JPH09279408A - 皮革製手袋 - Google Patents

皮革製手袋

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JPH09279408A
JPH09279408A JP9157296A JP9157296A JPH09279408A JP H09279408 A JPH09279408 A JP H09279408A JP 9157296 A JP9157296 A JP 9157296A JP 9157296 A JP9157296 A JP 9157296A JP H09279408 A JPH09279408 A JP H09279408A
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JP
Japan
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piece
forming piece
finger
thumb
dorsal
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JP9157296A
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English (en)
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Takahito Tsuru
高人 鶴
Mutsuko Uchino
睦子 内野
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Towa Corp
Towa Corp Co Ltd
Original Assignee
Towa Corp
Towa Corp Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 快適な着用感と使い勝手の良い使用感を得る
ことのできる皮革製手袋を提供すること。 【解決手段】 手袋基部と親指部と人差し指部と中指部
と薬指部と小指部とを具備し、手袋基部は、甲側部本体
と掌側部本体とから形成し、甲側部本体と掌側部本体と
の左右側縁部を、それぞれ縫いしろを外側に位置させて
縫着すると共に、左右側縫着線を手の甲側に位置させて
形成する一方、親指部と人差し指部と中指部と薬指部と
小指部は、それぞれ背側形成片と腹側形成片とから形成
し、各指部の各背側形成片と各腹側形成片との側縁部同
士を、縫いしろを外側に位置させて縫着すると共に、各
側縁部縫着線を各指の背側に位置させて形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮革製手袋に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、皮革製手袋の一形態として、甲側
部と掌側部との側縁部同士を縫着すると共に、掌側部に
形成した親指部取付用の切欠部に親指部の付根周縁を縫
着して形成したものがある。
【0003】そして、甲側部は、甲側部本体と、人差し
指部背側形成片と、中指部背側形成片と、薬指部背側形
成片と、小指部背側形成片とを皮革素材により一体成形
している。
【0004】また、掌側部は、掌側部本体と、人差し指
部腹側形成片と、小指部腹側形成片とを皮革素材により
一体成形している。
【0005】親指部は、親指部背側形成片と親指部腹側
形成片との側縁部同士を縫着して形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た皮革製手袋では、甲側部と掌側部の側縁部同士を縫着
した縫いしろを内側に位置させると共に、同縫いしろが
各指の側面に位置する一方、親指部背側形成片と親指部
腹側形成片との側縁部同士を縫着した縫いしろを内側に
位置させると共に、同縫いしろが親指の側面に位置して
いるために、比較的厚手(例えば、1.2mm 〜1.8mm )の
作業用の皮革製手袋では、かかる手袋を着用して物等を
把持した際に、縫いしろが各指の側面間に位置して着用
者に違和感を与えたり、指に痛みを与えたりするという
不具合があり、強く物等を把持できないという課題があ
る。
【0007】また、上記した課題を解消するために、縫
いしろを外側に位置させた場合には、各指の側面間に縫
いしろが位置し、着用者に違和感を与えると共に、縫い
しろ同士が干渉したり、他物との接触により摩耗して糸
切れを生じやすく、破損しやすいという不具合がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、手
袋基部と親指部と人差し指部と中指部と薬指部と小指部
とを具備し、手袋基部は、甲側部本体と掌側部本体とか
ら形成し、甲側部本体と掌側部本体との左右側縁部を、
それぞれ縫いしろを外側に位置させて縫着すると共に、
左右側縫着線を手の甲側に位置させて形成する一方、親
指部と人差し指部と中指部と薬指部と小指部は、それぞ
れ背側形成片と腹側形成片とから形成し、各指部の各背
側形成片と各腹側形成片との側縁部同士を、縫いしろを
外側に位置させて縫着すると共に、各側縁部縫着線を各
指の背側に位置させて形成したことを特徴とする皮革製
手袋を提供せんとするものである。
【0009】また、本発明は次の構成にも特徴を有す
る。
【0010】 親指部は、背側形成片と腹側形成片と
を一体成形し、同背側形成片と腹側形成片との側縁部同
士を、縫いしろを外側に位置させて縫着すると共に、同
背側形成片と腹側形成片との接続部を折返して形成され
る折返し部を人差し指部側に位置させたこと。
【0011】 親指部は、背側形成片と腹側形成片と
を一体成形し、同背側形成片と腹側形成片との側縁部同
士を、縫いしろを内側に位置させて縫着すると共に、同
背側形成片と腹側形成片との接続部を折返して形成され
る折返し部を人差し指部側に位置させたこと。
【0012】 親指部は、背側形成片と腹側形成片と
から別体に形成し、同背側形成片と腹側形成片の側縁部
を、縫いしろを内側に位置させて縫着すると共に、側縁
部縫着線を親指の背側に位置させて形成したこと。
【0013】 親指部は、背側形成片と腹側形成片と
から別体に形成し、同背側形成片と腹側形成片の側縁部
を、縫いしろを外側に位置させて縫着すると共に、側縁
部縫着線を親指の背側に位置させて形成したこと。
【0014】 人差し指部は、背側形成片と腹側形成
片とを一体成形し、同背側形成片と腹側形成片との接続
部を折返して形成される折返し部を親指部側に位置させ
たこと。
【0015】 小指部は、背側形成片と腹側形成片と
を一体成形し、同背側形成片と腹側形成片との接続部を
折返して形成される折返し部を外側縁側に位置させたこ
と。
【0016】 甲側部本体と、人差し指部の背側を一
部形成する一部背側形成片と、中指部の背側形成片と、
薬指部の背側形成片と、小指部の背側を一部形成する一
部背側形成片とを一体成形して甲側部となし、人差し指
部の背側形成片及び腹側形成片と、中指部の腹側形成片
と、薬指部の腹側形成片と、小指部の背側形成片及び腹
側形成片とを一体成形して四指形成片となすと共に、同
四指形成片と、親指部取付用の切欠部を形成した掌側部
本体とを縫着して掌側部となし、親指部は、背側形成片
と腹側形成片とを一体成形し、同背側形成片と腹側形成
片との接続部を折返して重合する側縁部同士を、縫いし
ろを外側に位置させて縫着して形成し、上記掌側部と甲
側部との側縁同士を縫着すると共に、掌側部に形成した
親指部取付用の切欠部に親指部の付根周縁を縫着して形
成したこと。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0018】図1及び図2に示すAは、本発明に係る第
1実施例としての皮革製手袋であり、表皮革や床革等の
天然皮革や合成皮革(人工皮革を含む)等のシート状物
を所定の形状に裁断して縫製したものである。
【0019】すなわち、皮革製手袋Aは、図1及び図2
に示すように、手袋基部1と親指部2と人差し指部3と
中指部4と薬指部5と小指部6と袖部7とを具備してい
る。
【0020】手袋基部1は、図3及び図4に示すよう
に、甲側部本体9と掌側部本体10とから筒状に形成し、
甲側部本体9と掌側部本体10との左右側縁部を、それぞ
れ縫いしろ11,11 を外側に位置させて縫着すると共に、
左右側縫着線12,12 が着用者の手の甲側に位置するよう
に形成している。13は、掌側部本体10に形成した親指部
取付用の切欠部、F1は人差し指、F2は中指、F3は薬指、
F4は小指、F5は親指、Kは手の甲である。
【0021】このようにして、皮革製手袋Aを着用した
着用者が、手の側縁を作業台上等に押しつけた場合に
も、縫いしろ11,11 が手の側縁に当らず、着用者に違和
感を与えたり、痛みを与えることがないようにしてい
る。
【0022】そして、図5に示すように、甲側部本体9
と、人差し指部3の背側を一部形成する一部背側形成片
14と、中指部4の背側形成片4aと、薬指部5の背側形成
片5aと、小指部6の背側を一部形成する一部背側形成片
15とを一体成形して甲側部16となす一方、図6及び図7
に示すように、人差し指部3の背側形成片3a及び腹側形
成片3bと、中指部4の腹側形成片4bと、薬指部5の腹側
形成片5bと、小指部6の背側形成片6a及び腹側形成片6b
とを一体成形して四指形成片17となすと共に、同四指形
成片17と、掌側部本体10とを縫着して掌側部18となして
いる。36は切目である。
【0023】親指部2は、図8に示すように、背側形成
片2aと、それよりもやや大形形状の腹側形成片2bとを一
体成形し、同背側形成片2aと腹側形成片2bとの接続部を
折返して重合する側縁部同士を、縫いしろ19を外側に位
置させて縫着して形成している。
【0024】そして、親指部2は、図3及び図4に示す
ように、掌側部18に形成した親指部取付用の切欠部13
に、付根周縁部を縫着して取付けている。
【0025】このようにして、皮革製手袋Aを着用した
着用者が物等を把持した際には、着用者の親指と物等と
の間に親指部2の折返し部2cが介在して、縫いしろ19が
介在することがなく、そのために、着用者の親指に痛み
を与えたりすることがなく、着用者は強く物等を把持す
ることができる為に、物を取り落したり、物を滑らした
りせずに、快適な着用感と使い勝手の良い使用感を得る
ことができるようにしている。
【0026】ここで、親指部2は、図1〜図3に示すよ
うに、一体成形した背側形成片2aと腹側形成片2bとの接
続部を折返して形成される折返し部2cを人差し指部3側
に位置させ、人差し指部3は、一体成形した背側形成片
3aと腹側形成片3bとの接続部を折返して形成される折返
し部3cを親指部2側に位置させ、小指部6は、一体成形
した背側形成片6aと腹側形成片6bとの接続部を折返して
形成される折返し部6cを外側側縁に位置させており、各
指部2,3,4,5,6の各背側形成片2a,3a,4a,5a,6a
と各腹側形成片2b,3b,4b,5b,6bとの側縁部同士は、縫い
しろ19,20,21,22,23を外側に位置させて縫着すると共
に、各側縁部縫着線26,27,28,29,30を着用者の各指の背
側に位置するように形成している。
【0027】このようにして、皮革製手袋Aを着用した
着用者が物等を把持した際には、人差し指部3と親指部
2との間に形成される股部33に物等が強く当った場合に
も、着用者の人差し指や親指に痛みを与えたりすること
がなく、着用者は強く物等を把持することができる為
に、物を取り落したり、物を滑らしたりせずに、快適な
着用感と使い勝手の良い使用感を得ることができるよう
にしている。
【0028】しかも、縫いしろ19,20,21,22,23が各指部
2,3,4,5,6の背側に位置して、各指部2,3,
4,5,6の側面や指の股部には縫いしろ19,20,21,22,
23が位置させないようにして、この点からも、皮革製手
袋Aを着用した着用者が物等を把持した際に、着用者の
手に違和感を与えたり、着用者の指に痛みを与えたりす
ることがなく、着用者は、強く物等を把持することがで
きる為に、物を取り落したり、物を滑らしたりせずに、
快適な着用感と使い勝手の良い使用感を得ることができ
るようにしている。
【0029】さらに、皮革製手袋Aを着用した着用者
が、手の側縁を作業台上等に押しつけた場合にも、縫い
しろ23が小指の外側縁側にも当らず、この点からも着用
者に違和感を与えたり、痛みを与えることがないように
している。
【0030】そして、縫いしろ19,20,21,22,23を、着用
者の手の甲側に位置するようにして、縫いしろ同士が干
渉したり、他物と接触して摩耗することがなく、糸切れ
を生じて破損するという不具合を防止することができる
ようにしている。
【0031】また、縫いしろ19,20,21,22,23を外側にし
ているために材料の使用量が少く、又、縫い上りと同時
に製造が完了し、縫いしろを内側にするための返し機を
利用しての裏返し作業・熱型仕上・整型作業等の手間が
省け、製造のための時間とコストの削減を図ることがで
きる。
【0032】掌側部本体10の上部には、図2に示すよう
に、左右幅方向に伸延する帯状の掌側当片8を重合させ
て縫着しており、図1に示すように、左右側端部8a,8b
を甲側に折返して、甲側部本体9と掌側部本体10とを縫
着して形成される左右側縫着線12,12 上にて縫着してい
る。
【0033】このようにして、掌側部本体10を補強する
と共に、手袋基部1の上部左右側縁部も補強している。
【0034】従って、皮革製手袋Aを着用して作業等を
行なった際には、摩耗され易い手袋の掌側部18を補強す
ると共に、物等の把持も強く、かつ、容易に行なうこと
ができる。
【0035】袖部7は、図9に示すように、帯状に形成
して、図1及び図2にも示すように、筒状に形成した手
袋基部1の下端周縁部に上端縁部を周回させながら縫着
している。
【0036】このようにして、皮革製手袋Aを着用した
着用者の手首を袖部7により保護することができるよう
にしている。
【0037】次に、上記のように構成した皮革製手袋A
の製造法について説明する。
【0038】 掌側部本体10の上端縁部に四指形成片
17の下端縁部を一部重合させて縫着する。
【0039】 甲側部16における甲側部本体9の左側
縁部と掌側部本体10の左側縁部とを縫着すると共に、人
差し指部3の一部背側形成片14の側縁部と人差し指部3
の背側形成片3aの側縁部とを縫着する。
【0040】 掌部本体10の切欠部13に親指部2の付
根周縁部を左右側端部を一部残して縫着する。
【0041】 親指部2の腹側形成片2bを背側形成片
2a側に折返して重合状態となし、両形成片2a,2b の側縁
部を縫着する。
【0042】 掌側部本体10の上部に掌側当片8を重
合させて、同掌側当片8の周縁部を縫着する。
【0043】 甲側部16における甲側部本体9の右側
縁部と掌側部本体10の右側縁部とを縫着すると共に、小
指6の一部背側形成片15との側縁部と小指部6の背側形
成片6aの側縁部とを縫着する。
【0044】 甲側部16における中指部4の背側形成
片4aと、薬指部5の背側形成片5aとに、四指形成片17に
おける中指部4の腹側形成片4bと、薬指部5の腹側形成
片5bとをそれぞれ対向させて重合状態となし、また、人
差し指部3の腹側形成片3bを背側形成片3a側に折返して
重合状態となし、また、小指部6の腹側形成片6bを背側
形成片6a側に折返して重合状態となし、各重合する両形
成片3a,3b,4a,4b,5a,5b,6a,6b の側縁部を縫着する。
【0045】 手袋基部1の下端周縁部に袖部7の上
端縁部を一部重合させて縫着する。
【0046】このようにして、皮革製手袋Aを迅速、か
つ、容易に縫製することができる。
【0047】なお、かかる皮革製手袋Aの縫製手順は、
上記の手順に限られるものではない。
【0048】図11に示すAは、本発明に係る第2実施
例としての皮革製手袋であり、基本的構成は、前記第1
実施例の皮革製手袋Aと同様であるが、親指部2を、背
側形成片2aと、それよりもやや大形形状に形成した腹側
形成片2bとから一体に成形し、同背側形成片2aと腹側形
成片2bとの側縁部同士を、縫いしろ19を内側に位置させ
て縫着すると共に、同背側形成片2aと腹側形成片2bとの
接続部を折返して形成される折返し部2cを人差し指部側
に位置させている。
【0049】このようにして、かかる皮革製手袋Aを着
用した着用者が物等を把持した際にも、着用者の親指に
痛みを与えたりすることがなく、着用者は強く物を把持
することができる為に、ものを取り落したり、物を滑ら
したりせず、快適な着用感と使い勝手の良い使用感を得
ることができるようにしている。
【0050】図12〜図15に示すAは、本発明に係る
第3実施例としての皮革製手袋であり、基本的構成は、
前記第1実施例の皮革製手袋Aと同様であるが、親指部
2を、図16及び図17に示すように、背側形成片2a
と、それよりもやや大形形状に形成した腹側形成片2bと
から別体に形成し、同背側形成片2aと腹側形成片2bの側
縁部を、縫いしろ19を内側に位置させて縫着すると共
に、側縁部縫着線26が着用者の親指の背側に位置するよ
うに形成している。
【0051】そして、掌側当片8は、図18に示すよう
に、上端縁8cを略水平直状に形成し、同上端縁8cを掌側
部本体10の上端縁に沿わせて縫着している。
【0052】このようにして、かかる皮革製手袋Aを着
用した着用者が物等を把持した際にも、着用者の親指に
痛みを与えたりすることがなく、着用者は強く物を把持
することができる為に、物を取り落したり、物を滑らし
たりせずに、快適な着用感と使い勝手の良い使用感を得
ることができるようにしている。
【0053】図19及び図20に示すAは、上記第3実
施例の変容例としての皮革製手袋であり、基本的構成
は、上記第3実施例の皮革製手袋Aと同様であるが、人
差し指部3と対向する親指部2の側に、図22にも示す
親指当片31を重合させて縫着して、同親指部2を補強し
ている。
【0054】そして、掌側当片8は、図19〜図21に
示すように、人差し指部3側に位置する左側端部8aの上
下幅を広幅に形成して、同左側端部8aにより手袋基部1
の上部から人差し指部3の上端部にわたって広範囲に補
強している。
【0055】図23に示すAは、本発明に係る第4実施
例としての皮革製手袋であり、基本的構成は、前記第3
実施例の皮革製手袋Aと同様であるが、親指部2を、背
側形成片2aと、それよりもやや大形形状に形成した腹側
形成片2bとから別体に形成し、同背側形成片2aと腹側形
成片2bの側縁部を、縫いしろ19を外側に位置させて縫着
すると共に、側縁部縫着線26が着用者の親指の背側に位
置するように形成している。
【0056】このようにして、かかる皮革製手袋Aを着
用した着用者が物等を把持した際にも、着用者の親指に
痛みを与えたりすることがなく、着用者は強く物を把持
することができる為に、物を取り落したり、物を滑らし
たりせずに、快適な着用感と使い勝手の良い使用感を得
ることができるようにしている。
【0057】また、以上のように説明してきた本実施例
に係る皮革製手袋Aは、比較的厚手(例えば、1.2mm 〜
1.8mm )の作業用の手袋に好適なものであるが、何ら作
業用の手袋に限られるものではない。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0059】 請求項1記載の本発明では、手袋基部
を形成する甲側部本体と掌側部本体との左右側縁部を、
それぞれ縫いしろを外側に位置させて縫着すると共に、
左右側縫着線を手の甲側に位置させて形成しているため
に、本発明に係る皮革製手袋を着用した着用者が、手の
側縁を作業台上等に押しつけた場合にも、縫いしろが手
の側縁に当らず、そのために、着用者に違和感を与えた
り、痛みを与えることがない。
【0060】しかも、親指部と人差し指部と中指部と薬
指部と小指部とを、それぞれ背側形成片と腹側形成片と
から形成し、各指部の各背側形成片と各腹側形成片との
側縁部同士を、縫いしろを外側に位置させて縫着すると
共に、側縁部縫着線を各指の背側に位置させて形成して
いるために、縫いしろが各指の背側に位置して、各指の
側面や指の股部には縫いしろが位置せず、そのために、
本発明に係る皮革製手袋を着用した着用者が物等を把持
した際にも、着用者の手に違和感を与えたり、着用者の
指に痛みを与えたりすることがなく、着用者は、強く物
等を把持することができる為に、物を取り落したり、物
を滑らしたりせずに、快適な着用感と使い勝手の良い使
用感を得ることができる。
【0061】さらに、縫いしろを、甲側に位置させてい
るために、縫いしろ同士が干渉したり、他物と接触して
摩耗することがなく、糸切れを生じて破損するという不
具合を防止することができる。
【0062】また、縫いしろを外側にしているために、
材料の使用量が少く、縫い上りと同時に製造が完了し、
縫いしろを内側にするための返し機を利用しての裏返し
作業・熱型仕上・整型作業等の手間が省け、製造のため
の時間とコストの削減を図ることができる。
【0063】 請求項2記載の本発明では、親指部
を、背側形成片と腹側形成片とを一体成形し、同背側形
成片と腹側形成片との側縁部同士を、縫いしろを外側に
位置させて縫着すると共に、同背側形成片と腹側形成片
との接続部を折返して形成される折返し部を人差し指部
側に位置させているために、本発明に係る皮革製手袋を
着用した着用者が物等を把持した際には、上記の効果
に加えて、着用者の親指と物等との間に親指部の折返し
部が介在して、縫いしろが介在することがなく、そのた
めに、着用者の親指に痛みを与えたりすることがなく、
着用者は強く物等を把持することができる為に、物を取
り落したり、物を滑らしたりせずに、快適な着用感と使
い勝手の良い使用感を得ることができる。
【0064】 請求項3記載の本発明では、親指部
を、背側形成片と腹側形成片とを一体成形し、同背側形
成片と腹側形成片との側縁部同士を、縫いしろを内側に
位置させて縫着すると共に、同背側形成片と腹側形成片
との接続部を折返して形成される折返し部を人差し指部
側に位置させているために、この場合も、本発明に係る
皮革製手袋を着用した着用者が物等を把持した際には、
上記の効果に加えて、着用者の親指に痛みを与えたり
することがなく、着用者は強く物等を把持することがで
きる為に、物を取り落したり、物を滑らしたりせずに、
快適な着用感と使い勝手の良い使用感を得ることができ
る。
【0065】 請求項4記載の本発明では、親指部
は、背側形成片と腹側形成片とから別体に形成し、同背
側形成片と腹側形成片の側縁部を、縫いしろを内側に位
置させて縫着すると共に、側縁部縫着線を親指の背側に
位置させて形成しているために、この場合も、本発明に
係る皮革製手袋を着用した着用者が物等を把持した際に
は、上記の効果に加えて、着用者の親指に痛みを与え
たりすることがなく、着用者は強く物等を把持すること
ができる為に、物を取り落したり、物を滑らしたりせず
に、快適な着用感と使い勝手の良い使用感を得ることが
できる。
【0066】 請求項5記載の本発明では、親指部
は、背側形成片と腹側形成片とから別体に形成し、同背
側形成片と腹側形成片の側縁部を、縫いしろを外側に位
置させて縫着すると共に、側縁部縫着線を親指の背側に
位置させて形成しているために、この場合も、本発明に
係る皮革製手袋を着用した着用者が物等を把持した際に
は、上記の効果に加えて、着用者の親指に痛みを与え
たりすることがなく、着用者は強く物等を把持すること
ができる為に、物を取り落したり、物を滑らしたりせず
に、快適な着用感と使い勝手の良い使用感を得ることが
できる。
【0067】 請求項6記載の本発明では、人差し指
部を、背側形成片と腹側形成片とを一体成形し、同背側
形成片と腹側形成片との接続部を折返して形成される折
返し部を親指側に位置させているために、本発明に係る
皮革製手袋を着用した着用者が物等を把持した際には、
上記〜の効果に加えて、人差し指部と親指部との間
に形成される股部に物等が強く当った場合にも、着用者
の人差し指や親指に痛みを与えたりすることがなく、着
用者は強く物等を把持することができる為に、物を取り
落したり、物を滑らしたりせずに、快適な着用感と使い
勝手の良い使用感を得ることができる。
【0068】 請求項7記載の本発明では、小指部
を、背側形成片と腹側形成片とを一体成形し、同背側平
成片と腹側形成片との接続部を折返して形成される折返
し部を外側縁側に位置させているために、本発明に係る
皮革製手袋を着用した着用者が、手の側縁を作業台上等
に押しつけた場合にも、前記〜の効果に加えて、縫
いしろが小指の外側縁側にも当らず、この点からも着用
者に違和感を与えたり、痛みを与えることがない。
【0069】 請求項8記載の本発明では、甲側部本
体と、人差し指部の背側を一部形成する一部背側形成片
と、中指部の背側形成片と、薬指部の背側形成片と、小
指部の背側を一部形成する一部背側形成片とを一体成形
して甲側部となし、人差し指部の背側形成片及び腹側形
成片と、中指部の腹側形成片と、薬指部の腹側形成片
と、小指部の背側形成片及び腹側形成片とを一体成形し
て四指形成片となすと共に、同四指形成片と、親指部取
付用の切欠部を形成した掌側部本体とを縫着して掌側部
となし、親指部は、背側形成片と腹側形成片とを一体成
形し、同背側形成片と腹側形成片との接続部を折返して
重合する側縁部同士を、縫いしろを外側に位置させて縫
着して形成し、上記掌側部と甲側部との側縁同士を縫着
すると共に、掌側部に形成した親指部取付用の切欠部に
親指部の付根周縁を縫着して形成しているために、上記
〜に記載の効果を奏する皮革製手袋を迅速、かつ、
容易に縫製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例としての皮革製手袋の
背面図。
【図2】同皮革製手袋の正面図。
【図3】同皮革製手袋の指部の断面図。
【図4】同皮革製手袋の手袋基部の断面図。
【図5】甲側部本体の正面図。
【図6】四指形成片の正面図。
【図7】掌側部本体の正面図。
【図8】親指部の展開正面図。
【図9】袖部の展開正面図。
【図10】掌側当片の展開正面図。
【図11】第2実施例としての皮革製手袋の正面図。
【図12】第3実施例としての皮革製手袋の背面図。
【図13】同皮革製手袋の正面図。
【図14】同皮革製手袋の指部の断面図。
【図15】同皮革製手袋の手袋基部の断面図。
【図16】親指部の背側形成片の正面図。
【図17】親指部の腹側形成片の正面図。
【図18】掌側当片の展開正面図。
【図19】第3実施例の変容例としての皮革製手袋の背
面図。
【図20】同皮革製手袋の正面図。
【図21】掌側当片の展開正面図。
【図22】親指当片の展開正面図。
【図23】第4実施例としての皮革製手袋の正面図。
【符号の説明】
A 皮革製手袋 1 手袋基部 2 親指部 3 人差し指部 4 中指部 5 薬指部 6 小指部 7 袖部 8 掌側当片 31 親指当片

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手袋基部と親指部と人差し指部と中指部
    と薬指部と小指部とを具備し、 手袋基部は、甲側部本体と掌側部本体とから形成し、甲
    側部本体と掌側部本体との左右側縁部を、それぞれ縫い
    しろを外側に位置させて縫着すると共に、左右側縫着線
    を手の甲側に位置させて形成する一方、 親指部と人差し指部と中指部と薬指部と小指部は、それ
    ぞれ背側形成片と腹側形成片とから形成し、各指部の各
    背側形成片と各腹側形成片との側縁部同士を、縫いしろ
    を外側に位置させて縫着すると共に、各側縁部縫着線を
    各指の背側に位置させて形成したことを特徴とする皮革
    製手袋。
  2. 【請求項2】 親指部は、背側形成片と腹側形成片とを
    一体成形し、同背側形成片と腹側形成片との側縁部同士
    を、縫いしろを外側に位置させて縫着すると共に、同背
    側形成片と腹側形成片との接続部を折返して形成される
    折返し部を人差し指部側に位置させたことを特徴とする
    請求項1記載の皮革製手袋。
  3. 【請求項3】 親指部は、背側形成片と腹側形成片とを
    一体成形し、同背側形成片と腹側形成片との側縁部同士
    を、縫いしろを内側に位置させて縫着すると共に、同背
    側形成片と腹側形成片との接続部を折返して形成される
    折返し部を人差し指部側に位置させたことを特徴とする
    請求項1記載の皮革製手袋。
  4. 【請求項4】 親指部は、背側形成片と腹側形成片とか
    ら別体に形成し、同背側形成片と腹側形成片の側縁部
    を、縫いしろを内側に位置させて縫着すると共に、側縁
    部縫着線を親指の背側に位置させて形成したことを特徴
    とする請求項1記載の皮革製手袋。
  5. 【請求項5】 親指部は、背側形成片と腹側形成片とか
    ら別体に形成し、同背側形成片と腹側形成片の側縁部
    を、縫いしろを外側に位置させて縫着すると共に、側縁
    部縫着線を親指の背側に位置させて形成したことを特徴
    とする請求項1記載の皮革製手袋。
  6. 【請求項6】 人差し指部は、背側形成片と腹側形成片
    とを一体成形し、同背側形成片と腹側形成片との接続部
    を折返して形成される折返し部を親指部側に位置させた
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の皮革
    製手袋。
  7. 【請求項7】 小指部は、背側形成片と腹側形成片とを
    一体成形し、同背側形成片と腹側形成片との接続部を折
    返して形成される折返し部を外側縁側に位置させたこと
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の皮革製手
    袋。
  8. 【請求項8】 甲側部本体と、人差し指部の背側を一部
    形成する一部背側形成片と、中指部の背側形成片と、薬
    指部の背側形成片と、小指部の背側を一部形成する一部
    背側形成片とを一体成形して甲側部となし、 人差し指部の背側形成片及び腹側形成片と、中指部の腹
    側形成片と、薬指部の腹側形成片と、小指部の背側形成
    片及び腹側形成片とを一体成形して四指形成片となすと
    共に、同四指形成片と、親指部取付用の切欠部を形成し
    た掌側部本体とを縫着して掌側部となし、 親指部は、背側形成片と腹側形成片とを一体成形し、同
    背側形成片と腹側形成片との接続部を折返して重合する
    側縁部同士を、縫いしろを外側に位置させて縫着して形
    成し、 上記掌側部と甲側部との側縁同士を縫着すると共に、掌
    側部に形成した親指部取付用の切欠部に親指部の付根周
    縁を縫着して形成したことを特徴とする請求項1〜7の
    いずれかに記載の皮革製手袋。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6718555B2 (en) * 2000-05-04 2004-04-13 BLüCHER GMBH Pilot's glove
EP1278432B1 (de) * 2000-05-04 2004-09-22 Blücher GmbH Handschuh für piloten
KR100574082B1 (ko) * 2003-05-30 2006-05-02 주식회사 파이로 기능성 장갑

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