにダイオードD1〜D3をそれぞれ介し
て電源線を相互接続し、バックアップ用電源線を介して
重要走行系負荷に常時バックアップ用電源を供給するも
のであってもよい。ただし、この場合には、重要走行系
負荷をオンオフさせる半導体スイッチング手段としての
過電流保護機能を有する半導体スイッチング素子204
eを図示のように相互接続点の下流側に別途設けるよう
にする必要がある。
【0066】以上説明した実施の形態から明らかなよう
に、バッテリ電源をメイン電源とバックアップ電源に分
岐し、メイン電源を必要時に電源供給されればよい負荷
に供給し、バックアップ電源を常時電源供給される必要
のあるμCOMからなる電源制御部105、負荷制御部
205のような負荷に供給するようにすることによっ
て、メイン電源が何らかの要因によって遮断されること
があっても、常時電源供給される必要のある電源制御部
105、負荷制御部205のような負荷への電源供給が
バックアップ電源によって確保され、しかも複数に分岐
したバックアップ電源の1つをメイン電源と同一の経路
により、残りをメイン電源の経路と異なる経路により常
時電源供給される必要のある負荷にそれぞれ供給するよ
うにしているので、車両が衝突しその箇所にメイン電源
とともにバックアップ電源があってともに損傷したとし
ても、異なる経路を通るバックアップ電源を常時電源供
給される必要のある負荷に供給し続けることができる。
【0067】また、実施の形態から明らかなように、複
数に分岐したバックアップ電源を重要走行系負荷にも供
給しているので、車両が衝突しその箇所にメイン電源と
ともにバックアップ電源があってともに損傷したとして
も、バックアップ電源を重要走行系負荷に供給し続ける
ことができ、メイン電源の遮断によって車両の走行が不
能になることもない。
【0068】また、実施の形態から明らかなように、バ
ッテリ電源の分岐とバックアップ電源の分岐とを電源ボ
ックス10内において行っている。従って、電源ボック
スの内蔵する常時電源供給される必要のある負荷として
の電源制御手段が分岐した複数のバックアップ電源によ
って動作して同じく電源ボックスに内蔵する遮断手段に
メイン電源の供給を遮断させるので、メイン電源の遮断
をバッテリ電源の分岐箇所で行えるようになり、メイン
電源の遮断を効果的に行うことができる。
【0069】さらに、上述した実施の形態から明らかな
ように、メイン電源とバックアップ電源をメイン電源線
L13aと複数のバックアップ用電源線L13b及びL
13bAを介して電源ボックス10外にそれぞれ導出し
てメイン電源線L13aと分岐バックアップ用電源線L
13b及びL13bAの少なくとも1つL13bを同一
の経路を通じて電源ボックスから離れた位置に設置され
た負荷接続ボックスに供給し、分岐バックアップ用電源
線の残りのものL13bAをメイン電源線L13aと異
なる経路を通じて負荷接続ボックスに供給している。そ
して、負荷接続ボックス内でメイン電源L13aを分岐
して負荷接続ボックスに接続した必要時に電源供給され
ればよい負荷に供給し、負荷接続ボックス内で複数のバ
ックアップ電源を負荷接続ボックスが内蔵する常時電源
供給される必要のある負荷としての負荷制御手段205
に供給するとともに、必要時に電源供給されればよい負
荷のうちの重要走行系負荷にも供給できるようにしてい
る。従って、電源ボックスにおいてメイン電源が遮断さ
れ、負荷接続ボックスにメイン電源が供給されていなく
ても、負荷接続ボックスまで供給されている複数の分岐
バックアップ電源によって負荷制御手段の動作を確保す
ることができる。
【0070】また、上述した実施の形態によれば、電源
制御105がメイン電源線にショートが生じたこと検出
して遮断手段としてのバッテリカット用リレー101に
メイン電源を遮断させる。しかし、必要時に電源供給さ
れればよい負荷のうちの重要走行系負荷にバックアップ
電源から電源供給されるようになっているので、車両の
走行を全く不能にすることなく、ショートによって生じ
るメイン電源線の損傷を回避することができる。
【0071】しかも、電源制御手段が必要時に電源供給
されればよい負荷の全て停止したことを検出して遮断手
段にメイン電源を遮断させる。しかし、バックアップ電
源により常時電源供給される必要のある負荷の動作を確
保しつつ、駐車時のように全ての負荷が停止されるよう
な状況において、メイン電源線が生きていることによっ
て起こりうるレアショートにより過熱して損傷する問題
を未然に防ぐことができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、メイン電源が何らかの要因によって遮断さ
れることがあっても、常時電源供給される必要のある負
荷への電源供給がバックアップ電源によって確保され、
しかも複数に分岐したバックアップ電源の1つをメイン
電源と同一の経路により、残りをメイン電源の経路と異
なる経路により常時電源供給される必要のある負荷にそ
れぞれ供給するようにしているので、車両が衝突しその
箇所にメイン電源とともにバックアップ電源があってと
もに損傷したとしても、異なる経路を通るバックアップ
電源を常時電源供給される必要のある負荷に供給し続け
ることができ、必要なときに積極的にメイン電源を遮断
することも可能な車両用電源分配装置が提供できる。
【0073】請求項2に記載の本発明によれば、複数に
分岐したバックアップ電源を重要走行系負荷にも供給し
ているので、車両が衝突しその箇所にメイン電源ととも
にバックアップ電源があってともに損傷したとしても、
バックアップ電源を重要走行系負荷に供給し続けること
ができ、メイン電源の遮断によって車両の走行が不能に
なることもない。
【0074】請求項3に記載の本発明によれば、バッテ
リ電源の分岐とバックアップ電源の分岐とを電源ボック
ス内において行って、電源ボックスの内蔵する常時電源
供給される必要のある負荷としての電源制御手段が分岐
した複数のバックアップ電源によって動作して同じく電
源ボックスに内蔵する遮断手段にメイン電源の供給を遮
断させるので、メイン電源の遮断をバッテリ電源の分岐
箇所で行えるようになり、メイン電源の遮断を効果的に
行うことができる。
【0075】請求項4に記載の本発明によれば、メイン
電源とバックアップ電源をを分岐するメイン電源線と分
岐バックアップ用電源線の少なくとも1つを同一の経路
を通じて電源ボックスから離れた位置に設置された負荷
接続ボックスに供給し、分岐バックアップ用電源線の残
りのものをメイン電源線と異なる経路を通じて負荷接続
ボックスに供給し、負荷接続ボックス内でメイン電源を
分岐して負荷接続ボックスに接続した必要時に電源供給
されればよい負荷に供給し、負荷接続ボックス内で複数
のバックアップ電源を負荷接続ボックスが内蔵する常時
電源供給される必要のある負荷としての負荷制御手段に
供給するとともに、必要時に電源供給されればよい負荷
のうちの重要走行系負荷にも供給できるようにしている
ので、電源ボックスにおいてメイン電源が遮断され、負
荷接続ボックスにメイン電源が供給されていなくても、
負荷接続ボックスまで供給されている複数の分岐バック
アップ電源によって負荷制御手段の動作を確保すること
ができる。
【0076】請求項5に記載の本発明によれば、電源制
御手段がメイン電源線にショートが生じたこと検出して
遮断手段にメイン電源を遮断させるが、車両の走行を全
く不能にすることなく、ショートによって生じるメイン
電源線の損傷を回避することができる。
【0077】請求項6に記載の本発明によれば、電源制
御手段が必要時に電源供給されればよい負荷の全て停止
したことを検出して遮断手段にメイン電源を遮断させる
ので、バックアップ電源により常時電源供給される必要
のある負荷の動作を確保しつつ、駐車時のように全ての
負荷が停止されるような状況において、メイン電源線が
生きていることによって起こりうる問題を未然に防ぐこ
とができる。
【0078】請求項7に記載の本発明によれば、メイン
電源線が何らかの要因によって遮断されることがあって
も、常時電源供給される必要のある負荷への電源供給が
バックアップ電源線によって確保され、しかも複数に分
岐したバックアップ電源線の1つをメイン電源線と同一
の経路により、残りをメイン電源線の経路と異なる経路
により常時電源供給される必要のある負荷にそれぞれ接
続するようにしているので、車両が衝突しその箇所にメ
イン電源線とともにバックアップ電源線があってともに
損傷したとしても、異なる経路を通るバックアップ電源
線を介して常時電源供給される必要のある負荷に電源供
給し続けることができ、必要な負荷制御を行うことがで
きる。
【0079】請求項8に記載の本発明によれば、複数に
分岐したバックアップ電源線を介して重要走行系負荷に
も電源供給しているので、車両が衝突しその箇所にメイ
ン電源線とともにバックアップ電源線があってともに損
傷したとしても、バックアップ電源を重要走行系負荷に
供給し続けることができる。よって、車両の走行が不能
になることを心配することなく、必要なときに積極的に
メイン電源を遮断することができる。
【0080】請求項9に記載の本発明によれば、メイン
電源線及びバックアップ用電源線への分岐をバッテリ近
傍に設けた電源ボックス内において行い、かつ同じ電源
ボックス内でバックアップ用電源線も複数に分岐してい
るので、バッテリ電源線を分岐するまでに起こる問題を
少なくすることができる。しかも、電源ボックス内の電
源制御手段が常時動作して同じ電源ボックス内の遮断手
段にメイン電源線による電源供給を遮断させるので、シ
ョートなどのトラブルを未然に防ぐためのメイン電源線
の遮断をバッテリ電源線の分岐箇所で効果的に行うこと
ができる。また、電源ボックス外に導出して離れた位置
に設置された負荷接続ボックスに接続する電源線の数が
少なくてすみ、特に複数に分岐したバックアップ用電源
線については、1つをメイン電源線と同一の経路によ
り、残りをメイン電源線の経路と異なる経路により負荷
接続ボックスに接続しているので、車両が衝突しその箇
所にメイン電源線とともにバックアップ電源線があって
ともに損傷したとしても、異なる経路を通るバックアッ
プ電源線を介して常時電源供給される必要のある負荷に
電源を供給し続け、車両の走行が不能になることがな
い。更に、メイン電源線から分岐された重要走行系負荷
用電源線と、各バックアップ用電源線から分岐された電
源線は、一方向性半導体スイッチング手段を介して相互
間での逆流を阻止しつつ相互接続された上で重要走行系
負荷に接続され、バックアップ用電源線を介して重要走
行系負荷に電源供給でき、電源ボックスにおいてメイン
電源線が遮断されてメイン電源が供給されなくなった
り、車両が衝突しその箇所にメイン電源線とともにバッ
クアップ電源線が損傷したとしても、異なる経路を通る
バックアップ電源線を介して常時電源供給され、重要走
行系負荷の動作を確保することができ、車両の走行が不
能になることがない。
【0081】請求項10に記載の本発明によれば、バッ
クアップ用電源線による電源供給によって常時動作し続
ける負荷制御手段が制御信号入力への制御信号を発生し
て一方向性半導体スイッチング手段のオンオフ制御を行
っているので、一方向性半導体スイッチング手段を必要
時に電源供給されればよい負荷への電源供給をオンオフ
するための手段と兼用でき、構成の簡略化に有効であ
る。
【0082】請求項11に記載の本発明によれば、電源
制御手段がメイン電源線にショートが生じたこと検出し
て遮断手段にメイン電源を遮断させるが、このとき負荷
制御手段がバックアップ用電源線による電源供給によっ
て常時動作し続け、分岐した他方のバックアップ用電源
線を通じて重要走行系負荷に電源供給するように常時オ
フ状態にある一方向性半導体スイッチング手段をオン制
御するので、車両の走行を全く不能にすることなく、シ
ョートによって生じるメイン電源線の損傷を回避するこ
とができ、常時はバックアップ用電源線を通じて重要走
行系負荷に電源供給しないので、バックアップ用電源線
として大きな容量の太い電線を使用しなくてもよく、軽
量化に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用電源分配装置の基本構成を
示す図である。
【図2】本発明による車両用電源分配装置の一実施の形
態を示す図である。
【図3】図2の装置を車載した様子を示す簡略図であ
る。
【図4】図2中の一部分の詳細を示すブロック図であ
る。
【図5】図2中の他の一部分の詳細を示すブロック図で
ある。
【図6】図2中の一部分の変形例を示す図である。
【図7】従来の装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 バッテリ 10 電源ボックス 101 遮断手段(バッテリカット用リ
レー) 105 電源制御手段(電源制御部) 20 負荷接続ボックス 204 相互接続手段 D1,D2,D3 ダイオード 204a〜204dA 過電流保護機能を有する半導体
スイッチング素子 205 負荷制御手段(負荷制御部) L13a メイン電源線 L13b,L13bA バックアップ用電源線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02J 1/00 309 H02J 1/00 309B

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリ電源をメイン電源とバックアッ
    プ電源に分岐し、前記メイン電源を必要時に電源供給さ
    れればよい負荷に供給し、前記バックアップ電源を常時
    電源供給される必要のある負荷に供給するようにした車
    両用電源分配装置において、 前記バックアップ電源を複数に分岐し、そのうちの1つ
    を前記メイン電源と同一の経路により、残りを前記メイ
    ン電源の経路と異なる経路により常時電源供給される必
    要のある負荷にそれぞれ供給するようにしたことを特徴
    とする車両用電源分配装置。
  2. 【請求項2】 前記複数に分岐したバックアップ電源を
    前記負荷のうちの重要走行系負荷にも供給できるように
    したことを特徴とする請求項1に記載の車両用電源分配
    装置。
  3. 【請求項3】 前記バッテリ電源の分岐と前記バックア
    ップ電源の分岐を電源ボックス内において行い、 前記電源ボックスが前記常時電源供給される必要のある
    負荷として前記分岐した複数のバックアップ電源の供給
    を受けて動作する電源制御手段と、該電源制御手段の制
    御のもとで前記メイン電源の供給を遮断する遮断手段と
    を内蔵していることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の車両用電源分配装置。
  4. 【請求項4】 前記メイン電源と前記バックアップ電源
    をメイン電源線と複数のバックアップ用電源線を介して
    前記電源ボックス外にそれぞれ導出し、 前記メイン電源線と前記分岐したバックアップ用電源線
    の少なくとも1つを同一の経路を通じて前記電源ボック
    スから離れた位置に設置された負荷接続ボックスに供給
    し、 前記分岐したバックアップ用電源線の残りのものを前記
    メイン電源線と異なる経路を通じて前記負荷接続ボック
    スに供給し、 前記負荷接続ボックス内で前記メイン電源を分岐して前
    記負荷接続ボックスに接続した必要時に電源供給されれ
    ばよい負荷に供給し、 前記負荷接続ボックス内で前記分岐した複数のバックア
    ップ電源を前記負荷接続ボックスが内蔵する常時電源供
    給される必要のある負荷としての負荷制御手段に供給す
    るようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の車両用電源分配装置。
  5. 【請求項5】 前記電源制御手段が、前記メイン電源線
    にショートが生じたことを検出して前記遮断手段に前記
    メイン電源を遮断させることを特徴とする請求項3又は
    4に記載の車両用電源分配装置。
  6. 【請求項6】 前記電源制御手段が必要時に電源供給さ
    れればよい負荷の全て停止したことを検出して前記遮断
    手段に前記メイン電源を遮断させることを特徴とする請
    求項3〜5のいずれかに記載の車両用電源分配装置。
  7. 【請求項7】 バッテリ電源線をメイン電源線とバック
    アップ用電源線に分岐し、前記メイン電源線を必要時に
    電源供給されればよい負荷に接続し、前記バックアップ
    用電源線を常時電源供給される必要のある負荷に接続す
    るようにした車両用電源分配装置において、 前記バックアップ用電源線を複数に分岐し、そのうちの
    1つを前記メイン電源線と同一の経路により、残りを前
    記メイン電源線の経路と異なる経路により常時電源供給
    される必要のある負荷にそれぞれ接続するようにしたこ
    とを特徴とする車両用電源分配装置。
  8. 【請求項8】 前記メイン電源線が、必要時に電源供給
    されればよい前記負荷のうちの重要走行系負荷用とそれ
    以外の負荷用とに分岐され、 前記重要走行系負荷用に分岐した電源線と前記複数に分
    岐したバックアップ用電源線とを相互接続し、前記バッ
    クアップ用電源線を介して前記重要走行系負荷に電源供
    給できるようにする相互接続手段を備えることを特徴と
    する請求項7に記載の車両用電源分配装置。
  9. 【請求項9】 バッテリ電源線をメイン電源線とバック
    アップ用電源線に分岐し、前記メイン電源線を必要時に
    電源供給されればよい負荷に接続すると共に、前記バッ
    クアップ用電源線を常時電源供給される必要のある負荷
    に接続するようにした車両用電源分配装置において、 前記メイン電源線及び前記バックアップ用電源線への分
    岐をバッテリ近傍に設けた電源ボックス内において行う
    と共に、該電源ボックス内において前記バックアップ用
    電源線を複数に分岐し、前記電源ボックスが、前記複数
    に分岐したバックアップ用電源線による電源供給によっ
    て動作する前記常時電源供給される必要のある負荷とし
    ての電源制御手段と、該電源制御手段の制御のもとで前
    記メイン電源線による前記必要時に電源供給されればよ
    い負荷への電源供給を遮断する遮断手段とを内蔵し、 前記メイン電源線及び前記複数に分岐したバックアップ
    用電源線を前記電源ボックス外にそれぞれ導出し、前記
    複数に分岐したバックアップ用電源線のうちの1つを前
    記メイン電源と同一の経路により、残りを前記メイン電
    源の経路と異なる経路により前記電源ボックスから離れ
    た位置に設置された負荷接続ボックスに接続し、 該負荷接続ボックス内で前記メイン電源線を前記必要時
    に電源供給されればよい前記負荷のうちの重要走行系負
    荷用とそれ以外の負荷用とに分岐し、前記必要時に電源
    供給されればよい負荷に一方向性半導体スイッチング手
    段を介してそれぞれ接続すると共に、前記各バックアッ
    プ用電源線を分岐してその一方を前記常時電源供給され
    る必要のある負荷としての負荷制御手段に接続し、かつ
    他方を前記必要時に電源供給されればよい前記負荷のう
    ちの重要走行系負荷に一方向性半導体スイッチング手段
    を介して接続したことを特徴とする車両用電源分配装
    置。
  10. 【請求項10】 前記一方向性半導体スイッチング手段
    が、制御信号入力を有するものからなり、前記負荷制御
    手段が、前記各バックアップ用電源線による電源供給に
    よって常時動作し続け、前記一方向性半導体スイッチン
    グ手段のオンオフ制御を行うことを特徴とする請求項9
    に記載の車両用電源分配装置。
  11. 【請求項11】 前記電源制御手段が、前記バックアッ
    プ用電源線による電源供給によって常時動作し続け、前
    記メイン電源線にショートが生じたことを検出して前記
    遮断手段に前記メイン電源線による電源供給を遮断さ
    せ、 前記負荷制御手段が、前記各バックアップ用電源線によ
    る電源供給によって常時動作し続け、前記遮断手段が前
    記メイン電源線による電源供給を遮断したとき、前記分
    岐した他方のバックアップ用電源線を通じて前記重要走
    行系負荷に電源供給するように常時オフ状態にある当該
    一方向性半導体スイッチング手段をオン制御することを
    特徴とする請求項9に記載の車両用電源分配装置。
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