JPH09291500A - 抗菌防臭機能を有する不織布及びその製造方法 - Google Patents
抗菌防臭機能を有する不織布及びその製造方法Info
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- JPH09291500A JPH09291500A JP9801796A JP9801796A JPH09291500A JP H09291500 A JPH09291500 A JP H09291500A JP 9801796 A JP9801796 A JP 9801796A JP 9801796 A JP9801796 A JP 9801796A JP H09291500 A JPH09291500 A JP H09291500A
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- A43—FOOTWEAR
- A43B—CHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
- A43B1/00—Footwear characterised by the material
- A43B1/0045—Footwear characterised by the material made at least partially of deodorant means
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- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インソ−ルとして利用したときは、その清潔
さを保つため毎日でも取り替えができる、廉価で使い捨
てが可能で、柔軟性、吸湿性が有り、ノンスリップで、
抗菌防臭機能を有する不織布及び紙の提供を目的とした
ものである。 【解決手段】 抗菌防臭機能を有する第４級アンモニウ
ム塩類、又は、有機酸銀を繊維ウエブに対し０．３〜
０．５重量％を含ませる。
さを保つため毎日でも取り替えができる、廉価で使い捨
てが可能で、柔軟性、吸湿性が有り、ノンスリップで、
抗菌防臭機能を有する不織布及び紙の提供を目的とした
ものである。 【解決手段】 抗菌防臭機能を有する第４級アンモニウ
ム塩類、又は、有機酸銀を繊維ウエブに対し０．３〜
０．５重量％を含ませる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌防臭機能を有
する湿式布織布の繊維ウエブ及びその製造方法に関す
る。そして、肌触りが良く、柔軟性に富み、粘着性が無
く、スリップしない好適なインソ−ル素材や、さらに、
その他、抗菌防臭効果を必要とする台所用敷紙などの分
野に関する。
する湿式布織布の繊維ウエブ及びその製造方法に関す
る。そして、肌触りが良く、柔軟性に富み、粘着性が無
く、スリップしない好適なインソ−ル素材や、さらに、
その他、抗菌防臭効果を必要とする台所用敷紙などの分
野に関する。
【０００２】
【従来の技術】靴のインソールについては、従来からポ
リエチレンやポリエステルなどのプラスチックを型抜き
しただけの簡単なものや、プラスチック成型品に活生炭
やゼオライト等の防臭性を有する素材を練り込んだも
の、さらには、活生炭等を不織布で包み込み成型加工を
施したものなどが開発されている。
リエチレンやポリエステルなどのプラスチックを型抜き
しただけの簡単なものや、プラスチック成型品に活生炭
やゼオライト等の防臭性を有する素材を練り込んだも
の、さらには、活生炭等を不織布で包み込み成型加工を
施したものなどが開発されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、足の臭い
や、靴の臭いに不快感を抱く人は希ではなく、又、自分
の足や靴の臭いに悩みをもっている人も多い。さらに、
不特定多数の人が共同で使用せざるを得ない旅館や健康
ランドなどでは、他人の使用したスリッパをそのまま使
用することに不快感を示す人は多く、水虫などの感染も
懸念される。足の臭いや靴の臭いを解消もしくは減少す
るには、インソールに抗菌機能や防臭機能を付与するの
は極めて効果的で有ることは今更述べる必要はない。
や、靴の臭いに不快感を抱く人は希ではなく、又、自分
の足や靴の臭いに悩みをもっている人も多い。さらに、
不特定多数の人が共同で使用せざるを得ない旅館や健康
ランドなどでは、他人の使用したスリッパをそのまま使
用することに不快感を示す人は多く、水虫などの感染も
懸念される。足の臭いや靴の臭いを解消もしくは減少す
るには、インソールに抗菌機能や防臭機能を付与するの
は極めて効果的で有ることは今更述べる必要はない。
【０００４】しかし、いかに優れた抗菌防臭機能を有す
るインソ−ルを使用しても、そのインソ−ル自体が清潔
に保たれ無ければ、足や靴の悪臭は解消されない。特に
気温が高くなり、少しの運動でも汗ばむ時期になると、
一週間も二週間も靴に入れたままでインソールを使用す
れば、インソ−ルそのものが悪臭の発生要因になる場合
も多い。
るインソ−ルを使用しても、そのインソ−ル自体が清潔
に保たれ無ければ、足や靴の悪臭は解消されない。特に
気温が高くなり、少しの運動でも汗ばむ時期になると、
一週間も二週間も靴に入れたままでインソールを使用す
れば、インソ−ルそのものが悪臭の発生要因になる場合
も多い。
【０００５】又、旅館や健康ランドなどで使用されるス
リッパのインソ−ルは、抗菌防臭機能を有することだげ
ではなく、廉価で取り替え易いことが望まれる。既存の
インソ−ルは、概ね必要以上に丈夫であり又高価である
ため、短いもので一週間、長いものだと一ケ月以上も靴
のに入れたまま使用されている、これではインソ−ル自
体の清潔さが保たれないと懸念される。
リッパのインソ−ルは、抗菌防臭機能を有することだげ
ではなく、廉価で取り替え易いことが望まれる。既存の
インソ−ルは、概ね必要以上に丈夫であり又高価である
ため、短いもので一週間、長いものだと一ケ月以上も靴
のに入れたまま使用されている、これではインソ−ル自
体の清潔さが保たれないと懸念される。
【０００６】又、靴用のインソ−ルは散見されるが、旅
館などで使用されるスリッパのインソ−ルに適合するも
のは皆無に等しい。
館などで使用されるスリッパのインソ−ルに適合するも
のは皆無に等しい。
【０００７】本発明は、この様な従来の課題に鑑み、イ
ンソ−ルとして利用したときは、その清潔さを保つため
毎日でも取り替えができる、廉価で使い捨てが可能で、
柔軟性、吸湿性が有り、ノンスリップで、抗菌防臭機能
を有する不織布及び紙の提供を目的としたものである。
ンソ−ルとして利用したときは、その清潔さを保つため
毎日でも取り替えができる、廉価で使い捨てが可能で、
柔軟性、吸湿性が有り、ノンスリップで、抗菌防臭機能
を有する不織布及び紙の提供を目的としたものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、抗菌防臭機能を有する第４級アンモニウム塩類、
又は、有機酸銀を繊維ウエブに対し０．３〜０．５重量
％を含んでなる湿式不織布を得ることである。
段は、抗菌防臭機能を有する第４級アンモニウム塩類、
又は、有機酸銀を繊維ウエブに対し０．３〜０．５重量
％を含んでなる湿式不織布を得ることである。
【０００９】そして、前記湿式不織布の平滑面側に発泡
体（例えば、エキスパンセル）８．０〜１０．０重量％
を含んだラテックスアクリルエマルジョン又はラテック
ス樹脂を３５〜４５ｇ／ｍ2塗工し乾燥した、粘着性が
無く、ノンスリップを特徴とした不織布を得ることであ
る。さらに、抗菌防臭機能を有する第４級アンモニウム
塩類、又は、有機酸銀のうち少なくとも一種を含んだ繊
維ウエブを抄造し、その後、繊維ウエブの含水分が５０
〜６０重量％の湿潤状態で凹凸付加手段により、ドライ
ヤ−乾燥前に繊維ウエブに凹凸面を付与し、これにより
繊維ウエブのドライヤ−面でない側には凹凸を、ドライ
ヤ−面側には平滑面を形成するとともに嵩高さ（例え
ば、０．４〜０．５ｍｍ）を有せしめる湿式不織布の製
造方法である。
体（例えば、エキスパンセル）８．０〜１０．０重量％
を含んだラテックスアクリルエマルジョン又はラテック
ス樹脂を３５〜４５ｇ／ｍ2塗工し乾燥した、粘着性が
無く、ノンスリップを特徴とした不織布を得ることであ
る。さらに、抗菌防臭機能を有する第４級アンモニウム
塩類、又は、有機酸銀のうち少なくとも一種を含んだ繊
維ウエブを抄造し、その後、繊維ウエブの含水分が５０
〜６０重量％の湿潤状態で凹凸付加手段により、ドライ
ヤ−乾燥前に繊維ウエブに凹凸面を付与し、これにより
繊維ウエブのドライヤ−面でない側には凹凸を、ドライ
ヤ−面側には平滑面を形成するとともに嵩高さ（例え
ば、０．４〜０．５ｍｍ）を有せしめる湿式不織布の製
造方法である。
【００１０】前記の不織布または紙を用いたインソ−ル
は、抗菌防臭機能を有しているため、靴や足の不快な臭
いを解消若しくは低減する事ができる。又、白癬菌の繁
殖を抑える機能をもっているため水虫疾患の予防効果が
期待でき、更に廉価に供給できるため毎日でも取り替え
使用が可能であり、インソ−ルや台所用敷紙自体の清潔
さを保つことができるなど衛生的な生活環境作りに寄与
できる。
は、抗菌防臭機能を有しているため、靴や足の不快な臭
いを解消若しくは低減する事ができる。又、白癬菌の繁
殖を抑える機能をもっているため水虫疾患の予防効果が
期待でき、更に廉価に供給できるため毎日でも取り替え
使用が可能であり、インソ−ルや台所用敷紙自体の清潔
さを保つことができるなど衛生的な生活環境作りに寄与
できる。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明の湿式不織布に含有される
抗菌防臭機能をもつ薬剤はゼオライトに封入された第４
級アンモニウム塩若しくはゼオライトに封入された有機
酸銀であり、ゼオライトは水澤化学株式会社製の１０ミ
クロンの粒子、第４級アンモニウム塩類としては、昭和
製薬株式会社製の塩化ベンザルコニュウム、有機酸銀と
しては、サンギ株式会社製のグルタミン酸銀等が挙げら
れる。
抗菌防臭機能をもつ薬剤はゼオライトに封入された第４
級アンモニウム塩若しくはゼオライトに封入された有機
酸銀であり、ゼオライトは水澤化学株式会社製の１０ミ
クロンの粒子、第４級アンモニウム塩類としては、昭和
製薬株式会社製の塩化ベンザルコニュウム、有機酸銀と
しては、サンギ株式会社製のグルタミン酸銀等が挙げら
れる。
【００１２】上記の抗菌防臭機能を有する塩類や有機酸
銀はいずれも本発明の湿式不織布に抗菌防臭機能を付与
するもので、本発明の湿式不織布では、抗菌防臭機能を
有するこれらの薬剤の内の少なくとも一種を含有してい
れば良い。
銀はいずれも本発明の湿式不織布に抗菌防臭機能を付与
するもので、本発明の湿式不織布では、抗菌防臭機能を
有するこれらの薬剤の内の少なくとも一種を含有してい
れば良い。
【００１３】本発明の湿式不織布におれる上記の抗菌防
臭剤の含有量は、あまり少なすぎれば含有効果を生じ
ず、逆に多すぎると不経済となる。本発明の湿式不織布
では、この繊維ウエブ重量に対して０．３〜０．５重量
％とした。
臭剤の含有量は、あまり少なすぎれば含有効果を生じ
ず、逆に多すぎると不経済となる。本発明の湿式不織布
では、この繊維ウエブ重量に対して０．３〜０．５重量
％とした。
【００１４】また本発明の抗菌防臭機能を有し、湿式不
織布のドライヤ−面でない側は凹凸面があり、ドライヤ
−面側は平滑な面を有する嵩高い（厚さは、例えば０．
４〜０．５）繊維ウエブを抄造するには、抄紙中の繊維
ウエブ形成後、繊維ウエブの含水分が５０〜６０重量％
の湿潤状態の繊維ウエブをポリエステル等で形成された
凹凸面を有するエンドレスのキャリヤ−キャンバスに移
行させ、キャンバス上の繊維ウエブをタッチロ−ルでド
ライヤ−面に強く押し付けながら乾燥することにより実
現できるが、ダンディロ−ルを用いても問題ない。尚、
凹凸面の状態はキャリヤ−キャンバスの選択により容易
に変更が可能である。
織布のドライヤ−面でない側は凹凸面があり、ドライヤ
−面側は平滑な面を有する嵩高い（厚さは、例えば０．
４〜０．５）繊維ウエブを抄造するには、抄紙中の繊維
ウエブ形成後、繊維ウエブの含水分が５０〜６０重量％
の湿潤状態の繊維ウエブをポリエステル等で形成された
凹凸面を有するエンドレスのキャリヤ−キャンバスに移
行させ、キャンバス上の繊維ウエブをタッチロ−ルでド
ライヤ−面に強く押し付けながら乾燥することにより実
現できるが、ダンディロ−ルを用いても問題ない。尚、
凹凸面の状態はキャリヤ−キャンバスの選択により容易
に変更が可能である。
【００１５】そして、本発明の粘着性の無いノンスリッ
プ機能を有する紙を用いたインソ−ルは、上記の湿式不
織布の平滑面に発泡体８．０重量％を含んだラテックス
アクリルエマルジョン又はラテックス樹脂のうち少なく
ともどちらかの一種を３５ｇ／ｍ2塗工し乾燥すればよ
い。
プ機能を有する紙を用いたインソ−ルは、上記の湿式不
織布の平滑面に発泡体８．０重量％を含んだラテックス
アクリルエマルジョン又はラテックス樹脂のうち少なく
ともどちらかの一種を３５ｇ／ｍ2塗工し乾燥すればよ
い。
【００１６】本発明の不織布を用いたインソ−ルは、抗
菌防臭機能を有する薬剤を含有するために、湿式不織布
自体が抗菌防臭機能を有する。また、抄紙中に片面には
凹凸面、他面には平滑面を付与しているため、インソ−
ルとしての適切な嵩高さがあり、平滑面側はノンスリッ
プ剤の塗工に適している。
菌防臭機能を有する薬剤を含有するために、湿式不織布
自体が抗菌防臭機能を有する。また、抄紙中に片面には
凹凸面、他面には平滑面を付与しているため、インソ−
ルとしての適切な嵩高さがあり、平滑面側はノンスリッ
プ剤の塗工に適している。
【００１７】また、ノンスリップ剤として塗工するラテ
ックスアクリルエマルジョン、又は、ラテックス樹脂は
粘着性が無いので、インソ−ルとして使用すれば、取り
替えが容易であるため、インソ−ル自体の清潔な状態を
保つことが可能である。
ックスアクリルエマルジョン、又は、ラテックス樹脂は
粘着性が無いので、インソ−ルとして使用すれば、取り
替えが容易であるため、インソ−ル自体の清潔な状態を
保つことが可能である。
【００１８】
【実施例】抗菌防臭機能を有する湿式不織布は塩化ベン
ザルコニュウムを練込んだビスコ−ス繊維をパルプと混
抄したり、銅メッキしたパルプ繊維をパルプと混抄した
り、カルボキシル・メチル・セルロースに塩化ベンザル
コニュウムを定着した粉体などの抗菌機能を有する粉体
をパルプと混抄する方法や、パルプや合成繊維を抄造に
より紙層形成した後のシ−トの湿潤状態で抗菌薬品を吹
き付けて定着する方法や、抄紙、乾燥後に抗菌薬剤を含
浸、もしくは塗工し乾燥するなどの方法がある。
ザルコニュウムを練込んだビスコ−ス繊維をパルプと混
抄したり、銅メッキしたパルプ繊維をパルプと混抄した
り、カルボキシル・メチル・セルロースに塩化ベンザル
コニュウムを定着した粉体などの抗菌機能を有する粉体
をパルプと混抄する方法や、パルプや合成繊維を抄造に
より紙層形成した後のシ−トの湿潤状態で抗菌薬品を吹
き付けて定着する方法や、抄紙、乾燥後に抗菌薬剤を含
浸、もしくは塗工し乾燥するなどの方法がある。
【００１９】抗菌機能を有する湿式不織布を得るには、
上記のどの方法を用いても良いが、抗菌繊維や粉体を混
抄する方法は、抗菌繊維や抗菌粉体が高価であること
や、抗菌剤の定着が弱く不安定であるため、ピッチトラ
ブルなどが多く抄紙性にも難点がある。また、抗菌薬品
を吹き付ける方法では均一な抗菌効果が得られにくく、
含浸や塗工方法は二度手間となりコストがかかりすぎる
などの難点がある。
上記のどの方法を用いても良いが、抗菌繊維や粉体を混
抄する方法は、抗菌繊維や抗菌粉体が高価であること
や、抗菌剤の定着が弱く不安定であるため、ピッチトラ
ブルなどが多く抄紙性にも難点がある。また、抗菌薬品
を吹き付ける方法では均一な抗菌効果が得られにくく、
含浸や塗工方法は二度手間となりコストがかかりすぎる
などの難点がある。
【００２０】上記の難点を補い、抗菌防臭機能を有する
湿式不織布を得るには、粒子の一つ一つに多くの空隙を
有するゼオライトと有効成分１０％程度の塩化ベンザル
コニュウムの同一重量の量を第二種圧力容器に配合し、
よく攪伴した後、真空ポンプを用い容器内を−２００ｍ
ｍＡｇから−３００ｍｍＡｇにて塩化ベンザルコニュウ
をゼオライトの空隙部に投入する。
湿式不織布を得るには、粒子の一つ一つに多くの空隙を
有するゼオライトと有効成分１０％程度の塩化ベンザル
コニュウムの同一重量の量を第二種圧力容器に配合し、
よく攪伴した後、真空ポンプを用い容器内を−２００ｍ
ｍＡｇから−３００ｍｍＡｇにて塩化ベンザルコニュウ
をゼオライトの空隙部に投入する。
【００２１】塩化ベンザルコニュウムが空隙部に封入さ
れたゼオライトを、予め３％程度の濃度に調整されたパ
ルプ若しくはパルプと合成繊維の懸濁液にパルプ若しく
はパルプと合成繊維の乾燥重量に対し３〜５重量％配合
し、よく攪拌した後抄造すれば抗菌防臭機能を有する湿
式不織布が廉価に得られる。尚、ゼオライトに封入する
抗菌薬剤はグルタミン酸銀液でも差しつかえない。
れたゼオライトを、予め３％程度の濃度に調整されたパ
ルプ若しくはパルプと合成繊維の懸濁液にパルプ若しく
はパルプと合成繊維の乾燥重量に対し３〜５重量％配合
し、よく攪拌した後抄造すれば抗菌防臭機能を有する湿
式不織布が廉価に得られる。尚、ゼオライトに封入する
抗菌薬剤はグルタミン酸銀液でも差しつかえない。
【００２２】上記の抗菌防臭機能を有する薬剤を０．３
〜０．５重量％含有した繊維懸濁液を、図３のように抄
紙機で紙層Ａを形成し、プレスロ−ル１，１で搾水し、
含水分が５０〜６０重量％にした繊維ウエブＢを、ドク
タ−２で掻き取り、凹凸面の有るキャリ−ヤ−ベルト３
に移行させてタッチロ−ル４でドライヤ−５の面に強く
押え付けながら乾燥する。これにより、抄紙中に湿式不
織布Ｃに凹凸面Ｄを付与することができる。
〜０．５重量％含有した繊維懸濁液を、図３のように抄
紙機で紙層Ａを形成し、プレスロ−ル１，１で搾水し、
含水分が５０〜６０重量％にした繊維ウエブＢを、ドク
タ−２で掻き取り、凹凸面の有るキャリ−ヤ−ベルト３
に移行させてタッチロ−ル４でドライヤ−５の面に強く
押え付けながら乾燥する。これにより、抄紙中に湿式不
織布Ｃに凹凸面Ｄを付与することができる。
【００２３】抗菌防臭機能を有する薬剤を０．３重量％
含有した繊維ウエブＣを抄造中に片面に凹凸面Ｄを付加
し目付け量を７０ｇ／ｍ2で抄造した紙の抗菌効果確認
のために、（財）阪大微生物病研究会観音寺研究所衛生
検査センターに依頼した検査結果は次の通りであった。 測定方法： １． ミュラ−ヒントン寒天平板培地に１０６ｃ．ｆ．
ｕ相当／ｍｌの試験菌液を１００μｌ入れ、コンラ−ジ
で均一に塗布する。 ２． 約１ｃｍ角に切った検体を培地中央部に置く。 ３． ３６℃で培養する。 ４． 翌日、試験菌の発育を観察し、発育阻止があれば
「抗菌力を認む」とする。 結果： 試験菌 黄色ブドウ球菌：抗菌力を認む。 メチシリン耐性ブドウ球菌：抗菌力を認む。 大腸菌：抗菌力を認む。 白癬菌：抗菌力を認む。
含有した繊維ウエブＣを抄造中に片面に凹凸面Ｄを付加
し目付け量を７０ｇ／ｍ2で抄造した紙の抗菌効果確認
のために、（財）阪大微生物病研究会観音寺研究所衛生
検査センターに依頼した検査結果は次の通りであった。 測定方法： １． ミュラ−ヒントン寒天平板培地に１０６ｃ．ｆ．
ｕ相当／ｍｌの試験菌液を１００μｌ入れ、コンラ−ジ
で均一に塗布する。 ２． 約１ｃｍ角に切った検体を培地中央部に置く。 ３． ３６℃で培養する。 ４． 翌日、試験菌の発育を観察し、発育阻止があれば
「抗菌力を認む」とする。 結果： 試験菌 黄色ブドウ球菌：抗菌力を認む。 メチシリン耐性ブドウ球菌：抗菌力を認む。 大腸菌：抗菌力を認む。 白癬菌：抗菌力を認む。
【００２４】抗菌防臭機能を有する、片面に凹凸面があ
り他面には平滑面がある湿式不織布の平滑面にノンスリ
ップ加工を施すには、発泡体を含むラテックスアクリル
エマルジョン、またはラテックス樹脂Ｅ（図１参照）を
３０〜５０ｇ／ｍ2程度塗工し乾燥すればよい。図１に
おいて、凹凸Ｄの厚さは０．０８〜０．１５ｍｍ、ラテ
ックスアクリルエマルジョン又はラテックス樹脂Ｅの厚
さは０．０３〜０．０５ｍｍ、全厚は０．４３〜０．５
５ｍｍである。
り他面には平滑面がある湿式不織布の平滑面にノンスリ
ップ加工を施すには、発泡体を含むラテックスアクリル
エマルジョン、またはラテックス樹脂Ｅ（図１参照）を
３０〜５０ｇ／ｍ2程度塗工し乾燥すればよい。図１に
おいて、凹凸Ｄの厚さは０．０８〜０．１５ｍｍ、ラテ
ックスアクリルエマルジョン又はラテックス樹脂Ｅの厚
さは０．０３〜０．０５ｍｍ、全厚は０．４３〜０．５
５ｍｍである。
【００２５】この加工方法は、一般的なコ−タ−ロ−ル
を用いても良いし、ドクタ−を使用する塗工でも問題は
ない。なお乾燥条件は繊維ウエブのスリップ機能に大き
な影響を及ぼす。良好な乾燥条件は繊維ウエブに対し、
１００〜１１０℃の温度条件で２０〜４０秒間乾燥され
ることが好ましい。
を用いても良いし、ドクタ−を使用する塗工でも問題は
ない。なお乾燥条件は繊維ウエブのスリップ機能に大き
な影響を及ぼす。良好な乾燥条件は繊維ウエブに対し、
１００〜１１０℃の温度条件で２０〜４０秒間乾燥され
ることが好ましい。
【００２６】図１，２のように、抗菌防臭機能を有し、
片面に凹凸Ｄがあり他面（ドライヤ−面）は平滑面をも
つ紙Ｃの平滑面に発泡体を８．０重量％含んだラテック
スアクリルエマルジョン及びラテックス樹脂Ｅをそれぞ
れ３５ｇ／ｍ2塗工し乾燥したインソ−ルＦの素材を、
図２から図５のごとく靴の中敷きの大きさに切り取り、
靴Ｇ及びスリッパＨの中に入れて装着し、８時間靴を履
いた後の紙のスリップ具合と粘着具合の結果を次ぎに示
す。 サンプル１： 発泡体を含むラテックスアクリルエマル
ジョン（日本フィライト株式会社製ＮＳＲ−８）を３５
ｇ／ｍ2塗工したもの サンプル２： ラテックス樹脂（日本ゼオン株式会社製
Ｃ４８５０Ａ）をそれぞれ３５ｇ／ｍ2塗工したもの
片面に凹凸Ｄがあり他面（ドライヤ−面）は平滑面をも
つ紙Ｃの平滑面に発泡体を８．０重量％含んだラテック
スアクリルエマルジョン及びラテックス樹脂Ｅをそれぞ
れ３５ｇ／ｍ2塗工し乾燥したインソ−ルＦの素材を、
図２から図５のごとく靴の中敷きの大きさに切り取り、
靴Ｇ及びスリッパＨの中に入れて装着し、８時間靴を履
いた後の紙のスリップ具合と粘着具合の結果を次ぎに示
す。 サンプル１： 発泡体を含むラテックスアクリルエマル
ジョン（日本フィライト株式会社製ＮＳＲ−８）を３５
ｇ／ｍ2塗工したもの サンプル２： ラテックス樹脂（日本ゼオン株式会社製
Ｃ４８５０Ａ）をそれぞれ３５ｇ／ｍ2塗工したもの
【００２７】
【発明の効果】本発明の不織布、紙を用いたインソ−ル
や台所敷物は、第４級アンモニウム塩類、又は、有機酸
銀を繊維ウエブに対し０．３〜０．５重量％を含んでい
るので、抗菌防臭機能を有し、靴や足の不快な臭いを解
消若しくは低減する事ができる。又、検査結果から明ら
かであるが、白癬菌の繁殖を抑える機能をもっているた
め水虫疾患の予防効果が期待でき、更に廉価に供給でき
るため毎日でも取り替え使用が可能であり、インソ−ル
や台所用敷紙自体の清潔さを保つことができるなど衛生
的な生活環境作りに寄与できる。
や台所敷物は、第４級アンモニウム塩類、又は、有機酸
銀を繊維ウエブに対し０．３〜０．５重量％を含んでい
るので、抗菌防臭機能を有し、靴や足の不快な臭いを解
消若しくは低減する事ができる。又、検査結果から明ら
かであるが、白癬菌の繁殖を抑える機能をもっているた
め水虫疾患の予防効果が期待でき、更に廉価に供給でき
るため毎日でも取り替え使用が可能であり、インソ−ル
や台所用敷紙自体の清潔さを保つことができるなど衛生
的な生活環境作りに寄与できる。
【図１】本発明不織布を用いたインソールの実施例を示
す側面図
す側面図
【図２】同じく平面図
【図３】本発明製造方法の実施例を示す略図
【図４】図１のインソールを靴に用いた斜視図
【図５】同じくスリッパに用いた斜視図
Ｃ 湿式不織布 Ｄ 凹凸面 Ｅ ラテックスアクリルエマルジョン、またはラテッ
クス樹脂
クス樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｄ０６Ｍ 13/50 Ｄ０６Ｍ 13/50 Ｄ２１Ｈ 5/22 Ｄ
Claims (3)
- 【請求項１】 抗菌防臭機能を有する第４級アンモニウ
ム塩類、又は、有機酸銀を繊維ウエブに対し０．３〜
０．５重量％を含んでなることを特徴とする抗菌防臭機
能を有する湿式不織布。 - 【請求項２】 請求項１に記載の湿式不織布の片面側に
発泡体を含んだラテックスアクリルエマルジョン又はラ
テックス樹脂を塗工し乾燥した、粘着性が無く、ノンス
リップであることを特徴とした抗菌防臭機能を有する
紙。 - 【請求項３】 抗菌防臭機能を有する第４級アンモニウ
ム塩類、又は、有機酸銀を含んだ繊維ウエブを抄造し、
その後、繊維ウエブの含水分が５０〜６０重量％の湿潤
状態で凹凸付加手段により、ドライヤ−乾燥前に繊維ウ
エブに凹凸面を付与し、これにより繊維ウエブのドライ
ヤ−面でない側には凹凸を、ドライヤ−面側には平滑面
を形成するとともに嵩高さを有せしめること特徴とす
る、請求項１記載の抗菌防臭機能を有する湿式不織布の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9801796A JPH09291500A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 抗菌防臭機能を有する不織布及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9801796A JPH09291500A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 抗菌防臭機能を有する不織布及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09291500A true JPH09291500A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=14208086
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9801796A Pending JPH09291500A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 抗菌防臭機能を有する不織布及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09291500A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003518201A (ja) * | 1999-06-07 | 2003-06-03 | ザ カプロン コーポレイション | 抗細菌、抗真菌および抗酵母菌特性を有する衣料品物品ならびにそれに使用するための糸 |
| CN109177348A (zh) * | 2018-11-22 | 2019-01-11 | 山东如意科技集团有限公司 | 一种吸湿性好的速干抗菌面料 |
| CN109457486A (zh) * | 2018-11-22 | 2019-03-12 | 山东如意科技集团有限公司 | 一种吸水速干的机织面料 |
-
1996
- 1996-04-19 JP JP9801796A patent/JPH09291500A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003518201A (ja) * | 1999-06-07 | 2003-06-03 | ザ カプロン コーポレイション | 抗細菌、抗真菌および抗酵母菌特性を有する衣料品物品ならびにそれに使用するための糸 |
| CN109177348A (zh) * | 2018-11-22 | 2019-01-11 | 山东如意科技集团有限公司 | 一种吸湿性好的速干抗菌面料 |
| CN109457486A (zh) * | 2018-11-22 | 2019-03-12 | 山东如意科技集团有限公司 | 一种吸水速干的机织面料 |
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