JPH0931216A - ポリ乳酸系シート - Google Patents

ポリ乳酸系シート

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JPH0931216A
JPH0931216A JP18166895A JP18166895A JPH0931216A JP H0931216 A JPH0931216 A JP H0931216A JP 18166895 A JP18166895 A JP 18166895A JP 18166895 A JP18166895 A JP 18166895A JP H0931216 A JPH0931216 A JP H0931216A
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JP
Japan
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sheet
δhm
lactic acid
polylactic acid
heat
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JP18166895A
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Shigenori Terada
滋憲 寺田
Jun Takagi
潤 高木
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Shimadzu Corp
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Shimadzu Corp
Mitsubishi Plastics Inc
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02W90/10Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics

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  • Wrappers (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形加工性に優れたポリ乳酸系シートを提供
することにある。 【解決手段】 重量平均分子量が6万以上、70万以下
であるポリ乳酸系重合体からなるシートであり、かつ、
該シートを昇温したときの結晶化熱量ΔHcと結晶融解
熱量ΔHmとの関係(ΔHm−ΔHc)/ΔHmが0.
7以下であることを特徴とするポリ乳酸系シート、およ
び、重量平均分子量が6万以上、70万以下であるポリ
乳酸系重合体からなるシートであり、かつ、該シートは
結晶化温度Tcおよび融解温度Tmをもたないことを特
徴とするポリ乳酸系シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は成形加工性に優れ、
自然分解性を有しているポリ乳酸系シートに関する。
【0002】
【従来の技術】各種商品の展示包装用に用いられている
ブリスター加工品、食品カップあるいはトレーなどは、
樹脂製シートを得た後、当該シートを熱成形法である真
空成形、圧空成形等により成形して作られるのが一般的
である。また、特にブリスター加工品は包装体を通して
中の商品を透視できる、透明性に優れているものが好ま
れている。そこで、上記樹脂製シートにはポリ塩化ビニ
ル系、ポリエチレンテレフタレート系、ポリスチレン系
などのシートが使用されている。
【0003】しかしながら、上述したシートは化学的、
生物的に安定なため自然環境下に放置されてもほとんど
分解されることなく残留、蓄積される。これらは自然環
境中に散乱して動植物の生活環境を汚染するだけでな
く、ゴミとして埋められた場合にもほとんど分解せずに
残り、埋立地の寿命を短くするという問題がある。
【0004】そこで、これらの問題を生じない分解性重
合体からなる材料が要求されており、多くの研究、開発
が行われている。その一つにポリ乳酸が知られており、
様々な用途に使用することが検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしポリ乳酸からな
るシートは、一般的に、脆性を有しており、上述したよ
うなブリスター加工品あるいはフィルム状の薄い膜を得
ようとすると、成形時にひび割れあるいは破断等を引き
起こしてしまう。このため、従来のプラスチツク製品に
代替するためには、多くの検討が必要である。
【0006】そこで本発明の課題は、成形加工性に優れ
たポリ乳酸系シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、重量平
均分子量が6万以上、70万以下であるポリ乳酸系重合
体からなるシートであり、かつ、該シートを昇温したと
きの結晶化熱量ΔHcと結晶融解熱量ΔHmとの関係
(ΔHm−ΔHc)/ΔHmが0.7以下であることを
特徴とするポリ乳酸系シートである、異なる本発明の要
旨は、重量平均分子量が6万以上、70万以下であるポ
リ乳酸系重合体からなるシートであり、かつ、該シート
は結晶化温度Tcおよび融解温度Tmをもたないことを
特徴とするポリ乳酸系シートである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるポリ乳酸系重
合体とは、ポリ乳酸または乳酸と他のヒドロキシカルボ
ン酸との共重合体、もしくはこれらの混合物であり、本
発明の効果を阻害しない範囲で他の高分子材料が混入さ
れても構わない。また、成形加工性、シートや成形物の
物性を調整する目的で、可塑剤、滑剤、無機フィラー、
紫外線吸収剤などの添加剤、改質剤を添加することも可
能である。
【0009】乳酸としてはL−乳酸、D−乳酸が挙げら
れ、他のヒドロキシカルボン酸としてはグリコ−ル酸、
3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロ
キシ吉草酸、4−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカ
プロン酸などが代表的に挙げられる。これらの重合法と
しては、縮合重合法、開環重合法など公知のいずれの方
法を採用することも可能であり、さらには、分子量増大
を目的として少量の鎖延長剤、例えば、ジイソシアネー
ト化合物、エポキシ化合物、酸無水物などを使用しても
構わない。
【0010】本発明に使用されるポリ乳酸系重合体の重
量平均分子量は6万以上、70万以下である。重量平均
分子量が6万未満ではシート成形時に引き取った溶融重
合体が固化する前に流動してしまい、膜厚の均一なシー
トを得ることが難しい。また、得られるシートは脆く、
わずかな応力や変形で容易に破断、割れが発生する。
【0011】一方、重量平均分子量が70万を越える
と、シート成形時に高負荷によってスクリュー回転速度
が一定しないことや口金内部で溶融重合体の圧力(樹脂
圧)が高くなり、メルトフラクチャー等による押出不良
につながる。また、口金出口で溶融重合体に高剪断が加
わりシートの外観に悪影響を及ぼす等の問題も生じる。
なお、押出温度を高くすることにより、樹脂の溶融粘度
を下げることができるが、ポリ乳酸は熱分解しやすいの
で好ましい方法ではない。
【0012】以上の様に溶融粘度、押出安定性、シート
の物性等から、本発明に使用されるポリ乳酸系重合体の
重量平均分子量は6万以上、70万以下である。
【0013】上記ポリ乳酸系重合体の水分を除去した
後、溶融押出を行いシートを作成する。好ましい溶融温
度はポリ乳酸系重合体の組成あるいは分子量によって適
宜選択することが好ましいが、通常、140℃から25
0℃の範囲である。
【0014】シート状に溶融成形されたポリ乳酸系重合
体は、回転するキャスティングドラム(冷却ドラム)に
接触させて急冷するのが好ましい。キャスティングドラ
ムの温度が高いとポリマーがキャスティングドラムに粘
着し、引き取れない。さらには、結晶化が促進されて球
晶が発達し、後述するように、熱成形および延伸ができ
ない。
【0015】本発明のポリ乳酸系シートは、該シートを
昇温したときの結晶化熱量ΔHcと結晶融解熱量ΔHm
との関係(ΔHm−ΔHc)/ΔHmが0.7以下であ
る。(ΔHm−ΔHc)/ΔHmはシートの結晶化度を
示す指標であり、前記値が0.7を越えたシートは熱成
形あるいは延伸を行っても、白化、厚みぶれ等の外観不
良を生じやすい。
【0016】結晶融解熱量ΔHm、結晶化熱量ΔHc
は、シートサンプルの示差走査熱量測定(DSC)によ
り求められるもので、結晶融解熱量ΔHmは昇温速度1
0℃/分で昇温したときの全結晶を融解させるのに必要
な熱量であって、重合体の結晶融点付近に現れる結晶融
解による吸熱ピークの面積から求められる。また結晶化
熱量ΔHcは、昇温過程で生じる結晶化の際に発生する
発熱ピークの面積から求められる。
【0017】結晶融解熱量ΔHmは、主に重合体そのも
のの結晶性に依存し、結晶性が大きい重合体では大きな
値を取る。ちなみにL−乳酸またはD−乳酸の完全ホモ
ポリマーでは60J/g以上あり、これら2種の乳酸の
共重合体ではその組成比により結晶融解熱量ΔHmは変
化する。
【0018】結晶化熱量ΔHcは、重合体の結晶性に対
するその時のシートの結晶化度に関係する指標であり、
結晶化熱量ΔHcが大きいときには、昇温過程でシート
の結晶化が進行する。すなわち重合体が有する結晶性を
基準にシートの結晶化度が相対的に低かったことを表
す。逆に、結晶化熱量ΔHcが小さい時は、重合体が有
する結晶性を基準にシートの結晶化度が相対的に高かっ
たことを表す。
【0019】(ΔHm−ΔHc)/ΔHmを低下させる
ためには、結晶性の低い重合体を用いることである。L
−乳酸とD−乳酸とからなるポリ乳酸の共重合では、両
者の組成比により結晶性が異なる。組成比によっては結
晶化しない重合体を得ることができる。
【0020】異なる本発明のポリ乳酸系シートは、結晶
化温度Tcおよび融解温度Tmをもたない。すなわち、
本発明のポリ乳酸系シートは結晶化しない。結晶化しな
いポリ乳酸系シートは、所望する形状に熱成形あるいは
延伸を行うことができる。
【0021】結晶化しないポリ乳酸系シートは、L−乳
酸とD−乳酸との組成比を近づけることにより得ること
ができる。ポリ乳酸系重合体を構成するL−乳酸とD−
乳酸との配列順によっても異なるが、通常、L−乳酸と
D−乳酸との組成比は90:10〜10:90、より好
ましくは80:20〜20:80の範囲にあるポリ乳酸
系重合体を用いることで得られる。
【0022】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれにより
限定されない。実施例中に示す測定値は次に示すような
条件で測定を行い、算出した。
【0023】 (1)Tg、Tc、Tm、(ΔHm−ΔHc)/ΔHm 示差走査熱量計DSC−7(パ−キンエルマ−社製)を
用い、フィルムサンプル10mgをJIS−K7122
に基づいて、昇温速度10℃/分で昇温したときのサ−
モグラムからガラス転移温度Tg、結晶化温度Tc、融
解温度Tmおよび結晶融解熱量ΔHmと結晶化熱量ΔH
cを求め、(ΔHm−ΔHc)/ΔHmを算出した。
【0024】(2)重量平均分子量Mw 以下の測定条件で、ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィーHLC−8120GPC(東ソー(株)社製)を
用い、標準ポリスチレンと分子量を比較して求めた。
【0025】クロマトカラム: Shim−Packシ
リーズ((株)島津製作所社製) 溶媒: クロロホルム サンプル溶液濃度: 0.2wt/vol% サンプル溶液注入量: 200μl 溶媒流速: 1.0ml/分 ポンプ・カラム・検出器温度: 40℃ (3)押出し性 30mmφ単軸小型押出機を用い、Tダイより溶融押出
しを行った。作製条件は次のとおりである。尚、押出温
度は分子量に応じて変化させた。
【0026】Tダイ リップ幅:200mm リップ
ギャップ:0.6mm スクリュー フルフライト L/D:25 (4)耐折性 シートを長手方向に30mm、幅方向に10mmの短冊
状に切り出し、該短冊の長手方向の両端を折曲げて、シ
ートの折れ具合を調べた。1種類のシートについて、サ
ンプル数n=10で行った。全て破断しなかった場合を
◎、1〜2個破談した場合を○、3〜4個破談した場合
を△、5個以上破断した場合を×と表記した。実用レベ
ルは○以上である。
【0027】(5)成形性 PLAVAC−FE36PH型(三和興業社製熱成形
機)に150mm×150mmに切り出したポリ乳酸シ
ートを装着して、赤外線ヒーターで成形温度(60℃〜
90℃以内)に予熱した。その後、後述する3種類の金
型1〜3をシートの下から持ち上げ、金型内を真空にし
て各種のブリスターを成形することにより、成形性を評
価した。
【0028】評価は極めて成形容易な場合を◎、成形可
能の場合を○、成形可能であるが白化、厚みぶれ等の外
観の悪い場合を△、ほとんど成形できない場合を×と表
記した。実用レベルは○以上である。
【0029】図1〜3に、使用した金型1〜3の断面図
(A)と底面図(B)を、各々示す。図1に示す金型1
はほぼ皿状であり、図2に示す金型2は底面が四角形の
比較的浅いカップであり、図3に示す金型3は底面が円
の深いカップである。図3の金型を使用するときのみ、
金型とほぼ同形状のプラグを用いてシートを金型底面か
ら3mmまで、シートを押し込んで成形した。
【0030】(実施例1)L−乳酸とD−乳酸の組成比
がおおよそ98:2で、重量平均分子量73,000の
ポリ乳酸を、水分除去のため乾燥空気を送りながら12
0℃で3時間乾燥した後、30mmφ単軸エクストルー
ダーにて190℃でTダイより押し出し、キャスティン
グロール(ロール温度56℃)にて急冷し、厚み約20
0μmの透明シートを得た。押出性は良好であった。
【0031】(実施例2、3)実施例1と同様の組成を
もった重量平均分子量180,000および620,0
00のポリ乳酸をそれぞれ210℃、230℃でTダイ
より押し出した。それぞれ56℃でキャスティングし、
約200μmの透明シートを得た。押出性は良好であっ
た。
【0032】(実施例4)L−乳酸とD−乳酸の割合が
80:20、重量平均分子量の140,000のポリ乳
酸を実施例1と同様にして200℃で押し出し、54℃
でキャスティングして約200μmの透明シートを得
た。押出性は良好であった。
【0033】(比較例1)実施例1と同様の組成をもっ
た重量平均分子量40,000のポリ乳酸を190℃で
Tダイより押し出し、56℃でキャスティングロールに
て引き取ろうとしたが、溶融粘度が低すぎ、引き取りが
安定せずシート幅が変動した。得られたシートは透明で
あった。
【0034】(比較例2)実施例1と同様の組成を持っ
た重量平均分子量750,000ポリ乳酸を230〜2
40℃で押し出し、56℃でキャスティングしようとし
たが、溶融粘度が高く、吐出量が安定せず、幅・厚みの
そろったシートを得ることができなかった。さらに溶融
粘度を下げるため260℃以上で押し出そうとしたが、
熱分解によりシート内に発泡が生じ、表面にムラも見ら
れシートの外観はよくなかった。
【0035】実施例1〜4、比較例1,2に使用したポ
リ乳酸のL−乳酸とD−乳酸の組成比と重量平均分子
量、シートの押出し性、得られたシートのTg、Tc、
Tm、(ΔHm−ΔHc)/ΔHmを測定し、耐折性と
成形性を評価した。総合評価は耐折性と成形性の結果を
合わせて評価した。特に優れている場合を◎、実用レベ
ル以上の場合を○、実用レベル以下の場合を△、特に劣
っている場合を×と表記した。結果を表1に示す。
【0036】
【表1】 (実施例5)実施例2で得たシートを熱風循環器内で8
0℃、約20分間放置することにより、熱処理を施し、
結晶化度(ΔHm−ΔHc)/ΔHmを増した。シート
は若干白化した。
【0037】(実施例6)キャスティングロールの速度
を変化してシートの厚みを400μmとした以外は実施
例2で同様に作製したシートを、70℃で縦・横それぞ
れ1.5倍に延伸して、結晶化度を増した。得られたフ
ィルムの厚みは約170μmである。
【0038】(比較例3)実施例2で得たシートを熱風
循環器内で110℃、約15分間放置することにより、
熱処理を施し、結晶化度(ΔHm−ΔHc)/ΔHmを
増した。シートは白化した。
【0039】(比較例4)実施例6で得た400μmの
シートを、70℃で縦・横それぞれ2.5倍に延伸し
て、結晶化度を増した。得られたフィルムの厚みは約6
0μmである。
【0040】実施例5,6、比較例3,4に使用したポ
リ乳酸のL−乳酸とD−乳酸の組成比、得られたシート
のTg、Tc、Tm、(ΔHm−ΔHc)/ΔHmを測
定し、耐折性と成形性、総合評価を表2に示す。
【0041】
【表2】 表1より明らかなように、本発明のポリ乳酸系シートで
ある実施例1〜4は、押出し性が良好であるため、シー
トの幅および厚みが均一である。また耐折性、成形性共
に優れており、成形加工性全般に優れたポリ乳酸系シー
トである。実施例4は結晶化温度Tcおよび融解温度T
mをもたないポリ乳酸系シートであり、結晶化度(ΔH
m−ΔHc)/ΔHmはゼロである。
【0042】一方、重量平均分子量が本発明範囲外であ
る比較例1は押出し不良が生じ、得られたシートの耐折
性が悪く、脆いシートである。成形性は比較的良好であ
るが、成形加工性用シートとしては実用的な十分な強度
をもたない。また、同様に重量平均分子量が本発明範囲
外である比較例2は幅、厚み共に不揃いであり、成形加
工性用シートとして使用に耐えられない。
【0043】表2に示される実施例5はポリ乳酸系シー
トを熱処理しており、また、実施例6は延伸している。
このために、結晶化度(ΔHm−ΔHc)/ΔHmが増
しており、金型3のような深いカップには適していない
が、他の性能は優れており、金型1,2のような浅いカ
ップには十分に利用が可能である。
【0044】一方、比較例3,4は(ΔHm−ΔHc)
/ΔHmが0.7を越えており、成形性が劣り、成形加
工性用シートとして使用に耐えられない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリ乳酸
系シートは成形加工性に優れているので、ブリスター、
容器等の様々な分野での、ポリ乳酸の使用を可能とす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で使用される金型1の断面図(A)と底
面図(B)。
【図2】実施例で使用される金型2の断面図(A)と底
面図(B)。
【図3】実施例で使用される金型3の断面図(A)と底
面図(B)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均分子量が6万以上、70万以下
    であるポリ乳酸系重合体からなるシートであり、かつ、
    該シートを昇温したときの結晶化熱量ΔHcと結晶融解
    熱量ΔHmとの関係(ΔHm−ΔHc)/ΔHmが0.
    7以下であることを特徴とするポリ乳酸系シート。
  2. 【請求項2】 重量平均分子量が6万以上、70万以下
    であるポリ乳酸系重合体からなるシートであり、かつ、
    該シートは結晶化温度Tcおよび融解温度Tmをもたな
    いことを特徴とするポリ乳酸系シート。
JP18166895A 1995-07-18 1995-07-18 ポリ乳酸系シート Pending JPH0931216A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001354223A (ja) * 2000-06-09 2001-12-25 Toyo Seikan Kaisha Ltd 脂肪族ポリエステル製容器
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