JPH0928202A

JPH0928202A - 園芸用支柱

Info

Publication number: JPH0928202A
Application number: JP18916395A
Authority: JP
Inventors: Akira Hirata; 明平田
Original assignee: MARUMAN KAGAKU KK
Current assignee: MARUMAN KAGAKU KK
Priority date: 1995-07-25
Filing date: 1995-07-25
Publication date: 1997-02-04

Abstract

(57)【要約】【課題】植物体が揺れてもしっかり支持することがで
き、植物の成長に合わせて継ぎ足して高くすることがで
き、しかも長く伸びた枝でも簡単かつ確実に保持するこ
とができる園芸用支柱を提供する。【解決手段】支持板２の上面に嵌脱自在なパイプ３が立
設されている。パイプ３の上部には、同型のパイプ３が
嵌脱自在に設けられる。パイプ３の外周面には複数の小
孔８があけられており、この小孔８には挿脱自在な取付
棒４が備えられている。この取付棒８が植物６の枝の部
分を支えることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は鉢植えの植物の茎
（幹）や枝を支持する園芸用支柱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、鉢植えの背の高い植物の茎を支え
る園芸用支柱としては、篠竹や合成樹脂でコーティング
した鉄丸棒が用いられることが多かった。植物は苗床や
育苗ポットから植木鉢に移植され、全体がある程度大き
くなったら、茎近くの土にこれらの園芸用支柱を差し込
み、それに茎の要所要所をひもでくくりつけて、少々の
ことでは倒れないようにする。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、篠竹や鉄丸棒
は、差し込んだ時はよいが、時間が経つにつれて土の締
めつけが緩み、ぐらぐらになって園芸用支柱として役立
たなくなることがあった。また植物は成長して園芸用支
柱より高くなることもあるが、上記の園芸用支柱は上に
継ぎ足すことができないので、役立たなくなることもあ
った。また、上記の園芸用支柱では、茎の横方向に長く
伸びた枝を支えることができないという問題もあった。

【０００４】本発明の園芸用支柱は、上記の問題点にか
んがみて提案されたもので、ぐらぐらすることがなく、
植物の成長に合わせて継ぎ足して高くすることができ、
しかも長く伸びた枝でも簡単かつ確実に保持することが
できる園芸用支柱を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１の園芸用支柱においては、支持板の上面に
柱状部材を立設した。また、請求項２の園芸用支柱にお
いては、支持板の上面に柱状部材を嵌脱自在に立設する
と共に、前記柱状部材の上部に嵌脱自在な延長用の柱状
部材を順次設けた。

【０００６】また、請求項３の園芸用支柱は、請求項１
又は２に記載の園芸用支柱において、外周面に多数の小
孔があけられたパイプで柱状部材を形成すると共に、前
記小孔に挿脱自在な棒を備えた。なお、上記柱状部材は
パイプ状部材に限定されず、棒状部材をも含むものであ
る。また、延長用の柱状部材は、支持板に取り付ける柱
状部材の上部に嵌脱できるものであれば構わないが、同
型のものが好ましい。嵌脱自在にする方法としては、差
し込み式でもねじ込みでも構わない。また、小孔はどの
ような位置に形成してもよいが、園芸用支柱を複数並
べ、両者を棒で連結する際に取り付けやすいように、縦
に等間隔に並べて形成することが好ましい。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下に本発明を、図面に基づい
て、詳細に説明する。図１は本発明に係る園芸用支柱の
斜視図，図２は図１の園芸用支柱を植木鉢に取り付けた
断面図，図３は図１の園芸用支柱のパイプを２段にして
植木鉢に取り付けた正面図である。

【０００８】図１において、２は植物が植えられている
根土の下に配置される支持板で、円形の板部２ａの中心
から少し外れた位置の上面に、２枚の三角補強板２ｄ・
２ｄで補強された筒状の受け部２ｂが垂設されている。
また、板部２ａの下面には３つの突起２ｃ・２ｃ・２ｃ
が同心円の位置に設けられている。この突起２ｃは、図
２に示すように、植木鉢６の水抜き用の孔６１を塞がな
いようにするものである。また、板部２ａに数カ所あけ
られた貫通孔２ｅも、空気の流通を図るものである。

【０００９】３は外周面に等径の多くの小孔８・・・８
をあけたパイプで、その外径は受け部２ｂの外径とほぼ
等しく成形され、段がついて細くなった下端部３ａの外
径は、上端部３ｂの内径に等しく成形されている。ま
た、小孔８・・・８は平面視において周を４分割する位
置に設けられており、側面視において小孔８ａに隣接す
る小孔８ｂは互い違いの高さ位置に、また小孔８ａに対
面する小孔８ｃは同じ高さ位置に、等間隔に設けられて
いる。この小孔８の直径は後述する取付棒４の外径寸法
に等しく形成されている。

【００１０】園芸用支柱１は、パイプ３の下端部３ａが
支持板２の受け部２ｂに挿入され、それが倒れないよう
に、支持板２の板部２ａが支えるという組み合わせで構
成されている。ここで、パイプ１が柱状部材に対応して
いる。

【００１１】次に図２を用いて、園芸用支柱１の取り付
け法について説明する。大きくなった植物５に園芸用支
柱１を取り付けるときは、根土７が乾燥している状態で園芸用支柱１を差し込む
と、ばらばらになるので、先ず根土７に水を含ませる。根土７全体に十分水がしみ込んだら（１時間程度）、
植物５を根土７と共に植木鉢６から抜き取る。

【００１２】先が尖った棒で植物５の茎近くに、上又
は下から予備の孔をあける。この予備の孔を使って、根土７の上側からはパイプ３
の細くなっている下端部３ａを差し込み、下側からは支
持板２の受け部２ｂを差し込んで、受け部２ｂに下端部
３ａを差し込む。このようにして根土７に園芸用支柱１を取り付けた
ら、植物６と根土７を元の植木鉢６に戻す。

【００１３】取り付けた園芸用支柱１で植物５を固定
するために、取付棒４の一端をパイプ３の適当な位置に
ある小孔８に差し込んで固定し、植物５の各部と取付棒
４とをひもでしばる。取付棒４の外周部には、滑り止め
用の突起が等間隔で設けられている。ここで、枝５ａの形を変えたいときは、上記のとき
と同様にして取付棒４をパイプ３に取り付け、植物５の
枝５ａと取付棒４とをひもでしばって、所望の形にす
る。

【００１４】次に、植物５が成長し背丈が高くなった時
の園芸用支柱の取り扱いについて、図３を用いて説明す
る。成長した植物９の上の方の茎を支えるためには、パ
イプ３の上端部３ｂに別のパイプ３の下端部３ａを差し
込む。こうして簡単に園芸用支柱を高くすることができ
る。園芸用支柱を高くすると普通は不安定になるが、こ
こでは根土に押さえられた支持板によって、確実に支え
られ安定して直立している。延長するパイプ３は支持板
に取り付けられたパイプ３と同型なので、下のパイプ３
の上端部３ｂに、上のパイプ３の下端部３ａを差し込む
ことによって、何段でも継ぎ足すことができる。また、
パイプ３が壊れても予備のパイプ３に取り替えることが
できる上に、同じ金型で量産が可能になって製造の手間
や費用が少なくてすむ。

【００１５】また、図４に示すように、複数の園芸用支
柱１同士を取付棒４で連結すると、更に頑丈な構造にな
り、植木等の枝振りを矯正することにも使うことが出来
る。もちろん園芸用支柱１は、２個でも３個でも５個以
上でもよい。

【００１６】

【発明の効果】請求項１に係る園芸用支柱によれば、植
物が重く大きくても柱状部材は倒れることはなく、植物
を確実に支えることができる。請求項２に係る園芸用支
柱によれば、植物が大きく成長しても柱状部材を継ぎ足
すことによって、植物を確実に支えることができる。

【００１７】また、請求項３に係る園芸用支柱によれ
ば、土が固まって酸素が欠乏しがちな根土の中央部分に
も、パイプの外周面の孔を通じて酸素が供給されるの
で、根は元気で張りがよくなる。また、パイプの小孔に
保持される棒によって、横方向に伸びた植物の枝部分が
垂れ下がらないように、確実に支えることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る園芸用支柱の１実施例の斜視図で
ある。

【図２】図１の園芸用支柱を植木鉢に取り付けた断面図
である。

【図３】図１の園芸用支柱のパイプを２段にし、植木鉢
に取り付けた正面図である。

【図４】図１の園芸用支柱を複数組み合わせた斜視図で
ある。

【符号の説明】

１園芸用支柱２パイプ（柱状部材）３支持板４取付棒（棒）５植物６植木鉢７根土８小孔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】支持板の上面に柱状部材が立設されている
ことを特徴とする園芸用支柱。
【請求項２】支持板の上面に柱状部材が嵌脱自在に立設
されていると共に、前記柱状部材の上部に延長用の柱状
部材が嵌脱自在に順次設けられていることを特徴とする
園芸用支柱。
【請求項３】柱状部材は外周面に複数の小孔があけられ
たパイプで形成されていると共に、前記小孔に挿脱自在
な棒が備えられていることを特徴とする請求項１又は２
に記載の園芸用支柱。