JPH09291017A - パール剤分散液 - Google Patents

パール剤分散液

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JPH09291017A
JPH09291017A JP10245096A JP10245096A JPH09291017A JP H09291017 A JPH09291017 A JP H09291017A JP 10245096 A JP10245096 A JP 10245096A JP 10245096 A JP10245096 A JP 10245096A JP H09291017 A JPH09291017 A JP H09291017A
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JP
Japan
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weight
hydrogen atom
pearlescent agent
general formula
carbon atoms
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Application number
JP10245096A
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English (en)
Inventor
Kazuo Isobe
和雄 磯部
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 (A)アミドエーテルカルボン酸又はそ
の塩(1)及びアミドエーテル(2)を、(1):
(2)=99:1〜10:90の重量比で固形分中に合
計50wt%以上含有し、かつグリセリン誘導体(3)の
含有率が固形分中の5wt%以下であるアミドエーテル誘
導体混合物0.5〜30wt%、並びに(B)(ポリ)ア
ルキレングリコール脂肪酸エステル(4)1〜50wt%
を含有するパール剤分散液、及びこれを添加して得られ
る液体又はペースト状のパール状洗浄剤組成物。 (R1 はC5〜23のアルキル基等;R2 はH、-(C2H4
O)nCH2COOM等;MはH、アルカリ金属等;n及びmは1
〜20の数;R 3 はH、-(C2H4O)mH又はC1〜3のアル
キル基;R4 はH、-(C2H4O)nCH2COOM等、R5 はC13
〜23の炭化水素基、R6 はH又はCH3、XはH又はC
14〜24のアシル基、kは1〜5) 【効果】 外観が良好で高温での安定性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アミドエーテル誘
導体と(ポリ)アルキレングリコール脂肪酸エステルに
よってパール状結晶を生成させた、温度安定性に優れた
パール剤分散液及びこれを配合した洗浄剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、シャンプー、ボディシャンプ
ー、リンス等の付加価値を高める目的で、これらの外観
をパール状にすることが行われている。従来、外観をパ
ール状にするための方法として、例えば雲母、魚鱗、オ
キシ塩化ビスマス等の天然物あるいは無機物の粉砕物を
配合する方法、又は、高級脂肪酸もしくはその塩、エチ
レングリコール脂肪酸エステル等の結晶を晶出させる方
法などが取られている。これらのうち、近年一般的に行
われている方法は、(1)エチレングリコール脂肪酸エ
ステル(例えば特開昭57−51799号、特開昭57
−156409号、特開昭57−156410号公報)
を用いる方法、(2)ポリエチレンジカルボン酸(例え
ば特開昭57−67510号公報)を用いる方法及び
(3)ポリアルキレングリコール脂肪酸ジエステル(例
えば特開昭57−48335号公報)を用いる方法であ
り、これらは常温で固体の脂肪酸エステル類等をシャン
プー等の製造時に添加し、加熱溶融し、次いでこれを冷
却して当該脂肪酸エステル類等の結晶を生成させてパー
ル状外観を付与させる方法である。
【0003】しかしながら、これらの方法で得られたパ
ール剤分散液は、晶析条件を厳密にコントロールしなけ
ればならず、また、高温(40℃以上)での安定性が悪
いため、高温下で保存した場合、分離するかあるいはパ
ール状外観が損なわれる等の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、外観が良好で、かつ高温で保存しても分離したりパ
ール状外観を損なうことなく安定なパール剤分散液を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような実情におい
て、本発明者は鋭意検討を行った結果、後述する特定の
アミドエーテル誘導体を特定の脂肪酸エステルを配合す
ることにより、外観が良好で温度安定性に優れたパール
剤分散液が得られることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0006】すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B)を含有するパール剤分散液を提供するものであ
る。 (A)次の一般式(1)で表されるアミドエーテルカル
ボン酸又はその塩及び一般式(2)で表されるアミドエ
ーテルを、(1):(2)=99:1〜10:90の重
量比で固形分中に合計50重量%以上含有し、かつ一般
式(3)で表されるグリセリン誘導体の含有率が固形分
中の5重量%以下であるアミドエーテル誘導体混合物
0.5〜30重量%
【0007】
【化3】
【0008】(式中、R1 は炭素数5〜23の直鎖もし
くは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基又はその
ようなアルキル基で置換されたフェニル基を示し、R2
は水素原子、-(CH2CH2O)nCH2COOM、-(CH2CH2O)mH又は炭
素数1〜3のアルキル基を示し、Mは水素原子、アルカ
リ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノー
ルアミン又は塩基性アミノ酸を示し、n及びmは同一で
も異なってもよくそれぞれ1〜20の数を示し、R3
水素原子、-(CH2CH2O)mH又は炭素数1〜3のアルキル基
を示し、R4 は水素原子、-(CH2CH2O)nCH2COOM又は-(CH
2CH2O)mHを示す。一般式(1)、(2)及び(3)相互
におけるR1 、M、n及びmは同一でも異なってもよ
い。)
【0009】(B)次の一般式(4)で表される(ポ
リ)アルキレングリコール脂肪酸エステル1〜50重量
【0010】
【化4】
【0011】(式中、R5 は炭素数13〜23の直鎖又
は分岐鎖の脂肪族炭化水素基を示し、R6 は水素原子又
はメチル基を示し、Xは水素原子又は炭素数14〜24
の直鎖もしくは分岐鎖の脂肪族アシル基を示し、kは1
〜5の数を示す。)
【0012】また、本発明は、当該パール状分散液を添
加して得られる液体又はペースト状のパール状洗浄剤組
成物を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる(A)成分で
あるアミドエーテル誘導体混合物において、一般式
(1)又は(2)中、R1 としては、炭素数7〜17の
アルキル基もしくはアルケニル基、又はこのようなアル
キル基で置換されたフェニル基、例えばヘプチル基、ノ
ニル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、ペ
ンタデシル基、ヘプタデシル基、ヘプタデセニル基等、
特に炭素数11〜13のアルキル基が好ましく、R2
しては、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基が好ま
しく、n及びmとしては、1〜15、更に1〜10、特
に2〜7の数が好ましく、Mとしては、例えばナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、アルギニン、リジン等が挙げられる。
【0014】(A)成分におけるアミドエーテルカルボ
ン酸又はその塩(1)の好ましい具体例としては、例え
ばカプリン酸モノエタノールアミドポリオキシエチレン
エーテル酢酸(n=1〜15)、ラウリン酸モノエタノー
ルアミドポリオキシエチレンエーテル酢酸(n=1〜1
5)、ミリスチン酸モノエタノールアミドポリオキシエ
チレンエーテル酢酸(n=1〜15)、パルミチン酸モノ
エタノールアミドポリオキシエチレンエーテル酢酸(n
=1〜15)、ステアリン酸モノエタノールアミドポリオ
キシエチレンエーテル酢酸(n=1〜15)、オレイン酸
モノエタノールアミドポリオキシエチレンエーテル酢酸
(n=1〜20)、ベヘニン酸モノエタノールアミドポリ
オキシエチレンエーテル酢酸(n=1〜20)、ラウリン
酸−N−メチルエタノールアミドポリオキシエチレンエ
ーテル酢酸(n=1〜15)、ミリスチン酸−N−メチル
エタノールアミドポリオキシエチレンエーテル酢酸(n
=1〜15)、パルミチン酸−N−メチルエタノールアミ
ドポリオキシエチレンエーテル酢酸(n=1〜15)、ス
テアリン酸−N−メチルエタノールアミドポリオキシエ
チレンエーテル酢酸(n=1〜15)、ラウリン酸イソプ
ロパノールアミドポリオキシエチレンエーテル酢酸(n
=1〜15)、ミリスチン酸イソプロパノールアミドポリ
オキシエチレンエーテル酢酸(n=1〜15)、パルミチ
ン酸イソプロパノールアミドポリオキシエチレンエーテ
ル酢酸(n=1〜15)、ステアリン酸イソプロパノール
アミドポリオキシエチレンエーテル酢酸(n=1〜1
5)、ラウリン酸ジエタノールアミドポリオキシエチレ
ンエーテル酢酸(n=1〜15)、ミリスチン酸ジエタノ
ールアミドポリオキシエチレンエーテル酢酸(n=1〜
15)、パルミチン酸ジエタノールアミドポリオキシエチ
レンエーテル酢酸(n=1〜15)、ステアリン酸ジエタ
ノールアミドポリオキシエチレンエーテル酢酸(n=1
〜15)等、又はそれらの塩が、更に好ましい具体例とし
ては、ラウリン酸モノエタノールアミドポリオキシエチ
レンエーテル酢酸(n=1〜10)、ミリスチン酸モノエ
タノールアミドポリオキシエチレンエーテル酢酸(n=
1〜10)、パルミチン酸モノエタノールアミドポリオキ
シエチレンエーテル酢酸(n=1〜10)、ステアリン酸
モノエタノールアミドポリオキシエチレンエーテル酢酸
(n=1〜10)等又はそれらの塩が挙げられ、特に好ま
しい具体例としてはラウリン酸モノエタノールアミドポ
リオキシエチレンエーテル酢酸(n=2〜7)及びミリ
スチン酸モノエタノールアミドポリオキシエチレンエー
テル酢酸(n=2〜7)が挙げられる。
【0015】(A)成分におけるアミドエーテル(2)
の好ましい具体例としては、例えばカプリン酸モノエタ
ノールアミドポリオキシエチレンエーテル(n=1〜1
5)、ラウリン酸モノエタノールアミドポリオキシエチ
レンエーテル(n=1〜15)、ミリスチン酸モノエタノ
ールアミドポリオキシエチレンエーテル(n=1〜1
5)、パルミチン酸モノエタノールアミドポリオキシエ
チレンエーテル(n=1〜15)、ステアリン酸モノエタ
ノールアミドポリオキシエチレンエーテル(n=1〜1
5)、オレイン酸モノエタノールアミドポリオキシエチ
レンエーテル(n=1〜20)、ベヘニン酸モノエタノー
ルアミドポリオキシエチレンエーテル(n=1〜20)、
ラウリン酸−N−メチルエタノールアミドポリオキシエ
チレンエーテル(n=1〜15)、ミリスチン酸−N−メ
チルエタノールアミドポリオキシエチレンエーテル(n
=1〜15)、パルミチン酸−N−メチルエタノールアミ
ドポリオキシエチレンエーテル(n=1〜15)、ステア
リン酸−N−メチルエタノールアミドポリオキシエチレ
ンエーテル(n=1〜15)、ラウリン酸イソプロパノー
ルアミドポリオキシエチレンエーテル(n=1〜15)、
ミリスチン酸イソプロパノールアミドポリオキシエチレ
ンエーテル(n=1〜15)、パルミチン酸イソプロパノ
ールアミドポリオキシエチレンエーテル(n=1〜1
5)、ステアリン酸イソプロパノールアミドポリオキシ
エチレンエーテル(n=1〜15)、ラウリン酸ジエタノ
ールアミドポリオキシエチレンエーテル(n=1〜1
5)、ミリスチン酸ジエタノールアミドポリオキシエチ
レンエーテル(n=1〜15)、パルミチン酸ジエタノー
ルアミドポリオキシエチレンエーテル(n=1〜15)、
ステアリン酸ジエタノールアミドポリオキシエチレンエ
ーテル(n=1〜15)等が、更に好ましい具体例として
は、ラウリン酸モノエタノールアミドポリオキシエチレ
ンエーテル(n=1〜10)、ミリスチン酸モノエタノー
ルアミドポリオキシエチレンエーテル(n=1〜10)、
パルミチン酸モノエタノールアミドポリオキシエチレン
エーテル(n=1〜10)、ステアリン酸モノエタノール
アミドポリオキシエチレンエーテル(n=1〜10)等が
挙げられ、特に好ましい具体例としてはラウリン酸モノ
エタノールアミドポリオキシエチレンエーテル(n=2
〜7)及びミリスチン酸モノエタノールアミドポリオキ
シエチレンエーテル(n=2〜7)が挙げられる。
【0016】(A)成分のアミドエーテル誘導体混合物
中のアミドエーテルカルボン酸又はその塩(1)及びア
ミドエーテル(2)の合計含有率は、(A)成分の固形
分中に50重量%以上であることが必要であり、60重
量%以上、更に70重量%以上、特に80重量%以上で
あることが好ましい。これらの合計含有率が固形分中の
50重量%未満であると、パール剤分散液の外観に劣り
好ましくない。
【0017】また(A)成分中に含まれるアミドエーテ
ルカルボン酸又はその塩(1)とアミドエーテル(2)
との重量比は、(1):(2)=99:1〜10:90
であることが必要であり、95:5〜60:40、特に
92:8〜70:30であることが好ましい。アミドエ
ーテル(2)の比率が該範囲に満たないと(1重量%未
満)パール剤分散液の外観に劣り、また該範囲を超える
と(90重量%を超えると)パール剤分散液の高温安定
性に劣り好ましくない。
【0018】更に、(A)成分中のグリセリン誘導体
(3)の含有率は、(A)成分の固形分中に5重量%以
下であることが必要であり、3重量%以下、特に実質上
含まれないことが好ましい。グリセリン誘導体(3)の
含有率が固形分中の5重量%を超えると、パール剤分散
液の外観が低下し、好ましくない。また、(A)成分中
のグリセリン誘導体(3)以外の不純物である塩化ナト
リウム等の無機塩の含有率は少ない方が好ましい。
【0019】(A)成分であるアミドエーテル誘導体混
合物の製造方法は特に限定されるものではなく、アミド
エーテルの一部を反応させて直接製造することもでき、
またアミドエーテルカルボン酸にアミドエーテルを後添
加することもできる。アミドエーテル誘導体混合物を合
成する方法としては、脂肪酸メチルエステル等の脂肪酸
低級アルコールエステルを出発原料としてアルカノール
アミドをつくる方法、油脂を出発原料としてアルカノー
ルアミドをつくる方法、脂肪酸を出発原料としてアルカ
ノールアミドをつくる方法等が挙げられる。このうち、
脂肪酸メチルエステル等の脂肪酸低級アルコールエステ
ルを出発原料として製造する方法が、着色も少なく、不
純物であるグリセリン誘導体も実質上含まれないため好
ましい。他の方法、例えば、ヤシ油脂肪酸組成の油脂を
出発原料とし、直接アルカノールアミドとした後アルコ
キシレート化及びカルボキシメチル化する方法の場合、
油脂に由来するグリセリン誘導体が多く生成し化合物
(1)及び(2)の収率が低くなるため、実用上好まし
くない。また脂肪酸を出発原料としてアルカノールアミ
ンと反応させ、アルカノールアミドとする方法の場合、
アミド化反応が高温であるため着色が著しく、好ましく
ない。(A)成分のアミドエーテル誘導体混合物中のア
ミドエーテルカルボン酸(1)とアミドエーテル(2)
の比率は、アミドエーテル(2)にモノハロ酢酸アルカ
リ塩等を反応させる際のモル比や混合方法等の反応条件
を選択することによって調整することができる。
【0020】これらの(A)成分は、1種を単独で又は
2種以上を組合わせて使用することができる。また本発
明のパール剤分散液中への(A)成分の含有量は、0.
5〜30重量%であるが、好ましくは、1〜25重量
%、より好ましくは、2〜20重量%である。(A)成
分の含有量が0.5重量%より少なくなると、パール剤
分散液の安定性が悪くなり、30重量%を超えると
(B)成分が可溶化されるためパール状外観を損ね、ま
た、パール剤分散液の粘度が高くなるという問題が生じ
る。
【0021】(B)成分である(ポリ)アルキレングリ
コール脂肪酸エステルにおいて、一般式(4)中、R5
は炭素数13〜23の直鎖又は分岐鎖の、好ましくは炭
素数15〜21の直鎖の脂肪族炭化水素基を示し、R6
は水素原子又はメチル基を示し、Xは水素原子又は炭素
数14〜24の直鎖もしくは分岐鎖の、好ましくは炭素
数14〜22の直鎖の脂肪族アシル基を示し、kは1〜
5、好ましくは1〜3の数を示す。(ポリ)アルキレン
グリコール脂肪酸エステル(4)として具体的には、エ
チレングリコールジミリステート、エチレングリコール
ジパルミテート、エチレングリコールジステアレート、
エチレングリコールモノステアレート、エチレングリコ
ールモノアラキデート、エチレングリコールモノミリス
テートモノパルミテート、エチレングリコールモノミリ
ステートモノステシレート、エチレングリコールモノパ
ルミテートモノステアレート、プロピレングリコールジ
ミリステート、プロピレングリコールジパルミテート、
プロピレングリコールジステアレート、ジエチレングリ
コールモノパルミテートモノステアレート、ジエチレン
グリコールジステアレート、ジエチレングリコールモノ
ミリステートモノステアレート、ジエチレングリコール
モノパルミテートモノステアレート、プロピレングリコ
ールジミリステート、ジプロピレングリコールジパルミ
テート、ジプロピレングリコールジステアレート、ジプ
ロピレングリコールモノミリステートモノパルミテー
ト、ジプロピレングリコールモノミリステートモノステ
アレート、ジエチレングリコールモノパルミテートモノ
ステアレート、ポリエチレングリコール(POE3)ジステ
アレート、ポリエチレングリコール(POE4)ジステアレ
ート、ポリエチレングリコール(POE4)ジアラキデート
が挙げられ、エチレングリコールジステアレート、エチ
レングリコールモノステアレート、エチレングリコール
モノアラキデート、プロピレングリコールジステアレー
ト、ジプロピレングリコールジステアレートが好まし
い。
【0022】成分(B)の含有量は、本発明のパール剤
分散液中1〜50重量%であるが、好ましくは1.5〜
40重量%、より好ましくは2〜30重量%である。こ
の含有量が1重量%より少なくなるとパール状外観が損
なわれ、50重量%を超えるとパール剤分散液の粘度が
高くなり好ましくない。
【0023】本発明のパール分散液の製造方法は特に限
定されるものではないが、成分(A)である(ポリ)ア
ルキレングリコール脂肪酸エステルを成分(B)のアミ
ドエーテル誘導体水溶液中に加熱溶解させた後、冷却す
る方法が一般的である。
【0024】本発明のパール剤分散液は、シャンプー、
ボディシャンプー、リンス、洗顔料、食器用洗剤、衣料
用洗剤、柔軟剤等の液体又はペースト状組成物にその用
途に応じて配合され、温度安定性及び起泡性が良好で、
かつ美麗なパール状外観を与えることができる。その添
加方法としては特に限定されないが、あらかじめ製造し
たパール剤分散液に、目的とする組成物の成分を添加し
ていく方法、必要成分が配合された組成物にパール剤分
散液を添加する方法、本発明の効果を阻害しない配合原
料と配合量を選択し、パール剤分散液製造と同時に目的
とする組成物を得る方法がある。
【0025】本発明のパール剤分散液は上記組成物にパ
ール状の外観を付与するものであることから、当該組成
物中に本発明のパール剤分散液を5〜50重量%加える
のが好ましい。
【0026】上記組成物には、パール状外観及び高温で
の安定性を損なわない範囲で、アニオン界面活性剤、非
イオン界面活性剤、両性界面活性剤、水溶性ポリマー等
の各種成分を配合することができる。かかるアニオン界
面活性剤としては、脂肪酸塩、ポリオキシアルキレンア
ルキルエーテル酢酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシア
ルキレンアルキルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸系界
面活性剤、スルホサクシナメート系界面活性剤、ポリオ
キシアルキレンアルキルアミドエーテル硫酸塩、モノグ
リセライド硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカン
スルホン酸塩、アシル化イセチオン酸塩、アシル化アミ
ノ酸、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテルリン酸塩等が挙げられ、非イオン界面活性剤
としては、アルキルポリグルコシド、ショ糖脂肪酸エス
テル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアル
キレンアルキルエーテル、アルキルアミンオキサイド、
脂肪酸多価アルコールエステル等が挙げられ、カチオン
界面活性剤としては、直鎖もしくは分岐鎖のモノもしく
はジ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩又はモノもしく
はジ長鎖アルキル第3級アミン等が挙げられ、両性界面
活性剤としては、アミドアミノ酸系界面活性剤、カルボ
ベタイン系界面活性剤、スルホベタイン系界面活性剤、
アミドスルホベタイン系界面活性剤、イミダゾリニウム
ベタイン系界面活性剤、アミノ酸系ベタイン界面活性
剤、ホスホベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
【0027】また、その他洗浄剤組成物中に通常使用さ
れる成分、例えば高級アルコール、ラノリン、スクワレ
ン、炭化水素、蛋白誘導体、ポリエチレングリコールの
脂肪酸エステル等の油剤;カチオン化セルロース、カチ
オン化グアガム、マーコート550(メルク社製)等の
カチオン化ポリマー;メチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシビニルポリマー、キサンタ
ンガム等の多糖類などの水溶性高分子;ポリオキシアル
キレンソルビタンエステル、ポリオキシエチレングリコ
ールジステアレート、エタノール等の粘度調整剤;エチ
レンジアミン四酢酸(EDTA)、ホスホン酸塩類等キレー
ト剤;メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤;ビ
タミン又はその前駆体等の栄養成分、レシチン、ゼラチ
ン等の動植物抽出物又はその誘導体;ナイロン、ポリエ
チレン等のポリマー微粉体;グリチルリチン酸カリウム
等の消炎剤;トリクロサン、トリクロロカルバン、オク
トピロックス、ジンクピリチオン等の殺菌剤や抗フケ
剤;ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤;その
他紫外線吸収剤、pH調整剤、色素、香料などを、本発明
の効果を損なわない範囲で必要に応じて配合することが
できる。
【0028】
【発明の効果】本発明のパール剤分散液及びこれを配合
した洗浄剤組成物は、外観が良好で高温での安定性に優
れるものである。
【0029】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0030】実施例1〜4及び比較例1〜4 表1に示すアミドエーテル誘導体混合物1〜5を含有す
るパール剤分散液を調製し、以下の方法で試験を行っ
た。結果を表2に示す。
【0031】(パール光沢の判定)視覚判定により以下
の基準で評価した。
【0032】 5:非常に良好 4:わずかに良好 3:普通 2:やや不良 1:著しく不良
【0033】(高温安定性)各パール剤分散液を40℃
の高温槽に1カ月保存し、保存後の外観を視覚判定によ
り以下の基準で評価した。
【0034】 5:非常に良好(保存前と比較し全く変化なし) 4:わずかに良好(分離なし、パール光沢やや不良) 3:普通(分離なし、パール光沢不良) 2:やや不良(パール剤が少し分離、一部パール光沢) 1:著しく不良(パール剤の分離、パール光沢なし)
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】 実施例5 シャンプー (成分) (重量%) POE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 16(有効分濃度) ヤシ脂肪酸アミドプロピルベタイン 3 カチオン化グァガム 0.2 ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 0.1 イオン交換水 残量 pH6.0
【0038】上記シャンプー組成物85重量部に実施例
2のパール分散液15重量部を加え、パール光沢を有す
るシャンプーを調製した。本シャンプーのパール外観は
非常に良好であり、40℃で1ケ月保存後も分離等がな
く保存前の外観と変化なかった。
【0039】 実施例6 ボディシャンプー (成分) (重量%) ラウリン酸カリウム 14(有効分濃度) ヤシ脂肪酸ジエタノールアミド 4 実施例1のパール剤分散液 20 イオン交換水 残量 pH9.2
【0040】上記組成となるよう30℃で配合操作を行
った。得られたボディシャンプーの外観は非常に良好で
あり、40℃で1ケ月保存後も外観に変化は見られなか
った。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B)を含有するパ
    ール剤分散液。 (A)次の一般式(1)で表されるアミドエーテルカル
    ボン酸又はその塩及び一般式(2)で表されるアミドエ
    ーテルを、(1):(2)=99:1〜10:90の重
    量比で固形分中に合計50重量%以上含有し、かつ一般
    式(3)で表されるグリセリン誘導体の含有率が固形分
    中の5重量%以下であるアミドエーテル誘導体混合物
    0.5〜30重量% 【化1】 (式中、R1 は炭素数5〜23の直鎖もしくは分岐鎖の
    アルキル基もしくはアルケニル基又はそのようなアルキ
    ル基で置換されたフェニル基を示し、R2 は水素原子、
    -(CH2CH2O)nCH2COOM、-(CH2CH2O)mH又は炭素数1〜3の
    アルキル基を示し、Mは水素原子、アルカリ金属、アル
    カリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン又は
    塩基性アミノ酸を示し、n及びmは同一でも異なっても
    よくそれぞれ1〜20の数を示し、R3 は水素原子、-
    (CH2CH2O)mH又は炭素数1〜3のアルキル基を示し、R
    4 は水素原子、-(CH2CH2O)nCH2COOM又は-(CH2CH2O)mHを
    示す。一般式(1)、(2)及び(3)相互におけるR
    1 、M、n及びmは同一でも異なってもよい。) (B)次の一般式(4)で表される(ポリ)アルキレン
    グリコール脂肪酸エステル1〜50重量% 【化2】 (式中、R5 は炭素数13〜23の直鎖又は分岐鎖の脂
    肪族炭化水素基を示し、R6 は水素原子又はメチル基を
    示し、Xは水素原子又は炭素数14〜24の直鎖もしく
    は分岐鎖の脂肪族アシル基を示し、kは1〜5の数を示
    す。)
  2. 【請求項2】 一般式(1)及び(2)において、R1
    が炭素数7〜17の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基も
    しくはアルケニル基又はそのようなアルキル基で置換さ
    れたフェニル基であり、R2 が水素原子又は炭素数1〜
    3のアルキル基であり、n及びmがそれぞれ1〜10の
    数である請求項1記載のパール剤分散液。
  3. 【請求項3】 (A)成分が、一般式(1)で表される
    アミドエーテルカルボン酸又はその塩及び一般式(2)
    で表されるアミドエーテルを、(1):(2)=95:
    5〜60:40の重量比で固形分中に合計60重量%以上
    含有し、かつ一般式(3)で表されるグリセリン誘導体
    の含有率が固形分中の3重量%以下であるアミドエーテ
    ル誘導体混合物である請求項1又は2記載のパール剤分
    散液。
  4. 【請求項4】 (B)成分の(ポリ)アルキレングリコ
    ール脂肪酸エステルにおいて、R6 が水素原子であり、
    kが1〜3の数である請求項1〜3のいずれか1項記載
    のパール剤分散液。
  5. 【請求項5】 (A)成分が、一般式(3)で表される
    グリセリン誘導体を実質的に含有しないアミドエーテル
    誘導体混合物である請求項3記載のパール剤分散液。
  6. 【請求項6】 (A)成分が、脂肪酸低級アルコールエ
    ステルから合成した脂肪酸アルカノールアミドを原料と
    するものである請求項1〜5のいずれか1項記載のパー
    ル剤分散液。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項記載のパー
    ル剤分散液を添加して得られる液体又はペーストのパー
    ル状洗浄剤組成物。
  8. 【請求項8】 シャンプー又はボディシャンプーである
    請求項7記載のパール状洗浄剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002348212A (ja) * 2001-05-24 2002-12-04 Kao Corp 濃縮パール化剤組成物
WO2014208162A1 (ja) * 2013-06-27 2014-12-31 ライオン株式会社 シャンプー組成物

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