JPH09292051A - 自己保持型ガス遮断弁 - Google Patents

自己保持型ガス遮断弁

Info

Publication number
JPH09292051A
JPH09292051A JP10209296A JP10209296A JPH09292051A JP H09292051 A JPH09292051 A JP H09292051A JP 10209296 A JP10209296 A JP 10209296A JP 10209296 A JP10209296 A JP 10209296A JP H09292051 A JPH09292051 A JP H09292051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main valve
valve seat
main
coil
plunger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10209296A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumitsu Nukui
一光 温井
Isao Kaneko
功 金子
Mitsuhiro Nakamura
充博 中村
Soubun Satou
左右文 佐藤
Kazuya Fujisawa
和也 藤澤
Noritomo Satou
憲知 佐藤
Kotaro Soma
小太郎 相馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd, Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP10209296A priority Critical patent/JPH09292051A/ja
Publication of JPH09292051A publication Critical patent/JPH09292051A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度な製造工程および製造環境をクリーンに
する設備が不要な装置を提供する。 【解決手段】内腔17をガス通路とする主弁座1と、こ
の主弁座1と接離可能な主弁ゴム21を備えた可動弁2
0と、この可動弁20と一体のプランジャ6と、このプ
ランジャ6を電磁駆動させるコイル9と、このコイル9
を励磁する電気回路とにより構成され、コイル励磁によ
って可動弁20の主弁ゴム21が主弁座1と接離しガス
通路が開閉されるものにおいて、コイル9を励磁するこ
とによってプランジャ6が反主弁座1側に駆動され、可
動弁20が主圧縮ばね5によって主弁座1側に常時付勢
されるとともにカム溝23を備え、一方端がL字状に形
成され他方端が固定されたフック24の一方端がカム溝
23に嵌合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガスメータに内
蔵され、電子回路からの信号を受けてガス通路を遮断
(開弁)・復帰(閉弁)する自己保持型ガス遮断弁に関
する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の自己保持型ガス遮断弁の
構成を示す断面図である。可動弁2は、主弁ゴム3と主
弁体4より構成され、主弁座1は、円筒状に形成され内
部にガス通路となる内腔17を備えている。主弁ゴム3
は主弁座1の下端面と対向するように配されるとともに
主弁体4とプランジャ6とに保持されている。プランジ
ャ6は、非磁性のガイドパイプ10の内部に嵌められ上
下方向に移動可能である。プランジャ6の下部にはポー
ルピース13が配され、さらに、ポールピース13の下
部には永久磁石14が配されている。永久磁石14は、
サブヨーク43と第二ヨーク8とにより支持され、ま
た、プランジャ6は、第一ヨーク7により支持されてい
る。ガイドパイプ10の外周には巻枠15に巻かれたコ
イル9が配され、第一ヨーク7と主弁体4との間には、
主圧縮ばね5が介装され可動弁2が常時上方へ付勢され
ている。ガイドパイプ10と第一ヨーク7との間にはパ
ッキング材11が、また、ガイドパイプ10とポールピ
ース13との間にはパッキング材12がそれぞれ嵌めら
れ、可動弁2と主弁座1との間のガスがコイル9側へ来
るのを遮断している。
【0003】図9は、自己保持型ガス遮断弁が開成され
ている状態の図である。永久磁石14がポールピース1
3を介してプランジャ6を常時下方へ吸引し、主圧縮ば
ね5の付勢力を弱めている。そのために、主弁座1と可
動弁2との間に隙間18が形成されている。ガスが可動
弁2の外周から隙間18を介して内腔17へと矢印16
のように流通可能であり、ガスは内腔17を通って図示
されていない上部の配管側へ抜ける。図9において、コ
イル9は図示されていない電気回路に接続されている。
その電気回路によってコイル9を励磁すると、プランジ
ャ6と第一ヨーク7と第二ヨーク8とサブヨーク43と
ポールピース13と永久磁石14とが作る磁気回路によ
って、永久磁石14の磁気吸着力が弱められる。それに
よって、主圧縮ばね5の付勢力の方が勝り、プランジャ
6が上方へ移動し装置が閉成される。
【0004】図10は、図9の装置が閉成されている状
態を示す断面図である。プランジャ6が上方へ移動する
ことによって、主弁ゴム3が主弁座1の下端面に接し、
ガス通路が遮断されている。図10において、コイル9
の励磁を止めると、再び永久磁石13の磁気吸着力の方
が主圧縮ばね5の付勢力より勝るので図9の構成に戻
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の装置は、永久磁石14の磁気吸着力を安
定に保つのに製造に手間がかかると言う問題があった。
すなわち、図9において、プランジャ6とポールピース
13との間の吸着力面は高精度に製作して置かないと規
定の磁気吸着力を安定的に得ることができない。また、
製造中にプランジャ6とポールピース13との間に塵埃
が入ったままになると、規定の磁気吸着力が得られない
ので、製造環境も常時クリーンに保つ必要があった。そ
のために、製作コスト、設備コストが嵩み製品コストの
上昇を招いていた。
【0006】この発明の目的は、高精度な製造工程およ
び製造環境をクリーンにする設備が不要な装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、内腔をガス通路とする主弁座
と、この主弁座と接離可能な主弁ゴムを備えた可動弁
と、この可動弁と一体のプランジャと、このプランジャ
を電磁駆動させるコイルと、このコイルを励磁する電気
回路とにより構成され、コイル励磁によって可動弁の主
弁ゴムが主弁座と接離しガス通路が開閉される自己保持
型ガス遮断弁において、コイルを励磁することによって
プランジャが主弁座側に駆動され、可動弁が主圧縮ばね
によって主弁座側に常時付勢されるとともにカム溝を備
え、一方端がL字状に形成され他方端が固定されたフッ
クの一方端がカム溝に嵌合され、カム溝は、長さ方向が
可動弁の駆動方向に伸びるように形成された直線部分
と、この直線部分の主弁座側でY字状に二つに分岐され
た分岐部分と、この分岐部分の主弁座側を繋ぐとともに
V字状に折れ曲がったV字部分とにより構成され、V字
部分の谷側は反主弁座側に形成され、分岐部分の両側の
溝底面およびとV字部分の谷を境にした両側の溝底面に
それぞれ段差部が形成され、この段差部は頂点を境にし
て一方は底面を次第に浅くする盛り上がり面と他方は頂
点から段状に元の底面の深さに戻る段差面とにより形成
され、フックの一方端がカム溝の分岐部分とV字部分と
に沿って一方向に周回した場合、常にフックの一方端が
段差部の盛り上がり面を登った後に段差面から落ちるよ
うに段差部が形成されてなり、フックの一方端がカム溝
のV字部分の谷に位置しているときに所定時間コイル励
磁されることによって可動弁が主弁座と接し、フックの
一方端がカム溝の直線部分に位置しているときに所定時
間コイル励磁されることによって可動弁が主弁座から離
れてなるものとするとよい。フックの一方端がカム溝の
V字部分の谷に位置しているときには主圧縮ばねが圧縮
されたままになっているので、可動弁の主弁ゴムが主弁
座から離れ、装置が開成状態になっている。この開成状
態において、コイルを所定時間励磁すると、その励磁時
間だけプランジャが反主弁座側へ吸引されるので、フッ
クの一方端がカム溝内のV字部分の段差部を乗り越え
る。所定時間を過ぎると、コイルの励磁が解けるので主
圧縮ばねがプランジャを主弁座側へ引っ張る。それによ
って、フックの一方端がカム溝内の分岐部分を段差部を
乗り越え直線部分へ移る。それによって、可動弁の主弁
ゴムが主弁座に接し、装置が閉成状態になる。この閉成
状態において、コイルを再び所定時間励磁すると、その
励磁時間だけプランジャが反主弁座側へ吸引されるの
で、フックの一方端がカム溝内の分岐部分の段差部を乗
り越える。所定時間を過ぎると、コイルの励磁が解ける
ので主圧縮ばねがプランジャを主弁座側へ引っ張る。そ
れによって、フックの一方端がカム溝内のV字部分の段
差部を乗り越えV字部分の谷に戻り、可動弁の主弁ゴム
が主弁座にから離れ、装置が開成状態になる。段差部は
頂点を境にして一方は底面を次第に浅くする盛り上がり
面と他方は頂点から段差状に元の底面の深さに戻る段差
面とにより形成され、フックの一方端がカム溝の分岐部
分とV字部分とに沿って一方向に周回した場合、常にフ
ックの一方端が段差部の盛り上がり面を登った後に段差
面から落ちるように段差部が形成されているので、フッ
クの一方端が逆方向に戻ろうとすると段差面で引っ掛か
り、フックの一方端は、分岐部分とV字部分とに沿って
必ず一方向に周回する。したがって、上述のように、コ
イルを電気回路によってパルス的に励磁する度に装置が
開閉を交互に繰り返すようになる。従来の装置のように
常時永久磁石による磁気回路の形成が不要になり、開閉
の度にをコイルを励磁すればよいので、その度にコイル
に充分な励磁エネルギーを供給してやれば、装置の製造
において高精度な製造工程や製造環境をクリーンにする
設備が不要になる。
【0008】また、かかる構成において、可動弁が主弁
体と副弁体とにより構成され、主弁体は主弁座と接離可
能な主弁ゴムを備えるとともに反主弁座側に副弁座が設
けられ主圧縮ばねによって主弁座側に常時付勢され、副
弁体はプランジャと一体に構成されるとともに、副弁座
と接離可能な副弁ゴムおよび溝カム溝を備え、プランジ
ャの主弁座側先端に可動弁の貫通穴を貫通する突出棒が
取り付けられ、突出棒の主弁座側と主弁体との間に副圧
縮ばねが介装されてなるなるものとしてもよい。装置が
閉成状態において主弁座の内腔のガス圧力が可動弁の反
主弁座側のガス圧力より低い場合、主弁ゴムが主弁座側
へ引っ張られて装置を開成させるためにコイルの励磁に
必要なエネルギーを大きくせねばならないことがあっ
た。この構成によって、装置が閉成状態においてコイル
を励磁すれば、プランジャと一体の副弁体がまず副圧縮
ばねを圧縮して反主弁座側へ移動する。このプランジャ
の移動は、主弁座の内腔側の圧力には関係ない。副弁座
と副弁ゴムとが離れるので、貫通穴を介してガスが可動
弁の反主弁座側から主弁座内腔側へ流れ、主弁座内腔の
ガス圧力が上昇する。それによって、主弁ゴムが主弁座
側へ引っ張られる力が緩和され、コイルの励磁に必要な
エネルギーを大きくする必要がなくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施例に基づい
て説明する。図1は、この発明の実施例にかかる自己保
持型ガス遮断弁の構成を示す断面図である。内腔17を
ガス通路とする円筒状の主弁座1の下端面に対向して可
動弁20が配されている。可動弁20は主弁体22に主
弁ゴム21が嵌め込まれるとともに、プランジャ6と一
体になっている。プランジャ6は、非磁性のガイドパイ
プ10の内部に嵌められ上下方向に移動可能である。ま
た、プランジャ6の下部にはポールピース13が配され
ている。ガイドパイプ10の外周には巻枠15に巻かれ
たコイル9が配され、第一ヨーク7に固定されたばね受
け25と主弁体22との間には、主圧縮ばね5が介装さ
れ可動弁20が常時上方へ付勢されている。ガイドパイ
プ10と第一ヨーク7との間にはパッキング材11が、
また、ガイドパイプ10とポールピース13との間には
パッキング材12がそれぞれ嵌められ、可動弁20と主
弁座1との間のガスがコイル9側へ来るのを遮断してい
る。主弁体22には、後で詳述されるカム溝23が形成
され、このカム溝23にフック24の一方端が引っ掛け
られてある。フック24の他方端は、ばね受け25に固
定されている。
【0010】図1は、自己保持型ガス遮断弁が開成され
ている状態の図である。フック24が主圧縮ばね5が伸
びるのを抑え、主弁座1と可動弁20との間に隙間18
が形成されている。ガスが可動弁20の外周から隙間1
8を介して内腔17へと矢印16のように流通可能であ
り、ガスは内腔17を通って図示されていない配管側へ
抜ける。図1において、コイル9は図示されていない電
気回路に接続されている。その電気回路によってコイル
9を励磁すると、プランジャ6と第一ヨーク7と第二ヨ
ーク8とポールピース13とが作る磁気回路によって、
プランジャ6が一旦下方へ移動する。それによって、後
述されるように、フック24の上部側の一方端がカム溝
23内を移動し、装置が閉成される。
【0011】図2は、図1の装置が閉成されている状態
を示す断面図である。フック24の上部側の一方端がカ
ム溝23内を動き、カム溝23の下部側へ移動すること
によって、主圧縮ばね5が伸びる。それによって、主弁
ゴム21が主弁座1の下端面に接し、ガス通路が遮断さ
れている。図2において、コイル9を再び励磁すると、
フック24の上部側の一方端がカム溝23内を動き、カ
ム溝23の上部側へ移動することによって装置が開成さ
れ、図1の構成に戻る。
【0012】図3は、図1の装置におけるカム溝および
フック構成を示す図であり、(A)は断面図、(B)は
図3の(A)におけるA矢視図である。図3の(A)
は、図1のフック24周りの拡大図である。フック24
の両端部がL字状に形成され、その両端部が前述のよう
に主弁体22のカム溝23およびばね受け25にそれぞ
れ引っ掛けられている。図3の(B)では、カム溝23
が長さ方向を主弁体22の駆動方向(図の上下方向)に
伸ばすように形成した直線部分28と、この直線部分の
上部側でY字状に二つに分岐した分岐部分27と、この
分岐部分27の上部側を繋ぐとともにV字状に折れ曲げ
たV字部分26とにより構成されている。フック24の
下端部は固定されているが、フック24の上端部はカム
溝23内に沿って後述のように移動する。
【0013】図4は、図3のカム溝の構成を示す要部拡
大図であり、(A)は側面図、(B)は図4の(A)に
おける矢印30部分の断面図である。図4の(A)にお
いて、分岐部分27の両側にそれぞれ段差部29Aが、
V字部分26の谷を境にして両側にそれぞれ段差部29
Bが形成されている。段差部29A,29Bは、図4の
(A)においては太線で示され、矢印30部分の断面図
は全て同じ形状であり、図4の(B)のようになる。ま
た、図4の(B)の右方向が、図4の(A)矢印30方
向に一致している。すなわち、段差部29A,29B
は、頂点を境にして一方(図の左側)はカム溝24の底
面を次第に浅くする盛り上がり面31と他方(図の右
側)は頂点から段差状に元の底面の深さに戻る段差面3
2とにより形成されている。フックの上端をカム溝の分
岐部分27とV字部分26とに沿って一方向(図では、
時計方向)に周回した場合、常にフックの一方端が盛り
上がり面31を登った後に段差面32から落ちるように
段差部29A,29Bが形成されている。フックの上端
が段差面32に当たるので、フックの上端がカム溝の中
を反時計方向には決して周回しないようになっている。
【0014】図5は、図3のフックがカム溝内を移動す
る経過を示す側面図であり、それぞれ(A)は装置が開
成状態の場合、(B)は装置が開成から閉成へ移る途中
の状態の場合、(C)は装置が閉成状態の場合、(D)
は装置が閉成から開成へ移る途中の状態の場合の側面図
である。 図5の(A)では、フック24の上端がV字
部分26の谷に位置しており、図1の状態と一致する。
主圧縮ばねが常時V字部分26を上方へ付勢させている
ので、フック24の上端はV字部分26の谷の位置に止
まっている。この状態でコイル励磁されると、V字部分
26が下方へ移動するのでフック24の上端が段差29
Bを乗り越えて右側の分岐部分27へ移り、一旦、図5
の(B)の状態になる。そのときに、コイル励磁が消去
されると、分岐部分27が主圧縮ばねによって上方へ移
動するので、フック24の上端が段差29Aを乗り越え
て直線部分28へ移る。その状態が図5の(C)であ
り、図2の状態と一致する。主圧縮ばねが常時分岐部分
27上方へ付勢させているが、フック24の上端は直線
部分28内において、主弁座1に主弁ゴム21が当たっ
たときの位置で止まる。この状態で再びコイル励磁され
ると、分岐部分27が下方へ移動するのでフック24の
上端が左側の分岐部分27を経由するとともに段差29
Aを乗り越え、一旦、図5の(D)の状態になる。その
ときに、コイル励磁が消去されると、V字部分26が主
圧縮ばねによって上方へ移動するので、フック24の上
端がV字部分26の谷の位置に移動し、図5の(A)の
状態に戻る。以下、所定時間のコイル励磁を繰り返す度
に、図5の(C)の状態、図5の(A)の状態に切り替
わり、装置が開閉される。所定時間とは、フック24の
上端を図5の(A)から(B)の状態へ、または図5の
(C)から(D)の状態へ移す時間であり、内蔵の電気
回路からエネルギーがパルス的に供給される。上述のよ
うに、コイルをパルス的に励磁する度に装置が開閉を交
互に繰り返すようになる。そのために、従来の装置のよ
うに常時永久磁石による磁気回路の形成が不要になる。
開閉の度にコイルを励磁すればよいので、その度にコイ
ルに充分な励磁エネルギーを供給してやれば、装置の製
造において高精度な製造工程や製造環境をクリーンにす
る設備が不要になる。
【0015】なお、図4の(B)において、盛り上がり
面31は、直線的に盛り上がる斜面になっているが、盛
り上がり面は湾曲面であってもよい。フックが矢印30
方向から来た場合に、そのフックがスムーズに盛り上が
り面を登ることができればよい。また、図4の(B)の
段差面32も底面に直角な面になっているが、段差面は
階段状であってもよく、段差と言う障害物によってフッ
クが反矢印30方向から来た場合に、その段差面をフッ
クが登れないようになっていればよい。
【0016】図6は、この発明の異なる実施例にかかる
自己保持型ガス遮断弁の構成を示す断面図である。可動
弁35が主弁体33と副弁体34により構成され、主弁
体33は主弁座1と接離可能な主弁ゴム21を備えると
ともに反主弁座1側に副弁座39が設けられ主圧縮ばね
5によって主弁座1側に常時付勢されている。副弁体3
4はプランジャ6と一体に構成されるとともに、カム溝
23および副弁座39と接離可能な副弁ゴム40を備
え、プランジャ6の主弁座1側先端に可動弁35の貫通
穴42を貫通する突出棒6Aが取り付けられ、突出棒6
Aの主弁座1側と主弁体33との間に副圧縮ばね36が
介装されている。図6のその他の構成は、図1と同じで
ある。図6は装置が開成されている状態を示し、ガスが
可動弁35の外周から隙間18を介して内腔17へと矢
印16のように流通可能である。
【0017】図7は、図6の装置が閉成されている状態
を示す断面図である。可動弁35の主弁ゴム21が主弁
座1の下端面に接し、ガス通路が遮断されている。図8
は、図7の装置を開成させる初期の状態を示す断面図で
ある。主弁座1の内腔17のガス圧力が可動弁35の反
主弁座1側のガス圧力より低い場合、コイル9を励磁し
ても、主弁ゴム21が主弁座1側へ引っ張られてなかな
か主弁ゴム21が主弁座1から離れないので、プランジ
ャ6と一体の副弁体34がまず副圧縮ばね36を圧縮し
て反主弁座1側へ移動する。それによって、副弁座39
と副弁ゴム40とが離れるので、ガスが矢印43のよう
に主弁体33の反主弁座1側から貫通穴42を介して主
弁座1の内腔17側へ流れ、内腔17のガス圧力が上昇
する。それによって、主弁ゴム21が主弁座1側へ引っ
張られる力が緩和される。図2の装置においては、閉成
状態において内腔17のガス圧力が可動弁20の反主弁
座1側のガス圧力より低い場合、主弁ゴム21が主弁座
1側へ引っ張られるので、それを開成させるためにコイ
ル9の励磁に必要なエネルギーが大きくなっていた。図
8の装置では、プランジャ6の移動は、主弁座1の内腔
17の圧力には関係ないので、コイル9の励磁に必要な
エネルギーを大きくする必要がなくなる。それによっ
て、コイル9を小さくすることができ、装置が縮小され
る。
【0018】
【発明の効果】この発明は前述のように、コイルを励磁
することによってプランジャが反主弁座側に駆動され、
可動弁が主圧縮ばねによって主弁座側に常時付勢される
とともにカム溝を備え、一方端がL字状に形成され他方
端が固定されたフックの一方端がカム溝に嵌合される。
これによって、装置の製造において高精度な製造工程や
製造環境をクリーンにする設備が不要になり、装置のコ
ストおよび設備のコストを低減させることができる。
【0019】また、かかる構成において、可動弁が主弁
体と副弁体とにより構成され、主弁体は主弁座と接離可
能な主弁ゴムを備えるとともに反主弁座側に副弁座が設
けられ主圧縮ばねによって主弁座側に常時付勢され、副
弁体はプランジャと一体に構成されるとともに、副弁座
と接離可能な副弁ゴムおよびカム溝を備え、プランジャ
の主弁座側先端に可動弁の貫通穴を貫通する突出棒が取
り付けられ、突出棒の主弁座側と主弁体との間に副圧縮
ばねが介装される。それによって、コイルを小さくする
ことができ、装置の縮小化がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる自己保持型ガス遮断
弁の構成を示す断面図
【図2】図1の装置が閉成されている状態を示す断面図
【図3】図1の装置におけるカム溝およびフック構成を
示す図であり、(A)は断面図、(B)は図3の(A)
におけるA矢視図
【図4】図3のカム溝の構成を示す要部拡大図であり、
(A)は側面図、(B)は図4の(A)における矢印3
0部分の断面図
【図5】図3のフックがカム溝内を移動する経過を示す
側面図であり、それぞれ(A)は装置が開成状態の場
合、(B)は装置が開成から閉成へ移る途中の状態の場
合、(C)は装置が閉成状態の場合、(D)は装置が閉
成から開成へ移る途中の状態の場合の側面図
【図6】この発明の異なる実施例にかかる自己保持型ガ
ス遮断弁の構成を示す断面図
【図7】図6の装置が閉成されている状態を示す断面図
【図8】図7の装置を開成させる初期の状態を示す断面
【図9】従来の自己保持型ガス遮断弁の構成を示す断面
【図10】図9の装置が閉成されている状態を示す断面
【符号の説明】 1:主弁座、39:副弁座、2,35:可動弁、21:
主弁ゴム、40:副弁ゴム、22,33:主弁体、3
4:副弁体、5:主圧縮ばね、36:副圧縮ばね、2
3:カム溝、24:フック、6:プランジャ、6A:突
出棒、9:コイル、17:内腔、26:V字部分、2
7:分岐部分、28:直線部分、29A,29B:段差
部、31:盛り上がり面、32:段差面、42:貫通穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 左右文 神奈川県川崎市高津区梶ヶ谷2−11−2 (72)発明者 藤澤 和也 東京都目黒区中目黒4−13−21 A−408 (72)発明者 佐藤 憲知 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 相馬 小太郎 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内腔をガス通路とする主弁座と、この主弁
    座と接離可能な主弁ゴムを備えた可動弁と、この可動弁
    と一体のプランジャと、このプランジャを支持し、ガス
    通路側にフランジ部を有するヨークと、このプランジャ
    を電磁駆動させるコイルと、このコイルを励磁する電気
    回路とにより構成され、コイル励磁によって可動弁の主
    弁ゴムが主弁座と接離しガス通路が開閉される自己保持
    型ガス遮断弁において、前記可動弁とヨークとの間に介
    挿され、前記可動弁を主弁座側に常時付勢させる主圧縮
    ばねと、一方端が前記ヨーク側で保持されたフックと、
    前記可動弁に設けられ、前記フックの他方端が摺接する
    カム溝とから構成されるラッチ機構を備え、該ラッチ機
    構はコイルを励磁することによって主弁ゴムが主弁座か
    ら離れた開弁状態を機械的に保持することを特徴とする
    自己保持型ガス遮断弁。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の自己保持型ガス遮断弁に
    おいて、可動弁が主弁体と副弁体とにより構成され、主
    弁体は主弁座と接離可能な主弁ゴムを備えるとともに反
    主弁座側に副弁座が設けられ主圧縮ばねによって主弁座
    側に常時付勢され、副弁体はプランジャと一体に構成さ
    れるとともに、副弁座と接離可能な副弁ゴムおよび溝カ
    ム溝を備え、プランジャの主弁座側先端に可動弁の貫通
    穴を貫通する突出棒が取り付けられ、突出棒の主弁座側
    と主弁体との間に副圧縮ばねが介装されてなることを特
    徴とする自己保持型ガス遮断弁。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載の自己保持型
    ガス遮断弁において、カム溝は、長さ方向が可動弁の駆
    動方向に伸びるように形成された直線部分と、この直線
    部分の主弁座側でY字状に二つに分岐された分岐部分
    と、この分岐部分の主弁座側を繋ぐとともにV字状に折
    れ曲がったV字部分とにより構成され、V字部分の谷側
    は反主弁座側に形成され、分岐部分の両側の溝底面およ
    びとV字部分の谷を境にした両側の溝底面にそれぞれ段
    差部が形成され、この段差部は頂点を境にして一方は底
    面を次第に浅くする盛り上がり面と他方は頂点から段差
    状に元の底面の深さに戻る段差面とにより形成され、フ
    ックの一方端がカム溝の分岐部分とV字部分とに沿って
    一方向に周回した場合、常にフックの一方端が段差部の
    盛り上がり面を登った後に段差面から落ちるように段差
    部が形成されてなり、フックの一方端がカム溝のV字部
    分の谷に位置しているときに所定時間コイル励磁される
    ことによって可動弁が主弁座と接し、フックの一方端が
    カム溝の直線部分に位置しているときに所定時間コイル
    励磁されることによって可動弁が主弁座から離れてなる
    ことを特徴とする自己保持型ガス遮断弁。
JP10209296A 1996-04-24 1996-04-24 自己保持型ガス遮断弁 Pending JPH09292051A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10209296A JPH09292051A (ja) 1996-04-24 1996-04-24 自己保持型ガス遮断弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10209296A JPH09292051A (ja) 1996-04-24 1996-04-24 自己保持型ガス遮断弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09292051A true JPH09292051A (ja) 1997-11-11

Family

ID=14318142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10209296A Pending JPH09292051A (ja) 1996-04-24 1996-04-24 自己保持型ガス遮断弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09292051A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005119107A1 (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Koganei Corporation 電磁弁
CN107559476A (zh) * 2017-10-17 2018-01-09 蓝衍(郑州)环保有限公司 一种控制阀门

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005119107A1 (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Koganei Corporation 電磁弁
US7344119B2 (en) 2004-06-03 2008-03-18 Koganei Corporation Solenoid valve
CN107559476A (zh) * 2017-10-17 2018-01-09 蓝衍(郑州)环保有限公司 一种控制阀门
CN107559476B (zh) * 2017-10-17 2023-09-15 蓝衍(郑州)环保有限公司 一种控制阀门

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3653734B2 (ja) ソレノイド
US6974120B2 (en) Solenoid fuel drain valve
US6588449B1 (en) Diesel fuel shut-off device
JPH09292051A (ja) 自己保持型ガス遮断弁
JP3881094B2 (ja) 電磁式弁駆動装置
US20040040547A1 (en) Self latching canister vent solenoid valve
JP3709792B2 (ja) 電磁弁装置
JPS58170982A (ja) 磁力弁
AU602118B1 (en) Solenoid valve
JP2984493B2 (ja) 電磁弁
JP4107161B2 (ja) 電磁弁
JP2872075B2 (ja) 自己保持型ソレノイド装置
JP3175204B2 (ja) エンジン吸排気用電磁駆動バルブ
JPH1130114A (ja) 電磁式弁駆動装置
JPH074555A (ja) 電磁弁
JP3175241B2 (ja) エンジン吸排気用電磁駆動バルブ
JPH10281327A (ja) 電磁弁
JPH0219596Y2 (ja)
JPH0227524Y2 (ja)
JP2627516B2 (ja) 自己保持型遅動ソレノイド
JPH0723666Y2 (ja) 電磁開閉弁
JPH08121633A (ja) 電磁弁
JPWO2006090916A1 (ja) 電磁駆動弁
JP2605053Y2 (ja) 電磁装置
JP2941457B2 (ja) 小型電磁弁

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040120

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02