JPH0928582A - ガス調理器の外部ケースの構造 - Google Patents
ガス調理器の外部ケースの構造Info
- Publication number
- JPH0928582A JPH0928582A JP18721695A JP18721695A JPH0928582A JP H0928582 A JPH0928582 A JP H0928582A JP 18721695 A JP18721695 A JP 18721695A JP 18721695 A JP18721695 A JP 18721695A JP H0928582 A JPH0928582 A JP H0928582A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer case
- aluminum
- alloy layer
- coating layer
- case
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コーティング層が剥離しないようにする。
【解決手段】 アルミめっき鋼板を所望の形状に成型し
て外部ケース１０を形成する。この外部ケース１０を加
熱処理して表面にアルミニウムと鉄のポーラスな合金層
２を形成すると共に合金層２の上にコーティング層４を
設ける。加熱によってアルミニウムと鉄を相互拡散させ
て合金層２の表面をポーラスにして粗面化することがで
き、合金層２とコーティング層４の密着性を高めること
ができ、コーティング層４の剥離を防止することができ
る。
て外部ケース１０を形成する。この外部ケース１０を加
熱処理して表面にアルミニウムと鉄のポーラスな合金層
２を形成すると共に合金層２の上にコーティング層４を
設ける。加熱によってアルミニウムと鉄を相互拡散させ
て合金層２の表面をポーラスにして粗面化することがで
き、合金層２とコーティング層４の密着性を高めること
ができ、コーティング層４の剥離を防止することができ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚を焼く時などに
使用されるガス調理器の外部ケースの構造に関するもの
である。
使用されるガス調理器の外部ケースの構造に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来よりガス調理器は、箱型に形成され
る外部ケースの上面にガスコンロを、外部ケースの内部
に焙焼器（グリル調理器と称されることもある）をそれ
ぞれ設けて形成されるものであって、ガスコンロでは鍋
等をかけて調理することが、また焙焼器では魚などを焼
いたりして調理することがそれぞれ行われている。そし
て上記外部ケースは、ステンレスや鋼板などにホーロー
加工したもの、鋼板、アルミめっき鋼板などの母材の表
面にフッ素樹脂などのコーティング層を設けた材料を用
いて形成されていた。
る外部ケースの上面にガスコンロを、外部ケースの内部
に焙焼器（グリル調理器と称されることもある）をそれ
ぞれ設けて形成されるものであって、ガスコンロでは鍋
等をかけて調理することが、また焙焼器では魚などを焼
いたりして調理することがそれぞれ行われている。そし
て上記外部ケースは、ステンレスや鋼板などにホーロー
加工したもの、鋼板、アルミめっき鋼板などの母材の表
面にフッ素樹脂などのコーティング層を設けた材料を用
いて形成されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の外部
ケースでは、母材とコーティング層の密着性が低く、コ
ーティング層が剥離しやすいという問題があった。本発
明は上記の点に鑑みてなされたものであり、コーティン
グ層を剥離しないようにすることができるガス調理器の
外部ケースの構造を提供することを目的とするものであ
る。
ケースでは、母材とコーティング層の密着性が低く、コ
ーティング層が剥離しやすいという問題があった。本発
明は上記の点に鑑みてなされたものであり、コーティン
グ層を剥離しないようにすることができるガス調理器の
外部ケースの構造を提供することを目的とするものであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
のガス調理器の外部ケースの構造は、アルミめっき鋼板
を所望の形状に成型して外部ケース１０を形成し、この
外部ケース１０を加熱処理して表面にアルミニウムと鉄
のポーラスな合金層２を形成すると共に合金層２の上に
コーティング層４を設けて成ることを特徴とするもので
ある。
のガス調理器の外部ケースの構造は、アルミめっき鋼板
を所望の形状に成型して外部ケース１０を形成し、この
外部ケース１０を加熱処理して表面にアルミニウムと鉄
のポーラスな合金層２を形成すると共に合金層２の上に
コーティング層４を設けて成ることを特徴とするもので
ある。
【０００５】また本発明の請求項２に記載のガス調理器
の外部ケースの構造は、請求項１の構成に加えて、加熱
処理を７００〜８００℃でおこなうことができる。また
本発明の請求項３に記載のガス調理器の外部ケースの構
造は、請求項１又は２の構成に加えて、コーティング層
４はフッ素樹脂コーティング層であることが好ましい。
の外部ケースの構造は、請求項１の構成に加えて、加熱
処理を７００〜８００℃でおこなうことができる。また
本発明の請求項３に記載のガス調理器の外部ケースの構
造は、請求項１又は２の構成に加えて、コーティング層
４はフッ素樹脂コーティング層であることが好ましい。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。図１に示すように本実施例のガス調理器Ａの外部ケ
ース１０は、本体ケース４０と本体ケース４０の上に載
置される天板１１とで形成されている。本体ケース４０
はプレス成型などで上面が開口する有底の箱状に作成し
てあり、その前面の中央部には本体ケース４０の内外に
開口する開口部１３が設けてあると共に開口部１３の側
方には後述するガスコンロ５や内部バーナー２２に点火
するための点火スイッチ１４やガスコンロ５や内部バー
ナー２２の火力を調節する火力調節スイッチ１６が設け
てある。
る。図１に示すように本実施例のガス調理器Ａの外部ケ
ース１０は、本体ケース４０と本体ケース４０の上に載
置される天板１１とで形成されている。本体ケース４０
はプレス成型などで上面が開口する有底の箱状に作成し
てあり、その前面の中央部には本体ケース４０の内外に
開口する開口部１３が設けてあると共に開口部１３の側
方には後述するガスコンロ５や内部バーナー２２に点火
するための点火スイッチ１４やガスコンロ５や内部バー
ナー２２の火力を調節する火力調節スイッチ１６が設け
てある。
【０００７】天板１１には本体ケース４０の内外に開口
する複数個（この実施例では２個）の受皿取付口５２が
形成してあって、各受皿取付口５２には煮溢れなどを溜
めるための受皿１９が嵌め込んで取り付けてある。また
受皿１９の中央部にはコンロ取付口１７が形成してあっ
て、本体ケース４０の内部に収納されるガスコンロ５を
コンロ取付口１７に臨ませて取り付けてある。また天板
１１の上面には各ガスコンロ５を囲うようにして五徳１
８が配設してある。また天板１１の上面でガスコンロ５
の後側には後述する焙焼器２０に連通する通気口が形成
してあって、この通気口には、上面に多数の排気口５１
を設けて形成されるカバー５０が取り付けてある。
する複数個（この実施例では２個）の受皿取付口５２が
形成してあって、各受皿取付口５２には煮溢れなどを溜
めるための受皿１９が嵌め込んで取り付けてある。また
受皿１９の中央部にはコンロ取付口１７が形成してあっ
て、本体ケース４０の内部に収納されるガスコンロ５を
コンロ取付口１７に臨ませて取り付けてある。また天板
１１の上面には各ガスコンロ５を囲うようにして五徳１
８が配設してある。また天板１１の上面でガスコンロ５
の後側には後述する焙焼器２０に連通する通気口が形成
してあって、この通気口には、上面に多数の排気口５１
を設けて形成されるカバー５０が取り付けてある。
【０００８】上記のように形成される外部ケース１０の
内部には焙焼器２０が収納してある。図２に示すように
焙焼器２０は、この実施例では焙焼ケースやグリルケー
スである箱型の内部ケース２１に内部バーナー２２を設
けて形成されるものである。この内部ケース２１の前面
には内部ケース２１の内外に開口する出し入れ口２３が
設けてあって、出し入れ口２３を上記外部ケース１０の
開口部１３と対向させるようにしてある。
内部には焙焼器２０が収納してある。図２に示すように
焙焼器２０は、この実施例では焙焼ケースやグリルケー
スである箱型の内部ケース２１に内部バーナー２２を設
けて形成されるものである。この内部ケース２１の前面
には内部ケース２１の内外に開口する出し入れ口２３が
設けてあって、出し入れ口２３を上記外部ケース１０の
開口部１３と対向させるようにしてある。
【０００９】図１に示すように内部ケース２１内には網
体２５を保持させたホーロー製の網枠（水皿）２４が収
納してあって、網枠２４を出し入れ口２３及び開口部１
３から外部ケース１０に摺動にて出し入れすることがで
きるようになっている。また網枠２４の前面には蓋体２
６が設けてあって、網枠２４を内部ケース２１に収納し
た際に蓋体２６で開口部１３を閉塞することができるよ
うになっている。尚、２７はガラス板などで形成される
透明部、２８は網枠２４を出し入れする際に握る取手で
ある。
体２５を保持させたホーロー製の網枠（水皿）２４が収
納してあって、網枠２４を出し入れ口２３及び開口部１
３から外部ケース１０に摺動にて出し入れすることがで
きるようになっている。また網枠２４の前面には蓋体２
６が設けてあって、網枠２４を内部ケース２１に収納し
た際に蓋体２６で開口部１３を閉塞することができるよ
うになっている。尚、２７はガラス板などで形成される
透明部、２８は網枠２４を出し入れする際に握る取手で
ある。
【００１０】上記焙焼器２０の内部ケース２１は、下面
及び前後面が開口した断面略逆Ｕ字形のケース主体２９
と、上面及び前後面を開口させ断面を浅いＵ字型に形成
した底部体３０と、前板３１及び後板３２で箱型に形成
されている。ケース主体２９の上面には上バーナー取付
口３３が形成してあって、この上バーナー取付口３３に
は内部バーナー２２の一つである上バーナー３４を内部
ケース２１内に臨ませて取り付けてある。また底部体３
０には、熱や成形時の歪みを防止するための凹部３５が
形成してある。また前板３１には上記出し入れ口２３が
設けてある。
及び前後面が開口した断面略逆Ｕ字形のケース主体２９
と、上面及び前後面を開口させ断面を浅いＵ字型に形成
した底部体３０と、前板３１及び後板３２で箱型に形成
されている。ケース主体２９の上面には上バーナー取付
口３３が形成してあって、この上バーナー取付口３３に
は内部バーナー２２の一つである上バーナー３４を内部
ケース２１内に臨ませて取り付けてある。また底部体３
０には、熱や成形時の歪みを防止するための凹部３５が
形成してある。また前板３１には上記出し入れ口２３が
設けてある。
【００１１】内部ケース２１の両側面においてケース主
体２９と底部体３０の接合部分には前後方向に長く、内
部ケース２１の内部に凹設されるガイド部３９が形成し
てあって、ガイド部３９にガイドされて網枠２４を引き
出すことができるようになっている。またガイド部３９
の上側において内部ケース２１の前後方向の略全長に亘
って下バーナー取付口３７が形成してあって、この下バ
ーナー取付口３７にはもう一つの内部バーナー２２であ
る下バーナー３８を内部ケース２１内に臨ませて取り付
けてある。
体２９と底部体３０の接合部分には前後方向に長く、内
部ケース２１の内部に凹設されるガイド部３９が形成し
てあって、ガイド部３９にガイドされて網枠２４を引き
出すことができるようになっている。またガイド部３９
の上側において内部ケース２１の前後方向の略全長に亘
って下バーナー取付口３７が形成してあって、この下バ
ーナー取付口３７にはもう一つの内部バーナー２２であ
る下バーナー３８を内部ケース２１内に臨ませて取り付
けてある。
【００１２】このような焙焼器２０では網体２５の上に
魚などの被調理物を載せて網枠２４を内部ケース２１内
に収納し、上バーナー３４で被調理物の上面を、下バー
ナー３８で被調理物の下面をそれぞれ焼くことによって
調理をおこなうことができる。このように形成されるガ
ス調理器Ａの外部ケース１０は加熱処理と表面被覆処理
を施したアルミめっき鋼板で形成されている。すなわち
鋼板１にアルミめっきを施してアルミめっき鋼板を作成
し、このアルミめっき鋼板に折り曲げ加工や打抜き加工
などの成型をおこなって本体ケース４０と天板１１をそ
れぞれ形成し、この本体ケース４０や天板１１を加熱処
理して鋼板１の表面にアルミニウムと鉄の合金層２を形
成し、空冷した後、図３に斜線で示すように合金層２の
表面にフッ素樹脂をコーティングして本体ケース４０や
天板１１の表面にコーティング層４を形成し、この後本
体ケース４０や天板１１を図１のように組み立てること
によって、外部ケース１０を作成することができる。
尚、本体ケース４０は従来より用いられている鋼板など
で形成してもよい。
魚などの被調理物を載せて網枠２４を内部ケース２１内
に収納し、上バーナー３４で被調理物の上面を、下バー
ナー３８で被調理物の下面をそれぞれ焼くことによって
調理をおこなうことができる。このように形成されるガ
ス調理器Ａの外部ケース１０は加熱処理と表面被覆処理
を施したアルミめっき鋼板で形成されている。すなわち
鋼板１にアルミめっきを施してアルミめっき鋼板を作成
し、このアルミめっき鋼板に折り曲げ加工や打抜き加工
などの成型をおこなって本体ケース４０と天板１１をそ
れぞれ形成し、この本体ケース４０や天板１１を加熱処
理して鋼板１の表面にアルミニウムと鉄の合金層２を形
成し、空冷した後、図３に斜線で示すように合金層２の
表面にフッ素樹脂をコーティングして本体ケース４０や
天板１１の表面にコーティング層４を形成し、この後本
体ケース４０や天板１１を図１のように組み立てること
によって、外部ケース１０を作成することができる。
尚、本体ケース４０は従来より用いられている鋼板など
で形成してもよい。
【００１３】上記鋼板１に対するアルミニウムめっきの
厚みは適宜設定すればよいが、２０μｍ前後が好まし
い。アルミニウムめっきの厚みが２０μｍよりも非常に
小さいと、鋼板１の表面に合金層２を十分な厚みで形成
することができず、またアルミニウムめっきの厚みが２
０μｍよりも非常に大きいと、アルミニウムめっきが多
量に必要となって経済的に不利となる。
厚みは適宜設定すればよいが、２０μｍ前後が好まし
い。アルミニウムめっきの厚みが２０μｍよりも非常に
小さいと、鋼板１の表面に合金層２を十分な厚みで形成
することができず、またアルミニウムめっきの厚みが２
０μｍよりも非常に大きいと、アルミニウムめっきが多
量に必要となって経済的に不利となる。
【００１４】また上記加熱処理は加熱温度が好ましくは
７００〜８００℃、加熱時間（焼成時間）が約１０分の
条件で、電気炉或いはホーロー炉を用いておこなうこと
ができる。加熱温度が７００℃未満であっても時間をか
ければ鋼板１の表面に合金層２を形成することは可能で
あるが、上記加熱温度の範囲を逸脱すると耐食性や硬度
等の性能が最もよい合金層２を短時間で形成することが
できない。
７００〜８００℃、加熱時間（焼成時間）が約１０分の
条件で、電気炉或いはホーロー炉を用いておこなうこと
ができる。加熱温度が７００℃未満であっても時間をか
ければ鋼板１の表面に合金層２を形成することは可能で
あるが、上記加熱温度の範囲を逸脱すると耐食性や硬度
等の性能が最もよい合金層２を短時間で形成することが
できない。
【００１５】このようにアルミめっき鋼板で作成した各
部材を７００〜８００℃の非常に高温で熱処理すること
によって、母材である鋼板１の鉄成分（Ｆｅ）をアルミ
めっき層に拡散させて鋼板１の表面にη相（Ｆｅ2 Ａｌ
5 ）主体の厚み１８〜２３μｍの合金層２を結晶状態で
成長させて形成することができる。また図４及び図５
（ａ）（ｂ）に示すように鋼板１の鉄成分の拡散は合金
層２の表面にまで達することになり、合金層２は多数の
孔３が形成されてミクロ的にポーラスな表面に形成する
ことができる。そしてこのように合金層２の表面を粗面
化することによって図３に示すように孔３にコーティン
グ層４が入り込んで、合金層２とコーティング層４の密
着性をアンカー効果（物理的な引っ掛かり）にて高くす
ることができる。
部材を７００〜８００℃の非常に高温で熱処理すること
によって、母材である鋼板１の鉄成分（Ｆｅ）をアルミ
めっき層に拡散させて鋼板１の表面にη相（Ｆｅ2 Ａｌ
5 ）主体の厚み１８〜２３μｍの合金層２を結晶状態で
成長させて形成することができる。また図４及び図５
（ａ）（ｂ）に示すように鋼板１の鉄成分の拡散は合金
層２の表面にまで達することになり、合金層２は多数の
孔３が形成されてミクロ的にポーラスな表面に形成する
ことができる。そしてこのように合金層２の表面を粗面
化することによって図３に示すように孔３にコーティン
グ層４が入り込んで、合金層２とコーティング層４の密
着性をアンカー効果（物理的な引っ掛かり）にて高くす
ることができる。
【００１６】また本実施例では、合金層２の表面にフッ
素樹脂のコーティング層４を設けることによって、合金
層２とフッ素樹脂のコーティング層４の両方で鋼板１を
保護することができ、ステンレスや鋼板よりも耐蝕性、
耐熱性を向上させることができる。また本実施例は加熱
処理したアルミめっき鋼板で形成してあるので、鋼板と
同程度の耐熱歪み性を得ることができると共に熱膨張率
が大きく熱伝導率が小さいために温度差のでき易いステ
ンレス板（ＳＵＳ）よりも耐熱歪み性を大きくすること
ができる。また本実施例ではアルミめっき鋼板を７００
〜８００℃で加熱処理をしてあるので、合金層２が灰黒
色になっており、しかもその表面に黒色系のフッ素系の
コーティング層４を設けることによって、汚れが目立ち
にくくなると共に傷が付いても目立たなくすることがで
き、さらに鋼板やステンレス板のように２５０℃程度の
温度で酸化して変色しないようにすることができる。
素樹脂のコーティング層４を設けることによって、合金
層２とフッ素樹脂のコーティング層４の両方で鋼板１を
保護することができ、ステンレスや鋼板よりも耐蝕性、
耐熱性を向上させることができる。また本実施例は加熱
処理したアルミめっき鋼板で形成してあるので、鋼板と
同程度の耐熱歪み性を得ることができると共に熱膨張率
が大きく熱伝導率が小さいために温度差のでき易いステ
ンレス板（ＳＵＳ）よりも耐熱歪み性を大きくすること
ができる。また本実施例ではアルミめっき鋼板を７００
〜８００℃で加熱処理をしてあるので、合金層２が灰黒
色になっており、しかもその表面に黒色系のフッ素系の
コーティング層４を設けることによって、汚れが目立ち
にくくなると共に傷が付いても目立たなくすることがで
き、さらに鋼板やステンレス板のように２５０℃程度の
温度で酸化して変色しないようにすることができる。
【００１７】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項１に記載の
発明は、アルミめっき鋼板を所望の形状に成型して外部
ケースを形成し、この外部ケースを加熱処理して表面に
アルミニウムと鉄のポーラスな合金層を形成すると共に
合金層の上にコーティング層を設けたので、加熱によっ
てアルミニウムと鉄を相互拡散させて合金層の表面をポ
ーラスにして粗面化することができ、合金層とコーティ
ング層の密着性を高めることができ、コーティング層を
剥離しないようにすることができるものである。
発明は、アルミめっき鋼板を所望の形状に成型して外部
ケースを形成し、この外部ケースを加熱処理して表面に
アルミニウムと鉄のポーラスな合金層を形成すると共に
合金層の上にコーティング層を設けたので、加熱によっ
てアルミニウムと鉄を相互拡散させて合金層の表面をポ
ーラスにして粗面化することができ、合金層とコーティ
ング層の密着性を高めることができ、コーティング層を
剥離しないようにすることができるものである。
【００１８】また本発明の請求項２に記載の発明は、請
求項１の加熱処理を７００〜８００℃でおこなったの
で、合金層を短時間で形成することができるものであ
る。また本発明の請求項３に記載の発明は、請求項１の
コーティング層がフッ素樹脂コーティング層であるの
で、合金層の灰黒色と黒色系のフッ素樹脂コーティング
層とで汚れを目立たなくすることができると共に傷が付
いても目立たなくすることができるものである。
求項１の加熱処理を７００〜８００℃でおこなったの
で、合金層を短時間で形成することができるものであ
る。また本発明の請求項３に記載の発明は、請求項１の
コーティング層がフッ素樹脂コーティング層であるの
で、合金層の灰黒色と黒色系のフッ素樹脂コーティング
層とで汚れを目立たなくすることができると共に傷が付
いても目立たなくすることができるものである。
【図１】本発明を用いたガス調理器の一例を示す斜視図
である。
である。
【図２】同上の内部ケースを示す斜視図である。
【図３】同上の加熱処理をおこなった後、コーティング
層を形成したアルミめっき鋼板の表面状態を示す断面図
である。
層を形成したアルミめっき鋼板の表面状態を示す断面図
である。
【図４】同上の表面の状態を示す概略図である。
【図５】（ａ）は同上の表面の状態を示す表面電子顕微
鏡（ＳＥＭ）写真、（ｂ）は断面電子顕微鏡（ＳＥＭ）
写真である。
鏡（ＳＥＭ）写真、（ｂ）は断面電子顕微鏡（ＳＥＭ）
写真である。
２ 合金層 ４ コーティング層 １０ 外部ケース
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成７年７月２４日
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図５
【補正方法】変更
【補正内容】
【図５】
Claims (3)
- 【請求項１】 アルミめっき鋼板を所望の形状に成型し
て外部ケースを形成し、この外部ケースを加熱処理して
表面にアルミニウムと鉄のポーラスな合金層を形成する
と共に合金層の上にコーティング層を設けて成ることを
特徴とするガス調理器の外部ケースの構造。 - 【請求項２】 加熱処理を７００〜８００℃でおこなう
ことを特徴とする請求項１に記載のガス調理器の外部ケ
ースの構造。 - 【請求項３】 コーティング層がフッ素樹脂コーティン
グ層であることを特徴とする請求項１又は２に記載のガ
ス調理器の外部ケースの構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18721695A JPH0928582A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | ガス調理器の外部ケースの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18721695A JPH0928582A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | ガス調理器の外部ケースの構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0928582A true JPH0928582A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16202110
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18721695A Withdrawn JPH0928582A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | ガス調理器の外部ケースの構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0928582A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110709184A (zh) * | 2017-06-01 | 2020-01-17 | Posco公司 | 涂装粘附性和涂装后耐蚀性优异的热压成型部件用钢板及其制造方法 |
-
1995
- 1995-07-24 JP JP18721695A patent/JPH0928582A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110709184A (zh) * | 2017-06-01 | 2020-01-17 | Posco公司 | 涂装粘附性和涂装后耐蚀性优异的热压成型部件用钢板及其制造方法 |
| US11141953B2 (en) * | 2017-06-01 | 2021-10-12 | Posco | Steel sheet for hot press formed member having excellent painting adhesion and post-painting corrosion resistance |
| JP2022106758A (ja) * | 2017-06-01 | 2022-07-20 | ポスコ | 塗装密着性及び塗装後耐食性に優れた熱間プレス成形部材用鋼板及びその製造方法 |
| US11801664B2 (en) | 2017-06-01 | 2023-10-31 | Posco Co., Ltd. | Steel sheet for hot press formed member having excellent resistance to hydrogen delayed fracture and method for manufacturing thereof |
| US11820103B2 (en) | 2017-06-01 | 2023-11-21 | Posco Co., Ltd | Steel sheet for hot press formed member having excellent coating adhesion and manufacturing method for the same |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021001 |