JPH09303140A - 小型エンジン用排気ガス浄化装置 - Google Patents
小型エンジン用排気ガス浄化装置Info
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- JPH09303140A JPH09303140A JP11471396A JP11471396A JPH09303140A JP H09303140 A JPH09303140 A JP H09303140A JP 11471396 A JP11471396 A JP 11471396A JP 11471396 A JP11471396 A JP 11471396A JP H09303140 A JPH09303140 A JP H09303140A
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- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01N—GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
- F01N3/00—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
- F01N3/08—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous
- F01N3/10—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by thermal or catalytic conversion of noxious components of exhaust
- F01N3/24—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by thermal or catalytic conversion of noxious components of exhaust characterised by constructional aspects of converting apparatus
- F01N3/28—Construction of catalytic reactors
- F01N3/2839—Arrangements for mounting catalyst support in housing, e.g. with means for compensating thermal expansion or vibration
- F01N3/2853—Arrangements for mounting catalyst support in housing, e.g. with means for compensating thermal expansion or vibration using mats or gaskets between catalyst body and housing
- F01N3/2867—Arrangements for mounting catalyst support in housing, e.g. with means for compensating thermal expansion or vibration using mats or gaskets between catalyst body and housing the mats or gaskets being placed at the front or end face of catalyst body
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F01N3/28—Construction of catalytic reactors
- F01N3/2882—Catalytic reactors combined or associated with other devices, e.g. exhaust silencers or other exhaust purification devices
- F01N3/2885—Catalytic reactors combined or associated with other devices, e.g. exhaust silencers or other exhaust purification devices with exhaust silencers in a single housing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エンジン性能の低下を極力防止しつつ、排気
ガスの浄化と排気音の低減を可能とし、しかも小型、軽
量、高効率な小型エンジン用排気ガス浄化装置を提供す
る。 【解決手段】 排気通路の途中部に膨張室２と排気ガス
浄化手段３とを介設し、排気ガス浄化手段３の一部或い
は全部を膨張室２内に収容した。また、排気ガス浄化手
段３として、少なくとも上流部が膨張室２内に収容さ
れ、上流端に膨張室２内に開口するガス導入孔２９が、
また下流端に外部空間に連なるガス排出孔２５が夫々形
成された筒状の触媒ケース２０と、触媒ケース２０の上
流側から下流側へ延びる複数の連通孔１５を有し、触媒
ケース２０内に固定保持されたモノリス担体１３とを備
えたものを用いた。
ガスの浄化と排気音の低減を可能とし、しかも小型、軽
量、高効率な小型エンジン用排気ガス浄化装置を提供す
る。 【解決手段】 排気通路の途中部に膨張室２と排気ガス
浄化手段３とを介設し、排気ガス浄化手段３の一部或い
は全部を膨張室２内に収容した。また、排気ガス浄化手
段３として、少なくとも上流部が膨張室２内に収容さ
れ、上流端に膨張室２内に開口するガス導入孔２９が、
また下流端に外部空間に連なるガス排出孔２５が夫々形
成された筒状の触媒ケース２０と、触媒ケース２０の上
流側から下流側へ延びる複数の連通孔１５を有し、触媒
ケース２０内に固定保持されたモノリス担体１３とを備
えたものを用いた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、芝刈り機や小型発
電機や小規模動力装置などに用いられる小型エンジン用
排気ガス浄化装置に関する。
電機や小規模動力装置などに用いられる小型エンジン用
排気ガス浄化装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】最近、大気汚染を極力低減するため、自
動車用エンジン等の大型エンジンのみならず、一般産業
機械等で用いられる小型エンジンに対しても、排気ガス
浄化手段を取付けて、排気ガス中に含まれるＨＣ、Ｃ
Ｏ、ＮＯｘ等の有害成分を浄化することが強く要望され
ている。従来、自動車用エンジンの排気ガス浄化装置と
しては、ペレット形やモノリス形の担体に、白金やパラ
ジウムやロジウム等の触媒物質を担持させた、所謂触媒
コンバータが種々提案され実用化されている。例えば、
特公昭５９−２６７７１号公報には、軸方向に複数の連
通孔を形成した略円柱状のモノリス担体と、それを外被
するケーシングと、モノリス担体とケーシング間に装着
される触媒支持金具とを備えた触媒コンバータが記載さ
れている。
動車用エンジン等の大型エンジンのみならず、一般産業
機械等で用いられる小型エンジンに対しても、排気ガス
浄化手段を取付けて、排気ガス中に含まれるＨＣ、Ｃ
Ｏ、ＮＯｘ等の有害成分を浄化することが強く要望され
ている。従来、自動車用エンジンの排気ガス浄化装置と
しては、ペレット形やモノリス形の担体に、白金やパラ
ジウムやロジウム等の触媒物質を担持させた、所謂触媒
コンバータが種々提案され実用化されている。例えば、
特公昭５９−２６７７１号公報には、軸方向に複数の連
通孔を形成した略円柱状のモノリス担体と、それを外被
するケーシングと、モノリス担体とケーシング間に装着
される触媒支持金具とを備えた触媒コンバータが記載さ
れている。
【０００３】この公報に記載の触媒支持金具は、金属細
線を編成して製作した略円筒状の編成体の中央部に棒状
のシール材を装着した状態で、編成体を平板状に折り畳
んで波付け加工を施し、更にシール材が環状になるよう
に編成体を筒状に丸めてその両端部を接合して製作され
ている。そして、この触媒支持金具を介してモノリス担
体を弾性保持することで、振動等によるモノリス担体の
破損を防止するとともに、触媒支持金具に内装されたシ
ール材でケーシングとモノリス担体間の隙間からの未浄
化ガスの流出を防止するように構成されている。一方、
小型エンジンにおいては、排気量が小さいことから、排
気ガスの浄化に対して法律的な規制がなされておらず、
排気音を低減するために排気通路の途中部に膨張室を設
けることはあるものの、通常は浄化せずにそのまま排気
しているのが実情である。
線を編成して製作した略円筒状の編成体の中央部に棒状
のシール材を装着した状態で、編成体を平板状に折り畳
んで波付け加工を施し、更にシール材が環状になるよう
に編成体を筒状に丸めてその両端部を接合して製作され
ている。そして、この触媒支持金具を介してモノリス担
体を弾性保持することで、振動等によるモノリス担体の
破損を防止するとともに、触媒支持金具に内装されたシ
ール材でケーシングとモノリス担体間の隙間からの未浄
化ガスの流出を防止するように構成されている。一方、
小型エンジンにおいては、排気量が小さいことから、排
気ガスの浄化に対して法律的な規制がなされておらず、
排気音を低減するために排気通路の途中部に膨張室を設
けることはあるものの、通常は浄化せずにそのまま排気
しているのが実情である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、小型エンジ
ンの排気ガスを浄化するため、その排気通路に対して前
述のような自動車エンジン用の触媒コンバータを介設す
ると、エンジンの排気系が大型になったり重たくなると
いう問題がある。また、排気通路に膨張室と触媒コンバ
ータとを独立に設けると、膨張室や触媒コンバータを設
けることによる排気抵抗の増大と、排気通路が長くなる
ことによる排気抵抗の増大により、エンジン性能が大幅
に低下する。更に、安定した浄化性能を得るためには、
触媒コンバータを比較的高温に維持する必要があるが、
小型エンジンの場合、排気量が少ないことから、そのま
まの状態では始動初期や軽負荷時等における温度の維持
が困難となり、浄化性能が大幅に低下することが懸念さ
れる。また、高負荷時などにおいては、触媒コンバータ
の温度が極端に高くなり、触媒コンバータが熱劣化した
り、他物の接触により火災等が発生することも考えられ
る。
ンの排気ガスを浄化するため、その排気通路に対して前
述のような自動車エンジン用の触媒コンバータを介設す
ると、エンジンの排気系が大型になったり重たくなると
いう問題がある。また、排気通路に膨張室と触媒コンバ
ータとを独立に設けると、膨張室や触媒コンバータを設
けることによる排気抵抗の増大と、排気通路が長くなる
ことによる排気抵抗の増大により、エンジン性能が大幅
に低下する。更に、安定した浄化性能を得るためには、
触媒コンバータを比較的高温に維持する必要があるが、
小型エンジンの場合、排気量が少ないことから、そのま
まの状態では始動初期や軽負荷時等における温度の維持
が困難となり、浄化性能が大幅に低下することが懸念さ
れる。また、高負荷時などにおいては、触媒コンバータ
の温度が極端に高くなり、触媒コンバータが熱劣化した
り、他物の接触により火災等が発生することも考えられ
る。
【０００５】本発明の目的は、エンジン性能の低下を極
力防止しつつ、排気ガスの浄化と排気音の低減を可能と
し、しかも小型、軽量、高効率な小型エンジン用排気ガ
ス浄化装置を提供することである。
力防止しつつ、排気ガスの浄化と排気音の低減を可能と
し、しかも小型、軽量、高効率な小型エンジン用排気ガ
ス浄化装置を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１に係る小型エン
ジン用排気ガス浄化装置は、排気通路の途中部に膨張室
と排気ガス浄化手段とを介設し、排気ガス浄化手段の一
部或いは全部を膨張室内に収容したものである。
ジン用排気ガス浄化装置は、排気通路の途中部に膨張室
と排気ガス浄化手段とを介設し、排気ガス浄化手段の一
部或いは全部を膨張室内に収容したものである。
【０００７】ここで、請求項２記載のように、排気ガス
浄化手段として、少なくとも上流部が膨張室内に収容さ
れ、上流端に膨張室内に開口するガス導入孔が、また下
流端に外部空間に連なるガス排出孔が夫々形成された筒
状の触媒ケースと、触媒ケースの上流側から下流側へ延
びる複数の連通孔を有し、触媒ケース内に固定保持され
たモノリス担体とを備えたものを用いることが好まし
い。
浄化手段として、少なくとも上流部が膨張室内に収容さ
れ、上流端に膨張室内に開口するガス導入孔が、また下
流端に外部空間に連なるガス排出孔が夫々形成された筒
状の触媒ケースと、触媒ケースの上流側から下流側へ延
びる複数の連通孔を有し、触媒ケース内に固定保持され
たモノリス担体とを備えたものを用いることが好まし
い。
【０００８】また、この場合には、請求項３記載のよう
に、膨張室内に外部空間に連なるバッファ空間を形成す
るバッファケースを設け、触媒ケースの全体を膨張室内
に配置させて、その下流部をバッファケース内に挿入し
てバッファケースに気密状に固定し、触媒ケースの上流
端に膨張室内に開口するガス導入孔を、また下流端にバ
ッファ空間に開口するガス排出孔を夫々形成すること、
請求項４記載のように、触媒ケースを有底筒状のケース
本体と、ケース本体の開口部を閉鎖する蓋部材とで構成
し、ケース本体の底壁部の外周部及び蓋部材の外周部に
モノリス担体の軸方向への移動を規制する環状規制部を
夫々形成するとともに、ケース本体の底壁部の中央部及
び蓋部材の中央部に円錐台状に外方へ突出する突出部を
夫々形成し、下流側の突出部の円錐壁部にガス排出孔
を、また上流側の突出部の円錐壁部にガス導入孔を夫々
形成すること、請求項５記載のように、蓋部材の環状規
制部とモノリス担体間又はケース本体の底壁部の環状規
制部とモノリス担体間の一方に環状のシール兼クッショ
ン材を装着し、他方に環状のクッション材を装着するこ
と、請求項６記載のように、触媒ケースの周壁部とモノ
リス担体間にモノリス担体を触媒ケースに対して弾性保
持する筒状の触媒支持金具を装着すること、などが好ま
しい実施例である。
に、膨張室内に外部空間に連なるバッファ空間を形成す
るバッファケースを設け、触媒ケースの全体を膨張室内
に配置させて、その下流部をバッファケース内に挿入し
てバッファケースに気密状に固定し、触媒ケースの上流
端に膨張室内に開口するガス導入孔を、また下流端にバ
ッファ空間に開口するガス排出孔を夫々形成すること、
請求項４記載のように、触媒ケースを有底筒状のケース
本体と、ケース本体の開口部を閉鎖する蓋部材とで構成
し、ケース本体の底壁部の外周部及び蓋部材の外周部に
モノリス担体の軸方向への移動を規制する環状規制部を
夫々形成するとともに、ケース本体の底壁部の中央部及
び蓋部材の中央部に円錐台状に外方へ突出する突出部を
夫々形成し、下流側の突出部の円錐壁部にガス排出孔
を、また上流側の突出部の円錐壁部にガス導入孔を夫々
形成すること、請求項５記載のように、蓋部材の環状規
制部とモノリス担体間又はケース本体の底壁部の環状規
制部とモノリス担体間の一方に環状のシール兼クッショ
ン材を装着し、他方に環状のクッション材を装着するこ
と、請求項６記載のように、触媒ケースの周壁部とモノ
リス担体間にモノリス担体を触媒ケースに対して弾性保
持する筒状の触媒支持金具を装着すること、などが好ま
しい実施例である。
【０００９】
【作用】本発明に係る小型エンジン用排気ガス浄化装置
においては、排気通路の途中部に膨張室と排気ガス浄化
手段とが介設されているので、排気音は膨張室で消音さ
れ、排気ガスは排気ガス浄化手段で浄化されることにな
る。しかも、排気ガス浄化手段の一部或いは全部が膨張
室内に収容されているので、排気ガス浄化手段と膨張室
とを連通する排気管が不要となり、排気通路が短くなる
とともに、排気ガス浄化手段周辺のデッドスペースを膨
張室として有効活用することが可能となる。
においては、排気通路の途中部に膨張室と排気ガス浄化
手段とが介設されているので、排気音は膨張室で消音さ
れ、排気ガスは排気ガス浄化手段で浄化されることにな
る。しかも、排気ガス浄化手段の一部或いは全部が膨張
室内に収容されているので、排気ガス浄化手段と膨張室
とを連通する排気管が不要となり、排気通路が短くなる
とともに、排気ガス浄化手段周辺のデッドスペースを膨
張室として有効活用することが可能となる。
【００１０】膨張室は、それに導入される排気ガスによ
り、エンジン始動直後には、排気ガス浄化手段を急速に
加熱し、無負荷や軽負荷時においては、排気ガス浄化手
段の保温をすることによって、モノリス担体の温度を保
温して排気ガスの浄化効率を高め、高負荷、失火等の異
常燃焼時には、高熱の排気ガス浄化手段からの熱を遮熱
し、排気ガス浄化装置の外壁温度の低下や他のものに接
触した場合の悪影響の防止をする。
り、エンジン始動直後には、排気ガス浄化手段を急速に
加熱し、無負荷や軽負荷時においては、排気ガス浄化手
段の保温をすることによって、モノリス担体の温度を保
温して排気ガスの浄化効率を高め、高負荷、失火等の異
常燃焼時には、高熱の排気ガス浄化手段からの熱を遮熱
し、排気ガス浄化装置の外壁温度の低下や他のものに接
触した場合の悪影響の防止をする。
【００１１】ここで、請求項２記載の装置においては、
モノリス担体を内装した触媒ケースの少なくとも上流部
が膨張室内に収容され、排気ガスは、膨張室からガス導
入孔を通って触媒ケース内に流入し、モノリス担体の複
数の連通孔を流通する過程で浄化されて、ガス排出孔か
ら外部に排出される。このように、触媒ケースの少なく
とも上流部を膨張室内に収容してあるので、排気ガス浄
化手段と膨張室とを連通する排気管が不要となり、排気
通路が短くなるとともに、排気ガス浄化手段周辺のデッ
ドスペースを膨張室として有効活用することが可能とな
る。
モノリス担体を内装した触媒ケースの少なくとも上流部
が膨張室内に収容され、排気ガスは、膨張室からガス導
入孔を通って触媒ケース内に流入し、モノリス担体の複
数の連通孔を流通する過程で浄化されて、ガス排出孔か
ら外部に排出される。このように、触媒ケースの少なく
とも上流部を膨張室内に収容してあるので、排気ガス浄
化手段と膨張室とを連通する排気管が不要となり、排気
通路が短くなるとともに、排気ガス浄化手段周辺のデッ
ドスペースを膨張室として有効活用することが可能とな
る。
【００１２】請求項３記載の装置においては、触媒ケー
ス全体が膨張室内に配置されて、バッファケースにその
下流部が挿入されており、排気ガスは、膨張室からガス
導入孔を通って触媒ケース内に流入し、モノリス担体の
複数の連通孔を流通する過程で浄化され、ガス排出孔か
らバッファ空間を経て、消音されてから外部に排出され
る。このように、触媒ケース全体が膨張室内に配置して
あるので、排気ガス浄化手段の加熱保温を一層効率的に
行え、しかも高温の排気ガス浄化手段が他物に接触する
ことを確実に防止することが可能となる。
ス全体が膨張室内に配置されて、バッファケースにその
下流部が挿入されており、排気ガスは、膨張室からガス
導入孔を通って触媒ケース内に流入し、モノリス担体の
複数の連通孔を流通する過程で浄化され、ガス排出孔か
らバッファ空間を経て、消音されてから外部に排出され
る。このように、触媒ケース全体が膨張室内に配置して
あるので、排気ガス浄化手段の加熱保温を一層効率的に
行え、しかも高温の排気ガス浄化手段が他物に接触する
ことを確実に防止することが可能となる。
【００１３】請求項４記載の装置においては、ケース本
体の底壁部と蓋部材とに夫々形成した環状規制部によ
り、触媒ケース内におけるモノリス担体の軸方向への移
動が規制されることになる。また、ケース本体の底壁部
の中央部と蓋部材の中央部とに外方へ突出する突出部を
形成し、これら１対の突出部の円錐壁部にガス排出孔及
びガス導入孔を夫々形成してあるので、ケース本体の底
壁部や蓋部材を膨張室の内壁面に当接させて触媒ケース
を配置させても、触媒ケースへの排気ガスの出入りが阻
害されることはない。
体の底壁部と蓋部材とに夫々形成した環状規制部によ
り、触媒ケース内におけるモノリス担体の軸方向への移
動が規制されることになる。また、ケース本体の底壁部
の中央部と蓋部材の中央部とに外方へ突出する突出部を
形成し、これら１対の突出部の円錐壁部にガス排出孔及
びガス導入孔を夫々形成してあるので、ケース本体の底
壁部や蓋部材を膨張室の内壁面に当接させて触媒ケース
を配置させても、触媒ケースへの排気ガスの出入りが阻
害されることはない。
【００１４】請求項５記載の装置においては、モノリス
担体の両端がクッション材とシール兼クッション材を介
して触媒ケースに弾性保持されて、触媒ケース内におけ
るモノリス担体の軸方向への移動が規制され、またシー
ル兼クッション材により、モノリス担体と触媒ケース間
への未浄化の排気ガスの流入が防止される。請求項６記
載の装置においては、モノリス担体が触媒支持金具を介
して触媒ケース内に弾性保持されて、触媒ケース内にお
けるモノリス担体の半径方向への移動が規制されること
になる。
担体の両端がクッション材とシール兼クッション材を介
して触媒ケースに弾性保持されて、触媒ケース内におけ
るモノリス担体の軸方向への移動が規制され、またシー
ル兼クッション材により、モノリス担体と触媒ケース間
への未浄化の排気ガスの流入が防止される。請求項６記
載の装置においては、モノリス担体が触媒支持金具を介
して触媒ケース内に弾性保持されて、触媒ケース内にお
けるモノリス担体の半径方向への移動が規制されること
になる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図１に示すように、小
型エンジンの排気ガス浄化装置１は、エンジンの排気ポ
ートに連なって延びる排気通路の途中部に、膨張室２と
排気ガス浄化手段３とを介設したもので、排気ガス浄化
手段３は膨張室２に内装されており、エンジンから排出
された排気ガスは、上流側排気管４を通って膨張室２に
導入され、膨張室２において消音された後、排気ガス浄
化手段３内を通過する過程で排気ガス中に含まれるＨ
Ｃ、ＣＯ、ＮＯｘ等の有害成分が浄化され、下流側排気
管５を通って外部に排出される。
て図面を参照しながら説明する。図１に示すように、小
型エンジンの排気ガス浄化装置１は、エンジンの排気ポ
ートに連なって延びる排気通路の途中部に、膨張室２と
排気ガス浄化手段３とを介設したもので、排気ガス浄化
手段３は膨張室２に内装されており、エンジンから排出
された排気ガスは、上流側排気管４を通って膨張室２に
導入され、膨張室２において消音された後、排気ガス浄
化手段３内を通過する過程で排気ガス中に含まれるＨ
Ｃ、ＣＯ、ＮＯｘ等の有害成分が浄化され、下流側排気
管５を通って外部に排出される。
【００１６】膨張室２を形成する中空箱状の消音ケース
６の上壁部６ａには上流側排気管４の下流端が接続され
て膨張室２内に開口され、消音ケース６の側壁部６ｂの
下部には下流側排気管５が気密状に貫通装着されてい
る。尚、この膨張室２の形状やサイズに関しては、エン
ジンの排気量やエンジンを組付ける機器等の形状に応じ
て適宜設定することが可能である。
６の上壁部６ａには上流側排気管４の下流端が接続され
て膨張室２内に開口され、消音ケース６の側壁部６ｂの
下部には下流側排気管５が気密状に貫通装着されてい
る。尚、この膨張室２の形状やサイズに関しては、エン
ジンの排気量やエンジンを組付ける機器等の形状に応じ
て適宜設定することが可能である。
【００１７】排気ガス浄化手段３は、基本的には、膨張
室２に内装された触媒コンバータ１０と、それを支持す
るバッファケース１１とから構成されている。バッファ
ケース１１は、図１に示すように、断面が略小判形の筒
状の部材で構成され、バッファケース１１の下端部は消
音ケース６の下壁部６ｃに気密状に溶着されている。バ
ッファケース１１内にはバッファ空間１２が形成され、
バッファケース１１の周壁部にはバッファ空間１２に開
口する下流側排気管５が気密状に溶着されている。
室２に内装された触媒コンバータ１０と、それを支持す
るバッファケース１１とから構成されている。バッファ
ケース１１は、図１に示すように、断面が略小判形の筒
状の部材で構成され、バッファケース１１の下端部は消
音ケース６の下壁部６ｃに気密状に溶着されている。バ
ッファケース１１内にはバッファ空間１２が形成され、
バッファケース１１の周壁部にはバッファ空間１２に開
口する下流側排気管５が気密状に溶着されている。
【００１８】触媒コンバータ１０は、図１〜図４に示す
ように、触媒物質を担持させたモノリス担体１３と、モ
ノリス担体１３を外被する触媒ケース２０と、モノリス
担体１３と触媒ケース２０間に装着された触媒支持手段
とを備えている。尚、符号１４は、モノリス担体１３の
回転を規制するピンやネジからなる回転規制部材であ
る。
ように、触媒物質を担持させたモノリス担体１３と、モ
ノリス担体１３を外被する触媒ケース２０と、モノリス
担体１３と触媒ケース２０間に装着された触媒支持手段
とを備えている。尚、符号１４は、モノリス担体１３の
回転を規制するピンやネジからなる回転規制部材であ
る。
【００１９】触媒ケース２０は、有底略円筒状のケース
本体２１と、ケース本体２１の上端開口を閉鎖する蓋部
材２２とから構成されている。ケース本体２１は、その
下半部がバッファケース１１内に装着されてバッファケ
ース１１に気密状に溶着されている。ケース本体２１の
底壁部の外周部にはモノリス担体１３の下側への移動を
規制する環状規制部２３が形成され、底壁部の中央部に
は下方へ向けて突出する円錐台状の突出部２４が形成さ
れ、突出部２４の円錐状の周壁部にはバッファ空間１２
に開口する複数のガス排出孔２５が一定間隔おきに形成
されている。
本体２１と、ケース本体２１の上端開口を閉鎖する蓋部
材２２とから構成されている。ケース本体２１は、その
下半部がバッファケース１１内に装着されてバッファケ
ース１１に気密状に溶着されている。ケース本体２１の
底壁部の外周部にはモノリス担体１３の下側への移動を
規制する環状規制部２３が形成され、底壁部の中央部に
は下方へ向けて突出する円錐台状の突出部２４が形成さ
れ、突出部２４の円錐状の周壁部にはバッファ空間１２
に開口する複数のガス排出孔２５が一定間隔おきに形成
されている。
【００２０】ケース本体２１の上端部には外方へ延びる
鍔部２６が形成され、蓋部材２２はその外周部を鍔部２
６に溶着してケース本体２１に固定されている。但し、
外周部をカーリング加工することで蓋部材２２とケース
本体２１とを一体化させてもよい。蓋部材２２の外周近
傍部には、モノリス担体１３の上方への移動を規制する
環状規制部２７が形成され、蓋部材２２の中央部には上
方へ向けて突出する円錐台状の突出部２８が形成され、
突出部２８の円錐状の周壁部には膨張室２に開口する複
数のガス導入孔２９が一定間隔おきに形成されている。
鍔部２６が形成され、蓋部材２２はその外周部を鍔部２
６に溶着してケース本体２１に固定されている。但し、
外周部をカーリング加工することで蓋部材２２とケース
本体２１とを一体化させてもよい。蓋部材２２の外周近
傍部には、モノリス担体１３の上方への移動を規制する
環状規制部２７が形成され、蓋部材２２の中央部には上
方へ向けて突出する円錐台状の突出部２８が形成され、
突出部２８の円錐状の周壁部には膨張室２に開口する複
数のガス導入孔２９が一定間隔おきに形成されている。
【００２１】モノリス担体１３は、軸方向に複数の連通
孔１５が形成された円柱状の担体に、白金やパラジウム
やロジウム等の触媒物質を担持させたもので、排気ガス
は連通孔１５を流通する過程で浄化される。尚、図例の
モノリス担体１３は、格子形のものであるが渦巻形や層
状形のものを用いることも可能である。また、断面円形
のモノリス担体１３を用いたが、楕円形や長楕円形や小
判形等のものを用いることも可能である。
孔１５が形成された円柱状の担体に、白金やパラジウム
やロジウム等の触媒物質を担持させたもので、排気ガス
は連通孔１５を流通する過程で浄化される。尚、図例の
モノリス担体１３は、格子形のものであるが渦巻形や層
状形のものを用いることも可能である。また、断面円形
のモノリス担体１３を用いたが、楕円形や長楕円形や小
判形等のものを用いることも可能である。
【００２２】触媒支持手段は、図１〜図４に示すよう
に、モノリス担体１３をケース本体２１に対して半径方
向に移動不能に抱持する触媒支持金具３１と、モノリス
担体１３の上方への移動を規制するとともにモノリス担
体１３とケース本体２１間の環状隙間３２への未浄化ガ
スの流入を防止するシール兼クッション材３３と、モノ
リス担体１３の下方への移動を規制するクッション材３
４とから構成されている。
に、モノリス担体１３をケース本体２１に対して半径方
向に移動不能に抱持する触媒支持金具３１と、モノリス
担体１３の上方への移動を規制するとともにモノリス担
体１３とケース本体２１間の環状隙間３２への未浄化ガ
スの流入を防止するシール兼クッション材３３と、モノ
リス担体１３の下方への移動を規制するクッション材３
４とから構成されている。
【００２３】触媒支持金具３１は、ステンレス鋼などか
らなる耐熱性に優れた金属細線を編成或いは製織して略
円筒状に形成したもので、図示のように螺旋状に波付け
を施して、厚さ方向及び半径方向への伸縮性を高めたも
のである。触媒支持金具３１の内径Ｒ１はモノリス担体
１３の外径よりもやや小さく設定され、外径Ｒ２はケー
ス本体２１の内径よりもやや大きく設定され、触媒支持
金具３１は圧縮状態でモノリス担体１３とケース本体２
１間の環状隙間３２に装着される。尚、図例の触媒支持
金具３１では、一方向に螺旋を描くように波付けした
が、上半部と下半部とが相互に逆方向に螺旋を描くよう
に波付けしてもよい。また、図例の触媒支持金具３１
は、例えば、金属細線を編成して製作した筒状の編成体
を、平板状に折り畳んだ後、波つけ加工を施して一定長
さにカッティングし、更に筒状に丸めてその両端部を接
合して製作されている。
らなる耐熱性に優れた金属細線を編成或いは製織して略
円筒状に形成したもので、図示のように螺旋状に波付け
を施して、厚さ方向及び半径方向への伸縮性を高めたも
のである。触媒支持金具３１の内径Ｒ１はモノリス担体
１３の外径よりもやや小さく設定され、外径Ｒ２はケー
ス本体２１の内径よりもやや大きく設定され、触媒支持
金具３１は圧縮状態でモノリス担体１３とケース本体２
１間の環状隙間３２に装着される。尚、図例の触媒支持
金具３１では、一方向に螺旋を描くように波付けした
が、上半部と下半部とが相互に逆方向に螺旋を描くよう
に波付けしてもよい。また、図例の触媒支持金具３１
は、例えば、金属細線を編成して製作した筒状の編成体
を、平板状に折り畳んだ後、波つけ加工を施して一定長
さにカッティングし、更に筒状に丸めてその両端部を接
合して製作されている。
【００２４】クッション材３４は、ステンレス鋼などか
らなる耐熱性に優れた金属細線を編成或いは製織してリ
ング状に形成したもので、環状規制部２３とモノリス担
体１３の下端面の外周部間に装着されるスラスト受部３
４ａと、モノリス担体１３とケース本体２１間の環状隙
間３２へ延びてクッション材３４を半径方向に位置決め
するスカート部３４ｂとから断面略Ｌ字状に形成されて
いる。尚、このクッション材３４は、例えば、金属細線
を編成して作製された筒状の編成体を、一定長さにカッ
ティングした後、その一端部からリング状に巻き取り、
更に断面略Ｌ字状に圧縮成形して作製されている。
らなる耐熱性に優れた金属細線を編成或いは製織してリ
ング状に形成したもので、環状規制部２３とモノリス担
体１３の下端面の外周部間に装着されるスラスト受部３
４ａと、モノリス担体１３とケース本体２１間の環状隙
間３２へ延びてクッション材３４を半径方向に位置決め
するスカート部３４ｂとから断面略Ｌ字状に形成されて
いる。尚、このクッション材３４は、例えば、金属細線
を編成して作製された筒状の編成体を、一定長さにカッ
ティングした後、その一端部からリング状に巻き取り、
更に断面略Ｌ字状に圧縮成形して作製されている。
【００２５】シール兼クッション材３３は、基本的に
は、前述のクッション材３４に対して、２０〜６０重量
％のセラミックやアルミナ系などの無機質繊維材を抱持
させてシール性を付与したもので、環状規制部２７とモ
ノリス担体１３の下端面の外周部間に装着されるスラス
ト受部３３ａと、モノリス担体１３と蓋部材２２間の環
状隙間３２へ延びてシール兼クッション材３３を半径方
向に位置決めするスカート部３３ｂとから断面略Ｌ字状
に形成されている。但し、クッション材３４とシール兼
クッション材３３は上下逆に配置してもよい。
は、前述のクッション材３４に対して、２０〜６０重量
％のセラミックやアルミナ系などの無機質繊維材を抱持
させてシール性を付与したもので、環状規制部２７とモ
ノリス担体１３の下端面の外周部間に装着されるスラス
ト受部３３ａと、モノリス担体１３と蓋部材２２間の環
状隙間３２へ延びてシール兼クッション材３３を半径方
向に位置決めするスカート部３３ｂとから断面略Ｌ字状
に形成されている。但し、クッション材３４とシール兼
クッション材３３は上下逆に配置してもよい。
【００２６】次に、排気ガス浄化装置１の作用、効果に
ついて説明する。エンジンから排出される排気ガスは、
上流側排気管４を通って膨張室２に導入され、膨張室２
において消音された後、ガス導入孔２９を通って触媒ケ
ース２０内に流入し、モノリス担体１３の連通孔１５を
流通する過程で浄化される。そして、浄化された排気ガ
スは、流通速度を更に低下させるためガス排出孔２５か
らバッファ空間１２に一旦導入されて再度消音され、バ
ッファ空間１２から下流側排気管５を通って外部に排出
される。
ついて説明する。エンジンから排出される排気ガスは、
上流側排気管４を通って膨張室２に導入され、膨張室２
において消音された後、ガス導入孔２９を通って触媒ケ
ース２０内に流入し、モノリス担体１３の連通孔１５を
流通する過程で浄化される。そして、浄化された排気ガ
スは、流通速度を更に低下させるためガス排出孔２５か
らバッファ空間１２に一旦導入されて再度消音され、バ
ッファ空間１２から下流側排気管５を通って外部に排出
される。
【００２７】この排気ガス浄化装置１では、膨張室２内
に排気ガス浄化手段３を内装してあるので、排気ガス浄
化手段３付近の空間も消音のための空間として活用する
ことが可能で、しかも、膨張室２と排気ガス浄化手段３
とを接続する排気管が不要となるので、膨張室と排気ガ
ス浄化手段とを独立に設ける場合と比較して、排気ガス
浄化装置１を全体としてコンパクトに構成することが可
能となる。また、モノリス担体１３自体が消音器として
作用するので、消音性能も大幅に改善されることにな
る。更に、膨張室２に導入される排気ガスにより、エン
ジン始動初期においては、排気ガス浄化手段３全体が加
熱されてモノリス担体１３の温度が迅速に高められ、エ
ンジンの冷機時及び軽負荷時においては、排気ガス浄化
手段３全体が加熱されて、モノリス担体１３の温度低下
が抑制され、高負荷時においては、未燃焼ガスがモノリ
ス担体１３内で燃焼することなどによる排気ガス浄化手
段３の温度の異常な上昇が抑制されるとともに、高温の
排気ガス浄化手段３が他物に接触することによる火災等
の発生が未然に防止される。このように、膨張室２が加
熱空間や保温空間として機能することで、モノリス担体
１３の温度が所望温度に維持されて、排気ガス浄化性能
が向上するととに、火災等に対する安全面も向上する。
に排気ガス浄化手段３を内装してあるので、排気ガス浄
化手段３付近の空間も消音のための空間として活用する
ことが可能で、しかも、膨張室２と排気ガス浄化手段３
とを接続する排気管が不要となるので、膨張室と排気ガ
ス浄化手段とを独立に設ける場合と比較して、排気ガス
浄化装置１を全体としてコンパクトに構成することが可
能となる。また、モノリス担体１３自体が消音器として
作用するので、消音性能も大幅に改善されることにな
る。更に、膨張室２に導入される排気ガスにより、エン
ジン始動初期においては、排気ガス浄化手段３全体が加
熱されてモノリス担体１３の温度が迅速に高められ、エ
ンジンの冷機時及び軽負荷時においては、排気ガス浄化
手段３全体が加熱されて、モノリス担体１３の温度低下
が抑制され、高負荷時においては、未燃焼ガスがモノリ
ス担体１３内で燃焼することなどによる排気ガス浄化手
段３の温度の異常な上昇が抑制されるとともに、高温の
排気ガス浄化手段３が他物に接触することによる火災等
の発生が未然に防止される。このように、膨張室２が加
熱空間や保温空間として機能することで、モノリス担体
１３の温度が所望温度に維持されて、排気ガス浄化性能
が向上するととに、火災等に対する安全面も向上する。
【００２８】また、モノリス担体１３は、触媒支持金具
３１及びクッション材３３、３４からなる触媒支持手段
を介して触媒ケース２０内に弾性保持されているので、
この触媒支持手段で排気系に作用する振動や衝撃を効果
的に吸収して、モノリス担体１３の破損等を効果的に防
止することが可能となる。
３１及びクッション材３３、３４からなる触媒支持手段
を介して触媒ケース２０内に弾性保持されているので、
この触媒支持手段で排気系に作用する振動や衝撃を効果
的に吸収して、モノリス担体１３の破損等を効果的に防
止することが可能となる。
【００２９】更に、シール兼クッション材３３により、
モノリス担体１３とケース本体２１間の環状隙間３２へ
の未浄化ガスの流入が阻止され、未浄化ガスがそのまま
外部に排出されることが極力防止される。
モノリス担体１３とケース本体２１間の環状隙間３２へ
の未浄化ガスの流入が阻止され、未浄化ガスがそのまま
外部に排出されることが極力防止される。
【００３０】更にまた、ケース本体２１の底壁部の中央
部と蓋部材２２の中央部とに外方へ突出する突出部２
４、２８を形成し、これら１対の突出部２４、２８の円
錐壁部にガス排出孔２５とガス導入孔２９を夫々形成し
てあるので、上下両端部を膨張室２の上下の壁部に当接
させた状態に触媒ケース２０を配置させて、膨張室２を
上下方向にコンパクトに構成することも可能となる。
部と蓋部材２２の中央部とに外方へ突出する突出部２
４、２８を形成し、これら１対の突出部２４、２８の円
錐壁部にガス排出孔２５とガス導入孔２９を夫々形成し
てあるので、上下両端部を膨張室２の上下の壁部に当接
させた状態に触媒ケース２０を配置させて、膨張室２を
上下方向にコンパクトに構成することも可能となる。
【００３１】尚、本実施例では、排気ガス浄化手段３全
体を膨張室２に内装したが、図５に示す排気ガス浄化装
置１Ａのように、消音ケース６の下壁部６ｃに装着孔４
０を形成し、触媒ケース２０の下部を消音ケース６から
下方へ突出させて、触媒ケース２０を装着孔４０に気密
状に装着固定し、消音ケース６の下側に触媒ケース２０
の下部を覆うバッファケース４１を気密状に固定して、
このバッファケース４１に下流側排気管５を接続しても
よい。
体を膨張室２に内装したが、図５に示す排気ガス浄化装
置１Ａのように、消音ケース６の下壁部６ｃに装着孔４
０を形成し、触媒ケース２０の下部を消音ケース６から
下方へ突出させて、触媒ケース２０を装着孔４０に気密
状に装着固定し、消音ケース６の下側に触媒ケース２０
の下部を覆うバッファケース４１を気密状に固定して、
このバッファケース４１に下流側排気管５を接続しても
よい。
【００３２】
【発明の効果】本発明に係る小型エンジン用排気ガス浄
化装置によれば、排気ガス浄化手段の一部或いは全部を
膨張室内に収容させるという簡単な構成で、膨張室と排
気ガス浄化手段とを接続するための排気管を省略できる
とともに、膨張室の配設スペースとは全く別に排気ガス
浄化手段の配設スペースを確保する必要がないので、排
気ガス浄化性能及び消音性能を十分に確保しつつ排気ガ
ス浄化装置を極力小型に構成出来る。また、排気ガス浄
化手段と膨張室とが直結されるので、その分排気通路が
短くなり、エンジン性能の低下も防止出来る。更に、膨
張室内の排気ガスで排気ガス浄化手段が加熱保温される
ので、排気ガス浄化手段を迅速に昇温させて触媒物質を
活性化させ、始動初期における浄化性能を効率的に高め
ることが可能となること、無負荷時や軽負荷時において
も、排気ガス浄化手段の温度低下を抑制して十分な浄化
性能を確保出来ること、高負荷時における排気ガス浄化
手段の温度上昇を抑制して、排気ガス浄化手段の熱劣化
を防止できるとともに、高温の排気ガス浄化手段が他物
に接触することによる火災等の発生を未然に防止するこ
とが可能となること、などの効果が得られる。
化装置によれば、排気ガス浄化手段の一部或いは全部を
膨張室内に収容させるという簡単な構成で、膨張室と排
気ガス浄化手段とを接続するための排気管を省略できる
とともに、膨張室の配設スペースとは全く別に排気ガス
浄化手段の配設スペースを確保する必要がないので、排
気ガス浄化性能及び消音性能を十分に確保しつつ排気ガ
ス浄化装置を極力小型に構成出来る。また、排気ガス浄
化手段と膨張室とが直結されるので、その分排気通路が
短くなり、エンジン性能の低下も防止出来る。更に、膨
張室内の排気ガスで排気ガス浄化手段が加熱保温される
ので、排気ガス浄化手段を迅速に昇温させて触媒物質を
活性化させ、始動初期における浄化性能を効率的に高め
ることが可能となること、無負荷時や軽負荷時において
も、排気ガス浄化手段の温度低下を抑制して十分な浄化
性能を確保出来ること、高負荷時における排気ガス浄化
手段の温度上昇を抑制して、排気ガス浄化手段の熱劣化
を防止できるとともに、高温の排気ガス浄化手段が他物
に接触することによる火災等の発生を未然に防止するこ
とが可能となること、などの効果が得られる。
【００３３】請求項２記載の装置によれば、触媒ケース
の少なくとも上流部を膨張室内に収容するという簡単な
構成で、膨張室と排気ガス浄化手段とを接続するための
排気管を省略できるとともに、膨張室の配設スペースと
は全く別に排気ガス浄化手段の配設スペースを確保する
必要がないので、排気ガス浄化性能を十分に確保しつ
つ、排気ガス浄化装置を全体として小型に構成出来る。
の少なくとも上流部を膨張室内に収容するという簡単な
構成で、膨張室と排気ガス浄化手段とを接続するための
排気管を省略できるとともに、膨張室の配設スペースと
は全く別に排気ガス浄化手段の配設スペースを確保する
必要がないので、排気ガス浄化性能を十分に確保しつ
つ、排気ガス浄化装置を全体として小型に構成出来る。
【００３４】ここで、請求項３記載の装置によれば、膨
張室内にバッファケースを設けるという簡単な構成で、
触媒ケース全体を膨張室内に配置することが可能とな
り、排気ガス浄化装置を一層小型に構成できるととも
に、排気ガスの浄化性能を一層向上できる。
張室内にバッファケースを設けるという簡単な構成で、
触媒ケース全体を膨張室内に配置することが可能とな
り、排気ガス浄化装置を一層小型に構成できるととも
に、排気ガスの浄化性能を一層向上できる。
【００３５】請求項４記載の装置によれば、ケース本体
の底壁部及び蓋部材に簡単な構成の環状規制部及び突出
部を夫々形成することで、モノリス担体の軸方向への移
動を防止出来るとともに、膨張室を触媒ケースの軸方向
に小型に構成することが可能となる。
の底壁部及び蓋部材に簡単な構成の環状規制部及び突出
部を夫々形成することで、モノリス担体の軸方向への移
動を防止出来るとともに、膨張室を触媒ケースの軸方向
に小型に構成することが可能となる。
【００３６】請求項５記載の装置によれば、クッション
材とシール兼クッション材を設けるという簡単な構成
で、振動等によるモノリス担体の破損を防止しつつ、触
媒ケースに対するモノリス担体の軸方向への移動を規制
出来る。また、シール兼クッション材により未浄化ガス
の排出量を極力低減することが可能となる。請求項６記
載の装置によれば、触媒支持金具を設けるという簡単な
構成で、振動等によるモノリス担体の破損を防止つつ、
触媒ケースに対するモノリス担体の半径方向への移動を
規制出来る。
材とシール兼クッション材を設けるという簡単な構成
で、振動等によるモノリス担体の破損を防止しつつ、触
媒ケースに対するモノリス担体の軸方向への移動を規制
出来る。また、シール兼クッション材により未浄化ガス
の排出量を極力低減することが可能となる。請求項６記
載の装置によれば、触媒支持金具を設けるという簡単な
構成で、振動等によるモノリス担体の破損を防止つつ、
触媒ケースに対するモノリス担体の半径方向への移動を
規制出来る。
【図１】 膨張室及び触媒コンバータの縦断面図
【図２】 触媒コンバータの分解斜視図
【図３】 触媒支持金具とシール材とモノリス担体の縦
断面図
断面図
【図４】 図３のIV−IV線縦断面図
【図５】 他の構成の排気ガス浄化装置の概略説明図
１ 排気ガス浄化装置 ２ 膨張室 ３ 排気ガス浄化手段 ４ 上流側排気管 ５ 下流側排気管 ６ 消音ケース ６ａ 上壁部 ６ｂ 側壁部 ６ｃ 下壁部 １０ 触媒コンバータ １１ バッファケー
ス １２ バッファ空間 １３ モノリス担体 １４ 回転規制部材 １５ 連通孔 ２０ 触媒ケース ２１ ケース本体 ２２ 蓋部材 ２３ 環状規制部 ２４ 突出部 ２５ ガス排出孔 ２６ 鍔部 ２７ 環状規制部 ２８ 突出部 ２９ ガス導入孔 ３１ 触媒支持金具 ３２ 環状隙間 ３３ シール兼クッション材 ３３ａ スラスト受部 ３３ｂ スカート部 ３４ クッション材 ３４ａ スラスト受部 ３４ｂ スカート部 １Ａ 排気ガス浄化装置 ４０ 装着孔 ４１ バッファケース
ス １２ バッファ空間 １３ モノリス担体 １４ 回転規制部材 １５ 連通孔 ２０ 触媒ケース ２１ ケース本体 ２２ 蓋部材 ２３ 環状規制部 ２４ 突出部 ２５ ガス排出孔 ２６ 鍔部 ２７ 環状規制部 ２８ 突出部 ２９ ガス導入孔 ３１ 触媒支持金具 ３２ 環状隙間 ３３ シール兼クッション材 ３３ａ スラスト受部 ３３ｂ スカート部 ３４ クッション材 ３４ａ スラスト受部 ３４ｂ スカート部 １Ａ 排気ガス浄化装置 ４０ 装着孔 ４１ バッファケース
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ０１Ｎ 3/28 ３１１ Ｆ０１Ｎ 3/28 ３１１Ｓ 1/02 1/02 Ｊ (72)発明者 喜田 英友 大阪府豊中市走井２丁目６番５号 国産部 品工業株式会社内 (72)発明者 前川 東一 大阪府豊中市走井２丁目６番５号 国産部 品工業株式会社内 (72)発明者 辰己 正弘 大阪府豊中市走井２丁目６番５号 国産部 品工業株式会社内 (72)発明者 福西 寛直 大阪府豊中市走井２丁目６番５号 国産部 品工業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項１】 排気通路の途中部に膨張室と排気ガス浄
化手段とを介設し、排気ガス浄化手段の一部或いは全部
を膨張室内に収容した小型エンジン用排気ガス浄化装
置。 - 【請求項２】 排気ガス浄化手段として、少なくとも上
流部が膨張室内に収容され、上流端に膨張室内に開口す
るガス導入孔が、また下流端に外部空間に連なるガス排
出孔が夫々形成された筒状の触媒ケースと、触媒ケース
の上流側から下流側へ延びる複数の連通孔を有し、触媒
ケース内に固定保持されたモノリス担体とを備えたもの
を用いた請求項１記載の小型エンジン用排気ガス浄化装
置。 - 【請求項３】 膨張室内に外部空間に連なるバッファ空
間を形成するバッファケースを設け、触媒ケースの全体
を膨張室内に配置させて、その下流部をバッファケース
内に挿入してバッファケースに気密状に固定し、触媒ケ
ースの上流端に膨張室内に開口するガス導入孔を、また
下流端にバッファ空間に開口するガス排出孔を夫々形成
した請求項２記載の小型エンジン用排気ガス浄化装置。 - 【請求項４】 触媒ケースを有底筒状のケース本体と、
ケース本体の開口部を閉鎖する蓋部材とで構成し、ケー
ス本体の底壁部の外周部及び蓋部材の外周部にモノリス
担体の軸方向への移動を規制する環状規制部を夫々形成
するとともに、ケース本体の底壁部の中央部及び蓋部材
の中央部に円錐台状に外方へ突出する突出部を夫々形成
し、下流側の突出部の円錐壁部にガス排出孔を、また上
流側の突出部の円錐壁部にガス導入孔を夫々形成した請
求項２又は３記載の小型エンジン用排気ガス浄化装置。 - 【請求項５】 蓋部材の環状規制部とモノリス担体間又
はケース本体の底壁部の環状規制部とモノリス担体間の
一方に環状のシール兼クッション材を装着し、他方に環
状のクッション材を装着した請求項４記載の小型エンジ
ン用排気ガス浄化装置。 - 【請求項６】 触媒ケースの周壁部とモノリス担体間に
モノリス担体を触媒ケースに対して弾性保持する筒状の
触媒支持金具を装着した請求項２〜５のいずれか１項記
載の小型エンジン用排気ガス浄化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08114713A JP3099733B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | 小型エンジン用排気ガス浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08114713A JP3099733B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | 小型エンジン用排気ガス浄化装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09303140A true JPH09303140A (ja) | 1997-11-25 |
| JP3099733B2 JP3099733B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=14644764
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08114713A Expired - Fee Related JP3099733B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | 小型エンジン用排気ガス浄化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3099733B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008102561A1 (ja) * | 2007-02-23 | 2008-08-28 | Hino Motors, Ltd. | 排気浄化装置 |
| WO2019082598A1 (ja) * | 2017-10-26 | 2019-05-02 | 工機ホールディングス株式会社 | マフラ及びそれを備えたエンジン作業機 |
| CN113906199A (zh) * | 2019-05-22 | 2022-01-07 | 日产自动车株式会社 | 催化转化器 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102118135B1 (ko) * | 2019-07-16 | 2020-06-02 | 주식회사 국일인토트 | 촉매 반응 장치 |
-
1996
- 1996-05-09 JP JP08114713A patent/JP3099733B2/ja not_active Expired - Fee Related
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