JPH09292455A - 水中目標位置検出装置 - Google Patents

水中目標位置検出装置

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JPH09292455A
JPH09292455A JP8109063A JP10906396A JPH09292455A JP H09292455 A JPH09292455 A JP H09292455A JP 8109063 A JP8109063 A JP 8109063A JP 10906396 A JP10906396 A JP 10906396A JP H09292455 A JPH09292455 A JP H09292455A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来はダイバーの聴覚による方向間隔に頼っ
ているため、通常自分の周りの状況を判断するのに、視
覚による情報に殆ど頼っている普通の人にとっては慣れ
ないため、ナビゲーションの精度が低下する。また、水
中視界が悪い状況では、一定の方向に進むことは困難
で、コンパスの使用も練度を必要とする。 【解決手段】 音源装置のエアホーン11から発生され
た大きな音響信号は、水中を伝搬してダイバーが装着す
る受信表示装置の方位検出用受波アレイ1及び相対上下
位置関係検出用受波アレイ2に受信される。これらの受
信信号は信号処理器3により信号処理される。方位検出
器5は受波アレイ1の方位を検出する。ジャイロコンパ
ス7は水中眼鏡型表示器6が向いている方向を検出す
る。中央処理器4は信号処理器3と方位検出器5の出力
信号とジャイロコンパス7の情報とから水中眼鏡型表示
器6に音響信号到来方向など各種検出方位情報を表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水中目標位置検出装
置に係り、特に水中の目標の方向及び方位を検出するダ
イバー用の水中目標位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、超音波信号源から超音波信号
を水中に送出し、この超音波信号をダイバーが装着した
水中目標位置検出装置により受信して水中の超音波送信
源である目標位置をダイバーが検出あるいは探知するシ
ステムが知られている(特開平2−284084号公
報)。図6はこの従来の水中目標位置検出装置を備えた
水中探知情報伝達システムの一例の構成図を示す。これ
は、ダイバーDが支援船Sの存在する方向を探知する例
で、支援船Sの船上に装備された超音波送信機に接続さ
れ、船底等に固着されて周波数75kHzの超音波信号
Sを放射する送波器35と、水中において送波器35
の方向を探知するダイバーDに装着される移動探知部3
6とから概略構成されている。
【0003】移動探知部36は、ダイバーDの右耳E1
側に固着される受波器37と、受波器37の出力信号が
防水筐体Bo内の回路を介して入力され、右耳E1に対
向して送音するように配設された発音器39とからなる
第1の信号処理系と、ダイバーDの左耳E2側に固着さ
れる受波器40と、受波器40の出力信号が防水筐体B
o内の回路を介して入力され、左耳E2に対向して送音
するように配設された発音器41とからなる第2の信号
処理系とから構成されている。
【0004】この従来の水中目標位置検出装置の動作に
つき説明するに、支援船Sの船底等に固着された送波器
35から周波数75kHzの超音波信号PSが広範囲の
指向性を持たせて水中に放射されると、放射された超音
波信号PSは球形状の波面となってダイバーDに到達す
る。
【0005】ダイバーDに装備された移動探知部36
は、ダイバーDの頭頂部に両耳と平行に設置された受波
器37及び40により、到達した上記の超音波信号PS
を受波し、これより超音波信号PSの水中波長より短い
間隔でそれぞれ受信信号S1、S2を送出させ、これら
の受信信号S1、S2を防水筐体Bo内の回路により別
々に増幅及び周波数変換してそれぞれ互いの位相差及び
振幅差を保ったまま1kHzの可聴周波数信号S11、
S12に変換し、この可聴周波数信号S11、S12を
発音器39、41に供給して、これを動作させ、ダイバ
ーDの右耳E1、左耳E2にそれぞれ可聴音を発音させ
る。
【0006】このようにして、超音波信号PSが受波器
37及び40に到達する際に、送波器35から受波器3
7及び40までの距離差に応じて生起する位相差及び振
幅差の相対関係を維持した可聴音が生成されてダイバー
Dの両耳に送音されるので、零位相差点の方向がダイバ
ーDに認識され、受波器37及び40の指向性から2等
辺の頂点に存在する超音波送信源(目標位置)の方向
を、ダイバーDが水中において正確に識別できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の水中目標位置検出装置では、ダイバーDの聴覚による
方向感覚に頼って目標位置を識別する構成であるため、
通常自分の周りの状況を判断するのに視覚による情報に
殆ど頼っているダイバーDにとっては、ナビゲーション
の精度の低下が予想され、目標位置を高精度に検出する
ことができない。特に、水中視界が悪い状況では、水中
にある特定のものを目印にして進んでいくナビゲーショ
ン方法が使えないので、一定の方向に進むことは非常に
難しい。
【0008】たとえコンパスを併用したとしても、ダイ
バー自身が感じた音源の方向とコンパスが示す方位とを
一致させるにはそれなりの練度が必要とされるものであ
る。また、自分の手さえ見えないような視界が極めて悪
い水中状況においては、表示された情報を読み取ること
ができないため、必要なナビゲーション情報を視覚によ
り得ることはできない。
【0009】また、水中視界が悪い状況では、常に超音
波信号を出し続けてダイバーDを導く方法が考えられる
が、この場合はダイバーDの注意はこの超音波信号だけ
に向けられることになり、危険を知らせる他の音を聞き
逃してしまう可能性があり、危険性が高い。
【0010】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
目標位置を音響信号による聴覚に頼った感覚的なものと
して得るのではなく、視覚による方位情報をダイバーに
示すことにより、より高精度に目標位置を検出し得る水
中目標位置検出装置を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明の他の目的は、水中視界が悪
い状況下においてもダイバーにとって必要な目標位置情
報を安全、かつ、確実に検出し得る水中目標位置検出装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、水中の目標位置にあって任意に音響信号を
発生する音源装置と、水中を伝搬する音響信号を受信し
て音源装置の水平面上の方位を検出する第1の受波手段
と、第1の受波手段の受波方位方向を検出する方位検出
器と、第1の受波手段の受信信号と方位検出器の方位検
出信号とから音響信号の到来方向の方位を検出する第1
の処理手段と、ダイバーが装着する表示器付きの水中眼
鏡と、少なくとも第1の処理手段により検出した方位情
報を水中眼鏡内の表示器に表示する第2の処理手段とを
有する構成としたものである。
【0013】本発明では、目標位置からの音響信号の到
来方向の絶対方位を検出してダイバーが装着している水
中眼鏡内の表示器に表示するようにしたため、目標位置
を音響信号による聴覚に頼った感覚的なものでなく、視
覚により目標位置の方位情報をダイバーに示すことがで
きる。
【0014】また、本発明は、水中眼鏡が向いている方
位を検出するジャイロコンパスを有し、第2の処理手段
がジャイロコンパスにより検出された方位情報を水中眼
鏡内の表示器に表示する構成としたため、ダイバーの目
標位置に対する相対位置を水中眼鏡内の表示器に表示す
ることができる。
【0015】更に、本発明は、水中を伝搬する音響信号
を受信して音源装置に対する相対上下位置を検出する第
2の受波手段を有し、第2の処理手段は第2の受波手段
による受信信号に基づき相対上下位置情報を水中眼鏡内
の表示器に表示する構成としたため、目標位置とダイバ
ーとの水中での相対上下位置関係を視覚により確認する
ことができる。
【0016】更に、本発明は、音源装置を、符号化した
音響信号を発生する発振間隔可変の構成とし、水中を伝
搬する音響信号を受信する第3の受波手段と、第3の受
波手段よりの受信信号に基づき符号化された音響信号を
解読する信号解読器を有し、第2の処理手段は信号解読
器の出力情報を表示する構成としたものである。この発
明では、目標位置にある音源装置から任意の情報を視覚
により認識することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になる水中目標位
置検出装置の第1の実施の形態の受信表示装置のブロッ
ク図と音源装置の斜視図を示す。本発明になる水中目標
位置検出装置の第1の実施の形態は、水中において任意
に音響信号を発生させることが可能な図1(B)に示す
音源装置と、音源装置からの音響信号を捉え、音響信号
の到来した方向及び方位を表示し、ダイバーに示すこと
が可能な図1(A)のブロック図に示す受信表示装置と
から構成される。
【0018】音源装置は図1(B)に示すように、高圧
空気を収納するエアタンク9と、エアタンク9内の高圧
空気を減圧して供給するためのファーストステージ8
と、ファーストステージ8に取り付けたエアホース10
と、エアホース10を通過する空気を外部へ噴出するこ
とにより大きな音響信号を発生させるエアホーン11か
ら構成される。この音源装置は、ダイバーが背負った
り、あるいは固定の目標位置に設置される。
【0019】受信表示装置は、図1(A)に示すよう
に、音響信号を受信する方位検出用の受波アレイ1及び
相対上下位置検出用の受波アレイ2と、受波アレイ1及
び2が受波した音響信号(受信信号)を信号処理して音
響信号の到来方向を検出するための信号処理器3と、受
信表示装置全体を管制するための中央処理器4と、受波
アレイ1の方位を検出する方位検出器5と、ダイバーの
水中眼鏡を兼ね、方位及び音響信号の到来方向を示すた
めの水中眼鏡型表示器6と、ダイバーがどの方向を見て
いるか把握するためのジャイロコンパス7とから構成さ
れる。
【0020】次に、本発明の実施の形態の動作について
説明する。
【0021】まず、音源装置の動作について説明する
に、図1(B)のエアタンク9内の高圧空気がファース
トステージ8で減圧される。このファーストステージ8
はダイバーが通常使用するもので、水中で呼吸を行うた
めのレギュレータ等が取り付けられるものである。減圧
された空気はエアホース10を通り、エアホーン11に
届く。エアホーン11はこの空気を外部へ噴出すること
により、大きな音響信号を発生する。エアホーン11に
は図示しないスイッチが取り付けられ、必要なときに任
意に音響信号が発生できるようになっている。
【0022】次に、受信表示装置の動作について図1及
び図2のフローチャートを併せ参照して説明する。受信
表示装置はダイバーの適当な部位、例えば腕に装備され
る。また、ここでは複数のダイバーがそれぞれ音源装置
も装備して一緒に行動し、あるダイバーAの音源装置か
ら音響信号を発生させ、その音響信号をダイバーBの受
信表示装置で受信してダイバーBがダイバーAの位置を
検出する場合を例にとって、受信表示装置の動作につい
て説明する。
【0023】ダイバーAの音源装置から発生された音響
信号は、水中を伝搬してダイバーBが装備する受信表示
装置の受波アレイ1及び受波アレイ2により受波され
る。受波アレイ1及び2はそれぞれ違った目的のために
複数のアレイを組み合わせ用いられる。受波アレイ1の
目的はダイバーAのいる方位の検出であり、そのために
水平方向に方射状に複数個の受波アレイ1を配列し音響
信号を受信する。
【0024】これに対し、受波アレイ2の目的はダイバ
ーAとダイバーBとの相対上下位置関係を知ることであ
る。これは、ダイバーAとダイバーBは図4(A)に示
すように、同一深度にいる場合だけではなく、図4
(B)に示すようにダイバーAがダイバーBよりも浅い
位置にいる場合、あるいは深い位置にいる場合、ダイバ
ーBがダイバーAに水平方向の情報のみを頼りに近づい
ていくと、深度差があるためダイバーAに気付かずに通
り過ぎてしまう場合が考えられるからである。そのた
め、ダイバーAとダイバーBの相対上下位置関係を検出
して、その情報をダイバーBに伝えることが必要とな
る。
【0025】ダイバーBは、この相対上下位置関係情報
に従い、深度調整を行いながらダイバーAに近づいてい
く。この相対上下位置関係を検出するために、受信表示
装置の上部及び下部(例えば腕に装備する場合は腕の上
部と下部)に受波アレイ2は装備される。
【0026】受波アレイ1及び2によりそれぞれ受信さ
れた音響信号は、信号処理器3によって信号処理されて
音源方向が検出される(ステップ101)。水平に放射
状に並べられた受波アレイ1では、音響信号が各受波ア
レイ1に届く時間の差及びその受信信号の位相差より算
出するビームフォーミング処理によって音源装置のある
方向を検出する。また、音源装置と受信表示装置との相
対上下位置関係を知るために配置された受波アレイ2で
受信した音響信号から、上方の受波アレイ2と下方の受
波アレイ2の受信した信号のレベルの差を求め、その結
果よりダイバーAの位置がダイバーBより上か下か同じ
深度か判断する。
【0027】続いて、信号処理器3により検出された検
出信号は、中央処理器4に供給される。ここで、方位検
出器5から中央処理器4へ受波アレイ1がどの方位を向
いているかを示す検出信号が入力されているため(ステ
ップ102)、中央処理器4は受波アレイ1がどの方位
を向いているかを常に把握している。このため、中央処
理器4は音響信号を受信した時のダイバーAに対する音
響信号の到来方向だけでなく、その音響信号の到来方向
の絶対方位を検出する(ステップ103)。
【0028】また、水中眼鏡型表示器6にはジャイロコ
ンパス7が取り付けられており、ダイバーBが見ている
方向の方位を検出している(ステップ104)。中央処
理器4は、これらジャイロコンパス7、信号処理器3、
方位検出器5からの各データ(検出信号)を統合処理
し、受信表示装置全体の管制を行い、その結果として、
ダイバーBが向いている方向に対応した、その瞬間のダ
イバーBの顔(水中眼鏡型表示器6)の向いている方
位、ダイバーBから見たダイバーAの方位情報、ダイバ
ーAとダイバーBとの相対上下位置関係情報等の表示情
報を作成し(ステップ105)、この表示情報を水中眼
鏡型表示器6に出力して表示させる(ステップ10
6)。
【0029】次に、水中眼鏡型表示器6の表示の仕組み
とその表示例について図3と共に説明する。表示の仕組
みについて、図3(B)の表示の仕組例を参照して説明
する。中央処理器4にて統合処理された表示情報データ
は後述の図3(A)表示例に示される形でまとめられ、
映像として投影機17から投射される。
【0030】投影機17から投影された映像は、複数の
レンズが組み合わせてあるレンズ18に入射され、レン
ズ18のレンズ間の距離を調整することにより、映像の
焦点が調節される。この調節機能により、映像はダイバ
ーの目20でちょうど焦点が合うように調節される。レ
ンズ18を通ってきた映像は、ガラス19にて反射し
て、接眼レンズ23を通りダイバーBの目20に図3
(A)に示すような表示画像として伝達される。
【0031】また、水中の景色は水中眼鏡レンズ部12
を通り、ガラス19を通り抜け、接眼レンズ23を通り
ダイバーBの目20に伝達される。そして、投影機17
から投射された映像と、水中の景色は重畳されダイバー
Bに伝達される。投影機17、レンズ18、ガラス19
は曇り易いため、水中眼鏡レンズ部12と接眼レンズ2
3の間は、密閉されており、内部で曇りが発生しないよ
うになっている。
【0032】次に、水中眼鏡型表示器6の表示例につい
て図3(A)と共に説明する。水中眼鏡型表示器6に
は、目標方向表示シンボル13が表示器6の中央に設け
られた横一本線の方位目盛表示16上に表示されると共
に、その中央上部と下部のそれぞれに方位表示14及び
15がされた構成である。
【0033】ここで、水中眼鏡型表示器6の中央上部位
置の方位表示14は、ダイバーBの顔(水中眼鏡表示器
6)が向いている方向を表示する。このダイバーBの向
いている方向の方位表示14は、16分割方位をアルフ
ァベット1〜3文字で表したもの及び真北を0度、真東
を90度、真南を180度、真西を270度とした数字
(0〜359)による度数表示で表したものの二種類の
方位での表示である。図3(A)の表示例は、「NE4
5」であるから、北東の方角・方位45度の方向を今ダ
イバーBが向いていることを示している。
【0034】また、水中眼鏡型表示器6の中央下部位置
の方位表示15は、目標方位(ここでは、ダイバーAの
いる方位)を表示する。この目標方位表示15は絶対方
位表示であり、方位表示14と同様に二種類の方位表示
である。従って、図3(A)の表示例は、「NW31
5」であるから、目標のダイバーAが北西の方角・方位
315度にいることを示している。
【0035】また、目標方向表示シンボル13は、方位
目盛表示16のどこの位置に表示されているかにより、
ダイバーBの見ている正面方向を基準として、目標方向
(ここではダイバーAのいる方向)を指し示すものであ
る。すなわち、方位目盛表示16の中心線が交わった中
央の目盛位置28に目標方向表示シンボル13がある時
には、ダイバーAが真正面の方向にいることを示してい
る。
【0036】目標方向表示シンボル13が方位目盛表示
16の目盛位置24の位置にあるときには、中央の目盛
位置28を基準(0度)として時計回りに90度の方
向、すなわち基準(目盛位置28)の方位を真北とする
と真東の方向にダイバーAがいることを示している。ま
た、反対に目標方向表示シンボル13が方位目盛表示1
6の目盛位置26にある場合には、中央の目盛位置28
を基準(0度)として反時計回りに90度の方向、すな
わち基準(中央の目盛位置28)の方位を真北とすると
真西の方向にダイバーAがいることを示している。
【0037】更に、方位目盛表示16の右端の目盛位置
25に目標方向表示シンボル13がある時は、中央の目
盛位置28を基準(0度)にして時計回りに170度の
方向にダイバーAがいることを示している。また、反対
に方位目盛表示16の左端の目盛位置27に目標方向表
示シンボル13がある時には、中央の目盛位置28を基
準(0度)にして反時計回りに170度の方向にダイバ
ーAがいることを示している。中央の目盛位置28を基
準方位0度として時計回りに171度〜189度の方向
にダイバーAがいるときには、目標方向表示シンボル1
3は目盛位置25と目盛位置27の位置にそれぞれ点滅
表示され、後方にダイバーAがいることがわかる。
【0038】図3(A)の表示例では目標方向表示シン
ボル13は、方位目盛表示16の目盛位置26にあるの
で、目標のダイバーAはダイバーBが向いている方向よ
り、半時計回りで90度の方向にいることになる。すな
わち、ダイバーBは、今北東の方角・45度の方向を向
いているので、ダイバーAはそれより半時計まわりに9
0度向いた方角であるから、北西の方角・315度の方
向にいることを示している。
【0039】また、目標方向表示シンボル13のシンボ
ルマークの三角形の頂点の向きは、目標のダイバーAと
ダイバーBの相対上下位置関係を示しており、三角形の
頂点が上を向いているときはダイバーAがダイバーBよ
りも浅い深度におり、三角形の頂点が下を向いていると
きは、ダイバーAがダイバーBよりも深い深度にいるこ
とを示し、更にダイバーAとダイバーBの深度が同じで
あればシンボルマークは円形に変化する。図3(A)の
表示例では目標方向表示シンボル13のシンボルマーク
の三角形の頂点が上を向いているので、ダイバーAはダ
イバーBと比較して浅い深度にいることを示している。
【0040】水中眼鏡内に表示されているこれらの表示
情報に基づき、ダイバーBは目標方向表示シンボル13
が中央の目盛位置28の位置にくるように真っ直ぐに進
み、さらに深度がダイバーAと同じになる(目標方向表
示シンボル13のシンボルマークが円形になる)ように
自分の深度位置を調整することにより、容易にダイバー
Aのところへ到達することができる。このとき、ダイバ
ーAが音響信号を何度も発生させることにより、その都
度各データが更新され、ダイバーBはより正確にダイバ
ーAへ向かうことが可能となる。
【0041】このように、この実施の形態では、目標と
なるダイバーAの位置を検出するのに、ダイバーBの聴
覚に頼るのではなく、水中眼鏡内に設けられた水中眼鏡
型表示器6の表示を見るダイバーBの視覚に頼るように
したため、目標位置の検出が容易であり、しかも水中眼
鏡内に表示するようにしているため、例えば台風や嵐の
後の海や底の泥が巻き上げられた湖沼などの、自分の手
さえも見ることができない視界が極端に悪い水中におい
ても、ダイバーBが必要とするナビゲーション情報を確
実に得ることができ、ダイバーBによる捜索活動が可能
になる。
【0042】また、この実施の形態によれば、複数のダ
イバーが一緒に行動する場合、ダイバー各自が音源装置
及び受信表示装置を合わせて持てば、お互いに相手のい
る方向が把握することが可能となり、離ればなれになっ
ても再度集合することが可能である。
【0043】更に、音源装置はダイバーが装備する場合
に限定されるものではなく、例えば初めて潜るダイビン
グポイントでは、エントリー場所やポイントとなる場所
に、予め定期的に音響信号を発生させる音源装置を設置
しておき、受信表示装置を装備したダイバーが音源装置
からの音響信号を頼りに進むようにするようにした場合
は、ダイバーが全く知らないダイビングポイントであっ
ても、正確にポイントをまわり、さらにエントリーした
場所に戻ることが容易に可能となる。
【0044】次に、本発明の第2の実施の形態について
図5を参照して説明する。この第2の実施の形態の構成
は、自由に発振間隔が変えられ符号化した音響信号を発
生させることが可能な音源装置と、この音源装置からの
音響信号を捉え、音響信号の到来方向及び方位を表示
し、ダイバーに示すこと及びその信号が特定の符号であ
る場合その信号を解読し表示することによりダイバーに
伝えることが可能な受信表示装置により構成される。
【0045】図5はこの本発明になる目標検出装置の第
2の実施の形態における受信表示装置のブロック図を示
す。同図中、図1(A)と同一構成部分には同一符号を
付してある。図5において、受信表示装置は、音響信号
を受信する受波アレイ1及び受波アレイ2と、受波した
音響信号を信号処理し音響信号の到来方向を検出するた
めの信号処理器3と、受信表示装置全体を管制する中央
処理器4と、受波アレイ1の方位を検出する方位検出器
5と、ダイバーの水中眼鏡を兼ね、方位及び音響信号の
到来方向を示すための水中眼鏡型表示器6と、ダイバー
がどの方向を見ているか把握するためのジャイロコンパ
ス7と、符号化された音響信号を受信するための受波ア
レイ31と、符号化された音響信号を解読するための信
号解読器32とから構成される。
【0046】次に、この実施の形態の動作について説明
する。音源方向及び方位を示し、ダイバーを音源装置ま
で導く動作については、第1の実施の形態で示した動作
と同一であるので、その説明は省略する。第2の実施の
形態の特徴である、符号化された音響信号によるメッセ
ージを受信し、その内容をダイバーに対し表示すること
により伝える動作について説明する。
【0047】音源装置から符号化された音響信号が発信
される。送信された音響信号は受波アレイ31により受
信された後、信号解読器32に供給され、ここで発振間
隔の変化により表される符号からダイバーが理解できる
情報へと変換解読(復調)される。その解読情報は中央
処理器4に供給され、ここで、ジャイロコンパス7、信
号処理器3、方位検出器5からの各データ(検出信号)
と共に統合処理され、ダイバーの顔(水中眼鏡型表示器
6)の向いている方位、ダイバーから見た目標方位情
報、目標位置とダイバーとの相対上下位置関係情報等の
表示情報に変換されて水中眼鏡型表示器6に表示され
る。この表示をダイバーが見ることによりメッセージ等
が伝わる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
目標位置からの音響信号の到来方向の絶対方位を検出し
てダイバーが装着している水中眼鏡内の表示器に表示す
ることにより、目標位置を音響信号による聴覚に頼った
感覚的なものでなく、視覚により目標位置の方位情報を
ダイバーに示すようにしたため、自分の手さえも見えな
いような最悪の水中視界であっても、ダイバーにとって
必要なバディ又は他のダイバー達の位置に関する情報を
得ることができ、よって、複数のダイバーが離れ離れに
ならずに一緒に行動することができ、より安全にダイビ
ングすることができる。
【0049】また、本発明によれば、水中眼鏡が向いて
いる方位を検出するジャイロコンパスにより検出された
方位情報を水中眼鏡内の表示器に表示する構成とするこ
とで、ダイバーの目標位置に対する相対位置を水中眼鏡
内の表示器に表示するようにしたため、水中視界が悪い
状況にあっても、正確にダイバーの目標位置に対する相
対位置関係を識別することができ、目標位置に対して正
確に進むことができる。
【0050】更に、本発明によれば、相対上下位置情報
を水中眼鏡内の表示器に表示する構成とすることによ
り、目標位置とダイバーとの水中での相対上下位置関係
を視覚により確認することができるようにしたため、目
標位置が他のダイバーなどのように移動する場合に深度
差があるために目標位置を気付かずに通り過ぎてしまう
という現象を防止でき、また、目標位置との深度差を検
出できるため、初めて潜るダイビングポイント等の全く
知らない場所でも、エントリー場所やポイントとなる場
所に、予め定期的に音響信号を発生させる音源装置を設
置しておくことにより、ガイドのダイバーに頼ることな
く、正確にポイントを回ってエントリー場所に戻ってく
ることができる。
【0051】更に、本発明によれば、音源装置を、符号
化した音響信号を発生する発振間隔可変の構成とし、目
標位置にある音源装置から任意の情報を視覚により認識
することができるため、目標位置情報だけでなく、ダイ
バーに対して任意のメッセージ情報を伝送することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における受信表示装
置のブロック図及び音源装置の斜視図である。
【図2】図1の受信表示装置の動作説明用フローチャー
トである。
【図3】水中眼鏡型表示器の表示例と構成の一例を示す
図である。
【図4】二人のダイバー間の深度差を説明する図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態における受信表示装
置のブロック図である。
【図6】従来装置の一例の構成図である。
【符号の説明】
1 方位検出用受波アレイ 2 相対上下位置検出用受波アレイ 3 信号処理器 4 中央処理器 5 方位検出器 6 水中眼鏡型表示器 7 ジャイロコンパス 8 ファーストステージ 9 エアタンク 10 エアホース 11 エアホーン 12 水中眼鏡レンズ部 13 目標方向表示シンボル 14 ダイバーが見ている方向の方位表示 15 目標方位表示 16 方位目盛表示 17 投影機 18 レンズ 19 ガラス 20 ダイバーの目 23 接眼レンズ 31 受波アレイ 32 信号解読器 A、B ダイバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中の目標位置にあって任意に音響信号
    を発生する音源装置と、 水中を伝搬する前記音響信号を受信して前記音源装置の
    水平面上の方位を検出する第1の受波手段と、 前記第1の受波手段の受波方位方向を検出する方位検出
    器と、 前記第1の受波手段の受信信号と前記方位検出器の方位
    検出信号とから前記音響信号の到来方向の方位を検出す
    る第1の処理手段と、 ダイバーが装着する表示器付きの水中眼鏡と、 少なくとも前記第1の処理手段により検出した方位情報
    を前記水中眼鏡内の表示器に表示する第2の処理手段と
    を有することを特徴とする水中目標位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記水中眼鏡が向いている方位を検出す
    るジャイロコンパスを有し、前記第2の処理手段は該ジ
    ャイロコンパスにより検出された方位情報を前記水中眼
    鏡内の表示器に表示することを特徴とする請求項1記載
    の水中目標位置検出装置。
  3. 【請求項3】 水中を伝搬する前記音響信号を受信して
    前記音源装置に対する相対上下位置を検出する第2の受
    波手段を有し、前記第2の処理手段は該第2の受波手段
    による受信信号に基づき相対上下位置情報を前記水中眼
    鏡内の表示器に表示することを特徴とする請求項1又は
    2記載の水中目標位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記音源装置は、符号化した音響信号を
    発生する発振間隔可変の構成であり、水中を伝搬する前
    記音響信号を受信する第3の受波手段と、該第3の受波
    手段よりの受信信号に基づき符号化された音響信号を解
    読する信号解読器を有し、前記第2の処理手段は該信号
    解読器の出力情報を表示することを特徴とする請求項1
    又は2記載の水中目標位置検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104407320A (zh) * 2014-11-25 2015-03-11 浙江海洋学院 一种水下检测周围物块方向角的控制装置
CN113176533A (zh) * 2021-04-28 2021-07-27 中国电子科技集团公司第三十六研究所 水声通信信号的测向方法、装置及电子设备

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CN104407320A (zh) * 2014-11-25 2015-03-11 浙江海洋学院 一种水下检测周围物块方向角的控制装置
CN113176533A (zh) * 2021-04-28 2021-07-27 中国电子科技集团公司第三十六研究所 水声通信信号的测向方法、装置及电子设备
CN113176533B (zh) * 2021-04-28 2023-11-24 中国电子科技集团公司第三十六研究所 水声通信信号的测向方法、装置及电子设备

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