JPH09282086A - 位置情報入力装置 - Google Patents

位置情報入力装置

Info

Publication number
JPH09282086A
JPH09282086A JP8118268A JP11826896A JPH09282086A JP H09282086 A JPH09282086 A JP H09282086A JP 8118268 A JP8118268 A JP 8118268A JP 11826896 A JP11826896 A JP 11826896A JP H09282086 A JPH09282086 A JP H09282086A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
converter
signal processing
position information
input device
information input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8118268A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyoshi Nakajima
勝善 中島
Hiroshi Fujikake
宏 藤掛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP8118268A priority Critical patent/JPH09282086A/ja
Publication of JPH09282086A publication Critical patent/JPH09282086A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】必要なダイナミックレンジを確保しかつ低速域
での分解能を低下することなく、装置の構成を簡素化す
ること。 【解決手段】ポインティングデバイス1は、x軸方向の
角速度を検出するジャイロセンサー20と、y軸方向の
角速度を検出するジャイロセンサー25と、ローパスフ
ィルタ30、35と、オペアンプ(増幅器)40、45
と、CPU等で構成される制御手段6と、データ送信モ
ジュール7と、電源スイッチ5と、左スイッチ7と、右
スイッチ8とを有し、これらが所定の配置でケーシング
内に収納されている。制御手段6は、8ビットのA/D
変換器61と、このA/D変換器61からの出力信号を
信号処理する信号処理回路62と、メモリー63とを内
蔵している。信号処理回路62は、A/D変換器61の
出力値が増大する側において、その出力値を拡大させる
ような処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、例えばポインティング
デバイスのような位置情報入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ等のCRT画面
上に表示されるカーソル(ポインタ)を移動操作する装
置として、マウスが知られている。
【0003】このマウスは、内蔵する球体をゴムマット
等の平面上で転動させ、その転動する方向および量を電
気信号に変換して移動量を検出するものであるが、球体
を転動させるためにそれを平面に接触させた状態で操作
を行わねばならないという制約がある。また、マウスと
パーソナルコンピュータとの間がコードで接続されてい
るため、操作に際し煩わしさを伴うことがあるという問
題もある。
【0004】このようなマウスの欠点を解消するものと
して、ジャイロセンサーを内蔵したポインティングデバ
イスを空中で操作して使用する入力装置が開示されてい
る。この装置は、ポインティングデバイスに内蔵され、
その変位を検出し得る1組の振動ジャイロセンサーと、
該センサーにより検出された検出信号を位置指定情報に
変換する手段と、前記位置指定情報をパーソナルコンピ
ュータのCRTに対する入力情報として送信する送信手
段とを有しており、ポインティングデバイスの変位が、
CRT画面上においてカーソル(ポインタ)の移動に対
応して表れるように構成されている。
【0005】ところで、この種の入力装置においては、
各振動ジャイロセンサーから出力されたアナログ信号
は、A/D変換器によりデジタル信号に変換されてCP
Uに入力され、信号処理されるように構成されている。
この場合、A/D変換器は、CPUに対し外付けのもの
が使用され、しかも、分解能(諧調)を高めるために、
12ビット、すなわち4096諧調のA/D変換器が用
いられている。
【0006】しかしながら、このような外付けの多諧調
のA/D変換器を用いる場合には、装置の構成が複雑化
し、またコストの上昇を招くという欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した従
来の問題点を解消するもので、その目的は、必要なダイ
ナミックレンジを確保しかつ低速域での分解能を低下す
ることなく、装置の構成を簡素化することができる位置
情報入力装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(7)の本発明により達成される。
【0009】(1) 互いに直行するX方向およびY方
向の変位をそれぞれ検出する第1のセンサーおよび第2
のセンサーと、前記第1および第2のセンサーの出力を
増幅する増幅器と、前記増幅器により増幅されたアナロ
グ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、前記
A/D変換器から出力されたデジタル信号を信号処理す
る信号処理手段とを有し、前記信号処理手段は、A/D
変換器の出力値が増大する側においてその出力値を拡大
させるような処理を行うものであることを特徴とする位
置情報入力装置。
【0010】(2) 互いに直行するX方向およびY方
向の変位をそれぞれ検出する第1のセンサーおよび第2
のセンサーと、前記第1および第2のセンサーの出力を
増幅する増幅器と、前記増幅器により増幅されたアナロ
グ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、前記
A/D変換器から出力されたデジタル信号を信号処理す
る信号処理手段とを有し、前記信号処理手段は、A/D
変換器の出力値が増大する側においてその出力値を拡大
させるように、高次式または高次多項式に基づいて演算
処理を行うものであることを特徴とする位置情報入力装
置。
【0011】(3) 互いに直行するX方向およびY方
向の角速度をそれぞれ検出する第1のセンサーおよび第
2のセンサーと、前記第1および第2のセンサーの出力
を増幅する増幅器と、前記増幅器により増幅されたアナ
ログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、前
記A/D変換器から出力されたデジタル信号を信号処理
する信号処理手段とを有し、前記信号処理手段は、下記
式(I)に基づいて信号処理を行うことを特徴とする位
置情報入力装置。 f(x)=A0n +A1n-1 +A2n-2 +・・・+Amn-m +B ・・・(I) (ただし、式中、xは信号処理手段への入力値、f
(x)は信号処理手段の出力値、A0 ・・・Am は正の
数、n,mは正の整数でありかつn>m、Bは0または
正の数を示す。)
【0012】(4) 前記A/D変換器は、CPUに内
蔵された8ビットのA/D変換器である上記(1)ない
し(3)のいずれかに記載の位置情報入力装置。
【0013】(5) 前記増幅器は、十分なダイナミッ
クレンジを確保し得る程度の高い増幅率で前記第1およ
び第2のセンサーの出力信号を増幅するものである上記
(1)ないし(4)のいずれかに記載の位置情報入力装
置。
【0014】(6) 前記第1および第2のセンサー
と、前記増幅器との間に、それぞれ、ローパスフィルタ
が設置されている上記(1)ないし(5)のいずれかに
記載の位置情報入力装置。
【0015】(7) 前記第1および第2のセンサー
は、それぞれ角速度センサーである上記(1)ないし
(6)のいずれかに記載の位置情報入力装置。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の位置情報入力装置
を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明す
る。
【0017】図1および図2は、それぞれ、本発明の位
置情報入力装置をポインティングデバイスに適用した場
合の実施例の回路構成を示すブロック図および外観斜視
図である。
【0018】これらの図に示すように、ポインティング
デバイス1は、例えば、パーソナルコンピュータ等のC
RT画面や液晶表示画面、あるいはテレビの画面(以
下、これらを総称して「画面」という)上に表示される
カーソル(ポインタ)を移動操作する装置である。
【0019】ポインティングデバイス1は、x軸方向
(水平方向)の角速度を検出するジャイロセンサー(角
速度センサー)20と、y軸方向(垂直方向)の角速度
を検出するジャイロセンサー(角速度センサー)25
と、ローパスフィルタ30、35と、オペアンプ(増幅
器)40、45と、CPU等で構成される制御手段6
と、データ送信モジュール7と、電源スイッチ5と、左
スイッチ7と、右スイッチ8とを有し、これらが所定の
配置でケーシング10内に収納されている。
【0020】図2に示すように、ジャイロセンサー2
0、25は、それぞれ、互いに直交する方向(x軸方向
およびy軸方向)に設置されており、ポインティングデ
バイス1のx軸方向およびy軸方向の変位を角速度の変
化として検出することができる。
【0021】このようなジャイロセンサー20、25と
しては、例えば、特開平2−51066号、同6−50
758号公報に記載されている振動ジャイロセンサーを
用いることができる。この振動ジャイロセンサーは、例
えば、Ni、Fe、Cr、Ti等の合金のような恒弾性
金属材料で形成される。
【0022】振動体の側面の中央部には、一対の検出用
の圧電素子と、一対の駆動用の圧電素子とが設けられて
いる。振動体は、そのノード点において、支持部材によ
り支持されている。
【0023】この振動ジャイロセンサーの駆動用の圧電
素子に駆動信号を印加すると、振動体は、所定方向に屈
曲振動する。このような状態で、振動ジャイロセンサー
がその軸を中心として回転すると、振動方向に垂直な方
向にコリオリ力が働く。このコリオリ力により、振動体
の振動方向が変わり、検出用の圧電素子からの出力電圧
が変化する。
【0024】このようにして、ジャイロセンサー20か
らは、x軸方向の角速度に応じた電圧、すなわちアナロ
グ信号が出力され、ジャイロセンサー25からは、y軸
方向の角速度に応じた電圧、すなわちアナログ信号が出
力される。
【0025】この場合、本実施例では、各ジャイロセン
サー20、25から、角速度が0の場合(静止状態)に
は、2.3V程度の電圧が出力され、角速度が正の場合
には、2.3Vを超える電圧が出力され、角速度が負の
場合には、2.3V未満の電圧が出力される。なお、実
際には、静止状態での各ジャイロセンサー20、25か
らの出力電圧は、それぞれ、温度や時間等に依存し、
2.3±0.033V程度の範囲内で変動する。
【0026】ローパスフィルタ30、35は、例えば、
10Hz以上の信号をカットすることができるものであ
る。
【0027】オペアンプ(差動増幅器)40、45は、
それぞれ、入力されたアナログ信号と基準値VSX、VSY
とを比較し、その差分値を増幅して出力するものであ
る。この場合、基準値VSX、VSYは、それぞれ、前記基
準電圧に等しい値に設定されている。
【0028】また、オペアンプ40、45の増幅率は、
比較的高いものとされ、好ましくは10〜60倍程度、
より好ましくは20〜45倍程度とされる。本実施例で
は、33倍に設定されている。オペアンプ40、45の
増幅率をこのような高い値とすることにより、8ビット
のA/D変換器61を用いることによるダイナミックレ
ンジの狭さおよび分解能の低さを補うことができる。
【0029】制御手段6は、通常、マイクロコンピュー
タ(CPU)で構成され、8ビットのA/D変換器61
と、このA/D変換器61からの出力信号を信号処理す
る信号処理回路62と、メモリー(ROM、RAM)6
3とを内蔵している。
【0030】A/D変換器61は、オペアンプ40から
出力された増幅済のアナログ信号を例えば30m秒毎に
サンプリングし、そのアナログ信号をデジタル信号に変
換する。以下、このデジタル信号が表す値を「検出値」
という。
【0031】A/D変換器61は、8ビットの変換器で
あるため、前記検出値は、0〜255の整数であり、そ
の中間点である検出値「128」は、ジャイロセンサー
20、25からの出力電圧2.3Vに対応する。そし
て、検出値は、ジャイロセンサー20、25からの出力
電圧が所定値(上限値)以上の場合には、「255」、
ジャイロセンサー20、25からの出力電圧が所定値
(下限値)以下の場合には、「0」になる。
【0032】なお、前記検出値(A/D変換値)の1間
隔(1div)は、オペアンプ40による増幅後の電圧
に換算すると、11.8mV程度である。
【0033】信号処理回路62は、A/D変換器61の
出力値が増大する側において、その出力値を拡大させる
ような処理を行うものである。この処理は、例えば、所
定の高次式または高次多項式に基づいて演算処理を行う
ことによりなされる。具体例を挙げれば、信号処理回路
62は、下記式(I)に基づいて信号処理を行う。
【0034】 f(x)=A0n +A1n-1 +A2n-2 +・・・+Amn-m +B ・・・(I) (ただし、式中、xは信号処理回路62への入力値、f
(x)は信号処理回路62の出力値、A0 ・・・Am
正の数、n,mは正の整数でありかつn>m、Bは0ま
たは正の数を示す。)
【0035】上記式中のf(x)は、カーソル(ポイン
タ)のx軸方向およびy軸方向の移動量にそれぞれ対応
するx軸方向およびy軸方向のカウントデータ(以下単
に「カウントデータ」と言う)に相当する。
【0036】A/D変換器61の出力値(すなわち信号
処理回路62への入力値)であるxと、カウントデータ
f(x)(ただし、f(x)=1/128・x2 =0.
0078x2 )との関係を図3に示す。なお、図3中に
は、比較例として、12ビットの外付けA/D変換器を
用いた場合について併記されている。
【0037】図3のグラフに示されているように、12
ビットのA/D変換器を用いた場合(比較例)では、4
096段階(0を中心として−2048〜+2047の
カウント)の出力値に対し、カウントデータがリニアに
変化する。
【0038】これに対し、8ビットのA/D変換器61
と信号処理回路62とを用いた本発明の場合には、25
6段階(0を中心として−128〜+127のカウント
であり、その絶対値を前記式(I)のxに代入し、演算
後、元の符号に戻す。)の出力値に対し、低出力値側
(0に近い側)では、前記12ビットの場合(比較例)
に比べ、線の傾きは小さいが、オペアンプ40、45の
増幅率を高く設定することにより、前記12ビットの場
合の分解能に匹敵する十分な分解能を確保することがで
きる。すなわち、この領域では、ポインティングデバイ
ス1のわずかな移動に追従して、画面上のカーソル(ポ
インタ)が移動する。
【0039】また、本来、8ビットは、12ビットに比
べてダイナミックレンジが低いので、高出力値側(−1
28または+127に近い側)、すなわち、画面上にカ
ーソル(ポインタ)を高精細にかつ正確な位置に表示す
る必要性が少ない領域では、線の傾きを急峻にすること
により、ダイナミックレンジの低さを補い、max値に
到達させ得るようにしている。すなわち、この領域で
は、ポインティングデバイス1の移動に対し、画面上の
カーソル(ポインタ)が著しく移動するが、実際に使用
する上で、なんら支障を生じない。
【0040】メモリー63には、ポインティングデバイ
ス1の作動を制御するため等のプログラムやデータが記
憶されている。
【0041】また、信号処理回路62において、前記式
(I)の演算を行う代わりに、式(I)のxとf(x)
とを対応づけたデータがテーブル化されて記憶されてい
てもよい。この場合、信号処理回路62の主機能は、信
号処理回路62への入力値xを特定し、該xに対応する
f(x)の値をメモリー63の所定のアドレスから読み
出し、この値を出力することである。このように、本発
明の信号処理手段(信号処理回路62)としては、入力
値に対し演算処理を行う方式によらないものも可能であ
る。
【0042】以上のような制御手段6には、データ送信
モジュール7、電源スイッチ5、左スイッチ8および右
スイッチ9が、それぞれ接続されている。
【0043】データ送信モジュール7は、信号処理回路
62の出力値(ポインティングデバイス1の移動量に対
応するカウントデータ)を、所定の送信フォーマットに
従って送信データに変換する。送信方法としては、無線
通信が好ましく、例えば、電波による通信や赤外線によ
る通信が可能である。
【0044】電源スイッチ5は、ポインティングデバイ
ス1の起動に際し操作され、電源スイッチ5のONによ
り、図示しない電源(バッテリー)より装置各所に電力
が供給される。
【0045】左スイッチ8および右スイッチ9は、画面
上のカーソル(ポインタ)の位置に所定の命令を与える
ためのスイッチであり、例えば、左スイッチ8をクリッ
クすると、画面上のでアイコン選択、処理の実行等とな
り、右スイッチ9をクリックすると、アイコン選択のキ
ャンセルとなる。
【0046】次に、ポインティングデバイス1の作用に
ついて説明する。
【0047】このポインティングデバイス1では、ジャ
イロセンサー20および25から、それぞれ、x軸方向
およびy軸方向の角速度に応じた電圧がアナログ信号と
して出力される。ジャイロセンサー20、25から出力
される信号の信号処理は、基本的に同様であるため、以
下、x軸方向のジャイロセンサー20に関し、代表的に
説明する。
【0048】ジャイロセンサー20から出力されたアナ
ログ信号は、ローパスフィルタ30を通過して、高周波
数域の信号が除去される。これにより、ノイズが除去さ
れ、信頼性が向上する。
【0049】ローパスフィルタ30を通過したアナログ
信号は、オペアンプ(差動増幅器)40に入力され、こ
のオペアンプ40により、入力値と基準値VSXとの差分
値が増幅され、制御手段6のA/D変換器61に入力さ
れる。
【0050】A/D変換器61に入力されたアナログ信
号は、デジタル信号に変換され、検出値として出力され
る。
【0051】この検出値xは、信号処理回路62に入力
され、前記式(I)に従った処理(演算処理)がなさ
れ、カウントデータf(x)として出力される。
【0052】また、前記と同様に、ジャイロセンサー2
5から、y軸方向の角速度に応じた電圧がアナログ信号
として出力され、このアナログ信号は、ローパスフィル
タ35を経てオペアンプ(差動増幅器)35に入力さ
れ、基準値VSYとの差分値が増幅され、制御手段6のA
/D変換器61に入力される。そして、A/D変換器6
1では、前記増幅後のアナログ信号を例えば30m秒毎
にサンプリングし、そのアナログ信号をデジタル信号
(検出値)に変換する。この検出値も、前記と同様に、
信号処理回路62において信号処理され、カウントデー
タf(x)として出力される。
【0053】これらx軸方向およびy軸方向のカウント
データは、それぞれ、データ送信モジュール7により、
電波または赤外線通信用の所定のフォーマットに従った
送信データに変換され、送信される。
【0054】パーソナルコンピュータやテレビ受像器等
の受信側装置(図示せず)は、前記データ送信モジュー
ル7から送信された信号を受信し、この受信信号に基づ
いて、画面上に表示されているカーソル(ポインタ)を
所定方向に所定の速度で、すなわちポインティングデバ
イス1の移動に対応した方向および速度で移送させ、あ
るいは静止させる。
【0055】以上のようなポインティングデバイス1で
は、制御手段(CPU)6に内蔵されている8ビットの
A/D変換器61を用いることができるので、外付けの
12ビットのA/D変換器等を別途設置する必要がな
く、回路構成が簡素化されるとともに、装置の小型化が
図れる。
【0056】また、8ビットのA/D変換器は、本来、
分解能(諧調)が12ビットのA/D変換器に比べて劣
るが、本発明では、A/D変換器61の出力を信号処理
回路62により前述したように信号処理するので、12
ビットA/D変換器を用いた場合と同等のダイナミック
レンジを確保しつつ、ポインティングデバイス1の移動
速度が比較的低速のときには、必要かつ十分な分解能
(諧調)が得られる。また、ポインティングデバイス1
の移動速度が高速のときには、分解能(諧調)は劣る
が、このようなときには、画面上にカーソル(ポイン
タ)を高精細にかつ正確な位置に表示する必要性が少な
いので、実際に使用する上で、なんら支障を生じない。
【0057】本発明の位置情報入力装置は、例えば、テ
レビの音量、チャンネル選択(選局)、モード切り替
え、画質調整、タイマー設定等の諸機能を設定するため
に、テレビ画面上で指標(ポインタ)を移動させ、その
指標の位置に応じて、前記左スイッチ8および/または
右スイッチ8等のスイッチをクリックすることにより、
前記諸機能を設定するシステムに適用するのが好適であ
る。
【0058】以上、本発明の位置情報入力装置を、図示
の構成例に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定
されるものではない。
【0059】例えば、信号処理手段での信号処理は、n
次式(nは2以上の整数)のような高次式またはその近
似式に基づいて行うこともできる。
【0060】また、A/D変換器の出力値の領域を複数
(例えば大、中、小の3つ)に分割し、出力値がより大
出力の領域になるに従って、信号処理手段からの出力値
(カウントデータ)に積算する係数(増倍率)を増大さ
せるような処理を行うこともできる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位置情報
入力装置によれば、CPUに内蔵されている低分解能
(8ビット)のA/D変換器を用いることができるの
で、装置の構成を簡素化することができる。
【0062】この場合、信号処理手段の設置等により、
必要なダイナミックレンジを確保するとともに、比較的
低速の移動の際の分解能を低下することもない。
【0063】従って、画面上での指標の位置を、あらゆ
る移動速度において、支障なく表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置情報入力装置をポインティングデ
バイスに適用した場合の実施例の回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の位置情報入力装置をポインティングデ
バイスに適用した場合の実施例を示す外観斜視図であ
る。
【図3】A/D変換器の出力値xとカウントデータf
(x)との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ポインティングデバイス 20、25 ジャイロセンサー 30、35 ローパスフィルタ 40、45 オペアンプ 5 電源スイッチ 6 制御手段 61 A/D変換器 62 信号処理回路 63 メモリー 7 データ送信モジュール 8 左スイッチ 9 右スイッチ 10 ケーシング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直行するX方向およびY方向の変
    位をそれぞれ検出する第1のセンサーおよび第2のセン
    サーと、 前記第1および第2のセンサーの出力を増幅する増幅器
    と、 前記増幅器により増幅されたアナログ信号をデジタル信
    号に変換するA/D変換器と、 前記A/D変換器から出力されたデジタル信号を信号処
    理する信号処理手段とを有し、 前記信号処理手段は、A/D変換器の出力値が増大する
    側においてその出力値を拡大させるような処理を行うも
    のであることを特徴とする位置情報入力装置。
  2. 【請求項2】 互いに直行するX方向およびY方向の変
    位をそれぞれ検出する第1のセンサーおよび第2のセン
    サーと、 前記第1および第2のセンサーの出力を増幅する増幅器
    と、 前記増幅器により増幅されたアナログ信号をデジタル信
    号に変換するA/D変換器と、 前記A/D変換器から出力されたデジタル信号を信号処
    理する信号処理手段とを有し、 前記信号処理手段は、A/D変換器の出力値が増大する
    側においてその出力値を拡大させるように、高次式また
    は高次多項式に基づいて演算処理を行うものであること
    を特徴とする位置情報入力装置。
  3. 【請求項3】 互いに直行するX方向およびY方向の角
    速度をそれぞれ検出する第1のセンサーおよび第2のセ
    ンサーと、 前記第1および第2のセンサーの出力を増幅する増幅器
    と、 前記増幅器により増幅されたアナログ信号をデジタル信
    号に変換するA/D変換器と、 前記A/D変換器から出力されたデジタル信号を信号処
    理する信号処理手段とを有し、 前記信号処理手段は、下記式(I)に基づいて信号処理
    を行うことを特徴とする位置情報入力装置。 f(x)=A0n +A1n-1 +A2n-2 +・・・+Amn-m +B ・・・(I) (ただし、式中、xは信号処理手段への入力値、f
    (x)は信号処理手段の出力値、A0 ・・・Am は正の
    数、n,mは正の整数でありかつn>m、Bは0または
    正の数を示す。)
  4. 【請求項4】 前記A/D変換器は、CPUに内蔵され
    た8ビットのA/D変換器である請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の位置情報入力装置。
  5. 【請求項5】 前記増幅器は、十分なダイナミックレン
    ジを確保し得る程度の高い増幅率で前記第1および第2
    のセンサーの出力信号を増幅するものである請求項1な
    いし4のいずれかに記載の位置情報入力装置。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2のセンサーと、前記
    増幅器との間に、それぞれ、ローパスフィルタが設置さ
    れている請求項1ないし5のいずれかに記載の位置情報
    入力装置。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2のセンサーは、それ
    ぞれ角速度センサーである請求項1ないし6のいずれか
    に記載の位置情報入力装置。
JP8118268A 1996-04-16 1996-04-16 位置情報入力装置 Pending JPH09282086A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8118268A JPH09282086A (ja) 1996-04-16 1996-04-16 位置情報入力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8118268A JPH09282086A (ja) 1996-04-16 1996-04-16 位置情報入力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09282086A true JPH09282086A (ja) 1997-10-31

Family

ID=14732438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8118268A Pending JPH09282086A (ja) 1996-04-16 1996-04-16 位置情報入力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09282086A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030072938A (ko) * 2002-03-07 2003-09-19 함운철 다기능 포인터 및 포인팅 시스템
KR100457381B1 (ko) * 2001-09-11 2004-11-16 삼성전기주식회사 다이내믹 레인지를 갖는 광마우스
JP2008269577A (ja) * 2002-08-28 2008-11-06 Sony Corp 電子機器装置、空間変位計算装置及び空間変位計算方法
US8049737B2 (en) 2007-12-17 2011-11-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Dual pointing device and method based on 3-D motion and touch sensors
USRE43657E1 (en) 2002-08-28 2012-09-11 Sony Corporation Electronic device, signal compensation device and signal compensation method
US8436809B2 (en) 2006-12-28 2013-05-07 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus, method and medium converting motion signals

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100457381B1 (ko) * 2001-09-11 2004-11-16 삼성전기주식회사 다이내믹 레인지를 갖는 광마우스
KR20030072938A (ko) * 2002-03-07 2003-09-19 함운철 다기능 포인터 및 포인팅 시스템
JP2008269577A (ja) * 2002-08-28 2008-11-06 Sony Corp 電子機器装置、空間変位計算装置及び空間変位計算方法
USRE43657E1 (en) 2002-08-28 2012-09-11 Sony Corporation Electronic device, signal compensation device and signal compensation method
US8436809B2 (en) 2006-12-28 2013-05-07 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus, method and medium converting motion signals
US8049737B2 (en) 2007-12-17 2011-11-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Dual pointing device and method based on 3-D motion and touch sensors

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100817866B1 (ko) 신호 처리 장치
US20100107760A1 (en) Detection device, gyrosensor, and electronic instrument
KR100277119B1 (ko) 속도연산장치
US20080289887A1 (en) System and method for reducing vibrational effects on a force-based touch panel
JPH09325860A (ja) 座標入力装置
JPWO2015072090A1 (ja) 物理量検出回路、物理量センサ及び電子機器
JPH09282086A (ja) 位置情報入力装置
US11650056B2 (en) Physical quantity detection circuit, physical quantity sensor, electronic apparatus, vehicle, and operation method of physical quantity detection circuit
US10649001B2 (en) Dual capacitive linearization circuit
JPH09282085A (ja) 位置情報入力装置
JP2006234710A (ja) ジャイロ信号検出装置
JPH06318058A (ja) 画像表示装置
JPH0667799A (ja) ペン型のコンピュータ入力装置
US20090195501A1 (en) Handheld pointing device, pointing method thereof and method for improving static drift
US5604310A (en) Vibrating gyroscope
JP4631240B2 (ja) 物理量センサ
CN101256075B (zh) 电子仪器装置、空间位移计算装置和空间位移计算方法
US6047245A (en) Resistive strain gauge control circuit
JP2760200B2 (ja) 加速度センサの出力ゲイン調整方法
JP3257440B2 (ja) 分析装置の制御装置
JPH1098798A (ja) 角度計測装置およびこれを搭載したヘッドマウントディスプレイ装置
JP3761390B2 (ja) デジタル秤における平均化処理
JPH1020999A (ja) ポインティングデバイス
JP3385094B2 (ja) 携帯型情報端末
JP3593284B2 (ja) 携帯無線端末とそのゲイン補正方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050707

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051102