JPH09276606A - 汚水の沈澱濾過方法及びその沈澱濾過漕 - Google Patents
汚水の沈澱濾過方法及びその沈澱濾過漕Info
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- JPH09276606A JPH09276606A JP8941696A JP8941696A JPH09276606A JP H09276606 A JPH09276606 A JP H09276606A JP 8941696 A JP8941696 A JP 8941696A JP 8941696 A JP8941696 A JP 8941696A JP H09276606 A JPH09276606 A JP H09276606A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 長い滞留時間を確保し連続的に汚水を処理す
るため、沈澱濾過漕等の設備は大きくなり、汚水処理設
備全体として広い場所を要する。一方、沈殿物の運搬に
際しては、バキューム車での吸引は、沈殿物とともに多
くの水を吸引し、その運搬及び処理場における最終処分
には無駄な労力及び費用浪費され、処理場での再処理効
率をも低下させていた。 【解決手段】 汚水を連続的に沈澱濾過漕に流入し、沈
澱濾過漕の底部から沈降した凝集反応生成物である沈澱
物を排出して除去し、一方で汚水から沈殿物が除去され
た後の上水を、汚水の流入及び浄化水の流出によって沈
澱漕内に生じる流れの圧力を利用して強制的に濾過し、
該濾過後の浄化水を沈澱漕から流出させて、簡易かつ小
規模な設備で浄化処理能力及び浄化処理能率が高く、し
かも不純物の含有量が極めて低い浄化水を提供できる、
汚水の沈澱濾過方法及びその沈澱濾過漕を提供する。
るため、沈澱濾過漕等の設備は大きくなり、汚水処理設
備全体として広い場所を要する。一方、沈殿物の運搬に
際しては、バキューム車での吸引は、沈殿物とともに多
くの水を吸引し、その運搬及び処理場における最終処分
には無駄な労力及び費用浪費され、処理場での再処理効
率をも低下させていた。 【解決手段】 汚水を連続的に沈澱濾過漕に流入し、沈
澱濾過漕の底部から沈降した凝集反応生成物である沈澱
物を排出して除去し、一方で汚水から沈殿物が除去され
た後の上水を、汚水の流入及び浄化水の流出によって沈
澱漕内に生じる流れの圧力を利用して強制的に濾過し、
該濾過後の浄化水を沈澱漕から流出させて、簡易かつ小
規模な設備で浄化処理能力及び浄化処理能率が高く、し
かも不純物の含有量が極めて低い浄化水を提供できる、
汚水の沈澱濾過方法及びその沈澱濾過漕を提供する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、汚水に凝集沈降
剤を添加し、それに含まれる汚濁原因物質を沈降させ濾
過することにより汚水を浄化する場合に、汚水を一の沈
澱漕で連続的に浄化する沈澱濾過方法及びその沈澱濾過
漕に関する。
剤を添加し、それに含まれる汚濁原因物質を沈降させ濾
過することにより汚水を浄化する場合に、汚水を一の沈
澱漕で連続的に浄化する沈澱濾過方法及びその沈澱濾過
漕に関する。
【０００２】
【従来の技術】汚水の浄化とは、河川若しくは湖水又は
土木現場の泥水等の汚濁原因物質となる泥土やヘドロ等
を汚水から分離することをいう。
土木現場の泥水等の汚濁原因物質となる泥土やヘドロ等
を汚水から分離することをいう。
【０００３】従来は、凝集沈降剤を添加した汚水を沈澱
漕に一定時間静置し、汚濁原因物質が、その自重により
沈降するのを待って上水を排出し、その後沈澱漕の底に
残った沈殿物を回収していた。また、回収した沈殿物は
所定の処分場で焼却等の処分をするために、バキューム
車で吸引して処分場に運搬するか、遠心分離機で脱水後
トラック等で運搬していた。
漕に一定時間静置し、汚濁原因物質が、その自重により
沈降するのを待って上水を排出し、その後沈澱漕の底に
残った沈殿物を回収していた。また、回収した沈殿物は
所定の処分場で焼却等の処分をするために、バキューム
車で吸引して処分場に運搬するか、遠心分離機で脱水後
トラック等で運搬していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、凝集された汚
濁原因物質がその自重により沈澱するまでには長時間を
要し、また、沈澱漕の容積は長い滞留時間を確保するた
めに処理すべき汚水の量に応じて大きくする必要があっ
た。
濁原因物質がその自重により沈澱するまでには長時間を
要し、また、沈澱漕の容積は長い滞留時間を確保するた
めに処理すべき汚水の量に応じて大きくする必要があっ
た。
【０００５】さらにバキューム車による処理において
は、沈澱漕が最低２漕以上なければ連続した吸引をする
ことができず、汚水処理設備として広い場所が必要であ
った。一方、沈殿物の運搬に際しては、バキューム車で
の吸引は、沈殿物とともに多くの水を吸引し、その運搬
及び処理場における最終処分には無駄な労力及び費用が
費やされ、処理場での再処理効率をも低下させる原因と
もなっていた。
は、沈澱漕が最低２漕以上なければ連続した吸引をする
ことができず、汚水処理設備として広い場所が必要であ
った。一方、沈殿物の運搬に際しては、バキューム車で
の吸引は、沈殿物とともに多くの水を吸引し、その運搬
及び処理場における最終処分には無駄な労力及び費用が
費やされ、処理場での再処理効率をも低下させる原因と
もなっていた。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本願は上記課題に鑑みて
なされたものであり、凝集沈降剤を添加した汚水を沈澱
濾過漕に連続的に流入し、凝集反応生成物である沈澱物
を沈澱濾過漕の底面から排出し、一方、残された上水
は、汚水の流入及び浄化水の流出によって生じる沈澱漕
内の流れによって生じる水圧により強制的に濾過するこ
とにより、汚水を浄化する沈澱濾過方法及び沈澱濾過漕
を提供するものである。本願発明によれば、一度の処理
工程を経て浄化され、沈澱漕から連続的に流出される浄
化水はそのまま河川等に戻すことも工場等で再利用する
こともできる。このように、簡易かつ小規模な設備であ
りながら高い浄化処理能力及び浄化処理能率を発揮し、
汚水に含まれた汚濁原因物質のみを回収するといった上
記課題を解決するものである。
なされたものであり、凝集沈降剤を添加した汚水を沈澱
濾過漕に連続的に流入し、凝集反応生成物である沈澱物
を沈澱濾過漕の底面から排出し、一方、残された上水
は、汚水の流入及び浄化水の流出によって生じる沈澱漕
内の流れによって生じる水圧により強制的に濾過するこ
とにより、汚水を浄化する沈澱濾過方法及び沈澱濾過漕
を提供するものである。本願発明によれば、一度の処理
工程を経て浄化され、沈澱漕から連続的に流出される浄
化水はそのまま河川等に戻すことも工場等で再利用する
こともできる。このように、簡易かつ小規模な設備であ
りながら高い浄化処理能力及び浄化処理能率を発揮し、
汚水に含まれた汚濁原因物質のみを回収するといった上
記課題を解決するものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本願に係る汚水の沈澱濾過方法及
びその沈澱濾過漕を図面に基づいて説明する。
びその沈澱濾過漕を図面に基づいて説明する。
【０００８】図１は、本願発明にかかる沈澱濾過方法及
び沈澱濾過漕を示したものである。処理すべき汚水は、
流入ホース２から沈澱漕１に流入され、その流量は流入
バルブ２ａによって調節される。汚水は、その汚濁原因
物質の種類及び処理量によって連続的若しくは断続的又
は多量に若しくは少量づつ流入される。
び沈澱濾過漕を示したものである。処理すべき汚水は、
流入ホース２から沈澱漕１に流入され、その流量は流入
バルブ２ａによって調節される。汚水は、その汚濁原因
物質の種類及び処理量によって連続的若しくは断続的又
は多量に若しくは少量づつ流入される。
【０００９】本願にかかる沈澱濾過方法及び沈澱濾過漕
は、この流入量によってもその汚水処理能力を調節でき
るが、具体的には、２５０Ｋｇ／分〜６０００Ｋｇ／分
までの処理が可能である。また、汚水に沈降凝集剤を添
加した後、最初の浄化水が得られるまでの時間は、使用
するポンプの能力にもよるが１分から３分という短時間
である。
は、この流入量によってもその汚水処理能力を調節でき
るが、具体的には、２５０Ｋｇ／分〜６０００Ｋｇ／分
までの処理が可能である。また、汚水に沈降凝集剤を添
加した後、最初の浄化水が得られるまでの時間は、使用
するポンプの能力にもよるが１分から３分という短時間
である。
【００１０】凝集沈降剤の添加された汚水は、沈澱濾過
漕１に滞留している間にも凝集沈降物を生成し続け、そ
の自重で沈降して沈澱濾過漕１の底に堆積する。
漕１に滞留している間にも凝集沈降物を生成し続け、そ
の自重で沈降して沈澱濾過漕１の底に堆積する。
【００１１】上記堆積した凝集沈降物は、沈殿物排出口
３から排出して分離することができ、この排出の時期及
び排出量は、排出バルブ３の開閉によって調節すること
ができる。該沈澱物（凝集沈降反応における反応生成
物）の除去は、沈澱濾過漕内の沈澱物生成反応を進める
といった二次的な効果ももたらす。
３から排出して分離することができ、この排出の時期及
び排出量は、排出バルブ３の開閉によって調節すること
ができる。該沈澱物（凝集沈降反応における反応生成
物）の除去は、沈澱濾過漕内の沈澱物生成反応を進める
といった二次的な効果ももたらす。
【００１２】一方、沈殿物を除去した後の上水は流入ホ
ース２から連続的に流入される汚水の流れに押されて、
スクリーン４及びスクリーン４’を通過し濾過される。
このスクリーンの枚数、目の粗さ及びその間隔等は、浄
化する汚水の種類及び量により適宜設定できる。
ース２から連続的に流入される汚水の流れに押されて、
スクリーン４及びスクリーン４’を通過し濾過される。
このスクリーンの枚数、目の粗さ及びその間隔等は、浄
化する汚水の種類及び量により適宜設定できる。
【００１３】該スクリーン４，４’により細かい固形汚
濁原因物質が除去された浄化水は、浄化水流出口５から
流出される。該浄化水流出口５から流出される水量は、
流入ホース２から流入される汚水の量及び沈殿物排出口
３から排出される沈殿物の量に応じて調節することがで
きる。この流入・流出量の調節によって、沈澱濾過漕１
内の汚水の滞留時間及びスクリーン４にかかる水圧を調
節することができる。このように本願発明においては、
流入バルブ２ａ、浄化水流出バルブ５ａ及び沈殿物排出
バルブ３ａの開閉及びスクリーン４の目の粗さ及び枚数
等を適当に組み合わせることによって、一の設備で多様
な汚濁原因物質の種類及び汚濁の程度に対応することが
できる。
濁原因物質が除去された浄化水は、浄化水流出口５から
流出される。該浄化水流出口５から流出される水量は、
流入ホース２から流入される汚水の量及び沈殿物排出口
３から排出される沈殿物の量に応じて調節することがで
きる。この流入・流出量の調節によって、沈澱濾過漕１
内の汚水の滞留時間及びスクリーン４にかかる水圧を調
節することができる。このように本願発明においては、
流入バルブ２ａ、浄化水流出バルブ５ａ及び沈殿物排出
バルブ３ａの開閉及びスクリーン４の目の粗さ及び枚数
等を適当に組み合わせることによって、一の設備で多様
な汚濁原因物質の種類及び汚濁の程度に対応することが
できる。
【００１４】第２図は、沈澱濾過漕１の底部から、沈降
した沈澱物を排出して除去する場合に排出された沈澱物
を、沈殿物排出口３に設けた沈殿物収集用袋６で収集す
る沈澱濾過方法及び沈澱濾過漕を表したものである。こ
の袋は、透水性のある素材を用い、交換可能とすること
が好ましい。この沈殿物収集用袋６により、沈澱物を袋
単位で取り扱うことができ、本願発明にかかる沈澱濾過
方法及び沈澱濾過漕は小規模処理にも大規模処理にも適
したものとなる。
した沈澱物を排出して除去する場合に排出された沈澱物
を、沈殿物排出口３に設けた沈殿物収集用袋６で収集す
る沈澱濾過方法及び沈澱濾過漕を表したものである。こ
の袋は、透水性のある素材を用い、交換可能とすること
が好ましい。この沈殿物収集用袋６により、沈澱物を袋
単位で取り扱うことができ、本願発明にかかる沈澱濾過
方法及び沈澱濾過漕は小規模処理にも大規模処理にも適
したものとなる。
【００１５】また、沈殿物収集用袋６が透水性のある素
材とすれば、沈殿物に含まれた余分な水分を沈澱物を排
出する際に取り除くことができ、沈殿物とともに多量の
水分を吸引してしまうバキューム車による処理に比し
て、その運搬及び処理場における最終処分には無駄な労
力及び費用を軽減することができる。
材とすれば、沈殿物に含まれた余分な水分を沈澱物を排
出する際に取り除くことができ、沈殿物とともに多量の
水分を吸引してしまうバキューム車による処理に比し
て、その運搬及び処理場における最終処分には無駄な労
力及び費用を軽減することができる。
【００１６】図３は、沈殿物排出口３から沈澱物を排出
した後の汚水を一又は二以上のスクリーンによって濾過
する沈澱濾過漕を表したものである。上述のように、こ
のスクリーンの枚数及び目の粗さ等は処理する汚水の種
類、量に応じて設定することができ、流入ホース２側か
ら浄化水流出口５側に向かってその目の粗さを小さくし
ていくことによって、より効率的な処理が可能となる。
さらに、目詰まりをしたスクリーンを交換することによ
り、一定の処理能率を保つことができる。
した後の汚水を一又は二以上のスクリーンによって濾過
する沈澱濾過漕を表したものである。上述のように、こ
のスクリーンの枚数及び目の粗さ等は処理する汚水の種
類、量に応じて設定することができ、流入ホース２側か
ら浄化水流出口５側に向かってその目の粗さを小さくし
ていくことによって、より効率的な処理が可能となる。
さらに、目詰まりをしたスクリーンを交換することによ
り、一定の処理能率を保つことができる。
【００１７】本願にかかる沈澱濾過方法及び沈澱濾過漕
の浄化能力を具体的に示す。下記の濃度計量試験は、河
川水の水質調査について（株）室蘭試験分析センター
（北海道知事登録の計量証明事業所）が行ったものであ
る。
の浄化能力を具体的に示す。下記の濃度計量試験は、河
川水の水質調査について（株）室蘭試験分析センター
（北海道知事登録の計量証明事業所）が行ったものであ
る。
【００１８】表１に原水の計量結果を示す。
【００１９】
【表１】 表２に本願にかかる汚水の沈澱濾過方法及びその沈澱濾
過漕によって処理した後の計量結果を示す。
過漕によって処理した後の計量結果を示す。
【００２０】
【表２】 上掲の表の結果によれば本願の処理によって、汚水原水
に含まれる浮遊物質量は６６５ｍｇ／ｌから４ｍｇ／ｌ
にまで減少されている。この差は、肉眼でも認識できる
程度の顕著なものである。
に含まれる浮遊物質量は６６５ｍｇ／ｌから４ｍｇ／ｌ
にまで減少されている。この差は、肉眼でも認識できる
程度の顕著なものである。
【００２１】図４はスクリーン４の一実施例を示す。本
実施例は、金網の間に透水マットを挟んだ簡便なもので
あり、処理する汚水量が少ない場合や沈澱濾過漕に使用
できる場所に制限がある場合に適している。
実施例は、金網の間に透水マットを挟んだ簡便なもので
あり、処理する汚水量が少ない場合や沈澱濾過漕に使用
できる場所に制限がある場合に適している。
【００２２】図５に示した沈澱濾過漕１の一実施例は、
排出する沈殿物が沈殿物排出口３に集まるように、沈澱
濾過漕の底面を傾斜させたものである。生成される凝集
沈澱物の塊の大きさや状態に応じて傾斜の角度及び沈殿
物排出口３の大きさを設定することができる。
排出する沈殿物が沈殿物排出口３に集まるように、沈澱
濾過漕の底面を傾斜させたものである。生成される凝集
沈澱物の塊の大きさや状態に応じて傾斜の角度及び沈殿
物排出口３の大きさを設定することができる。
【００２３】図６は、沈澱濾過漕１が組立式である場合
の実施例を示す。漏水しないようにパネルの外縁に、パ
ッキンとなるゴム等の樹脂を施した５枚のパネルをボル
ト及び図７に示したＵ字型クリップボルトによって掛止
することによって、簡易に組み立てることができる。こ
のＵ字型クリップボルトとは、図７図に示すようにＸ−
Ｙ面に略Ｕ字の形に形成されたＵ字部分に連なるクラン
ク部が、Ｚ軸方向に折れ曲がっているボルトである。こ
のＵ字クリップボルト及びボルトによって前記各パネル
が簡易に固定できるのである。さらに、この組立式沈澱
濾過漕には、上述した流入ホース２、沈殿物排出口３、
浄化水流出口５及びスクリーン４を適宜設けることがで
きる。
の実施例を示す。漏水しないようにパネルの外縁に、パ
ッキンとなるゴム等の樹脂を施した５枚のパネルをボル
ト及び図７に示したＵ字型クリップボルトによって掛止
することによって、簡易に組み立てることができる。こ
のＵ字型クリップボルトとは、図７図に示すようにＸ−
Ｙ面に略Ｕ字の形に形成されたＵ字部分に連なるクラン
ク部が、Ｚ軸方向に折れ曲がっているボルトである。こ
のＵ字クリップボルト及びボルトによって前記各パネル
が簡易に固定できるのである。さらに、この組立式沈澱
濾過漕には、上述した流入ホース２、沈殿物排出口３、
浄化水流出口５及びスクリーン４を適宜設けることがで
きる。
【００２４】
【発明の効果】上述の通り本願は、凝集沈降剤を添加し
た汚水を連続的に沈澱濾過漕に流入し、沈降した沈殿物
のみを排出し、その上水を濾過することによって連続的
に汚水を浄化することができる。この連続的な処理によ
り、凝集沈降のために汚水を貯える設備を必要とせず、
汚水の量に拘わらず一の沈澱濾過漕によって全体の浄化
処理ができる。 また、汚水を連続的に沈澱濾過漕の一
端から流入し、沈澱濾過漕の多端から浄化水を流出する
ことにより、沈澱濾過漕内に方向性のある流れを生じさ
せ、この流れによって汚水を強制的に濾過し、その浄化
能率を向上させる。
た汚水を連続的に沈澱濾過漕に流入し、沈降した沈殿物
のみを排出し、その上水を濾過することによって連続的
に汚水を浄化することができる。この連続的な処理によ
り、凝集沈降のために汚水を貯える設備を必要とせず、
汚水の量に拘わらず一の沈澱濾過漕によって全体の浄化
処理ができる。 また、汚水を連続的に沈澱濾過漕の一
端から流入し、沈澱濾過漕の多端から浄化水を流出する
ことにより、沈澱濾過漕内に方向性のある流れを生じさ
せ、この流れによって汚水を強制的に濾過し、その浄化
能率を向上させる。
【００２５】沈澱濾過漕の底部から沈降した凝集反応生
成物である沈澱物のみを交換可能な袋等によって収集す
ることにより、その搬送及び再処理にかかる労力及び費
用を節約することができる。
成物である沈澱物のみを交換可能な袋等によって収集す
ることにより、その搬送及び再処理にかかる労力及び費
用を節約することができる。
【００２６】スクリーンや透水袋の種類や数は、汚水の
種類及び汚濁の程度に併せて選択設定できるため、一の
沈澱漕でどのような汚水処理についても、例えば工場排
水、下水、河川若しくは湖水又は海水、土木建築現場の
泥土・汚水、野菜などの洗い水、生コンプラントなどの
洗い水及びし尿等の様々な汚水の浄化に対応できる。さ
らに、本願発明は、簡易かつコンパクトな設備であり、
スクリーン及び透水袋についても取り外し可能としたこ
とから、設備全体を組立式とすることができ、分解及び
組立にも場所を選ばず運搬や保管には好適なものであ
る。
種類及び汚濁の程度に併せて選択設定できるため、一の
沈澱漕でどのような汚水処理についても、例えば工場排
水、下水、河川若しくは湖水又は海水、土木建築現場の
泥土・汚水、野菜などの洗い水、生コンプラントなどの
洗い水及びし尿等の様々な汚水の浄化に対応できる。さ
らに、本願発明は、簡易かつコンパクトな設備であり、
スクリーン及び透水袋についても取り外し可能としたこ
とから、設備全体を組立式とすることができ、分解及び
組立にも場所を選ばず運搬や保管には好適なものであ
る。
【００２７】汚水の浄化処理においては、環境への配慮
から除去した汚濁原因物質の処理及び採取した水の還元
は重要な課題である。本願発明にかかる汚水の沈澱濾過
方法及び沈澱濾過漕によれば、一の連続した処理過程で
汚濁原因物質のみを迅速かつ完全に除去し、採取した汚
水は浄化水として河川等に戻すことができる。
から除去した汚濁原因物質の処理及び採取した水の還元
は重要な課題である。本願発明にかかる汚水の沈澱濾過
方法及び沈澱濾過漕によれば、一の連続した処理過程で
汚濁原因物質のみを迅速かつ完全に除去し、採取した汚
水は浄化水として河川等に戻すことができる。
【図１】 本願に係る汚水の沈澱濾過漕を示したもので
ある。
ある。
【図２】 沈殿物排出口に沈殿物収集用袋を設けた沈澱
濾過漕の一実施例を示す。
濾過漕の一実施例を示す。
【図３】 スクリーンを設けた沈澱濾過漕の一実施例を
示す。
示す。
【図４】 スクリーンの一実施例を示す。
【図５】 底面が傾斜している沈澱濾過漕の一実施例を
示す。
示す。
【図６】 組立式の沈澱濾過漕の一実施例を示す。
【図７】 組立式沈澱濾過漕の各パネルを掛止するＵ字
クリップボルトを示す。
クリップボルトを示す。
Claims (16)
- 【請求項１】 汚水を浄化するための沈澱濾過方法にお
いて、 汚水を沈澱濾過漕に流入し、 前記沈澱濾過漕の底部から沈降した沈澱物を排出し、 該沈殿物を除去した後の汚水を濾過し、 該濾過後の浄化水を、前記沈澱濾過漕から流出させる汚
水の沈澱濾過方法。 - 【請求項２】 汚水を浄化するための沈澱濾過方法にお
いて、 汚水に凝集沈降剤を添加し、 該凝集沈降剤添加後の汚水を沈澱濾過漕に流入し、 前記沈澱濾過漕の底部から沈降した沈澱物を排出し、 該沈殿物を除去した後の汚水を濾過し、 該濾過後の浄化水を、前記沈澱濾過漕から流出させる汚
水の沈澱濾過方法。 - 【請求項３】 前記汚水を沈澱濾過漕に流入する過程に
おいて、前記汚水の流入量を調節して流入する、請求項
１記載又は請求項２記載の汚水の沈澱濾過方法。 - 【請求項４】 前記沈澱濾過漕の底部から、沈降した沈
澱物を排出する過程において、 該排出された沈澱物を、交換可能な、透水性のある袋で
収集する、請求項１乃至請求項３記載の沈澱濾過方法。 - 【請求項５】 前記沈澱濾過漕の底部から、沈降した沈
澱物を排出して除去した後の汚水を濾過する過程におい
て、 該沈殿物を除去した後の汚水を交換可能な、一又は二以
上のスクリーンによって濾過する、請求項１乃至請求項
４記載の沈澱濾過方法。 - 【請求項６】 汚水を浄化するための沈澱濾過漕におい
て、 汚水を沈澱濾過漕に流入させる手段と、 前記沈澱濾過漕の底部に設けられ、沈降した沈澱物を沈
澱濾過漕から排出する手段と、 該沈殿物を除去した後の汚水を濾過する手段と、 該濾過後の浄化水を沈澱濾過漕から流出させる手段と、
からなる沈澱濾過漕。 - 【請求項７】 汚水を浄化するための沈澱濾過漕におい
て、 汚水に凝集沈降剤を添加する手段と、 該凝集沈降剤が添加された汚水を沈澱濾過漕に流入させ
る手段と、 前記沈澱濾過漕の底部に設けられ、沈降した沈澱物を沈
澱濾過漕から排出する手段と、 該沈殿物を除去した後の汚水を濾過する手段と、 該濾過後の浄化水を沈澱濾過漕から流出させる手段と、
からなる沈澱濾過漕。 - 【請求項８】 前記汚水を沈澱濾過漕に流入させる手段
が、該流入量について調節可能であることを特徴とする
請求項６又は請求項７記載の沈澱濾過漕。 - 【請求項９】 前記沈降した沈澱物を沈澱濾過漕から排
出する手段が、 前記排出させた沈殿物を収集するための容器又は袋を有
することを特徴とする請求項６乃至請求項８記載の沈澱
濾過漕。 - 【請求項１０】 前記排出させた沈殿物を収集するため
の容器又は袋が、透水性を有する材質からなる請求項９
記載の沈澱濾過漕。 - 【請求項１１】 前記排出させた沈殿物を収集するため
の容器又は袋が、交換可能であることを特徴とする請求
項９又は請求項１０記載の沈澱濾過漕。 - 【請求項１２】 前記沈殿物を除去した後の汚水を濾過
する手段が、一又は二以上のスクリーンを有することを
特徴とする請求項６乃至請求項１１記載の沈澱濾過漕。 - 【請求項１３】 前記スクリーンが、交換可能であるこ
とを特徴とする請求項１２記載の沈澱濾過漕。 - 【請求項１４】 前記汚水を浄化するための沈澱濾過漕
の底面が、沈降した沈殿物が前記排出手段に集まるよう
に、傾斜している請求項６乃至請求項１３記載の沈澱濾
過漕。 - 【請求項１５】 前記汚水を浄化するための沈澱濾過漕
が組立式である請求項６乃至請求項１４記載の沈澱濾過
漕。 - 【請求項１６】 前記汚水を浄化するための沈澱濾過漕
が、 ４枚以上のパネルと、 前記パネルを掛止する複数のボルトと、 前記パネルを掛止する複数のピンと、から組立てること
ができ、 前期パネルの外縁には漏水を防止するためのゴム等の樹
脂が施され、 前記ピンがクランク部分とＵ字部分を有するピンであ
る、 請求項１５記載の沈澱濾過漕。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8941696A JPH09276606A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 汚水の沈澱濾過方法及びその沈澱濾過漕 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8941696A JPH09276606A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 汚水の沈澱濾過方法及びその沈澱濾過漕 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09276606A true JPH09276606A (ja) | 1997-10-28 |
Family
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Cited By (7)
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| CN106039777A (zh) * | 2014-10-14 | 2016-10-26 | 刘伟 | 用于环境保护的污水沉淀装置 |
-
1996
- 1996-04-11 JP JP8941696A patent/JPH09276606A/ja active Pending
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| CN106039777B (zh) * | 2014-10-14 | 2017-12-29 | 惠州市合新科技有限公司 | 用于环境保护的污水沉淀装置 |
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