JPH09295954A - 1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンの製造法 - Google Patents
1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンの製造法Info
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- JPH09295954A JPH09295954A JP8137642A JP13764296A JPH09295954A JP H09295954 A JPH09295954 A JP H09295954A JP 8137642 A JP8137642 A JP 8137642A JP 13764296 A JP13764296 A JP 13764296A JP H09295954 A JPH09295954 A JP H09295954A
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- JP
- Japan
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- dimethoxy
- methylbenzene
- fine powder
- orcinol
- alkali metal
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 穏やかな条件下、簡便な操作で、一工程でオ
ルシノールから1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼ
ンを高収率、高純度で製造する方法を提供すること。 【解決手段】 オルシノールを環状エーテル系溶媒に溶
解させ、これにアルカリ金属塩微粉末を懸濁させ、メチ
ル化剤を添加してオルシノールをメチル化する、1,3
−ジメトキシ−5−メチルベンゼンの製造法。
ルシノールから1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼ
ンを高収率、高純度で製造する方法を提供すること。 【解決手段】 オルシノールを環状エーテル系溶媒に溶
解させ、これにアルカリ金属塩微粉末を懸濁させ、メチ
ル化剤を添加してオルシノールをメチル化する、1,3
−ジメトキシ−5−メチルベンゼンの製造法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は1,3−ジメトキシ
−5−メチルベンゼンの製造法に関し、より詳しくはハ
イブリッド・ティー種に代表される現代バラの成分とし
て見いだされている(例えばPerfumery &
Flavorist,12〔June/July〕(1
987)p.43−45を参照のこと)と共に、鎮静効
果をもつ香料改質剤としての用途も見いだされている
(例えば、特開平6−172781号公報を参照のこ
と)など、香料成分としての利用が一層高まっている
1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンの製造法に関
する。
−5−メチルベンゼンの製造法に関し、より詳しくはハ
イブリッド・ティー種に代表される現代バラの成分とし
て見いだされている(例えばPerfumery &
Flavorist,12〔June/July〕(1
987)p.43−45を参照のこと)と共に、鎮静効
果をもつ香料改質剤としての用途も見いだされている
(例えば、特開平6−172781号公報を参照のこ
と)など、香料成分としての利用が一層高まっている
1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンの製造法に関
する。
【0002】
【従来の技術】化学式(1)
【0003】
【化1】
【0004】のオルシノールを出発原料とし、これをア
ルキル化して化学式(2)
ルキル化して化学式(2)
【0005】
【化2】
【0006】の1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼ
ンを製造する方法については古くから種々の方法で実施
されていた。しかしながら、それらの方法は何れも、中
間体として、オルシノールのモノアルキル化体である化
学式(3)
ンを製造する方法については古くから種々の方法で実施
されていた。しかしながら、それらの方法は何れも、中
間体として、オルシノールのモノアルキル化体である化
学式(3)
【0007】
【化3】
【0008】の3−メトキシ−5−メチルフェノールを
生成させ、この3−メトキシ−5−メチルフェノールを
単離し、更にアルキル化して目的の1,3−ジメトキシ
−5−メチルベンゼンを製造することからなる、所謂多
段階反応であったり(例えば、Ber.Dtsch.P
harm.Ges.,17,160を参照のこと)、あ
るいは一段階反応であっても、目的の1,3−ジメトキ
シ−5−メチルベンゼン以外に核アルキル化体である化
学式(4)
生成させ、この3−メトキシ−5−メチルフェノールを
単離し、更にアルキル化して目的の1,3−ジメトキシ
−5−メチルベンゼンを製造することからなる、所謂多
段階反応であったり(例えば、Ber.Dtsch.P
harm.Ges.,17,160を参照のこと)、あ
るいは一段階反応であっても、目的の1,3−ジメトキ
シ−5−メチルベンゼン以外に核アルキル化体である化
学式(4)
【0009】
【化4】
【0010】の1,3−ジメトキシ−2(4),5−ジ
メチルベンゼンや、化学式(5)
メチルベンゼンや、化学式(5)
【0011】
【化5】
【0012】の1,3−ジメトキシ−2(6),4,5
−トリメチルベンゼンなどが多量に副生する反応であっ
たり(例えば、Chem.Ber.39(1906)
p.4039)した。このように、従来は、簡便な操作
で1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンだけをほぼ
純粋に製造することは一般的に困難であった。
−トリメチルベンゼンなどが多量に副生する反応であっ
たり(例えば、Chem.Ber.39(1906)
p.4039)した。このように、従来は、簡便な操作
で1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンだけをほぼ
純粋に製造することは一般的に困難であった。
【0013】従来技術のうちで最良と見なされる方法
は、オルシノールをアセトン溶媒に溶解させ、これに固
体の炭酸カリウムを懸濁させ、ジメチル硫酸を添加して
オルシノールをメチル化する方法(Org.Synt
h.,Collective Volume VI,
p.859−861を参照のこと)である。この方法に
おける生成物の収率は94〜96%、不純物は0.5%
以下であるとされており、目的物を高収率、高純度で得
る点では優れた方法と見なされる。
は、オルシノールをアセトン溶媒に溶解させ、これに固
体の炭酸カリウムを懸濁させ、ジメチル硫酸を添加して
オルシノールをメチル化する方法(Org.Synt
h.,Collective Volume VI,
p.859−861を参照のこと)である。この方法に
おける生成物の収率は94〜96%、不純物は0.5%
以下であるとされており、目的物を高収率、高純度で得
る点では優れた方法と見なされる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
Org.Synth.Collective Volu
me VI p.859−861に記載の方法には工業
的に実施する場合に種々の問題がある。即ち、(1)メ
チル化反応の温度条件として還流温度あるいはそれに近
い温度が必要であり、その一方で副反応生成物の生成を
抑える立場から、ジメチル硫酸を短時間内に添加する必
要があり、従って、時には急激な発熱が生じることがあ
り、このように反応温度及び添加所要時間(反応時間)
の管理が煩雑で大量製造には不向きである。
Org.Synth.Collective Volu
me VI p.859−861に記載の方法には工業
的に実施する場合に種々の問題がある。即ち、(1)メ
チル化反応の温度条件として還流温度あるいはそれに近
い温度が必要であり、その一方で副反応生成物の生成を
抑える立場から、ジメチル硫酸を短時間内に添加する必
要があり、従って、時には急激な発熱が生じることがあ
り、このように反応温度及び添加所要時間(反応時間)
の管理が煩雑で大量製造には不向きである。
【0015】(2)又、アセトンを溶媒とすることに起
因する問題として、該目的物のロスを少なくするため
に、使用したアセトンの約半分を後処理工程の実施に先
立って回収する工程が不可欠である上に、エーテル等の
溶媒で水層を抽出する操作も必要となるなど、操作が煩
雑になるばかりでなく、約半量のアセトンが回収できな
いなどの難点がある。
因する問題として、該目的物のロスを少なくするため
に、使用したアセトンの約半分を後処理工程の実施に先
立って回収する工程が不可欠である上に、エーテル等の
溶媒で水層を抽出する操作も必要となるなど、操作が煩
雑になるばかりでなく、約半量のアセトンが回収できな
いなどの難点がある。
【0016】上記のOrg.Synth.Collec
tive Volume VI p.859−861に
記載の方法を大量生産に適するように変更する試みとし
て、温度コントロールが容易になるようにするためにジ
メチル硫酸を比較的長い時間かけて添加すると、目的物
の収率が80〜86%程度に減少し、一方不純物は10
%以上にも増加することになる。本発明は、このような
従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、本
発明は、穏やかな条件下、簡便な操作で、一工程でオル
シノールから1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼン
を高収率、高純度で製造する方法を提供することを目的
とする。
tive Volume VI p.859−861に
記載の方法を大量生産に適するように変更する試みとし
て、温度コントロールが容易になるようにするためにジ
メチル硫酸を比較的長い時間かけて添加すると、目的物
の収率が80〜86%程度に減少し、一方不純物は10
%以上にも増加することになる。本発明は、このような
従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、本
発明は、穏やかな条件下、簡便な操作で、一工程でオル
シノールから1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼン
を高収率、高純度で製造する方法を提供することを目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
を解決するために種々検討を重ねた結果、溶媒として環
状エーテル系溶媒を用い、またアルカリ金属塩を微粉末
として用いることにより1,3−ジメトキシ−5−メチ
ルベンゼンを高収率、高純度で製造できることを見出
し、本発明に到達した。即ち、本発明の1,3−ジメト
キシ−5−メチルベンゼンの製造法は、オルシノールを
環状エーテル系溶媒に溶解させ、これにアルカリ金属塩
微粉末を懸濁させ、メチル化剤を添加してオルシノール
をメチル化することを特徴とする。
を解決するために種々検討を重ねた結果、溶媒として環
状エーテル系溶媒を用い、またアルカリ金属塩を微粉末
として用いることにより1,3−ジメトキシ−5−メチ
ルベンゼンを高収率、高純度で製造できることを見出
し、本発明に到達した。即ち、本発明の1,3−ジメト
キシ−5−メチルベンゼンの製造法は、オルシノールを
環状エーテル系溶媒に溶解させ、これにアルカリ金属塩
微粉末を懸濁させ、メチル化剤を添加してオルシノール
をメチル化することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施で用いるエーテル系
溶媒としてはテトラハイドロフラン、1,4−ジオキサ
ン、テトラハイドロピラン等を挙げることができ、好ま
しくはテトラハイドロフラン又は1,4−ジオキサンを
用いることができる。
溶媒としてはテトラハイドロフラン、1,4−ジオキサ
ン、テトラハイドロピラン等を挙げることができ、好ま
しくはテトラハイドロフラン又は1,4−ジオキサンを
用いることができる。
【0019】本発明の実施で用いるアルカリ金属塩微粉
末としてはボールミル、乳鉢等で微粉砕した炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム等の微粉末を挙げる
ことができ、好ましくは炭酸ナトリウムまたは炭酸カリ
ウムの微粉末を用いることができる。また、その微粉末
の平均粉末度は50〜200メッシュ程度であることが
好ましい。
末としてはボールミル、乳鉢等で微粉砕した炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム等の微粉末を挙げる
ことができ、好ましくは炭酸ナトリウムまたは炭酸カリ
ウムの微粉末を用いることができる。また、その微粉末
の平均粉末度は50〜200メッシュ程度であることが
好ましい。
【0020】本発明の実施で用いるメチル化剤としては
ジメチル硫酸、シュウ化メチル、ヨウ化メチル等を挙げ
ることができ、好ましくはジメチル硫酸を用いることが
できる。本発明の実施においては、環状エーテル系溶
媒:アルカリ金属塩微粉末:オルシノール:メチル化剤
の使用(配合)割合は重量比で100:100〜15
0:5〜30であることが好ましい。
ジメチル硫酸、シュウ化メチル、ヨウ化メチル等を挙げ
ることができ、好ましくはジメチル硫酸を用いることが
できる。本発明の実施においては、環状エーテル系溶
媒:アルカリ金属塩微粉末:オルシノール:メチル化剤
の使用(配合)割合は重量比で100:100〜15
0:5〜30であることが好ましい。
【0021】本発明の製造法は、例えば次のようにして
実施される。オルシノールを1,4−ジオキサン、テト
ラハイドロフランなどの環状エーテル系溶媒に溶解させ
て溶液とし、この溶液にボールミル又は乳鉢で微粉砕し
た無水炭酸カリウム又は無水炭酸ナトリウムを懸濁させ
る。この懸濁液の温度を好ましくは20〜70℃に維持
しつつ、例えば10分〜2時間でジメチル硫酸を滴下す
る。滴下の終了後、1〜3時間反応を熟成させた後、直
ちに水を添加し、40〜70℃で1〜3時間加温攪拌す
る。本発明の製造法はこのように簡便な操作であるが、
1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンを96%を超
える(例えば、後記の実施例1においては97.3%
の)高収率、且つ99.5%以上(例えば、後記の実施
例1においては99.6%)の高純度で製造することが
できる。
実施される。オルシノールを1,4−ジオキサン、テト
ラハイドロフランなどの環状エーテル系溶媒に溶解させ
て溶液とし、この溶液にボールミル又は乳鉢で微粉砕し
た無水炭酸カリウム又は無水炭酸ナトリウムを懸濁させ
る。この懸濁液の温度を好ましくは20〜70℃に維持
しつつ、例えば10分〜2時間でジメチル硫酸を滴下す
る。滴下の終了後、1〜3時間反応を熟成させた後、直
ちに水を添加し、40〜70℃で1〜3時間加温攪拌す
る。本発明の製造法はこのように簡便な操作であるが、
1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンを96%を超
える(例えば、後記の実施例1においては97.3%
の)高収率、且つ99.5%以上(例えば、後記の実施
例1においては99.6%)の高純度で製造することが
できる。
【0022】
実施例1 滴下ロート、凝縮器及び攪拌機を備えた反応機に、1,
4−ジオキサン25.0kgにオルシノール一モノハイ
ドレイト5.0kgを溶解させた溶液、及びボールミル
で20分間粉砕して得た無水炭酸カリウム微粉末(平均
粉末度60メッシュ)30.0kgを仕込み、攪拌し
た。反応機内容物の温度が45〜50℃に維持されるよ
うに添加速度を調整しながらジメチル硫酸17.0kg
を滴下した。滴下が終了した後、更に40〜60℃で2
時間攪拌して反応を熟成させた。その後、直ちに水5
0.0kgを添加し、60℃に加温して2時間攪拌を継
続して未反応のジメチル硫酸を分解させた。攪拌を停止
して静置した後、下層を除き、残った上層から溶媒を減
圧下で回収した。その濃縮残渣5.4kgを精密蒸留処
理して104.0℃〜104.3℃/10mmHgの留
分4.9kgを得た。この生成物についてガスクロマト
グラフィーにより純度測定を行ったところ99.6%で
あった。また、収率は原料オルシノールに対する理論収
率で97.3%であった。
4−ジオキサン25.0kgにオルシノール一モノハイ
ドレイト5.0kgを溶解させた溶液、及びボールミル
で20分間粉砕して得た無水炭酸カリウム微粉末(平均
粉末度60メッシュ)30.0kgを仕込み、攪拌し
た。反応機内容物の温度が45〜50℃に維持されるよ
うに添加速度を調整しながらジメチル硫酸17.0kg
を滴下した。滴下が終了した後、更に40〜60℃で2
時間攪拌して反応を熟成させた。その後、直ちに水5
0.0kgを添加し、60℃に加温して2時間攪拌を継
続して未反応のジメチル硫酸を分解させた。攪拌を停止
して静置した後、下層を除き、残った上層から溶媒を減
圧下で回収した。その濃縮残渣5.4kgを精密蒸留処
理して104.0℃〜104.3℃/10mmHgの留
分4.9kgを得た。この生成物についてガスクロマト
グラフィーにより純度測定を行ったところ99.6%で
あった。また、収率は原料オルシノールに対する理論収
率で97.3%であった。
【0023】比較例1 実施例1で用いた1,4−ジオキサンの代わりにアセト
ンを用い、無水炭酸カリウム微粉末の代わりに通常の粉
砕してない無水炭酸カリウムを用いて実施例1と同様の
操作を実施して濃縮残渣4.1kgを得た。これを精密
蒸留処理して104.1℃〜104.5℃/10mmH
gの留分3.7kgを得た。この生成物についてガスク
ロマトグラフィーにより純度測定を行ったところ95.
4%であった。また、収率は原料オルシノールに対する
理論収率で77.3%であった。
ンを用い、無水炭酸カリウム微粉末の代わりに通常の粉
砕してない無水炭酸カリウムを用いて実施例1と同様の
操作を実施して濃縮残渣4.1kgを得た。これを精密
蒸留処理して104.1℃〜104.5℃/10mmH
gの留分3.7kgを得た。この生成物についてガスク
ロマトグラフィーにより純度測定を行ったところ95.
4%であった。また、収率は原料オルシノールに対する
理論収率で77.3%であった。
【0024】比較例2 実施例1で用いた無水炭酸カリウム微粉末の代わりに通
常の粉砕してない無水炭酸カリウムを用いて実施例1と
同様の操作を実施して濃縮残渣5.1kgを得た。これ
を精密蒸留処理して104.0℃〜104.4℃/10
mmHgの留分4.7kgを得た。この生成物について
ガスクロマトグラフィーにより純度測定を行ったところ
98.5%であった。また、収率は原料オルシノールに
対する理論収率で95.5%であった。
常の粉砕してない無水炭酸カリウムを用いて実施例1と
同様の操作を実施して濃縮残渣5.1kgを得た。これ
を精密蒸留処理して104.0℃〜104.4℃/10
mmHgの留分4.7kgを得た。この生成物について
ガスクロマトグラフィーにより純度測定を行ったところ
98.5%であった。また、収率は原料オルシノールに
対する理論収率で95.5%であった。
【0025】
【発明の効果】本発明の製造法により、穏やかな条件
下、簡便な操作で、しかも、一工程でオルシノールから
1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンを96%を超
える高収率、且つ99.5%以上の高純度で製造するこ
とができる。
下、簡便な操作で、しかも、一工程でオルシノールから
1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンを96%を超
える高収率、且つ99.5%以上の高純度で製造するこ
とができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 オルシノールを環状エーテル系溶媒に溶
解させ、これにアルカリ金属塩微粉末を懸濁させ、メチ
ル化剤を添加してオルシノールをメチル化することを特
徴とする1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンの製
造法。 - 【請求項2】 環状エーテル系溶媒がテトラハイドロフ
ラン又は1,4−ジオキサンである請求項1記載の1,
3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンの製造法。 - 【請求項3】 アルカリ金属塩微粉末が炭酸ナトリウム
又は酸カリウムの微粉末である請求項1又は2記載の
1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンの製造法。 - 【請求項4】 メチル化剤がジメチル硫酸であり、メチ
ル化反応を20〜70℃で実施する請求項1、2又は3
記載の1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンの製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8137642A JPH09295954A (ja) | 1996-05-07 | 1996-05-07 | 1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8137642A JPH09295954A (ja) | 1996-05-07 | 1996-05-07 | 1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09295954A true JPH09295954A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=15203420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8137642A Pending JPH09295954A (ja) | 1996-05-07 | 1996-05-07 | 1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09295954A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6268333B1 (en) * | 1992-09-25 | 2001-07-31 | Takasago International Corporation | Sedative effect-providing fragrance modifier |
-
1996
- 1996-05-07 JP JP8137642A patent/JPH09295954A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6268333B1 (en) * | 1992-09-25 | 2001-07-31 | Takasago International Corporation | Sedative effect-providing fragrance modifier |
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