JPH09286925A - シッフベースキノン錯体およびそれを含む光学記録材料 - Google Patents

シッフベースキノン錯体およびそれを含む光学記録材料

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JPH09286925A
JPH09286925A JP8186448A JP18644896A JPH09286925A JP H09286925 A JPH09286925 A JP H09286925A JP 8186448 A JP8186448 A JP 8186448A JP 18644896 A JP18644896 A JP 18644896A JP H09286925 A JPH09286925 A JP H09286925A
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ring
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JP8186448A
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Toru Harada
徹 原田
Itsuo Fujiwara
逸夫 藤原
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新規なシッフベースキノン錯体及びそれを用い
た退色防止剤、フィルター染料を提供する。 【解決手段】一般式(1a)で表される退色防止剤。R
1 及びR2 はそれぞれアルキル基を表し、M1 はCa、
Ba、Al、Y、In、La、Nd、Sm、Gd、T
b、Dy又はYbの金属原子を表す。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なシッフベース
キノン錯体及びそれを退色防止剤又は染料としての利用
に関する。
【0002】
【従来の技術】シッフベースキノン錯体は、インオーガ
ニック ケミストリー(Inorg.Chem.)28巻4379−
4385頁(1989年)、同14巻2724−272
7(1975年)、カナディアン ジャーナル ケミス
トリー(Can. J.Chem)73巻1213−1222頁(1
995年)、ジャーナル アメリカン ケミカル ソサ
エティー(J.Am.Chem.Soc)110巻1827−1832
頁(1988年)、同116巻1388−1394頁
(1994年)に記載されているが、金属原子として
は、Sn、Pb、Ni、Fe、Cd、Co、Zn、M
n、Mg、V及びTiであり環境上有害な金属が多い。
さらに、これらの錯体の退色防止剤または染料としての
利用に関しては何等記載されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
なシッフベースキノン錯体、特に環境汚染のない金属を
有する錯体を提供することであり、さらにはその錯体を
退色防止剤及び染料として提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、下記一
般式(1a)及び(1b)で表されるシッフベースキノ
ン錯体によって達成できた。
【0005】
【化4】
【0006】式中、R1 及びR2 は、それぞれアルキル
基を表し、M1 はCa、Ba、Al、Y、In、La、
Nd、Sm、Gd、Tb、DyまたはYbの金属原子を
表す。
【0007】
【化5】
【0008】式中、R3 、R4 、R5 及びR6 は、それ
ぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルキルカルボニル
基、カルバモイル基、アシルアミノ基、アルコキシカル
ボニル基または炭化水素環または芳香環を形成するに必
要な非金属原子団を表す。さらに、環AとBは直接また
は非金属原子を介して連結してもよい。nは1から4の
整数を表し、M2 は金属原子を表す。なお、一般式(1
b)の化合物は下記一般式で記載されることもある。
【0009】
【化6】
【0010】
【発明の実施の形態】一般式(1a)を詳述する。R1
及びR2 で示されるアルキル基は、炭素数1から20、
好ましくは1から12の直鎖または分岐アルキル基、例
えば、メチル、エチル、n−ブチル、t−ブチル、t−
ペンチル、n−オクチル、t−オクチル等を挙げること
が出来る。更に好ましくは、t−ブチル、t−ペンチ
ル、t−オクチル等の第3級分岐アルキル基である。
又、それらの置換位置は酸素原子に隣接する炭素原子に
対しオルト位又はP−位に置換するのが好ましい。M1
はCa、Ba、Al、Y、In、La、Nd、Sm、G
d、Tb、DyまたはYbの金属原子を表し、好ましく
はCa及びBaである。
【0011】一般式(1b)を詳述する。R3 、R4
5 及びR6 で表されるアルキル基は、前記R1 及びR
2 のアルキル基と同義である。R3 、R4 、R5 及びR
6 で表されるハロゲン原子は、F、Cl及びBrであ
る。R3 、R4 、R5 及びR6 で表されるアルコキシ基
は、炭素数1から16であり、メトキシ、ブトキシを挙
げることが出来る。R3 、R4 、R5 及びR6 で表され
るアルキルカルボニル基としては、エチルカルボニル、
ブチルカルボニル、ヘプチルカルボニル等を挙げること
が出来る。R3 、R4 、R5 及びR6 で表されるアルコ
キシカルボニル基としては、エトキシカルボニル、ブト
キシカルボニル等を挙げることが出来る。R3 、R4
5 及びR6 で表されるカルバモイルとしては、メチル
カルバモイル、ドデシルカルバモイル等を挙げることが
出来る。R3 、R4 、R5 及びR6 で表されるアシルア
ミノ基としては、アセチルアミノ、ラウロイルアミノ等
を挙げることが出来る。R3 、R4 、R5 及びR6 によ
って形成される環としては、炭素環(例えば、シクロヘ
キサン、シクロペンタン等)または芳香環(例えば、ベ
ンゼン、ナフタレン等)を挙げることが出来、環A又は
Bと縮合しているのが好ましい。環AとBは、直接また
はO、SまたはNHを介して、例えば、カルバゾール、
アクリジン、フェノチアジン環を形成してもよい。nは
1から4の整数を表す。好ましくは2である。
【0012】M2で表される金属原子としては、Mg、
Ca及びBa等のアルカリ土類金属、Cr、Mn、F
e、Co、Ni及びCu等の遷移金属、La、Nd、Y
b等のランタン系の他、Zn、Al及びSn等を挙げる
ことが出来る。中でもCa、Ba、Fe、Cu、Al及
びZnが好ましい。さらに、CaまたはBaが好まし
い。
【0013】本発明の化合物を退色防止剤として使う場
合には、アゾ、アゾメチン、ベンジリデン、スチリル、
オキソノール、シアニン、メロシアニン、アントラキノ
ン、アリールメタン等多くの染料の退色防止に有効であ
る。特に、下記一般式(2a)で示すシアニン染料及び
一般式(3)で表されるスクアリリウム染料に有効であ
る。
【0014】
【化7】
【0015】式中、Z1 及びZ2 は5または6員の含窒
素複素環を形成するに必要な非金属原子群を表し(各々
縮環してもよい。)、R7 及びR8 は各々アルキル基、
アルケニル基またはアラルキル基を表し、Lは3、5、
7または9個のメチン基が共役二重結合によって連結さ
れて生じる連結基を表し、a、bまたはcは各々0また
は1を表し、Xはアニオンを表す。
【0016】一般式(2a)において、Z1 、Z2 で表
される5または6員の含窒素複素環は(縮環してもよ
い)、オキサゾール環、イソオキサゾール環、ベンゾオ
キサゾール環、ナフトオキサゾール環、チアゾール環、
ベンゾチアゾール環、ナフトチアゾール環、インドレニ
ン環、ベンゾインドレニン環、イミダゾール環、ベンゾ
イミダゾール環、ナフトイミダゾール環、イミダゾキノ
キサリン環、キノリン環、ピリジン環、ピロロピリジン
環、フロピロール環等を挙げることができる。好ましく
は、ベンゼン環あるいはナフタレン環が縮環した5員の
含窒素複素環であり、最も好ましくはインドレニン環で
ある。これらの環は置換されていてもよい。置換基とし
ては、例えば、アルキル基(例えば、メチル、エチ
ル)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ)、
フェノキシ基(例えば、無置換のフェノキシ、p−クロ
ロフェノキシ)、ハロゲン原子(Cl、Br、F)、ア
ルコキシカルボニル基(例えば、エトキシカルボニ
ル)、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基等を挙げる
ことが出来る。さらに好ましくは、クロル原子、メトキ
シ基またはメチル基で置換されたまたは無置換のインド
レニン環である。
【0017】R7 及びR8 で表されるアルキル基は、炭
素数1から20、より好ましくは1から8のアルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブ
チル、ペンチル、ヘキシル)である。また、ハロゲン原
子(F、Cl、Br)、アルコキシカルボニル基(例え
ば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)または
ヒドロキシ基等で置換されていてもよい。R7 及びR8
で表されるアラルキル基は、7〜12の炭素数を有する
アラルキル基が好ましく(例えば、ベンジル、フェニル
エチル)、置換基(例えば、メチル、アルコキシ、クロ
ル原子)を有していてもよい。R7 及びR8 で表される
アルケニル基は、2〜6の炭素数を有しているアルケニ
ル基が好ましく、例えば、2−ペンテニル基、ビニル
基、アリル基、2−ブテニル基、1−プロペニル基を挙
げることができる。
【0018】式(2a)において、Lは3、5、7また
は9個のメチン基が二重結合で共役するように結合して
いる連結基である。メチン基の数は、7個(ヘプタメチ
ン化合物)であることが好ましい。メチン基は置換基を
有していてもよい。ただし、置換基を有するメチン基
は、中央の(メソ位の)置換されたメチン基であること
が好ましい。Lで表されるメチン基のうち好ましいもの
は、下記式L3(トリメチン)、L5(ペンタメチ
ン)、L7(ヘプタメチン)及びL9(ノナメチン)で
表されるものである。
【0019】
【化8】
【0020】式中、R10は水素原子、アルキル基、ハロ
ゲン原子、アリール基、NR1617、SR18またはOR
18(R16、R17及びR18はそれぞれアルキル基またはア
リール基を表す)を表す。R16とR17が連結して、ヘテ
ロ環(例えば、ピペリジン、モルホリン)を形成しても
よい。R9 及びR11は、水素原子または互いに結合して
5員又は6員環を形成するに必要な原子群を表し、R19
及びR20は、それぞれ水素原子またはアルキル基であ
る。R9 とR11が互いに結合して5員または6員環を形
成することが好ましい。形成する環の例としては、シク
ロペンテン環及びシクロヘキセン環を挙げることができ
る。それらの環は、置換基(例えば、アルキル基または
アリール基)を有していてもよい。
【0021】上記アルキル基は、R7 及びR8 のアルキ
ル基と同義である。上記ハロゲン原子はF、Cl、Br
である。上記アリール基は、6〜12の炭素数のものが
好ましく、フェニル基またはナフチル基が挙げられる。
アリール基は置換されていてもよく、置換基としては、
炭素原子数が10以下、好ましくは6以下のアルキル基
(例、メチル、エチル、ブチル、ヘキシル)、炭素原子
数が10以下、好ましくは6以下のアルコキシ基(例、
メトキシ、エトキシ)、炭素原子数が20以下、好まし
くは12以下のアリールオキシ基(例、フェノキシ、p
−クロロフェノキシ)、ハロゲン原子(Cl、Br、
F)、炭素原子数が10以下、好ましくは6以下のアル
コキシカルボニル基(例、エトキシカルボニル)、シア
ノ基、ニトロ基及びカルボキシル基が含まれる。
【0022】式(2a)において、a、b及びcは、そ
れぞれ0または1である。aおよびbは0である方が好
ましい。cは一般に1である。ただし、カルボキシルの
ようなアニオン性置換基がN+ と分子内塩を形成する場
合は、cは0になる。
【0023】Xで表されるアニオンとしては、ハロゲン
イオン(Cl、Br、I)、p−トルエンスルホン酸イ
オン、エチル硫酸イオン、PF6 - 、BF4 - 及びCl
4 - 等を挙げることができる。さらに、一般式(2
b)で示されるシアニン染料が好ましい。
【0024】
【化9】
【0025】式中、Z3 及びZ4 は各々ベンゾまたはナ
フト縮合環を形成するに必要な原子を表し、R7 及びR
8 は各々アルキル基、アラルキル基またはアルケニル基
を表し、R9 及びR11は各々水素原子または互いに連結
して5または6員環を形成するに必要な原子群を表し、
10は水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アリール
基、NR1617、SR18またはOR18を表し、R16、R
17及びR18はそれぞれアルキル基またはアリール基を表
し、R16とR17が互いに連結して5または6員環を形成
してもよい。R12、R13、R14及びR15はそれぞれアル
キル基を表し、R12とR13およびR14とR15が連結して
環を形成してもよい。Xはアニオンを表し、cは0また
は1を表す。
【0026】式(2b)において、Z3 及びZ4 で形成
されるベンゾまたはナフト縮合環はZ1 等の述べた置換
基で置換されていてもよい。R7 、R8 、R12、R13
14、R15、R16、R17及びR18で表されるアルキル基
は、一般式(2a)のR7 等におけるアルキル基と同義
である。R12とR13、R14とR15がお互いに連結して環
(例えばシクロヘキサン等)を形成してもよい。R7
びR8 で表されるアルケニル基及びアラルキル基は、一
般式(2a)のR7 及びR8 のアルケニル基及びアラル
キル基と同義である。R10、R16、R17及びR18で表さ
れるアリール基は、一般式(L5)のR10で述べたアリ
ール基と同義である。R10のハロゲン原子は、式(L
5)のR10のハロゲン原子と同義である。R9 とR11
よる環形成は、式(L7)のR9 とR11による環形成と
同義である。R16とR17による環形成は、一般式(L
7)のR16とR17による環形成と同義である。Xは一般
式(2a)のXと同義である。cは一般式(2a)のc
と同義である。
【0027】最も好ましいシアニン染料は、R7 及びR
8 が無置換のアルキル基、R12、R 13、R14及びR15
メチル基、R9 とR11でシクロペンテン環を形成し、R
10がジフェニルアミノ基である。
【0028】また、一般式(3)に示すスクアリリウム
染料に対しても有効である。
【0029】
【化10】
【0030】式中、R21、R22、R23、R24、R25、R
26、R27及びR28は、それぞれ水素原子、アルキル基、
シクロアルキル基、アリール基またはアラルキル基を表
し、R21とR22そして、またはR23とR24そして、また
はR25とR26そして、またはR27とR28またはR22とR
23そして、またはR26とR27で5または6員環を形成し
てもよい。
【0031】一般式(3)において、R21、R22
23、R24、R25、R26、R27及びR28で表されるアル
キル基及びアラルキル基は、一般式(2a)のR7 で表
されるアルキル基及びアラルキル基と同義である。
21、R22、R23、R24、R25、R26、R27及びR28
表されるシクロアルキル基としては、シクロペンチル、
シクロヘキシルを挙げることが出来る。R21、R22、R
23、R24、R25、R26、R27及びR28で表されるアリー
ル基は、式(L5)R10のアリール基と同義である。以
下に本発明の化合物を示す。
【0032】
【化11】
【0033】
【化12】
【0034】
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】
【化15】
【0037】
【化16】
【0038】
【化17】
【0039】
【化18】
【0040】
【化19】
【0041】
【化20】
【0042】
【化21】
【0043】
【化22】
【0044】
【化23】
【0045】
【化24】
【0046】
【化25】
【0047】本発明の一般式(1a)から(1c)で表
される染料は、実施例に示すように、一般式(4)で示
すカテコール誘導体を含む溶液に、金属塩及びアンモニ
アを加えることによって得ることが出来る。
【0048】
【化26】
【0049】式中、R30は、それぞれ水素原子、アルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、ア
ルコキシ基、アルキルカルボニル基、カルバモイル基、
アシルアミノ基、アルコキシカルボニル基または炭化水
素環または芳香環を形成するに必要な非金属原子団を表
す。nは1から4の整数を表す。
【0050】一般式(4)を詳述する。R30で表される
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原
子、アルコキシ基、アルキルカルボニル基、カルバモイ
ル基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニル基または
炭化水素環または芳香環を形成するに必要な非金属原子
団及びnは一般式(1b)のR3 と同義である。
【0051】カテコール誘導体を溶解する溶媒として
は、有機溶媒が好ましく、特にメチルアルコール及びエ
チルアルコールが好ましい。金属塩としては、CaCl
2 、BaCl2 、 ZnCl2 、NiCl2 等の二価の
塩またはAlCl3 、FeCl3 等の三価の塩等を利用
することが出来る。アンモニアとしては、液状アンモニ
アまたはアンモニア水を用いることが出来る。好ましく
はアンモニア水である。反応温度としては、10から4
0℃、好ましくは20から25℃で合成できるが、さら
に酸素または空気を吹き込むことによって反応を加速す
ることが出来る。使用量としては、カテコール1モルに
対し、金属塩を0.2〜0.3モル、好ましくは0.2
3〜0.27モル、アンモニア3〜20モル、好ましく
は12〜17モル用いて合成できる。
【0052】本発明の化合物は、染料として利用でき
る。染料としては写真用アンチハレーション、医療診断
用、フィルター用、インク、塗料等に利用できる。好ま
しくは、フィルター、インク、塗料としての利用であ
る。本発明の化合物をフィルター、インク、塗料として
用いる場合には、特開昭64−69686及び特開昭5
8−1762を参考にすることができる。いずれも赤外
域に吸収を有する為、赤外フィルター、赤外線吸収イン
ク又は塗料として有用であり、例えば不可視型バーコー
ドシステム等に用いることができる。
【0053】本発明の化合物は、熱現像感光材料、ハロ
ゲン化銀感光材料、光学記録材料、感圧・感熱材料、医
療診断用材料、インク、塗料等の退色防止剤として利用
することが出来る。好ましくは、熱現像感光材料、ハロ
ゲン化銀感光材料及び光学記録材料、インク、塗料の退
色防止剤である。
【0054】染料と退色防止剤の混合比は1:0.1〜
20、好ましくは1:0.2〜10、更に好ましくは
1:0.5〜3である。
【0055】熱現像感光材料では、該退色防止剤は任意
の層に添加できるが感光層と同じ側の支持体に近い染料
層、感光層と反対側の染料層に添加することが好まし
い。該退色防止剤は所望の目的により異なるが0.1〜
1000mg/m2、好ましくは1〜200mg/m2添加する
と良い。該退色防止剤は有機溶剤に溶かして添加するこ
とが好ましい。染料は退色防止剤と同一層に、0.1〜
1000mg/m2、好ましくは1〜200mg/m2添加する
とよい。バインダーを使用するときは、バインダーに対
し0.1〜60重量%、好ましくは0.2〜30重量
%、更に好ましくは0.5〜10重量%である。
【0056】地球へのやさしさから、該染料が観察され
る画像シートに実質的に残る熱現像感光材料であること
が好ましい。さらに好ましくはモノシート型(画像形成
するために供与した材料は全て観察される画像シートと
して完成される型)熱現像感光材料である。また、目的
を達成するために赤外レーザー露光用熱現像感光材料で
あることが好ましい。さらに赤外レーザー露光の波長が
750nm以上、さらにさらに好ましくは800nm以
上であるとよい。
【0057】本発明の熱現像感光材料は、熱現像処理法
を用いて写真画像を形成するものである。このような熱
現像感光材料としては前述のとおり例えば米国特許第3
152904号、3457075号、及びD.モーガン
(Morgan) とB.シェリー(Shely)による「熱によって
処理される銀システム(Thermally Processed SilverSy
stems) 」(イメージング・プロセッシーズ・アンド・
マテリアルズ(Imaging Processes and Materials )Neb
lette 第8版、スタージ(Sturge) 、V.ウォールワー
ス(Walworth) 、A.シェップ(Shepp)編集、第2頁、
1969年)等に開示されている。
【0058】本発明の熱現像感光材料は、熱現像処理を
用いて写真画像を形成するものであればよいが、還元可
能な銀源(例えば有機銀塩)、触媒活性量の光触媒(例
えばハロゲン化銀)、銀の色調を制御する色調剤及び還
元剤を通常(有機)バインダーマトリックス中に分散し
た状態で含有している熱現像感光材料であることが好ま
しい。本発明の熱現像感光材料は常温で安定であるが、
露光後高温(例えば、80℃以上)に加熱することで現
像される。加熱することで還元可能な銀源(酸化剤とし
て機能する)と還元剤との間の酸化還元反応を通じて銀
を生成する。この酸化還元反応は露光で発生した潜像の
触媒作用によって促進される。露光領域中の有機銀塩の
反応によって生成した銀は黒色画像を提供し、これは非
露光領域と対照をなし、画像の形成がなされる。
【0059】本発明の熱現像感光材料は支持体上に少な
くとも一層の感光層を有している。支持体の上に感光層
のみを形成しても良いが、感光層の上に少なくとも1層
の非感光層を形成することが好ましい。感光層に通過す
る光の量または波長分布を制御するために感光層と同じ
側または反対側にフィルター層を形成しても良いし、感
光層に本願一般式(2a)(2b)又は(3)で表され
る染料、その他の染料または顔料を含ませても良い。感
光層は複数層にしても良く、また階調の調節のため感度
を高感層/低感層または低感層/高感層にしても良い。
各種の添加剤は感光層、非感光層、またはその他の形成
層のいずれに添加しても良い。
【0060】本発明の熱現像感光材料に適用できる支持
体には、例えば紙、ポリエチレンを被覆した紙、ポリプ
ロピレンを被覆した紙、羊皮紙、布等の材料;例えば、
アルミニウム、銅、マグネシウム、亜鉛のような金属の
シート又は薄膜;ガラス又は、クロム合金、スチール、
銀、金、白金のような金属で被覆したガラス;ポリ(ア
ルキルメタクリレート類)(例えば、ポリ(メチルメタ
クリレート))、ポリ(エステル類)(例えば、ポリ
(エチレンテレフタレート))、ポリ(ビニルアセター
ル類)、ポリ(アミド類)(例えば、ナイロン)、セル
ロースエステル類(例えば、セルロースニトレート、セ
ルロースアセテート、セルロースアセテートプロピオネ
ート、セルロースアセテートブチレート)等の合成ポリ
マー状材料がある。本発明の熱現像感光材料には例え
ば、界面活性剤、酸化防止剤、安定化剤、可塑剤、紫外
線吸収剤、被覆助剤等を用いても良い。
【0061】本発明の熱現像感光材料中の化学薬品と共
にそれぞれのバインダー層(例えば、合成ポリマー)は
自己支持フィルムを形成してもよい。支持体を、公知の
補助材料、例えば、塩化ビニリデン、アクリル酸モノマ
ー(例えば、アクリロニトリルやメチルアクリレート)
及び不飽和ジカルボン酸(例えば、イタコン酸、アクリ
ル酸)、カルボキシメチルセルロース、ポリ(アクリル
アミド)のコポリマー及びターポリマー;及び類似のポ
リマー状材料で補助的に被覆してもよい。
【0062】好適なバインダーは透明又は半透明で、一
般に無色であり、天然ポリマー合成樹脂やポリマー及び
コポリマー、その他フィルムを形成する媒体、例えば:
ゼラチン、アラビアゴム、ポリ(ビニルアルコール)、
ヒドロキシエチルセルロース、セルロースアセテート、
セルロースアセテートブチレート、ポリ(ビニルピロリ
ドン)、カゼイン、デンプン、ポリ(アクリル酸)、ポ
リ(メチルメタクリル酸)、ポリ(塩化ビニル)、ポリ
(メタクリル酸)、コポリ(スチレン−無水マレイン
酸)、コポリ(スチレン−アクリロニトリル)、コポリ
(スチレン−ブタジエン)、ポリ(ビニルアセタール)
類(例えば、ポリ(ビニルホルマール)及びポリ(ビニ
ルブチラール))、ポリ(エステル)類、ポリ(ウレタ
ン)類、フェノキシ樹脂、ポリ(塩化ビニリデン)、ポ
リ(エポキシド)類、ポリ(カーボネート)類、ポリ
(ビニルアセテート)、セルロースエステル類、ポリ
(アミド)類がある。バインダーは水又は有機溶媒また
はエマルションから被覆形成してもよい。
【0063】色調剤の添加は非常に望ましい。好適な色
調剤の例は調査報告第17029号に開示されており、
次のものがある:イミド類(例えば、フタルイミド);
環状イミド類、ピラゾリン−5−オン類、及びキナゾリ
ノン(例えば、スクシンイミド、3−フェニル−2−ピ
ラゾリン−5−オン、1−フェニルウラゾール、キナゾ
リン及び2,4−チアゾリジンジオン);ナフタールイ
ミド類(例えば、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタール
イミド);コバルト錯体(例えば、コバルトのヘキサミ
ントリフルオロアセテート)、メルカプタン類(例え
ば、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール);N
−(アミノメチル)アリールジカルボキシイミド類(例
えば、N−(ジメチルアミノメチル)フタルイミド);
ブロックされたピラゾール類、イソチウロニウム(isot
hiuronium)誘導体及びある種の光漂白剤の組み合わせ
(例えば、N,N’ヘキサメチレン(1−カルバモイル
−3,5−ジメチルピラゾール)、1,8−(3,6−
ジオキサオクタン)ビス(イソチウロニウムトリフルオ
ロアセテート)、及び2−(トリブロモメチルスルホニ
ル)ベンゾチアゾールの組み合わせ);メロシアニン染
料(例えば、3−エチル−5−((3−エチル−2−ベ
ンゾチアゾリニリデン(benzothiazolinylidene)) −1
−メチルエチリデン)−2−チオ−2,4−オキサゾリ
ジンジオン(oxazolidinedione));フタラジノン、フタ
ラジノン誘導体又はこれらの誘導体の金属塩(例えば、
4−(1−ナフチル)フタラジノン、6−クロロフタラ
ジノン、5,7−ジメチルオキシフタラジノン、及び
2,3−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオン);フタ
ラジノンとスルフィン酸誘導体の組み合わせ(例えば、
6−クロロフタラジノン+ベンゼンスルフィン酸ナトリ
ウム又は8−メチルフタラジノン+p−トリスルホン酸
ナトリウム);フタラジン+フタル酸の組み合わせ;フ
タラジン(フタラジンの付加物を含む)とマレイン酸無
水物、及びフタル酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸
又はo−フェニレン酸誘導体及びその無水物(例えば、
フタル酸、4−メチルフタル酸、4−ニトロフタル酸及
びテトラクロロフタル酸無水物)から選択される少なく
とも1つの化合物との組み合わせ;キナゾリンジオン
類、ベンズオキサジン、ナルトキサジン誘導体;ベンズ
オキサジン−2,4−ジオン類(例えば、1,3−ベン
ズオキサジン−2,4−ジオン);ピリミジン類及び不
斉−トリアジン類(例えば、2,4−ジヒドロキシピリ
ミジン)、及びテトラアザペンタレン誘導体(例えば、
3,6−ジメロカプト−1,4−ジフェニル−1H、4
H−2,3a,5,6a−テトラアザペンタレン。好ま
しい色調剤としてはフタラジン:
【0064】
【化27】
【0065】である。還元剤としては、いわゆる写真現
像剤、例えばフェニドン、ヒドロキノン類、カテコール
等を含有してもよいが、ヒンダードフェノールが好まし
い。米国特許第4460681号に開示されているよう
なカラー感光材料も、本発明の実現では考えられる。
【0066】好適な還元剤の例は、米国特許第3770
448号、3773512号、3593863号、及び
調査報告(Research Disclosure)第17029及び29
963に記載されており、次のものがある:アミノヒド
ロキシシクロアルケノン化合物(例えば、2−ヒドロキ
シ−ピペリジノ−2−シクロヘキセノン);現像剤の前
駆体としてアミノリダクトン類(reductones) エステル
(例えば、ピペリジノヘキソースリダクトンモノアセテ
ート);N−ヒドロキシ尿素誘導体(例えば、N−p−
メチルフェニル−N−ヒドロキシ尿素);アルデヒド又
はケトンのヒドラゾン類(例えば、アントラセンアルデ
ヒドフェニルヒドラゾン);ホスファーアミドフェノー
ル類;ホスファーアミドアニリン類;ポリヒドロキシベ
ンゼン類(例えば、ヒドロキノン、t−ブチル−ヒドロ
キノン、イソプロピルヒドロキノン及び(2,5−ジヒ
ドロキシ−フェニル)メチルスルホン);スルホヒドロ
キサム酸類(例えば、ベンゼンスルホヒドロキサム
酸);スルホンアミドアニリン類(例えば、4−(N−
メタンスルホンアミド)アニリン);2−テトラゾリル
チオヒドロキノン類(例えば、2−メチル−5−(1−
フェニル−5−テトラゾリルチオ)ヒドロキノン);テ
トラヒドロキノキサリン類(例えば、1,2,3,4−
テトラヒドロキノキサリン);アミドオキシン類;アジ
ン類(例えば、脂肪族カルボン酸アリールヒドラザイド
類とアスコルビン酸の組み合わせ);ポリヒドロキシベ
ンゼンとヒドロキシルアミンの組み合わせ、リダクトン
及び/又はヒドラジン;ヒドロキサン酸類;アジン類と
スルホンアミドフェノール類の組み合わせ;α−シアノ
フェニル酢酸誘導体;ビス−β−ナフトールと1,3−
ジヒドロキシベンゼン誘導体の組み合わせ;5−ピラゾ
ロン類;スルホンアミドフェノール還元剤;2−フェニ
リンダン(phenylindane) −1,3−ジオン等;クロマ
ン;1,4−ジヒドロピリジン類(例えば、2,6−ジ
メトキシ−3,5−ジカルボエトキシ−1,4−ジヒド
ロピリジン);ビスフェノール類(例えば、ビス(2−
ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチルフェニル)メ
タン、ビス(6−ヒドロキシ−m−トリ)メシトール
(mesitol)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチ
ルフェニル)プロパン、4,4−エチリデン−ビス(2
−t−ブチル−6−メチル)フェノール)、紫外線感応
性アスコルビン酸誘導体及び3−ピラゾリドン類。好ま
しい現像剤は一般式(A)のヒンダードフェノールであ
る:
【0067】
【化28】
【0068】ここで;R40は水素原子、又は炭素原子数
1〜10のアルキル基(例えば、−C4 9 、2,4,
4−トリメチルペンチル)を表し、R41及びR42は炭素
原子数1〜5のアルキル基(例えば、メチル、エチル、
t−ブチル)を表す。
【0069】触媒活性量の光触媒として有用なハロゲン
化銀は感光性のいかなるハロゲン化銀(例えば、臭化
銀、ヨウ化銀、銀化銀、塩臭化銀、ヨウ臭化銀、塩ヨウ
臭化銀等)であってもよいがヨウ素イオンを含むことが
好ましい。このハロゲン化銀はいかなる方法で画像形成
層に添加されてもよく、このときハロゲン化銀は還元可
能な銀源に近接するように配置する。一般にハロゲン化
銀は還元可能銀源に対して0.75〜30重量%の量を
含有することが好ましい。ハロゲン化銀は、ハロゲンイ
オンとの反応による銀石鹸部の変換によって調製しても
よく、予備形成して石鹸の発生時にこれを添加してもよ
く、またはこれらの方法の組み合わせも可能である。後
者が好ましい。
【0070】還元可能な銀源は還元可能な銀イオン源を
含有するいかなる材料でもよい。有機及びヘテロ有機酸
の銀塩、特に長鎖(10〜30、好ましくは15〜25
の炭素原子数)の脂肪族カルボン酸が好ましい。配位子
が、4.0〜10.0の銀イオンに対する総安定定数を
有する有機又は無機の銀塩錯体も有用である。好適な銀
塩の例は、調査報告(Research Disclosure)第1702
9及び29963に記載されており、次のものがある:
有機酸の塩(例えば、没食子酸、シュウ酸、ベヘン酸、
ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸等);銀のカ
ルボキシアルキルチオ尿素塩(例えば、1−(3−カル
ボキシプロピル)チオ尿素、1−(3−カルボキシプロ
ピル)−3,3−ジメチルチオ尿素等);アルデヒドと
ヒドロキシ置換芳香族カルボン酸とのポリマー反応生成
物の銀錯体(例えば、アルデヒド類(ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒド)、ヒドロキ
シ置換酸類(例えば、サリチル酸、安息香酸、3,5−
ジヒドロキシ安息香酸、5,5−チオジサリチル酸)、
チオエン類の銀塩又は錯体(例えば、3−(2−カルボ
キシエチル)−4−ヒドロキシメチル−4−チアゾリン
−2−チオエン、及び3−カルボキシメチル−4−チア
ゾリン−2−チオエン)、イミダゾール、ピラゾール、
ウラゾール、1,2,4−チアゾール及び1H−テトラ
ゾール、3−アミノ−5−ベンジルチオ−1,2,4−
トリアゾール及びベンゾトリアゾールから選択される窒
素酸と銀との錯体また塩;サッカリン、5−クロロサリ
チルアルドキシム等の銀塩;及びメルカプチド類の銀
塩。好ましい銀源はベヘン酸銀である。還元可能な銀源
は好ましくは銀量として3g/m2以下である。さらに好
ましくは2g/m2以下である。
【0071】このような感光材料中にはかぶり防止剤が
含まれて良い。最も有効なかぶり防止剤は水銀イオンで
あった。感光材料中にかぶり防止剤として水銀化合物を
使用することについては、例えば米国特許第35899
03号に開示されている。しかし、水銀化合物は環境的
に好ましくない。非水銀かぶり防止剤としては例えば米
国特許第4546075号及び4452885号及び日
本特許公開第59−57234に開示されているような
かぶり防止剤が好ましい。
【0072】特に好ましい非水銀かぶり防止剤は、米国
特許第3874946号及び4756999号に開示さ
ているような化合物、−C(X1)(X2)(X3)(ここで
1及びX2 はハロゲン(例えば、F、Cl、Br及び
I)でX3 は水素又はハロゲン)で表される1以上の置
換基を備えたヘテロ環状化合物である。好適なかぶり防
止剤の例としては次のものがある。
【0073】
【化29】
【0074】
【化30】
【0075】更により好適なかぶり防止剤は米国特許第
5028523号及び我々の英国特許出願第92221
383.4号、9300147.7号、931179
0.1号に開示されている。
【0076】本発明の熱現像感光材料には、例えば特開
昭63−159841号、同60−140335号、同
63−231437号、同63−259651号、同6
3−304242号、同63−15245号、米国特許
4639414号、同4740455号、同47419
66号、同4751175号、同4835096号に記
載された増感色素が使用できる。
【0077】本発明の化合物は、ハロゲン化銀感光材料
にも用いることが出来る。ハロゲン化銀感光材料に用い
られるカプラー、分光増感剤、ハロゲン化乳剤、現像促
進剤、紫外線吸収剤、染料、硬膜剤、混色防止剤、界面
活性剤、その他については特開平7−261350号等
を参考にできる。また、本発明の化合物は、光学記録材
料にも用いることが出来る。その場合には、特開平2−
84383号、同1−171891号等を参考にするこ
とが出来る。
【0078】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明するが、発明の主旨を越えない限り、それらに限定さ
れるものではない。 実施例1 (化合物1−9の合成)3,5−ジ−t−ブチルカテコ
ール26.7g及びエチルアルコール1500mlの溶
液に、塩化カルシウム3.2gを含む水溶液250ml
及び25%アンモニア水125mlを加え、空気を3時
間吹き込んだ。その後、析出した結晶を濾別し、クロロ
ホルムで再結晶を行い18gの化合物1−9を得た。 m.p:262−265℃、λmax 743.4nm(C
2 Cl2 ) ε:3.47×104 元素分析 計算値 実測値(2回) C 75.96% 75.65% 74.77% H 9.11 9.30 9.05 N 3.16 3.09 3.04
【0079】(化合物1−10の合成)3,5−ジ−t
−ブチルカテコール5.3g及びエチルアルコール30
0mlの溶液に、塩化バリウム二水和物1.4gを含む
水溶液50ml及び25%アンモニア水25mlを加
え、室温で5時間攪拌した。その後、析出した結晶を濾
別し、クロロホルムとメチルアルコールで再結晶を行い
3gの化合物1−10を得た。 m.p:212−217℃以上、λmax 783.4nm
(CH2 Cl2 ) ε:2.36×104 元素分析 計算値 実測値(2回) C 68.46% 68.10% 68.22% H 8.21 8.30 8.12 N 2.85 2.80 2.78 その他の化合物も同様に合成できる。表1に同様の条件
で合成した化合物の融点及びスペクトルデータを示す。
スペクトルはジクロルメタン中での紫外域〜赤外域のピ
ークを示す。尚、元素分析値は計算値とよく一致した。
【0080】 表1 化合物 m.p λmax1 λmax2 λmax3 λmax4 λmax5 λmax6 λmax7 (下段はε×10-4,M -1cm -1を示す) ──────────────────────────────────── 1-1 >300 836nm 766nm 430nm 2.69 2.89 1.80 1-2 290-297 1015 784 700 520 0.54 1.11 0.96 0.87 1-3 227-230 850 762 436 330 2.20 2.78 1.15 0.76 1-4 290-298 1250 1075 890 800 580 476 453 0.33 0.40 0.87 0.79 0.96 1.17 1.18 1-5 270-280 800 732 430 364 2.95 3.43 0.86 0.70 1-6 278-285 850 450 354 1.58 1.24 1.58
【0081】 1-7 >300 1000 563 1.43 0.61 1-8 >300 795 724 432 3.91 4.31 1.16 1-9 262-265 743 441 342 3.47 0.63 0.90 1-10 212-217 783 541 449 338 2.36 0.81 0.70 0.85 1-11 >300 950 764 532 454 393 1.11 1.71 0.47 1.23 3.56 1-12 >300 820 743 532 444 380 4.30 4.66 0.79 1.13 1.31 1-13 236-240 820 726 536 440 392 2.19 2.58 0.52 0.68 0.95
【0082】 1-14 >300 820 766 536 448 392 338 4.67 4.70 0.68 0.91 0.73 1.27 1-15 >300 822 760 536 448 392 336 4.62 4.71 0.72 0.99 0.78 1.27 1-16 >300 820 756 540 444 390 334 4.68 4.86 0.75 1.05 0.81 1.31 1-17 >300 820 750 536 444 388 334 4.78 5.06 0.80 1.13 0.87 1.41 1-18 >300 820 750 530 444 384 332 3.91 4.19 0.70 1.03 0.74 1.16 1-19 >300 820 748 532 442 380 334 4.39 4.70 0.77 1.11 0.87 1.29 1-20 >300 820 744 536 442 380 334 4.51 4.85 0.86 1.24 0.94 1.39
【0083】実施例2 (フィルター用) 下塗り層を設けてあるトリアセチルセルロースフィルム
支持体上に下記に示す組成の各層を塗布し、試料(00
1)を作製した。 (1)フィルター層 化合物1−9 0.2g/m2 トリクレジルフォスフェート 1.0g/m2 ゼラチン 3.8g/m2 (保護層) 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ− s−トリアジンナトリウム 0.1g/m2 ゼラチン 1.8g/m2
【0084】試料001の化合物1−9を他の本発明の
化合物および比較化合物に等モルで置き換えて試料00
2〜005を作成した。次に各々の試料を2分割し、一
方を60℃相対湿度70%の条件下で10日間、他方を
2万ルックスの蛍光灯照射下に5日間放置した後、濃度
を測定した。それぞれの濃度を、退色試験を行う前の濃
度に対する百分率により染料の残存率を求めた。結果を
表2に示す。
【0085】
【化31】
【0086】
【表1】
【0087】本発明の化合物は安定なことがわかる。ま
た、Ca、Ba錯体は、環境面でも、毒性が少いため好
ましい。
【0088】実施例3 (熱現像感光材料) 感光性乳剤Aの調製 溶液 ステアリン酸 131g ベヘン酸 635g 蒸留水 13リットル 85℃ 15分で混合 溶液 NaOH 89g 蒸留水 1500ml 溶液 濃 HNO3 19ml 蒸留水 50ml 溶液 AgNO3 365g 蒸留水 2500ml 溶液 ポリビニルブチラール 86g 酢酸エチル 4300ml 溶液 ポリビニルブチラール 290g イソプロパノール 3580ml 溶液 N−ブロモサクシンイミド 9.7g アセトン 690ml
【0089】溶液を85℃に保温した状態で激しく攪
拌しながら溶液を5分かけて添加しその後溶液を2
5分かけて添加する。そのまま20分攪拌した後、35
℃に降温する。35℃でより激しく攪拌しながら溶液
を5分かけて添加し、そのまま90分間攪拌し続ける。
その後、溶液を加え、攪拌をとめて放置し、水相を含
まれる塩とともに抜き、油相を得、脱溶媒して痕跡の水
を抜いた後、溶液を添加して50℃で激しく攪拌した
後、溶液を20分かけて添加し、105分攪拌して乳
剤Aを得た。
【0090】染料−Aによって青色に着色されたポリエ
チレンテレフタレートの支持体の上に以下の各層を順次
形成していった。乾燥は各々75℃5分間で行った。
【0091】 バック面側塗布 アンチハレーション層(湿潤厚さ 80ミクロン) ポリビニルブチラール(10%イソプロパノール溶液)とセルロース アセテートブチレート(10%イソプロパノール溶液)の1:1混合物 150ml 染料(溶媒はDMF、アセトンまたはメチレンクロライドを使用) 42mg 退色防止剤(溶媒は酢酸エチルエステルまたはメチレンクロライドを使用) 45mg
【0092】 感光層面側塗布 感光層(湿潤厚さ 140ミクロン) 感光性乳剤A 73g 増感色素−1(0.1%DMF溶液) 2ml カブリ防止剤−1(0.01% メタノール溶液) 3ml カブリ防止剤−2(0.85% メタノール溶液) 10ml カブリ防止剤−3(0.85% メタノール溶液) 10ml フタラゾン(4.5% DMF溶液) 8ml 還元剤−1(10% アセトン溶液) 13ml
【0093】 表面保護層(湿潤厚さ 100ミクロン) アセトン 175ml 2−プロパノール 40ml メタノール 15ml セルロースアセテート 8.0g フタラジン 1.0g 4−メチルフタル酸 0.72g テトラクロロフタル酸 0.22g テトラクロロフタル酸無水物 0.5g
【0094】
【化32】
【0095】
【化33】
【0096】センシトメトリー 上記で作成した熱現像感光材料を半切サイズに加工し、
830nmのレーザーダイオードを垂直面より13°傾
いたビームで露光した。その後ヒートドラムを用いて1
20℃×5秒熱現像処理した。 鮮鋭度の評価 2856Kの白色光に830nmの干渉フィルターを用
いて分光した光で露光し、上記の条件で処理し、鮮鋭度
を光学濃度1.0で15本/mmでのMTF値を用いて評
価した。
【0097】色味の評価 露光を与えないで熱現像処理した試料を目視評価した。 ○:良い △:色味が気になる ×:色味が悪い
【0098】光堅牢性の評価 試料のバック塗布面側に対して、アトラス・エレクトリ
ック・ディヴァイス社製キセノン照射機(ランプ:XENO
N BURNER WARRANTY LOG WATTAGE 3500/6500 型)にて
8500lx 30℃ 30%RH 3.8時間 消灯 20℃ 90%RH 1時間 のサイクルを5ラウンド、計24時間曝射し、吸収スペ
クトルの変化から染料の残存率を求めた。
【0099】
【表2】
【0100】表3より本発明の試料は残色に問題がなく
鮮鋭度も良く、光堅牢であることがわかる。またCa、
Ba錯体は環境面でも好ましい。
【0101】実施例4 感光性乳剤Bの調製 溶液 ステアリン酸 131g ベヘン酸 635g 蒸留水 13リットル 85℃ 15分で混合 溶液A 前もって作られた立方体AgBrI(I=4モル%) 0.06μ(Agとして0.22モル) 蒸留水 1250ml 溶液 NaOH 89g 蒸留水 1500ml 溶液 濃 HNO3 19ml 蒸留水 50ml 溶液 AgNO3 365g 蒸留水 2500ml 溶液 ポリビニルブチラール 86g 酢酸エチル 4300ml 溶液 ポリビニルブチラール 290g イソプロパノール 3580ml
【0102】溶液を85℃に保温した状態で激しく攪
拌しながら溶液Aを10分かけて添加し、続いて溶液
を5分かけて添加し、その後、溶液を25分かけて添
加する。そのまま20分攪拌した後、35℃に降温す
る。35℃でより激しく攪拌しながら溶液を5分かけ
て添加し、そのまま90分間攪拌し続ける。その後、溶
液を加え、攪拌をとめて放置し、水相を含まれる塩と
ともに抜き、油相を得、脱溶媒して痕跡の水を抜いた
後、溶液を添加して50℃で激しく攪拌した後、10
5分攪拌して乳剤Bを得た。
【0103】実施例3と同様に(但しアンチハレーショ
ン層を感光層面側の感光層の下に設けた。)テストを行
なった。本発明の染料を用いた試料は実施例3と同様に
残色も問題なく、鮮鋭度が高かく、光堅牢なことがわか
った。
【0104】実施例5 シアンカプラー(C−1)を9.8g秤取し、高沸点有
機溶媒トリクレジルホスフェートを11.5g加え、更
に酢酸エチル24mlを添加して溶解し、この溶液をドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.5gを含む10
重量%ゼラチン水溶液200gに乳化分散した。
【0105】
【化34】
【0106】この乳化分散物の全量を高塩化銀乳剤24
7g(銀70.0g/kg乳剤、臭化銀含量0.5モル
%)に添加して、塗布銀量が1.73g/m2になるよう
に下塗り層を施したトリアセテートフィルムベース上に
塗布し、この塗布層の上に保護層としてゼラチン層を乾
燥膜厚が1.0μm になるように設けて試料201を作
製した。なお、ゼラチン硬膜剤としては1−オキシ−
3,5−ジクロロ−sec −トリアジンナトリウム塩を用
いた。
【0107】試料201と同様な方法で、上記乳化分散
物をつくる際に、表4に示すように退色防止剤(カプラ
ーに対して100モル%添加)の組み合わせで共乳化し
て試料を作製し、試料201と同様の方法で塗布し、試
料202〜205を作製した。
【0108】このようにして得た各試料をウェッジ露光
した後、以下の処理工程で現像処理を行った。 処理工程 温 度 時 間 カラー現像 35℃ 45秒 漂白定着 30〜35℃ 45秒 リンス(1) 30〜35℃ 20秒 リンス(2) 30〜35℃ 20秒 リンス(3) 30〜35℃ 20秒 乾 燥 70〜80℃ 60秒
【0109】各処理液の組成は以下の通りである。 カラー現像液 水 800ml エチレンジアミン−N,N,N′,N′−テトラメチレン スルホン酸 1.5g 臭化カリウム 0.015g トリエタノールアミン 8.0g 塩化ナトリウム 1.4g 炭酸カリウム 25g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル) −3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 5.0g ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル) ヒドロキシルアミン 5.5g 蛍光増白剤(WHITEX 4B, 住友化学製) 1.0g 水を加えて 1000ml pH(25℃) 10.05 漂白定着液 水 400ml チオ硫酸アンモニウム(700g/リットル) 100ml 亜硫酸ナトリウム 17g エチレンジアミン四酢酸鉄(III) アンモニウム 55g エチレンジアミン四酢酸鉄二ナトリウム 5g 臭化アンモニウム 40g 水を加えて 1000ml pH(25℃) 6.0 リンス液 イオン交換水(カルシウム、マグネシウムは各々3ppm 以下)
【0110】このようにして色素像を形成した201〜
205の各試料において、400nm以下の光をカットす
る富士写真フイルム(株)製紫外線吸収フィルターをつ
けて、キセノンテスター(照度20万ルックス)で8日
間露光した。各試料の初濃度1.0における濃度残存率
を求めた。測定は富士自記濃度計で行った。得られた結
果を表4に示した。
【0111】
【表3】
【0112】さらに、特開平7−261350号公報の
実施例1、2及び5に基づいて試料を作成し評価した結
果、本発明の退色防止剤は優れた効果があることがわか
った。
【0113】実施例6 シアニン色素(CY−1)2.0gを、2,2,3,3
−テトラフロロプロパノール(構造式:HCF2CF2CH2OH)
100ccに溶解して色素層塗布液を調製した。
【0114】
【化35】
【0115】トラッキングガイドが設けられた円盤状の
ポリカーボネート基板(外径:120mm、内径:15m
m、厚さ:1.2mm、トラックピッチ:1.6μm 、グ
ルーブの幅:0.5μm 、グルーブの深さ:900Å)
上に、塗布液をスピンコート法により回転数1000rp
m の速度で塗布した後30秒間乾燥して層厚が2000
Åの記録層を形成した。
【0116】記録層上に、さらにAuをDCスパッタリ
ングして層厚1300Åの反射層を形成し、該反射層上
に、保護層としてUV硬化性樹脂(商品名:3070、
スリーボンド社製)をスピンコート法により回転数15
00rpm の速度で塗布した後、高圧水銀灯にて紫外線を
照射して硬化させ層厚3μm の保護層を形成した。この
ようにして、基板、記録層、反射層および保護層からな
る情報記録媒体301)を製造した。シアニン色素(C
Y−1)の中に当モルの表5に示した退色防止剤を添加
し、301と同様に記録媒体302〜305を作成し
た。
【0117】情報記録媒体の評価 1)C/N 上記で得られた情報記録媒体に、波長780nmの半導体
レーザー光をNAが0.5の対物レンズを通して照射し
て媒体の記録層に焦点を結び、溝内にトラッキングしな
がら、定線速度1.3m/秒、記録パワー7.0mWに
て、変調周波数720KHz (デューティー33%)の信
号を記録した。そして記録された信号を0.5mWの再生
パワーにて再生し、再生時のC/Nを、スペクトルアナ
ライザー(TR4135:アドバンテスト社製)を用い
て測定した。
【0118】2)反射率 1)と同じ光学系(装置)を用いて0.5mWの再生パワ
ーで未記録の溝内にトラッキングしたときに、媒体から
戻ってくる反射光量(X)をフォトディテクターで測定
した。次に媒体を取り除いて媒体のあった位置に同じフ
ォトディテクターを置いて入射光量(Y)を測定した。
そして、(X/Y)×100(%)を反射率とした。
【0119】上記実施例および比較例で得られた色素層
塗布液の組成および上記測定結果を表5に示す。
【0120】
【表4】
【0121】3)光堅牢性 実施例5に示した方法で測定した。ただし、10万ルッ
クスで20時間露光した。表5より明らかなように、本
発明の特定の記録層を有する情報記録媒体は、反射率が
高くかつC/Nについても高い水準を示し、光堅牢性が
よいことがわかった。
【0122】実施例7 (インク) 化合物1−9 5% エタノール 20% エチレングリコール 20% 蒸留水 55% 上記成分を室温で1時間攪拌してインクを得た。このイ
ンクは不可視型バーコードとして有用なことがわかっ
た。
【0123】
【発明の効果】本発明の化合物は退色防止剤として有用
であり記録材料の退色が著しく防止される。又、フィル
ター染料としても安定性に優れている。さらに、Ca及
びBa錯体は毒性が少く環境上好ましい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 7/24 516 B41M 5/26 Y

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1a)で表されるシッフベ
    ースキノン錯体。 【化1】 式中、R1 及びR2 は、それぞれアルキル基を表し、M
    1 はCa、Ba、Al、Y、In、La、Nd、Sm、
    Gd、Tb、DyまたはYbの金属原子を表す。
  2. 【請求項2】 M1 がCaまたはBaであることを特徴
    とする請求項1記載の錯体。
  3. 【請求項3】 下記一般式(1b)で表されることを特
    徴とする退色防止剤。 【化2】 式中、R3 、R4 、R5 及びR6 は、それぞれ水素原
    子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲ
    ン原子、アルコキシ基、アルキルカルボニル基、カルバ
    モイル基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニル基ま
    たは炭化水素環または芳香環を形成するに必要な非金属
    原子団を表す。さらに、環AとBは直接または非金属原
    子を介して連結してもよい。nは1から4の整数を表
    し、M2 は金属原子を表す。
  4. 【請求項4】 下記一般式(1c)で表されることを特
    徴とする染料。 【化3】 式中、R3 、R4 、R5 及びR6 は、それぞれ水素原
    子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲ
    ン原子、アルコキシ基、アルキルカルボニル基、カルバ
    モイル基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニル基ま
    たは炭化水素環または芳香環を形成するに必要な非金属
    原子団を表す。さらに、環AとBは直接または非金属原
    子を介して連結してもよい。nは1から4の整数を表
    し、M2 は金属原子を表す。
  5. 【請求項5】 カテコール誘導体を含む溶液中に金属塩
    及びアンモニアを加えて生成する錯体。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の退色防止剤を含むことを
    特徴とする熱現像感光材料。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の退色防止剤を含むことを
    特徴とするハロゲン化銀感光材料。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の退色防止剤を含むことを
    特徴とする光学記録材料。
  9. 【請求項9】 請求項3記載の退色防止剤と、シアニン
    染料またはスクアリリウム染料を含むことを特徴とする
    請求項6、7、又は8に記載の記録材料。
  10. 【請求項10】 請求項4記載の染料を含むフィルタ
    ー。
  11. 【請求項11】 請求項4記載の染料を含むインキ又は
    塗料。
  12. 【請求項12】 請求項4記載の染料を含有することを
    特徴とするハロゲン化銀感光材料。
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