JPH09277249A - 岩盤の切断方法及びその装置 - Google Patents

岩盤の切断方法及びその装置

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JPH09277249A
JPH09277249A JP11424596A JP11424596A JPH09277249A JP H09277249 A JPH09277249 A JP H09277249A JP 11424596 A JP11424596 A JP 11424596A JP 11424596 A JP11424596 A JP 11424596A JP H09277249 A JPH09277249 A JP H09277249A
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pair
pulley
sheave
wire
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Takao Sato
藤 隆 雄 佐
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D1/00Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor
    • B28D1/02Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by sawing
    • B28D1/08Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by sawing with saw-blades of endless cutter-type, e.g. chain saws, i.e. saw chains, strap saws
    • B28D1/088Sawing in situ, e.g. stones from rocks, grooves in walls

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のワイヤソーを使用して岩盤を切断する
には、崖を利用してコ字状に切断していたが、能率が悪
く費用がかかったので、これを解決する岩石の切断方法
及びその装置を提供する。 【解決手段】 平坦な岩盤の所定の位置に、第一及び第
二の横溝C,Fと一対の縦溝D,Eを、従来の技術を用
いて切断加工用ワイヤー60で切断して四辺形を形成
し、縦溝D,Eの外方の端に削孔した盲孔71,81
に、下端に固定滑車70aが固定されたシーブ支柱7
0,80を挿入すると共に、これに近接して設置された
滑車台の受け滑車70b,70bの外方にワイヤソー5
0を配設し、第一の横溝C及び一対の縦溝D,Eの底を
経て切断加工用ワイヤー60を固定滑車70a,70a
から滑車台の滑車70b,70bを介してワイヤソー5
0の駆動シーブ51にエンドレスに掛け渡し、ワイヤソ
ー50を駆動して矢印f方向の外方へ移動させ、第一,
第二の横溝C,Fと、一対の縦溝D,Eとで囲まれた底
を切断して底溝Gを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石切り場で岩石を
切断する場合の岩石の切断方法及びその装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この発明の出願人は、先に平成7年12
月29日付で特願平7−352761号を出願した。こ
の発明は下記のような構成になっている。図8に基づい
て説明すると、岩盤上の切断予定線Bの両端に略垂直に
ボーリング機で盲孔11,21を削孔する。そして、図
9に示すような滑車付き支柱10,20を孔底まで挿入
し、支柱抜出し防止装置12として、滑車付き支柱1
0,20の上端から3方の岩盤上の固定アンカーへワイ
ヤー12bを張設する。滑車付き支柱10,20には下
端と上端近くにそれぞれ滑車13a,13bが互いに直
交した状態で枢着されている。図において、60は切断
加工用ワイヤーである。
【0003】図8において、30は切削屑用の盲孔で切
断加工用のワイヤー60が動く方向の延長線上の盲孔2
1の近くに所定の深さに削孔され、切削された切削屑が
水と共に流れ込み、水中ポンプ31で汲み上げることに
より、岩盤の切断加工が容易となるよう設けたもので、
切断現場の注水が切断加工用ワイヤー60の切断溝に流
れ込み、盲孔21から溝を通り、切削屑と共に盲孔30
へ流れ込む。図において31aは押上ホースである。
【0004】ただし、この切削屑用の盲孔30はなくて
も施工上は差支えない。
【0005】51は駆動滑車で、レール上を走行する原
動車に枢着され、原動機により回動するようになってお
り、この原動車は岩盤上にかけられたレバーブロックや
チェンジブロック等で外方へ引っ張られ、切断加工用ワ
イヤー60にテンションが与えられるようになってい
る。前記テンションは油圧シリンダー等の直線型アクチ
ュエータで与えても良い。
【0006】以上のような岩盤の切断装置で岩盤を切断
するには、エンドレスに接続された切断加工用ワイヤー
60を用いて、緩み側は、一方の滑車付き支柱10の上
下の滑車13b,13aに切断加工用ワイヤー60をか
け渡した状態で滑車付き支柱10を片方の盲孔11に上
から挿入した後、支柱抜出し防止装置12をセットす
る。次に盲孔11から出た切断加工用ワイヤー60を切
断予定線B上に配設し、他方の張り側の滑車付き支柱2
0の下滑車13a、上滑車13bを通って切断加工用ワ
イヤー60をかけ渡した状態で前と同じく盲孔21に挿
入した後、支柱抜出し防止装置12をセットし、次に、
駆動滑車51へとかけ渡す。
【0007】水中ポンプ31投入用の盲孔30がある場
合には、これに水中ポンプ31を投入し運転する。
【0008】次にレバーブロック等で原動車を外方へ引
っ張って、切断加工用ワイヤー60に張力を与え、この
状態で図8の矢印方向に切断加工用ワイヤー60が動く
ように駆動滑車51を回転させると、切断予定線Bの岩
盤が下方へ切断される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来の
技術は、図10に示すように、一方が切立った崖となっ
ている岩盤に、水平方向及び垂直方向にそれぞれの先端
が貫通した孔1a,2aを削孔し、これに切断加工用ワ
イヤー60を通し、矢印a方向に連続して引っ張って2
点鎖線で示す溝3a,3bを切断した後の2a,2bの
孔間の切断予定線bを下方へ切断して溝Aを形成するも
ので、これにより、溝3a,A,3bの三面で囲まれた
岩石を崖側から発破等の手段により崖方向へ落として採
石していた。
【0010】しかるに、図10に示すような崖を作るま
でには、山の側面から不要な土砂を大量に除去する必要
があったり、崖は作っても、その付近の岩石の質が悪
く、それ等を除去するまでに相当な費用がかかるという
欠点があった。
【0011】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、崖を作らないでも、平坦な岩盤上の何処でも
底を含み周囲が四辺形な岩石のブロックを切断すること
ができる岩盤の切断方法及びその装置を提供するもので
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の岩石の切断方法は、下記工程より成るもので
ある。 (1)岩盤上の所定の位置に所定長さの第一の横切断予
定線を設け、その両端からこれと略直角に所定長さの一
対の縦切断予定線を設け、この一対の縦切断予定線上の
途中に両端を有し、前記第一の切断予定線と略平行で所
定の距離を隔てた第二の横切断予定線を設け、前記第一
及び第二の横切断予定線の両端ならびに、前記一対の縦
切断予定線の先端にそれぞれ垂直で所定深さの盲孔を削
孔し、前記第一及び第二の横切断予定線ならびに前記一
対の縦切断予定線の岩盤をワイヤソーの切断加工用ワイ
ヤーで盲孔の底近くまで下方へ切断し、第一,第二の横
溝及び一対の縦溝を形成する工程、(2)前記一対の縦
溝の先端の盲孔の近くに、縦溝に内接した状態から少し
食い込んでガイドローラ支柱用盲孔をそれぞれ削孔する
工程、(3)架台上に受け滑車の軸が横架された滑車台
を、前記一対の縦溝の先端の盲孔に近接した位置に、そ
れぞれアンカーにて固定すると共に、一対の縦溝の中間
の線の延長上に外方に向ってレールを布設し、ワイヤソ
ーを載置する工程、(4)切断加工用ワイヤーを前記第
一の横溝の底から前記一対の縦溝の底に沿って先端の盲
孔の近くまで押し込み、同時に前記ガイドローラ支柱を
盲孔に挿入してガイドローラの外周に切断加工用ワイヤ
ーを外接させる工程、(5)一対の縦溝先端の盲孔にシ
ーブ支柱を挿入し、下端に枢着された固定滑車を経て前
記切断加工用ワイヤーを前記盲孔に沿って上昇させ、前
記滑車代の受け滑車を介してワイヤソーの駆動滑車にエ
ンドレスに巻回し、次に前記シーブ支柱を抜出し防止装
置により抜止めする工程、(6)前記駆動滑車を一方向
へ回転させつつ、前記ワイヤソーを前記レールに沿って
外方へ移動させ、第一の横溝の底にそって一対の縦溝間
の底を前記第二の横溝まで切断して底溝を形成する工
程。
【0013】また、前記滑車台の代りに、前記シーブ支
柱の上端に設けられた自在滑車を介して切断加工用ワイ
ヤーをワイヤソーの駆動滑車にエンドレスに巻回するこ
ともできる。
【0014】また、本発明の岩盤の切断装置は、中空管
の下端に固定滑車が枢着され、抜出し防止装置により一
対の縦溝の先端の盲孔に抜止めされたシーブ支柱と、中
空管の下端にその軸心のまわりに回動自在なガイドロー
ラが取り付けられ、ガイドローラ支柱用盲孔に、挿入さ
れたガイドローラ支柱と、前記一対の縦溝の先端の盲孔
に近接して架台がアンカーにて地盤上にそれぞれ固定さ
れ、架台上に受け滑車の軸が横架された滑車台と、前記
一対の縦溝の中間の線の延長上に外方に向って布設され
たレール上を外方へテンションを与えられて移動するワ
イヤソーと、前記ワイヤソーの駆動車と、前記シーブ支
柱の受け滑車及び固定滑車を経て、一対の縦溝の底及び
第一の横溝の底を結びエンドレスに連結された切断加工
用ワイヤーとを具備している。
【0015】また、前記滑車台の代りに、シーブ支柱の
上端の軸まわりに回動する自在滑車が配設され、切断加
工用ワイヤーは、自在滑車を経てワイヤソーの駆動車に
エンドレスに巻回されている。
【0016】また、前記ガイドローラは円筒形の外周に
ウレタンゴムが被覆されている。
【0017】また、前記抜出し装置は、シーブ支柱の上
端に外挿される孔を有する筒の途中にフランジが設けら
れ、前記筒の上部にはシーブ支柱に貫通してボルトが締
め付けられ、フランジの両端は岩盤にアンカーで固定さ
れている。
【0018】さらにまた、前記シーブ支柱及びガイドロ
ーラ支柱の中空管は、所定の長さの個所で印籠継ぎさ
れ、且つ、貫通するボルト,ナットで抜け止めされてい
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図に基づいて本発明の
実施の態様を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施
の形態を示し、方法及び装置を説明する斜視図、図2は
本発明の一実施形態を示し、方法及び装置を説明する平
面図、図3は本発明による切断後の採石の状態を説明す
る図、図4は図2のA−A線断面、図5は図4のシーブ
支柱の上端に自在滑車を設けた図、図6は縦溝先端の盲
孔付近の平面図及び断面図、図7は本発明のシーブ支柱
及びガイドローラ支柱の管継手の説明図である。
【0020】本発明は、出願人が先に出願した図8に示
す方法及び装置により、図1に示す横溝C,F及び一対
の縦溝D,Eを設け、これを利用して、その底に底溝G
を切削するものである。11及び21は横溝Cを切断す
る盲孔で、第一の横切断予定線Bの両端に略垂直にボー
リング機により削孔する。そして第一の横切断予定線B
の岩盤をワイヤソーの切断加工用ワイヤー60により下
方へ所定の深さ(孔底)まで切断して第一の横溝Cを形
成する。11a及び21aは第二の横溝Fを切削する盲
孔で、一対の縦切断予定線d,e上で第一の横切断予定
線Bと略平行で所定の距離を隔てた第二の横切断予定線
bの両端に略垂直に削孔され、第二の横切断予定線bの
岩盤を切断加工用ワイヤー60により下方へ所定の深さ
(孔底)まで切断して第二の横溝Fを形成する。一対の
縦切断予定線d,eは盲孔11,21から第一の横切断
予定線Bと略直角に延設され、その先端にそれぞれ盲孔
71及び81を削孔し、縦切断予定線d,eの岩盤を切
断加工用ワイヤーにより、下方へ所定の深さ(孔底)ま
で切断して縦溝D,Eを形成する。
【0021】次に、縦溝D,Eの先端の盲孔71,81
の近くに縦溝D,Eに内接した状態から少し食い込んで
ガイドローラ支柱用盲孔111及び121を削孔する。
【0022】前記盲孔11,21において、図2に示す
11b,21bの部分は縦溝D及び第一の横溝Cを下方
に切削する時に出てくる切削屑を水と共に汲み上げるた
めの盲孔で、これを除いた盲孔は盲孔11aと71を縦
横に組合せた構造をしている。盲孔11aと71とは、
150mm程度の孔を互に一部が重なった状態で隣接し
て3個の盲孔を削孔し、長孔としたものでクローラ型の
ボーリング機では、150mm程度の削孔が限度である
ので、このような削孔によりシーブ支柱の下端の固定滑
車がはいる盲孔が形成される。そして、端の1本目の孔
を削孔した後2本目,3本目の隣接する孔は、孔が逃げ
ないように1本目,2本目の孔をガイドにして削孔され
る。
【0023】図2において、第一の横溝Cは盲孔11及
び21の横向きの長孔に図示しないシーブ支柱の固定滑
車を挿入して、図8に示すように切断され、縦溝Dは盲
孔11の縦向きの長孔と盲孔71とにそれぞれ図示しな
いシーブ支柱の固定滑車を挿入して切削され、縦溝Eは
盲孔21の縦向きの長孔と盲孔81とにそれぞれ図示し
ないシーブ支柱の固定滑車を挿入して切断される。図に
おいて81bは盲孔81の切削屑汲み上げ用の孔であ
る。
【0024】そして、11a,21aは第二の横溝Fの
切断時にシーブ支柱を挿入する盲孔で、切断時の切断屑
を水と共に汲み上げるための盲孔21Cが削孔されてい
る。図2,図4に示すように、90は滑車台で、一対の
縦溝D,Eの先端の盲孔71,81に近接した状態で、
それぞれアンカー90aで岩盤上に固定されている。そ
して、滑車台90には軸91が横架された受け滑車70
bが取り付けられている。但し、図5に示すように、滑
車台90の代りに、シーブ支柱70,80の上端に軸7
3を設け、このまわりに動いて方向が変わる自在滑車7
4を用いる構成にしても良い。50はワイヤソーで、縦
溝Dの延長線と、盲孔81に近接した位置に縦溝Eと所
定の角度をなして配設された滑車台90を通る延長線上
に駆動滑車51が接するように配置され、縦溝Dと平行
に布設されたレール52上を矢印fで示す外方へ動くよ
うに構成されている。ワイヤソー50の配置が図2の実
線の場合、ガイドローラ52aをレール52が布設され
た架台(レールを岩盤上に直接固定するのは困難である
から鉄骨のフレーム(図示せず)上にレールを固定し、
フレームを岩盤に載置する)に取り付ける。
【0025】但し、2点鎖線で示すようにレール52を
一対の縦溝D,Eの間の面に延長上に布設しても良い。
この場合、レール52は縦溝DまたはEと平行でなくて
も良い。2点鎖線の場合、ガイドローラ52aは架台の
両側に取り付ける。図5に示す自在滑車74が用いられ
る場合にはガイドローラ52aは不要である。
【0026】次に、図1に示すように、切断加工用ワイ
ヤー60を第一の横溝Cの底から一対の縦溝D,Eの底
に沿ってガイドローラ支柱110,120を盲孔11
1,121に挿入して、ガイドローラ112,112の
外周に切断加工用ワイヤー60を外接させる。
【0027】次に、一対の縦溝D,E先端の盲孔71,
81にシーブ支柱70,80を挿入し、下端に枢着され
たた固定滑車70a,70aを経て切断加工用ワイヤー
60を盲孔71,81に沿って上昇させ、滑車台90の
受け滑車70bまたは自在滑車74を介してワイヤソー
の駆動滑車51にエンドレスに巻回し、図6に示す抜出
し防止装置95で抜止めする。
【0028】この抜出し防止装置95は、筒95aの途
中に両側に突出したフランジ95bで設けられており、
シーブ支柱70,80の上端に外挿され、筒95aの上
部がシーブ支柱70,80の中空管14を貫通してボル
ト95cで締め付けられた構造で、フランジ95bはア
ンカー90aで岩盤に固定される。
【0029】図7に示すように、シーブ支柱70,80
及びガイドローラ支柱110,120の中空管14は所
定の長さ(2m位)の個所で印籠継ぎ14bされ、貫通
するボルト,ナット14aで締め付けられて抜止めされ
ている。
【0030】図1に示すように、切断加工用ワイヤー6
0が第一の横溝C、縦溝D,Eの底を経て盲孔71,8
1を立上って駆動シーブ50にエンドレスに引廻された
後は、ワイヤソー50を駆動して、駆動滑車51を矢印
方向に回転させながら、ワイヤソー50をレール52に
沿って矢印fで示す外方へ移動させ、第一の横溝Cの底
に沿って一対の縦溝D,Eの間を第二の横溝Fまで切断
する。この時、切断加工用ワイヤー60の途中に湧水が
あれば、そのまま切断するが、湧水がない場合は途中に
切削水を流し、切削屑を水と共に盲孔81b(図2)か
ら汲み上げる。
【0031】以上の工程により、横溝C,F、縦溝D,
Eで四つの側面が形成され、底溝Gにより底面が形成さ
れた四角柱の岩石のブロックが岩盤から切り取られる。
四角柱は四辺が互に直角でも良いが、採石し易いよう
に、図2,3に示すように縦溝Eが横溝Cに対し直角以
上で少し角度をつけて切断する。前記の岩石のブロック
は、図3に2点鎖線で示すように分割されて、レッカー
車またはバックホー(HE)等の重機で吊り上げられて
搬出される。即ち、横方向に数分割され(図では3分
割)、横線100に沿って発破101aされ、この発破
101aによって形成された横長の岩石の略長方形のブ
ロック102の右端の三角部102aを発破101bに
よって取り除き、次に、縦に発破101cをして小ブロ
ック102bを切り取り重機で吊り上げ、以上のように
して順次採石し、ブロック全体を取り除く。
【0032】以上のようにして四角柱の岩石のブロック
が取り除かれると、そこには上面が四角柱で所定の深さ
の穴が生れる。この穴の周囲には岩石の崖の四面が形成
されているので、この四面のそれぞれの面を利用して四
方に採石を続けることができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明の方法と装置
によれば下記のような効果を奏するものである。 (1)従来のように、山の側面から不要な土砂を大量に
除去して崖を作る必要がなく、表土を除去するだけで所
望の個所から採石できるので採石費用が安くなる。
【0034】(2)従来のように、崖側から採石すると
品質の悪い石も出てくるが、本発明では、良質の石のみ
を採ることが可能となる。
【0035】(3)最初に四角柱の切断をして、その岩
石を採石すると、その後は、穴内の四方の垂直の面から
四方へ採石ができるので、採石の能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、方法及び装置を
説明する斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示し、方法及び装置を
説明する平面図である。
【図3】本発明による切断後の採石の状態を説明する図
である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】図4のシーブ支柱の上端に自在滑車を設けた図
である。
【図6】縦溝先端の盲孔付近の図で、(a)は平面を
(b)は断面を示す。
【図7】本発明のシーブ支柱及びガイドローラ支柱に用
いられている管継手の説明図である。
【図8】従来の垂直方向に横溝または縦溝を切断する場
合の斜視図である。
【図9】従来のシーブ支柱の説明図である。
【図10】従来の崖を利用した岩石の切断の説明図であ
る。
【符号の説明】
B 第一の切断予定線 b 第二の切断予定線 d,e 縦切断予定線 C 第一の横溝 D,E 縦溝 G 底溝 11,21,11a,21a,71,81 盲孔 14 中空管 14a ボルト,ナット 14b 印籠継ぎ 50 ワイヤソー 51 駆動滑車 52 レール 60 切断加工用ワイヤー 70,80 シーブ支柱 70a 固定滑車 70b 受け滑車 73 軸 74 自在滑車 90 滑車台 91 軸 90a アンカー 95 抜止め防止装置 95a 筒 95b フランジ 95c ボルト 110,120 ガイドローラ支柱 111,121 ガイドローラ支柱用盲孔 112 ガイドローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記工程より成る岩盤の切断方法。 (1)岩盤上の所定の位置に所定長さの第一の横切断予
    定線を設け、その両端からこれと略直角に所定長さの一
    対の縦切断予定線を設け、この一対の縦切断予定線上の
    途中に両端を有し、前記第一の切断予定線と略平行で所
    定の距離を隔てた第二の横切断予定線を設け、前記第一
    及び第二の横切断予定線の両端ならびに、前記一対の縦
    切断予定線の先端にそれぞれ垂直で所定深さの盲孔を削
    孔し、前記第一及び第二の横切断予定線ならびに前記一
    対の縦切断予定線の岩盤をワイヤソーの切断加工用ワイ
    ヤーで盲孔の底近くまで下方へ切断し、第一,第二の横
    溝及び一対の縦溝を形成する工程、 (2)前記一対の縦溝の先端の盲孔の近くに、縦溝に内
    接した状態から少し食い込んでガイドローラ支柱用盲孔
    をそれぞれ削孔する工程、 (3)架台上に受け滑車の軸が横架された滑車台を、前
    記一対の縦溝の先端の盲孔に近接した位置に、それぞれ
    アンカーにて固定すると共に、一対の縦溝の中間の線の
    延長上に外方に向ってレールを布設し、ワイヤソーを載
    置する工程、 (4)切断加工用ワイヤーを前記第一の横溝の底から前
    記一対の縦溝の底に沿って先端の盲孔の近くまで押し込
    み、同時に前記ガイドローラ支柱を盲孔に挿入してガイ
    ドローラの外周に切断加工用ワイヤーを外接させる工
    程、 (5)一対の縦溝先端の盲孔にシーブ支柱を挿入し、下
    端に枢着された固定滑車を経て前記切断加工用ワイヤー
    を前記盲孔に沿って上昇させ、前記滑車代の受け滑車を
    介してワイヤソーの駆動滑車にエンドレスに巻回し、次
    に前記シーブ支柱を抜出し防止装置により抜止めする工
    程、 (6)前記駆動滑車を一方向へ回転させつつ、前記ワイ
    ヤソーを前記レールに沿って外方へ移動させ、第一の横
    溝の底にそって一対の縦溝間の底を前記第二の横溝まで
    切断して底溝を形成する工程。
  2. 【請求項2】 前記滑車台の代りに、前記シーブ支柱の
    上端に設けられた自在滑車を介して切断加工用ワイヤー
    をワイヤソーの駆動滑車にエンドレスに巻回することを
    特徴とする請求項1記載の岩盤の切断方法。
  3. 【請求項3】 中空管の下端に固定滑車が枢着され、抜
    出し防止装置により一対の縦溝の先端の盲孔に抜止めさ
    れたシーブ支柱と、 中空管の下端にその軸心のまわりに回動自在なガイドロ
    ーラが取り付けられ、ガイドローラ支柱用盲孔に、挿入
    されたガイドローラ支柱と、 前記一対の縦溝の先端の盲孔に近接して架台がアンカー
    にて地盤上にそれぞれ固定され、架台上に受け滑車の軸
    が横架された滑車台と、 前記一対の縦溝の中間の線の延長上に外方に向って布設
    されたレール上を外方へテンションを与えられて移動す
    るワイヤソーと、 前記ワイヤソーの駆動車と、前記シーブ支柱の受け滑車
    及び固定滑車を経て、一対の縦溝の底及び第一の横溝の
    底を結びエンドレスに連結された切断加工用ワイヤーと
    を具備したことを特徴とする岩盤の切断装置。
  4. 【請求項4】 前記滑車台の代りに、シーブ支柱の上端
    の軸まわりに回動する自在滑車が配設され、切断加工用
    ワイヤーは、自在滑車を経てワイヤソーの駆動車にエン
    ドレスに巻回されていることを特徴とする請求項3記載
    の岩盤の切断装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイドローラは円筒形の外周にウレ
    タンゴムが被覆されていることを特徴とする請求項3ま
    たは4記載の岩盤の切断装置。
  6. 【請求項6】 前記抜出し装置は、シーブ支柱の上端に
    外挿される孔を有する筒の途中にフランジが設けられ、
    前記筒の上部にはシーブ支柱に貫通してボルトが締め付
    けられ、フランジの両端は岩盤にアンカーで固定されて
    いることを特徴とする請求項3,4または5記載の岩盤
    の切断装置。
  7. 【請求項7】 前記シーブ支柱及びガイドローラ支柱の
    中空管は、所定の長さの個所で印籠継ぎされ、且つ、貫
    通するボルト,ナットで抜け止めされていることを特徴
    とする請求項3,4,5または6記載の岩盤の切断装
    置。
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