JPH0931041A - 1,2−ジアシルグリセロール誘導体 - Google Patents
1,2−ジアシルグリセロール誘導体Info
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- JPH0931041A JPH0931041A JP7185969A JP18596995A JPH0931041A JP H0931041 A JPH0931041 A JP H0931041A JP 7185969 A JP7185969 A JP 7185969A JP 18596995 A JP18596995 A JP 18596995A JP H0931041 A JPH0931041 A JP H0931041A
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- glycerol
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- dipalmitoyl
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 分子内に疎水性基および親水性基を有し、し
かも親水性基が両性イオン基であり、優れた界面活性能
を有する新規かつ有用な1,2−ジアシルグリセロール
誘導体を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で表わされる1,2−
ジアシルグリセロール誘導体。 【化1】 R1C(=O)およびR2C(=O)は炭素数3〜30の脂
肪酸のアシル残基、pは2または3、qは1、2または
3を表わす。〕
かも親水性基が両性イオン基であり、優れた界面活性能
を有する新規かつ有用な1,2−ジアシルグリセロール
誘導体を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で表わされる1,2−
ジアシルグリセロール誘導体。 【化1】 R1C(=O)およびR2C(=O)は炭素数3〜30の脂
肪酸のアシル残基、pは2または3、qは1、2または
3を表わす。〕
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規かつ有用な
1,2−ジアシルグリセロール誘導体に関する。さらに
詳しくはリポソーム、検査薬、診断薬、センサー、固定
化触媒、バイオリアクター、バイオエレクトロニクス素
子、マイクロカプセルおよび化粧品等の原料、ならびに
乳化剤、洗浄剤、界面活性剤、表面処理剤などとして用
いられる1,2−ジアシルグリセロール誘導体に関す
る。
1,2−ジアシルグリセロール誘導体に関する。さらに
詳しくはリポソーム、検査薬、診断薬、センサー、固定
化触媒、バイオリアクター、バイオエレクトロニクス素
子、マイクロカプセルおよび化粧品等の原料、ならびに
乳化剤、洗浄剤、界面活性剤、表面処理剤などとして用
いられる1,2−ジアシルグリセロール誘導体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開平5−508388号にはα−ステ
アリル−ω−プロピオン酸−ポリオキシエチレンに代表
されるようなアニオン基を有するポリオキシエチレン誘
導体が開示されている。しかし、このポリオキシエチレ
ン誘導体は、疎水部がモノアルキル基であるためリポソ
ーム膜から脱離しやすく、このためこのようなポリオキ
シエチレン誘導体を膜形成成分として含むリポソームは
長期間の安定性に劣るという問題点がある。
アリル−ω−プロピオン酸−ポリオキシエチレンに代表
されるようなアニオン基を有するポリオキシエチレン誘
導体が開示されている。しかし、このポリオキシエチレ
ン誘導体は、疎水部がモノアルキル基であるためリポソ
ーム膜から脱離しやすく、このためこのようなポリオキ
シエチレン誘導体を膜形成成分として含むリポソームは
長期間の安定性に劣るという問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、分子
内に疎水性基および親水性基を有し、しかも親水性基が
両性イオン基であり、優れた界面活性能を有する新規か
つ有用な1,2−ジアシルグリセロール誘導体を提供す
ることである。
内に疎水性基および親水性基を有し、しかも親水性基が
両性イオン基であり、優れた界面活性能を有する新規か
つ有用な1,2−ジアシルグリセロール誘導体を提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(1)で表わされる1,2−ジアシルグリセロール誘導
体である。
(1)で表わされる1,2−ジアシルグリセロール誘導
体である。
【化2】 R1C(=O)およびR2C(=O)は炭素数3〜30の脂肪
酸のアシル残基を表わし、同一でも異なっていてもよ
い。pは2または3、qは1、2または3を表わす。〕
酸のアシル残基を表わし、同一でも異なっていてもよ
い。pは2または3、qは1、2または3を表わす。〕
【0005】一般式(1)においてR1C(=O)または
R2C(=O)で表わされる脂肪酸のアシル残基は、炭素
数3〜30、好ましくは8〜20のアシル残基である。
このようなアシル残基の具体的なものとしては、プロピ
オン酸、酪酸、カプロン酸、カプリル酸、ペラルゴン
酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリル酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘ
ン酸、リグノセリン酸、ソロチン酸、モンタン酸、メリ
シン酸、2−エチルヘキサン酸等の飽和脂肪酸のアシル
残基;オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エルカ
酸、2,4−オクタデカジエン酸等の不飽和脂肪酸のア
シル残基;イソステアリン酸等の分岐脂肪酸のアシル残
基;リシノール酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の
アルキル基中に水酸基を有する脂肪酸のアシル残基など
があげられる。R1C(=O)とR2C(=O)とは同一であ
ってもよいし、異なっていてもよい。
R2C(=O)で表わされる脂肪酸のアシル残基は、炭素
数3〜30、好ましくは8〜20のアシル残基である。
このようなアシル残基の具体的なものとしては、プロピ
オン酸、酪酸、カプロン酸、カプリル酸、ペラルゴン
酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリル酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘ
ン酸、リグノセリン酸、ソロチン酸、モンタン酸、メリ
シン酸、2−エチルヘキサン酸等の飽和脂肪酸のアシル
残基;オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エルカ
酸、2,4−オクタデカジエン酸等の不飽和脂肪酸のア
シル残基;イソステアリン酸等の分岐脂肪酸のアシル残
基;リシノール酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の
アルキル基中に水酸基を有する脂肪酸のアシル残基など
があげられる。R1C(=O)とR2C(=O)とは同一であ
ってもよいし、異なっていてもよい。
【0006】本発明の1,2−ジアシルグリセロール誘
導体をリポソームの膜形成成分として利用する場合に
は、R1C(=O)またはR2C(=O)で表わされる脂肪酸
のアシル残基は、安定なリポソームが形成できるという
理由から、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、2,4−オクタデカジエン酸などのア
シル残基が好ましく、特にパルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸のアシル残基が好ましい。
導体をリポソームの膜形成成分として利用する場合に
は、R1C(=O)またはR2C(=O)で表わされる脂肪酸
のアシル残基は、安定なリポソームが形成できるという
理由から、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、2,4−オクタデカジエン酸などのア
シル残基が好ましく、特にパルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸のアシル残基が好ましい。
【0007】本発明の1,2−ジアシルグリセロール誘
導体の具体的なものとしては、例えば下記の化合物など
があげられる。
導体の具体的なものとしては、例えば下記の化合物など
があげられる。
【化3】
【0008】
【化4】
【0009】一般式(1)で表わされる1,2−ジアシ
ルグリセロール誘導体は、例えば次のような方法により
製造することができる。まず、1,2−ジミリストイル
−sn−グリセロール、1,2−ジミリストイル−ra
c−グリセロール、1,2−ジステアロイル−sn−グ
リセロール、1,2−ジステアロイル−rac−グリセ
ロール、1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロー
ル、1,2−ジパルミトイル−rac−グリセロールな
どの1,2−ジアシルグリセロールに、N,N′−カル
ボニルジイミダゾールを反応させる。次にN,N−ジメ
チルエチレンジアミン、N,N−ジメチル−1,3−プ
ロパンジアミンなどを反応させることにより、3−位に
N,N−ジメチルアミノアルキル基を有する1,2−ジ
アシルグリセロール誘導体を得る。次にプロパンスルト
ン等のスルトン類;β−プロピオラクトン等のラクトン
類;モノブロム酢酸、モノクロロ酢酸等のモノハロゲン
化酢酸などを反応させることにより、目的とする1,2
−ジアシルグリセロール誘導体を得ることができる。
ルグリセロール誘導体は、例えば次のような方法により
製造することができる。まず、1,2−ジミリストイル
−sn−グリセロール、1,2−ジミリストイル−ra
c−グリセロール、1,2−ジステアロイル−sn−グ
リセロール、1,2−ジステアロイル−rac−グリセ
ロール、1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロー
ル、1,2−ジパルミトイル−rac−グリセロールな
どの1,2−ジアシルグリセロールに、N,N′−カル
ボニルジイミダゾールを反応させる。次にN,N−ジメ
チルエチレンジアミン、N,N−ジメチル−1,3−プ
ロパンジアミンなどを反応させることにより、3−位に
N,N−ジメチルアミノアルキル基を有する1,2−ジ
アシルグリセロール誘導体を得る。次にプロパンスルト
ン等のスルトン類;β−プロピオラクトン等のラクトン
類;モノブロム酢酸、モノクロロ酢酸等のモノハロゲン
化酢酸などを反応させることにより、目的とする1,2
−ジアシルグリセロール誘導体を得ることができる。
【0010】これらの反応は、ベンゼン、クロロホル
ム、アセトニトリル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセタミド、ジメ
チルスルホキシド、酢酸エチルなどの有機溶媒中で、−
100〜150℃、好ましくは0〜80℃で、10分間
〜200時間、好ましくは30分間〜100時間攪拌す
ることにより行うことができる。得られた目的物は、再
結晶、再沈殿、透析、カラム操作、イオン交換樹脂処
理、抽出などの方法により単離精製することができる。
ム、アセトニトリル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセタミド、ジメ
チルスルホキシド、酢酸エチルなどの有機溶媒中で、−
100〜150℃、好ましくは0〜80℃で、10分間
〜200時間、好ましくは30分間〜100時間攪拌す
ることにより行うことができる。得られた目的物は、再
結晶、再沈殿、透析、カラム操作、イオン交換樹脂処
理、抽出などの方法により単離精製することができる。
【0011】本発明の1,2−ジアシルグリセロール誘
導体は、疎水性基としてジアシル基、親水性基としてベ
タイン基等の両性イオン基を有しているため、優れた界
面活性能を有している。このため乳化剤、洗浄剤、界面
活性剤、表面処理剤などとして使用することができる。
またリポソームの膜形成成分として利用することもで
き、この場合安定性に優れたリポソームが得られる。さ
らに、脂肪乳剤、ミセル、検査薬、診断薬、センサー、
固定化触媒、バイオリアクター、バイオエレクトロニク
ス素子、マイクロカプセルおよび化粧品等の原料などと
して使用することができる。
導体は、疎水性基としてジアシル基、親水性基としてベ
タイン基等の両性イオン基を有しているため、優れた界
面活性能を有している。このため乳化剤、洗浄剤、界面
活性剤、表面処理剤などとして使用することができる。
またリポソームの膜形成成分として利用することもで
き、この場合安定性に優れたリポソームが得られる。さ
らに、脂肪乳剤、ミセル、検査薬、診断薬、センサー、
固定化触媒、バイオリアクター、バイオエレクトロニク
ス素子、マイクロカプセルおよび化粧品等の原料などと
して使用することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明の1,2−ジアシルグリセロール
誘導体は新規かつ有用である。本発明の1,2−ジアシ
ルグリセロール誘導体は、疎水性基としてジアシル基、
親水性基として両性イオン基を有しているため、優れた
界面活性能を有している。このため、リポソーム、検査
薬、診断薬、センサー、固定化触媒、バイオリアクタ
ー、バイオエレクトロニクス素子、マイクロカプセルお
よび化粧品等の原料、ならびに乳化剤、洗浄剤、界面活
性剤、表面処理剤などとして使用することができる。
誘導体は新規かつ有用である。本発明の1,2−ジアシ
ルグリセロール誘導体は、疎水性基としてジアシル基、
親水性基として両性イオン基を有しているため、優れた
界面活性能を有している。このため、リポソーム、検査
薬、診断薬、センサー、固定化触媒、バイオリアクタ
ー、バイオエレクトロニクス素子、マイクロカプセルお
よび化粧品等の原料、ならびに乳化剤、洗浄剤、界面活
性剤、表面処理剤などとして使用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施例により、さらに詳細
な説明を行うが、本発明はこれらに限定されない。 実施例1 ベンゼン10ml中に、1,2−ジパルミトイル−ra
c−グリセロール500mg(1.3mmol)および
N,N′−カルボニルジイミダゾール740mg(1.
3mmol)を加え、室温で1時間攪拌した後、N,N
−ジメチル−1,3−プロパンジアミン133mg
(1.3mmol)を加え、48時間攪拌した。これを
蒸留水5mlで4回洗浄した後、有機層を減圧濃縮し、
3−(N,N−ジメチルアミノプロピルアミノカルボニ
ル)−1,2−ジパルミトイル−rac−グリセロール
を得た(収率96%)。このうち634mg(1.23
mmol)をクロロホルム10mlに溶解した後、プロ
パンスルトン152mg(1.23mmol)を加え、
室温で48時間攪拌した。析出した沈殿を濾過採集する
ことにより、下式(2)で表わされる目的の3−(N,
N−ジメチルアミノプロピルアミノカルボニル−N−プ
ロピルスルホベタイン)−1,2−ジパルミトイル−r
ac−グリセロールを得た(収率86%)。1H−NM
R、IRおよび元素分析の測定結果は下記の通りであ
る。
な説明を行うが、本発明はこれらに限定されない。 実施例1 ベンゼン10ml中に、1,2−ジパルミトイル−ra
c−グリセロール500mg(1.3mmol)および
N,N′−カルボニルジイミダゾール740mg(1.
3mmol)を加え、室温で1時間攪拌した後、N,N
−ジメチル−1,3−プロパンジアミン133mg
(1.3mmol)を加え、48時間攪拌した。これを
蒸留水5mlで4回洗浄した後、有機層を減圧濃縮し、
3−(N,N−ジメチルアミノプロピルアミノカルボニ
ル)−1,2−ジパルミトイル−rac−グリセロール
を得た(収率96%)。このうち634mg(1.23
mmol)をクロロホルム10mlに溶解した後、プロ
パンスルトン152mg(1.23mmol)を加え、
室温で48時間攪拌した。析出した沈殿を濾過採集する
ことにより、下式(2)で表わされる目的の3−(N,
N−ジメチルアミノプロピルアミノカルボニル−N−プ
ロピルスルホベタイン)−1,2−ジパルミトイル−r
ac−グリセロールを得た(収率86%)。1H−NM
R、IRおよび元素分析の測定結果は下記の通りであ
る。
【0014】
【化5】
【0015】1H−NMR(270MHz、CDCl3/
CD3OD、TMS、δ;ppm、J;Hz) 3.59(d;m,2H) 3.32(f;m,2H) 3.24(b;m,2H) 3.08(e;s,6H) 2.90(h;t,2H,J=6.6) 2.31(c;m,2H) 2.19(g;m,2H) 5.25(6;m,1H) 4.1〜4.7(5,7;m,4H) 2.30(4,4′;m,4H) 1.60(3,3′;m,4H) 1.25(2,2′;bs,48H) 0.88(1,1′;t,6H,J=6.6)
CD3OD、TMS、δ;ppm、J;Hz) 3.59(d;m,2H) 3.32(f;m,2H) 3.24(b;m,2H) 3.08(e;s,6H) 2.90(h;t,2H,J=6.6) 2.31(c;m,2H) 2.19(g;m,2H) 5.25(6;m,1H) 4.1〜4.7(5,7;m,4H) 2.30(4,4′;m,4H) 1.60(3,3′;m,4H) 1.25(2,2′;bs,48H) 0.88(1,1′;t,6H,J=6.6)
【0016】IR(KBr法、cm-1) 1708(カルボニル基) 1204,1037(スルホン酸基) 元素分析値(C44H86N2O9S) 計算値 C:64.51%,H:10.58%,N:3.42% 測定値 C:64.58%,H:10.63%,N:3.38%
【0017】実施例2 実施例1と同様にして、ただしプロパンスルトンの代わ
りにβ−プロピオラクトンを用いて、下式(3)で表わ
される化合物を得た(収率82%)。1H−NMR、I
Rおよび元素分析の測定結果は下記の通りである。
りにβ−プロピオラクトンを用いて、下式(3)で表わ
される化合物を得た(収率82%)。1H−NMR、I
Rおよび元素分析の測定結果は下記の通りである。
【0018】
【化6】
【0019】1H−NMR(270MHz、CDCl3/
CD3OD、TMS、δ;ppm、J;Hz) 3.48−3.68(d,f;m,4H) 3.23(b;m,2H) 3.09(e;s,6H) 2.56(g;t,2H,J=7.2) 5.25(6;m,1H) 4.1〜4.7(5,7;m,4H) 2.30〜2.33(4,4′,c;m,6H) 1.60(3,3′;m,4H) 1.25(2,2′;bs,48H) 0.88(1,1′;t,6H,J=6.6)
CD3OD、TMS、δ;ppm、J;Hz) 3.48−3.68(d,f;m,4H) 3.23(b;m,2H) 3.09(e;s,6H) 2.56(g;t,2H,J=7.2) 5.25(6;m,1H) 4.1〜4.7(5,7;m,4H) 2.30〜2.33(4,4′,c;m,6H) 1.60(3,3′;m,4H) 1.25(2,2′;bs,48H) 0.88(1,1′;t,6H,J=6.6)
【0020】IR(KBr法、cm-1) 1718(カルボニル基) 元素分析値(C44H84N2O8) 計算値 C:68.71%,H:11.01%,N:3.64% 測定値 C:68.79%,H:11.13%,N:3.60%
【0021】実施例3 実施例1と同様にして、ただしN,N−ジメチル−1,
3−プロパンジアミンの代わりにN,N−ジメチルエチ
レンジアミンを用いて、下式(4)で表わされる化合物
を得た(収率91%)。1H−NMR、IRおよび元素
分析の測定結果は下記の通りである。
3−プロパンジアミンの代わりにN,N−ジメチルエチ
レンジアミンを用いて、下式(4)で表わされる化合物
を得た(収率91%)。1H−NMR、IRおよび元素
分析の測定結果は下記の通りである。
【0022】
【化7】
【0023】1H−NMR(270MHz、CDCl3/
CD3OD、TMS、δ;ppm、J;Hz) 2.95(g;t,2H,J=6.6) 3.16(d;s,6H) 3.67(c;m,2H) 3.54(e;m,2H) 3.43(b;m,2H) 2.19(f;m,2H) 5.25(6;m,1H) 4.1〜4.7(5,7;m,4H) 2.30(4,4′;m,4H) 1.60(3,3′;m,4H) 1.25(2,2′;bs,48H) 0.88(1,1′;t,6H,J=6.6)
CD3OD、TMS、δ;ppm、J;Hz) 2.95(g;t,2H,J=6.6) 3.16(d;s,6H) 3.67(c;m,2H) 3.54(e;m,2H) 3.43(b;m,2H) 2.19(f;m,2H) 5.25(6;m,1H) 4.1〜4.7(5,7;m,4H) 2.30(4,4′;m,4H) 1.60(3,3′;m,4H) 1.25(2,2′;bs,48H) 0.88(1,1′;t,6H,J=6.6)
【0024】IR(KBr法、cm-1) 1708(カルボニル基) 1204,1037(スルホン酸基) 元素分析値(C43H84N2O9S) 計算値 C:64.1%,H:10.5%,N:3.5% 測定値 C:63.8%,H:11.1%,N:3.3%
【0025】実施例4 実施例1と同様にして、ただし1,2−ジパルミトイル
−rac−グリセロールの代わりに1,2−ジステアロ
イル−rac−グリセロールを用いて、下式(5)で表
わされる化合物を得た(収率90%)。1H−NMR、
IRおよび元素分析の測定結果は下記の通りである。
−rac−グリセロールの代わりに1,2−ジステアロ
イル−rac−グリセロールを用いて、下式(5)で表
わされる化合物を得た(収率90%)。1H−NMR、
IRおよび元素分析の測定結果は下記の通りである。
【0026】
【化8】
【0027】1H−NMR(270MHz、CDCl3/
CD3OD、TMS、δ;ppm、J;Hz) 6.50(a;s,1H) 3.59(d;m,2H) 3.33(f;m,2H) 3.24(b;m,2H) 3.10(e;s,6H) 2.91(h;t,2H,J=6.6) 2.19(g;m,2H) 5.25(6;m,1H) 4.1〜4.7(5,7;m,4H) 2.30(4,4′,c;m,4H) 1.59(3,3′;m,4H) 1.25(2,2′;m,56H) 0.88(1,1′;t,6H,J=6.6)
CD3OD、TMS、δ;ppm、J;Hz) 6.50(a;s,1H) 3.59(d;m,2H) 3.33(f;m,2H) 3.24(b;m,2H) 3.10(e;s,6H) 2.91(h;t,2H,J=6.6) 2.19(g;m,2H) 5.25(6;m,1H) 4.1〜4.7(5,7;m,4H) 2.30(4,4′,c;m,4H) 1.59(3,3′;m,4H) 1.25(2,2′;m,56H) 0.88(1,1′;t,6H,J=6.6)
【0028】IR(KBr法、cm-1) 1709(カルボニル基) 1203,1037(スルホン酸基) 元素分析値(C48H94N2O9S) 計算値 C:65.86%,H:10.82%,N:3.20% 測定値 C:65.89%,H:10.76%,N:3.16%
【0029】実施例5 実施例1と同様にして、ただし1,2−ジパルミトイル
−rac−グリセロールの代わりに1,2−ジミリスト
イル−rac−グリセロールを用いて下式(6)で表わ
される化合物を得た(収率89%)。1H−NMR、I
Rおよび元素分析の測定結果は下記の通りである。
−rac−グリセロールの代わりに1,2−ジミリスト
イル−rac−グリセロールを用いて下式(6)で表わ
される化合物を得た(収率89%)。1H−NMR、I
Rおよび元素分析の測定結果は下記の通りである。
【0030】
【化9】
【0031】1H−NMR(270MHz、CDCl3/
CD3OD、TMS、δ;ppm、J;Hz) 6.50(a;s,1H) 3.59(d or f;m,2H) 3.32(d or f;m,2H) 3.24(b;m,2H) 3.08(e;s,6H) 2.90(h;t,2H,J=6.6) 2.19(g;m,2H) 5.25(6;m,1H) 4.1〜4.7(5,7;m,4H) 2.30(4,4′;m,4H) 1.60(3,3′;m,4H) 1.25(2,2′;m,40H) 0.87(1,1′;t,6H,J=6.6)
CD3OD、TMS、δ;ppm、J;Hz) 6.50(a;s,1H) 3.59(d or f;m,2H) 3.32(d or f;m,2H) 3.24(b;m,2H) 3.08(e;s,6H) 2.90(h;t,2H,J=6.6) 2.19(g;m,2H) 5.25(6;m,1H) 4.1〜4.7(5,7;m,4H) 2.30(4,4′;m,4H) 1.60(3,3′;m,4H) 1.25(2,2′;m,40H) 0.87(1,1′;t,6H,J=6.6)
【0032】IR(KBr法、cm-1) 1708(カルボニル基) 1203,1037(スルホン酸基) 元素分析値(C40H78N2O9S) 計算値 C:62.96%,H:10.30%,N:3.67% 測定値 C:62.90%,H:10.41%,N:3.55%
【0033】参考例 卵黄ホスファチジルコリン10mg(13μmol)、
コレステロール3.9mg(10μmol)および実施
例1で得られた1,2−ジアシルグリセロール誘導体1
0.6mg(13μmol)をナス型フラスコに入れ、
20mlのクロロホルム/メタノール(95:5(v/
v))に溶解させた後、ロータリーエバポレーターを用
いて溶媒を除去し、さらに一晩減圧下に乾燥した。これ
に生理的食塩水1mlを加え、超音波を照射し、多重層
リポソームを得た。さらにエクスツルーダーにより3.
0、1.0、0.2μmのポリカーボネートメンブラン
を順次通過させて大きな一枚膜のリポソームを得た。得
られたリポソームの粒径をレーザー散乱粒度分布計(N
ICOMP社製、NICOMP370HPL、商標)を
用いて測定したところ、粒径181nm(CV値14
%)であった。上記リポソームを5℃で24時間静置し
たのち、再び粒径を測定したところ189nm(CV値
16%)であり、安定性に優れていた。
コレステロール3.9mg(10μmol)および実施
例1で得られた1,2−ジアシルグリセロール誘導体1
0.6mg(13μmol)をナス型フラスコに入れ、
20mlのクロロホルム/メタノール(95:5(v/
v))に溶解させた後、ロータリーエバポレーターを用
いて溶媒を除去し、さらに一晩減圧下に乾燥した。これ
に生理的食塩水1mlを加え、超音波を照射し、多重層
リポソームを得た。さらにエクスツルーダーにより3.
0、1.0、0.2μmのポリカーボネートメンブラン
を順次通過させて大きな一枚膜のリポソームを得た。得
られたリポソームの粒径をレーザー散乱粒度分布計(N
ICOMP社製、NICOMP370HPL、商標)を
用いて測定したところ、粒径181nm(CV値14
%)であった。上記リポソームを5℃で24時間静置し
たのち、再び粒径を測定したところ189nm(CV値
16%)であり、安定性に優れていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 1/88 C11D 1/88
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で表わされる1,2−
ジアシルグリセロール誘導体。 【化1】 R1C(=O)およびR2C(=O)は炭素数3〜30の脂肪
酸のアシル残基を表わし、同一でも異なっていてもよ
い。pは2または3、qは1、2または3を表わす。〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7185969A JPH0931041A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 1,2−ジアシルグリセロール誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7185969A JPH0931041A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 1,2−ジアシルグリセロール誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0931041A true JPH0931041A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16180051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7185969A Pending JPH0931041A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 1,2−ジアシルグリセロール誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0931041A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104416926A (zh) * | 2013-09-04 | 2015-03-18 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 利用特殊设计的机械中间件修补差异焊接的设备和方法 |
-
1995
- 1995-07-21 JP JP7185969A patent/JPH0931041A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104416926A (zh) * | 2013-09-04 | 2015-03-18 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 利用特殊设计的机械中间件修补差异焊接的设备和方法 |
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