JPH09306437A - 密閉形鉛蓄電池及び密閉形鉛蓄電池ユニット - Google Patents

密閉形鉛蓄電池及び密閉形鉛蓄電池ユニット

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JPH09306437A
JPH09306437A JP8114606A JP11460696A JPH09306437A JP H09306437 A JPH09306437 A JP H09306437A JP 8114606 A JP8114606 A JP 8114606A JP 11460696 A JP11460696 A JP 11460696A JP H09306437 A JPH09306437 A JP H09306437A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電槽の膨れを防止できる構造で、放熱を良好
に行わせることができる密閉形鉛蓄電池を得る。 【解決手段】 電槽1の各側面1a,1bには使用状態
で縦向きとなる複数の縦向き突出部2,3を設ける。電
槽1の広い側面1aには、使用状態で横向きとなる複数
の横向き突出部4を縦向き突出部3に位置を違えて交差
させて設ける。隣接する縦向き突出部3の間で横向き突
出部4には、上下方向の切り離し部5を設けて、隣接す
る縦向き突出部3間に上下方向に連続する縦向き通路8
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極ガス吸収式の
密閉形鉛蓄電池及び密閉形鉛蓄電池ユニットに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、陰極ガス吸収式の密閉形鉛蓄電池
は2Vを1つの単位とし、電圧を増す場合は単電池を直
列に接続し、電池容量を増す場合は単電池を並列接続す
ることで複数のセルで使用されている。
【0003】これらの密閉形鉛蓄電池が使用されるとき
は、設置場所のコンパクト化を図るため、これらの密閉
形鉛蓄電池は密着配列されることが多い。
【0004】この種の密閉形鉛蓄電池の電槽材質として
はアクリルニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(以
下、ABS樹脂と記す。)が普及しているが、電槽の封
口技術の難しさから電槽材質にポリプロピレン樹脂(以
下、PP樹脂と記す。)はあまり使われていなかった。
この封口技術も進み、価格,耐薬品性の有利さからPP
樹脂を使用するものが増えている。
【0005】しかしながら、PP樹脂はABS樹脂に比
べ機械的強度が弱く、電槽の機械的強度を増すために該
電槽の外表面に部分的に突出部を設け、また電池を金属
製の枠体内に収納することによって電槽の膨れを防止し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとく陰極ガス
吸収式の密閉形鉛蓄電池は、密着状態で使用されている
ため熱放散が悪く、周囲温度が高い場合あるいは換気が
不十分なとき、電池の温度が過剰に上がり、熱逸走とい
う状態に至ることがある。
【0007】この対策として電槽に突出部を設けると、
放熱面積が増えるのである程度の効果があるが、ただ単
に突出部を付けるだけでは対策として不十分であった。
【0008】本発明の目的は、電槽の膨れを防止できる
構造で、放熱を良好に行わせることができる密閉形鉛蓄
電池を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、電槽の膨れを防止で
きる構造で、放熱を良好に行わせることができる密閉形
鉛蓄電池ユニットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1,2に記載の発
明は、陰極ガス吸収式の密閉形鉛蓄電池を改良するもの
である。
【0011】請求項1に記載の密閉形鉛蓄電池において
は、電槽の各側面には使用状態で縦向きとなる複数の縦
向き突出部が設けられ、少なくとも電槽の広い側面には
個々の縦向き突出部に位置を違えて交差する使用状態で
横向きの複数の横向き突出部が隣の縦向き突出部に跨が
らない長さで設けられて、隣接する前記縦向き突出部間
には上下方向に連続する縦向き通路が設けられているこ
とを特徴とする。
【0012】このような密閉形鉛蓄電池では、電槽の側
面に複数の縦向き突出部を設け、少なくとも該電槽の広
い側面には個々の縦向き突出部に位置を違えて交差する
複数の横向き突出部を隣の縦向き突出部に跨がらない長
さで設けているので、これら交差する突出部が剛構造の
補強体となって、内圧による電槽の膨れを防止すること
ができる。
【0013】また、電槽の側面の縦向き突出部の間には
上下方向に連続する縦向き通路が設けられているので、
この縦向き通路が放熱通路となって熱を上部に逃がすこ
とができる。更に、電槽の側面に複数の横向き突出部を
設けても、これら横向き突出部は隣の縦向き突出部に跨
がらない長さで設けているので、縦向き通路を遮断せ
ず、該縦向き通路で熱を支障なく上部に逃がすことがで
きる。
【0014】従って、本発明に係る密閉形鉛蓄電池によ
れば、内圧による電槽の膨れを防止しつつ、隣接配置さ
れても放熱を良好に行わせることができる。
【0015】請求項2に記載の密閉形鉛蓄電池において
は、電槽の各側面には使用状態で縦向きとなる複数の縦
向き突出部が設けられ、少なくとも電槽の広い側面には
使用状態で横向きとなる複数の横向き突出部が縦向き突
出部に位置を違えて交差させて設けられ、隣接する縦向
き突出部の間で横向き突出部には上下方向の切り離し部
が設けられて、隣接する前記縦向き突出部間には上下方
向に連続する縦向き通路が設けられていることを特徴と
する。
【0016】このような密閉形鉛蓄電池では、電槽の側
面に複数の縦向き突出部を設け、少なくとも該電槽の広
い側面には複数の横向き突出部を縦向き突出部に位置を
違えて交差させて設けているので、これら交差する突出
部が剛構造の補強体となって、内圧による電槽の膨れを
防止することができる。
【0017】また、電槽の側面の縦向き突出部の間には
上下方向に連続する縦向き通路が設けられているので、
この縦向き通路が放熱通路となって、熱を上部に逃がす
ことができる。更に、電槽の側面に複数の横向き突出部
を設けても、これら横向き突出部には隣接する縦向き突
出部の間に上下方向の切り離し部を設けているので、縦
向き通路を遮断せず、該縦向き通路で熱を上部に支障な
く逃がすことができる。
【0018】従って、本発明に係る密閉形鉛蓄電池によ
れば、内圧による電槽の膨れを防止しつつ、隣接配置さ
れても放熱を良好に行わせることができる。
【0019】請求項3,4に記載の発明は、陰極ガス吸
収式の密閉形鉛蓄電池が複数個枠体内に収容されて直列
または並列接続されている密閉形鉛蓄電池ユニットを改
良するものである。
【0020】請求項3に記載の密閉形鉛蓄電池ユニット
においては、各密閉形鉛蓄電池の電槽の側面には使用状
態で縦向きとなる複数の縦向き突出部が設けられ、少な
くとも電槽の広い側面には個々の縦向き突出部に位置を
違えて交差する使用状態で横向きの複数の横向き突出部
が隣の縦向き突出部に跨がらない長さで設けられて、隣
接する前記縦向き突出部間には上下方向に連続する縦向
き通路が設けられ、枠体に設けられていて電槽の側面に
接する金属板には複数の突出部が設けられ、該金属板の
突出部と電槽の突出部とは縦向き通路を遮断しないよう
にして相手側の突出部が存在しない箇所で相手側の面に
接触されていることを特徴とする。
【0021】このような密閉形鉛蓄電池ユニットでは、
電槽の側面に複数の縦向き突出部を設け、少なくとも該
電槽の広い側面には個々の縦向き突出部に位置を違えて
交差する複数の横向き突出部を設けているので、これら
交差する突出部が剛構造の補強体となって、内圧による
電槽の膨れを防止することができる。また、電槽の側面
に接する金属板には複数の突出部を設け、該金属板の突
出部と電槽の突出部とを縦向き通路を遮断しないように
して相手側の突出部が存在しない箇所で相手側の面に接
触させているので、該金属板とその突出部によっても電
槽の膨れを防止することができる。
【0022】また、電槽の側面の縦向き突出部の間には
上下方向に連続する縦向き通路が設けられているので、
この縦向き通路が放熱通路となって、熱を上部に逃がす
ことができる。更に、電槽の側面に複数の横向き突出部
を設けても、これら横向き突出部は隣の縦向き突出部に
跨がらない長さで設けているので、縦向き通路を遮断せ
ず、該縦向き通路で熱を支障なく上部に逃がすことがで
きる。かつまた、金属板の突出部と電槽の突出部とは縦
向き通路を遮断しないようにして相手側の突出部が存在
しない箇所で相手側の面に接触されているので、該金属
板を介しても良好に放熱させることができる。
【0023】さらに、枠体に設けられていて電槽の側面
に接する金属板には、複数の突出部が設けられ、該金属
板の突出部と電槽の突出部とは相手側の突出部が存在し
ない箇所で相手側の面に接触されているので、該金属板
とその突出部によっても電槽の膨れを防止することがで
きる。
【0024】これらにより、充電中の電槽の膨れと電池
の発熱の増加を防止することができる。
【0025】請求項4に記載の密閉形鉛蓄電池ユニット
においては、各密閉形鉛蓄電池の電槽の側面には使用状
態で縦向きとなる複数の縦向き突出部が設けられ、少な
くとも電槽の広い側面には使用状態で横向きとなる複数
の横向き突出部が各縦向き突出部に位置を違えて交差さ
せて設けられ、隣接する縦向き突出部の間で横向き突出
部には上下方向の切り離し部が設けられて、隣接する前
記縦向き突出部間には上下方向に連続する縦向き通路が
設けられ、枠体に設けられていて電槽の側面に接する金
属板には複数の突出部が設けられ、該金属板の突出部と
電槽の突出部とは縦向き通路を遮断しないようにして相
手側の突出部が存在しない箇所で相手側の面に接触され
ていることを特徴とする。
【0026】このように密閉形鉛蓄電池ユニットでは、
電槽の側面に突出部を設け、少なくとも該電槽の広い側
面には縦向き突出部と横向き突出部を交差させて設けて
いるので、これら交差する突出部が剛構造の補強体とな
って、内圧による電槽の膨れを防止することができる。
また、電槽の側面に接する金属板には複数の突出部を設
け、該金属板の突出部と電槽の突出部とを相手側の突出
部が存在しない箇所で相手側の面に接触させているの
で、該金属板とその突出部でも電槽の膨れを防止するこ
とができる。
【0027】また、電槽の側面の縦向き突出部の間には
上下方向に連続する縦向き通路が設けられているので、
この縦向き通路が放熱通路となって、熱を上部に逃がす
ことができる。更に、電槽の側面に複数の横向き突出部
を設けても、これら横向き突出部には隣接する縦向き突
出部の間に上下方向の切り離し部を設けているので、縦
向き通路を遮断せず、該縦向き通路で熱を上部に支障な
く熱を上部に逃がすことができる。かつまた、金属板の
突出部と電槽の突出部とは縦向き通路を遮断しないよう
にして相手側の突出部が存在しない箇所で相手側の面に
接触されているので、該金属板とその突出部を介しても
良好に放熱させることができる。
【0028】さらに、枠体に設けられていて電槽の側面
に接する金属板には、複数の突出部が設けられ、該金属
板の突出部と電槽の突出部とは相手側の突出部が存在し
ない箇所で相手側の面に接触されているので、電槽の膨
れを該金属板とその突出部によっても防止することがで
きる。
【0029】これらにより、充電中の電槽の膨れと電池
の発熱の増加を防止することができる。
【0030】なお、本発明に係る密閉形鉛蓄電池では、
電槽の狭い側面にも、使用状態で横向きとなる複数の横
向き突出部を広い側面と同様にして設けることができ
る。
【0031】また、本発明において縦向き突出部と横向
き突出部は、垂直線に対して全体的に所要角度だけ傾斜
させたものも含むものである。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る密閉形鉛蓄電
池及び密閉形鉛蓄電池ユニットにおける実施の形態の第
1例を比較例と共に説明する。
【0033】試験に供した密閉形鉛蓄電池は、2V,50
0 Ahで、電槽1の側面の突出部の形状を変えた3種類
の電池である。即ち、図1は本発明の実施の形態の第1
例としての密閉形鉛蓄電池(本例と称する。)であり、
図2及び図3は比較例1と比較例2の密閉形鉛蓄電池で
ある。
【0034】これら電池における電槽1の外形寸法は、
おおよそ高さ350 mm,長さ220 mm,幅170 mmである。こ
れら電池における電槽1は、長さ220 mmの広い側面1a
と、幅170 mmの狭い側面1bとで構成されている。これ
ら電池における電槽1の材質は、PP樹脂である。
【0035】これら電池の電槽1の狭い側面1bの形状
は各電池とも共通で、該狭い側面1bには使用状態で縦
向きとなる複数の縦向き突出部2が電槽上部から下部に
かけて設けられている。隣接する前記縦向き突出部2間
には、上下方向に連続する縦向き通路8が設けられてい
る。
【0036】本例,比較例1,2の各電池における電槽
1は、変形の起こり易い広い側面1aの突出部の形状を
変えている。
【0037】即ち、図1に示すように、本例の電池にお
ける電槽1の広い側面1aには、使用状態で縦向きとな
る複数の縦向き突出部3が電槽上部から下部にかけて設
けられ、さらに使用状態で横向きとなる複数の横向き突
出部4が縦向き突出部3に位置を違えて交差させて設け
られている。隣接する縦向き突出部3の間で横向き突出
部4には、上下方向の切り離し部5が設けられている。
このため、横向き突出部4を設けても、縦向き通路8は
遮断されないようになっている。
【0038】図2に示すように、比較例1の電池におけ
る電槽1の広い側面1aには、使用状態で縦向きとなる
複数の縦向き突出部3が設けられ、さらに使用状態で横
向きとなる複数の横向き突出部4が縦向き突出部3に位
置を違えて交差させて設けられている。この比較例1に
おいては、本例と違って、横向き突出部4にはこれを上
下方向に切り離す切り離し部5が設けられていない。
【0039】図3に示すように、比較例2の電池におけ
る電槽1の広い側面1aには、使用状態で縦向きとなる
複数の縦向き突出部3のみが設けられている。
【0040】このような各電槽1においては、電槽1の
厚みは突出部のないところで3mmで、電槽1の表面から
の各突出部2,3,4の高さ5mmである。また、縦向き
突出部2,3の平行間隔は50mmである。
【0041】図1に示す本例の電池の電槽1において
は、切り離し部5で区切られた横向き突出部4の各長さ
は30mm、切り離し部5の切り離し幅は10mmである。各縦
向き突出部3は、切り離し部5で切り離された各横向き
突出部4の長手方向のほぼ中央で交差するように配置さ
れている。
【0042】以上3種の電槽形状を有する本例,比較例
1,2の電池をそれぞれ6個、電槽1の広い側面1aを
密着して配列し、これらを1つの金枠に収納した組電池
(タイプA)と、隣接する電槽1の広い側面1a間に図
1に示すようなAl製の金属板6を挟んだ組電池(タイ
プB)で試験を行った。このAl製の金属板6には、本
例では使用状態で縦向きの複数の突出部7が5mmの高さ
で突設されている。これら突出部7は、縦向き通路8を
遮断しないようにして、対応する電槽1の広い側面1a
における突出部3,5の存在しないところで該広い側面
1aに接触されている。一方、電槽1の広い側面1aに
おける突出部3,5は、縦向き通路8を遮断しないよう
にして、金属板6の突出部7のないところで該金属板6
に接触されている。
【0043】以上の組電池の周囲を断熱材で囲み、80℃
の恒温槽中で2.23V/セルで充電を行った。このような
試験条件で、電池間にAl製の金属板6を挟んだ場合の
電池温度の推移を図4に示し、Al製の金属板6を挟ん
でいない場合の電池温度の推移を図5に示す。これらの
図からわかるように、図1に示す本例の電池は熱逸走の
防止が図られており、図3に示す比較例2の電池も同様
である。また、電池間に金属板6を挟むことにより、タ
イプAはタイプBに比べて耐熱逸走性が向上している。
【0044】一方、上記のものは組電池での性能である
が、電池組立後の単電池で金枠のない状態で容量確認を
行った。このときの放電試験の結果、本例の電池の容量
を100 とすると、比較例1の電池の容量は100 、比較例
2の電池の容量は88となり、比較例2の電池の放電性能
が悪い。これは比較例2の電池の電槽1に膨れが生じて
いるためで、縦向き突出部2,3だけでは強度不足とい
える。
【0045】図6は、本発明に係る密閉形鉛蓄電池にお
ける実施の形態の第2例を示したものである。
【0046】本例の密閉形鉛蓄電池の電槽1において
は、広い側面1aにおける縦向き突出部3が垂直方向に
対して傾斜させて設けられ、且つ横向き突出部4も水平
方向に対して傾斜させて設けられている。即ち、本例に
おいては、縦向き突出部3と横向き突出部4とが、垂直
線に対して全体的に所要角度だけ傾斜されて電槽1の広
い側面1aに突設されている。その他の構成は、図1に
示す第1例と同様になっている。
【0047】このような構造でも、第1例とほぼ同様の
効果を得ることができる。
【0048】図7は、本発明で用いる金属板6の他の例
を示したものである。この例の金属板6においては、突
出部7は水平向きとなっている。
【0049】このような水平向きの突出部7を有する金
属板6を用いても、縦向きの突出部7を有する金属板6
を用いた場合とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0050】図8は、本発明に係る密閉形鉛蓄電池にお
ける実施の形態の第3例を示したものである。
【0051】本例の密閉形鉛蓄電池の電槽1において
は、電槽1の広い側面1aには、使用状態で縦向きとな
る複数の縦向き突出部3が電槽上部から下部にかけて設
けられ、個々の縦向き突出部3に位置を違えて交差する
使用状態で横向きの複数の横向き突出部4が隣の縦向き
突出部3に跨がらない長さで設けられて、隣接する前記
縦向き突出部2間には上下方向に連続する縦向き通路8
が設けられている。特に、本例では、横向き突出部4は
隣接する縦向き突出部3に対して互い違いに交差させて
設けられている。その他の構成は、図1と同様になって
いる。
【0052】このような構造でも、図1に示す例と同様
の効果を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】請求項1に記載の密閉形鉛蓄電池では、
電槽の側面に複数の縦向き突出部を設け、少なくとも該
電槽の広い側面には個々の縦向き突出部に位置を違えて
交差する複数の横向き突出部を隣の縦向き突出部に跨が
らない長さで設けているので、これら交差する突出部が
剛構造の補強体となって、内圧による電槽の膨れを防止
することができる。
【0054】また、電槽の側面の縦向き突出部の間には
上下方向に連続する縦向き通路が設けられているので、
この縦向き通路が放熱通路となって熱を上部に逃がすこ
とができる。更に、電槽の側面に複数の横向き突出部を
設けても、これら横向き突出部は隣の縦向き突出部に跨
がらない長さで設けているので、縦向き通路を遮断せ
ず、縦向き通路を遮断せず、該縦向き通路で熱を支障な
く上部に逃がすことができる。
【0055】従って、本発明に係る密閉形鉛蓄電池によ
れば、内圧による電槽の膨れを防止しつつ、隣接配置さ
れても放熱を良好に行わせることができる。
【0056】請求項2に記載の密閉形鉛蓄電池では、電
槽の側面に複数の縦向き突出部を設け、少なくとも該電
槽の広い側面には複数の横向き突出部を縦向き突出部に
位置を違えて交差させて設けているので、これら交差す
る突出部が剛構造の補強体となって、内圧による電槽の
膨れを防止することができる。
【0057】また、電槽の側面の縦向き突出部の間には
上下方向に連続する縦向き通路が設けられているので、
この縦向き通路が放熱通路となって、熱を上部に逃がす
ことができる。更に、電槽の側面に複数の横向き突出部
を設けても、これら横向き突出部には隣接する縦向き突
出部の間に上下方向の切り離し部を設けているので、縦
向き通路を遮断せず、該縦向き通路で熱を上部に支障な
く逃がすことができる。
【0058】従って、本発明に係る密閉形鉛蓄電池によ
れば、内圧による電槽の膨れを防止しつつ、隣接配置さ
れても放熱を良好に行わせることができる。
【0059】請求項3に記載の密閉形鉛蓄電池ユニット
では、電槽の側面に複数の縦向き突出部を設け、少なく
とも該電槽の広い側面には個々の縦向き突出部に位置を
違えて交差する複数の横向き突出部を設けているので、
これら交差する突出部が剛構造の補強体となって、内圧
による電槽の膨れを防止することができる。また、電槽
の側面に接する金属板には複数の突出部を設け、該金属
板の突出部と電槽の突出部とを縦向き通路を遮断しない
ようにして相手側の突出部が存在しない箇所で相手側の
面に接触させているので、該金属板とその突出部によっ
ても電槽の膨れを防止することができる。
【0060】また、電槽の側面の縦向き突出部の間には
上下方向に連続する縦向き通路が設けられているので、
この縦向き通路が放熱通路となって、熱を上部に逃がす
ことができる。更に、電槽の側面に複数の横向き突出部
を設けても、これら横向き突出部は隣の縦向き突出部に
跨がらない長さで設けているので、縦向き通路を遮断せ
ず、該縦向き通路で熱を支障なく上部に逃がすことがで
きる。かつまた、金属板の突出部と電槽の突出部とは、
縦向き通路を遮断しないようにしてが相手側の突出部が
存在しない箇所で相手側の面に接触させているので、該
金属板を介しても良好に放熱させることができる。
【0061】さらに、枠体に設けられていて電槽の側面
に接する金属板には、複数の突出部が設けられ、該金属
板の突出部と電槽の突出部とは相手側の突出部が存在し
ない箇所で相手側の面に接触されているので、該金属板
とその突出部によっても電槽の膨れを防止することがで
きる。
【0062】これらにより、電槽の膨れを防止でき、ま
た電池の耐熱逸走性が向上し、さらに初期容量も満足す
る密閉形鉛蓄電池ユニットを得ることができる。
【0063】請求項4に記載の密閉形鉛蓄電池ユニット
では、電槽の側面に突出部を設け、少なくとも該電槽の
広い側面には縦向き突出部と横向き突出部を交差させて
設けているので、これら交差する突出部が剛構造の補強
体となって、内圧による電槽の膨れを防止することがで
きる。また、電槽の側面に接する金属板には複数の突出
部を設け、該金属板の突出部と電槽の突出部とを相手側
の突出部が存在しない箇所で相手側の面に接触させてい
るので、該金属板とその突出部でも電槽の膨れを防止す
ることができる。
【0064】また、電槽の側面の縦向き突出部の間には
上下方向に連続する縦向き通路が設けられているので、
この縦向き通路が放熱通路となって、熱を上部に逃がす
ことができる。更に、電槽の側面に複数の横向き突出部
を設けても、これら横向き突出部には隣接する縦向き突
出部の間に上下方向の切り離し部を設けているので、縦
向き通路を遮断せず、該縦向き通路で熱を上部に支障な
く逃がすことができる。かつまた、金属板の突出部と電
槽の突出部とは、縦向き通路を遮断しないようにして相
手側の突出部が存在しない箇所で相手側の面に接触され
ているので、該金属板とその突出部を介しても良好に放
熱させることができる。
【0065】さらに、枠体に設けられていて電槽の側面
に接する金属板には、複数の突出部が設けられ、該金属
板の突出部と電槽の突出部とは相手側の突出部が存在し
ない箇所で相手側の面に接触されているので、電槽の膨
れを該金属板とその突出部によっても防止することがで
きる。
【0066】これらにより、電槽の膨れを防止でき、ま
た電池の耐熱逸走性が向上し、さらに初期容量も満足す
る密閉形鉛蓄電池ユニットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る密閉形鉛蓄電池における実施の形
態の第1例を示す斜視図である。
【図2】比較例1の密閉形鉛蓄電池の斜視図である。
【図3】比較例2の密閉形鉛蓄電池の斜視図である。
【図4】本例と比較例1,2の電池で電槽間に金属板を
挟んだ場合の密閉形鉛蓄電池ユニットにおける過充電中
の電池温度の推移を示す特性図である。
【図5】本例と比較例1,2の電池で電槽間に金属板を
挟んでない場合の密閉形鉛蓄電池ユニットにおける過充
電中の電池温度の推移を示す特性図である。
【図6】本発明に係る密閉形鉛蓄電池における実施の形
態の第2例を示す斜視図である。
【図7】本発明で用いる金属板の他の例を示す斜視図で
ある。
【図8】本発明に係る密閉形鉛蓄電池における実施の形
態の第3例を示す電槽の広い側面の正面図である。
【符号の説明】
1 電槽 1a 広い側面 1b 狭い側面 2,3 縦向き突出部 4 横向き突出部 5 切り離し部 6 金属板 7 突出部 8 縦向き通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極ガス吸収式の密閉形鉛蓄電池におい
    て、 電槽の各側面には使用状態で縦向きとなる複数の縦向き
    突出部が設けられ、 少なくとも前記電槽の広い側面には個々の前記縦向き突
    出部に位置を違えて交差する使用状態で横向きの複数の
    横向き突出部が隣の前記縦向き突出部に跨がらない長さ
    で設けられて、隣接する前記縦向き突出部間には上下方
    向に連続する縦向き通路が設けられていることを特徴と
    する密閉形鉛蓄電池。
  2. 【請求項2】 陰極ガス吸収式の密閉形鉛蓄電池におい
    て、 電槽の各側面には使用状態で縦向きとなる複数の縦向き
    突出部が設けられ、 少なくとも前記電槽の広い側面には使用状態で横向きと
    なる複数の横向き突出部が前記各縦向き突出部に位置を
    違えて交差させて設けられ、 隣接する縦向き突出部の間で前記横向き突出部には上下
    方向の切り離し部が設けられて、隣接する前記縦向き突
    出部間には上下方向に連続する縦向き通路が設けられて
    いることを特徴とする密閉形鉛蓄電池。
  3. 【請求項3】 陰極ガス吸収式の密閉形鉛蓄電池が複数
    個枠体内に収容されて直列または並列接続されている密
    閉形鉛蓄電池ユニットにおいて、 前記各密閉形鉛蓄電池の電槽の側面には使用状態で縦向
    きとなる複数の縦向き突出部が設けられ、少なくとも前
    記電槽の広い側面には個々の前記縦向き突出部に位置を
    違えて交差する使用状態で横向きの複数の横向き突出部
    が隣の前記縦向き突出部に跨がらない長さで設けられ、 前記枠体に設けられていて前記電槽の側面に接する金属
    板には複数の突出部が設けられて、隣接する前記縦向き
    突出部間には上下方向に連続する縦向き通路が設けら
    れ、 前記金属板の突出部と前記電槽の突出部とは前記縦向き
    通路を遮断しないようにして相手側の突出部が存在しな
    い箇所で相手側の面に接触されていることを特徴とする
    密閉形鉛蓄電池ユニット。
  4. 【請求項4】 陰極ガス吸収式の密閉形鉛蓄電池が複数
    個枠体内に収容されて直列または並列接続されている密
    閉形鉛蓄電池ユニットにおいて、 前記各密閉形鉛蓄電池の電槽の側面には使用状態で縦向
    きとなる複数の縦向き突出部が設けられ、少なくとも前
    記電槽の広い側面には使用状態で横向きとなる複数の横
    向き突出部が前記各縦向き突出部に位置を違えて交差さ
    せて設けられ、隣接する縦向き突出部の間で前記横向き
    突出部には上下方向の切り離し部が設けられて、隣接す
    る前記縦向き突出部間には上下方向に連続する縦向き通
    路が設けられ、 前記枠体に設けられていて前記電槽の側面に接する金属
    板には複数の突出部が設けられ、 前記金属板の突出部と前記電槽の突出部とは前記縦向き
    通路を遮断しないようにして相手側の突出部が存在しな
    い箇所で相手側の面に接触されていることを特徴とする
    密閉形鉛蓄電池ユニット。
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