JPH0931023A - 2−メチル−4−オキソ−2−シクロヘキセンカルボン酸エステル及びその新規中間体の製法 - Google Patents
2−メチル−4−オキソ−2−シクロヘキセンカルボン酸エステル及びその新規中間体の製法Info
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- JPH0931023A JPH0931023A JP7260153A JP26015395A JPH0931023A JP H0931023 A JPH0931023 A JP H0931023A JP 7260153 A JP7260153 A JP 7260153A JP 26015395 A JP26015395 A JP 26015395A JP H0931023 A JPH0931023 A JP H0931023A
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Abstract
チル−6−オキソシクロヘキサン−1、3−ジカルボン
酸ジエステルを得る反応は、要する時間が2〜3日と非
常に長いものであった。また、2−メチル−4−オキソ
−2−シクロヘキセンカルボン酸エステルを得る反応
は、収率が50%〜60%と低いものであった。 【解決手段】 アセト酢酸エステルを、無機塩基の存在
下でホルマリンまたはパラホルムアルデヒドと反応さ
せ、4−ヒドロキシ−4−メチル−6−オキソシクロヘ
キサン−1、3−ジカルボン酸ジエステルまたはその互
変異性体を製造し、次いで、無機塩の存在下、もしくは
塩基の存在下で脱水、脱炭酸を行うことにより2−メチ
ル−4−オキソ−2−シクロヘキセンカルボン酸エステ
ルを製造することができる。
Description
キソ−2−シクロヘキセンカルボン酸エステルの製法に
関する。該2−メチル−4−オキソ−2−シクロヘキセ
ンカルボン酸エステルは生理活性物質、特に農薬の中間
体として有用である。
ヒドをピペリジンのようなアミン系塩基を触媒と反応さ
せ、4−ヒドロキシ−4−メチル−6−オキソシクロヘ
キサン−1、3−ジルカボン酸ジエステルを得る方法は
公知である。(例えば、Acta.Chem.Scan
d.、16、1329(1962)、Bull.So
c.Chim.France.、843(1958)、
Justus.Liebig.Ann.Chem.33
2、10(1904))この化合物についてはエチルエ
ステル、t−ブチルエステルのみが知られている。ま
た、2−メチル−4−オキソ−2−シクロヘキセンカル
ボン酸エステルを得る方法としては、4−ヒドロキシ−
4−メチル−6−オキソシクロヘキサン−1、3−ジカ
ルボン酸ジエステルをアルコール溶媒中、金属アルコキ
サイドにより、脱水、脱炭酸を行う方法(例えば、Ch
em.Bcr.、38、965(1905))が知られ
ている。また、アセト酢酸エステルとパラホルムアルデ
ヒドをピペリジンを触媒として反応させ、4−ヒドロキ
シ−4−メチル−6−オキソシクロヘキサン−1、3−
ジカルボン酸ジエステルを得た後に蒸留または金属アル
コキサイドにより得る方法が知られている。(J.Ch
em.Soc.Perkin I、1837(197
9)、J.Am.Chem.Soc.、65、631
(1943))。
−ヒドロキシ−4−メチル−6−オキソシクロヘキサン
−1、3−ジカルボン酸ジエステルを得る反応は、要す
る時間が2〜3日と非常に長いものであった。また、2
−メチル−4−オキソ−2−シクロヘキセンカルボン酸
エステルを得る反応は、収率が50〜60%と低く、蒸
留した後に多量の産業廃棄物が出るため工業的に問題と
なる。脱水、脱炭酸反応においては、硫酸や塩酸等の無
機酸を用いる方法があるが、選択性が低く、2つのエス
テルが外れた3−メチル−2−シクロヘキセノンが生成
するため収率は低い。J.C.S.Perkin I、
1837(1979)の方法では、蒸留する際に脱炭酸
反応が起こるので収率は低く、純度の良い目的物は得ら
れない。
研究を重ねた結果、2−メチル−4−オキソ−2−シク
ロヘキセンカルボン酸エステル及び、その中間体である
4−ヒドロキシ−4−メチル−6−オキソシクロヘキサ
ン−1、3−ジカルボン酸ジエステルを収率良く製造す
る方法を見いだした。すなわち本発明は式
C6 のアルキル基、またはベンジル基を示す。)で示さ
れる2−メチル−4−オキソ−2−シクロヘキセンカル
ボン酸エステル及び、その中間体である式
C6 のアルキル基、またはベンジル基を示す。)で示さ
れる4−ヒドロキシ−4−メチル−6−オキソシクロヘ
キサン−1、3−ジカルボン酸ジエステルを製造する方
法に関する。式(1)の化合物は以下のようにして製造
することができる。すなわち、式
C6 のアルキル基、またはベンジル基を示す。)で示さ
れるアセト酢酸エステルを無機塩基存在下、パラホルム
アルデヒドまたはホルマリンと縮合反応させることによ
り、中間体
C6 のアルキル基、またはベンジル基を示す。)で示さ
れるシクロヘキサノン誘導体またはその互変異性体を製
造し、次いで、無機塩または塩基と反応させ、単離する
ことなく脱水、脱炭酸反応を行うことにより製造するこ
とができる。
酸エステルの量はホルマリンまたはパラホルムアルデヒ
ドに対して通常2当量〜4当量であり、好ましくは2.
2当量〜3当量である。
しては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸
ナトリウム等が挙げられ、好ましくは炭酸カリウム、炭
酸ナトリウムである。無機塩基の量はホルマリンまたは
パラホルムアルデヒドに対して通常0.1当量〜2当量
であり、好ましくは0.1当量〜1当量である。また、
その添加は、ホルマリン滴下前と滴下後の2回に分けて
行うことにより発熱による反応の暴走を制御することが
できる。
デヒド添加温度は通常−20℃〜120℃であり、好ま
しくは−10℃〜70℃である。
合工程に関して、用いられる溶媒としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族系溶媒
や、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、ジ
クロロメタン等のハロゲン系溶媒が挙げられるが、無溶
媒でもよい。
る場合は、無機塩としては好ましくは塩化マグネシウム
水和物のようなマグネシウム塩、塩化カルシウム水和物
のようなカルシウム塩、塩化ナトリウムのようなナトリ
ウム塩、塩化リチウムのようなリチウム塩、塩化カリウ
ムのようなカリウム塩が挙げられる。その量は式(3)
の化合物に対して通常0.1当量〜2当量であり、好ま
しくは0.2当量〜1当量である。
応は無溶媒で行ってもよいが双極性溶媒または無機酸水
中で行っても良い。双極性溶媒としては、N−メチル−
2−ピロリジノン、N,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、エチレングリコール、
ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホリックトリ
アミド等が挙げられ、使用量は式(3)の化合物に対し
て、通常0.001L/mol〜3.0L/molであ
り、好ましくは0.01L/mol〜1.5L/mol
である。無機酸としては、塩酸水、硫酸水等が挙げら
れ、使用量は式(3)の化合物に対して通常0.001
当量〜0.5当量であり、好ましくは0.01当量〜
0.2当量である。
0℃〜180℃であり、好ましくは70℃〜160℃で
ある。
場合は、塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウムが挙げられ、好ましくは水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムである。塩基の量は式(3)の化
合物に対して0.2当量〜3当量であり、好ましくは1
当量〜2当量である。
場合は、用いられる溶媒としては、例えば、トルエンや
キシレン等の芳香族系溶媒、メタノールやエタノール等
のアルコール系溶媒もしくは水が挙げられ、好ましくは
水である。反応温度は通常は0℃〜溶媒還流温度であ
り、好ましくは50℃〜溶媒還流温度である。
は、Rは例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、
i−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ペ
ンチル基、1、1−ジメチルプロピル基、2、2−ジエ
チル−1−メチルプロピル基、n−ヘキシル基等が挙げ
られる。
マン酸誘導体に変換される。
m.Soc.,Vol.45,No.3,200(19
68)に記載の以下の反応式によってもクロマン酸誘導
体に変換することができる。
公報で知られる、鱗翅目、半翅目の害虫に対して高い殺
虫活性を有するヒドラジン系化合物の原料として用いら
れる。
発明はこれらのみに限定されるものではない。
酸エチルの製造:アセト酢酸エチル(1560g、12
mol、2.4当量)に炭酸カリウム(138.2g、
1mol)を加え、50℃に加熱した。この温度を保持
したまま35%ホルマリン (429g、5mol)を
滴下し、滴下終了後を50℃で30分撹拌した。その後
30℃に反応液を冷却し、分液した後、再び炭酸カリウ
ム(138.2g、1mol)を加え、70℃で2時間
撹拌した。次に反応液を50℃に冷却し、15%塩酸水
(520g)を加え中和し、分液した。有機層を黄色オ
イルとして1636gを得た。次いで塩化マグネシウム
6水和物(203g、1mol)を加え、140℃に加
熱し、低沸留出物を除去しながら7時間撹拌した。次い
で反応液を30℃まで冷却し、水(200g)を加え分
液した。有機層を減圧蒸留(130〜138℃/9mm
Hg)し、目的物(753.9g、純度95.6%、収
率79.1%)を得た。
ン−1、3−ジカルボン酸ジエチルの製造:アセト酢酸
エチル(156.2g、1.2mol、2.4当量)に
炭酸カリウム(13.8g、0.1mol)を加え、5
0℃に加熱した。この温度を保持したまま35%ホルマ
リン(42.9g、0.5mol)を滴下し、滴下終了
後を50℃で30分撹拌した。その後30℃に反応液を
冷却し、分液した後、再び炭酸カリウム(13.8g、
0.1mol)を加え、70℃で2時間撹拌した。次に
反応液を50℃に冷却し、8%硫酸水(130g)を加
え中和し、分液した。目的物を黄色オイルとして15
5.6gを得た。(4−ヒドロキシ−4−メチル−6−
オキソシクロヘキサン−1、3−ジカルボン酸ジエチ
ル、純度68.5%、収率78.3%、2−メチル−4
−オキソ−2−シクロヘキセンカルボン酸エチル、純度
10.3%、収率17.6%)1 H−NMR(300MHz、CDCl3 ) (ppm)1.29(t,3H,J=7.1Hz) 1.31(t,3H,J=7.1Hz) 1.34(s,3H) 2.2〜2.3(m,1H) 2.36(dd,1H,J=2.4,14.4Hz) 2.6〜2.7(m,2H) 2.86(dd,1H,J=3.5,13.5Hz) 3.40(dd,1H,J=5.5,12.3Hz) 3.61(d,1H,J=2.2Hz) 4.15〜4.25(m4H) ホルマリン滴下時の温度を変えて、実施例2と同様の操
作を行ったところ、以下の結果が得られた。滴下温度が
70℃以下の時、収率良く目的物が得られる。
酸イソプロピルの製造:アセト酢酸イソプロピル(8
6.4g、0.6mol、2.4当量)のトルエン溶液
(100ml、0.4L/mol)に炭酸カリウム
(34.6g、0.25mol)を加え、5℃に冷却し
た。この温度を保持したまま92%パラホルムアルデヒ
ド(8.16g、0.25mol)を加え、この温度で
2時間撹拌した。その後冷却をやめ、70℃に加温し3
時間撹拌した。次に反応液を20℃に冷却し、10%塩
酸水(180ml)を加え中和し、分液した。有機層を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧下で溶媒を除去し、黄色オイル80.8gを得
た。次いでN−メチル−2−ピロリジノン(75ml、
0.3L/mol)、塩化マグネシウム6水和物(5
0.8g、0.25mol)を加え、130℃に加熱
し、5時間撹拌した。次いで反応液を20℃まで冷却
し、5%塩酸(100ml)、酢酸エチル(100m
l)を加え、分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を除
去し褐色オイル53.2gを得た。このオイルを減圧蒸
留(89〜92℃/1mmHg)し、目的物(41.1
g、純度98.8%、収率78.9%)を得た。
ころ、表2の結果が得られた。アセト酢酸エステルの量
がホルムアルデヒドに対して2.2当量以上のとき収率
良く目的物を得ることができる。
酸イソプロピルの製造:4−ヒドロキシ−4−メチル−
6−オキソシクロヘキサン−1、3−ジカルボン酸ジイ
ソプロピル(9.01g、0.03mol)に塩化マグ
ネシウム6水和物(6.10g、0.03mol)を加
え、130℃で4.5時間撹拌した。その後、反応液を
室温まで冷却し、10%塩酸(50ml)、酢酸エチル
(50ml)を加え分液した。有機層を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶
媒を除去し目的物(6.36g、純度75.3%、収率
81.4%)を得た。
酸イソプロピルの製造:4−ヒドロキシ−4−メチル−
6−オキソシクロヘキサン−1、3−ジカルボン酸ジイ
ソプロピル(9.01g、0.03mol)にN−メチ
ル−2−ピロリジノン(0.3ml、0.01L/mo
l)を加え、次いで塩化カルシウム2水和物(4.41
g、0.03mol)を加え、130℃で4時間撹拌し
た。その後、反応液を室温まで冷却し、10%塩酸(5
0ml)、酢酸エチル(50ml)を加え分液した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、減圧下で溶媒を除去し目的物(6.31g、
純度77.1%、収率82.7%)を得た。
酸イソプロピルの製造:4−ヒドロキシ−4−メチル−
6−オキソシクロヘキサン−1、3−ジカルボン酸ジイ
ソプロピル(9.01g、0.03mol)にN−メチ
ル−2−ピロリジノン(9ml、0.3L/mol)を
加え、次いで塩化マグネシウム6水和物(6.10g、
0.03mol)を加え、130℃で1.5時間撹拌し
た。その後、反応液を室温まで冷却し、10%塩酸(5
0ml)、酢酸エチル(50ml)を加え分液した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、減圧下で溶媒を除去し目的物(6.59g、
純度80.9%、収率90.7%)を得た。
酸イソプロピルの製造:4−ヒドロキシ−4−メチル−
6−オキソシクロヘキサン−1、3−ジカルボン酸ジイ
ソプロピル(9.01g、0.03mol)に2%塩酸
水(1ml、0.6mmol)を加え、次いで塩化マグ
ネシウム6水和物(6.10g、0.03mol)を加
え、110℃で3.5時間撹拌した。その後、反応液を
室温まで冷却し、10%塩酸(50ml)、酢酸エチル
(50ml)を加え分液した。有機層を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶
媒を除去し目的物(6.35g、純度67.2%、収率
72.5%)を得た。
酸エチルの製造:4−ヒドロキシ−4−メチル−6−オ
キソシクロヘキサン−1、3−ジカルボン酸ジエチル
(8.17g、0.03mol)に塩化マグネシウム6
水和物(6.10g、0.03mol)を加え、130
℃で5時間撹拌した。その後、反応液を室温まで冷却
し、10%塩酸(10ml)、酢酸エチル(50ml)
を加え分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を除去し目
的物(5.67g、純度82.3%、収率85.4%)
を得た。
酸エチルの製造:4−ヒドロキシ−4−メチル−6−オ
キソシクロヘキサン−1、3−ジカルボン酸ジエチル
(68.08g、0.25mol)に塩化マグネシウム
水和物(15.25g、0.075mol)を加え、次
いでN−メチル−2−ピロリジノン(7.5ml、0.
03L/mol)を加え、130℃〜136℃で5時間
撹拌した。その後、反応液を室温まで冷却し、10%塩
酸(70ml)、酢酸エチル(70ml)を加え抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、減圧下で溶媒を除去し目的物(40.
67g、純度79.8%、収率80.7%)を得た。
酸エチルの製造:4−ヒドロキシ−4−メチル−6−オ
キソシクロヘキサン−1、3−ジカルボン酸ジエチル
(68.85g、0.25mol)に塩化マグネシウム
6水和物(10.17g、0.05mol)を加え、次
いで2%塩酸水(7ml、0.005mol)を加え、
108℃〜112℃で3.5時間撹拌した。その後、反
応液を室温まで冷却し、水(50ml)、酢酸エチル
(70ml)を加え抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶
媒を除去し目的物(45.57g、純度73.0%、収
率73.0%)を得た。
酸エチルの製造:4−ヒドロキシ−4−メチル−6−オ
キソシクロヘキサン−1、3−ジカルボン酸ジエチル
(8.17g、0.03mol)に塩化カルシウム2水
和物(4.41g、0.03mol)を加え、次いでN
−メチル−2−メチルピロリジノン(0.3ml、0.
01L/mol)を加え、130℃で10時間撹拌し
た。その後、反応液を室温まで冷却し、水(50m
l)、酢酸エチル(50ml)を加え抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、減圧下で溶媒を除去し目的物(5.63g、純度
80.0%、収率82.4%)を得た。
酸エチルの製造:4−ヒドロキシ−4−メチル−6−オ
キソシクロヘキサン−1、3−ジカルボン酸ジエチル
(5.44g、0.02mol)と水(10ml)の混
合溶液を20℃〜30℃に保ちながら48%水酸化ナト
リウム(1.67g、0.02mol)を滴下した。そ
の後75℃〜80℃に加熱し2時間撹拌した。その後反
応液を室温まで冷却し、5%塩酸(6ml)で中和した
後、酢酸エチル(30ml)で抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減
圧下で溶媒を除去することにより目的物(3.54g、
純度72.8%、収率70.7%)を得た。
酸エチルの製造:4−ヒドロキシ−4−メチル−6−オ
キソシクロヘキサン−1、3−ジカルボン酸ジエチル
(5.44g、0.02mol)と水(10ml)の混
合溶液を20℃〜30℃に保ちながら50%水酸化カリ
ウム(2.24g、0.02mol)を滴下した。その
後75℃〜80℃に加熱し2時間撹拌した。その後反応
液を室温まで冷却し、5%塩酸(6ml)で中和した
後、酢酸エチル(30ml)で抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減
圧下で溶媒を除去することにより目的物(3.50g、
純度75.0%、収率72.0%)を得た。
−4−メチル−6−オキソシクロヘキサン−1、3−ジ
カルボン酸ジエチルの脱水、脱炭酸反応を行った。(参
考例1、2)。
酸エチルの製造:4−ヒドロキシ−4−メチル−6−オ
キソシクロヘキサン−1、3−ジカルボン酸ジエチル
(1.0g、3.7mol)にピペリジン(62.9m
g、0.74mmol)を加え、100℃で5時間撹拌
した。生成物(0.92g)をガスクロで分析したとこ
ろ純度はわずか6.2%であった。(収率8.5%)。
酸エチルの製造:4−ヒドロキシ−4−メチル−6−オ
キソシクロヘキサン−1、3−ジカルボン酸ジエチル
(2.0g、7.4mmol)にトルエン(1.5m
g、0.2L/mol)を加え、次いで炭酸カリウム
(1.02g、7.4mmol)を加え、110℃で3
時間撹拌した。その後反応液を室温まで冷却し、水(5
0ml)を加え、トルエン(50ml)で抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウム乾燥し
た後、減圧下で溶媒を除去することにより目的物(1.
30g、純度54.5%、収率53.1%)を得た。
の結果から実施例の方法が参考例の方法よりも良い結果
を示した。
ン−1、3−ジカルボン酸ジイソプロピルの製造:アセ
ト酢酸イソプロピル(288.8g、2.0mol)の
トルエン溶液(400ml、0.2L/mol)に炭酸
カリウム(138.2g、1.0mol)を加え、5℃
に冷却した。この温度を保持したままパラホルムアルデ
ヒド(33.4g、1.0mol)を加え、この温度で
3時間撹拌した。その後冷却をやめ、30℃で2.5時
間撹拌した後、更に65℃で4時間撹拌した。次に反応
液を20℃に冷却し、10%塩酸水(800ml)を加
え中和し、分液した。有機層を水(300ml)、飽和
食塩水(300ml)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を除去し、淡黄色オイ
ル291.8gを得た。これをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル系)で精製す
ることにより目的物(エノール系)を白色結晶(26
1.0g、ガスクロ純度93%、収率81.1%、融点
54〜55℃)として得た。
酸メチル2.0molを用いた以外は、実施例20と同
様に反応させて、4−ヒドロキシ−4−メチル−6−オ
キソシクロヘキサン−1、3−ジカルボン酸ジメチル
(ケト体)を白色結晶(融点76〜78℃)として得
た。(収率38%)1 H−NMR(300MHz,CDCl3 ) (ppm)1.34(s,3H) 2.2〜2.3(m,1H) 2.37(dd,1H,J=2.4,15.7Hz) 2.62(d,1H,J=14.2Hz) 2.73(ddd,1H,J=12.8,12.8,1
2.8Hz) 2.84(dd,1H,J=3.3,12.9Hz) 3.41(dd,1H,J=6.1,12.9Hz) 3.51(d,1H,J=2.6Hz) 3.76(s,3H) 3.78(s,3H)
ドラジン誘導体の原料が高収率で得られるようになっ
た。
Claims (16)
- 【請求項1】 式 【化1】 (式中Rは直鎖または分岐してもよいC1 〜C6 のアル
キル基またはベンジル基を示す。)で示される2−メチ
ル−4−オキソ−2−シクロヘキセンカルボン酸エステ
ルの製法に関して、式 【化2】 (式中Rは直鎖または分岐してもよいC1 〜C6 のアル
キル基またはベンジル基を示す。)で示されるアセト酢
酸エステルを、無機塩基の存在下でホルマリンまたはパ
ラホルムアルデヒドと縮合反応させ、式 【化3】 (式中Rは直鎖または分岐してもよいC1 〜C6 のアル
キル基またはベンジル基を示す。)で示されるシクロヘ
キサノン誘導体またはその互変異性体を製造し、次い
で、無機塩の存在下、もしくは塩基の存在下で脱水、脱
炭酸を行うことを特徴とする製法。 - 【請求項2】 式(3)で示されるシクロヘキサノン誘
導体またはその互変異性体の製造に関して、式(2)で
示されるアセト酢酸エステルを、無機塩基の存在下でホ
ルマリンまたはパラホルムアルデヒドと縮合反応させる
ことを特徴する製法。 - 【請求項3】 式(3)で示されるシクロヘキサノン誘
導体またはその互変異性体から、式(1)で示される化
合物の製造に関して、無機塩の存在下、もしくは塩基の
存在下で脱水、脱炭酸を行うことを特徴とする製法。 - 【請求項4】 縮合反応において、アセト酢酸エステル
の量が、ホルマリンまたはパラホルムアルデヒドに対し
て2当量から4当量である請求項1及び2のいずれかに
記載の方法。 - 【請求項5】 縮合反応において、無機塩基が炭酸カリ
ウムである請求項1、2及び4のいずれかに記載の方
法。 - 【請求項6】 縮合反応において、無機塩基の量が、ホ
ルマリンまたはパラホルムアルデヒドに対して0.1当
量から1当量である請求項1、2、4及び5のいずれか
に記載の方法。 - 【請求項7】 縮合反応において、無機塩基をホルマリ
ン滴下前と、滴下後の2回に分けて添加することを特徴
とする請求項1、2、4、5及び6のいずれかに記載の
方法。 - 【請求項8】 縮合反応において、ホルマリン滴下温度
が−10℃〜70℃である請求項1、2、4、5、6及
び7のいずれかに記載の方法。 - 【請求項9】 脱水、脱炭酸反応において、無機塩を用
いる場合、その無機塩が塩化マグネシウム水和物または
塩化カルシウム水和物である請求項1、3、4、5、
6、7及び8のいずれかに記載の方法。 - 【請求項10】 脱水、脱炭酸反応において、無機塩を
用いる場合、反応温度が70℃〜160℃である請求項
1、3、4、5、6、7、8及び9のいずれかに記載の
方法。 - 【請求項11】 脱水、脱炭酸反応において、無機塩を
用いる場合、双極性溶媒を加えることを特徴とする請求
項1、3、4、5、6、7、8、9及び10のいずれか
に記載の方法。 - 【請求項12】 脱水、脱炭酸反応において、無機塩を
用いる場合、水及び無機酸を加えることを特徴とする請
求項1、3、4、5、6、7、8、9、10及び11の
いずれかに記載の方法。 - 【請求項13】 脱水、脱炭酸反応において、塩基を用
いる場合、溶媒がトルエン、キシレン、メタノール、エ
タノールまたは水である請求項1、3、4、5、6、7
及び8のいずれかに記載の方法。 - 【請求項14】 脱水、脱炭酸反応において、塩基を用
いる場合、その塩基が水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムである請求項1、3、4、5、6、7、8及び13に
記載のいずれかの方法。 - 【請求項15】 脱水、脱炭酸反応において、塩基を用
いる場合、反応温度が50℃〜溶媒還流温度である請求
項1、3、4、5、6、7、8、13及び14に記載の
いずれかの方法。 - 【請求項16】 式 【化4】 (式中Rはエチル基、t−ブチル基を除く、直鎖または
分岐してもよいC1 〜C6 アルキル基またはベンジル基
を示す。)で示されるシクロヘキサノン誘導体及びその
互変異性体。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102875381A (zh) * | 2012-09-24 | 2013-01-16 | 黄河三角洲京博化工研究院有限公司 | 一种合成哈格曼乙酯的方法 |
CN115572224A (zh) * | 2021-06-21 | 2023-01-06 | 上海茂晟康慧科技有限公司 | 一种(s)-(-)-3-环己烯甲酸的合成方法 |
-
1995
- 1995-10-06 JP JP26015395A patent/JP3838682B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN115572224A (zh) * | 2021-06-21 | 2023-01-06 | 上海茂晟康慧科技有限公司 | 一种(s)-(-)-3-环己烯甲酸的合成方法 |
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