JPH09285903A - スローアウェイチップ - Google Patents
スローアウェイチップInfo
- Publication number
- JPH09285903A JPH09285903A JP12644796A JP12644796A JPH09285903A JP H09285903 A JPH09285903 A JP H09285903A JP 12644796 A JP12644796 A JP 12644796A JP 12644796 A JP12644796 A JP 12644796A JP H09285903 A JPH09285903 A JP H09285903A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- throw
- away tip
- tip
- corner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Milling Processes (AREA)
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 クランプ用の貫通穴の穿設されていないスロ
ーアウェイチップにおいて、コーナを識別するためのマ
ークが付与されていて、均質な被膜をもつ被覆チップが
効率的に得られるようにする。 【解決手段】 スローアウェイチップ1の中心Oと少な
くとも1つのコーナ4とを結ぶ線上またはその近傍に上
面2から下面へ抜ける貫通穴6を穿設して、コーナの識
別マークとする。このスローアウェイチップ1が被覆チ
ップである場合には、貫通穴6に線材8を通すことによ
りコーティング炉内にセットされて被覆処理されたチッ
プであることを特徴とする。
ーアウェイチップにおいて、コーナを識別するためのマ
ークが付与されていて、均質な被膜をもつ被覆チップが
効率的に得られるようにする。 【解決手段】 スローアウェイチップ1の中心Oと少な
くとも1つのコーナ4とを結ぶ線上またはその近傍に上
面2から下面へ抜ける貫通穴6を穿設して、コーナの識
別マークとする。このスローアウェイチップ1が被覆チ
ップである場合には、貫通穴6に線材8を通すことによ
りコーティング炉内にセットされて被覆処理されたチッ
プであることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、切削工具に装着
されるスローアウェイチップ(以下、チップという)に
関し、特にコーナに識別マークが付与され、さらには被
覆処理の施されてなるチップに関する。
されるスローアウェイチップ(以下、チップという)に
関し、特にコーナに識別マークが付与され、さらには被
覆処理の施されてなるチップに関する。
【0002】
【従来の技術】本質的に切削作用とは関係なしにチップ
のすくい面に形成される識別のためのマークは、その目
的と方法によって、従来よりさまざまな提案がなされて
いる。たとえば、実公平3−40489号公報に開示さ
れたものは、コーナ半径の寸法を表示するという目的で
小突起や小凹部などが備わるようにしたものである。実
公昭57−11682号公報に開示されたものは、チッ
プの材質を表示するマークとして凹部を形成するように
したものであり、実開昭61−78506号公報にはコ
ーナの使用順序を示す目的で算用数字を印字したり、ド
ットを設けるようにしたものが開示されている。このほ
か、被覆,着色などによる識別方法も考案されている。
のすくい面に形成される識別のためのマークは、その目
的と方法によって、従来よりさまざまな提案がなされて
いる。たとえば、実公平3−40489号公報に開示さ
れたものは、コーナ半径の寸法を表示するという目的で
小突起や小凹部などが備わるようにしたものである。実
公昭57−11682号公報に開示されたものは、チッ
プの材質を表示するマークとして凹部を形成するように
したものであり、実開昭61−78506号公報にはコ
ーナの使用順序を示す目的で算用数字を印字したり、ド
ットを設けるようにしたものが開示されている。このほ
か、被覆,着色などによる識別方法も考案されている。
【0003】一方、被覆チップ、殊に物理蒸着法により
被覆されるチップに関しては、ピン穴やねじ穴などのク
ランプ用の貫通穴が中央に穿設されたチップならば、被
覆母材となるチップのすくい面同士が接触しないように
スペーサと交互に貫通穴に細棒を通し、コーティング炉
内にセットされる方法が一般的である。この方法は、効
率的かつ均質な被覆処理を得るための有効手段とされ
る。
被覆されるチップに関しては、ピン穴やねじ穴などのク
ランプ用の貫通穴が中央に穿設されたチップならば、被
覆母材となるチップのすくい面同士が接触しないように
スペーサと交互に貫通穴に細棒を通し、コーティング炉
内にセットされる方法が一般的である。この方法は、効
率的かつ均質な被覆処理を得るための有効手段とされ
る。
【0004】しかしながら、クランプのための貫通穴が
もともとないチップの場合には、従来より、マグネット
盤上に載置されてコーティング炉内にセットする方法が
とられる。この方法は、上記穴付きチップに対する方法
に比較し処理作業効率に劣る。これを解決するための技
術として、特開平5−177414号公報に開示された
ものがある。すなわち、チップ中心部にピン穴より小径
の貫通穴を設けるというものである。
もともとないチップの場合には、従来より、マグネット
盤上に載置されてコーティング炉内にセットする方法が
とられる。この方法は、上記穴付きチップに対する方法
に比較し処理作業効率に劣る。これを解決するための技
術として、特開平5−177414号公報に開示された
ものがある。すなわち、チップ中心部にピン穴より小径
の貫通穴を設けるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載のチッ
プ中心部に設けられる貫通穴は、被覆処理を施す際のセ
ッティングのためだけに利用されるものであって、いわ
ば製造上の都合による捨て穴である。本発明は、コーナ
の識別マークとしての機能を従来にはみられない貫通穴
でもって持たせるようにすると同時に、被覆処理にも利
用できるようにするものである。
プ中心部に設けられる貫通穴は、被覆処理を施す際のセ
ッティングのためだけに利用されるものであって、いわ
ば製造上の都合による捨て穴である。本発明は、コーナ
の識別マークとしての機能を従来にはみられない貫通穴
でもって持たせるようにすると同時に、被覆処理にも利
用できるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の如き
課題に鑑みなされたもので、工具本体にはチップ取付け
座が配設されてチップが着脱自在に組込まれるように構
成されたスローアウェイ式の切削工具に使用され、着脱
のためのクランプ穴が穿設されていないチップにおい
て、該チップの中心と少なくとも1つのコーナとを結ぶ
線上またはその近傍に上面から下面へ抜ける貫通穴を穿
設して、チップのコーナを識別するためのマークとした
ことを特徴とする。
課題に鑑みなされたもので、工具本体にはチップ取付け
座が配設されてチップが着脱自在に組込まれるように構
成されたスローアウェイ式の切削工具に使用され、着脱
のためのクランプ穴が穿設されていないチップにおい
て、該チップの中心と少なくとも1つのコーナとを結ぶ
線上またはその近傍に上面から下面へ抜ける貫通穴を穿
設して、チップのコーナを識別するためのマークとした
ことを特徴とする。
【0007】また、前記チップに被覆処理が施されてな
るチップの場合は、前記貫通穴に線材を通すことにより
コーティング炉内にセットされて被覆処理の施されたチ
ップであることを特徴とする。
るチップの場合は、前記貫通穴に線材を通すことにより
コーティング炉内にセットされて被覆処理の施されたチ
ップであることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における貫通穴は、第1
に、コーナの識別を目的とするものである。チップの少
なくとも1つのコーナが判別できれば、切削工具に装着
するときのコーナの使用順序を取り決めておくことによ
り、未使用コーナが残っている状態のまま誤って、ある
いは暗所での作業のために未使用コーナが確認できない
まま廃棄してしまうことが予防され、全コーナを無駄な
く利用できるようになる。
に、コーナの識別を目的とするものである。チップの少
なくとも1つのコーナが判別できれば、切削工具に装着
するときのコーナの使用順序を取り決めておくことによ
り、未使用コーナが残っている状態のまま誤って、ある
いは暗所での作業のために未使用コーナが確認できない
まま廃棄してしまうことが予防され、全コーナを無駄な
く利用できるようになる。
【0009】本発明の第2は、コーナの識別のために穿
設された貫通穴を、被覆処理の際のセッティングとして
も有効利用するものである。以下に、この発明の一実施
例を例示することによって説明する。
設された貫通穴を、被覆処理の際のセッティングとして
も有効利用するものである。以下に、この発明の一実施
例を例示することによって説明する。
【0010】
【実施例】図1において、スローアウェイチップ1は、
外観四角形平板を呈し、外周面には、すくい面となる上
面2から下面に向かう逃げ角の付与された逃げ面3が形
成されてなるポジタイプのチップである。また、4箇所
あるコーナ4には面取り状にチャンファが形成されたも
のであって、このようなチップは主に正面フライスカッ
タ用として使用される。上面2の周囲にはブレーカ溝5
が形成されている。
外観四角形平板を呈し、外周面には、すくい面となる上
面2から下面に向かう逃げ角の付与された逃げ面3が形
成されてなるポジタイプのチップである。また、4箇所
あるコーナ4には面取り状にチャンファが形成されたも
のであって、このようなチップは主に正面フライスカッ
タ用として使用される。上面2の周囲にはブレーカ溝5
が形成されている。
【0011】チップの中心Oとコーナ4のうちの少なく
とも1つのコーナ4とを結ぶ線上またはその近傍にあっ
て、切削作用に直接関与するブレーカ溝5から離れた所
には、上面2から下面へ抜ける貫通穴6が穿設されてい
る。少なくとも1つの貫通穴6があることにより、フラ
イスカッタに装着するときに、たとえば、まず貫通穴6
のあるコーナを組込み、切れ刃寿命に従って順次時計回
りにコーナチェンジして使い切るようにする。
とも1つのコーナ4とを結ぶ線上またはその近傍にあっ
て、切削作用に直接関与するブレーカ溝5から離れた所
には、上面2から下面へ抜ける貫通穴6が穿設されてい
る。少なくとも1つの貫通穴6があることにより、フラ
イスカッタに装着するときに、たとえば、まず貫通穴6
のあるコーナを組込み、切れ刃寿命に従って順次時計回
りにコーナチェンジして使い切るようにする。
【0012】貫通穴6は、このチップ1に被覆処理を施
す場合には、図2に示すように、セッティングの穴とし
て利用される。すなわち、チップ1と穴付きのスペーサ
7とを交互にワイヤあるいは細棒状をした線材8に串刺
し状態にされてコーティング炉内にセットされる。この
ような被覆処理の方法は、作業性が優れるために効率が
よく、コーティング炉内に雰囲気ガスが満遍なく供給さ
れるようになるために均質な被膜が得られるようにな
る。
す場合には、図2に示すように、セッティングの穴とし
て利用される。すなわち、チップ1と穴付きのスペーサ
7とを交互にワイヤあるいは細棒状をした線材8に串刺
し状態にされてコーティング炉内にセットされる。この
ような被覆処理の方法は、作業性が優れるために効率が
よく、コーティング炉内に雰囲気ガスが満遍なく供給さ
れるようになるために均質な被膜が得られるようにな
る。
【0013】図3はこの発明の他の実施例を示し、同一
箇所には同符号を付してある。このチップ1は、4箇所
のコーナ4すべてに識別マークが付与されたものであっ
て、各コーナ4が特定しやすいように識別マークの数が
順次増加するようにしたものである。このとき、貫通穴
6を除く識別マーク9は、貫通穴にて形成するほか、突
起または凹みにて形成することもできる。
箇所には同符号を付してある。このチップ1は、4箇所
のコーナ4すべてに識別マークが付与されたものであっ
て、各コーナ4が特定しやすいように識別マークの数が
順次増加するようにしたものである。このとき、貫通穴
6を除く識別マーク9は、貫通穴にて形成するほか、突
起または凹みにて形成することもできる。
【0014】
【発明の効果】この発明によれば、スローアウェイチッ
プの使用者にとっては、コーナの識別マークによって使
用コーナが判別できるようになるために切れ刃の有効利
用ができるようになり、チップの製造業者にとっては、
クランプ用の穴が穿設されていないチップであっても、
均質な被膜を持つ被覆処理を効率的に行うことができる
ようになる。
プの使用者にとっては、コーナの識別マークによって使
用コーナが判別できるようになるために切れ刃の有効利
用ができるようになり、チップの製造業者にとっては、
クランプ用の穴が穿設されていないチップであっても、
均質な被膜を持つ被覆処理を効率的に行うことができる
ようになる。
【図1】本発明スローアウェイチップの一実施例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】本発明スローアウェイチップに被覆処理を施す
ときの一実施例を示す説明図である。
ときの一実施例を示す説明図である。
【図3】本発明スローアウェイチップの他の実施例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
1 スローアウェイチップ 2 上面 4 コーナ 6 貫通穴 7 スペーサ 8 線材 9 識別マーク O チップ中心
Claims (2)
- 【請求項1】 工具本体にはチップ取付け座が配設され
てスローアウェイチップが着脱自在に組込まれるように
構成されたスローアウェイ式の切削工具に使用され、着
脱のためのクランプ穴が穿設されていないスローアウェ
イチップにおいて、 該スローアウェイチップの中心と少なくとも1つのコー
ナとを結ぶ線上またはその近傍に上面から下面へ抜ける
貫通穴を穿設して、スローアウェイチップのコーナを識
別するためのマークとしたことを特徴とするスローアウ
ェイチップ。 - 【請求項2】 前記貫通穴に線材を通すことによりコー
ティング炉内にセットされて被覆処理の施された請求項
1に記載のスローアウェイチップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12644796A JPH09285903A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | スローアウェイチップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12644796A JPH09285903A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | スローアウェイチップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09285903A true JPH09285903A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14935449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12644796A Withdrawn JPH09285903A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | スローアウェイチップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09285903A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008229744A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-02 | Mitsubishi Materials Corp | 切削インサートおよびインサート着脱式転削工具 |
JP2009541071A (ja) * | 2006-06-20 | 2009-11-26 | コメート グループ ゲーエムベーハー | 工作機械用工具および工作機械用工具のためのカッティングリング |
JP2010064224A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Mitsubishi Materials Corp | 切削インサートおよびインサート着脱式転削工具 |
-
1996
- 1996-04-22 JP JP12644796A patent/JPH09285903A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009541071A (ja) * | 2006-06-20 | 2009-11-26 | コメート グループ ゲーエムベーハー | 工作機械用工具および工作機械用工具のためのカッティングリング |
JP2008229744A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-02 | Mitsubishi Materials Corp | 切削インサートおよびインサート着脱式転削工具 |
JP2010064224A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Mitsubishi Materials Corp | 切削インサートおよびインサート着脱式転削工具 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030701 |