JPH09290194A - 粘性物の塗布ノズルと粘性物の塗布装置 - Google Patents

粘性物の塗布ノズルと粘性物の塗布装置

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JPH09290194A
JPH09290194A JP8129184A JP12918496A JPH09290194A JP H09290194 A JPH09290194 A JP H09290194A JP 8129184 A JP8129184 A JP 8129184A JP 12918496 A JP12918496 A JP 12918496A JP H09290194 A JPH09290194 A JP H09290194A
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adhesive
viscous
guide groove
coating
viscous material
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JP8129184A
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Hiroshi Kobayashi
宏 小林
Yasuharu Nakamura
康春 中村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着剤のような粘性物を均一な厚さと面積で
塗布することができる粘性物の塗布ノズルと粘性物の塗
布装置を提供すること。 【解決手段】 定量の粘性物BNを対象物110に対し
て塗布するための粘性物BNの塗布ノズル10であり、
対象物110上に粘性物BNを均一な面積で塗布するた
めの粘性物案内溝63と、粘性物BNを粘性物案内溝6
3に注入する注入部64と、粘性物案内溝63と対象物
110の間隔を一定に保持することで、粘性物案内溝6
3から対象物110に塗布される粘性物BNの塗布厚D
を一定にする突起65と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板の
ような対象物の所定の部位に、接着剤のような粘性物を
均一な厚さ及び面積で塗布するための粘性物の塗布ノズ
ルと粘性物の塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路チップ(ICチップ)とプリン
ト配線板のような基板の導体との電気的な接続方法に
は、テープ・オートメイティッド・ボンディング(TA
B)方式がある。図15は、このTAB方式によるベア
チップの実装例を示している。ベアチップ1の電極2
は、基板3の導体パターンに対してパッド4を介して電
気的に接続されている。このベアチップ1は、基板3の
放熱用のランド5に対して接着剤6により固定してい
る。この接着剤6は、ベアチップ1に発生する熱を、基
板3やヒートシンクであるランド5に伝える放熱の役割
と、ベアチップ1をランド5に対して固定する役割があ
る。この種の接着剤6は、放熱性を有し、しかも導電性
を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この接着剤6は、図1
6の印刷法やあるいは図17のディスペンス法により塗
布されるが、接着剤6の厚みが薄く塗布された場合(少
量塗布)、接着力の低下が発生してしまう。逆に、接着
剤6の厚みが厚くなった場合(多量塗布)には、接着剤
の放熱性を損なう恐れがあり、最終的にはLSI(大規
模集積回路)のようなベアチップ1が熱により破壊され
てしまう恐れがある。これは、接着剤6の熱伝導率が接
着剤の塗布厚さに反比例するからである。また接着剤6
が均一の厚さに塗布されない場合には、接着剤6の硬化
時にボイドが発生し、接着剤6の接地面積が減少して接
着力、放熱性の低下が懸念される。なおこのボイドと
は、ペーストを硬化させた後、チップ背面に発生した
“ペーストが広がっていない部分”をいう。
【0004】図16は、従来用いられている接着剤6を
塗布するための印刷法を示しており、図17はニードル
を用いたディスペンス法を示している。図16の印刷法
では、スキージ7aの作用により、スクリーン7bを通
して接着剤6が基板3側に塗布される。この印刷法であ
れば、接着剤6の厚さと面積の精度は、繰返し再現で
き、厚さ及び面積の管理が比較的上手くできるのである
が、すでに基板3に対して前工程で実装された電子部品
がある場合には、その電子部品が障害となり上手くスキ
ージ7aを用いて接着剤6を基板3側に塗布することが
困難であるので、実用的ではない。
【0005】図17のディスペンス法では、シリンジ7
cからニードル7dを経て基板3側に接着剤6が塗布さ
れるのであるが、接着剤6の厚さと面積の精度を上手く
管理することが困難であり、特に厚さが均一に保持でき
ないために接着剤6の硬化時にボイドが発生する。そこ
で本発明は上記課題を解消し、接着剤のような粘性物を
均一な厚さと面積で塗布することができる粘性物の塗布
ノズルと粘性物の塗布装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、定量の粘性物を対象物に対して塗布するための
粘性物の塗布ノズルであり、対象物上に粘性物を均一な
面積で塗布するための粘性物案内溝と、粘性物を粘性物
案内溝に注入する注入部と、粘性物案内溝と対象物の間
隔を一定に保持することで、粘性物案内溝から対象物に
塗布される粘性物の塗布厚を一定にする突起と、を備え
る粘性物の塗布ノズルにより、達成される。本発明で
は、粘性物案内溝が、対象物上に粘性物を均一な面積で
塗布する。この粘性物案内溝に対しては、注入部から粘
性物が注入される。このように注入部を介して粘性物を
粘性物案内溝に注入するのは、ノズルを注入側と吐出側
の2つに分けるためである。その理由は、案内溝の加工
精度を良くするためである。案内溝の幅はそのまま粘性
物の塗布幅となるので、溝幅の寸法精度は必須である。
一体物を加工すると案内溝の加工精度は出ず、2つに分
けることにより案内溝を精度良く加工できる。突起は、
粘性物案内溝と対象物の間隔を一定に保持することで、
粘性物案内溝から対象物に塗布される粘性物の塗布厚を
一定にする。このようにすることで、粘性物案内溝は粘
性物を対象物上に均一な面積で塗布し、突起は粘性物を
対象物に対して一定の塗布厚に保持できる。
【0007】上記目的は、本発明にあっては、定量の粘
性物を対象物に対して塗布するための粘性物の塗布装置
であり、対象物上に粘性物を均一な面積で塗布するため
の粘性物案内溝と、粘性物を粘性物案内溝に注入する注
入部と、粘性物案内溝と対象物の間隔を一定に保持する
ことで、粘性物案内溝から対象物に塗布される粘性物の
塗布厚を一定にする突起と、を有する塗布ノズルと、こ
の塗布ノズルを対象物に対して移動することにより、粘
性物を対象物上に塗布するための移動手段と、を備える
粘性物の塗布装置により、達成される。本発明では、さ
らにこのような塗布ノズルが移動手段により対象物に対
して移動できるので、対象物の所定の部位に対して所定
の塗布面積及び塗布厚みで必要な長さ分粘性物を塗布す
ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0009】図1と図2は、本発明の粘性物の塗布装置
の好ましい実施の形態を示している。図1と図2におい
て、粘性物の塗布装置は、塗布ノズル10、塗布ノズル
10の移動手段20、その他ベース30、コンベア4
0、シリンジ45、ディスペンサ50及び制御部100
等を備えている。この粘性物の塗布装置は、図11に示
すように、基板110の放熱ランド111に対して、粘
性物である導電性及び放熱性を有する接着剤BNを所定
の面積でかつ所定の厚さで塗布する装置である。
【0010】図4〜図8を参照して、塗布ノズル10の
構造について説明する。塗布ノズル10は、図1の移動
手段20により、好ましくはX,Y,Zの3軸方向に沿
って移動可能な接着剤塗布用のノズルである。塗布ノズ
ル10は第1部材60と第2部材61を有している。第
1部材60は、接着剤を案内するための案内溝63を有
している。この第1部材60は吐出ノズル部分ともい
い、図5に示すようにその案内溝63は第1部材60の
内面側において一定の幅W及び一定の厚みTを有してい
る。つまりこの案内溝63は直方体形状の空間となって
いる。案内溝63は、第1部材60の接着面60a側に
設けられている。そして案内溝63は第1部材60の底
面60bに開口した開口63pを有している。
【0011】一方、図4と図5に示す第2部材61は、
第1部材60と概略同じような形状を有しているが、接
着剤の注入部64と突起65を有している。注入部64
の一方の開口部分64aが第2部材61の上面61aに
開口しており、注入部64の他の開口64bは、第2部
材61の接着面61bに開口している。注入部64の他
の開口64bは、図4、図7及び図6に示すように案内
溝63に接続されている。
【0012】図5に示すように突起65,65は、第1
部材60の幅方向の両側に位置している。図6の突起6
5の下面65aと、第1部材60の底面60b(案内溝
63の開口63pに相当する位置)の間の間隔は、図6
に示すように接着剤塗布厚さDに対応している。つまり
この突起65の下面65aと第1部材60の下面60b
の間隔は、接着剤塗布厚さDを規定する間隔である。図
7に示すようにすでに述べた第1部材60の案内溝63
の幅Wは、接着剤の塗布幅を規定する。第1部材60と
第2部材61は、例えばステンレスやその他耐腐食性の
金属、もしくは合成樹脂により作られており、図5に示
す接着面60aと接着面61bが、接着剤により接着さ
れることで、図5あるいは図8に示すような塗布ノズル
10を作ることができる。
【0013】図4に示すように接着剤BNは注入部64
を介して案内溝63側に注入されるのであるが、この注
入部64と案内溝63を分けて設けたのは次のような理
由からである。つまり案内溝63の加工精度を良くする
ためである。案内溝63の加工精度を良くして、接着剤
BNの塗布幅の寸法精度を向上させることができる。
【0014】次に、図1及び図2を参照して、移動手段
20について説明する。移動手段20は、ベース30の
上に設定されており、コンベア40の横に配置されてい
る。移動手段20は、ノズル10、シリンジ45等の組
立体を、X,YZの3軸方向に沿って適宜移動して位置
決めすることができる。塗布ノズル10の注入部64
は、シリンジ45の吐出口45aに着脱可能に接続され
ている。シリンジ45は接着剤BNを所定量貯留する手
段である。シリンジ45は、サポート体47により、着
脱可能にかつ垂直に保持されている。
【0015】サポート体47の下部には、上述した塗布
ノズル10が、着脱可能に保持されている。サポート体
47は、移動手段20のアーム21に対して追従機構2
2を介して取付けられている。この追従機構22は、シ
リンジ45及び塗布ノズル10を、対象物である基板1
10の反りあるいはうねりに対して追従させるようにす
るための機構である。従って追従機構22は、図3に示
すように、4つのバネ23を備えており、これらのバネ
23は、ガイド24に取付けられている。基板110に
反りやうねりがあった場合にサポート体47が矢印Z方
向に上下動しても、これらのバネ23がその衝撃を吸収
しかつ、塗布ノズル10を基板110のうねりあるいは
反りに対応してしっかりと押付けることができるもので
ある。ディスペンサ50はシリンジ45内にエアーを圧
送して、シリンジ45から塗布ノズル10へ接着剤BN
を所定量送ることができる。このようにすることで、塗
布ノズル10は、基板110の反りあるいはうねりに影
響されることなく、常に安定した厚みで接着剤BNを、
放熱ランド111に対して塗布することができる。
【0016】移動手段20は、図1と図2に示すよう
に、X,Y,Z方向に沿って、サポート体47、シリン
ジ45及び塗布ノズル10の組立体を移動して位置決め
することができる。アクチュエータ31は、サポート体
47を矢印Z方向に移動することができる。これにより
塗布ノズル10は、上方に退出したり、あるいは下方に
下がって、塗布ノズル10を基板110の放熱ランド1
11側に接触させることができる。
【0017】移動手段20のXY移動機構部33は、X
方向及びY方向に関して、アーム21、塗布ノズル1
0、シリンジ45及びサポート体47の組立体をX,Y
方向に移動して位置決めする。図2に示すようにステー
ジ70は、ベース30のレール71,71に沿って移動
可能であり、モータ72が作動して送りネジ73が回転
することにより、ステージ70は、レール71,71に
沿ってX方向に移動して位置決め可能である。同様にし
てステージ70のレール74には、ステージ75が配置
されている。このステージ75は、モータ76の作動に
より送りネジ77が回転すると、Y方向に移動して位置
決め可能である。ステージ75は支柱76を有してお
り、この支柱76はすでに述べたアーム21の一端を固
定している。
【0018】次に、図1と図2に示すコンベア40は、
対象物であるプリント配線板のような基板110を、Y
方向に移動して、位置決め位置PPに位置決めできる。
コンベア40の付近には、図9〜図11に示すバックア
ップ機構130が設けられている。このバックアップ機
構130は、位置決め位置PPに位置決めされた基板1
10を、ピン131及び支持棒132により一時的に固
定することができる。バックアップ機構130の付近に
は、センサ140が設けられている。このセンサ140
は、基板110が、位置決め位置PPに位置決めされた
時に、基板110を検出して検出信号を制御部100に
送る。これにより、制御部100は、バックアップ機構
130のシリンダ133を作動して、バックアップ体1
34を矢印Z2の方向に上昇させて、基板110を固定
する。ところで、図1と図2のディスペンサ50、コン
ベア40、バックアップ機構130、モータ72,7
6、アクチュエータ31等は、制御部100によりそれ
ぞれ制御される。
【0019】次に、上述した粘性物の塗布装置により、
図9の基板110の放熱ランド111に対して接着剤B
Nを塗布する動作例を説明する。図1と図2に示すよう
に、ディスペンサ50は制御部100の指令によりシリ
ンジ45内に充填されている接着剤BNに対してエアー
を定量的に供給する。これにより、シリンジ45内の接
着剤BNは、塗布ノズル10側に定量的に連続的に供給
できる。
【0020】コンベア40は対象物である基板110を
位置決め位置PPに搬送してくる。そうするとセンサ1
40がその基板110を検知して、制御部100はコン
ベア40のモータ(図示せず)の動作を停止させる。こ
れにより位置決めされるとともに、センサ140の信号
に基づいて制御部100は図9のバックアップ機構13
0のシリンダ133を作動する。これによりバックアッ
プ体134のピン131が基板110の穴110aには
まり込むので、基板110は位置決め位置PPにしっか
りと固定される。
【0021】次に、図1と図2の移動手段20が、サポ
ート体47、シリンジ45及び塗布ノズル10の組立体
を、図10に示すように基板110の放熱ランド111
の端部111eの付近に位置決めする。つまりサポート
体47は、図2に示す移動手段20のXY移動機構部3
3の作動により移動されているので、塗布ノズル10は
放熱ランド111の端部111eの付近に位置決めされ
る。次に、図1と図2のアクチュエータ31が作動し
て、サポート体47、シリンジ45及び塗布ノズル10
の組立体をZ1方向に下げる。これにより塗布ノズル1
0の第2部材61の突起65が放熱ランド111の上面
に接触する。これにより、第1部材60の底面60b
は、放熱ランド111に対して図6に示す接着剤塗布厚
さDの分だけ浮き上がった状態になる。
【0022】次に、ディスペンサ50がシリンジ45に
対してエアーを定量的に送ると、その圧力によりシリン
ジ45内の接着剤BNが塗布ノズル10の注入部64を
介して案内溝63側に注入される。この第1部材60の
案内溝63は、シリンジ45から供給される接着剤BN
を、均一な塗布の面積(幅)に塗布するために、案内溝
63は図7に示す接着剤塗布幅Wで接着剤BNを放熱ラ
ンド111の上に塗布していくことが可能である。しか
も、注入ノズルともいう第2部材61の突起65が、す
でに述べたように第1部材60の下端面60b、すなわ
ち案内溝63の下端の開口63p(図5参照)部との間
に接着剤塗布厚さDを形成することができる。
【0023】図2の移動手段20のモータ76が作動し
て送りネジ77が回転することにより、ステージ75と
ともに塗布ノズル10がY方向に移動するので、図11
に示すように、放熱ランド111の上に、接着剤BNの
塗布層を形成することができる。この接着剤BNの塗布
層の接着剤塗布幅Wは、案内溝63で規定され、接着剤
塗布厚さDは突起65により確実に規定できる。この時
に、基板110が反っていたりあるいはうねりを有して
いる場合であっても、図3のバネ23が、その反りある
いはうねりに追随するようにして、塗布ノズル10の上
下動を吸収し、かつ塗布ノズル10の突起65をその基
板110のうねりに対応するようにして放熱ランド11
1に沿わせることができる。つまり基板110が常に一
定の厚さを保っていない場合であったり、反っていたり
うねっていたりする場合には、追従機構22のバネ23
がそれを補正し、図11の接着剤塗布厚さDが変化する
のを防ぐことができ、突起65が放熱ランド111の面
に反って押し付けられるので接着剤塗布厚さDの変化が
ない。このようにしないと、接着剤BNの突出口である
案内溝63の開口63p(図5参照)と、基板110の
放熱ランド111の間隔(距離)が短くなってしまっ
て、接着剤BNの圧力が増加して、接着剤BNの塗布量
が少なくなってしまう。逆に、間隔(距離)が長くなっ
てしまうと圧力が減少して、接着剤BNの塗布量が多く
なってしまうという問題が生じる。
【0024】以上のようにして放熱ランド111の上面
には、所定の幅Wでかつ所定の厚みDを有する接着剤B
Nが塗布できる。このように塗布された後には、図11
のバックアップ体134はZ1の方向に下がるととも
に、サポート体47がZ2の方向に上昇する。しかもデ
ィスペンサ50からシリンジ45へのエアーの供給が停
止する。
【0025】図12と図13は、基板110の放熱ラン
ド111に接着剤BNを塗布した後に、ベアチップ20
0を取付けた例を示している。このベアチップ200は
たとえば大規模集積回路(LSI)である。基板110
は、放熱用のスルーホール110hを複数備えており、
スルーホール110hは、表側の放熱ランド111と裏
側の放熱ランド119を熱的に接続している。裏側の放
熱ランド119には、放熱シール120を介してヒート
シンク121が取付けられている。放熱ランド111の
周囲には、パッド140が予め設けられている。このパ
ッド140は、ベアチップ200の電極210を、熱圧
着により、基板110の所定の配線パターンに対して電
気的に接続するものである。
【0026】図14は、ベアチップ200が、基板11
0の放熱ランド111に対して固定され、かつ電気的に
接続される手順の一例を示している。ベアチップ200
は、図14(A)の枠体240により保持されている。
そしてベアチップ200の電極210の部分が、専用の
金型により切断されて、枠体240から切離すととも
に、図14(B)に示すように所定の形に成形(フォー
ミング)される。
【0027】次に、図14(C)に示すように、基板1
10の配線パターン118にははんだ139がプリコー
トされる。そして図14(D)のように、すでに述べた
図1や図2の塗布ノズル及びその塗布ノズルを有する塗
布装置を用いて、接着剤BNが放熱ランド111に塗布
される。はんだプリコート139の上にはフラックスF
Xが塗布される。ところで、接着剤BNとしては、例え
ば東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のDA
6523のような接着剤を採用することができる。この
接着剤は1液タイプの接着剤であり、硬化速度が速く、
硬化温度が低く、その硬化物はエラストマ状態で応力緩
和に有効な物である。しかもこの接着剤BNは導電特性
に優れ、熱伝導率が高く放熱特性が優れた物である。し
かもこの接着剤BNは完全無溶剤であり、付加反応硬化
型であるためにボイドが発生しない。
【0028】次に、図14(E)に示すように、治具J
を用いて、ベアチップ200の電極210を、配線パタ
ーン118に対して熱圧着するとともに、ベアチップ2
00は放熱ランド111に対して接着剤BNを介してし
っかりと固定する。この後、接着剤を、例えば150℃
で3分間程度加熱することにより、ベアチップ200は
放熱ランド111に対して接着剤BNを介して確実に固
定することができる。
【0029】以上説明したように、本発明の実施の形態
によれば、図11のように塗布ノズル10を用いて接着
剤BNの層を形成する場合に、接着剤BNを常に均一な
厚さと面積で塗布することができるようにするために、
塗布ノズル10は、案内溝63と突起65を備えてい
る。そして案内溝63から吐出される接着剤BNは案内
溝63の塗布幅Wにより塗布面積が規定されるととも
に、突起65により案内溝63の接着剤吐出口である開
口63pと基板110の放熱ランド111の間隔(距
離)を一定に保つことができる。このようにすること
で、接着剤BNの均一な厚さ及び面積が確保できるの
で、TAB方式でベアチップ等を基板側に実装する場合
におけるベアチップ付近での放熱性の改善、及び接着の
信頼性の向上を実現することができる。しかも接着剤B
Nを塗布しようとする部分のみに、図1と図2の移動手
段20が塗布ノズル10を案内して接着剤を塗布するこ
とができるので、たとえ前工程で基板110上に予め実
装された電子部品があったとしても、その実装されてい
る電子部品が、接着剤の塗布の障害にはならない。
【0030】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。例えば、接着剤以外の粘性物を、基
板以外の対象物に対して塗布する場合にも、本発明の塗
布ノズル及び塗布装置が適用できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
接着剤のような粘性物を均一な厚さと面積で塗布するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘性物の塗布ノズルを備える塗布装置
の一例を示す側面図。
【図2】図1の塗布装置の斜視図。
【図3】図1の塗布装置のA方向から見たサポート体、
シリンジ及び塗布ノズルの組立体と追従機構を示す図。
【図4】塗布ノズルを示す斜視図。
【図5】塗布ノズルの分解斜視図。
【図6】塗布ノズルの側面図。
【図7】塗布ノズルの正面図。
【図8】塗布ノズルの底面図。
【図9】基板をバックアップ機構により位置決め位置P
Pに位置決めしようとする状態を示す図。
【図10】位置決めされた基板に対して塗布ノズルを近
づけようとする状態を示す図。
【図11】塗布ノズルが基板側に接着剤を塗布している
状態を示す図。
【図12】基板の放熱ランドに対して接着剤BNを用い
て固定したベアチップの一例を示す図。
【図13】図12のベアチップ、放熱ランド、接着剤B
N等を示す分解斜視図。
【図14】図12のベアチップの実装方法の一例を示す
図。
【図15】従来のTAB方式の実装方法を示す図。
【図16】従来の接着剤の印刷法を示す図。
【図17】従来の接着剤のディスペンス法を示す図。
【符号の説明】
10・・・塗布ノズル、20・・・移動手段、45・・
・シリンジ(貯留手段)、60・・・第1部材、61・
・・第2部材、63・・・案内溝(粘性物案内溝)、6
4・・・注入部、65・・・突起、100・・・制御
部、110・・・基板(対象物)、BN・・・接着剤
(粘性物)、D・・・塗布厚、W・・・塗布幅(面積に
相当)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定量の粘性物を対象物に対して塗布する
    ための粘性物の塗布ノズルであり、 対象物上に粘性物を均一な面積で塗布するための粘性物
    案内溝と、 粘性物を粘性物案内溝に注入する注入部と、 粘性物案内溝と対象物の間隔を一定に保持することで、
    粘性物案内溝から対象物に塗布される粘性物の塗布厚を
    一定にする突起と、を備えることを特徴とする粘性物の
    塗布ノズル。
  2. 【請求項2】 粘性物案内溝は第1部材に形成され、注
    入部と突起が第2部材に形成されており、第1部材と第
    2部材は結合されている請求項1に記載の粘性物の塗布
    ノズル。
  3. 【請求項3】 注入部は、粘性物の貯留手段に接続され
    ている請求項1に記載の粘性物の塗布ノズル。
  4. 【請求項4】 粘性物は接着剤であり、接着剤は対象物
    である基板に対して電子部品を固定する請求項1に記載
    の粘性物の塗布ノズル。
  5. 【請求項5】 定量の粘性物を対象物に対して塗布する
    ための粘性物の塗布装置であり、 対象物上に粘性物を均一な面積で塗布するための粘性物
    案内溝と、 粘性物を粘性物案内溝に注入する注入部と、 粘性物案内溝と対象物の間隔を一定に保持することで、
    粘性物案内溝から対象物に塗布される粘性物の塗布厚を
    一定にする突起と、を有する塗布ノズルと、 この塗布ノズルを対象物に対して移動することにより、
    粘性物を対象物上に塗布するための移動手段と、を備え
    ることを特徴とする粘性物の塗布装置。
  6. 【請求項6】 粘性物は接着剤であり、接着剤は対象物
    である基板に対して電子部品を固定する請求項5に記載
    の粘性物の塗布装置。
  7. 【請求項7】 注入部は、粘性物の貯留手段に接続され
    ている請求項5に記載の粘性物の塗布装置。
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