JPH09290299A - 火力発電所排水の処理方法 - Google Patents

火力発電所排水の処理方法

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JPH09290299A
JPH09290299A JP8130891A JP13089196A JPH09290299A JP H09290299 A JPH09290299 A JP H09290299A JP 8130891 A JP8130891 A JP 8130891A JP 13089196 A JP13089196 A JP 13089196A JP H09290299 A JPH09290299 A JP H09290299A
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久男 坪谷
Tsukasa Watanabe
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Kenichi Muto
憲一 武藤
Tsutomu Ogose
勤 生越
Akiyoshi Tsurumaru
陽佳 鶴丸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】火力発電所排水中に含まれる有害物質、特にセ
レンを効率的に除去することができる火力発電所排水の
処理方法を提供する。 【解決手段】火力発電所排水に、凝集沈殿処理及び生物
脱窒処理を行ったのち、脱窒処理水に塩酸を注入してpH
5以下に調整して鉄と接触させ、さらに凝集沈殿及び固
液分離を行うことを特徴とする火力発電所排水の処理方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電所排水の
処理方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、排水中
にセレン酸イオン(SeO4 2-)の形態で存在する6価
のセレンを効率よく除去することができる火力発電所排
水の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電所においては、排煙脱硫排水、
復水脱塩排水、一般排水など種々の排水が発生する。こ
れらの排水は、状況に応じて別々に処理されたり、ある
いは、混合して一括処理されたりする。火力発電所排水
の水質は、火力発電所における燃料の燃焼の効率化や、
排煙脱硫方式の改良により変化し、水質の変化に対応し
た火力発電所排水の処理方法が必要とされている。火力
発電所排水は、有害物質として重金属類、フッ素、窒素
などを含み、さらに酸化性物質としてペルオキソ硫酸、
ヨウ素酸、セレン酸などを含有する場合が多い。これら
の有害物質の大部分は、凝集沈殿処理及び生物脱窒処理
を組み合わせた処理により除去することができる。しか
し、火力発電所排水中にセレンが存在する場合は除去が
容易ではなく、特にセレンが6価のセレンであるセレン
酸イオン(SeO4 2-)の形態で存在する場合には、処
理水中のセレン濃度を規制値である0.1mg/リットル
以下とすることは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、火力発電所
排水中に含まれる有害物質、特にセレンを効率的に除去
することができる火力発電所排水の処理方法を提供する
ことを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、火力発電所排水
に凝集沈殿処理及び生物脱窒処理を行った脱窒処理水
を、弱酸性に調整して鉄と接触させたのち凝集処理及び
固液分離を行うことにより、難除去性の6価セレンを効
率的に還元して除去し得ることを見いだし、この知見に
基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、(1)火力発電所排水に、凝集沈殿処理及び生物脱
窒処理を行ったのち、脱窒処理水に塩酸を注入してpH5
以下に調整して鉄と接触させ、さらに凝集沈殿及び固液
分離を行うことを特徴とする火力発電所排水の処理方
法、を提供するものである。さらに、本発明の好ましい
態様として、(2)COD吸着樹脂によりCODの除去
を行う第(1)項記載の火力発電所排水の処理方法、
(3)鉄が、最大径3mm以下の鉄微粒子、鉄網線又は粒
状鉄である第(1)項又は第(2)項記載の火力発電所排水
の処理方法、(4)鉄との接触を、被処理水のpHが5〜
7となるまで、又は、被処理水の酸化還元電位が−10
0mV以下に到達するまで行う第(1)項、第(2)項又は
第(3)項記載の火力発電所排水の処理方法、及び、
(5)鉄接触後の凝集処理を、被処理水にアルカリ剤を
添加し、pHを7以上に調整することにより行う第(1)
項、第(2)項、第(3)項又は第(4)項記載の火力発電所
排水の処理方法、を挙げることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明方法においては、火力発電
所排水にまず凝集沈殿処理を行う。使用する凝集剤には
特に制限はなく、例えば、硫酸バンド、塩基性ポリ塩化
アルミニウム、硫酸第一鉄、塩化第二鉄などの無機凝集
剤、水酸化ナトリウム、消石灰、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、カーバイド滓などのアルカ
リ剤、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロ
ース、ポリアクリルアミドの部分加水分解物の塩などの
アニオン性高分子凝集剤、ポリエチレンイミン、ポリチ
オ尿素、第四級アンモニウム塩などのカチオン性高分子
凝集剤、ポリアクリルアミドなどのノニオン性高分子凝
集剤などを挙げることができる。これらの凝集剤は、1
種を単独で用いることができ、2種以上を併用すること
ができる。また、凝集沈殿処理は、1段で行うことがで
き、2段以上で行うことができる。凝集沈殿処理によ
り、火力発電所排水中のSS及び重金属の大部分が除去
される。本発明方法においては、必要に応じてCOD吸
着樹脂によるCODの除去を行うことができる。被処理
水とCOD吸着樹脂を接触させる方法には特に制限はな
いが、被処理水をCOD吸着樹脂充填カラムに通水する
ことにより、被処理水をCOD吸着樹脂に効率的に接触
させることができる。排煙脱硫排水中のCOD成分は、
主としてジチオン酸であるので、COD吸着樹脂として
は、アニオン交換樹脂を好適に使用することができる。
ジチオン酸は、一般の排水に含まれるCOD成分と異な
り、活性炭吸着、酸化分解、生物分解などの一般的なC
OD除去手段では除去しがたいが、アニオン交換樹脂に
よれば容易に吸着除去することができる。使用するアニ
オン交換樹脂には特に制限はなく、弱塩基性、中塩基
性、強塩基性のいずれをも使用することができるが、弱
塩基性ないし中塩基性アニオン交換樹脂が、強塩基性ア
ニオン交換樹脂よりCOD吸着容量が大きく好ましい。
また、アニオン交換樹脂はOH形でもよいが、Cl形や
SO4形などの塩形として使用すると吸着容量が大きく
なるので好ましい。アニオン交換樹脂を充填したCOD
吸着塔への通水条件は、SV5〜20hr-1程度とするこ
とが好ましく、また、被処理水のpHを酸性側で行うこと
が好ましい。COD吸着樹脂によるCODの除去は、本
発明方法の任意の位置で行うことができる。
【0006】本発明方法においては、凝集沈殿処理の後
に生物脱窒処理を行う。生物脱窒処理は、硝化工程及び
脱窒工程の組み合せにより行う。硝化工程においては、
アンモニアが硝化細菌により亜硝酸や硝酸に酸化され
る。硝化細菌は、自然界に広く存在する独立栄養菌であ
り、Nitrosomonasがアンモニアを亜硝酸に
酸化し、Nitrobacterが亜硝酸を硝酸に酸化
して、いずれも遊離するエネルギーを二酸化炭素の還元
的同化に利用する。脱窒工程においては、亜硝酸や硝酸
が脱窒細菌により還元されて窒素ガスとなる。脱窒細菌
としては、Pseudomonas、Micrococ
cus、Spirillumなどがあり、硝酸、亜硝酸
の還元過程において、これらが酸素に代わって生体酸化
の終局酸化剤となる。排水中の窒素分として、アンモニ
ア性窒素が少なく、硝酸性窒素、亜硝酸性窒素を主とす
るときは硝化工程を省いて脱窒細菌による処理のみとす
ることができるが、通常は、硝化工程及び脱窒工程を利
用して行う。硝化は、曝気して酸素を供給する好気的条
件下に、被処理水と活性汚泥を接触させることにより進
行する。脱窒は、嫌気条件下に炭素源を供給しながら、
被処理水と活性汚泥とを接触させることにより進行す
る。本発明方法において、生物脱窒処理は、活性汚泥法
などの浮遊生物法又は懸濁粒子生物膜法、固定生物膜法
などの生物膜法のいずれの処理法によっても行うことが
でき、さらにこれらの方法を組み合わせて行うことがで
きる。また、硝化及び脱窒からなる生物脱窒処理は、通
常知られている方式を採用することができ、例えば、硝
化槽、脱窒槽をそれぞれ設ける二槽式、あるいは、硝
化、脱窒を一槽で行う方式により行うことができる。ま
た、連続式又は回分式のいずれの処理方法でもよく、さ
らに、硝化処理水を脱窒槽に循環する循環脱窒法、原水
を分注するステップ脱窒法などによることができる。生
物脱窒処理によって、被処理水中の窒素の大部分が除去
される。
【0007】火力発電所排水の凝集沈殿処理及び生物脱
窒処理により得られる脱窒処理水には、排水中のSS、
重金属、フッ素、窒素などの大部分は除去されている
が、火力発電所排水にセレンが含有されている場合はそ
の相当部分が脱窒処理水中になお残存する。本発明方法
においては、脱窒処理水に塩酸を加えてpHを5以下、好
ましくはpHを2〜3に調整する。被処理水のpHが5を超
えると、鉄と接触させたとき、被処理水への鉄の溶出に
時間がかかり、あるいは被処理水に鉄が十分に溶出しな
いおそれがある。被処理水のpHが2〜3であると、速や
かに鉄が溶出して反応に寄与するので好ましい。被処理
水のpHが1以下であると、鉄の溶出が速すぎて過剰の鉄
が溶出するおそれがある。本発明方法において、pH調整
は任意の方法により行うことができ、例えば、pH調整槽
を設けてあらかじめpH調整することができ、反応槽にお
いてpH調整剤を添加することができ、あるいは、脱窒処
理水の配管に直接pH調整剤を供給することにより行うこ
とができる。本発明方法において、pHを5以下に調整し
た被処理水を接触させる鉄としては、純鉄、粗鋼、合金
鋼、その他の鉄合金などを挙げることができる。鉄は、
鉄微粒子、鉄網線、粒状鉄など表面積の大きい形状であ
ることが好ましく、最大径が3mm以下であることが好ま
しく、1mm以下であることがより好ましい。本発明方法
において、pHを5以下に調整した被処理水と鉄を接触さ
せる方法には特に制限はなく、例えば、鉄微粒子、鉄網
線、粒状鉄などを充填したカラムに通水することにより
接触させることができ、あるいは、反応槽中において被
処理水に鉄微粒子、鉄網線、粒状鉄などを加えることに
より接触させることができる。被処理水と鉄の接触時間
は、通常2〜30分とすることが好ましいが、被処理水
のpH値あるいは酸化還元電位を測定して制御することが
可能である。pHは、鉄の溶解により酸が消費されるので
上昇し、pHが5〜7となることを適切な接触時間を判断
する基準とすることができる。酸化還元電位は、酸化性
物質が還元されることにより低下するので、酸化還元電
位が−100mV以下に到達することを適切な接触時間
を判断する基準とすることができる。
【0008】本発明方法において、pHを5以下に調整し
た被処理水と鉄を接触させることにより、鉄は2価の鉄
イオンとなって水中に溶出し、2価の鉄イオンは、水中
のセレン酸と反応する。本発明方法において、セレン酸
は、次式にしたがって還元されると考えられる。 Fe → Fe2++2e SeO4 2-+6Fe2++8H+ → Se0+6Fe3++4
2O 本発明方法においては、鉄と接触することにより水中の
セレン酸を還元したのち、被処理水の凝集処理を行う。
凝集処理の方法には特に制限はないが、アルカリ剤を添
加することにより、水中の2価の鉄イオン及び3価の鉄
イオンを水不溶性の水酸化第一鉄及び水酸化第二鉄と
し、鉄フロックを形成して凝集することが好ましい。ア
ルカリ剤の添加により、被処理水のpHを7以上とするこ
とが好ましく、pHを9〜10とすることがより好まし
い。被処理水のpHが7未満であると、鉄フロックなどの
凝集が不十分となるおそれがある。被処理水のpHを7以
上とすることにより、次式のように、水中の2価の鉄イ
オンは水不溶性の水酸化第一鉄となり、3価の鉄イオン
は水不溶性の水酸化第二鉄となる。 Fe2++2NaOH → Fe(OH)2+2Na+ Fe3++3NaOH → Fe(OH)3+3Na+ このとき、還元されたセレンは、生成する水酸化鉄のフ
ロックに吸着され、凝集分離される。本発明方法におい
て、被処理水のpHを7以上にするためのアルカリ剤には
特に制限はなく、例えば、水酸化ナトリウム、消石灰、
水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、カー
バイド滓などを使用することができるが、水酸化ナトリ
ウム及び消石灰を特に好適に使用することができる。
【0009】本発明方法においては、アルカリ剤の添加
による凝集処理の際に、さらに高分子凝集剤を添加する
ことができる。高分子凝集剤の添加により、フロックが
粗大化し、水からの分離が容易になる。使用する高分子
凝集剤には特に制限はなく、例えば、ポリアクリルアミ
ド、ポリエチレンオキシド、尿素−ホルマリン樹脂など
のノニオン性高分子凝集剤、ポリアミノアルキルメタク
リレート、ポリエチレンイミン、ハロゲン化ポリジアリ
ルアンモニウム、キトサンなどのカチオン性高分子凝集
剤、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド部
分加水分解物、部分スルホメチル化ポリアクリルアミ
ド、ポリ(2−アクリルアミド)−2−メチルプロパン硫
酸塩などのアニオン性高分子凝集剤などを使用すること
ができる。これらの高分子凝集剤の中で、アニオン性高
分子凝集剤は凝集効果に優れているので、特に好適に使
用することができる。本発明方法においては、凝集処理
ののち固液分離を行うことにより、凝集処理により生成
したフロックを除去し、処理水を分離する。固液分離方
法には特に制限はなく、沈殿、ろ過、遠心分離、膜分離
など任意の固液分離方法を使用することができる。これ
らの固液分離方法の中で、膜分離は微細なSSをも除去
することができ、装置を小型化することが可能であるの
で、特に好適に使用することができる。
【0010】図1は、本発明方法の凝集沈殿処理工程及
び生物脱窒処理工程の一態様を示す工程系統図である。
貯槽1に貯留した火力発電所排水を第1凝集反応槽2に
送り、凝集剤を添加して撹拌したのち第1沈殿池3にお
いてフロックを沈降分離する。第1沈殿池の上澄水は、
さらに第2凝集反応槽4で凝集剤を添加し、第2沈殿池
5でフロックを沈降分離する。凝集沈殿処理により、火
力発電所排水中のSS及び重金属の大部分は除去され
る。凝集沈殿処理を終えた被処理水は、硝化槽6におい
て好気性硝化を、次いで脱窒槽7において嫌気性脱窒を
行い、さらに沈殿槽8において固液分離を行って脱窒処
理水を得る。沈殿槽において分離した汚泥の一部は、硝
化槽へ返送する。図2は、本発明方法の鉄接触処理工程
の一態様の工程系統図である。pH調整槽9において、脱
窒処理水に塩酸を注入してpHを5以下に調整する。pH調
整を終了した被処理水を反応槽10に送り、鉄微粒子を
添加して鉄を2価の鉄イオンとして溶出させ、被処理水
中のセレン化合物を還元処理する。被処理水は、次いで
沈殿分離槽11へ送り、水酸化ナトリウムを注入し、pH
を8以上に調整して鉄イオンを水酸化鉄として凝集さ
せ、固液分離により処理水を分離する。図3は、本発明
方法の鉄接触処理工程の他の態様の工程系統図である。
pH調整槽12において、脱窒処理水に塩酸を注入してpH
を5以下に調整する。pH調整を終了した被処理水を、ポ
ンプ13により鉄微粒子充填カラム14に送り、鉄を2
価の鉄イオンとして溶出させ、被処理水中のセレン化合
物を還元処理する。被処理水は、次いで反応槽15へ送
り、水酸化ナトリウムを注入し、pHを8以上に調整して
鉄イオンを水酸化鉄として凝集させる。反応槽において
鉄フロックを形成した被処理水は、次いで沈殿分離槽1
6へ送り、固液分離により処理水を分離する。本発明方
法によれば、火力発電所排水中のセレンは、凝集沈殿処
理及び生物脱窒処理の工程において50〜70%が除去
されるので、鉄接触処理工程における塩酸注入量及び鉄
溶出量を低減することができ、スラッジの発生量を減少
することができる。また、セレン濃度が0.1mg/リッ
トル以下の処理水を安定して得ることができる。火力発
電所排水中には、種々の汚染物質が含まれるので、その
含有物質や処理目的などに応じて、任意の工程を追加す
ることができる。例えば、ろ過などの前処理工程を設け
ることにより、排水中の除去しやすい懸濁物や汚染物の
一部を除去し、後続の工程の負荷を軽減することができ
る。また、処理工程中に、活性炭吸着、フッ素除去など
の工程を加えることができる。
【0011】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 参考例1(凝集沈殿及び生物脱窒による火力発電所排水
の処理) 図1に示す工程により、火力発電所排水の処理を行っ
た。貯槽より流出する火力発電所排水は、pH6.5であ
り、SS500mg/リットル、鉄10mg/リットル、鉛
1.0mg/リットル、マンガン8.5mg/リットル、フッ
素50mg/リットル、全窒素65mg/リットル及びセレ
ン2.5mg/リットルを含有していた。この排水を第1
凝集反応槽に導き、硫酸バンド100mg/リットル及び
アニオン性高分子凝集剤0.5mg/リットルを添加し撹
拌したのち、第1沈殿池において固液分離を行った。第
1沈殿池の上澄水を第2凝集反応槽に導き、ソーダ灰5
00mg/リットルを添加し、水酸化ナトリウムをpHが
8.5になるように添加したのち、第2沈殿池において
固液分離を行った。第2沈殿池の上澄水は、pH7.2で
あり、SS30mg/リットル、鉄0.1mg/リットル以
下、鉛0.1mg/リットル以下、マンガン0.1mg/リッ
トル以下、フッ素30mg/リットル、全窒素60mg/リ
ットル及びセレン2.1mg/リットルを含有していた。
第2沈殿池の上澄水を、硝化槽及び脱窒槽へ通水処理
し、さらに沈殿槽においてSSを除去した。沈殿槽の汚
泥は、一部を硝化槽へ返送した。沈殿槽より上澄水とし
て流出する脱窒処理水は、pH7.5であり、SS5mg/
リットル、鉄0.1mg/リットル以下、鉛0.1mg/リッ
トル以下、マンガン0.1mg/リットル以下、フッ素1
0mg/リットル以下、全窒素10mg/リットル及びセレ
ン0.8mg/リットルを含有していた。 参考例2(凝集沈殿及び生物脱窒による火力発電所排水
の処理) 参考例1と同様にして、pH6.5であり、SS150mg
/リットル、鉄29mg/リットル、鉛0.1mg/リット
ル、マンガン8.5mg/リットル、フッ素200mg/リ
ットル、全窒素50mg/リットル及びセレン0.69mg
/リットルを含有する火力発電所排水の処理を行った。
第2沈殿池の上澄水は、pH7.0であり、SS10mg/
リットル、鉄0.1mg/リットル以下、鉛0.1mg/リッ
トル以下、マンガン0.1mg/リットル以下、フッ素3
0mg/リットル、全窒素48mg/リットル及びセレン
0.21mg/リットルを含有していた。脱窒処理水は、p
H7.5であり、SS10mg/リットル、鉄0.1mg/リ
ットル以下、鉛0.1mg/リットル以下、マンガン0.1
mg/リットル以下、フッ素10mg/リットル以下、全窒
素15mg/リットル及びセレン0.16mg/リットルを
含有していた。参考例1及び参考例2の結果から分かる
ように、凝集沈殿処理及び生物脱窒処理の組み合わせの
みによっては、処理水中のセレン濃度を規制値である
0.1mg/リットル以下とすることは困難である。 実施例1 参考例1で得られた、pH7.5でセレン0.8mg/リット
ルを含有する脱窒素処理水を、さらに図2に示す工程に
よって処理した。脱窒処理水1リットルに、塩酸300
mg/リットルを注入してpH2.5に調整したのち、10
0メッシュ鉄微粒子10gを添加し、300rpmで30
分間撹拌した。鉄の溶出量は、180mg/リットルであ
った。その後、水酸化ナトリウム500mg/リットルを
注入してpH9とし、300rpmで30分間撹拌し凝集処
理を行った。上澄水に塩酸を加えて中和したのちの処理
水は、pH7.1であり、SS5mg/リットル以下、鉄0.
1mg/リットル以下、鉛0.1mg/リットル以下、マン
ガン0.1mg/リットル以下、フッ素10mg/リットル
以下、全窒素10mg/リットル及びセレン0.04mg/
リットルを含有していた。 実施例2 参考例2で得られた、pH7.5でセレン0.16mg/リッ
トルを含有する脱窒素処理水を、さらに図2に示す工程
によって処理した。脱窒素処理水に、塩酸180mg/リ
ットルを注入してpH3に調整したのち、100メッシュ
鉄微粒子10gを添加し、300rpmで30分間撹拌し
た。鉄の溶出量は、100mg/リットルであった。その
後、水酸化ナトリウム350mg/リットルを注入してpH
9とし、300rpmで30分間撹拌し凝集処理を行っ
た。上澄水を塩酸を加えて中和したのちの処理水は、pH
7.0であり、セレン0.04mg/リットルを含有してい
た。 実施例3 参考例1で得られた脱窒処理水を、さらに図3に示す工
程により処理した。pH調整槽において、脱窒処理水に塩
酸を250mg/リットルを注入してpH3に調整し、この
水をポンプにより100メッシュの鉄微粒子を充填した
カラムに上向流で通水速度SV20hr-1で通水し、流出
する水を反応槽に導いた。鉄の溶出量は、190mg/リ
ットルであった。反応槽において水酸化ナトリウム32
0mg/リットルを注入してpH9に調整し、凝集反応を行
った。その後、被処理水を沈殿分離槽に導き固液分離を
行った。上澄水に塩酸を加えて中和したのちの処理水
は、pH7.0であり、セレン0.05mg/リットルを含有
していた。 比較例1 参考例1の第2沈殿池上澄水を、生物脱窒処理を行うこ
となく、直接図2に示す工程によって処理した。第2沈
殿槽上澄水に、塩酸300mg/リットルを注入してpH
2.5に調整したのち、100メッシュ鉄微粒子10g
を添加し、300rpmで30分間撹拌した。鉄の溶出量
は、180mg/リットルであった。その後、水酸化ナト
リウム500mg/リットルを注入してpH9とし、300
rpmで30分間撹拌し凝集処理を行った。上澄水に塩酸
を加えて中和したのちの処理水は、pH7.5であり、S
S5mg/リットル以下、鉄0.1mg/リットル以下、鉛
0.1mg/リットル以下、マンガン0.1mg/リットル以
下、フッ素15mg/リットル、全窒素60mg/リットル
及びセレン0.3mg/リットルを含有していた。 比較例2 参考例1で得られた脱窒素処理水に、硫酸第一鉄500
mg/リットルを注入し、次いで塩酸300mg/リットル
を注入してpH2.5に調整したのち、300rpmで30分
間撹拌した。注入した鉄の量は、184mg/リットルに
相当する。さらに、水酸化ナトリウム1,000mg/リ
ットルを注入してpH9とし、300rpmで30分間撹拌
し凝集処理を行った。上澄水に塩酸を加えて中和したの
ちの処理水は、pH7.0であり、セレン0.4mg/リット
ルを含有していた。 比較例3 参考例2で得られた脱窒素処理水に、硫酸第一鉄500
mg/リットルを注入し、次いで塩酸200mg/リットル
を注入してpH3に調整したのち、300rpmで30分間
撹拌した。注入した鉄の量は、184mg/リットルに相
当する。さらに、水酸化ナトリウム500mg/リットル
を注入してpH9とし、300rpmで30分間撹拌し、凝
集処理を行った。上澄水に塩酸を加えて中和したのちの
処理水は、pH7.1であり、セレン0.12mg/リットル
を含有していた。 比較例4 参考例2で得られた脱窒素処理水に、塩化第二鉄500
mg/リットルを注入し、次いで塩酸200mg/リットル
を注入してpH3に調整したのち、300rpmで30分間
撹拌した。注入した鉄の量は、172mg/リットルに相
当する。さらに、水酸化ナトリウム500mg/リットル
を注入してpH9とし、300rpmで30分間撹拌し、凝
集処理を行った。上澄水に塩酸を加えて中和したのちの
処理水は、pH6.8であり、セレン0.14mg/リットル
を含有していた。参考例1、実施例1及び比較例1の結
果を、まとめて第1表に示す。
【0012】
【表1】
【0013】第1表の結果から、凝集沈殿処理及び生物
脱窒処理による従来の火力発電所排水の処理方法によっ
ては、処理水中のセレン濃度は0.8mg/リットルまで
しか低下せず、実施例1のごとく、脱窒処理水に塩酸を
注入してpH5以下として鉄と接触させ、さらに凝集沈殿
及び固液分離を行う本発明方法によって、はじめて処理
水中のセレン濃度を規制値である0.1mg/リットル以
下とすることが可能となることが分かる。また、凝集沈
殿処理後に生物脱窒処理を行うことなく、pH5以下での
鉄接触を行った比較例1では、セレン濃度は0.3mg/
リットルまでしか低下せず、凝集沈殿処理、生物脱窒処
理及びpH5以下での鉄接触の組み合わせが、処理水中の
セレン濃度を低減するために有効であることが分かる。
実施例1、実施例3及び比較例2について、処理水中の
セレン濃度及び処理に使用した鉄の量をまとめて第2表
に示す。
【0014】
【表2】
【0015】第2表の結果から、脱窒処理水を鉄微粒子
と接触させる本発明方法によれば、鉄微粒子との接触が
反応槽内である実施例1においても、鉄微粒子との接触
が充填カラムである実施例3においても、セレン濃度は
0.8mg/リットルから規制値である0.1mg/リットル
以下まで低下しているのに対して、硫酸第一鉄を添加し
た比較例2においては、鉄分として同じ量を使用してい
るにもかかわらず、セレン濃度は0.4mg/リットルま
でしか低下せず、脱窒処理水を鉄と接触させる本発明方
法がセレン濃度の低下に有効であることが分かる。実施
例2、比較例3及び比較例4について、処理水中のセレ
ン濃度及び処理に使用した鉄の量をまとめて第3表に示
す。
【0016】
【表3】
【0017】第3表の結果から、脱窒処理水を鉄微粒子
と接触させる本発明方法によれば、セレン濃度は0.1
6mg/リットルから規制値である0.1mg/リットル以
下に低下しているのに対して、硫酸第一鉄又は塩化第二
鉄を使用した比較例においては、鉄分の使用量が多いに
もかかわらず、セレン濃度は0.12〜0.14mg/リッ
トルまでしか低下せず、脱窒処理水を鉄と接触させる本
発明方法がセレン濃度の低下に有効であることが分か
る。
【0018】
【発明の効果】本発明方法によれば、火力発電所排水中
に含まれるセレンを効率的に除去し、セレンの規制値で
ある0.1mg/リットル以下の処理水を安定して得るこ
とができる。また、凝集剤、pH調整剤などの薬剤使用量
が少なく、経済的に火力発電所排水の処理を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明方法の凝集沈殿処理工程及び生
物脱窒処理工程の一態様を示す工程系統図である。
【図2】図2は、本発明方法の鉄接触処理工程の一態様
の工程系統図である。
【図3】図3は、本発明方法の鉄接触処理工程の他の態
様の工程系統図である。
【符号の説明】
1 貯槽 2 第1凝集反応槽 3 第1沈殿池 4 第2凝集反応槽 5 第2沈殿池 6 硝化槽 7 脱窒槽 8 沈殿槽 9 pH調整槽 10 反応槽 11 沈殿分離槽 12 pH調整槽 13 ポンプ 14 鉄微粒子充填カラム 15 反応槽 16 沈殿分離槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/58 C02F 1/58 H (72)発明者 武藤 憲一 東京都中央区銀座六丁目15番1号 電源開 発株式会社内 (72)発明者 生越 勤 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 (72)発明者 鶴丸 陽佳 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火力発電所排水に、凝集沈殿処理及び生物
    脱窒処理を行ったのち、脱窒処理水に塩酸を注入してpH
    5以下に調整して鉄と接触させ、さらに凝集沈殿及び固
    液分離を行うことを特徴とする火力発電所排水の処理方
    法。
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