JPH09278252A

JPH09278252A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH09278252A
Application number: JP8085590A
Authority: JP
Inventors: Shigeru Hoashi; 滋帆足; Tadashi Yagi; 正八木
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1996-04-08
Filing date: 1996-04-08
Publication date: 1997-10-28

Abstract

(57)【要約】【課題】画像形成するシートの紙種に応じて、シート
の排紙経路を選択可能にして、シートのカール及びこれ
によるジャムの発生を防止する。【解決手段】搬送されるシートＰの経路にシートの種
類を判別する紙種センサ１０７を設ける。紙種センサ１
０７の判別結果が、厚紙又はＯＨＰシートである場合に
は、シートは比較的ストレートパスにより排出される。
これにより、厚紙又はＯＨＰシートのカール及びこれに
よるジャムの発生を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、印刷機等の画像形成装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の画像形成装置の一例として、電子
写真記録方式を用いたＬＢＰ（レーザビームプリンタ）
を図１０に示す。

【０００３】図１に示すＬＢＰｌ００において、中間転
写体９には、像担持体１５によって形成されたトナー像
が転写されて形成されている。この中間転写体９には、
給紙カセット１又はマルチ給紙トレイ１０２の何れかか
らシートＰが送り出される。給紙カセット１から送り出
されるシートＰは、次に述べるようにＳ字タイプをなし
ている。

【０００４】このＬＢＰｌ００では、給紙カセット１か
ら給紙ローラ３により送り出されたシートＰは、搬送ガ
イド６に沿って反転されてレジストローラ対８に到達
し、画像転写部１０と画像定着装置２５へと順次搬送さ
れていく。

【０００５】画像定着装置２５を出たシートＰは、装置
本体の操作パネル（図示略）からの指示によりＦＤ（フ
ェイスダウン）排紙、ＦＵ（フェイスアップ）排紙のど
ちらかが選択され、ＦＤ排紙の場合、搬送ガイド１０３
により反転され搬送ローラ３５、排出ローラ３６により
装置天板を利用したフェースダウントレイ３７へ搬送
て、フェイスアップ状態で排出される。またＦＵ排紙の
場合、排紙ローラ１０４へ搬送され、フェイスアップト
レイ１０１上にフェイスダウン状態で排出される。

【０００６】また、マルチ給紙トレイ１０２からの手差
しの給紙は、積載された、シートＰをマルチ給紙ローラ
１０５により送り出し、搬送ガイド１０６に沿ってレジ
ストローラ対８に送り、それ以後は上記給紙カセット１
からのシートＰの給送と同様の搬送が行われる。

【０００７】両面プリントの場合は、シートＰへのトナ
ー像の定着後に、両面フラッパ１０９が図中点線の状態
に切り換わり、シートＰは下方に搬送され両面搬送ユニ
ット３００に進入し、反転ローラ対３０１の正逆転制御
により表裏が反転され、搬送ローラ対３０２、３０３を
経て本体側の再給紙ローラ７へ受け渡され、１面目と同
様のプリントが行われるものである。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】さて、上述したＬＢＰ
１００では、普通紙（約６０〜１００ｇ／ｍ² ）はもち
ろん、厚紙（１００〜２００ｇ／ｍ² ）や、ＯＨＰシー
ト、ラベル紙等、種々のシートＰにプリント可能である
が、トナー像の定着時の熱と圧力で、シートＰに凹状の
カールが生じ、更にＦＤ排紙の場合、まだ熱をもった状
態で搬送ガイド１０３により反転されるため、そのカー
ルは殆ど修正されることなく排出ローラ３６からフェー
スダウントレイ３７に排出される。

【０００９】ここで、排出ローラ３６は図示のように３
本ローラタイプのカール取り機構を有しているが、シー
トＰの種類によっては、コシや熱容量等が異なるため、
すべての紙種に対してシートＰのカールを無くすのは不
可能である。

【００１０】特に、ＯＨＰシートに関しては、図９に示
すように、プレゼンテーション等でプロジェクター４１
０の本体４１１にシートＰを載置し、投影部４１２で不
図示のスクリーンに投影する際に、ＯＨＰシートの両端
部が図示のように浮いていると、ピントがずれてしまっ
てスクリーン上にきれいに投影されないという問題があ
った。

【００１１】もちろん、ＯＨＰシートのみならず普通紙
でも、シートＰのカールによる積載不良又はトレイ３７
からの積載シートの蹴り出しや、極瑞な場合にはトレイ
３７からシートＰが落下したり丸まったりすることもあ
って間題となっていた。

【００１２】また、近年では、ＤＴＰ（デスクトップパ
ブリッシング）が急速に普及してきており、特に１５０
〜２００ｇ／ｍ² 紙等の厚紙が、表紙や仕切紙として使
用される場合が多く、カールの少ない厚紙出力が期待さ
れている。

【００１３】本発明は、材質や厚さ等の紙種の異なるシ
ートを画像形成する時に、紙種に対応して排出する搬送
経路を自動的に選択可能にして、シート排出時における
シートのカール及びこれによるジャム発生を防止する画
像形成装置を提供することを目的とするもである。

【００１４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、搬送されるシートに画像を形
成する画像形成手段と、画像形成したシートをフェイス
アップ排紙又はフェイスダウン排紙する少なくとも２つ
以上の排紙経路と、を有する画像形成装置において、装
置本体内に設けられていてシートの種類を判別する手段
と、該シート種類判別手段の判別結果に基づいて前記複
数の排紙経路の１つを選択するように制御する制御手段
と、を有することを特徴とする。

【００１５】また、シート種類判別手段の判別結果が厚
紙の場合には、前記複数排紙経路のうち、比較的ストレ
ートなパスによってシートを排出することを特徴とす
る。

【００１６】また、シート種類判別手段の判別結果がＯ
ＨＰシートの場合には、前記複数の排紙経路のうち、ス
トストレートなパスによってシートを排出することを特
徴とする。

【００１７】また、前記ストレートパスは、フェイスア
ップ排紙経路であることを特徴とする。

【００１８】また、搬送されるシートに画像を形成する
画像形成手段と、シートの両面に画像をプリントする両
面機能と、を備えた画像形成装置において、装置本体内
に設けられていてシートの種類を判別する手段と、該シ
ート種類判別手段の判別結果に基づいて両面プリントを
禁止するように制御する制御手段を有することを特徴と
する。

【００１９】また、前記シート種類判別手段の判別結果
が厚紙の場合には、両面プリントを禁止することを特徴
とする。

【００２０】また、前記シート種類判別手段の判別結果
がＯＨＰシートの場合には、両面プリントを禁止するこ
とを特徴とする。

【００２１】また、前記シート種類判別手段は、厚紙、
ＯＨＰシート、第２原図紙、シートの表面粗さ、の何れ
かを判別可能であることを特徴とする。

【００２２】［作用］以上構成に基づき、画像形成手段
に搬送されて画像形成後に排出されるシートは、装置本
体内に設けられたシート種類判別手段によりシート種類
が判別される。このシート種類判別手段の判別結果に基
づいて、シートは、フェイスアップ排紙又はフェイスダ
ウン排紙の何れかの排紙経路を選択するように制御手段
により制御される。

【００２３】これにより、カールを生じ易いシートを画
像形成する際、カールの発生しにくい排紙経路を介して
シートが排出されることになって、シートのカール及び
これによるジャムの発生を防止することができる。

【００２４】また、シート種類判別手段の判別結果が、
厚紙であるとき、及びＯＨＰシートである場合には、略
ストレートパスによってシートが搬送されて、画像形成
及び排出される。これにより、画像形成後に排出される
厚紙やＯＨＰシートのカール及びこれによるジャムの発
生を抑えることができる。

【００２５】また、シート種類判別手段による判別結果
に基づいて、シートの両面への画像形成（両面プリン
ト）は、禁止される。これにより、両面プリントすべき
でないシートは、制御手段により自動的に両面プリント
が禁止されて両面プリントによるシートの不具合が未然
に防止される。

【００２６】また、シート種類判別手段による判別結果
が、厚紙である場合には、厚紙への両面プリントが禁止
される。これにより、厚紙の反転による厚紙のカール及
びこれによるジャムの発生が抑えられる。

【００２７】また、シート種類判別手段による判別結果
が、ＯＨＰシートである場合には、ＯＨＰシートへの両
面プリントが禁止される。これにより、両面プリントし
たことによるＯＨＰシートの投影不良を防することがで
きる。

【００２８】

【発明の実施の形態】

〈実施の形態１〉以下、本発明に係わるカラー画像形成
装置の全体構成を図面に沿って説明する。

【００２９】図１は、カラー画像形成装置の一形態であ
るレーザープリンタの全体構成説明図である。

【００３０】カラーレーザープリンタは、図１に示すよ
うに、一定速度で回転する像担持体１５と固定の黒現像
器１３と回転可能な３つのカラー現像器２０Ｙ，２０Ｙ
Ｒ，２０Ｃとからなる画像形成部２３と、画像形成部２
３で現像され多重転写されたカラー画像を保持し、給紙
部１から給送されたシートＰに更に転写する中間転写体
９を備えている。カラー画像を転写されたシートＰは、
定着部２５へ搬送されてカラー画像を定着され、排出ロ
ーラ３６によって装置上面のフェースダウントレイ３７
へ排出されるか又は排出ローラ１０４によって装置側面
のフェースアップトレイ１０１へ排出される。

【００３１】基本的な紙送り機構は、前述した従来例と
同じであるが、レジストローラ対８の直前に紙種センサ
１０７が設置されている点が異なる。

【００３２】この紙種センサ１０７は、後述するように
にして搬送されるシートＰの紙種、例えばシートＰが、
厚紙、ＯＨＰシート、第２原図等である場合にこれを判
別する。

【００３３】レーザスキャナ部３０は、カラーレーザー
プリンタに入力される画像情報を光変換し、ポリゴンミ
ラー３１及び反射ミラー３３を介して像担持体１５に照
射して、像担持体１５に潜像を形成させるものである。

【００３４】給紙カセット１内のシートＰは、給紙ロー
ラ３により給紙後、搬送ローラ４，５で搬送路６を通っ
てレジストローラ対８へ搬送される。また、マルチ給紙
トレイ１０２上の手差しシートシートＰは、マルチ給紙
ローラ１０５によりレジストローラ対８へ搬送される。

【００３５】また、上述したように画像定着装置２５に
よりトナー像を定着されたシートＰは、両面フラッパ１
０９により排紙経路側又は再給紙経路側に分岐される。
１０８は、排紙側に分岐されたシートＰを、フェースダ
ウントレイ３７又はフェイスアップトレイ１０１へ分岐
する排紙フラッパ１０８である。

【００３６】図４は、両面フラッパ１０９及び排紙フラ
ッパ１０８が、シートＰをフェイスダウントレイ３７に
導く位置にあることを示している。フェースダウントレ
イ３７側に分岐されたシートＰは、搬送ローラ３４，３
５により搬送ガイド１０３を搬送されて排出ローラ３６
によりフェースダウントレイ３７へ排出される。

【００３７】３０１は、再給紙経路側に分岐されたシー
トＰを反転させる反転ローラ対である。反転されたシー
トＰは、両面ユニット３００（図１参照）内の搬送ロー
ラ３０２，３０３により再給紙ローラ７に搬送され、所
定のタイミングでレジストローラ対８に再給紙され
る。

【００３８】上記中間転写体９、画像定着装置２５及び
画像転写部１０１等によりストレートパスが形成されて
いる。４００は、カラーレーザープリンタ内の機能部材
を制御する制御手段を示している。

【００３９】図６は、シートの両面に画像形成するいわ
ゆる両面プリントにおける排紙経路の分岐部を示してい
る。

【００４０】シートへの画像形成が両面プリントである
ことが不図示の操作パネルをユーザにより操作されて支
持された場合、制御手段４００は、両面フラッパ１０９
を図６に示すように反時計方向に回動させるように制御
する。この状態で、画像定着装置２５によりトナー像を
定着後のシートＰは、両面フラッパ１０９により反転ロ
ーラ対３０１（図１参照）に導かれ、シート後端が挟持
された状態で反転ローラ対３０１が逆転することによ
り、シートＰは搬送ローラ３０２，３０３（図１参照）
側に導かれる。さらに、シートＰは、所定のタイミング
で再給紙ローラ７により給紙され中間転写体９によるト
ナー像の転写及び画像定着装置２５による定着により両
面プリントがなされ、時計方向に回動復帰した両面フラ
ッパ１０９、排紙フラッパ１０８により導かれて、フェ
ースダウントレイ３７に排出される。

【００４１】図２は、本発明の実施の形態１に係るＬＢ
Ｐに適用された紙種センサ１０７（シート判断手段）の
要部を示す。

【００４２】図２において、１０７は紙種センサ（シー
ト種類判別手段）を示している。４０はシートＰの給送
路、４５はガイド部材としての第１ガイド板、４６は光
照射手段としての光照射素子、４７は光検知手段として
の光検知素子で、両者は一体化され、プリント基板４８
に半田付けされている。

【００４３】光照射素子４６から上方に照射された光
は、もう一方のガイド部材としての第２ガイド板４３に
熱溶着された光路形成手段である光学プリズム４２の斜
面で２度反射し、下方の光検知素子４７に到達する。

【００４４】ここで、光学プリズム４２は、コスト、作
業性等の点でアクリル樹脂などが適しているが、ポリカ
ーボネート等でもよいし、もちろんガラスを研磨したも
のでもよい。

【００４５】４４は、前述の光透過部であるところのセ
ンサカバーであり、これもアクリル、ポリカーボネート
等の透明樹脂製が望ましい。第１ガイド板４５に開口部
を有しているだけでは、光照射素子４６や光検知素子４
７に直接、紙紛等が堆積し光量低下の進行が早く、これ
を回避するセンサカバー４４は非常に有効である。

【００４６】また、センサカバー４４の上面４４ａは、
第１ガイド板４５の表面より上方に突出しており、かつ
光学プリズム４２の下瑞も第２ガイド板４３の表面より
下方に突出しており、この光学プリズム４２の給送路４
０側の面である４２ａ及びセンサカバー４４の給送路４
０側の面である接触面４４ａにて給送路４０を狭く構成
しており、シートＰはこの接触面４２ａ、４４ａを接触
しながら搬送される。

【００４７】もちろん、センサカバー４４や光学プリズ
ム４２の搬送路上流側はシートＰが引っ掛からないよう
に、図２（ｂ）に示す如くテーパ状になっている。本構
成により、シートＰが搬送されるたびに、センサカバー
４４上面である接触面４４ａは、セルフクリーニングさ
れ紙紛やトナー等が堆積することもなく、光量低下もほ
とんどないので、従来のように特にサービスマンの手を
わずらわすことなく、半永久的に誤検知することなく、
正常に紙有無検知を機能させることができる。

【００４８】また、光学プリズム４２の上方には、第２
ガイド板４３の一部を絞り加工により形成した防塵カバ
ー４１を配していて、上方からの飛散トナー等の堆積を
防止したり、外光の侵入を防止している。

【００４９】この実施の形態では、光照射素子４６と光
検知素子４７が共に第１ガイド板４５側に配設されてい
るが、これは配線等の電気的処理上、片側に配設するこ
とが望ましく、また組み付け時間短縮となり、さらに光
軸の調整作業等を考慮した場合においても、調整しやす
く高精度な調整ができ、片側に配設するのがよい。これ
により、装置組み立て等のコストダウンも図れる。

【００５０】図３は、紙種センサ１０７の実施の形態２
を示す図で、紙種センサ１０７の両サイド近傍に、案内
部材４９としてのｔ＝０．ｌｍｍ〜０．２ｍｍ程度のポ
リエチレンシート４９を第１ガイド板４５上に接触させ
るようにして配置したものであって、案内部材４９の基
部は、第２ガイド板４３に固着されている。

【００５１】このポリエチレンシート４９を設けたこと
で、シートＰは確実にセンサカバー４４の上面である接
触面４４ａに接触しながら搬送されることになる。

【００５２】また、前述した紙種センサ１０７でシート
Ｐ先端の検知を行う場合など、シートＰの高さ方向搬送
位置が常に一定（センサカバー４４で有る接触面４４ａ
と接触）のため、先端検知のバラツキ、チャタリング等
を抑えることが可能となり、検知精度向上にも寄与する
ものである。

【００５３】本実施の形態では、案内部材としてポリエ
チレンシートをもちいたが、ステンレスやリン青銅等の
薄板バネ、ゴム状弾性体等の可橈性のあるものであれば
同様の効果が得られる。

【００５４】以上説明したような紙種センサ１０７の構
成では、普通紙が通過した時と透明なＯＨＰシートが通
過した時、また、薄紙や第２原図などの半透明紙などが
通過した時では受光側の光検知素子に戻ってくる光量が
異なるため、そのレベルによりシートＰの紙種を判断す
ることが可能である。

【００５５】ここで、上記紙種センサ１０７が、厚紙又
はＯＨＰシートを検知した場合、制御手段４００の制御
により、自動的にストレートパスによって形成された排
紙搬送経路が選択される。

【００５６】すなわち、図１において、紙種センサ１０
７の検知により、その判別結果が厚紙又はＯＨＰシート
の場合には、制御手段４００からの信号により排紙フラ
ッパ１０８と連結された不図示のソレノイドが励磁さ
れ、自動的に排紙フラッパ１０８が図５のように反時計
方向に回動し、画像定着装置２５を出たシートＰは排紙
ローラ１０４へ搬送された後、フェイスアップトレイ１
０１に排出される。

【００５７】なお、ユーザが排出されるシートＰをフェ
イスアップで排紙したい場合には、不図示の操作パネル
を操作して、フェイスアップ排紙を自動的に選択するこ
とができる。

【００５８】以上説明したことを図７にフローチャート
で示す。

【００５９】図７において、シートＰの通過により紙種
センサ１０７による判別結果が、ＯＨＰシートである場
合（Ｓ１）、フェイスアップ排紙され（Ｓ５）、ＯＨＰ
シートでない場合は（Ｓ２）で厚紙であるか否かの判別
がなされる。シートＰが厚紙であると判別された場合
（Ｓ２）、シートＰは、（Ｓ５）にてフェイスアップ排
紙される。また、シートＰが、ＯＨＰシート又は厚紙で
なくても、ユーザによるフェイスアップ排紙が選択され
ている場合（Ｓ３）、フェイスアップ排紙されるが、フ
ェイスアップ排紙されていない場合には、シートＰはフ
ェイスダウン排紙される（Ｓ４）。

【００６０】このようにして、画像形成済みのシートＰ
が排出される排紙部を、フェースダウントレイ３７から
フェイスアップトレイ１０１へ自動切り換えして、シー
トＰをストレートパスを通過させることによって、紙厚
又はＯＨＰシートに対応してシートＰのカールを防止
し、ジャム率を低減することができる。〈実施の形態２〉本発明の実施の形態２を図１を用いて
説明する。

【００６１】紙種センサ１０７の検知により、その判別
結果が厚紙又はＯＨＰシートの場合には、制御手段４０
０からの信号により両面フラッパ１０９と連結された不
図示のソレノイドが励磁され、自動的に両面フラッパ１
０９が下がり、画像定着装置２５を出たシートＰが両面
ユニット３００に侵入することが防止される。

【００６２】これにより、厚紙が両面ユニット３００に
搬送されることによる厚紙のカール及びこれによるジャ
ムの発生等が防止される。また、ＯＨＰシートが両面ユ
ニット３００に搬送されて両面に画像形成されることに
よる投影不良を防止することができる。

【００６３】以上説明したことを図８にフローチャート
で示す。

【００６４】図８において、搬送されるシートＰが普通
紙出力であるか否かが紙種センサ１０７により判別され
（Ｓ１１）、普通紙でない場合には、片面プリントが行
なわれる（すなわち、両面プリントは禁止された状態に
ある）（Ｓ１４）。また、Ｓ１２において、シートＰが
普通紙である場合、両面プリントがユーザにより選択さ
れているか否かが判断され、両面プリントでない場合に
はＳ１４において片面プリントされ、両面プリントが選
択されている場合には、Ｓ１３に進んで両面プリントが
行なわれる。

【００６５】このようにして、シートＰが厚紙又はＯＨ
Ｐシートの場合に、自動的に両面機能を停止することに
よって、ＯＨＰシートに対し誤って両面プリントを行う
のを防止し、また紙厚においては厚紙のカールを防ぎ、
ジャム率を低減させると共に斜行等の搬送不良を未然防
止することが可能となる。

【００６６】なお、本発明が適用される画像形成装置と
しては、上記実施の形態ではカラーレーザープリンタで
ある場合を説明したが、これに限らず、複写機や印刷機
等の画像形成装置においても、本発明を適用できること
は勿論である。

【００６７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
搬送されるシートの種類をシート種類判別手段により判
別し、その判別結果に基づいて、画像形成したシートの
搬送経路をフェイスアップ排紙又はＦＤ排紙の何れかの
排紙経路に切り換えるように制御したので、定着直後の
まだ熱をもった状態のカールし易いシートが、例えば、
フェイスダウン排紙の搬送ガイドにより反転させられて
カールを生じるのを防止し、カールによるジャムの発生
率を低減させることができる。

【００６８】シート種類判別手段の判別結果が、厚紙や
ＯＨＰシートである場合、シートは略ストレートパスの
排紙経路により排出するようにしたので、厚紙のカール
を防止して、厚紙を例えば本の表紙やシート束の仕切り
紙として提供することができ、また、判別結果がＯＨＰ
シートである場合には、例えば、プレゼンテーション等
でプロジェクターでスクリーンに投影する際に、ＯＨＰ
シートの両端部が浮いてピントがずれるのを防止するこ
とができる。

【００６９】また、搬送されるシートを紙種をシート種
類判別手段により判別し、その判別結果に基づいて、シ
ートの両面プリントを禁止するようにしたので、両面プ
リントをすべきではないシートの両面プリントを防止で
き、例えば、判別されたシートが厚紙である場合には、
厚紙を両面プリントすることにより生じるカールの発生
を防止でき、判別結果がＯＨＰシートである場合には、
ＯＨＰシートの両面に誤って画像形成することによる投
影不良を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態を示す画像形成装置して
のカラーレーザープリンタの縦断側面図。

【図２】同じくシートの紙種を判別する紙種センサであ
って、（ａ）図は正面図、（ｂ）図は側面図。

【図３】同じく紙種センサの他の例を示し、（ａ）図は
正面図、（ｂ）図は側面図。

【図４】同じくフェイスダウン排紙状態にある排紙経路
の切り換え部を示す縦断側面図。

【図５】同じくフェイスアップ排紙状態にある排紙経路
の切り換え部を示す縦断側面図。

【図６】同じく両面プリントを行なう場合の排紙経路の
切り換え部を示す縦断側面図。

【図７】同じく本発明の実施の形態１に係る動作のフロ
ーチャート。

【図８】本発明の実施の形態２に係る動作のフローチャ
ート。

【図９】ＯＨＰシートが使用されるオーバヘッドプロジ
ェクターの斜視図。

【図１０】従来の画像形成装置としてのカラーレーザー
プリンタを示す縦断側面図。

【符号の説明】

Ｐシート９中間転写体１５像担持体２３画像形成部（画像形成手段）３７フェースダウントレイ１０１フェイスアップトレイ１０７紙種センサ（シート種類判別手段）１０８排紙フラッパ１０９両面フラッパ４００制御手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】搬送されるシートに画像を形成する画像
形成手段と、画像形成したシートをフェイスアップ排紙
又はフェイスダウン排紙する少なくとも２つ以上の排紙
経路と、を有する画像形成装置において、装置本体内に設けられていてシートの種類を判別する手
段と、該シート種類判別手段の判別結果に基づいて前記複数の
排紙経路の１つを選択するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項２】シート種類判別手段の判別結果が厚紙の
場合には、前記複数排紙経路のうち、比較的ストレート
なパスによってシートを排出することを特徴とする請求
項１記載の画像形成装置。
【請求項３】シート種類判別手段の判別結果がＯＨＰ
シートの場合には、前記複数の排紙経路のうち、ストス
トレートなパスによってシートを排出することを特徴と
する請求項１記載の画像形成装置。
【請求項４】前記ストレートパスは、フェイスアップ
排紙経路であることを特徴とする請求項２ないし３何れ
か１項記載の画像形成装置。
【請求項５】搬送されるシートに画像を形成する画像
形成手段と、シートの両面に画像をプリントする両面機
能と、を備えた画像形成装置において、装置本体内に設けられていてシートの種類を判別する手
段と、該シート種類判別手段の判別結果に基づいて両面プリン
トを禁止するように制御する制御手段を有することを特
徴とする画像形成装置。
【請求項６】前記シート種類判別手段の判別結果が厚
紙の場合には、両面プリントを禁止することを特徴とす
る請求項５記載の画像形成装置。
【請求項７】前記シート種類判別手段の判別結果がＯ
ＨＰシートの場合には、両面プリントを禁止することを
特徴とする請求項５記載の画像形成装置。
【請求項８】前記シート種類判別手段は、厚紙、ＯＨ
Ｐシート、第２原図紙、シートの表面粗さ、の何れかを
判別可能であることを特徴とする請求項１又は５記載の
画像形成装置。