JPH09284997A - リレー保護装置 - Google Patents

リレー保護装置

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JPH09284997A
JPH09284997A JP8094007A JP9400796A JPH09284997A JP H09284997 A JPH09284997 A JP H09284997A JP 8094007 A JP8094007 A JP 8094007A JP 9400796 A JP9400796 A JP 9400796A JP H09284997 A JPH09284997 A JP H09284997A
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JP8094007A
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Inventor
Masayasu Tsutsumi
全康 堤
Yoshihiro Murakami
宜裕 村上
Masahiro Maeda
昌弘 前田
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リレーの接点の転移現象、溶着、異常消耗、
接触抵抗の増大等の接点不良を抑制するリレーの保護装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 負荷1に直列に接続された負荷1の駆動
用の交流電源2を供給・遮断させるための負荷用リレー
3が閉時直後に発生する突入電流の制限用の抵抗4を接
続し、抵抗4と並列に負荷用リレー3の接点が閉し、定
常電流になってから閉じられる制御用リレー5と、負荷
用リレー3と制御用リレー5の開閉動作を制御するマイ
クロコンピューター6を設けることにより、負荷用リレ
ー3の接点の動作応答時間のばらつきに関わらず、突入
電流を抑制し、接点不良を抑制できるという作用を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷の駆動用の交
流電源を供給・遮断させる電子部品・機械式接点リレー
等のリレー保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導負荷等の負荷の駆動用の交流電源を
供給・遮断させる電子部品・機械式接点リレーは、接点
材料、接点にかかる電圧および電流値(特に投入時およ
び遮断時の電圧、電流波形)、負荷の種類、開閉頻度、
周囲の雰囲気、接触形式、接点の開閉速度バウンス現象
の多少等によって著しく影響され、接点の転移現象、溶
着、異常消耗、接触抵抗の増大等の接点不良が発生する
有寿命部品である。
【0003】従来、この種の負荷の駆動用の交流電源を
供給・遮断させる電子部品・機械式接点リレーの回路
は、特開平4ー298925号公報に示すような構成が
一般的であった。
【0004】以下、その構成について図8を参照しなが
ら説明する。図に示すように、負荷101に直列に接続
された負荷101の駆動用の交流電源102と、交流電
源102を供給・遮断させるための負荷用リレー103
が接続され、リレー駆動部104は、電圧波形立ち上が
り検出部105によって検出された電圧波形の立ち上が
り時でのゼロクロス点に基づいて、リレー動作タイミン
グ設定部106によって設定された種々の動作タイミン
グで負荷用リレー103を駆動していた。そして、リレ
ー動作検知部107は、リレーの接点が閉となる時点を
検知し、最適動作タイミング選出部108は、各動作タ
イミングにおける接点閉時点での電流値を検出、比較し
て最小の電流値を呈する動作タイミングを最適動作タイ
ミングとして選出して、最適動作タイミング格納部10
9に格納し、以後負荷用リレー103を動作させる際に
は最適動作タイミングで駆動して突入電流を小さくして
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電流
値を検出して、最小の電流値となるタイミングにて負荷
用リレー103を駆動させる手法の場合、検出回路によ
る検出電流値の読み値の誤差、負荷用リレー103自体
の動作応答時間のばらつきにより、常に最適なタイミン
グにて負荷用リレー103のリレー接点が閉とならない
場合があり、また、最適なタイミングにてリレー接点が
閉した場合においても、突入電流は発生しているため、
将来的には接点の転移現象、溶着、異常消耗、接触抵抗
の増大等の接点不良が発生しやすいという課題があっ
た。
【0006】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、リレーの接点の転移現象、溶着、異常消
耗、接触抵抗の増大等の接点不良を抑制することができ
るリレー保護装置を提供することを第1の目的としてい
る。
【0007】また、第2の目的は、負荷に流れる負荷電
流を検出する電流検出手段により、リレーの接点の転移
現象、溶着、異常消耗、接触抵抗の増大等の接点不良を
抑制することができるリレー保護装置を提供することに
ある。
【0008】また、第3の目的は、施工時に接続される
外部負荷の場合、負荷用リレー接点の寿命推定が困難で
あるため、その交換メンテナンス時期の目安を知らせる
ことができるリレー保護装置を提供することにある。
【0009】また、第4の目的は、施工時に接続される
外部負荷の場合、実際の使用回数による寿命を知らせる
ことができるリレー保護装置を提供することにある。
【0010】また、第5の目的は、負荷用リレー接点の
溶着による、機器の動作が不完全となることを事前に警
告し、部品交換等のメンテナンスまで機器が使用不能と
なることを未然に防止することができるリレー保護装置
を提供することにある。
【0011】また、第6の目的は、負荷用リレー接点が
酸化し、導通不良が生じるのを防止することができるリ
レー保護装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のリレー保護装置
は、上記目的を達成するために、負荷用リレーの接点が
閉となった直後に発生する突入電流を制限する抵抗と、
この抵抗と並列に前記負荷用リレーの接点が閉となり、
負荷電流が定常電流となってから接点が閉となる制御用
リレーと、前記負荷用リレーと制御用リレーの開閉動作
を制御するマイクロコンピューターとを備え、前記抵抗
を負荷に接続して負荷に流れる電流を制限する構成とし
たものである。
【0013】本発明によれば、負荷用リレーの接点の動
作応答時間のばらつきに関わらず、突入電流を抑制し、
負荷用リレーの接点の転移現象、溶着、異常消耗、接触
抵抗の増大等の接点不良を抑制できるリレー保護装置が
得られる。
【0014】また、他の手段は、負荷に流れる負荷電流
値を検出する電流検出手段と、この電流検出手段の検出
した負荷電流値を基に、負荷用リレーと制御用リレーの
開閉動作を制御するマイクロコンピューターを設け、前
記負荷電流値により負荷に流れる突入電流を制限するよ
うにしたものである。
【0015】本発明によれば、突入電流の発生時間が正
常な時間よりも長くなった場合においても、負荷用リレ
ー接点に流れる突入電流が抑制でき、負荷用リレーの接
点の転移現象、溶着、異常消耗、接触抵抗の増大等の接
点不良を抑制できるリレー保護装置が得られる。
【0016】また、他の手段は、電流検出手段からの負
荷電流状態により、マイクロコンピューターは負荷用リ
レーの接点寿命を推定し、寿命回数を表示するようにし
たものである。
【0017】本発明によれば、施工時に接続される外部
負荷による負荷用リレーの交換時期の目安を知らせるこ
とができるリレー保護装置が得られる。
【0018】また、他の手段は、電流検出手段からの負
荷電流状態による負荷用リレーの接点寿命回数および実
際の負荷用リレーの開閉回数をマイクロコンピューター
が不揮発性メモリーに常時記憶させ、寿命回数と実際の
開閉回数の累計の差により、寿命が近づいたとマイクロ
コンピューターが判断し、表示するようにしたものであ
る。
【0019】本発明によれば、施工時に接続される外部
負荷による負荷用リレーの寿命を推定し、実際の使用頻
度による接点寿命を知らせることができるリレー保護装
置が得られる。
【0020】また、他の手段は、マイクロコンピュータ
ーからの負荷用リレー接点閉信号と負荷用リレー接点が
実際に閉となる時間差により微溶着を判断し、警告を表
示するようにしたものである。
【0021】本発明によれば、負荷用リレー接点が溶着
不良に至り機器の動作が不完全となることや、機器が使
用不能となることを未然に防止できるリレー保護装置が
得られる。
【0022】また、他の手段は、負荷に流れる負荷電流
が微少であるとき、負荷と並列に接続された抵抗と制御
用リレーにより、強制的に負荷用リレーの接点に電流を
流すようにしたものである。
【0023】本発明によれば、微少電流時に発生する負
荷用リレー接点の酸化による導通不良を防止できるリレ
ー保護装置が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明は、負荷に直列に接続され
た負荷の駆動用の交流電源と、この交流電源を供給・遮
断させるための負荷用リレーと、この負荷用リレーの接
点が閉となった直後に発生する突入電流を制限する抵抗
と、この抵抗と並列に前記負荷用リレーの接点が閉とな
り、負荷電流が定常電流になってから接点が閉となる制
御用リレーと、前記負荷用リレーと制御用リレーの開閉
動作を制御するマイクロコンピューターとを備え、前記
抵抗を負荷に接続して負荷に流れる突入電流を制限する
構成としたものであり、突入電流を抑制し、負荷用リレ
ーの接点の溶着不良を防止するという作用を有する。
【0025】以下、本発明の実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0026】
【実施例】
(実施例1)図1に示すように、負荷1に負荷1の駆動
用の交流電源2を直列に接続し、交流電源2を供給・遮
断させるための負荷用リレー3を設け、負荷用リレー3
が閉時直後に発生する突入電流の制限用の抵抗4を接続
し、抵抗4と並列に前記負荷用リレー3の接点が閉し、
定常電流になってから閉じられる制御用リレー5と、前
記負荷用リレー3と制御用リレー5の開閉動作を制御す
るマイクロコンピューター6を設けている。
【0027】上記構成において、負荷1に交流電源2を
印加するときは、マイクロコンピューター6からの命令
により、先ず最初に負荷用リレー3の接点が閉じられ、
負荷用リレー3の接点が閉じられるときには、本来発生
するはずの突入電流は抵抗4により抑制されるため、負
荷用リレー3には定常時の電流値以上の電流は流れな
い。その後、突入電流の発生時間以降の任意の時間経過
後、マイクロコンピューター6からの命令により、制御
用リレー5の接点を閉じることにより、突入電流を発生
させずに、負荷1に正規の交流電源電圧が印加できるこ
とになる。
【0028】このように本発明の実施例1のリレー保護
装置によれば、突入電流の制限用の抵抗を接続し、負荷
用リレーの接点が閉となった直後に発生する突入電流を
抑制するので、リレーの接点の転移現象、溶着、異常消
耗、接触抵抗の増大等の接点不良を抑制することができ
る。
【0029】なお、実施例では、図1に示す負荷1と交
流電源2と負荷用リレー3と抵抗4の接続形態の構成の
例で説明したが、抵抗4により突入電流を抑制した後
に、負荷用リレー3の接点を閉じることにより負荷1に
正規の交流電源電圧を印加する手段は、例えば、直列に
接続された制御用リレーと抵抗を、負荷用リレーと並列
に接続する等の回路構成で突入電流を抑制できれば、図
1以外の回路構成でも同様に実施可能である。
【0030】(実施例2)図2に示すように、負荷1に
流れる負荷電流値を検出する電流検出手段7を設け、電
流検出手段7の検出した負荷電流値を基に負荷用リレー
3と制御用リレー5の開閉動作を制御するようにマイク
ロコンピューター6Aを設ける。
【0031】上記構成において、電流検出手段7は負荷
1に流れる電流値を検出しているため、負荷用リレー3
の接点の閉時直後に発生する突入電流の発生時間が正常
な時間よりも長くなった場合においても、突入電流以降
の定常時にマイクロコンピューター6Aからの命令によ
り、制御用リレー5の接点を閉じることが可能となり、
突入電流を発生させずに、負荷1に正規の交流電源電圧
が印加できることになる。
【0032】このように本発明の実施例2のリレー保護
装置によれば、負荷に流れる負荷電流を検出する検出手
段により負荷用リレーの接点を閉じ負荷電流が定常電流
になってから初めて制御用リレーを閉とするので、負荷
用リレーの接点が閉となった直後に発生する突入電流の
発生時間が正常な時期よりも長くなった場合において
も、負荷用リレーの接点の転移現象、溶着、異常消耗、
接触抵抗の増大等の接点不良を抑制することができる。
【0033】なお、実施例では、突入電流の抑制による
リレーの保護について説明をおこなったが、ファンモー
ターロック等による異常な大電流による機器の破壊の保
護についても同様に実施可能である。
【0034】(実施例3)図3に示すように、負荷1に
流れる負荷電流を検出する電流検出手段7と、負荷用リ
レー3の接点開閉を制御するマイクロコンピューター6
Bと、電流検出手段7からの電流値を基に、このマイク
ロコンピューター6Bから負荷用リレー3接点の推定寿
命を表示する表示手段8を設けている。
【0035】上記構成において、マイクロコンピュータ
ー6Bは、電流検出手段7で検出された負荷用リレー3
の接点閉直後の負荷電流、すなわち突入電流および接点
閉後ある時間経過後の負荷電流、すなわち定常電流の値
により、あらかじめ記憶された負荷用リレー3の突入電
流と定常電流における接点開閉寿命回数を推定し、その
寿命回数を表示手段8に表示する。
【0036】このように本発明の実施例3のリレー保護
装置によれば、施工時に接続される外部負荷による負荷
用リレー3の交換時期の目安を知らせることができる。
【0037】(実施例4)図4に示すように、負荷1に
直列に接続された負荷1の駆動用の交流電源2と、この
交流電源2を供給・遮断させるための負荷用リレー3を
設け、前記負荷1に流れる負荷電流を検出する電流検出
手段7と、前記負荷用リレー3の接点の開閉を制御する
マイクロコンピューター6Cと、このマイクロコンピュ
ーター6Cのデーターを記憶する不揮発性メモリー9
と、マイクロコンピューター6Cからの負荷用リレー3
の接点の寿命状態を表示する表示手段8Aを設けてい
る。
【0038】上記構成において、マイクロコンピュータ
ー6Cは電流検出手段7で検出された負荷用リレー3の
接点閉直後の突入電流および接点閉後の定常電流の値に
より、あらかじめ記憶された負荷用リレー3の突入電流
と定常電流における接点開閉寿命回数を推定し、その寿
命回数を不揮発性メモリー9に記憶させる。その後、マ
イクロコンピューター6Cは負荷用リレー3の開閉回数
の都度、不揮発性メモリー9に開閉回数の累計を記憶さ
せる。そして、マイクロコンピューター6Cは、不揮発
性メモリー9に記憶された接点の開閉回数と現状の開閉
回数の累計の差がある数値以下になると、負荷用リレー
3の接点寿命が近づいたと判断し、表示手段8Aに表示
する。
【0039】このように、本発明の実施例4のリレー保
護装置によれば、施工時に接続される外部負荷による負
荷用リレー3の寿命を推定し、実際の使用頻度による接
点寿命を知らせることができる。
【0040】なお、実施例では、実際の負荷用リレー3
の開閉回数が停電等で、その累計が消えてしまうことを
防止するため、不揮発性メモリー9を用いたが、マイク
ロコンピューターの停電対策として、メモリーバックア
ップ手段を用いてもよく、その作用効果に差異を生じな
い。
【0041】(実施例5)図5に示すように、交流電源
2に直列に接続された負荷1に前記交流電源2を供給・
遮断する負荷用リレー3を設け、前記負荷1に供給され
る負荷電流を検出する電流検出手段7と、前記負荷用リ
レー3の接点の開閉を行うリレー制御信号を出力し、前
記電流検出手段7からの負荷電流値が伝達されるマイク
ロコンピューター6Dを設け、このマイクロコンピュー
ター6Dからの情報により警告を表示する警告表示手段
10を設け、図6に示すように、マイクロコンピュータ
ー6D内部には、負荷用リレー3の接点を閉とするリレ
ー制御信号によりスタートし、電流検出手段7により伝
達された負荷電流値によってストップするタイマー手段
11を設け、このタイマー手段11のタイマー値12と
マイクロコンピューター6Dからの負荷用リレー3の接
点閉信号から負荷用リレー3の接点が実際に閉となる時
間の初期値13と比較する比較手段14を設け、ある設
定された値以上の遅れが生じると警告表示手段10にそ
の情報を伝達し、負荷用リレー3の接点に微溶着が発生
したと判断し、警告を警告表示手段10に表示する構成
とする。
【0042】上記構成において、負荷1を駆動すると
き、マイクロコンピューター6Dから負荷用リレー3の
接点を閉とするリレー制御信号を負荷用リレー3に伝達
することで負荷1に交流電源2が供給される。
【0043】このとき、マイクロコンピューター6Dか
らの負荷用リレー3の接点を閉とするリレー制御信号に
よりタイマー手段11がスタートし、実際に負荷用リレ
ー3の接点が閉となり、負荷電流が流れるとその負荷電
流を電流検出手段7によって検出し、検出された負荷電
流値がマイクロコンピューター6Dに伝達されることで
タイマー手段11をストップさせ、そのカウント時間を
タイマー値12とする。このタイマー値12でマイクロ
コンピューター6Dから最初に負荷用リレー3を駆動さ
せたときのタイマー値12を初期値13としてマイクロ
コンピューター6D内部に記憶しておく。そして、負荷
用リレー3を駆動する度に、タイマー値12と初期値1
3を比較手段14で比較し、タイマー値12と初期値1
3の時間差を検出する。この検出された時間差が予め設
定されている時間差以上となると、マイクロコンピュー
ター6Dは負荷用リレー3に微溶着が発生したと判断
し、警告表示手段10にその情報を伝達し、警告を表示
する。
【0044】このように、本発明の実施例5のリレー保
護装置によれば、負荷用リレー3の接点が負荷1への交
流電源2の供給・遮断(接点の開閉)を繰り返すと、負
荷用リレー3の接点が閉となる瞬間に流れる突入電流等
により接点が劣化し、溶着不良に至る前段階の微溶着段
階で負荷用リレー3の接点不良を検知し、機器の動作が
不完全になることを事前に警告し、部品交換等のメンテ
ナンスまで機器が使用不能となることを未然に防止する
ことができる。
【0045】なお、本実施例では、初期値13をマイク
ロコンピューター6D内部に記憶したが、マイクロコン
ピューター6D外部に不揮発性記憶手段を設けてもその
作用効果に差異はない。
【0046】(実施例6)図7に示すように、交流電源
2に直列に接続された負荷1に交流電源2を供給・遮断
する負荷用リレー3を設け、負荷1と並列に抵抗4A
と、この抵抗4Aへの通電を制御する制御用リレー5A
を設け、この制御用リレー5Aと負荷用リレー3の接点
の開閉を行うリレー制御信号を出力し、負荷1に流れる
負荷電流を検出する電流検出手段7からの負荷電流値が
伝達されるマイクロコンピューター6Eを設け、負荷1
に流れる負荷電流が微少であるとき、負荷用リレー1の
接点に強制的に電流を流す構成とする。
【0047】上記構成において、先ず、負荷1を駆動す
る際、マイクロコンピューター6Eから負荷用リレー3
の接点を閉とするリレー制御信号を出力し、負荷用リレ
ー3の接点を閉とする。そして、負荷1に流れる定常電
流を電流検出手段7にて検出し、その負荷電流値をマイ
クロコンピューター6Eに伝達する。この負荷電流値が
予めマイクロコンピューター6E内で設定されている電
流値以下であれば、その後の負荷用リレー3の接点を閉
とするリレー制御信号をマイクロコンピューター6Eが
出力する時、マイクロコンピューター6Eは制御用リレ
ー5Aの接点を閉とするリレー制御信号を出力し、抵抗
4Aが負荷1に並列に接続された状態にした後、負荷用
リレー3の接点を閉とするリレー制御信号を出力する。
【0048】このように、本発明の実施例6のリレー保
護装置によれば、負荷1に流れる負荷電流が微少である
とき、制御用リレー5Aを用いることで、負荷用リレー
3の接点に流れる電流を強制的に増やすことで負荷電流
が微少であるときに生じる、負荷用リレー3の接点の酸
化による導通不良を防止できる。
【0049】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、突入電流の制限用の抵抗を接続し、負荷用
リレーの接点が閉時直後に発生する突入電流を制限する
ので、負荷用リレー接点の転移現象、溶着、異常消耗、
接触抵抗の増大等の負荷用リレー接点の不良を抑制でき
るという効果のあるリレー保護装置を提供できる。
【0050】また、電流検出手段により負荷に流れる電
流値を検出しているため、例えば、周囲温度、電子部品
のばらつき、電源電圧のばらつき等により、突入電流の
発生時間が正常な時間よりも長くなった場合において
も、負荷用リレー接点が閉となったとき、負荷に流れる
突入電流の発生を抑制できるので、負荷用リレー接点の
転移現象、溶着、異常消耗、接触抵抗の増大等の接点不
良を抑制できるという効果のあるリレー保護装置を提供
できる。
【0051】また、電流検出手段による負荷用リレーに
流れる突入および定常電流値により、マイクロコンピュ
ーターにあらかじめ記憶された負荷用リレーの接点開閉
寿命回数を推定、表示するので、定常電流すなわち、定
格電流のみ留意され施工されやすい外部負荷や、負荷電
流のばらつき特性の多い負荷においても、接点寿命回数
の目安を知らせることができるという効果のあるリレー
保護装置を提供できる。
【0052】また、電流検出手段による突入および定常
電流値により、マイクロコンピューターにあらかじめ記
憶された負荷用リレーの接点開閉寿命回数と、実際の使
用における負荷用リレーの開閉回数とを不揮発性メモリ
ーに記憶し、接点寿命回数と実際の開閉回数の累計の差
より寿命が近づいたと判断し、表示することにより、実
際の使用頻度により、大きく左右される接点寿命の時期
を、より正確に知らせることができるという効果のある
リレー保護装置を提供できる。
【0053】また、電流検出手段により負荷用リレーの
接点が閉となったことを検出することで、負荷用リレー
が微溶着すると、マイクロコンピューターからの負荷用
リレー接点閉信号に対し、接点が実際に閉となるまでの
応答時間が初期応答時間より遅くなることを利用し、マ
イクロコンピューターからの負荷用リレー接点閉信号と
実際に負荷用リレー接点が閉となる時間差が予めマイク
ロコンピューター内に設定された値以上になるとマイク
ロコンピューターは負荷用リレー接点が微溶着したと判
断し、警告を警告表示手段で表示するので、負荷用リレ
ーの接点が溶着不良となり、機器の動作が不完全になる
ことや、部品交換等のメンテナンスまで機器が使用不能
となることを未然に防止できるという効果のあるリレー
保護装置を提供できる。
【0054】また、負荷用リレー接点を閉としたとき
に、電流検出手段によって検出される負荷電流が比較的
小さい時に、負荷に並列に接続された制御用リレーの接
点を閉とし、抵抗に電流を流すことで、負荷用リレー接
点に流れる電流を強制的に増加させるため、負荷用リレ
ーの負荷電流が少ないために発生する接点の酸化による
導通不良を防止できるという効果のあるリレー保護装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のリレー保護装置の構成を示
すブロック図
【図2】本発明の実施例2のリレー保護装置の構成を示
すブロック図
【図3】本発明の実施例3のリレー保護装置の構成を示
すブロック図
【図4】本発明の実施例4のリレー保護装置の構成を示
すブロック図
【図5】本発明の実施例5のリレー保護装置の構成を示
すブロック図
【図6】同リレー保護装置のマイクロコンピューター内
部構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施例6のリレー保護装置の構成を示
すブロック図
【図8】従来のリレー保護装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 負荷 2 交流電源 3 負荷用リレー 4 抵抗 4A 抵抗 5 制御用リレー 5A 制御用リレー 6 マイクロコンピューター 6A マイクロコンピューター 6B マイクロコンピューター 6C マイクロコンピューター 6D マイクロコンピューター 6E マイクロコンピューター 7 電流検出手段 8 表示手段 8A 表示手段 9 不揮発性メモリー 10 警告表示手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負荷に直列に接続された負荷の駆動用の交
    流電源と、この交流電源を供給・遮断させるための負荷
    用リレーと、この負荷用リレーの接点が閉となった直後
    に発生する突入電流を制限する抵抗と、この抵抗と並列
    に前記負荷用リレーの接点が閉となり、負荷電流が定常
    電流になってから接点が閉となる制御用リレーと、前記
    負荷用リレーと制御用リレーの開閉動作を制御するマイ
    クロコンピューターとを備え、前記抵抗を負荷に接続し
    て負荷に流れる突入電流を制限する構成としたリレー保
    護装置。
  2. 【請求項2】負荷に流れる負荷電流値を検出する電流検
    出手段と、この電流検出手段の検出した負荷電流値を基
    に負荷用リレーと制御用リレーの開閉動作を制御するマ
    イクロコンピューターを設け、前記負荷電流値により負
    荷に流れる突入電流を制限する構成とした請求項1記載
    のリレー保護装置。
  3. 【請求項3】負荷に直列に接続された負荷の駆動用の交
    流電源と、この交流電源を供給・遮断させるための負荷
    用リレーと、前記負荷に流れる負荷電流を検出する電流
    検出手段と、この電流検出手段からの負荷電流値を基に
    負荷用リレーを制御すると共に、前記負荷用リレーの接
    点開閉寿命を推定するマイクロコンピューターと、表示
    手段とを備え、前記マイクロコンピューターで推定され
    た負荷用リレーの接点開閉寿命を前記表示手段で表示さ
    せる構成としたリレー保護装置。
  4. 【請求項4】マイクロコンピューターからのデーターを
    記憶する不揮発性メモリーと、この不揮発性メモリーに
    記憶された負荷用リレーの接点の推定寿命と実際の動作
    回数の累計により、負荷用リレーの接点開閉寿命を判断
    し、表示手段で表示させるマイクロコンピューターを設
    けた請求項3記載のリレー保護装置。
  5. 【請求項5】負荷に直列に接続された負荷の駆動用の交
    流電源と、この交流電源を供給・遮断させるための負荷
    用リレーと、前記負荷に流れる負荷電流を検出する電流
    検出手段と、この電流検出手段の負荷電流値により、負
    荷用リレーを制御するマイクロコンピューターと、この
    マイクロコンピューターからの警告を表示する警告表示
    手段とを備え、前記マイクロコンピューターを前記電流
    検出手段により負荷用リレー接点が閉となったことを検
    出することで負荷用リレー接点閉の信号と負荷用リレー
    接点が実際に閉となる時間差が予め設定された値以上に
    なると、微溶着と判断し、前記警告表示手段により警告
    表示する構成としたリレー保護装置。
  6. 【請求項6】負荷に直列に接続された負荷の駆動用の交
    流電源と、この交流電源を供給・遮断させるための負荷
    用リレーと、負荷と並列となるように設けられる抵抗、
    および制御用リレーと、前記負荷に流れる負荷電流を検
    出する電流検出手段と、この電流検出手段からの負荷電
    流値を基に、前記制御用リレーと負荷用リレーの開閉動
    作を制御するマイクロコンピューターとを備え、前記マ
    イクロコンピューターを前記電流検出手段により検出し
    た負荷電流が比較的小さいときに、前記制御用リレー接
    点を閉とする構成としたリレー保護装置。
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