JPH09310780A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JPH09310780A
JPH09310780A JP15018396A JP15018396A JPH09310780A JP H09310780 A JPH09310780 A JP H09310780A JP 15018396 A JP15018396 A JP 15018396A JP 15018396 A JP15018396 A JP 15018396A JP H09310780 A JPH09310780 A JP H09310780A
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JP
Japan
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solenoid valve
main body
plate
valve main
plunger
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JP15018396A
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English (en)
Inventor
Souji Komoto
操司 小本
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Nidec Tosok Corp
Original Assignee
Tosok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁弁本体の成形コストを押え、安価な電磁
弁を提供する。 【解決手段】 ケーシングを形成する電磁弁本体2をプ
レス成形する際に、大径部5の上部に設けられた開口部
22の開口縁に切欠部23,・・・を形成し、開口縁に
高壁部24,・・・と低段部25,・・・とを交互に形
成する。開口部22に、電磁弁本体2に収容されたソレ
ノイドと共に磁気回路を構成する磁性体プレート101
を配設する。磁性体プレート101は、その周縁に、各
低段部25,・・・に各々載置されるとともに、載置さ
れた状態で電磁弁本体2より側方に突出する突出片10
3,・・・が一体形成されている。高壁部24,・・・
を内側に屈曲して、高壁部24,・・・と突出片10
3,・・・が載置された底段部25,・・・とによって
交互に挾持された状態で、磁性体プレート101を電磁
弁本体2に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、油圧回路
における油圧の制御を行う電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧回路における油圧の制御を行
う際には、図12に示すような電磁弁201が用いられ
ている。この電磁弁201は、上部に開口部202を有
したケーシングを形成する電磁弁本体203と、該電磁
弁本体203に収容されたソレノイド204と、該ソレ
ノイド204の通電に伴い作動するプランジャー205
とによって構成されている。
【0003】前記電磁弁本体203は、冷鍛加工されて
おり、図中下方には、流入路206を形成する突出部2
07が一体形成されている。該突出部207は、オイル
が通流する対象物208の流通路209に挿入された状
態で固定されるものであり、その基端部には、切削加工
が施され、取付用溝部210が形成されている。この取
付用溝部210は、Cリング211が嵌着されるように
形成されており、前記突出部207に固定用ブラケット
212を装着した後、前記取付用溝部210にCリング
211を外嵌させることにより、前記電磁弁本体203
からの固定用ブラケット212の離脱を防止するように
構成されている。また、前記突出部207には、前記電
磁弁本体203内側に膨出するとともに、前記流入路2
06に連通するシート穴213を有したシート214が
形成されており、該シート214には、前記ソレノイド
204が外嵌した状態で固定されている。
【0004】このソレノイド204は、前記プランジャ
ー205が収容される弁室221を形成したボビン22
2と、該ボビン222の巻付部223に巻かれたコイル
224とからなり、前記ボビン222には、非磁性体か
らなる筒状のプランジャーガイド225が内嵌されてい
る。前記ボビン222の上面には、前記コイル224を
形成する巻線の一方の端部が接続されたアース端子22
6及び、前記巻線の他方の端部が接続された信号端子2
27が露出しており、前記アース端子226は、ウエー
ブワッシャ228を介して前記電磁弁本体203に接地
される一方、前記信号端子227は、ボビン222の上
面に沿って配設された接続配線229を介して、電磁弁
本体203の挿通孔230より側方に延出したハーネス
接続部231における接続端子232に接続されてい
る。そして、前記ボビン222の上面には、露出した前
記アース端子226、前記信号端子227、及び前記接
続配線229を覆う絶縁カバー233が配設されてお
り、前記ハーネス接続部231には、前記接続端子23
2にハーネス234がハンダ付けされた後、保護キャプ
235が取り付けられ、この保護キャップ235によっ
て覆われた状態で絶縁が確保されるように構成されてい
る。
【0005】また、前記絶縁カバー233上には、前記
ソレノイド204と共に磁気回路を形成する磁性体から
なる磁性体プレート241が配設されており、該磁性体
プレート241には、前記プランジャーガイド225を
包囲する包囲穴242が開設されている。該磁性体プレ
ート241上には、非磁性体からなる非磁性体プレート
243が配設されており、該非磁性体プレート243に
は、前記弁室221内のオイルを流出させる流出口24
4が開設されている。この流出口244は、前記プラン
ジャーガイド225の内径寸法より小径に形成されてお
り、その周縁部が、前記プランジャーガイド225の上
縁に当接するとともに、該プランジャーガイド225内
のプランジャー205の抜け止めとしての作用を奏して
いる。
【0006】一方、前記電磁弁本体203の上部に設け
られた開口部202の開口縁には、その全周縁部の内側
面が切削加工されてなる薄肉状のカシメ部251が形成
されており、前記電磁弁本体203には、前記磁性体プ
レート241が載置される段差部252が形成されてい
る。そして、最上段に設けられた前記非磁性体プレート
243は、電磁弁本体203の前記カシメ部251が内
側に屈曲され、電磁弁本体203に固定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記電
磁弁201においては、図13及び図14にも示すよう
に、最上段に配設された非磁性体プレート243を、ボ
ディー本体203に設けられたカシメ部251を内側に
屈曲して固定するため、冷鍛加工されたボディー本体2
03の上縁部に、切削加工を施し、前記磁性体プレート
241が載置される段差部252を形成しなければなら
なかった。このため、前記ボディー本体203を予め厚
肉に形成しておく必要があり、ボディー本体203の成
形コストの増加を招いていた。
【0008】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、電磁弁本体の成形コストを押える
ことにより、安価な電磁弁を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、電磁弁本体に設けられた開口部に
おける開口縁が内側に屈曲され、前記開口部の開口面に
沿って配設されたプレートが固定される電磁弁におい
て、前記開口部の開口縁に複数の切欠部を設け、前記開
口縁に複数の低段部を形成する一方、前記プレートに、
前記各低段部に各々載置される突出片を形成した。
【0010】すなわち、プレートを、電磁弁本体に設け
られた開口部の開口面に沿って配設した状態において
は、該プレートに形成された各突出片が、前記開口部の
開口縁に形成された低段部に載置される。そして、前記
開口縁が内側に屈曲され、前記プレートは、屈曲された
開口縁と、前記各突出片が載置された各々の低段部とに
より交互に挾持され、固定される。
【0011】また、前記電磁弁本体と前記各低段部とを
プレス成形により一体成形した。
【0012】つまり、前記各低段部は、前記電磁弁本体
の成形工程にて、電磁弁本体と共に形成される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面にしたがって説明する。図1は、本実施の形態にかか
る電磁弁1を示すものであり、電磁弁1が固定された状
態が示されている。この電磁弁1は、ケーシングを形成
する電磁弁本体2と、該電磁弁本体2に収容されたソレ
ノイド3と、該ソレノイド3の通電に伴い作動するプラ
ンジャー4とにより構成されている。
【0014】前記電磁弁本体2は、プレス成形によって
形成されており、前記ソレノイド3を収容する円筒状の
大径部5と、該大径部5に連続するとともに、大径部5
より小径の円筒状に形成された小径部6とからなる。該
小径部6の先端は、電磁弁本体2をプレス成形する際に
折り曲げ加工されており、これにより図2にも示すよう
に、側方に屈折されてなるフランジ7が、電磁弁本体2
に一体形成されている。前記大径部5から前記フランジ
7までの幅寸法H、つまり前記小径部6の寸法は、図1
にも示したように、前記電磁弁本体2を固定する固定用
ブラケット8と、該固定用ブラケット8の電磁弁本体2
からの抜けを防止する嵌合部材としてのCリング9とが
嵌合可能な寸法に設定されており、前記小径部6を、前
記固定用ブラケット8に設けられた嵌合穴10へ挿通さ
せた後、前記小径部6に前記Cリング9を嵌着できるよ
うに構成されている。
【0015】前記大径部5の側壁にける前記小径部6側
には、電磁弁本体2をプレス成形する際に型抜きされて
なるドレン穴21が、図1中右側に設けられており、図
3にも示すように、前記大径部5の上部に設けられた開
口部22の開口縁には、等間隔をおいて3カ所に、電磁
弁本体2をプレス成形する際に切欠部23,・・・が形
成されている。これらの切欠部23,・・・によって、
前記開口縁には、高壁部24,・・・と低段部25,・
・・とが交互に形成されている。前記ドレン穴21の上
部に設けられた低段部25には(図1参照)、さらに下
方へ向けて切り欠きが、前記電磁弁本体2をプレス成形
する際に設けられており、これによって、大径部5の側
壁には、挿通孔26が、前記ドレン穴21の上方の部位
に形成されている。すなわち、該ドレン穴21、前記切
欠部23,・・・、及び前記挿通孔26の総ては、前記
電磁弁本体2をプレス成形する際に、同時に形成されて
いる。
【0016】前記電磁弁本体2には、図1に示したよう
に、前記開口部22より挿入された前記ソレノイド3が
収容されており、該ソレノイド3は、ボビン本体31
と、該ボビン本体31に巻かれたコイル32とにより構
成されている。前記ボビン本体31は、前記大径部5と
前記小径部6とを連続する段部33に載置された状態
で、前記大径部5に収容されたボビン34と、該ボビン
34に一体形成され、前記小径部6を挿通して該小径部
6より下方に突出した突出部35とからなり、前記ボビ
ン34と前記突出部35との間には、シート孔36が開
設され、かつ前記ボビン34より大径の板状部材37
が、インサート成形により一体的に設けられている。こ
れによって、前記ソレノイド3が電磁弁本体2に収容さ
れた際には、前記板状部材37が前記段部33に載置さ
れるとともに、前記板状部材37より上方に位置する電
磁弁本体2の側壁の部位がカシメられ、内側に膨出した
膨出部38によって、前記板状部材37が固定されるよ
うに構成されている。
【0017】前記突出部35は、電磁弁本体2が固定さ
れる対象物41に設けられたオイルの通流路42に挿入
されるものであり、前記突出部35の先端部には、前記
通流路42に挿入された状態で、該通流路42の側壁に
密着するOリング43が装着されるリング溝44が一体
形成されている。前記突出部35の中心部には、前記通
流路42のオイルを流入する流入路45が形成されてお
り、該流入路45は前記シート孔36に連通されてい
る。また、前記ボビン34の中心部には、上下方向に貫
通するとともに、前記プランジャー4を摺動自在に収容
する弁室46が形成されており、外側面には、前記コイ
ル32を保持する巻付部47が凹設されている。これに
より、前記ボビン34には、前記コイル32を形成する
巻線が巻かれる薄肉部48と、該薄肉部48の上下両脇
に位置して前記巻線の巻き付け位置を維持する第1及び
第2の厚肉部49,50とが形成されている。ボビン3
4下方に形成された第2の厚肉部50には、前記弁室4
6内に流入したオイルを、前記電磁弁本体2の側壁に設
けられたドレン穴21より流出させる流出孔51が、前
記板状部材37に沿って形成されている。また、ボビン
34上方に形成された第1の厚肉部49上には、上方に
膨出したリング状膨出部52と、前記電磁弁本体2の挿
通孔26を貫通して、電磁弁本体2の側方に延出した延
出部としてのハーネス接続部53とが一体形成されてお
り、該ハーネス接続部53側における前記リング状膨出
部52には、上方に起立した起立壁54が形成されてい
る。
【0018】前記第1の厚肉部49には、図4にも示す
ように、前記ハーネス接続部53の逆側の縁部、及びハ
ーネス接続部53の基端側に、前記巻付部47にまかれ
たコイル32を形成する巻線の一方の端部61、及び他
方の端部62が係止される第1及び第2の巻線用切欠部
63,64が形成されている。第1の巻線用切欠部63
に係止された前記巻線の一方の端部61は、アース端子
65に接続されており、該アース端子65より延出する
とともに、前記第1の厚肉部49上面に沿って配設され
たリング状の金属板66及び、該金属板66上に配設さ
れたウエーブワッシャ68を介して(図1参照)、前記
電磁弁本体2に接地されている。また、第2の巻線用切
欠部64に係止された前記巻線の他方の端部62は、前
記ハーネス接続部53の延在方向であって、該ハーネス
接続部53に近接した近接部位にて、信号端子66に接
続されており、該信号端子66より前記ハーネス接続部
53の上面に沿って配設された接続端子67に接続され
ている。
【0019】この接続端子67は、図5にも示すよう
に、前記ハーネス接続部53の両脇に起立するととも
に、内側に屈折された端子固定片71,71によって固
定されており、両端子固定片71,71には、側方に突
出した係合手段を構成する爪部72,72が形成されて
いる。該爪部72の側面は、電磁弁本体2外側より内側
に向かって、幅方向の寸法が大きくなるように形成され
ており、この側面が傾斜面73を形成している。そし
て、これらの爪部72,72によって前記ハーネス接続
部53は、保護キャップ74が取り付け可能に構成され
ている。
【0020】該保護キャップ74は、前記各端子固定片
71,71に嵌合する嵌合壁75,75(一方のみ図
示)と、両嵌合壁75,75を端部にて連結する連結壁
76と、該連結壁76及び前記各嵌合壁75,75に連
設するとともに、前記ハーネス接続部53に取り付けら
れた状態で、ハーネス接続部53の上面を覆うカバー部
77とにより形成されている。前記両嵌合壁75,75
には、その下端に、前記ハーネス接続部53の下面に当
接する突起部78,78が内側に向けて突設されてお
り、上端部には、前記ハーネス接続部53に形成された
爪部72,72に係合する係合手段を構成する係合穴7
9,79が設けられている。また、前記カバー部77
は、図1に示したように、前記ハーネス接続部53に取
り付けられる際に、電磁弁本体2の側壁に設けられた挿
通孔26に挿入される肉厚を有しており、その長さ寸法
は、図6にも示すように、前記第2の巻線用切欠部6
4、該第2の巻線用切欠部64に係止された巻線の他方
の端部62、該他方の端部62が接続された信号端子6
6、及び該信号端子66よりハーネス接続部53の上面
に沿って配設された接続端子67の総てを覆う寸法に設
定されている(図4参照)。そして、前記カバー部77
の先端は、前記ボビン34のリング状膨出部52に起立
した起立壁54に当接するような湾曲状に形成されてい
る。
【0021】前記ボビン34の弁室46に収容される前
記プランジャー4は、磁性体からなる円柱部材が削り加
工されてなり、図7にも示すように、前記弁室46内に
て作動された際に、前記ボビン34の第1及び第2の厚
肉部49,50に摺接する第1及び第2の摺接部81,
82と、両摺接部81,82を連設するとともに、両摺
接部81,82より小径の非摺接部83とからなる。つ
まり、前記円柱部材における前記ボビン34の薄肉部4
8に摺接する外周部位が、内側に後退された形状に形成
されている。プランジャー4の下方に設けられた第2の
摺接部82の下端面には、前記ボビン本体31の板状部
材37に開設されたシート孔36を開閉する円柱状の弁
部84が一体形成されており、この弁部84より前記第
1の摺接部81までの長さ寸法は、弁部84が前記シー
ト孔36を閉鎖した状態で(図1中の矢示A側参照)、
前記第1の摺接部81の一部が前記ボビン34より突出
するように設定されている。
【0022】一方、前記ボビン本体31上に配設された
ウエーブワッシャ68上には、図1に示したように、非
磁性体からなるガイド部材91が、前記ボビン34より
突出した前記プランジャー4の第1の摺接部81に嵌合
した状態で配設されている。このガイド部材91は、図
8にも示すように、前記第1の摺接部81に摺動自在に
嵌合する筒状のガイド部92と、該ガイド部92の下端
が外方に屈曲され、前記ウエーブワッシャ68上に載置
されたフランジ部93と、前記ガイド部92の上端が内
方に屈曲されてなるストッパー部94とからなり、前記
ガイド部材91の上部には、前記ストッパー部94に包
囲された抜穴95が形成されている。該抜穴95は、前
記第1の摺接部81より小径に設定されており、前記ス
トッパー部94によって前記プランジャー4の抜けが防
止されるとともに、前記抜穴91によって前記プランジ
ャー4の作動に伴うガイド部92内の空気の抜け口を形
成している。また、前記ガイド部92は、前記プランジ
ャー4が下動した際にプランジャー4上端が位置する下
死点(図1における矢示A側参照)から、上動した際に
プランジャー4の上端が位置する上死点(図1における
矢示B側参照)までの範囲包含する高さ寸法を有してお
り、この高さ寸法は、本実施の形態にかかる電磁弁1に
おいて、設計値に基づく前記プランジャー4のストロー
ク量が得られるような寸法に設定されている。
【0023】さらに、前記ガイド部材91における前記
フランジ部93上には、図8にも示したように、前記ソ
レノイド3と共に磁気回路を構成する磁性体からなる磁
性体プレート101が配設されている。該磁性体プレー
ト101は、前記ソレノイド3の通電に伴い励磁され、
前記プランジャー4を上動させるもので、中央部には、
前記ガイド部材91のガイド部92に嵌合して、該ガイ
ド部92を包囲する包囲穴102が設けられている。ま
た、この磁性体プレート101は、図3にも示したよう
に、前記電磁弁本体2の上部に設けられた開口部22に
適合する板状に形成されており、その周縁には、前記開
口部22の開口縁に設けられた各低段部25,・・・に
各々載置されるとともに、図9にも示すように、載置さ
れた状態で電磁弁本体2より側方に突出する突出片10
3,・・・が一体形成されている。そして、前記磁性体
プレート101は、図10及び図11にも示すように、
前記各底段部25,・・・の間に設けられた高壁部2
4,・・・が内側に屈曲され、この高壁部24,・・・
と、前記突出片103,・・・が載置された前記底段部
25,・・・とによって、交互に挾持された状態で、電
磁弁本体2に固定されている。
【0024】以上の構成からなる本実施の形態におい
て、磁性体プレート101を電磁弁本体2に取り付ける
際には、磁性体プレート101の突出片103,・・・
を、電磁弁本体2に設けられた開口部22の低段部2
5,・・・に合わせて配設した後、電磁弁本体2の高壁
部24,・・・を内側に屈曲することにより、前記磁性
体プレート101を、高壁部24,・・・と、前記各突
出片103,・・・が載置された各低段部25,・・・
とにより交互に挾持した状態で固定することができるの
で、従来のように、電磁弁本体の開口縁に、比較的加工
時間のかかる切削加工を施し、磁性体プレート101が
載置される段差部を形成する必要が無い。したがって、
電磁弁本体2の成形時間の短縮化を図ることができると
ともに、電磁弁本体2を予め厚肉に形成する必要が無
く、電磁弁本体2を適切な肉厚で形成することができる
ので、電磁弁本体2の成形コストの増加を防ぐことがで
きる。さらに、前記高壁部24,・・・を内側に屈曲し
て前記磁性体プレート101を電磁弁本体2に固定する
際には、前記低段部25,・・・に載置された磁性体プ
レート101の突出片103,・・・は、低段部25,
・・・より電磁弁本体2外方へ突出するように形成され
ているので、前記低段部25,・・・における前記高壁
部24,・・・近傍の上方への変形を防止することがで
きる。
【0025】また、この電磁弁1を対象物41に固定す
る際には、電磁弁本体2の小径部6を、固定用ブラケッ
ト8の嵌合穴10に挿入した後、前記小径部6にCリン
グ9を嵌着することができるので、このCリング9によ
って電磁弁本体2からの固定用ブラケット8の離脱を防
止することができ、電磁弁1と前記固定用ブラケット8
とを一体的に取り扱うことができる。これにより、電磁
弁1を対象物41に固定する際の作業性が向上する。そ
して、対象物41に設けられた通流路42に、電磁弁本
体2より延出した突出部35を挿入するとともに、該突
出部35に外嵌した小径部6のフランジ7が対象物41
に当接するようにセットし、前記固定用ブラケット8を
前記対象物41に固定して、前記電磁弁1を対象物41
に固定する。このとき、電磁弁1からの固定用ブラケッ
ト8の抜けが防止されるため、作動時における振動等に
よる電磁弁1の固定用ブラケット8からの不用意な外れ
を確実に防止することができる。また、電磁弁本体2と
該電磁弁本体2より延出した突出部35とが冷鍛加工に
より一体形成された従来の電磁弁のように、電磁弁本体
2に、固定用ブラケット8を取り付けるための取付用溝
部を、比較的加工時間のかかる切削加工により形成する
必要が無く、電磁弁本体2と前記フランジ7とを一回の
プレス成型により同時に成形することができるので、生
産効率が向上するとともに、製造コストを削減すること
ができる。
【0026】さらに、前記電磁弁本体2には、前記フラ
ンジ7及び前記低段部25,・・・が、電磁弁本体2を
プレス成形する際に、同時に形成されているので、電磁
弁本体を冷鍛加工により成形する工程と、電磁弁本体に
固定用の取付用溝部、及び磁性プレートが載置される段
差部を切削加工する工程との二工程によって形成した従
来と比較して、電磁弁本体2の成形工程数を削減するこ
とができ、これによるコストダウンも図ることができ
る。
【0027】また、非磁性体からなるガイド部材91
は、そのガイド部92が磁性体プレート101の包囲穴
102に内嵌された状態で固定され、前記ガイド部92
は、ボビン34から突出したプランジャー4の第1の摺
接部81を摺動自在にガイドしており、ソレノイド3に
よって励磁される磁性体プレート101の包囲穴102
における開口縁と、該包囲穴102に包囲された前記ソ
レノイド3との間には、非磁性体からなるガイド部材9
1のガイド部92が介在され、該ガイド部92の厚み寸
法の磁気ギャップが確保されている。そして、前記プラ
ンジャー4がガイドされるガイド部92の上端には、内
側に延出するストッパー部94が設けられているので、
前記プランジャー4は、前記ガイド部材91のストッパ
ー部94、つまり非磁性体からなるストッパー部94に
よってガイド部92からの抜けが防止されている。この
ように、非磁性体からなる前記ガイド部材91のみを用
いることにより、前記プランジャー4上端面の前記スト
ッパー部94への吸着と、該プランジャー4側面の前記
磁性体プレート101への吸着を防止しつつ、プランジ
ャー4の抜け防止とプランジャー4の移動方向へのガイ
ドとを同時に行うことができるので、プランジャー4の
側面が、ソレノイド3により励磁される磁性体プレート
101に吸着しないように、プランジャー4を包囲する
非磁性体からなるプランジャーガイドと、プランジャー
4端面の吸着を防止しつつ、プランジャー4の抜けを防
止する非磁性体からなる非磁性体プレートとを用いた従
来の電磁弁と比較して、電磁弁1を構成する非磁性体か
らなる部品の点数を削減することができ、これに伴い組
み付け工数も削減することができる。よって、部材費用
の低減化、及び組み立てコストの低減化を図ることがで
きる。
【0028】さらに、前記ガイド部材のガイド部92
は、プランジャー4の前記ボビン34から突出した部分
のみをガイドする高さ寸法に設定されているので、例え
ば、従来の電磁弁で用いられていたボビンに内嵌するプ
ランジャーガイドと、磁性体プレート上に配設された非
磁性体プレートとを単純に一体形成して、ガイド部材を
形成した場合と比較して、ガイド部材91の材料費を削
減することができるとともに、電磁弁1の幅方向におけ
る外形寸法を、前記プランジャーガイドの肉厚分小さく
することができる。加えて、前記ガイド部92の高さ寸
法は、本実施の形態にかかる電磁弁1において、設計値
に基づく前記プランジャー4のストローク量が得られる
ような寸法に設定されているが、ストローク量の異なる
別仕様の電磁弁を製造する際には、前記ガイド部材91
における前記ガイド部92の高さ寸法のみを変更するこ
とにより、ストローク量の異なる電磁弁を製造すること
ができる。したがって、プランジャーのストローク量の
異なる複数種の電磁弁において、前記ガイド部材91以
外の各部材の共有化を図ることができる。さらには、仕
様変更などによりプランジャー4のストローク量が変更
された場合であっても、この仕様変更に容易に対応する
ことができる。
【0029】また、前記ソレノイド3においては、ボビ
ン34にはコイル32が巻かれる巻付部が凹設され、ボ
ビン34には薄肉部48が形成されており、このボビン
34に収容されたプランジャー4には、前記薄肉部48
に摺接する外周部位が内側に後退されてなる非摺接部8
3が形成されているので、前記薄肉部48が、コイル3
2の巻き付け時におけるテンションによって内側へ膨出
することがあっても、この薄肉部48がプランジャー4
の側壁に圧接することはない。したがって、ボビン34
に内嵌されていた従来のプランジャーガイドの使用を廃
止することができ、これにより、電磁弁1を構成する部
品点数を減少させることができる。よって、前記ボビン
への前記プランジャーガイドの組み付け作業が不要とな
り、組み立て工数の削減によるコストダウンを図ること
ができる。そして、前記非摺接部83が形成されていな
い場合と比較して、プランジャー4の質量を小さくする
ことができるので、電磁弁1の軽量化を図ることがで
き、プランジャー4の軽量化に伴うプランジャー4の追
従性を高めることができるとともに、電磁弁1の動作特
性が向上する。さらに、前記プランジャー4には、前記
ボビン34の第1及び第2の厚肉部49,50に摺接さ
れて支持される第1及び第2の摺接部81,82が形成
されており、さらには、前記ボビン34より突出した部
位が、前記ガイド部材91に支持されるので、作動時に
おける振動や外部からの振動等による前記プランジャー
4の横揺れを、確実に防止することができる。したがっ
て、振動による制御性の悪化を防止することができる。
【0030】一方、前記ソレノイド3のボビン34にお
いては、前記コイル32を形成する巻線の他方の端部6
2が、ボビン34に形成されたハーネス接続部53の基
端部に形成された第2の巻線用切欠部64に係止されて
おり、前記巻線の他方の端部62は、前記ハーネス接続
部53の延在方向であって、該ハーネス接続部53に近
接した近接部位にて、信号端子66に接続され、該信号
端子66より前記ハーネス接続部53の上面に沿って配
設された接続端子67に接続されている。そして、前記
ハーネス接続部53に取り付けられる保護キャップ74
には、ハーネス接続部53の上面を覆うとともに、ボビ
ン34の内縁部に起立する起立壁54に達する長さ寸法
を有したカバー部77が形成されているので、この保護
キャップ74が、ハーネス接続部53に取り付けられた
状態においては、前記第2の巻線用切欠部64、前記信
号端子66、及び前記接続端子67の総てが、前記カバ
ー部77によって覆われる。したがって、前記巻線の他
方の端部62が前記接続端子67から離れ部位に固定さ
れ、前記他方の端部62と、該他方の端部62及び前記
接続端子67を接続する接続配線とを絶縁する絶縁カバ
ーを用いた場合と比較して、前記保護キャップ74の他
に別部材を用いることなく、前記コイル32の絶縁を確
保することができる。このため、他部材を用いた場合と
比較して、電磁弁1を構成する部品点数を削減すること
ができるとともに、電磁弁1の組み付け工数を削減する
ことができ、製造コストの低減化を図ることができる。
さらに、前記巻線の他方の端部62は、前記ハーネス接
続部53に配設された接続端子67に近接する近接部位
にて固定されているので、前記巻線の他方の端部67が
前記接続端子67から離れ部位に固定された場合と比較
して、前記保護キャップ74のカバー部77を適切な長
さ寸法にすることができ、前記保護キャップ74を成形
する成形材の使用量をも削減することができる。
【0031】また、前記ハーネス接続部53には、側方
に突出した爪部72,72が形成されており、前記保護
キャップ74は、前記爪部72,72に係合する係合穴
79,79を有しているので、前記保護キャップ74を
取り付けた状態においては、該保護キャップ74の前記
ハーネス接続部53の延在方向への移動を阻止すること
ができる。このため、前記巻線の他方の端部62及び、
該他方の端部62が接続された信号端子66を覆う前記
カバー部77の前記延在方向への不用意なずれを確実に
防止することができる。よって、保護キャップ74の不
用意なずれに起因する前記電磁弁本体2内部、つまり外
部から見ることのできない部分における前記コイル32
と磁性プレート101とのショートを確実に防止するこ
とができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電磁弁に
あっては、プレートを電磁弁本体に設けられた開口部に
固定する際には、プレートに形成された各突出片を前記
開口部の低段部に載置するとともに、開口部の開口縁を
内側に屈曲することにより、前記プレートを、屈曲され
た開口縁と、前記各突出片が載置された各々の低段部と
によって交互に挾持固定することができるので、従来の
ように、電磁弁本体の開口縁に、切削加工を施し、プレ
ートが載置される段差部を形成する必要が無い。したが
って、電磁弁本体を予め厚肉に形成する必要が無く、電
磁弁本体を適切な肉厚で形成することができる。このた
め、予め厚肉に形成することによる電磁弁本体の成形コ
ストの増加を防ぐことができ、これによって、電磁弁本
体を安価にて提供することができる。
【0033】また、前記電磁弁本体と前記各低段部とを
プレス成形により一体成形したものに関しては、前記各
低段部は、前記電磁弁本体の成形工程にて、電磁弁本体
と共に形成されるので、電磁弁本体を冷鍛加工により成
形する工程と、電磁弁本体に設けられた開口部の開口縁
を切削加工する工程との二工程によって形成された従来
の電磁弁本体と比較して、電磁弁本体の成形工程数を削
減することができる。したがって、成形工数の削減によ
るコストダウンをも図ることができる。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図2】図1のC部拡大図である。
【図3】同実施の形態の上部を示す分解斜視図である。
【図4】同実施の形態における電磁弁本体にソレノイド
を収容した状態を示す平面図である。
【図5】同実施の形態におけるソレノイドのハーネス接
続部に保護キャップを取り付ける以前の状態を示す斜視
図である。
【図6】同実施の形態におけるソレノイドのハーネス接
続部に保護キャップを取り付けた状態を示す平面図であ
る。
【図7】同実施の形態におけるプランジャーを示す図で
ある。
【図8】図1のD部拡大図である。
【図9】同実施の形態を示す平面図である。
【図10】図9のE−E断面図である。
【図11】図9のF−F断面図である。
【図12】従来の電磁弁を示す断面図である。
【図13】同従来例を示す電磁弁の上部の斜視図であ
る。
【図14】図13のI−I断面図である。
【符号の説明】
1 電磁弁 2 電磁弁本体 3 ソレノイド 4 プランジャー 22 開口部 23 切欠部 25 低段部 103 突出片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁弁本体に設けられた開口部における
    開口縁が内側に屈曲され、前記開口部の開口面に沿って
    配設されたプレートが固定される電磁弁において、 前記開口部の開口縁に複数の切欠部を設け、前記開口縁
    に複数の低段部を形成する一方、前記プレートに、前記
    各低段部に各々載置される突出片を形成したことを特徴
    とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記電磁弁本体と前記各低段部とを、プ
    レス成形により一体成形したことを特徴とする請求項1
    記載の電磁弁。
JP15018396A 1996-05-22 1996-05-22 電磁弁 Pending JPH09310780A (ja)

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JP15018396A JPH09310780A (ja) 1996-05-22 1996-05-22 電磁弁

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005257082A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Eaton Corp ソレノイド作動弁及びその製造方法
JP2013228099A (ja) * 2012-03-30 2013-11-07 Nissin Kogyo Co Ltd 電磁弁構造体

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