JPH09303111A - 温排水発電システム - Google Patents

温排水発電システム

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JPH09303111A
JPH09303111A JP12316596A JP12316596A JPH09303111A JP H09303111 A JPH09303111 A JP H09303111A JP 12316596 A JP12316596 A JP 12316596A JP 12316596 A JP12316596 A JP 12316596A JP H09303111 A JPH09303111 A JP H09303111A
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turbine
pump
heater
power generation
pressure
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JP12316596A
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Hiroyuki Dan
弘行 団
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Abstract

(57)【要約】 【課題】貴重な自然エネルギーを効率よく使うと共に、
地球全体の温度上昇を低く抑える温排水発電システムを
提供する。 【解決手段】加熱蒸気を用いる発電サイクルから排出さ
れる廃熱を吸収して冷媒を気化し膨張させる加熱器と、
気化された冷媒蒸気の圧力で回転し発電機を駆動するタ
ービンと、タービンから排出された冷媒蒸気を冷却し液
化する冷却器と、液化した冷媒を加熱器に戻すポンプと
から温排水発電システムを構成し、発電をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電所や原子
力発電所等,熱せられた水蒸気を用いてタービンを回し
発電する発電所から排出される温排水(冷却水)を利用
して発電するシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】1992年の時点で、わが国の年間総需
要電力量はおよそ8000億キロワット時、発電設備は
およそ2億キロワットに達している。このように多くの
電力を供給している電力会社は、発電量の80パーセン
トを占める火力発電所や原子力発電所の発電効率を上げ
るための様々な方法を、従来より数多く研究してきた。
例えば、火力発電所の発電効率は、50年ほど前には2
0パーセント以下であったが、発電機のタービンを回転
させた後の過熱蒸気を復水器を通さず再熱器で再熱して
ボイラーに戻したり、煙突から排出されるガスの保有熱
でボイラーへの供給空気を予熱したりして、各部の熱効
率の改善を図った結果、現在では40パーセント近くに
まで改善されている。
【0003】上記発電効率とは、燃料が持っている熱エ
ネルギーが、最終的にどれだけ電気エネルギーに変換さ
れたかの割合をいう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、発電に使われ
た約40パーセントのエネルギー以外の約60パーセン
トのエネルギーは、自然界に形を変えてすべて無駄に捨
てられていた。その内訳は例えば、約40パーセントが
復水器を冷却した後の温排水(多くは海水が使われ
る),約10パーセントが煙突から空気中に拡散される
排気ガス,約10パーセントがその他のエネルギーであ
った。
【0005】ここで、温排水について詳しく述べると、
たとえば、60万キロワット級の火力発電所において
は、海水温より6〜7℃高い温排水が毎秒25〜26キ
ロリットル排出されていた。この温排水が持つ莫大な熱
量は、海に放出されて海水の温度上昇を招き、沿岸にす
む生物の生息環境に深刻な影響を与え、自然環境をこわ
すという問題点があった。また、石油や石炭や原子力等
の貴重なエネルギーを使って得た熱量を、そのまま自然
界に放出してしまうのは無駄で、この結果、更に地球環
境の温暖化を招くという問題点もあった。
【0006】本発明は、上記の問題点にかんがみて提案
されたもので、貴重なエネルギーを効率よく使うと共
に、地球全体の温度上昇を低く抑える温排水発電システ
ムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、加熱水蒸気を用いる発電サイクルから排
出される廃熱を利用して発電をする温排水発電システム
であって、前記廃熱を吸収して冷媒を気化し膨張させる
加熱器と、気化された冷媒蒸気の圧力で回転し発電機を
駆動するタービンと、タービンから排出された冷媒蒸気
を冷却し液化する冷却器と、液化した冷媒を加熱器に戻
すポンプとから構成されているという手段を用いた。
【0008】上記温排水発電システムに用いる冷媒とし
ては、アンモニアが好ましいが、水やプロパン,フロン
等を用いても構わない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明にかかる温排水発電
システムの実施の形態について、図面に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明に係る温排水発電システムの説
明図である。図1に示された温排水発電システムは、熱
を伝える物質(冷媒)として、アンモニア蒸気(以下、
アンモニアガスという)を用いたものである。この温排
水発電システムは、後述する復水器からの温排水の廃熱
を吸収して液体アンモニアをアンモニアガスに変える加
熱器1と、このアンモニアガスの圧力によって回転する
タービン2と、タービン2を通過したアンモニアガスを
加圧するポンプ4と、加圧されたアンモニアガスを冷や
して元の液体アンモニアに戻す冷却器3と、タービン2
に連結されてその回転力で発電する発電機5とを備えて
いる。
【0010】一方、火力発電所20は、燃料を焚いて水
を沸騰させ水蒸気を発生させるボイラー21と、発生し
た水蒸気の圧力によって回転させられるタービン22
と、タービン22を通過した水蒸気を冷やして元の水に
戻す復水器(冷却器)23と、復水器23の水をボイラ
ー21まで戻すポンプ24と、タービン22に連結され
てその回転力で発電する発電機25とを備えている。
【0011】次に、本発明にかかる温排水発電システム
の動作について説明する。まず、火力発電所20の動作
について説明すると、ボイラー21で加熱された水は、
摂氏500度を越える高温高圧の過熱水蒸気となり、そ
の圧力でタービン22を回転させる。タービン22を回
した水蒸気の温度は、摂氏100度近くまで下がり、そ
のため圧力も小さくなる。この低温低圧の水蒸気は、復
水器23で更に冷却されて水に戻る。このようにして液
体の状態に戻った水が、ポンプ24によってボイラー2
1に戻される。
【0012】上記復水器23で水蒸気を冷却して得られ
た温排水は、ポンプ9によって温排水発電システムの加
熱器1まで送られる。加熱器1内は復水器23からの温
排水によって、摂氏100度以上に熱せられる。図1の
温排水発電システムにおいて、加熱器1を通過した液体
のアンモニアは摂氏100度以上に熱せられ、体積比で
800倍以上の高温高圧のアンモニアガスとなり、蒸気
管部7aに入る。そして、このアンモニアガスの圧力に
よってタービン2が回転する。すると、タービン2の回
転軸に連結された発電機5が回転し、発電機5が発電を
開始する。タービン2を通過した高温高圧のアンモニア
ガスは、蒸気管部7b内で低温低圧となる。低温低圧の
アンモニアガスはポンプ4で加圧され、冷却器3で冷や
される。アンモニアガスはポンプ4によって高圧になっ
ているので、冷却器3で冷やされると低温でも簡単に、
例えば8気圧では摂氏20度程度で、元の液体アンモニ
アに戻って体積が激減し、液体管部8に入る。冷却器3
は冷却管6によって常時冷却されている。冷却管6には
海や川からくみ上げられた水が流れている。海や川の水
は無尽蔵で、水面近くでも摂氏20度程度の低温なの
で、高温のアンモニアガスを効率よく冷やすことが出来
る。高圧の液体アンモニアは加熱器1で加熱され、気化
して再び高温高圧のアンモニアガスとなり、発電に使わ
れる。
【0013】図2は別実施の形態の一例の説明図である
が、ここでは相違点について簡単に説明する。図に示し
た温排水発電システムにおいて、火力発電所の復水器2
3は、冷却管16から供給される海水によって冷却され
ている。復水器23を冷却した後の温排水は、温排水管
19を通って加熱器11を温める。加熱器11の加熱温
度は、先の加熱器1の温度に比べて若干低くなる。加熱
器11によって液体アンモニアは気化され、高温高圧の
アンモニアガスとなってタービン12を回転させる。タ
ービン12を回転させたアンモニアガスは、冷却器13
で冷やされて液体アンモニアとなり、この液体アンモニ
アがポンプ14で再び加熱器11に送られる。この相変
化のサイクルが繰り返され、タービン12に連結された
発電機15が発電する。
【0014】通常の温度差発電においては、温度差が小
さいために発電効率は小さくなるが、上記温排水発電シ
ステムにおいては、高温部が例えば摂氏100度,低温
部が摂氏20度というように大きな温度差があるので、
効率よく発電することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明に係る温排水発電システムによれ
ば、火力発電所又は原子力発電所において発生し、本来
は捨てられるはずの温排水を熱源として、液体冷媒を気
化して相を変化させ、その圧力でタービン,発電機を回
して発電するので、貴重なエネルギーを効率よく使うこ
とができる。このことは、海水や地球全体の温度上昇を
低く抑えることができるという大きな効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温排水発電システムの実施の形態
の説明図である。
【図2】本発明に係る温排水発電システムの別実施の形
態の説明図である。
【符号の説明】
1,11 加熱器 2,12 タービン 3,13 冷却器 4,9,14 ポンプ 5,15 発電機 6,16 冷却管 19 温排水管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱蒸気を用いる発電サイクルから排出さ
    れる廃熱を利用して発電をする温排水発電システムであ
    って、 前記廃熱を吸収して冷媒を気化し膨張させる加熱器と、
    気化された冷媒蒸気の圧力で回転し発電機を駆動するタ
    ービンと、タービンから排出された冷媒蒸気を冷却し液
    化する冷却器と、液化した冷媒を加熱器に戻すポンプと
    から構成されていることを特徴とする温排水発電システ
    ム。
JP12316596A 1996-05-17 1996-05-17 温排水発電システム Pending JPH09303111A (ja)

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