JPH09282911A - 足元灯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、光源の光量を上げても、グレアが生
じない明るい足元灯を提供する。 【解決手段】器具本体の照射開口から光源の光を出射さ
せて足元を照らす足元灯において、前記器具本体５の照
射開口７には、一定範囲内に光を出す遮光ル−バ−板材
３０から形成された透光性カバ−２０を設けたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば廊下・階段
の壁に取付けられる足元灯に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の足元灯は、図８に示すように、器
具本体５内に、例えば、５Ｗベビ−電球の光源６が取付
けられ、器具本体５の照射開口７には、乳白色のアクリ
ル材料からなる透光性カバ−１０が飾り枠１１に取付け
られ、器具本体５に図示しない構造で取り付けられて
る。この足元灯は、図６および図７に示すように、廊下
や階段の壁の下方に埋込んで取付けられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の足
元灯は、単なる補助照明（例えば、５Ｗベビ−電球を光
源として使用）として使用しているため、図８（Ａ）に
示すように、微かに、特定の場所を照らすものとなって
いる。さらに、器具本体の照射開口に取付けられいる透
光性カバ−は、アクリル材を使用しているため、足元灯
の光源から出射する光は、全体に拡散し、全体を照らす
ものとなっている。

【０００４】このため、足元灯の明度を明るくするた
め、光源の光量を上げると、図８（Ｂ）に示すように、
光源の光量に比例して明度も明るくなるとともに光源の
光が照らす範囲も全体的に広がる。このため、光源から
出る直接光ｇにより、眩しさ（以下「グレア」いう）を
感じる度合いが増す。眩しさを感じると、１分〜２分間
視力が落ちるため、足元灯の光源の光量を上げても、か
えって、足元が見にくくなるという問題があった。

【０００５】さらに、現代は高齢化社会の到来時期であ
り、人は年を重ねるにつれ、視力、歩行能力が低下し、
今まで使用していた部屋、廊下、階段などの移動が困難
となる。特に、視力が弱くなっている高齢者にとって
は、暗い廊下や階段など移動する際、思わぬ大ケガに結
びつくという問題がある。

【０００６】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、光源の光量を上げても、グレアが生じない明るい足
元灯を提供することを課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、本発明の足元灯は、器具本体の照射開口から光源の
光を出射させて足元を照らす足元灯において、前記器具
本体の照射開口には、一定範囲内に光を出す遮光ル−バ
−板材から形成された透光性カバ−を設けたことを特徴
とするものである。

【０００８】上記の構成において、一定範囲に光を出す
特性をもつ、遮光ル−バ−板材を使用して透光性カバ−
を形成したので、足元灯から出射した直接光は、主に足
元を照らし、人の目には入らない。このため、足元灯が
照らす床面を明るくするために、足元灯の光源の光量を
増しても、光源から出る直接光が目に入らないことから
眩しさを感じることはない。従って、グレアを生じな
い。また、目に入るのは、直接光が床などに一度以上反
射した間接光のみであるので、足元灯の光は目に優し
く、より快適な自然な光となる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図１ないし図５を参照して
本発明の実施の形態を説明する。なお、従来技術と同一
構成部品は、同一の番号を付して説明する。

【００１０】図１は本発明に係る足元灯を示す断面図
で、本発明に係る足元灯は、器具本体５と、この器具本
体５内に装着される光源１５と、この器具本体５の照射
開口７に装着される本発明に係る透光性カバ−２０が取
付けられた飾り枠１１とから構成されている。この足元
灯は、廊下の壁や階段の壁などの被取付面２５に穿設さ
れた取付孔に埋込まれて取付けられている。

【００１１】本発明に係る透光性カバ−２０は、図３に
示すよう、遮光ル−バ−板材３０から形成され、この遮
光ル−バ−板材３０は、真中に、微小なル−バ−フイル
ム３１を並列に多数枚組込んだフイルム３２と、このフ
イルム３２を０．８７〜１．３ｍｍ厚の透明のポリカ−
ボネ−トのプラスチックシ−ト３３，３３で挟んだサン
ドイッチ構造になっている。

【００１２】図４および図５は遮光ル−バ−板材のル−
バ−角度と可視角度との関係を示した断面図で、図４
（Ａ）はル−バ−角度が０度、可視角度６０度の遮光ル
−バ−板材を示す。図４（Ｂ）はル−バ−角度が０度、
可視角度９０度の遮光ル−バ−板材を示す。

【００１３】また、図５（Ａ）はル−バ−角度１８度、
可視角度６０度の遮光ル−バ−板材を、図５（Ｂ）はル
−バ−角度１８度、可視角度９０度の遮光ル−バ−板材
を示す。なお、可視角度は、光源の光が、上部のル−バ
−フイルム３１ａの左端と下部のル−バ−フイルム３１
ｂの右端とを結んだ光線ａ−ａと下部のル−バ−フイル
ム３１ｂの左端と上部のル−バ−フイルム３１ａの右端
とを結んだ光線ｂ−ｂとの交差角度θで表される。上記
の関係から、ル−バ−角度が同一でも、ル−バ−フイル
ム３１の長さが短くなると、可視角度が大きくなること
がわかる。

【００１４】図１に示す、ｃ−ｃおよびｄ−ｄは、器具
本体５の照射開口７から出る光源１５の出射光で、ｃ−
ｃは透光性カバ−２０の上部から出射する光で、床面２
７と略平行に出射している。また、透光性カバ−２０の
下部から出射光ｄ−ｄは、床面２７を照らすように出射
している。この足元灯から出射する光は、主に、床面２
７を照らすようになっている。

【００１５】上記実施の形態の作用を図２を参照して説
明する。

【００１６】図２は人と足元灯との照射関係を示すもの
で、足元灯から出射した直接光ｆは、主に足元を照ら
し、人の目には入らない。このため、足元灯が照らす床
面を明るくするために、足元灯の光源の光量を増して
も、光源から出る直接光ｆが目に入らないことから眩し
さを感じることはない。従って、グレアは生じない。

【００１７】また、目に入るのは、直接光が床などに一
度以上反射した間接光のみであるので、足元灯の光は目
に優しく、より快適な自然な光となる。

【００１８】上記に説明したように、光源からの光を、
すべて遮光ル−バ−板材からなる透光性カバ−を通すこ
とで、光に方向性をもたせ、一定範囲の場所を照らす。
また、光源からの直接光が、直接、目に入る従来の構造
（図８（Ｂ）参照）に対して、本発明の足元灯は、一定
範囲にのみ光が出る構造としたため、光源からの直接光
が、目に入らないように透光性カバ−を設けることがで
き、光源の光量に関係なく、グレアを押えることができ
る。即ち、明るさを増して、ノングレアな足元灯を得
る。

【００１９】

【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、一
定範囲に光を出す遮光ル−バ−板材から形成された透光
性カバ−を器具本体の照射開口に設けたので、グレアが
なく、十分な明るさをもった快適な光環境を得る。さら
に、光源からの直接光が目に直接入らないため、光量を
増しても、眩しさを感じることなく明るさを増せる。ま
た、間接光が目に入るので、目に優しく、より快適な自
然な光を得る。従って、グレアレスで、必要範囲のみを
十分な明るさに照らす足元灯を得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施の形態に係る足元灯を示す側
面断面図。

【図２】同実施の形態における足元灯の配光状態を示す
側面図。

【図３】同実施の形態における足元灯の遮光ル−バ−板
材の構成を示す断面図。

【図４】同実施の形態における遮光ル−バ−板材のル−
バ−角度と可視角度との関係を示すもので、（Ａ）はル
−バ−角度０度、可視角度６０の遮光ル−バ−板材を示
す断面図。（Ｂ）はル−バ−角度０度、可視角度９０の
遮光ル−バ−板材を示す断面図。

【図５】同実施の形態における遮光ル−バ−板材のル−
バ−角度と可視角度との関係を示すもので、（Ａ）はル
−バ−角度１８度、可視角度６０の遮光ル−バ−板材を
示す断面図。（Ｂ）はル−バ−角度１８度、可視角度９
０の遮光ル−バ−板材を示す断面図。

【図６】一般的な足元灯を廊下に取付けた状態を示す斜
視図。

【図７】一般的な足元灯を階段に取付けた状態を示す斜
視図。

【図８】従来技術の足元灯の配光状態を示すもので、
（Ａ）は従来技術の足元灯の配光状態を示す側面図。
（Ｂ）は従来技術の足元灯の光源の光量を上げた状態で
の配光状態を示す側面図。

【符号の説明】

５…器具本体， ７…照射開口， ２０…透光性カバ−， ３０…遮光ル−バ−板材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】器具本体の照射開口から光源の光を出射さ
   せて足元を照らす足元灯において、 前記器具本体の照射開口には、 一定範囲内に光を出す遮光ル−バ−板材から形成された
   透光性カバ−を設けたことを特徴とする足元灯。