JPH09305908A - 雑音低減装置 - Google Patents

雑音低減装置

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JPH09305908A
JPH09305908A JP8139535A JP13953596A JPH09305908A JP H09305908 A JPH09305908 A JP H09305908A JP 8139535 A JP8139535 A JP 8139535A JP 13953596 A JP13953596 A JP 13953596A JP H09305908 A JPH09305908 A JP H09305908A
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JP
Japan
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signal
level
dividing
passing
attenuating
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JP8139535A
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Shiro Suzuki
四郎 鈴木
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Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/02Recording, reproducing, or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B5/027Analogue recording
    • G11B5/035Equalising
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G9/00Combinations of two or more types of control, e.g. gain control and tone control
    • H03G9/02Combinations of two or more types of control, e.g. gain control and tone control in untuned amplifiers
    • H03G9/025Combinations of two or more types of control, e.g. gain control and tone control in untuned amplifiers frequency-dependent volume compression or expansion, e.g. multiple-band systems
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/008Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic tapes, sheets, e.g. cards, or wires
    • G11B5/00813Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic tapes, sheets, e.g. cards, or wires magnetic tapes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は再生時のみの制御により雑音低減を
行う雑音低減装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 分割手段通過後の信号を減衰する減衰手
段及び減衰手段通過後の信号を加算する加算手段とを有
する第1の雑音低減装置であって、入力信号を複数の周
波数帯域に分割する分割手段、分割手段通過後の信号の
レベルを検出する検出手段、検出手段の検出した信号の
レベルに応じて、減衰手段の減衰量を制御する制御手段
とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0001】
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、雑音低減装置に関
する。
【0003】
【0002】
【0004】
【従来の技術】従来、テープデッキの雑音低減装置とし
て、テープヒスノイズが特に気になる中高域の周波数帯
域を記録時にレベル圧縮し、再生時にレベル伸張するこ
とによりテープノイズを抑えるものがあった。一般に雑
音低減装置においては、ノイズ成分の周波数帯域による
特性の違いから信号成分を複数の周波数帯域に分割し、
フィルタをスライドしたり圧縮伸長処理を施すことによ
りノイズの信号に対するレシオを大きくして合成するこ
とによる方法と聴感特性によるマスキング効果、低レベ
ルにおけるリミッタを併用したキャンセル方法等が用い
られていた。
【0005】
【0003】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法では
記録及び再生時の制御が必要となるばかりでなく、記録
時に圧縮制御を行っていないテープには雑音低減は行え
ないこととなる。
【0007】そこで、本発明は再生時のみの制御により
雑音低減を行う雑音低減装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【0004】
【0009】
【課題を解決するための手段】雑音低減装置において、
請求項1に記載の発明は、入力信号を複数の周波数帯域
に分割する分割手段と、分割手段通過後の信号を減衰す
る減衰手段と、減衰手段通過後の信号を加算する加算手
段と、分割手段通過後の信号のレベルを検出する検出手
段と、検出手段の検出した信号のレベルに応じて、減衰
手段の減衰量を制御する制御手段とからなる。
【0010】
【0005】請求項2に記載の発明は、テープに記録さ
れた信号を再生する再生手段と、再生された信号を複数
の周波数帯域に分割する分割手段と、分割手段通過後の
信号を減衰する減衰手段と、減衰手段通過後の信号を加
算する加算手段と、分割手段通過後の信号のレベルを検
出する検出手段と、信号のレベルに応じて減衰手段の減
衰量を制御する制御手段とを有し、分割手段が分割した
分割帯域において周波数の高い分割帯域ほど減衰を行う
信号のレベルを低くすることを特徴とする。
【0011】
【0006】請求項3に記載の発明は、テープのテープ
種別を判別するテープ種別判別手段と、テープに記録さ
れた信号を再生する再生手段と、再生された信号を複数
の周波数帯域に分割する分割手段と、分割手段通過後の
信号を減衰する減衰手段と、減衰手段通過後の信号を加
算する加算手段と、分割手段通過後の信号のレベルを検
出する検出手段と、信号のレベル及びテープ種別判別手
段の結果に応じて減衰手段の減衰量を制御する制御手段
とを有することを特徴とする。
【0012】
【0007】請求項4に記載の発明は、テープに記録さ
れた信号を再生する再生手段と、再生された信号の雑音
低減を行う雑音低減手段と、雑音低減手段通過後の信号
を複数の周波数帯域に分割する分割手段と、分割手段通
過後の信号を減衰する減衰手段と、減衰手段通過後の信
号を加算する加算手段と、分割手段通過後の信号のレベ
ルを検出する検出手段と、雑音低減手段の種類を判別す
る雑音低減手段判別手段と、信号のレベル及び雑音低減
手段判別手段の判別結果に応じて減衰手段の減衰量を制
御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0013】
【0008】請求項5に記載の発明は、テープに記録さ
れた信号を再生する再生手段と、再生された信号を複数
の周波数帯域に分割する分割手段と、分割手段通過後の
信号を減衰する減衰手段と、減衰手段通過後の信号を加
算する加算手段と、分割手段通過後の信号のレベルを検
出する検出手段と、信号のレベルに応じて減衰手段の減
衰量を制御する制御手段とを有し、S/N比聴感補正特
性で最高レべルを示す周波数付近の周波数帯域分割数を
他の周波数と比べ多くしたことを特徴とする。
【0014】
【0009】請求項6に記載の発明は、テープに記録さ
れた信号を再生する再生手段と、再生された信号を複数
の周波数帯域に分割する分割手段と、分割手段通過後の
信号を減衰する減衰手段と、減衰手段通過後の信号を加
算する加算手段と、分割手段通過後の信号のレベルを検
出する検出手段と、信号のレベルに応じて減衰手段の減
衰量を制御する制御手段とを有し、信号のレベルがテー
プの入出力特性のリニアリティがとれなくなるレベル以
下であるときのみ減衰手段は減衰を行うことを特徴とす
る。
【0015】
【0010】請求項7に記載の発明は、テープに記録さ
れた信号を再生する再生手段と、再生された信号を複数
の周波数帯域に分割する分割手段と、分割手段通過後の
信号のレベルを検出する第1の検出手段と、分割手段通
過後の信号のアタック又はリリース時間を可変する可変
手段と、平滑化手段通過後の信号のレベルを検出する第
2の検出手段と、分割手段通過後の信号を減衰する減衰
手段と、減衰手段通過後の信号を加算する加算手段と、
第2の検出手段の検出レベルに応じて減衰手段の減衰量
を制御する第1の制御手段とを有し、第1の検出手段の
検出レベルが小さいほど可変手段がアタック又はリリー
ス時間を長くするように制御する第2の制御手段とを有
することを特徴とする。
【0016】
【0011】請求項8に記載の発明は、テープに記録さ
れた信号を再生する再生手段と、再生された信号を複数
の周波数帯域に分割する分割手段と、分割手段通過後の
信号のアタック又はリリース時間を可変する可変手段
と、分割手段通過後の信号のレベルを検出する検出手段
と、分割手段通過後の信号を減衰する減衰手段と、減衰
手段通過後の信号を加算する加算手段と、検出手段の検
出レベルに応じて減衰手段の減衰量を制御する制御手段
とを有し、可変手段は周波数の高いほどアタック又はリ
リース時間を短くすることを特徴とする。
【0017】
【0012】
【0018】
【作用】本発明は、記録媒体で発生するヒスノイズに注
目し、記録媒体からの再生信号レベルを基に信号経路に
挿入された減衰器の減衰量を制御して、所望の雑音低減
が行われる。
【0019】
【0013】
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)請求項1記載の発明に係わる雑音
低減装置について、図3のブロック図を参照して詳細に
説明する。再生ヘッドなどを含みアナログテープカセッ
トから信号を再生する再生部1からの再生信号がフィル
タ2a〜2dへ出力される。フィルタ2a〜2dは周波
数帯域分割用のフィルタであり、図3の例では、ローパ
スフィルタ2aと、バンドパスフィルタ2b、2c、ハ
イパスフィルタ2dで構成されている。全波整流部3a
〜3dは各フィルタ2a〜2d通過後の信号を直流へ変
換を行い、波形成形部4a〜4dはローパスフィルタに
より構成されており、制御のアタック、リリースの時定
数を与える。
【0021】
【0014】レベル検出器5a〜5dは波形成形部4a
〜4dの出力信号の信号レベルを検出すると共に、信号
レベルを示す信号を制御部6a〜6dへ出力する。制御
部6a〜6dは信号レベルとメモリ7a〜7dに記憶し
ている減衰特性に基づき、減衰器8a〜8dの減衰量を
制御する。基本的に減衰制御が行われる帯域は、信号レ
ベルが(ヒス)ノイズレベルに近い値を示す帯域であ
る。減衰器8a〜8dは各フィルタ2a〜2dが出力し
た信号を減衰制御し、加算部9は減衰器8a〜8dの出
力を加算合成を行う。
【0022】
【0015】次に、以上のように構成された第1の実施
の形態の動作について図1〜3、及び図14を用いて説
明する。再生部1によりアナログテープカセットから再
生された信号は、周波数帯域分割用の各フィルタ2a〜
2dへ入力される。フィルタ2a〜2dのフィルタ特性
の一例は図1に示すように、ローパスフィルタ2a、低
い周波数のバンドパスフィルタ2b、高い周波数のバン
ドパスフィルタ2c、ハイパスフィルタ2dからなる4
バンド分割を示している。
【0023】
【0016】フィルタ2a〜2dの出力であるフィルタ
出力信号は、全波整流部3a〜3d及び減衰器8a〜8
dに出力される。全波整流部3a〜3dへ出力されたフ
ィルタ出力信号は、全波整流部3a〜3dで直流へ変換
され、波形成形部4a〜4dで制御のアタック、リリー
スの時定数が与えられる。この波形成形部は信号の急峻
な変動を抑えることなどの目的で挿入されている。例え
ば、信号が急激に変動するとレベル検出器5a〜5dが
追従できないことや、あまりにも素早く減衰制御が行わ
れると加算部の出力音に違和感が生じるため、これらを
防止するためである。
【0024】
【0017】次に波形成形部4a〜4dの出力である波
形成形部出力信号は、レベル検出器5a〜5dで信号レ
ベルが検出される。制御部6a〜6dは検出された信号
レベルとメモリ7a〜7dに記憶している減衰特性に基
づき、減衰器8a〜8dの減衰量を制御する。減衰特性
は図2に示す。図2の横軸は図3の減衰器8a〜8dの
対応した帯域における入力レベル又はフィルタ2a〜2
dの出力レベルを表している。また、図2の縦軸は、図
3の減衰器8a〜8dに対応する制御部6a〜6dが要
求する減衰量を示しており、減衰特性はフィルタ2a〜
2dで分割された周波数帯域ごとに設けられ、帯域dが
図1のハイパスフィルタ2d、帯域cが図1のバンドパ
スフィルタ2c、帯域bが図1のバンドパスフィルタ2
bに対応し、この例では図1のローパスフィルタ2aに
対応する減衰特性は設定せず、ローパスフィルタ2aの
フィルタ出力信号は減衰を行わない。
【0025】
【0018】なお、ローパスフィルタ2aに対応する減
衰特性を設定しない理由は、低周波数帯域における人間
の聴感特性は鈍感であることを考慮し、回路規模を削減
するためである。しかし、当然ながらローパスフィルタ
2aに対応する減衰特性も用意して、帯域aに対しても
雑音低減を行うことは、雑音低減に関してみれば、より
良好な結果が得られる。この減衰特性は(ヒス)ノイズ
レベルに近い値の信号レベルに対して圧縮制御を行うよ
うに設定されており、音楽信号が無くノイズが中心であ
ると判断された帯域は減衰されることとなる。例えば、
図2に示す減衰特性はアナログテープカセットのヒスノ
イズレベルを基準に設定されている。図14はアナログ
テープカセットにおける周波数に対するノイズレベルを
示す図であり、アナログテープカセットのヒスノイズレ
ベルは図14のoffで示される雑音低減無しのノイズ
レベルのように、低い周波帯域に比べ、高い周波帯域の
ヒスノイズレベルは低くなっている。
【0026】
【0019】そこで、この特性に合わせ、図2の帯域
b、帯域c、帯域dと対象となる周波数帯域が高くなる
につれ、減衰を行う信号レベルが低く設定されている。
仮に、周波数帯域分割した各帯域をすべて同じ減衰特性
にし、その帯域の実際のノイズレベルとずれていると、
音楽信号まで圧縮してしまう場合やノイズにもかかわら
ず圧縮されないことがある。
【0027】
【0020】また、減衰特性を信号レベルが低くなるに
つれ徐々に減衰量を大きくしている理由は、例えば帯域
dにおけるヒスノイズレベルは約−66dBVである
が、例えば信号レベルが徐々に低くなる信号において、
信号レベルが−66dBVになった時点で、−24dB
の減衰を行わせると、急激に減衰器8bの出力する信号
レベルが低くなり聴感上違和感が発生する。そのため、
減衰目標とする信号レベルより高い信号レベルから徐々
に減衰量が大きくなるように減衰特性は設定されてい
る。次に、制御部6a〜6dに制御された減衰量により
減衰器8a〜8dはフィルタ2a〜2dが出力したフィ
ルタ出力信号を減衰制御する。そして、加算部9により
減衰器8a〜8dの出力である減衰器出力信号を加算合
成し、雑音低減された信号を得る。
【0028】
【0021】なお、本実施の形態での減衰特性は図2に
示すように、全波整流部3a〜3dから、波形成形部4
a〜4d、レベル検出器5a〜5d、制御部6a〜6d
の経路により信号レベルが小さくなる程、信号減衰量が
増加する特性を持つように構成されていたが、減衰特性
は任意に設定して良く、例えば一定の傾斜のみで構成さ
れる特性にしても良い。
【0029】
【0022】また、本実施の形態ではアナログテープカ
セットのヒスノイズレベル特性に合わせて減衰特性を各
周波数帯域毎に設定したが、例えば、再生部で再生され
る記録媒体がCD(コンパクトディスク)であれば、各
周波数帯域すべて同一の減衰特性を持たせてもよい。こ
のように、再生する信号に応じて減衰特性を可変しても
よい。
【0030】なお、メモリ7a〜7d内の減衰特性はそ
の特性を示す演算式の形や、ルックアップテーブルの形
で記憶するなど、特に限定するものではない。
【0031】
【0023】(第2の実施の形態)次に、請求項3記載
の発明に係わる雑音低減装置では、図16に示すよう
に、テープ種別(特性Aはノーマル、特性Bはクロム及
びメタル)によってもヒスノイズレベルが変わるので、
テープ種別に対応した減衰特性を与えるように制御す
る。ブロック図を図4に示す。再生部11、テープ判別
部112、制御部16a〜16d、メモリ17a〜17
dを除く部分は前述した図3の場合と同様である。アナ
ログテープを再生する再生部11からの出力は、周波数
帯域分割用の各フィルタ2a〜2dへ入力される。
【0032】
【0024】テープ判別部112では、例えばテープカ
セットのテープ種別検出用窓を機械的に検出しテープ種
別に対応した信号を制御部16a〜16dへ送る。制御
部16a〜16dはメモリ17a〜17d内にテープ種
別毎に用意されている減衰特性を参照し、減衰制御を行
う。なお、実際のヒスノイズレベルは図16に示すよう
に、ノーマルAが高く、クロム、メタルBは約300H
z以上ではノーマルより低い。
【0033】
【0025】具体的には、図19に示すように、ノーマ
ルテープとクロム・メタルテープ用に異なった減衰曲線
を用意し、ノーマルテープの場合は、出力レベル−52
dBV以上のレベルでは、減衰無しで対応し、−52d
BVから減衰制御が働き、入力レベル−58dBVでは
減衰器の減衰量が6dBとなることがわかる。従って、
その時の減衰器の出力レベルは−64dBVとなる。
【0034】このように、図16のようなテープ種別の
ノイズ特性に応じた図19に示すような対応する減衰特
性をメモリ17a〜17dに用意することで、適切な雑
音低減処理が行えることとなる。図19に示す特性は、
帯域cに関する減衰特性のみ示したが、メモリには各帯
域の減衰特性が用意されている。
【0035】
【0026】(第3の実施の形態)請求項4記載の発明
に係わる雑音低減装置では、他の雑音低減装置と本概念
を組み合わせて使う場合に係わる。図5にブロック図を
示す。再生部11、NR12、雑音低減検出部13、制
御部26a〜26d、メモリ27a〜27d以外は前述
した図3の場合と同様である。
【0036】
【0027】図5において、再生部11からの再生信号
出力は一般に知られている、例えばドルビーB、C
(「ドルビー」はドルビー研究所の登録商標である)等
の雑音低減を選択的に行うNR(雑音低減部)12で雑
音低減されると共に、その動作モードの情報を雑音低減
検出部13に送り、規定のモード、例えばドルビーC等
を検出し、制御部26a〜26dに検出信号を送る。制
御部26a〜26dが参照するメモリ27a〜27d
に、上記規定の雑音低減特性に対応した減衰特性を予め
備えておくことにより、適切な雑音低減動作が可能とな
る。
【0037】
【0028】雑音低減装置は種々存在し、当然各々の雑
音低減の度合いは異なる。すなわち、雑音低減処理後の
ノイズレベルが異なることとなる。例えば、図13は雑
音低減処理後の周波数に対するノイズレベルを示してい
るが、図13のoffは雑音低減処理を行っていない場
合のノイズレベルであり、図13のB、Cは順にドルビ
ーB、ドルビーCにより雑音低減処理を行った場合のノ
イズレベルであり、雑音低減処理無し及び各雑音低減処
理によってノイズレベルが異なることがわかる。
【0038】
【0029】ここで、他の雑音低減装置と第1の実施の
形態で説明した構成を組み合わせて使う場合、雑音低減
処理により雑音低減の度合いが異なるため問題が発生す
る。
【0039】例えば、雑音低減処理無しに対応する減衰
特性によって、ドルビーBの雑音低減処理後の信号に対
して第1の実施の形態の構成による雑音低減を行うと、
雑音低減無しのヒスノイズレベル以下であり、ドルビー
Bのヒスノイズレベルより高いレベルの音楽信号に対し
ては、音楽信号であるにも関わらず減衰器によって減衰
処理されてしまう。
【0040】
【0030】そのため、本実施の形態のメモリには各雑
音低減処理及び雑音低減処理無しに応じた減衰特性が用
意されている。用意される減衰特性は各雑音低減処理後
のヒスノイズレベル特性に合わせて設定されており、例
えば図10に、帯域cに関する各雑音低減処理に対応し
た減衰特性を示す。図10に示すように雑音低減処理無
しの特性off、ドルビーBに対応する特性B、ドルビ
ーCに対応する特性Cの順に減衰処理を行う信号レベル
を低く設定している。なお、図10では帯域cに関して
のみ示したが、メモリには各雑音低減処理各々に各帯域
の減衰特性が用意されている。
【0041】
【0031】次に、図5を用いて具体的な動作を説明す
る。例えば、NR12でドルビーBで用いた場合、NR
12からドルビーBによって雑音低減された再生信号が
各フィルタ2a〜2dに出力される。各フィルタ2a〜
2dから出力されたフィルタ出力信号は第1の実施の形
態と同様に減衰器8a〜8dに出力されると共に、全波
整流部3a〜3d、波形成形部4a〜4dを経由して、
レベル検出器5a〜5dで信号レベル検出が行われる。
【0042】
【0032】また、雑音低減検出部13はNR12で用
いられた雑音低減処理のモードを検出する。本例では雑
音低減処理のモードがドルビーBであるとする。雑音低
減検出部13は検出した雑音低減処理のモードであるド
ルビーBであることを制御部26a〜26dに出力す
る。制御部26a〜26dでは雑音低減処理のモードに
より、メモリ27a〜27dからモードに対応した減衰
特性を取り出し、その減衰特性とレベル検出器5a〜5
dで検出した信号レベルに応じて減衰器8a〜8dの減
衰特性を制御する。
【0043】
【0033】減衰器8a〜8d、加算部9は第1の実施
の形態と同様に、各フィルタ2a〜2dの出力信号を減
衰、加算を行い雑音低減された信号を得る。なお、例え
ばドルビーBのみを持っている再生装置においては、メ
モリはドルビーB処理、雑音低減処理無しに対応した減
衰特性も備えておけば良く、ドルビーBとNR無しの選
択を行うこととなる。
【0044】
【0034】請求項5記載の発明に係わる雑音低減装置
では、周波数帯域分割を行うフィルタの数を増やすほ
ど、ノイズと音楽信号を精度よく分離出来る。しかし、
フィルタの数が増せばコスト高、回路の複雑化につなが
る。そこで、聴感特性を示す図17の聴感補正カーブに
基づき、図8のように人間の耳が敏感に感じる2KHz
付近のフィルタの数を増加させ、図3のバンドパスフィ
ルタ以降の処理系を増加し、加算部9の加算入力を増加
することで、全帯域を均等に分割するよりも少ない処理
系統で聴感上のノイズ感を効率よく低下させることがで
きる。
【0045】
【0035】次に、請求項6記載の発明に係わる雑音低
減装置について説明する。当然ながらテープなどの記録
媒体の記録及び再生においては、入出力特性のリニアリ
ティが非常に重要なものとなってくる。図15に示すよ
うに、録音再生装置の入力信号に対する再生信号(出力
信号)の特性はテープ媒体のヒスノイズレベルによっ
て、低いレベルで入出力のダイナミックレンジが確保で
きなくなるレベルが出てくる。それは、入力信号が低い
レベルであると、再生信号ではノイズに埋もれてしまう
ために生じる。
【0046】
【0036】また、当然信号の圧縮を行えばリニアリテ
ィの劣化を生じる。例えば、請求項1の実施の形態で用
いた減衰器特性では、ノイズレベルより14dB高いレ
ベルから圧縮をかけているが、圧縮をかけ始めた時点か
らリニアリティは劣化する。
【0047】そこで、本実施の形態は、入出力特性でリ
ニアリティ又はダイナミックレンジが確保できなくなっ
たレベルから圧縮を行うような減衰器特性とすることを
特徴とする。そのため、元々あったリニアリティを崩す
こと無く、雑音低減を行う。
【0048】なお、従来の雑音低減装置ではリニアリテ
ィがとれているところから圧縮伸張を行っている。
【0049】
【0037】図15の実線Aは録音再生装置の特性をフ
ィルタを通さずに測定した入出力特性であり、破線Bは
所定のバンドパスフィルタを通過させて測定した入出力
特性である。また、直線Cは入出力が一致している理想
的な入出力特性を示す。入出力特性Aに比べ、バンドパ
スフィルタを通過させた入出力特性Bの方が理想的入出
力特性Cに近づいたものとなっているが、入出力特性
A,B共にPとして示す、入力レベルが−45dBV付
近から理想的入出力特性Cからずれ始め、入出力レベル
が約−70dBV以下になると、ノイズレベルに埋もれ
てしまうため、ほぼ一定の出力レベルを示すようにな
る。
【0050】
【0038】理想的入出力特性にできるだけ近づくよう
な出力レベルになるように減衰特性を設定する。このよ
うな、減衰特性の設定法の基本的な考え方は、入出力特
性Bが入出力特性Cになればよいので入出力特性Bと入
出力特性Cの差分の減衰を行わせる。但し、このシステ
ムは再生系のみのノイズリダクションであるため、テー
プに記録された入力レベルの情報は無いため、出力レベ
ルに基づいて処理することとなり、出力レベルに従って
減衰量を設定することとなる。
【0051】
【0039】そのため、−45dBVから−75dBV
あたりまでは出力レベルが入力レベルに対してリニアで
無くなっているので、出力レベルから入出力特性Cとの
差分が推測できるが、約−75dBVより低いレベルで
はほぼ同一の出力レベルとなっているため、推測できな
くなる。従って、例えば信号レベルが徐々に低くなる信
号において、入出力特性Bで言えば出力レベルが−65
dBVになったら、入力レベル約−72dBV時の入出
力特性Cとの差分Dを減衰量とする。例えば、入出力特
性Bでの減衰特性としては図18に示すような特性が用
いられる。その結果、入出力特性としては、入力レベル
約−72dBV以下では入出力特性Eが得られる。
【0052】
【0040】(第4の実施の形態)次に、請求項7記載
の発明に係わる雑音低減装置について図6を用いて説明
する。減衰を行うような小さな信号レベル時にはあまり
素早く減衰制御が可変すると聴感上不自然になる。しか
し、高いレベル信号が入っても過渡的に減衰制御が行わ
れていると原信号との差が発生してしまう。このような
問題点を考慮し、図3の波形成形部4a〜4dに対応し
てある所定レベル値ではなく、徐々に減衰量が大きくな
るように波形成形部104a〜104dの可変手段とし
てのローパスフィルタの特性を図9のように減衰器10
8a〜108dのそれぞれの入力信号レベルに応じて可
変する。入力信号レベルが高いときにはアタック及びリ
リース時間を短く(特性イ)することでレスポンスを良
くし、信号レベルが低いときにはアタック及びリリース
時間を長く(特性ハ)することでレスポンスを遅くす
る。
【0053】
【0041】また、可変手段としてのローパスフィルタ
のアタック及びリリース時間との関係を図11に示す。
横軸は、入力信号レベルを示し、縦軸にアタック及びリ
リース時間を示す。入力信号レベルが低い程、アタック
及びリリース時間を長くする。
【0054】
【0042】図6において、再生部11からの再生信号
は各フィルタ102a〜102dに出力される。各フィ
ルタ102a〜102dから出力されたフィルタ出力信
号は第1の実施の形態と同様に減衰器108a〜108
dに出力されると共に、全波整流部103a〜103
d、波形成形部104a〜104dを経由して、第1レ
ベル検出器105a〜105dで信号レベル検出が行わ
れる。
【0055】
【0043】一方、各フィルタ102a〜102dの出
力は第2レベル検出器110a〜110dにも供給さ
れ、各帯域のフィルタ出力信号レベルに応じた出力を第
2制御部111a〜111dに供給する。第2制御部1
11a〜111dは、第2レベル検出器110a〜11
0dの出力に応じて波形成形部104a〜104dを構
成するローパスフィルタの可変手段のアタック及びリリ
ース時間を前述したように可変させる。
【0056】
【0044】第1レベル検出器105a〜105d、第
1制御部106a〜106d、メモリ107a〜107
d、減衰器108a〜108d、加算部109の動作は
前述した図3のレベル検出器5a〜5d、制御部6a〜
6d、メモリ7a〜7d、減衰器8a〜8d、加算部9
の動作とそれぞれ同様の動作を行うので説明は省略す
る。
【0057】
【0045】ここで例えば、図2の帯域bにおいて、減
衰量ゼロに対応するような高い信号レベルの後に、最大
限の減衰が行われる−70dBV付近の信号へと急激に
入力信号が変化した場合、急激に減衰制御が行われると
聴感的に不自然な変化が生じるのを防ぐため、第2レベ
ル検出器は例えば−70dBVを検出すると第2制御部
に検出結果を出力し、第2制御部はその検出結果に基づ
き、波形成形部で用いるリリース時間を例えば図11の
aを選択する。
【0058】
【0046】すると、減衰は比較的緩やかに行われるた
め、急激な減衰制御による違和感を防ぐことができる。
逆に、減衰量が大きな制御を行うような低い信号レベル
から、減衰量ゼロに対応するような高い信号レベルへ入
力が変化した場合であっても、過渡的に減衰制御が行わ
れてしまい、原信号との差が発生してしまうのを防ぐた
め、第2レベル検出器は例えば−60dBVを検出する
と第2制御部に検出結果を出力し、第2制御部はその検
出結果に基づき、波形成形部で用いるアタック時間を例
えば時間の短い図11のcを選択する。そのため、過渡
的に減衰制御が行われることを防ぎ原信号が忠実に再生
される。
【0059】
【0047】(第5の実施の形態)次に、請求項8記載
の発明に係わる雑音低減装置について図7を用いて説明
する。音楽信号の特性として、周波数が低い信号レベル
の変動の速度は比較的遅く、周波数が高い信号ほど信号
レベルの変動の速度は比較的速いものである。そのた
め、波形成形部でアタック及びリリースの時間を与える
ときに周波数の高低にかかわらずアタック及びリリース
の時間を一定にしてしまうと、周波数が高い信号レベル
の変化が遅くなり不自然に聞こえることとなる。
【0060】そのため、周波数帯域毎に低い周波数帯域
用の波形成形部34aの可変手段としてのローパスフィ
ルタのカットオフ周波数を低くし、高い周波数帯域用の
波形成形部34dに近付くほどカットオフ周波数を高く
する。
【0061】
【0048】波形成形部34a〜34dのローパスフィ
ルタの周波数特性は、図9に示したと同様な特性であ
り、イ、ロ、ハとカットオフ周波数を変化させる。アタ
ック及びリリース時間と信号帯域の周波数との関係は図
12に示すように周波数が高い程アタック及びリリース
時間は短くする。他の部分は図3で説明したと同様であ
る。
【0062】
【0049】
【0063】
【発明の効果】以上述べたように本発明による雑音低減
装置は、記録媒体への記録及び再生処理において採用さ
れる従来の雑音低減処理と異なり、記録媒体からの再生
ノイズに注目して処理するため、再生時のみの処理によ
って雑音低減を行うので、広い範囲で使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の周波数帯域分割フィルタ
特性の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の減衰器特性の一例を示す
図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のブロック図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図6】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図7】本発明の第5の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図8】本発明の他の実施の形態の周波数帯域分割フィ
ルタ特性の一例を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態の波形成形部の可変
手段の特性を示す図である。
【図10】本発明の帯域bに関する各雑音低減処理に対
応した減衰特性を示す。
【図11】本発明の第4の実施の形態の波形成形部の可
変手段の特性を示す図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態の波形成形部の可
変手段の特性を示す図である。
【図13】従来の雑音低減処理使用時及び雑音低減処理
無しの場合のノイズレベル特性図である。
【図14】従来のアナログテープ再生装置での雑音低減
処理無しの場合のノイズレベル特性図である。
【図15】従来のアナログテープ再生装置での雑音低減
処理無しの場合の録音再生レベル特性図である。
【図16】従来の雑音低減処理無しの場合のテープ種別
に対するノイズレベル特性図である。
【図17】聴感補正カーブを示す図である。
【図18】図15に基づいた減衰特性を示す。
【図19】図16に基づいた減衰特性を示す。
【符号の説明】
1・・・・・ 再生部 2a・・・・ ローパスフィルタ 2b,2c・・・・ バンドパスフィルタ 2d・・・・ ハイパスフィルタ 3a、3b、3c、3d・・・・ 全波整流部 4a、4b、4c、4d、34a、34b、34c、3
4d・・・・ 波形成形部 5a、5b、5c、5d・・・・ レベル検出器 6a、6b、6c、6d・・・・ 制御部 7a、7b、7c、7d・・・・ メモリ 8a、8b、8c、8d・・・・ 減衰器 9・・・・・ 加算部 11・・・・・ 再生部 12・・・・・ NR 13・・・・・ 雑音低減検出 16a、16b、16c、16d・・・・・ 制御部 17a、17b、17c、17d・・・・・ メモリ 102a・・・・・ ローパスフィルタ 102b、102c・・・・・ バンドパスフィルタ 102d・・・・・ ハイパスフィルタ 103a、103b、103c、103d・・・・・
全波整流部 104a、104b、104c、104d・・・・・
波形成形部 105a、105b、105c、105d・・・・・
第1レベル検出器 106a、106b、106c、106d・・・・・
第1制御部 107a、107b、107c、107d・・・・・
メモリ 108a、108b、108c、108d・・・・・
減衰器 109・・・・・ 加算部 110a、110b、110c、110d、・・・・・
第2レベル検出器 111a、111b、111c、111d、・・・・・
第2制御部 112・・・・・ テープ判別部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雑音低減装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、テープデッキの雑音低減装置とし
て、テープヒスノイズが特に気になる中高域の周波数帯
域を記録時にレベル圧縮し、再生時にレベル伸張するこ
とによりテープノイズを抑えるものがあった。一般に雑
音低減装置においては、ノイズ成分の周波数帯域による
特性の違いから信号成分を複数の周波数帯域に分割し、
フィルタをスライドしたり圧縮伸長処理を施すことによ
りノイズの信号に対するレシオを大きくして合成するこ
とによる方法と聴感特性によるマスキング効果、低レベ
ルにおけるリミッタを併用したキャンセル方法等が用い
られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法では
記録及び再生時の制御が必要となるばかりでなく、記録
時に圧縮制御を行っていないテープには雑音低減は行え
ないこととなる。そこで、本発明は再生時のみの制御に
より雑音低減を行う雑音低減装置を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】雑音低減装置において、
請求項1に記載の発明は、入力信号を複数の周波数帯域
に分割する分割手段と、分割手段通過後の信号を減衰す
る減衰手段と、減衰手段通過後の信号を加算する加算手
段と、分割手段通過後の信号のレベルを検出する検出手
段と、検出手段の検出した信号のレベルに応じて、減衰
手段の減衰量を制御する制御手段とからなる。
【0005】請求項2に記載の発明は、テープに記録さ
れた信号を再生する再生手段と、再生された信号を複数
の周波数帯域に分割する分割手段と、分割手段通過後の
信号を減衰する減衰手段と、減衰手段通過後の信号を加
算する加算手段と、分割手段通過後の信号のレベルを検
出する検出手段と、信号のレベルに応じて減衰手段の減
衰量を制御する制御手段とを有し、分割手段が分割した
分割帯域において周波数の高い分割帯域ほど減衰を行う
信号のレベルを低くすることを特徴とする。
【0006】請求項3に記載の発明は、テープのテープ
種別を判別するテープ種別判別手段と、テープに記録さ
れた信号を再生する再生手段と、再生された信号を複数
の周波数帯域に分割する分割手段と、分割手段通過後の
信号を減衰する減衰手段と、減衰手段通過後の信号を加
算する加算手段と、分割手段通過後の信号のレベルを検
出する検出手段と、信号のレベル及びテープ種別判別手
段の結果に応じて減衰手段の減衰量を制御する制御手段
とを有することを特徴とする。
【0007】請求項4に記載の発明は、テープに記録さ
れた信号を再生する再生手段と、再生された信号の雑音
低減を行う雑音低減手段と、雑音低減手段通過後の信号
を複数の周波数帯域に分割する分割手段と、分割手段通
過後の信号を減衰する減衰手段と、減衰手段通過後の信
号を加算する加算手段と、分割手段通過後の信号のレベ
ルを検出する検出手段と、雑音低減手段の種類を判別す
る雑音低減手段判別手段と、信号のレベル及び雑音低減
手段判別手段の判別結果に応じて減衰手段の減衰量を制
御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0008】請求項5に記載の発明は、テープに記録さ
れた信号を再生する再生手段と、再生された信号を複数
の周波数帯域に分割する分割手段と、分割手段通過後の
信号を減衰する減衰手段と、減衰手段通過後の信号を加
算する加算手段と、分割手段通過後の信号のレベルを検
出する検出手段と、信号のレベルに応じて減衰手段の減
衰量を制御する制御手段とを有し、S/N比聴感補正特
性で最高レベルを示す周波数付近の周波数帯域分割数を
他の周波数と比べ多くしたことを特徴とする。
【0009】請求項6に記載の発明は、テープに記録さ
れた信号を再生する再生手段と、再生された信号を複数
の周波数帯域に分割する分割手段と、分割手段通過後の
信号を減衰する減衰手段と、減衰手段通過後の信号を加
算する加算手段と、分割手段通過後の信号のレベルを検
出する検出手段と、信号のレベルに応じて減衰手段の減
衰量を制御する制御手段とを有し、信号のレベルがテー
プの入出力特性のリニアリティがとれなくなるレベル以
下であるときのみ減衰手段は減衰を行うことを特徴とす
る。
【0010】請求項7に記載の発明は、テープに記録さ
れた信号を再生する再生手段と、再生された信号を複数
の周波数帯域に分割する分割手段と、分割手段通過後の
信号のレベルを検出する第1の検出手段と、分割手段通
過後の信号のアタック又はリリース時間を可変する可変
手段と、平滑化手段通過後の信号のレベルを検出する第
2の検出手段と、分割手段通過後の信号を減衰する減衰
手段と、減衰手段通過後の信号を加算する加算手段と、
第2の検出手段の検出レベルに応じて減衰手段の減衰量
を制御する第1の制御手段とを有し、第1の検出手段の
検出レベルが小さいほど可変手段がアタック又はリリー
ス時間を長くするように制御する第2の制御手段とを有
することを特徴とする。
【0011】請求項8に記載の発明は、テープに記録さ
れた信号を再生する再生手段と、再生された信号を複数
の周波数帯域に分割する分割手段と、分割手段通過後の
信号のアタック又はリリース時間を可変する可変手段
と、分割手段通過後の信号のレベルを検出する検出手段
と、分割手段通過後の信号を減衰する減衰手段と、減衰
手段通過後の信号を加算する加算手段と、検出手段の検
出レベルに応じて減衰手段の減衰量を制御する制御手段
とを有し、可変手段は周波数の高いほどアタック又はリ
リース時間を短くすることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明は、記録媒体で発生するヒスノイズに注
目し、記録媒体からの再生信号レベルを基に信号経路に
挿入された減衰器の減衰量を制御して、所望の雑音低減
が行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】 (第1の実施の形態)請求項1記載の発明に係わる雑音
低減装置について、図3のブロック図を参照して詳細に
説明する。再生ヘッドなどを含みアナログテープカセッ
トから信号を再生する再生部1からの再生信号がフィル
タ2a〜2dへ出力される。フィルタ2a〜2dは周波
数帯域分割用のフィルタであり、図3の例では、ローパ
スフィルタ2aと、バンドパスフィルタ2b、2c、ハ
イパスフィルタ2dで構成されている。全波整流部3a
〜3dは各フィルタ2a〜2d通過後の信号を直流へ変
換を行い、波形成形部4a〜4dはローパスフィルタに
より構成されており、制御のアタック、リリースの時定
数を与える。
【0014】レベル検出器5a〜5dは波形成形部4a
〜4dの出力信号の信号レベルを検出すると共に、信号
レベルを示す信号を制御部6a〜6dへ出力する。制御
部6a〜6dは信号レベルとメモリ7a〜7dに記憶し
ている減衰特性に基づき、減衰器8a〜8dの減衰量を
制御する。基本的に減衰制御が行われる帯域は、信号レ
ベルが(ヒス)ノイズレベルに近い値を示す帯域であ
る。減衰器8a〜8dは各フィルタ2a〜2dが出力し
た信号を減衰制御し、加算部9は減衰器8a〜8dの出
力を加算合成を行う。
【0015】次に、以上のように構成された第1の実施
の形態の動作について図1〜3、及び図14を用いて説
明する。再生部1によりアナログテープカセットから再
生された信号は、周波数帯域分割用の各フィルタ2a〜
2dへ入力される。フィルタ2a〜2dのフィルタ特性
の一例は図1に示すように、ローパスフィルタ2a、低
い周波数のバンドパスフィルタ2b、高い周波数のバン
ドパスフィルタ2c、ハイパスフィルタ2dからなる4
バンド分割を示している。
【0016】フィルタ2a〜2dの出力であるフィルタ
出力信号は、全波整流部3a〜3d及び減衰器8a〜8
dに出力される。全波整流部3a〜3dへ出力されたフ
ィルタ出力信号は、全波整流部3a〜3dで直流へ変換
され、波形成形部4a〜4dで制御のアタック、リリー
スの時定数が与えられる。この波形成形部は信号の急峻
な変動を抑えることなどの目的で挿入されている。例え
ば、信号が急激に変動するとレベル検出器5a〜5dが
追従できないことや、あまりにも素早く減衰制御が行わ
れると加算部の出力音に違和感が生じるため、これらを
防止するためである。
【0017】次に波形成形部4a〜4dの出力である波
形成形部出力信号は、レベル検出器5a〜5dで信号レ
ベルが検出される。制御部6a〜6dは検出された信号
レベルとメモリ7a〜7dに記憶している減衰特性に基
づき、減衰器8a〜8dの減衰量を制御する。減衰特性
は図2に示す。図2の横軸は図3の減衰器8a〜8dの
対応した帯域における入力レベル又はフィルタ2a〜2
dの出力レベルを表している。また、図2の縦軸は、図
3の減衰器8a〜8dに対応する制御部6a〜6dが要
求する減衰量を示しており、減衰特性はフィルタ2a〜
2dで分割された周波数帯域ごとに設けられ、帯域dが
図1のハイパスフィルタ2d、帯域cが図1のバンドパ
スフィルタ2c、帯域bが図1のバンドパスフィルタ2
bに対応し、この例では図1のローパスフィルタ2aに
対応する減衰特性は設定せず、ローパスフィルタ2aの
フィルタ出力信号は減衰を行わない。
【0018】なお、ローパスフィルタ2aに対応する減
衰特性を設定しない理由は、低周波数帯域における人間
の聴感特性は鈍感であることを考慮し、回路規模を削減
するためである。しかし、当然ながらローパスフィルタ
2aに対応する減衰特性も用意して、帯域aに対しても
雑音低減を行うことは、雑音低減に関してみれば、より
良好な結果が得られる。この減衰特性は(ヒス)ノイズ
レベルに近い値の信号レベルに対して圧縮制御を行うよ
うに設定されており、音楽信号が無くノイズが中心であ
ると判断された帯域は減衰されることとなる。例えば、
図2に示す減衰特性はアナログテープカセットのヒスノ
イズレベルを基準に設定されている。図14はアナログ
テープカセットにおける周波数に対するノイズレベルを
示す図であり、アナログテープカセットのヒスノイズレ
ベルは図14のoffで示される雑音低減無しのノイズ
レベルのように、低い周波帯域に比べ、高い周波帯域の
ヒスノイズレベルは低くなっている。
【0019】そこで、この特性に合わせ、図2の帯域
b、帯域c、帯域dと対象となる周波数帯域が高くなる
につれ、減衰を行う信号レベルが低く設定されている。
仮に、周波数帯域分割した各帯域をすべて同じ減衰特性
にし、その帯域の実際のノイズレベルとずれていると、
音楽信号まで圧縮してしまう場合やノイズにもかかわら
ず圧縮されないことがある。
【0020】また、減衰特性を信号レベルが低くなるに
つれ徐々に減衰量を大きくしている理由は、例えば帯域
dにおけるヒスノイズレベルは約−66dBVである
が、例えば信号レベルが徐々に低くなる信号において、
信号レベルが−66dBVになった時点で、−24dB
の減衰を行わせると、急激に減衰器8bの出力する信号
レベルが低くなり聴感上違和感が発生する。そのため、
減衰目標とする信号レベルより高い信号レベルから徐々
に減衰量が大きくなるように減衰特性は設定されてい
る。次に、制御部6a〜6dに制御された減衰量により
減衰器8a〜8dはフィルタ2a〜2dが出力したフィ
ルタ出力信号を減衰制御する。そして、加算部9により
減衰器8a〜8dの出力である減衰器出力信号を加算合
成し、雑音低減された信号を得る。
【0021】なお、本実施の形態での減衰特性は図2に
示すように、全波整流部3a〜3dから、波形成形部4
a〜4d、レベル検出器5a〜5d、制御部6a〜6d
の経路により信号レベルが小さくなる程、信号減衰量が
増加する特性を持つように構成されていたが、減衰特性
は任意に設定して良く、例えば一定の傾斜のみで構成さ
れる特性にしても良い。
【0022】また、本実施の形態ではアナログテープカ
セットのヒスノイズレベル特性に合わせて減衰特性を各
周波数帯域毎に設定したが、例えば、再生部で再生され
る記録媒体がCD(コンパクトディスク)であれば、各
周波数帯域すべて同一の減衰特性を持たせてもよい。こ
のように、再生する信号に応じて減衰特性を可変しても
よい。なお、メモリ7a〜7d内の減衰特性はその特性
を示す演算式の形や、ルックアップテーブルの形で記憶
するなど、特に限定するものではない。
【0023】(第2の実施の形態)次に、請求項3記載
の発明に係わる雑音低減装置では、図16に示すよう
に、テープ種別(特性Aはノーマル、特性Bはクロム及
びメタル)によってもヒスノイズレベルが変わるので、
テープ種別に対応した減衰特性を与えるように制御す
る。ブロック図を図4に示す。再生部11、テープ判別
部112、制御部16a〜16d、メモリ17a〜17
dを除く部分は前述した図3の場合と同様である。アナ
ログテープを再生する再生部11からの出力は、周波数
帯域分割用の各フィルタ2a〜2dへ入力される。
【0024】テープ判別部112では、例えばテープカ
セットのテープ種別検出用窓を機械的に検出しテープ種
別に対応した信号を制御部16a〜16dへ送る。制御
部16a〜16dはメモリ17a〜17d内にテープ種
別毎に用意されている減衰特性を参照し、減衰制御を行
う。なお、実際のヒスノイズレベルは図16に示すよう
に、ノーマルAが高く、クロム、メタルBは約300H
z以上ではノーマルより低い。
【0025】具体的には、図19に示すように、ノーマ
ルテープとクロム・メタルテープ用に異なった減衰曲線
を用意し、ノーマルテープの場合は、出力レベル−52
dBV以上のレベルでは、減衰無しで対応し、−52d
BVから減衰制御が働き、入力レベル−58dBVでは
減衰器の減衰量が6dBとなることがわかる。従って、
その時の減衰器の出力レベルは−64dBVとなる。こ
のように、図16のようなテープ種別のノイズ特性に応
じた図19に示すような対応する減衰特性をメモリ17
a〜17dに用意することで、適切な雑音低減処理が行
えることとなる。図19に示す特性は、帯域cに関する
減衰特性のみ示したが、メモリには各帯域の減衰特性が
用意されている。
【0026】(第3の実施の形態)請求項4記載の発明
に係わる雑音低減装置では、他の雑音低減装置と本概念
を組み合わせて使う場合に係わる。図5にブロック図を
示す。再生部11、NR12、雑音低減検出部13、制
御部26a〜26d、メモリ27a〜27d以外は前述
した図3の場合と同様である。
【0027】図5において、再生部11からの再生信号
出力は一般に知られている、例えばドルビーB、C
(「ドルビー」はドルビー研究所の登録商標である)等
の雑音低減を選択的に行うNR(雑音低減部)12で雑
音低減されると共に、その動作モードの情報を雑音低減
検出部13に送り、規定のモード、例えばドルビーC等
を検出し、制御部26a〜26dに検出信号を送る。制
御部26a〜26dが参照するメモリ27a〜27d
に、上記規定の雑音低減特性に対応した減衰特性を予め
備えておくことにより、適切な雑音低減動作が可能とな
る。
【0028】雑音低減装置は種々存在し、当然各々の雑
音低減の度合いは異なる。すなわち、雑音低減処理後の
ノイズレベルが異なることとなる。例えば、図13は雑
音低減処理後の周波数に対するノイズレベルを示してい
るが、図13のoffは雑音低減処理を行っていない場
合のノイズレベルであり、図13のB、Cは順にドルビ
ーB、ドルビーCにより雑音低減処理を行った場合のノ
イズレベルであり、雑音低減処理無し及び各雑音低減処
理によってノイズレベルが異なることがわかる。
【0029】ここで、他の雑音低減装置と第1の実施の
形態で説明した構成を組み合わせて使う場合、雑音低減
処理により雑音低減の度合いが異なるため問題が発生す
る。例えば、雑音低減処理無しに対応する減衰特性によ
って、ドルビーBの雑音低減処理後の信号に対して第1
の実施の形態の構成による雑音低減を行うと、雑音低減
無しのヒスノイズレベル以下であり、ドルビーBのヒス
ノイズレベルより高いレベルの音楽信号に対しては、音
楽信号であるにも関わらず減衰器によって減衰処理され
てしまう。
【0030】そのため、本実施の形態のメモリには各雑
音低減処理及び雑音低減処理無しに応じた減衰特性が用
意されている。用意される減衰特性は各雑音低減処理後
のヒスノイズレベル特性に合わせて設定されており、例
えば図10に、帯域cに関する各雑音低減処理に対応し
た減衰特性を示す。図10に示すように雑音低減処理無
しの特性off、ドルビーBに対応する特性B、ドルビ
ーCに対応する特性Cの順に減衰処理を行う信号レベル
を低く設定している。なお、図10では帯域cに関して
のみ示したが、メモリには各雑音低減処理各々に各帯域
の減衰特性が用意されている。
【0031】次に、図5を用いて具体的な動作を説明す
る。例えば、NR12でドルビーBで用いた場合、NR
12からドルビーBによって雑音低減された再生信号が
各フィルタ2a〜2dに出力される。各フィルタ2a〜
2dから出力されたフィルタ出力信号は第1の実施の形
態と同様に減衰器8a〜8dに出力されると共に、全波
整流部3a〜3d、波形成形部4a〜4dを経由して、
レベル検出器5a〜5dで信号レベル検出が行われる。
【0032】また、雑音低減検出部13はNR12で用
いられた雑音低減処理のモードを検出する。本例では雑
音低減処理のモードがドルビーBであるとする。雑音低
減検出部13は検出した雑音低減処理のモードであるド
ルビーBであることを制御部26a〜26dに出力す
る。制御部26a〜26dでは雑音低減処理のモードに
より、メモリ27a〜27dからモードに対応した減衰
特性を取り出し、その減衰特性とレベル検出器5a〜5
dで検出した信号レベルに応じて減衰器8a〜8dの減
衰特性を制御する。
【0033】減衰器8a〜8d、加算部9は第1の実施
の形態と同様に、各フィルタ2a〜2dの出力信号を減
衰、加算を行い雑音低減された信号を得る。なお、例え
ばドルビーBのみを持っている再生装置においては、メ
モリはドルビーB処理、雑音低減処理無しに対応した減
衰特性も備えておけば良く、ドルビーBとNR無しの選
択を行うこととなる。
【0034】請求項5記載の発明に係わる雑音低減装置
では、周波数帯域分割を行うフィルタの数を増やすほ
ど、ノイズと音楽信号を精度よく分離出来る。しかし、
フィルタの数が増せばコスト高、回路の複雑化につなが
る。そこで、聴感特性を示す図17の聴感補正カーブに
基づき、図8のように人間の耳が敏感に感じる2KHz
付近のフィルタの数を増加させ、図3のバンドパスフィ
ルタ以降の処理系を増加し、加算部9の加算入力を増加
することで、全帯域を均等に分割するよりも少ない処理
系統で聴感上のノイズ感を効率よく低下させることがで
きる。
【0035】次に、請求項6記載の発明に係わる雑音低
減装置について説明する。当然ながらテープなどの記録
媒体の記録及び再生においては、入出力特性のリニアリ
ティが非常に重要なものとなってくる。図15に示すよ
うに、録音再生装置の入力信号に対する再生信号(出力
信号)の特性はテープ媒体のヒスノイズレベルによっ
て、低いレベルで入出力のダイナミックレンジが確保で
きなくなるレベルが出てくる。それは、入力信号が低い
レベルであると、再生信号ではノイズに埋もれてしまう
ために生じる。
【0036】また、当然信号の圧縮を行えばリニアリテ
ィの劣化を生じる。例えば、請求項1の実施の形態で用
いた減衰器特性では、ノイズレベルより14dB高いレ
ベルから圧縮をかけているが、圧縮をかけ始めた時点か
らリニアリティは劣化する。そこで、本実施の形態は、
入出力特性でリニアリティ又はダイナミックレンジが確
保できなくなったレベルから圧縮を行うような減衰器特
性とすることを特徴とする。そのため、元々あったリニ
アリティを崩すこと無く、雑音低減を行う。なお、従来
の雑音低減装置ではリニアリティがとれているところか
ら圧縮伸張を行っている。
【0037】図15の実線Aは録音再生装置の特性をフ
ィルタを通さずに測定した入出力特性であり、破線Bは
所定のバンドパスフィルタを通過させて測定した入出力
特性である。また、直線Cは入出力が一致している理想
的な入出力特性を示す。入出力特性Aに比べ、バンドパ
スフィルタを通過させた入出力特性Bの方が理想的入出
力特性Cに近づいたものとなっているが、入出力特性
A,B共にPとして示す、入力レベルが−45dBV付
近から理想的入出力特性Cからずれ始め、入出力レベル
が約−70dBV以下になると、ノイズレベルに埋もれ
てしまうため、ほぼ一定の出力レベルを示すようにな
る。
【0038】理想的入出力特性にできるだけ近づくよう
な出力レベルになるように減衰特性を設定する。このよ
うな、減衰特性の設定法の基本的な考え方は、入出力特
性Bが入出力特性Cになればよいので入出力特性Bと入
出力特性Cの差分の減衰を行わせる。但し、このシステ
ムは再生系のみのノイズリダクションであるため、テー
プに記録された入力レベルの情報は無いため、出力レベ
ルに基づいて処理することとなり、出力レベルに従って
減衰量を設定することとなる。
【0039】そのため、−45dBVから−75dBV
あたりまでは出力レベルが入力レベルに対してリニアで
無くなっているので、出力レベルから入出力特性Cとの
差分が推測できるが、約−75dBVより低いレベルで
はほぼ同一の出力レベルとなっているため、推測できな
くなる。従って、例えば信号レベルが徐々に低くなる信
号において、入出力特性Bで言えば出力レベルが−65
dBVになったら、入力レベル約−72dBV時の入出
力特性Cとの差分Dを減衰量とする。例えば、入出力特
性Bでの減衰特性としては図18に示すような特性が用
いられる。その結果、入出力特性としては、入力レベル
約−72dBV以下では入出力特性Eが得られる。
【0040】(第4の実施の形態)次に、請求項7記載
の発明に係わる雑音低減装置について図6を用いて説明
する。減衰を行うような小さな信号レベル時にはあまり
素早く減衰制御が可変すると聴感上不自然になる。しか
し、高いレベル信号が入っても過渡的に減衰制御が行わ
れていると原信号との差が発生してしまう。このような
問題点を考慮し、図3の波形成形部4a〜4dに対応し
てある所定レベル値ではなく、徐々に減衰量が大きくな
るように波形成形部104a〜104dの可変手段とし
てのローパスフィルタの特性を図9のように減衰器10
8a〜108dのそれぞれの入力信号レベルに応じて可
変する。入力信号レベルが高いときにはアタック及びリ
リース時間を短く(特性イ)することでレスポンスを良
くし、信号レベルが低いときにはアタック及びリリース
時間を長く(特性ハ)することでレスポンスを遅くす
る。
【0041】また、可変手段としてのローパスフィルタ
のアタック及びリリース時間との関係を図11に示す。
横軸は、入力信号レベルを示し、縦軸にアタック及びリ
リース時間を示す。入力信号レベルが低い程、アタック
及びリリース時間を長くする。
【0042】図6において、再生部11からの再生信号
は各フィルタ102a〜102dに出力される。各フィ
ルタ102a〜102dから出力されたフィルタ出力信
号は第1の実施の形態と同様に減衰器108a〜108
dに出力されると共に、全波整流部103a〜103
d、波形成形部104a〜104dを経由して、第1レ
ベル検出器105a〜105dで信号レベル検出が行わ
れる。
【0043】一方、各フィルタ102a〜102dの出
力は第2レベル検出器110a〜110dにも供給さ
れ、各帯域のフィルタ出力信号レベルに応じた出力を第
2制御部111a〜111dに供給する。第2制御部1
11a〜111dは、第2レベル検出器110a〜11
0dの出力に応じて波形成形部104a〜104dを構
成するローパスフィルタの可変手段のアタック及びリリ
ース時間を前述したように可変させる。
【0044】第1レベル検出器105a〜105d、第
1制御部106a〜106d、メモリ107a〜107
d、減衰器108a〜108d、加算部109の動作は
前述した図3のレベル検出器5a〜5d、制御部6a〜
6d、メモリ7a〜7d、減衰器8a〜8d、加算部9
の動作とそれぞれ同様の動作を行うので説明は省略す
る。
【0045】ここで例えば、図2の帯域bにおいて、減
衰量ゼロに対応するような高い信号レベルの後に、最大
限の減衰が行われる−70dBV付近の信号へと急激に
入力信号が変化した場合、急激に減衰制御が行われると
聴感的に不自然な変化が生じるのを防ぐため、第2レベ
ル検出器は例えば−70dBVを検出すると第2制御部
に検出結果を出力し、第2制御部はその検出結果に基づ
き、波形成形部で用いるリリース時間を例えば図11の
aを選択する。
【0046】すると、減衰は比較的緩やかに行われるた
め、急激な減衰制御による違和感を防ぐことができる。
逆に、減衰量が大きな制御を行うような低い信号レベル
から、減衰量ゼロに対応するような高い信号レベルへ入
力が変化した場合であっても、過渡的に減衰制御が行わ
れてしまい、原信号との差が発生してしまうのを防ぐた
め、第2レベル検出器は例えば−60dBVを検出する
と第2制御部に検出結果を出力し、第2制御部はその検
出結果に基づき、波形成形部で用いるアタック時間を例
えば時間の短い図11のcを選択する。そのため、過渡
的に減衰制御が行われることを防ぎ原信号が忠実に再生
される。
【0047】(第5の実施の形態)次に、請求項8記載
の発明に係わる雑音低減装置について図7を用いて説明
する。音楽信号の特性として、周波数が低い信号レベル
の変動の速度は比較的遅く、周波数が高い信号ほど信号
レベルの変動の速度は比較的速いものである。そのた
め、波形成形部でアタック及びリリースの時間を与える
ときに周波数の高低にかかわらずアタック及びリリース
の時間を一定にしてしまうと、周波数が高い信号レベル
の変化が遅くなり不自然に聞こえることとなる。そのた
め、周波数帯域毎に低い周波数帯域用の波形成形部34
aの可変手段としてのローパスフィルタのカットオフ周
波数を低くし、高い周波数帯域用の波形成形部34dに
近付くほどカットオフ周波数を高くする。
【0048】波形成形部34a〜34dのローパスフィ
ルタの周波数特性は、図9に示したと同様な特性であ
り、イ、ロ、ハとカットオフ周波数を変化させる。アタ
ック及びリリース時間と信号帯域の周波数との関係は図
12に示すように周波数が高い程アタック及びリリース
時間は短くする。他の部分は図3で説明したと同様であ
る。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明による雑音低減
装置は、記録媒体への記録及び再生処理において採用さ
れる従来の雑音低減処理と異なり、記録媒体からの再生
ノイズに注目して処理するため、再生時のみの処理によ
って雑音低減を行うので、広い範囲で使用できる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を複数の周波数帯域に分割する
    分割手段と、 前記分割手段通過後の信号を減衰する減衰手段と、 前記減衰手段通過後の信号を加算する加算手段と、 前記分割手段通過後の信号のレベルを検出する検出手段
    と、 前記検出手段の検出した信号のレベルに応じて、前記減
    衰手段の減衰量を制御する制御手段とを備えたことを雑
    音低減装置。
  2. 【請求項2】 テープに記録された信号を再生する再生
    手段と、 前記再生された信号を複数の周波数帯域に分割する分割
    手段と、 前記分割手段通過後の信号を減衰する減衰手段と、 前記減衰手段通過後の信号を加算する加算手段と、 前記分割手段通過後の信号のレベルを検出する検出手段
    と、 前記信号のレベルに応じて前記減衰手段の減衰量を制御
    する制御手段とを有し、 前記分割手段が分割した分割帯域において周波数の高い
    分割帯域ほど減衰を行う信号のレベルを低くすることを
    特徴とする雑音低減装置。
  3. 【請求項3】 テープのテープ種別を判別するテープ種
    別判別手段と、 前記テープに記録された信号を再生する再生手段と、 前記再生された信号を複数の周波数帯域に分割する分割
    手段と、 前記分割手段通過後の信号を減衰する減衰手段と、 前記減衰手段通過後の信号を加算する加算手段と、 前記分割手段通過後の信号のレベルを検出する検出手段
    と、 前記信号のレベル及び前記テープ種別判別手段の結果に
    応じて前記減衰手段の減衰量を制御する制御手段とを有
    することを特徴とする雑音低減装置。
  4. 【請求項4】 テープに記録された信号を再生する再生
    手段と、 前記再生された信号の雑音低減を行う雑音低減手段と、 前記雑音低減手段通過後の信号を複数の周波数帯域に分
    割する分割手段と、 前記分割手段通過後の信号を減衰する減衰手段と、 前記減衰手段通過後の信号を加算する加算手段と、 前記分割手段通過後の信号のレベルを検出する検出手段
    と、 前記雑音低減手段の種類を判別する雑音低減手段判別手
    段と、 前記信号のレベル及び前記雑音低減手段判別手段の判別
    結果に応じて前記減衰手段の減衰量を制御する制御手段
    とを有することを特徴とする雑音低減装置。
  5. 【請求項5】 テープに記録された信号を再生する再生
    手段と、 前記再生された信号を複数の周波数帯域に分割する分割
    手段と、 前記分割手段通過後の信号を減衰する減衰手段と、 前記減衰手段通過後の信号を加算する加算手段と、 前記分割手段通過後の信号のレベルを検出する検出手段
    と、 前記信号のレベルに応じて前記減衰手段の減衰量を制御
    する制御手段とを有し、 S/N比聴感補正特性で最高レべルを示す周波数付近の
    前記周波数帯域分割数を他の周波数と比べ多くしたこと
    を特徴とする雑音低減装置。
  6. 【請求項6】 テープに記録された信号を再生する再生
    手段と、 前記再生された信号を複数の周波数帯域に分割する分割
    手段と、 前記分割手段通過後の信号を減衰する減衰手段と、 前記減衰手段通過後の信号を加算する加算手段と、 前記分割手段通過後の信号のレベルを検出する検出手段
    と、 前記信号のレベルに応じて前記減衰手段の減衰量を制御
    する制御手段とを有し、 前記信号のレベルが前記テープの入出力特性のリニアリ
    ティがとれなくなるレベル以下であるときのみ前記減衰
    手段は減衰を行うことを特徴とする雑音低減装置。
  7. 【請求項7】 テープに記録された信号を再生する再生
    手段と、 前記再生された信号を複数の周波数帯域に分割する分割
    手段と、 前記分割手段通過後の信号のレベルを検出する第1の検
    出手段と、 前記分割手段通過後の信号のアタック又はリリース時間
    を可変する可変手段と、 前記平滑化手段通過後の信号のレベルを検出する第2の
    検出手段と、 前記分割手段通過後の信号を減衰する減衰手段と、 前記減衰手段通過後の信号を加算する加算手段と、 前記第2の検出手段の検出レベルに応じて前記減衰手段
    の減衰量を制御する第1の制御手段とを有し、 前記第1の検出手段の検出レベルが小さいほど前記可変
    手段がアタック又はリリース時間を長くするように制御
    する第2の制御手段とを有することを特徴とする雑音低
    減装置。
  8. 【請求項8】 テープに記録された信号を再生する再生
    手段と、 前記再生された信号を複数の周波数帯域に分割する分割
    手段と、 前記分割手段通過後の信号のアタック又はリリース時間
    を可変する可変手段と、 前記分割手段通過後の信号のレベルを検出する検出手段
    と、 前記分割手段通過後の信号を減衰する減衰手段と、 前記減衰手段通過後の信号を加算する加算手段と、 前記検出手段の検出レベルに応じて前記減衰手段の減衰
    量を制御する制御手段とを有し、 前記可変手段は前記再生された信号の周波数が高いほど
    アタック又はリリース時間を短くすることを特徴とする
    雑音低減装置。
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