JPH0928626A - 汚物入れ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 設置場所の壁面に沿う形状とした保持部１の
前上部に投入空間2aを形成した上枠２を設け、上枠２の
前面に開閉蓋３付の汚物投入口４を形成すると共に、上
枠２の下部を開口させ、さらに上方を開放した汚物容器
５の上端を前記上枠２の下部開口2bに嵌合させて汚物容
器５を保持部１に着脱自在に保持させ、さらに汚物容器
５の前部にカバー６を設け、このカバー６を保持部１の
下端部に回動自在に連結して、前方に倒れ且つ略水平位
置で停止する開放機構とし、カバー６の開放時にはカバ
ー６をトレー兼用部材とした汚物入れとした。 【効果】 汚物を投入するときに不自然な姿勢をしなく
てもよいだけでなく、掃除をするときの邪魔にならず、
しかも体裁のよい汚物入れとなった。さらに、カバー６
を開けると、内側がトレーとして使用できるので、使い
やすい便利な汚物入れとなった。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、トイレや洗面所
等、適宜の設置場所の壁面に設置できる汚物入れに関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、トイレや洗面所等に設置され
ている汚物入れは、蓋付きの単なるボックス形状のもの
であり、トイレや洗面所等のコーナー部床面の奥まった
ところに設置されていた。

【０００３】そして、この汚物入れは、蓋を開けた状態
で容器内にビニール等からなる汚物収納袋を入れ、この
袋の開口縁部を容器の開口縁から外側に折り返して蓋で
押さえ、汚物収納袋が容器の開口縁から外れないように
したものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の汚物入れに汚物を投入するには、汚物入れがコーナ
ー部床面の奥まったところに設置されているので、不自
然な姿勢で屈まなければならないという問題点があっ
た。

【０００５】また、従来の汚物入れは、コーナー部床面
の奥まったところに設置されているので、掃除をすると
きに移動させにくく、掃除の邪魔になるという問題点が
あった。

【０００６】またさらに、従来の汚物入れは、前記汚物
収納袋の開口縁部が容器の外側に食み出して見えるの
で、体裁が悪いという問題点があった。

【０００７】そこで、この発明の請求項１記載の発明で
は、不自然な姿勢で屈まなくても汚物を投入でき、掃除
をするときの邪魔にならず、しかも体裁のよい汚物入れ
を提供することを課題としたものである。

【０００８】またさらに、従来の汚物入れは、蓋を開け
たときに汚物の臭いがし、不快感がするという問題点が
あった。

【０００９】そこで、請求項２記載の発明では、前記課
題に加え、さらに蓋を開けたときに汚物の臭いが発散す
るのを抑えるようにした汚物入れを提供することを課題
としたものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】そのため、請求項１記載
の発明では、設置場所の壁面に沿う形状とした保持部１
の前上部に投入空間2aを形成した上枠２を設け、上枠２
の前面に開閉蓋３付の汚物投入口４を形成すると共に、
上枠２の下部を開口させ、さらに上方を開放した汚物容
器５の上端を前記上枠２の下部開口2bに嵌合させて汚物
容器５を保持部１に着脱自在に保持させ、さらに汚物容
器５の前部にカバー６を設け、このカバー６を保持部１
の下端部に回動自在に連結して、前方に倒れ且つ略水平
位置で停止する開放機構とし、カバー６の開放時にはカ
バー６をトレー兼用部材とした汚物入れとした。

【００１１】上記の構成とすることにより、汚物入れを
壁面に取り付けておくことができるので、汚物を投入す
るときに不自然な姿勢で屈む必要がなくなるだけでな
く、掃除をするときに汚物入れが邪魔にならない。さら
に、汚物投入用の汚物容器５がカバー６により覆われて
おり、通常は外部からは見えない。また、カバー６を開
けると、カバー６は略水平位置で停止するので、トレー
としても使用できる。

【００１２】また、請求項２記載の発明では、請求項１
記載の構成に加え、投入空間2aと連通した芳香・消臭剤
収容部９を保持部１に設けた汚物入れとした。

【００１３】上記のように、芳香・消臭剤収容部９に芳
香剤や消臭剤を収容しておけば、汚物容器５内に投入さ
れた汚物の臭いが分解若しくは吸着され、開閉蓋３を開
けたときに汚物の臭いの発散が抑えられる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、この発明の汚物入れの構成
を、実施例として示した図面に基づいて説明する。

【００１５】図１〜図３はこの発明の汚物入れの第１実
施例を示す分解斜視図であり、図１に示すように、この
発明の汚物入れは、トイレや洗面所等、適宜の設置場所
の壁面に固着可能とした保持部１の前上部に、投入空間
2aを形成した上枠２を設けたものとしている。さらに、
この上枠２の前面には、開閉蓋３を取り付けた汚物投入
口４が形成されている。さらに、前記上枠２の下部には
開口2bが形成されており、そこに上方を開放した汚物容
器５の上部を挿入すると共に、この汚物容器５の下部を
前記保持部１の下部に係脱自在とし、汚物容器５を保持
部１に着脱自在に保持させている。また、前記保持部１
の下端部には、閉じたときに保持部１全体を覆うカバー
６の下端部が回動自在に連結されており、さらに、カバ
ー６は、前方に回動させて開けたときに略水平位置で停
止するようになっている。そして、カバー６を開けたと
きには、カバー６はトレーとして使用でき、生理用品を
取り替えるときに新しいものを置いておくことができる
ようになっている。

【００１６】前記保持部１は、略長方形をしており、適
宜の設置場所の壁面へ固定できるように固定用穴1bを複
数個設けると共に、周囲にフランジ1cを形成している。
さらに、保持部１の下部には、汚物容器５の下端に形成
した凹部5aに嵌入可能な爪部1dを形成している。

【００１７】前記上枠２の前面の開閉蓋３は、上部を回
動支点3aとして汚物投入口４に取り付けられ、開閉蓋３
を押すと図２の仮想線で示すように汚物投入口４の下部
が開き、汚物投入口４より汚物を投入できるようになっ
ている。また、保持部１の上端には、カバー６の上端に
形成した頭部を大径部とした突起6aと係合するプッシュ
ラッチと呼ばれる公知の係止具2cが設けられている。

【００１８】前記汚物容器５は、上端を開放すると共
に、四隅に凹溝5bを内側に突出して形成した縦長容器で
ある。さらに、汚物容器５の中には、汚物収納袋７が開
口縁部を枠体８の外側に折り返した状態で入れられてお
り、この汚物収納袋７の折り返し部7aは、前記枠体８と
汚物容器５の間に挟持されるようになっている。そし
て、枠体８は、凹溝5bの内側の突出部分の上端に当た
り、汚物容器５の中に落ち込まないようになっている。
（図２参照）

【００１９】以上のように構成されたこの発明の汚物入
れは、適宜の設置場所の壁面に保持部１の固定用穴1bか
らビス（図示せず）をねじ込むことにより、その壁面に
固定され、次のようにして使用される。

【００２０】先ず、枠体８に汚物収納袋７を通し、枠体
８の外側に汚物収納袋７の上部を折り返す。次に、汚物
収納袋７を枠体８と共に汚物容器５の中に入れ、汚物収
納袋７の折り返し部7aを枠体８と汚物容器５の間で挟持
させる。

【００２１】次に、この汚物容器５の上部を上枠２の下
部の開口2bに挿入した後、汚物容器５の凹部5a内に保持
部１の爪部1dを嵌入すると、汚物容器５が保持部１に保
持される。そして、カバー６を閉めて全体をカバー６で
覆っておく。（図３参照）

【００２２】この発明の汚物入れを使用するときは、カ
バー６を開けてから開閉蓋３を回動させて開け、汚物を
汚物投入口４より投入すれば、汚物が汚物容器５内に入
る。

【００２３】汚物容器５が汚物で一杯になると、汚物容
器５の四隅の凹溝5bを摘んで汚物容器５を持ち上げ、保
持部１の爪部1dと汚物容器５の凹部5aとの係合を外して
から手前下方に移動させれば、汚物容器５の上部が上枠
２の下部の開口2bより外れ、汚物容器５を保持部１から
取り外すことができる。そして、汚物収納袋７を汚物容
器５から取り出した後、前記と同様の操作を行って新し
い汚物収納袋７を汚物容器５に取り付け、この汚物容器
５を保持部１に保持した状態に戻せば、再び使用するこ
とができる。

【００２４】次に、この発明の汚物入れの第２実施例に
ついて、図４及び図５に基づいて説明する。

【００２５】この第２実施例は、第１実施例のカバー６
を汚物容器５を覆うだけの大きさとし、保持部１の上部
に投入空間2aと連通する芳香・消臭剤収容部９を設けた
例である。

【００２６】この第２実施例の汚物入れは、トイレや洗
面所等、適宜の設置場所の壁面に固着可能とした保持部
１の前上部に、投入空間2aを形成した上枠２を設けたも
のとしている。この上枠２の前面には、開閉蓋３を取り
付けた汚物投入口４を形成している。さらに、前記上枠
２の下部には開口2bが形成されており、そこに上方を開
放した汚物容器５の上部を挿入すると共に、この汚物容
器５の下部を前記保持部１の下部に係脱自在とし、汚物
容器５を保持部１に着脱自在に保持させている。また、
前記保持部１の前部には汚物容器５を覆うカバー６を設
けており、保持部１の下端部にカバー６の下端部を回動
自在に連結して、カバー６が前方に倒れ且つ略水平位置
で停止する開放機構としている。そして、カバー６を開
けたときには、カバー６がトレーとして使用でき、生理
用品を取り替えるときに新しいものを置いておくことが
できるようになっている。

【００２７】保持部１の上部には、投入空間2aと連通し
た芳香・消臭剤収容部９を配している。

【００２８】汚物容器５の上部は、上枠２の下部の開口
2bに嵌入可能な形状に形成され、汚物容器５の下部には
凹部5aが形成されており、保持部１に形成された係止爪
1dにより係止されている。従って、汚物容器５は、上部
が上枠２の下部の開口2bにより係止され、下部の凹部5a
が係止爪1dを嵌入して係止することにより着脱自在に保
持されている。

【００２９】前記保持部１は、上部を長方形とし下部を
半円形とした形をしており、適宜の設置場所の壁面へビ
スで固定するための固定用穴1bを複数個設けると共に、
周囲にフランジ1cを形成している。

【００３０】前記上枠２の前面の開閉蓋３は、中央より
上方に回動支点を有して汚物投入口４に回動自在に取り
付けられ、図４に示したように、汚物投入口４の下部が
開き、汚物投入口４より汚物を投入できるようになって
いる。

【００３１】前記芳香・消臭剤収容部９は、多数の通気
穴9aを形成した箱形状をしており、粉粒状や塊状等とし
た芳香剤・消臭剤を、袋詰めにした状態や、そのままの
状態で内部に収容可能としている。この芳香剤・消臭剤
は、汚物容器５に投入された汚物から発散する臭いを分
解又は吸着することにより、使用者に不快感を与えるこ
とを防止するためのものである。この、芳香・消臭剤収
容部９の上面は、芳香・消臭剤収容部９の上部に回動自
在に取り付けた天蓋10で覆われており、天蓋10を開ける
ことにより芳香剤・消臭剤を交換できるようになってい
る。

【００３２】前記天蓋10上面は、受け皿状になってお
り、小物置き用の台としても使用できるようになってい
る。

【００３３】前記汚物容器５は、上端を開放し、前部を
縦長楕円の下半部を***させたような形状とすると共に
後部を平面形状として、前記保持部１に合致するように
した縦長容器としている。さらに、汚物容器５の中には
汚物収納袋７が開口縁部を汚物容器５の開口縁の外側に
折り返して入れられており、この汚物収納袋７の折り返
し部7aは、前記上枠２の下部の開口2bと汚物容器５の間
で挟持されるようになっている。

【００３４】また、前記保持部１の下端部には、閉じた
ときに汚物容器５全体を覆うように形成されたカバー６
の下端部が回動自在に連結されており、さらに、カバー
６は、前方に回動させて開けたときに略水平位置で停止
するようになっている。また、カバー６の上端部には、
頭部を大径部とした突起6aを形成しており、上枠２のプ
ッシュラッチと呼ばれる公知の係止具2cと係脱自在とし
ている。

【００３５】以上のように構成したこの発明の汚物入れ
は、適宜の設置場所の壁面に保持部１の固定用穴1bから
ビス（図示せず）をねじ込むことにより固定され、次の
ようにして使用される。

【００３６】先ず、汚物容器５内に汚物収納袋７を入れ
て拡げ、汚物収納袋７の開口縁部を汚物容器５の上端縁
の外側に折り返す。

【００３７】次に、この汚物容器５の上部を上枠２の下
部の開口2bに挿入した後、汚物容器５の凹部5a内に保持
部１の爪部1dを嵌入すると、汚物容器５が保持部１に保
持される。そして、カバー６を閉めて汚物容器５が見え
ないようにカバー６で覆っておく。

【００３８】この発明の汚物入れを 使用するときに
は、開閉蓋３を回動させて開け、汚物を汚物投入口４よ
り投入すれば、汚物が汚物容器５内に入る。

【００３９】汚物容器５が汚物で一杯になると、汚物容
器５の凹溝5bを摘んで汚物容器５を持ち上げ、保持部１
の爪部1dと汚物容器５の凹部5aとの係合を外してから手
前下方に移動させれば、汚物容器５の上部が上枠２の下
部の開口2bより外れ、汚物容器５を保持部１から取り外
すことができる。そして、汚物収納袋７を汚物容器５か
ら取り出した後、前記と同様の操作を行って新しい汚物
収納袋７を汚物容器５に取り付け、この汚物容器５を保
持部１に保持した状態に戻せば、再び使用することがで
きる。

【００４０】

【発明の効果】この発明の汚物入れは、以上に述べたよ
うに構成されているので、汚物を投入するときに不自然
な姿勢をしなくてもよいだけでなく、掃除をするときの
邪魔にならず、しかも体裁のよい汚物入れとなった。ま
た、カバー６を開けると、カバー６の内側がトレーとし
て使用できるので、使いやすい便利なものとなった。

【００４１】さらに、請求項２記載の発明では、前記の
効果に加え、汚物の臭いが汚物入れの外に発散しない不
快感のしない汚物入れになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の汚物入れの分解斜視図である。

【図２】この発明の汚物入れのカバーを閉じた状態の断
面図である。

【図３】この発明の汚物入れのカバーを閉じた状態の斜
視図である。

【図４】この発明のもう一つの実施例である汚物入れの
分解斜視図である。

【図５】この発明のもう一つの実施例である汚物入れの
カバーを閉じた状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 保持部 ２ 上枠 2a 投入空間 2b 下部開口 ３ 開閉蓋 ４ 汚物投入口 ５ 汚物容器 ６ カバー ９ 芳香・消臭剤収容部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 設置場所の壁面に沿う形状とした保持部
   （１）の前上部に投入空間（2a）を形成した上枠（２）
   を設け、上枠（２）の前面に開閉蓋（３）付の汚物投入
   口（４）を形成すると共に、上枠（２）の下部を開口さ
   せ、さらに上方を開放した汚物容器（５）の上端を前記
   上枠（２）の下部開口（2b）に嵌合させて汚物容器
   （５）を保持部（１）に着脱自在に保持させ、さらに汚
   物容器（５）の前部にカバー（６）を設け、このカバー
   （６）を保持部（１）の下端部に回動自在に連結して、
   前方に倒れ且つ略水平位置で停止する開放機構とし、カ
   バー（６）の開放時にはカバー（６）をトレー兼用部材
   としていることを特徴とする汚物入れ。
2. 【請求項２】 投入空間（2a）と連通した芳香・消臭剤
   収容部（９）を保持部（１）に設けていることを特徴と
   する請求項１記載の汚物入れ。