JPH09298039A - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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JPH09298039A
JPH09298039A JP11081796A JP11081796A JPH09298039A JP H09298039 A JPH09298039 A JP H09298039A JP 11081796 A JP11081796 A JP 11081796A JP 11081796 A JP11081796 A JP 11081796A JP H09298039 A JPH09298039 A JP H09298039A
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JP
Japan
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eddy current
control plate
current control
shield cup
ray tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP11081796A
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English (en)
Inventor
Mutsumi Maehara
睦 前原
Hiroshi Yoshioka
洋 吉岡
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールドカップ20の本体部21と渦電流制
御板22との間の電気的接触抵抗を減らし、かつ、渦電
流制御板付きのシールドカップの組み立て工程を簡略化
し、製造コストを低減させるようにしたカラー陰極線管
を提供する。 【解決手段】 インライン形電子銃構体のシールドカッ
プ20の底面に渦電流制御板22を配置し、渦電流制御
板22に3本の電子ビームが各別に通過する3つの通過
孔23(c)、23(l)、23(r)と、3つの通過
孔23(c)、23(l)、23(r)の中の外側に配
置の2つの通過孔23(l)、23(r)にそれぞれ立
設された円筒部24(l)、24(r)とを有するカラ
ー陰極線管において、シールドカップ20の本体部21
を成型する際に、渦電流制御板22を2本の円筒部24
(l)、24(r)とともに一体成型した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管に
係わり、特に、インライン形電子銃構体のシールドカッ
プを成型する際に、シールドカップの底面部分に配置さ
れる渦電流制御板を一体成型しているカラー陰極線管に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー陰極線管に用いるインライ
ン形電子銃構体には、電子銃構体の最も螢光面寄りに比
較的大口径の円筒状のシールドカップを配置したタイプ
のものが知られており、また、このタイプのものの中に
は、シールドカップの底面に、3本の電子ビームが各別
に通過する3つの通過孔と、これら3つの通過孔の中の
外側に配置の2つの通過孔にそれぞれ円筒部とが立設さ
れた構造の渦電流制御板を配置したタイプのものが知ら
れている。
【0003】既知のこの種のタイプのインライン形電子
銃構体において、渦電流制御板付きのシールドカップを
形成する場合には、通常、円板状の基板を作成し、この
基板に3本の電子ビームを通過させる3つの通過孔を形
成するとともに、3つの通過孔の中の外側に配置の2つ
の通過孔に円筒部を立設して渦電流制御板を形成し、こ
の渦電流制御板を円筒状のシールドカップの一側(底面
側)に溶接接合し、渦電流制御板付きのシールドカップ
を得ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既知の
カラー陰極線管におけるインライン形電子銃構体は、渦
電流制御板付きのシールドカップを組み立てる際に、即
ち、シールドカップと渦電流制御板とを溶接する際に、
溶接部分において全体的に均一な溶接を行わないと、シ
ールドカップと渦電流制御板との間に不所望な電気的接
触抵抗が生じ、その結果、偏向磁界によって生じる渦電
流が不安定になり、コンバーゼンス特性の良好なカラー
陰極線管を得ることができないという問題がある。
【0005】また、既知のカラー陰極線管におけるイン
ライン形電子銃構体は、渦電流制御板付きのシールドカ
ップの組み立て作業工程、即ち、シールドカップと渦電
流制御板とを溶接するための溶接作業工程を必要とする
ため、その分、インライン形電子銃構体の製造コスト、
即ち、カラー陰極線管の製造コストが上昇してしまうと
いう問題もある。
【0006】本発明は、これらの問題点を解決するもの
で、その目的は、シールドカップと渦電流制御板との間
の電気的接触抵抗を減らし、かつ、渦電流制御板付きの
シールドカップの組み立て工程を簡略化し、製造コスト
を低減させるようにしたカラー陰極線管を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によるカラー陰極線管は、インライン形電子
銃構体のシールドカップを成型する際に、渦電流制御板
を一体成型するとともに、渦電流制御板に立設される2
本の円筒部も同時に一体成型する手段を採用している。
【0008】かかる手段を採用すれば、シールドカップ
と渦電流制御板とが一体になり、シールドカップと渦電
流制御板との間の電気的接触抵抗が殆んどなくなるの
で、偏向磁界により渦電流制御板に発生する渦電流が安
定したほぼ一定の値になり、コンバーゼンス特性の良好
なカラー陰極線管が得られる。
【0009】また、かかる手段を採用すれば、シールド
カップと渦電流制御板とが一体形成されることから、シ
ールドカップと渦電流制御板とを溶接する溶接作業工程
をなくすことができ、カラー陰極線管の製造コストが安
価になる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明によるカラー陰極線管の実
施の形態においては、インライン形電子銃構体の渦電流
制御板付きのシールドカップを形成する場合に、シール
ドカップをプレス成型により製造する工程において、シ
ールドカップの底面側に配置される渦電流制御板を同時
に一体成型するだけでなく、渦電流制御板の電子ビーム
通過孔に立設される2本の円筒部も同時に一体成型する
ようにしている。
【0011】本発明による実施の形態によれば、シール
ドカップと渦電流制御板、それに渦電流制御板と2本の
円筒部がそれぞれ一体成型されるので、シールドカップ
の底面に渦電流制御板を溶接する溶接作業工程がなくな
り、かつ、渦電流制御板に2本の円筒部を立設する作業
工程がシールドカップ成型工程に含まれるので、渦電流
制御板付きのシールドカップの製造工程数が減り、その
分、インライン形電子銃構体の製造コスト、即ち、カラ
ー陰極線管の製造コストが安価になる。
【0012】また、本発明による実施の形態によれば、
シールドカップと渦電流制御板とを一体成型したことに
より、シールドカップと渦電流制御板との間の電気的接
触抵抗が殆んどなくなり、偏向磁界により渦電流制御板
に発生する渦電流を安定したほぼ一定の値にすることが
でき、それにより、コンバーゼンス特性の良好なカラー
陰極線管を得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0014】図1は、本発明によるカラー陰極線管の一
実施例を示す断面図である。
【0015】図1において、1はパネル部、2はネック
部、3はファンネル部、4は螢光膜、5はシャドウマス
ク、6は磁気シールド、7は偏向ヨーク、8はピュリテ
イ調整用マグネット、9はセンタービームスタティック
コンバーゼンス調整用マグネット、10はサイドビーム
スタティックコンバーゼンス調整用マグネット、11は
インライン形電子銃構体、12は電子ビームである。
【0016】そして、カラー陰極線管を構成する管体
(ガラスバルブ)は、前方側に配置され、フロントパネ
ルの内面に螢光膜4が被着形成された大口径のパネル部
1と、後方側に配置され、インライン形電子銃構体11
を収納している円筒状のネック部2と、パネル部1及び
ネック部2を連結する略漏斗形状のファンネル部3とか
らなっている。パネル部1の内側には、螢光膜4に対向
するようにシャドウマスク5が固定配置される。パネル
部1とファンネル部3の連結部分における管体の内側に
は磁気シールド6が配置され、ネック部2とファンネル
部3の連結部分における管体の外側には偏向ヨーク7が
装着される。ネック部2の外側には、ピュリテイ調整用
マグネット8、センタービームスタティックコンバーゼ
ンス調整用マグネット9、サイドビームスタティックコ
ンバーゼンス調整用マグネット10が並設配置され、イ
ンライン形電子銃構体11から放射された3本の電子ビ
ーム12(図1には1本だけが図示されている)は、偏
向ヨーク8が発生する磁界により所定方向に偏向された
後、シャドウマスク5に設けられた多くの電子ビーム透
過孔を通して螢光膜4上の対応する色の画素に投射され
るように構成されている。
【0017】前記構成によるカラー陰極線管における動
作、即ち、画像表示動作は、既知のカラー陰極線管にお
ける画像表示動作と全く同じであるので、このカラー陰
極線管における画像表示動作については、その説明を省
略する。
【0018】次に、図2は、図1に図示されたカラー陰
極線管に用いられるインライン形電子銃構体11の構成
の一例を示す外観図である。
【0019】図2に示されるように、インライン形電子
銃構体11は、カソード13と、第1グリッド電極14
と、第2グリッド電極15と、第3グリッド電極16
と、第4グリッド電極17と、第5グリッド電極18
と、第6グリッド電極19と、シールドカップ20と、
ビードガラス21とからなっている。
【0020】そして、カソード13、第1グリッド電極
14、第2グリッド電極15によって3極部が構成さ
れ、第2グリッド電極15と第3グリッド電極16によ
りプリフォーカス部が構成され、第3グリッド電極1
6、第4グリッド電極17、第5グリッド電極18、第
6グリッド電極19により主レンズが構成される。ビー
ドガラス21は、第1乃至第6グリッド電極14乃至1
9を一体保持するものでありる。
【0021】続いて、図3は、図2に図示されたインラ
イン形電子銃構体11に用いられるシールドカップ20
の構成を示す構成図であって、(a)は上面図、(b)
は横断面図である。
【0022】図3(a)、(b)に示されるように、シ
ールドカップ(渦電流制御板付きのシールドカップ)2
0は、円筒状の本体部21と、本体部21の底面側に設
けられた渦電流制御板22とからなり、また、渦電流制
御板22は、インライン状に配置形成された3つの電子
ビーム通過孔23(c)、23(r)、23(l)と、
外側の2つの電子ビーム通過孔23(r)、23(l)
に立設された2本の円筒部24(r)、24(l)とを
有する。この場合、渦電流制御板22及び2つの円筒部
24(r)、24(l)は、いずれも、シールドカップ
20の本体部21をプレス成型によって製造する際の製
造工程において、同時に一体成型することによって製造
されるものである。
【0023】前記構成の渦電流制御板付きのシールドカ
ップ20は、シールドカップ20のプレス成型を行う際
に、その本体部21の成型と同時に、渦電流制御板22
及び渦電流制御板22に立設される2本の円筒部24
(r)、24(l)も一体成型されるので、既知の渦電
流制御板付きのシールドカップのように、シールドカッ
プ本体部と渦電流制御板との溶接作業工程がいらなくな
り、また、渦電流制御板22に2本の円筒部24
(r)、24(l)を立設する作業工程がシールドカッ
プ20の本体部21のプレス成型の作業工程に含まれる
ので、渦電流制御板付きのシールドカップ20の製造工
程数が減り、その分、インライン形電子銃構体11の製
造コストが安価になり、同時に、カラー陰極線管の製造
コストが安価になる。
【0024】また、前記構成の渦電流制御板付きのシー
ルドカップ20は、シールドカップ20の本体部21の
プレス成型時に渦電流制御板22を一体成型しているか
ら、本体部21と渦電流制御板22との間の電気的接触
抵抗が殆んどなくなり、偏向磁界により渦電流制御板に
発生する渦電流が安定したほぼ一定の値になり、コンバ
ーゼンス特性の良好なカラー陰極線管を得ることができ
るものである。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、シール
ドカップの成型時に、渦電流制御板と2本の円筒部とが
一体成型されるので、シールドカップの底面に渦電流制
御板を溶接する溶接作業工程がなくなり、かつ、渦電流
制御板に2本の円筒部を立設する作業工程がシールドカ
ップ成型工程に含まれるので、渦電流制御板付きのシー
ルドカップの製造工程数が減り、その分、インライン形
電子銃構体の製造コスト、即ち、カラー陰極線管の製造
コストが安価になるという効果がある。
【0026】また、本発明によれば、シールドカップと
渦電流制御板とを一体成型したので、シールドカップと
渦電流制御板との間の電気的接触抵抗が殆んどなくな
り、偏向磁界により渦電流制御板に発生する渦電流を安
定したほぼ一定の値にすることができ、それによってコ
ンバーゼンス特性の良好なカラー陰極線管が得られると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラー陰極線管の一実施例を示す
断面図である。
【図2】図1に図示されたカラー陰極線管に用いられる
インライン形電子銃構体の構成の一例を示す外観図であ
る。
【図3】図2に図示されたインライン形電子銃構体に用
いられるシールドカップの構成を示す構成図である。
【符号の説明】
1 パネル部 2 ネック部 3 ファンネル部 4 螢光膜 5 シャドウマスク 6 磁気シールド 7 偏向ヨーク 8 ピュリテイ調整用マグネット 9 センタービームスタティックコンバーゼンス調整用
マグネット 10 サイドビームスタティックコンバーゼンス調整用
マグネット 11 インライン形電子銃構体 12 電子ビーム 13 カソード 14 第1グリッド電極 15 第2グリッド電極 16 第3グリッド電極 17 第4グリッド電極 18 第5グリッド電極 19 第6グリッド電極 20 シールドカップ 21 ビードガラス 22 渦電流制御板 23(c)、23(r)、23(l) 電子ビーム通過
孔 24(r)、24(l) 円筒部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インライン形電子銃構体のシールドカッ
    プの底面に渦電流制御板を配置し、前記渦電流制御板に
    3本の電子ビームが各別に通過する3つの通過孔と、前
    記3つの通過孔の中の外側に配置の2つの通過孔にそれ
    ぞれ立設された円筒部とを有するカラー陰極線管におい
    て、前記シールドカップを成型する際に、前記渦電流制
    御板を前記2本の円筒部とともに一体成型していること
    を特徴とするカラー陰極線管。
JP11081796A 1996-05-01 1996-05-01 カラー陰極線管 Pending JPH09298039A (ja)

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