JPH09276170A - 浴室における湯噴出装置 - Google Patents

浴室における湯噴出装置

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JPH09276170A
JPH09276170A JP8119715A JP11971596A JPH09276170A JP H09276170 A JPH09276170 A JP H09276170A JP 8119715 A JP8119715 A JP 8119715A JP 11971596 A JP11971596 A JP 11971596A JP H09276170 A JPH09276170 A JP H09276170A
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JP
Japan
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hot water
casing
diameter
bubble
seal
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JP8119715A
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English (en)
Inventor
Tomio Niimi
富男 新美
Yoshihiro Takeno
芳廣 竹野
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Kankyo Kagaku Kogyo KK
Original Assignee
Kankyo Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気泡径を微細化して気泡表面の吸着力の増大
を図り、皮膚表面に付着する汚れを吸着除去すると共
に、気泡を汗孔や毛口に入り込ませ、汗孔や毛口内に付
着する汚れを掻きだすと同時に気泡表面にて吸着除去す
る。 【解決手段】 噴出させる湯の中に、気泡径を皮膚の汗
孔および毛口の大きさより小と成した微細気泡を懸濁さ
せるものにして、給湯設備2に接続され、多数の散水孔
6からのシャワー、若しくは棒状の流れで湯を噴出させ
る噴出ノズル3を備え、給湯設備2からの流路中に気泡
生成器5および気泡生成器5に空気を供給する手段を設
けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は体の皮膚に付着する
汚れに対する洗浄作用を備えさせる浴室における湯噴出
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、入浴用の浴槽装置にあっては、浴
槽の温水内に気泡を分散させ、入浴時に気泡を体の皮膚
表面に接触させることにより、皮膚にマッサージ様の刺
激を与えて血行促進を図ったりするものが知られてい
る。
【0003】そして、温水に気泡を分散させる手段とし
ては、従来より種々の方法が知られており、その一例と
しては、多孔質板を浴槽底部に配置し、多孔質板内に空
気を供給することにより、多孔質板の細孔より気泡を発
生させるものや、またジエットバスのアスピレーター方
式、すなわち、管路内を流動する温水内に空気を加圧若
しくは吸引させて供給し、温水の流れで気泡を発生させ
るものがある。
【0004】ところが、前記両者の手段にあっては、気
泡径が1ミリ以上の大きなものしか発生しないため、血
行促進および洗浄効果について大きく期待することがで
きなく、このため気泡径を微細化することが望まれてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は気泡径を微細
化して気泡表面の吸着力の増大を図り、皮膚表面に付着
する汚れを吸着除去すると共に、気泡を汗孔や毛口に入
り込ませ、汗孔や毛口内に付着する汚れを掻きだすと同
時に気泡表面にて吸着除去し、また微細気泡の大きさの
均一化を維持し、また噴出ノズルからの噴出流の中に微
細気泡のみを確実に懸濁させて洗浄作用を良好と成し、
また気泡生成器の小型化を図ると共に、気泡生成集合エ
レメントを構成する円板のガタツキを防止して短絡的な
流動、脈流による気泡の分散不良等の不具合を防止し、
また気泡生成器の組立を極めて簡単にすると共に、シー
ル部材を確実に装着して流体の短絡的な流れを無くすと
共に、蓋体からの流体の漏れも同時に防止し、またケー
シングの機械加工を容易に行える様にし、また目視的な
確認が困難であるケーシング内でのシール部材の噛み込
みによるシール不良を防止する様にした浴室における湯
噴出装置を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術に
基づくマッサージおよび洗浄効果が低い等の課題に鑑
み、2枚の円板に形成した前方開放した小室を相互連通
させて配設した気泡生成エレメントによって流体に、直
角衝突、分散、合流、蛇行、渦流等による分散作用を均
一に与え、空気を均一に微細気泡化して湯に懸濁させ、
かかる洗浄媒体をシャワー、若しくは棒状と成して噴出
させ、かかる噴出流の中に微細気泡を懸濁させた状態で
体に当て、皮膚の汚れの洗浄効果を向上させることを要
旨とする浴室における湯噴出装置を提供して上記欠点を
解消せんとしたものである。
【0007】浴室における湯噴出装置は、噴出する湯の
中に、気泡径を皮膚の汗孔および毛口の大きさより小と
成した微細気泡を懸濁させるものにして、給湯設備に接
続され、多数の散水孔からシャワー、若しくは棒状の流
れで湯を噴出させる噴出ノズルを備え、給湯設備からの
流路中に気泡生成器および気泡生成器に空気を供給する
手段を設け、さらにマグネット装置を設けている。
【0008】空気の微細気泡化手段である気泡生成器
は、噴出ノズルおよび給湯設備に接続される入口、出口
を有した円筒状のケーシングと、互いに対向する前面に
前方開放の小室を多数配列した大小2枚の円板を一組み
として、これを同心的に重合させて成る複数の気泡生成
エレメントから構成している。
【0009】大径な円板の外径側はケーシングの内周面
と流体密と成すと共に、中央に流通孔が穿設され、又小
径な円板の外径はケーシングの内周面から離間してこの
内周面との間に流通路が形成される大きさと成し、大径
な円板の小室と、小径な円板の小室とは互いの小室が対
向する他の複数の小室に連通する様に位置を違えて配列
させ、これら気泡生成エレメントは互いに同径の円板が
隣接するように重ね合わせてケーシング内に配列すると
共に、ケーシングの入口および出口と連通孔が連通する
様に両側には大径な円板を配置している。
【0010】また、他の気泡生成器としては、円筒状の
ケーシングの両端に入口および出口を形成した蓋体を着
脱自在と成し、弾性体によりケーシング内に挿入される
外径にて筒体を形成し、この筒体の両端より内方側へ鍔
片を一体成形して環装シール体を形成し、この環装シー
ル体における筒体の内部空間に上記大小2枚の円板を配
設して気泡生成集合エレメントと成し、この気泡生成集
合エレメントをケーシング内に所望する個数配列し、気
泡生成集合エレメントにおける環装シール体の夫々の鍔
片を弾性変形させる様に、ケーシング両端の蓋体によっ
て挟持している。
【0011】また、他の気泡生成器としては、ケーシン
グ内に所望する個数配列した混合集合エレメントにおけ
る環装シール体の鍔片の間にパッキン体を設け、蓋体装
着時に鍔片を押圧する様にしており、また他の気泡生成
器としては、ケーシング内に所望する個数配列した混合
集合エレメントにおける環装シール体の鍔片内方の空間
部内および環装シール体の鍔片の外面側に、中央に連通
孔が形成されたパッキン体を設け、蓋体装着時にパッキ
ン体および鍔片を弾性変形させている。
【0012】また、他の気泡生成器としては、蓋体を着
脱自在と成すケーシング内に挿入される円柱突部を設
け、円柱突部先端の周縁側に半割り溝状と成したシール
座面を形成し、又大径な円板の外径をケーシングの内周
面に密接しない大きさに形成すると共に、小室が形成さ
れていない背面の周縁側に半割り溝状と成したシール座
面を形成し、互いの小室が対向する他の複数の小室に連
通する様に位置を違える様に、2枚の大小の円板を連結
して気泡生成エレメントと成し、これら気泡生成エレメ
ントは互いに同径の円板が隣接するように重ね合わせて
ケーシング内に配列し、隣接するシール座面によって画
成されるシール溝内にシール部材を設け、又シール溝に
おける底部であるシール座面をテーパ面状と成してい
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明すると、1は本発明に係る浴室における湯
噴出装置であり、かかる湯噴出装置1は、浴室Sに設け
られるものであって、浴室S内、若しくは外に設置され
る瞬間湯沸器等の給湯設備2の給水管2aに、湯を噴出さ
せる噴出ノズル3を、流体の流路となる接続管4を介し
て接続すると共に、かかる流路中に微細気泡を生成させ
る気泡生成器5を設けている。
【0014】噴出ノズル3の形態としては各種あり、そ
の一例としては多数の散水孔6を有する散水板7を、内
方に連通孔(図示せず)が形成されるノズル本体8の先
端側に設け、多数の線状の流れ(以下「線流」という)
から成るシャワーとして噴出させるものや、またノズル
本体8の先端側に設けられた単口の噴出口6aから棒状の
流れ(以下「棒状流」という)と成して噴出させるもの
があり、またシャワーと棒状流の切換式(図示せず)の
ものなどがある。
【0015】なお、噴出ノズル3は壁面に固定される固
定式のものと、接続管4がフレキシブルパイプで接続さ
れる移動式のものがあり、移動式の噴出ノズル3は浴室
S内の所望する場所、例えば浴槽B内での使用も可能と
なる。
【0016】また、噴出ノズル3の散水孔6および噴出
口6aの孔径は、後述する微細気泡径より大径と成し、散
水孔6からのシャワーの各線流の中や、噴出口6aからの
棒状流の中において、湯が連続相、気泡が分散相となる
様に設定している。
【0017】また、給湯設備2の吐出側と気泡生成器5
の入口側の間には、流体の流れによって発生する負圧に
より空気を吸入する手段であるベンチュリー式のエジエ
クター部9を設け、エジエクター部9に外部空気導入管
10を接続している。
【0018】なお、ブロアー(図示せず)によって気泡
生成器5の入口側から空気を加圧供給しても良い。
【0019】11は噴出ノズル3から噴出させる湯に、波
動エネルギーを与えるマグネット装置であり、マグネッ
ト装置11は接続管4の内外のいずれかに永久磁石や、電
磁石等の磁場発生源12を設けている。
【0020】なお、噴出ノズル3と気泡生成器5、並び
に気泡生成器5とエジエクター部9は接続管4を省略し
て直接接続しても良い。
【0021】次に、気泡生成器5の第一の実施の形態と
しては、円筒状のケーシング21の両端の開口部に夫々外
周方向に突出するフランジ22、22a が形成され、該フラ
ンジ22、22a 端面にケーシング21の内径より小径な入口
23および出口24を中央に形成した板状の蓋体25、25a を
着脱自在に装着している。
【0022】26はケーシング21の中空内部における軸心
方向に複数配列した気泡生成エレメントであり、かかる
気泡生成エレメント26は図4〜6に示す様に、互いに対
向する前面に、該前面に対して側壁32を直角と成した前
方開放の平面視形状を多角形状と成す筒状の小室27、27
a …を多数配列した大小2枚の円板28、29を一組みと
し、これを同心的に重合させている。
【0023】また、前記大径な円板28の外径側は、ケー
シング21の内周面との間で流体をシールする流体密と成
す様に、その外径がケーシング21の内周面に密接される
大きさにて形成されると共に、中央に流通孔30が穿設さ
れ、一方、小径な円板29の外径はケーシング21の内周面
から離間して該内周面との間に流通路31が形成される大
きさと成している。
【0024】また、図6に示す様に大径な円板28の小室
27、27a …と、小径な円板29の小室27、27a …とは互い
の小室27、27a …が対向する他の小室27、27a …に連通
する様に位置を違えて配列させている。
【0025】そして、これら気泡生成エレメント26は互
いに同径の円板が隣接するように重ね合わせてケーシン
グ21の中空内部に直列的に配設する。
【0026】また、直列状態の気泡生成エレメント26の
両側には大径な円板28を配置して、大径な円板28の流通
孔30と入口23および出口24を連通させている。
【0027】また、上記実施の形態では小室27、27a …
の平面視形状を六角と成してハニカム状に多数配列した
ものを示したが、かかる形状に何ら限定されず、図7〜
9に示す様に小室27、27a …の平面視形状を三角、四
角、八角…等と成したり、又円形(図示せず)と成して
も良い。
【0028】また、大小2枚の円板28、29の他の実施の
形態としては、図11、12に示す様に任意の小室27、
27a …の底面中央に、この小室27、27a …を形成する側
壁32の上端面の高さより低くした突起33を設けることに
より、流体の流れに乱れを積極的に生じさせることが可
能となり、一層気泡の微細化効率を高めることができ、
又突起33を円板28、29の中心部に近づくに従って順次小
さくすることにより、円周方向に配列される小室27、27
a …の直径方向における外側と内側との内容積を均一化
し、脈動を防止してスムーズな流れを確保できる。
【0029】次に、気泡生成器5の第二の実施の形態に
ついては、図13〜15に示す様に、パッキン、ガスケ
ット等に使用される材質である弾性体(ニトリルゴム、
シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、テフロン
等)によりケーシング21の内周面との間に若干の隙間を
具有させて遊嵌状に挿入される外径にて筒体35を形成
し、この筒体35の両端より内方側へ鍔片36、36a を一体
成形して環装シール体37と成している。
【0030】また、環装シール体37の筒体35の軸心方向
の長さについては、大小の円板28、29を4枚同心的に重
ねた状態の軸心方向の長さに概ね一致させている。
【0031】また、環装シール体37における筒体35の内
周面に密接若しくは若干小径、例えば鍔片36、36a の内
周径より大きな外径にて大径な円板28を形成し、又小径
な円板29の外径は筒体35の内周面から離間してこの内周
面との間に流通路31を形成する様な大きさと成してい
る。
【0032】そして、大径な円板28を両側に配設し、そ
の間に互いの小室27、27a …が対向する他の小室27、27
a …に連通する様に位置を違えて、小径な円板29を配設
する様にした大小2枚の円板28、29からなる2組の気泡
生成エレメント26を環装シール体37の中空内部に配列さ
せて気泡生成集合エレメント38と成している。
【0033】次に、複数の気泡生成集合エレメント38を
ケーシング21の中空内部に直列的に配設し、フランジ2
2、22a 端面に蓋体25、25a を当ててボルト等によって
固定することにより、蓋体25、25a によって複数の気泡
生成集合エレメント38が挟持固定されてケーシング21内
に配列される。
【0034】ここで、ケーシング21の両端間の寸法L1
に対し、複数配列する気泡生成集合エレメント38を自由
状態で同心的に、環装シール体37の夫々の鍔片36、36a
を接触させた連続状態における両端間の寸法L2を大き
く設定することにより、各気泡生成集合エレメント38に
おける環装シール体37の鍔片36、36a に夫々押圧力が加
わるため、この押圧力によって各鍔片36、36a が弾性変
形し、その際の弾性復元力によって小室27、27a …の側
壁32の上端面相互が圧接されて密接状態が良好となると
共に、環装シール体37の鍔片36、36a が大径な円板29の
背面に圧接されて密接状態を良好と成している。
【0035】また、上記実施の形態においては、気泡生
成集合エレメント38が複数の場合であるが、この気泡生
成集合エレメント38を単体とする場合には、気泡生成集
合エレメント38の両端間の寸法L2をケーシング21の両
端間の寸法L1より大きくすれば良く、また後述する第
三の実施の形態の様に、蓋体25、25a にケーシング21両
端の開口部内に遊嵌状に挿入される円柱突部50を有する
ものを使用する場合には、上記寸法L1と寸法L2の関
係に限定されず、要するに両側の蓋体25、25aによって
複数の気泡生成集合エレメント38を挟持した時に、各鍔
片36、36a が弾性変形し、弾性復元力が生じる様に鍔片
36、36a の厚みが設定されている。
【0036】また、上記実施の形態では大径な円板28の
背面側のシール個所は、環装シール体37の鍔片36、36a
が密接している外周側であると共に、相互に密接する鍔
片36、36a の内周径の寸法誤差によって鍔片36、36a の
内周縁側が押圧されない場合があることにより、流体の
供給圧力が高くなると、かかる個所の鍔片36、36a が捲
れ上がる現象が生じ、シール不良となる可能性があるた
め、かかるシール不良を解消するために以下の実施の形
態にすることが望ましい。
【0037】先ず、図16〜24に示す様に、ケーシン
グ21に内装する気泡生成集合エレメント38における環装
シール体37の鍔片36、36a を、両側の蓋体25、25a によ
って気泡生成集合エレメント38を挟持した時、鍔片36、
36a の外面全域を押圧すべきパッキン体60を設けるもの
にして、パッキン体60としては気泡生成集合エレメント
38間に設ける中間パッキン61と、気泡生成集合エレメン
ト38と蓋体25、25a 間に設ける端部パッキン62の2種類
を有する。
【0038】パッキン体60の材質としては、環装シール
体37と同様な弾性体、若しくは両側の蓋体25、25a によ
って気泡生成集合エレメント38を挟持した時に、パッキ
ン体60は実質的に弾性変形せず、少なくとも各鍔片36、
36a のみを弾性変形させるものであれば良い。
【0039】また、中間パッキン61の形態としては、図
16〜18に示す様に、環装シール体37の鍔片36、36a
の内周径より大径で、且つケーシング21の内径より小径
と成す円盤体63の両面に、環装シール体37の鍔片36、36
a の内周径より若干小径な円柱部64、64a を突出形成す
ると共に、中央に大径な円板28に形成する流通孔30と概
ね同径と成した連通孔65を形成している。
【0040】また、端部パッキン62の形態としては、図
16〜18に示す様に、中間パッキン61の円柱部64、64
a のいずれか一方を形成しないものであり、また端部パ
ッキン62の円盤体63相互を重ね合わせて中間パッキン61
と成しても良い。
【0041】また、図19〜21に示す様に、上記実施
の形態における円柱部64、64a を形成していないもの
を、中間パッキン61および端部パッキン62と成しても良
い。
【0042】なお、上記実施の形態において、気泡生成
集合エレメント38の鍔片36、36a によって挟持される部
位を有する形状に中間パッキン61、端部パッキン62を形
成しているも、図22〜24に示す様に、大径な円板28
の背面側の露出部位(鍔片36、36a の内方側)のみをシ
ールする場合には、環装シール体37の鍔片36、36a の内
径より若干小径な円盤体63の中央に連通孔65を形成した
ものを、中間パッキン61、端部パッキン62と成しても良
い。
【0043】なお、上記実施の形態においても、両側の
蓋体25、25a によって気泡生成集合エレメント38を挟持
した時に、各鍔片36、36a が弾性変形し、その弾性復元
力でもって大径な円板28の背面側が流体密となる様に密
着させるために、鍔片36、36a 、中間パッキン61、端部
パッキン62の夫々の厚みが設定されている。
【0044】次に、気泡生成器5の第三の実施の形態に
ついては、図25〜34に示す様に、第一の実施の形態
における大径な円板28の外径をケーシング21の内周面と
密着しない大きさ(遊嵌状となる程度)と成すと共に、
小室27、27a …が形成されていない平坦な背面に、円板
28の外径より若干小径と成す底部径を有する偏平な円錐
台状の台座部39を一体形成することにより、この台座部
39の外側である円板28の周縁側を陥没状と成してシール
座面40を形成している。
【0045】このシール座面40は、後述するシール溝54
を画成するために、半割り溝状と成し、且つその一部が
テーパ面状に形成された領域によって形成され、又テー
パ面状の部位としてはシール溝54におけるシール部材55
が押圧接触される座部と成している。
【0046】また、シール座面40の他の実施の形態とし
ては、台座部39を偏平な円柱状に形成し、この台座部39
の外周面と、円板28の背面における周縁側とによって陥
没状と成した領域にて半割り溝状に形成しても良い。
【0047】また、大径な円板28の中心を貫く流通孔30
の中心に、流通孔30の内面から中心に指向するアーム41
の先端にハブ42を一体形成し、このハブ42の中心に軸孔
43を形成すると共に、流通孔30の周囲の台座部39に所定
深さで凹状に形成した座ぐり部44を形成している。
【0048】次に、小径な円板29の小室27、27a …が形
成される前面の中心には、円柱状のボス45を突設し、こ
のボス45の中心にメネジ孔46を螺刻すると共に、同じ前
面の外側には、大径な円板28における最も外側の任意な
小室27、27a …と嵌合する嵌合ピン47、47a を突設して
いる。
【0049】そして、図32、33に示す様に、前面に
設けた小室27、27a …が対向する他の小室27、27a …に
連通する様に位置を違えて重ね合わせ、その後、止めネ
ジ48を軸孔43に通してメネジ孔46に螺入して大小2枚の
円板28、29を連結して気泡生成エレメント26と成してい
る。
【0050】また、ケーシング21のフランジ22、22a に
はボルト挿通孔49、49a …を形成し、このケーシング21
の両端に装着する入口23、出口24を夫々形成する蓋体2
5、25a には、ケーシング21両端の開口部内に遊嵌状に
挿入される円柱突部50を設け、円柱突部50先端の周縁側
には前記大小2枚の円板28、29と同様なるシール座面40
を形成し、又フランジ22、22a と対向する個所には調整
ボルト51が螺入する適宜数の貫通ネジ孔52を形成してい
る。
【0051】そして、ケーシング21の開口部から中空内
部に直列的に、止めネジ48で大小2枚の円板28、29を連
結した気泡生成エレメント26を、大径な円板28同士およ
び小径な円板29同士が隣接する様に配列し、ケーシング
21の両端の開口部内に円柱突部50を挿入した状態で、蓋
体25、25a を適宜数の連結ボルト53、53a によって装着
すると、隣接する気泡生成エレメント26における大径な
円板28に形成されるシール座面40によって略V字状、略
U字状のシール溝54が画成される。
【0052】かかるシール溝54とケーシング21内周面と
によって所定のつぶし代が得られるリング状のシール部
材55を、シール溝54内に装着して気泡生成器5とする。
【0053】ここで、シール部材55の装着方法として
は、先ず、ケーシング21の一方の開口部に蓋体25を適宜
数の連結ボルト53、53a によって装着し、その後、シー
ル部材55、気泡生成エレメント26の順で多数直列的に配
列し、最終的に蓋体25a をケーシング21の一方の開口部
に適宜数の連結ボルト53、53a によって装着すると、隣
接するシール座面40によって画成されるシール溝54内に
シール部材55が装着される。
【0054】また、シール部材55としては、Oリング、
Xリング、Dリング等があり、又その材質についてもニ
トリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴ
ム、テフロン等がある。
【0055】次に、本発明に係る浴室における湯噴出装
置の作用について説明すると、給湯設備2によって湯を
送給管2aから気泡生成器5へ加圧送給すると、エジエク
ター部9を介して外部空気導入管10から吸引、若しくは
ブロアーによって加圧供給される空気が気泡生成器5内
を通過する過程で微細気泡化されて湯と共に噴出ノズル
3に供給され、かかる噴出ノズル3の散水孔6から噴出
されるシャワーの各線流の中や、単口の噴出口6aから噴
出される棒状流の中に微細気泡が懸濁(白濁)した状態
で、体に噴出されて皮膚の汚れを除去する。
【0056】かかる洗浄メカニズムとしては、シャワー
の各線流、または棒状流が皮膚表面に当たる時の衝撃力
と、その表面に同時に生起される界面流動と、さらに気
泡が皮膚表面に当たって破裂した時の衝撃力との相乗作
用による洗浄力によって皮膚表面に付着する汚れを効率
よく除去し、しかも、少なくとも後述する様に45μm
〜66μm程度まで気泡が微細化されているため、気泡
表面の吸着力を著しく高め、皮膚表面に付着する汚れを
効率よく気泡表面に吸着して除去し、さらに、エクリン
腺の汗孔や、アポクリン腺および皮脂腺とつながる毛口
の大きさ(孔径)は80μm〜150μm程度であるた
め、噴射によって当たる気泡が汗孔や毛口に入り込み、
汗孔や毛口内に付着する汚れを掻きだすと同時に気泡表
面に吸着して除去するのである。
【0057】また、皮膚の汚れは、化粧品、皮脂等が混
ざり合っているため、疎水性のものが多いと共に、気泡
も疎水性であり、したがって汚れをよく気泡表面に吸着
するのであり、換言すれば、気泡は汚れを皮膚表面から
脱着して運びさるキャリヤーとして働くのである。
【0058】次に、マグネット装置11によって発生する
磁場中を気泡が懸濁している湯が流動して噴出される場
合は、上記の洗浄作用に加えて生体浸透作用によって代
謝生理機能が促進されるのであり、湯が上記磁場を通過
することによって波動エネルギーが高められると、遠赤
外線の領域でのエネルギーが放出されると共に、100
GHz以上の高周波の電磁エネルギーが発生し、これが
皮膚を通して生体内部に浸透し、生体の細胞レベルで吸
収されて活性化すると共に、高周波の電磁エネルギーが
皮膚に付着する汚れを除去するのに寄与する。
【0059】次に、気泡生成器5内での空気の微細気泡
化のメカニズムについては、湯と空気の流体を、気泡生
成器5の入口23からケーシング21の内部空間に加圧流入
させると、この流体の流れは、例えば図3に示す矢印の
ように上流側の気泡生成エレメント26の流通孔30からそ
の内部に達し、小径な円板29により直進進路が妨げられ
て方向を変え、互いに連通する小室27、27a …を経て中
央部から外側に向かって放射状に直角衝突、分散、合
流、蛇行、渦流等の状態が組み合わさって複雑に流動す
る。
【0060】この様に、上流側の気泡生成エレメント26
を通過してケーシング21の内周面に到達した流体は、そ
のケーシング21の内周面と小径な円板29とによって形成
された流通路31から下流側の気泡生成エレメント26の各
小室27、27a …に入り、上述の様な直角衝突、分散、合
流、蛇行、渦流等の複雑な流れで中央部に集合され、再
び流通孔30から下流側の気泡生成エレメント26に入り、
そして、再度各小室27、27a …を経ながら中央部から外
側へ向かって直角衝突、分散、合流、蛇行、渦流等によ
って複雑に、順次気泡生成エレメント26の内部を流動
し、かかる流動状態によって空気が微細気泡化されて気
泡が懸濁(白濁化)した状態となって出口24より噴出さ
れる。
【0061】また、流体は上記の様に、各小室27、27a
…の底面および側壁32への直角衝突、各小室27、27a …
から他の複数の小室27、27a …への分散、複数の小室2
7、27a …から他の一つの小室27、27a …への合流、蛇
行、さらに複数の小室27、27a…から各小室27、27a …
への流入による渦流による流体力学的な剪断、各小室2
7、27a …から他の小室27、27a …への連通路であるオ
リフイスを通過する際の流体力学的な剪断、衝撃的破壊
による粉砕、側壁32の上端面を通過する際の剪断、機械
的なキャビテーション等によって湯と空気との分散混合
が行われるのである。
【0062】次に、気泡生成器5おいて、小室27、27a
…の平面視形状を六角と成すと共に、小室27、27a …の
室数を48室と成した大径な円板28と、小室27、27a …
の室数を30室と成した小径な円板29から構成される気
泡生成集合エレメント38を、ケーシング21内に夫々、2
ユニット、4ユニット、6ユニットおよび10ユニット
を内装した四種類を用い、送気圧力を1〜5Kg/cm
2 、送水量3〜25リットル/分、送気量1〜9リットル
/分にて水と空気を供給して内部空間を一回のみ通過さ
せ、出口24での気泡径を測定したところ、45μm〜6
6μm程度にまで均一に一回のみの通過で微細気泡化さ
れていることが確認されている。
【0063】また、ここで気泡生成エレメント26の分散
総数については、中心より順次放射状に配列した大小2
枚の円板28、29における小室27、27a …の室数によって
決定されるのであり、例えば図6に示す平面視六角状の
ものであれば、室数が6室、12室、18室(計36室) の3
列状の円板28と、室数が3室、9室、15室(計27室)の
3列状の円板29を重合させた気泡生成エレメント26の合
計した1流体の場合の分散総数は数千にも達し、2流体
(湯と空気)以上であれば当然その乗数積となる。
【0064】なお、上記分散総数とは、円板28と円板29
において、互いに連通する小室27、27a …によって気泡
生成エレメント26を通過する間に生じるべき流体が分散
される数のことであり、複数の気泡生成エレメント26か
ら成る場合は、気泡生成エレメント26の各分散総数の積
と成り、小室27、27a …の列数を増減することにより、
適宜増減可能であり、また気泡生成集合エレメント38を
用いた気泡生成器5でも前記と同様に直角衝突、分散、
合流、蛇行、渦流等が繰り返される。
【0065】また、気泡生成集合エレメント38を配列す
る気泡生成器5については、分散混合作用は上記と同様
に行われると共に、気泡生成集合エレメント38両端間の
寸法L2をケーシング21の両端の寸法L1より大きく設
定し、蓋体25、25a をケーシング21の両端に装着して気
泡生成集合エレメント38を挟持固定していることによ
り、円板28、29における小室27、27a …を形成する側壁
32の上端面の密着状態を強固に維持できると共に、環装
シール体37の鍔片36、36a が大径な円板28の背面の外周
側に弾性変形状態で密接されるため、かかる個所にシー
ル機能が付与され、これによって大径な円板28の背面か
ら環装シール体37内への漏れ、鍔片36、36a 相互の密接
個所からの環装シール体37外周面とケーシング21内周面
の間への漏れが規制できる。
【0066】また、大径な円板28の背面側の露出部位
(鍔片36、36a の内方側)のみに装着するパッキン体60
としての中間パッキン61と端部パッキン62を設ける実施
の形態については、大径な円板28の背面における流通孔
30の周囲から環装シール体37の鍔片36、36a によってシ
ールされている個所までの範囲の空間部において、中間
パッキン61と端部パッキン62が夫々、弾性変形状態で設
けられることにより、かかる個所にシール機能が付与さ
れる。
【0067】また、円盤体63のみから成るパッキン体60
としての中間パッキン61と端部パッキン62を装着した実
施の形態については、相互に密接する鍔片36、36a の内
周径の寸法誤差によって鍔片36、36a の内周縁側が押圧
されない場合でも、かかる個所の鍔片36、36a の外面全
域を確実に弾性変形させ、大径な円板28背面の外周側の
シール機能を向上させている。
【0068】また、円盤体63に円柱部64、64a を形成す
るパッキン体60としての中間パッキン61と端部パッキン
62を装着した実施の形態については、大径な円板28の背
面における流通孔30の周囲から環装シール体37の鍔片3
6、36a によってシールされている個所までの範囲の空
間部において、中間パッキン61と端部パッキン62が夫
々、弾性変形状態で設けられることにより、かかる個所
の大径な円板28の背面に中間パッキン61と端部パッキン
62が密着し、シール機能が付与される。
【0069】また、隣接するシール座面40によってシー
ル溝54が画成される気泡生成器5については、シール部
材55と気泡生成エレメント26を順次、ケーシング21内に
入れるだけで、シール溝54内にシール部材55が装着で
き、又このシール部材55によって大径な円板28の外径と
ケーシング21の内周面の間からの流体の短絡的な流れを
規制する様にシールでき、又シール座面40をテーパ面状
と成す場合は、図33に示す様に、テーパ面がシール部
材55の装着時の誘導面と成るため、シール部材55の噛み
込みが防止できる。
【0070】また、蓋体25、25a の円柱突部50端面と気
泡生成集合エレメント38の大径な円板28の背面の間から
漏れようとする流体についても、円柱突部50のシール座
面40と円板28のシール座面40によって画成されるシール
溝54内にシール部材55が装着されるため、円柱突部50外
周からの外部への漏れが防止でき、円柱突部50外周側に
一般的に設けるガスケット類が不要と成る。
【0071】
【発明の効果】要するに本発明は、給湯設備2に接続さ
れ、湯を噴出させる噴出ノズル3を備え、噴出する湯の
中に微細気泡を懸濁させたので、噴出流が皮膚表面に当
たる時の衝撃力と、その表面に同時に生起される界面流
動と、さらに噴出流中の気泡が皮膚表面に当たって破裂
した時の衝撃力が相乗的に作用する洗浄力によって皮膚
表面に付着する汚れを効率よく除去でき、しかも、皮膚
の汚れは、皮脂等が混ざり合っているため疎水性である
と共に、気泡も疎水性であり、したがって汚れをよく気
泡表面に吸着して除去できる。
【0072】また、微細気泡の気泡径を皮膚の汗孔およ
び毛口の大きさより小と成したので、気泡表面の吸着力
を著しく高め、皮膚表面に付着する汚れを効率よく気泡
表面に吸着して除去できると共に、エクリン腺の汗孔
や、アポクリン腺および皮脂腺とつながる毛口内に、噴
射によって当たる気泡が入り込み、汗孔や毛口内に付着
する汚れを掻きだすと同時に気泡表面に吸着して除去で
きる。
【0073】また、気泡生成器5は給湯設備2と多数の
散水孔6からシャワーを噴出させるものや、噴出口6aか
ら棒状流と成して噴出させる噴出ノズル3に接続される
入口23、出口24を有した円筒状のケーシング21と、互い
に対向する前面に前方開放の小室27、27a …を多数配列
した大小2枚の円板28、29を一組みとして、これを同心
的に重合させて成る複数の気泡生成エレメント26から成
り、前記大径な円板28の外周側はケーシング21の内周面
と流体密と成すと共に、中央に流通孔30が穿設され、又
小径な円板29の外径はケーシング21の内周面から離間し
てこの内周面との間に流通路31が形成される大きさと成
し、大径な円板28の小室27、27a …と、小径な円板29の
小室27、27a …とは互いの小室27、27a …が対向する他
の複数の小室27、27a …に連通する様に位置を違えて配
列させ、これら気泡生成エレメント26は互いに同径の円
板28、29が隣接するように重ね合わせてケーシング21内
に配列すると共に、ケーシング21の入口23および出口24
と連通孔30が連通する様に両側には大径な円板28を配置
して構成したので、流入する湯と空気は互いに連通する
小室27、27a …を経て上流側から下流側へと拡散および
集合を繰り返しながら順次流動し、その流動過程におけ
る小室27、27a …の上端面並びに底面への直角衝突、小
室27、27a …から他の小室27、27a …への分散および合
流、蛇行、渦流等の組み合わせによる複雑な流動と、大
きな分散総数によって気泡径を著しく微細化できるため
気泡表面積、すなわち吸着表面積を著しく増加させられ
ると共に、流動状態は前記の様に複雑であることによ
り、空気および湯が短絡的に排出されないため、微細気
泡の大きさを均一にでき、これによってシャワーの各線
流または棒状流の中に微細気泡のみを確実に懸濁できる
ことにより、上記気泡による洗浄作用を良好と成し、ま
た気泡生成エレメント26内の拡散および集合の流動方向
は半径方向であると共に、複雑に屈曲しているため流路
長を長くできるため、気泡生成器5の小型化を図ること
ができる。
【0074】また、前記気泡生成器5において、円筒状
のケーシング21の両端に入口23および出口24を形成した
蓋体25、25a を着脱自在と成し、弾性体によりケーシン
グ21内に挿入される外径にて筒体35を形成し、この筒体
35の両端より内方側へ鍔片36、36a を一体成形して環装
シール体37を形成し、この環装シール体37における鍔片
36、36a の内周径より大きな外径にて大径な円板28を形
成し、小径な円板29の外径は筒体35の内周面から離間し
てこの内周面との間に流通路31を形成する様な大きさと
成し、この環装シール体37内の両側に大径な円板28を配
設し、その間に2枚の小径な円板29を配列させて気泡生
成集合エレメント38と成したので、気泡生成集合エレメ
ント38はユニット化されるため、気泡生成器5の組み立
てが極めて簡単にでき、また、この気泡生成集合エレメ
ント38をケーシング21内に所望する個数配列し、気泡生
成集合エレメント38における環装シール体37の夫々の鍔
片36、36a を弾性変形させる様に、ケーシング21両端の
蓋体25、25a によって挟持したので、上記と同様なる空
気の微細気泡化の効果に加え、円板28、29における小室
27、27a …を形成する上端面の密着状態を強固に維持で
き、各円板28、29のガタツキが防止できるため、小室2
7、27a …の上端面或いは大径な円板28の外周側からの
漏れによって発生する短絡的な流動や、脈流による気泡
の分散不良等の不具合を防止できる。
【0075】また、ケーシング21内に所望する個数配列
した気泡生成集合エレメント38における環装シール体37
の鍔片36、36a の外面全域を、蓋体25、25a 装着時に押
圧すべきパッキン体60を設けたので、相互に密接する鍔
片36、36a の内周径の寸法誤差によって鍔片36、36a の
内周縁側が押圧されない場合でも、かかる個所の鍔片3
6、36a の外面全域を確実に弾性変形させ、大径な円板2
8背面の外周側のシール機能を向上させるため、上記の
様な短絡的な流動や、気泡の分散不良等の不具合が防止
され、微細気泡の大きさの均一化が維持でき、これによ
ってシャワーの各線流または棒状流の中に確実に微細気
泡のみを懸濁させられることにより、上記気泡による洗
浄作用を良好と成すのである。
【0076】また、ケーシング21内に所望する個数配列
した気泡生成集合エレメント38における環装シール体37
の鍔片36、36a 内方の空間部内および環装シール体37の
鍔片36、36a の外面側に、中央に連通孔65が形成された
パッキン体60を設け、蓋体25、25a 装着時にパッキン体
60および鍔片36、36a を弾性変形させたので、上記効果
に加えて大径な円板28の背面における流通孔30の周囲か
ら環装シール体37の鍔片36、36a によってシールされて
いる個所の間にシール機能を付与することができ、上記
短絡的な流動や、気泡の分散不良等の不具合の他の要因
を取り除くことができ、上記気泡による洗浄作用を確実
に維持させることができる。
【0077】また、円筒状のケーシング21の両端に入口
23および出口24を形成した蓋体25、25a を着脱自在と成
すと共に、ケーシング21内に挿入される円柱突部50を設
け、円柱突部50先端の周縁側に半割り溝状と成したシー
ル座面40を形成し、又大径な円板28の外径をケーシング
21の内周面に密接しない大きさに形成すると共に、小室
27、27a …が形成されていない背面の周縁側に半割り溝
状と成したシール座面40を形成し、隣接するシール座面
40によって画成されるシール溝54内にシール部材55を設
けたので、シール部材55と気泡生成エレメント26を単に
ケーシング21内に順次挿入して配設するだけで、シール
溝54が画成できると同時にシール溝54内にシール部材55
を装着できるため、気泡生成器5の組み立てが極めて簡
単になると共に、シール部材55が確実にシール溝54内に
装着されるため、大径な円板28の外周側からの流体の短
終的な流れが規制されることによって上記と同様に気泡
の分散不良等の不具合を防止でき、また円柱突部50のシ
ール座面40と円板28のシール座面40によって画成される
シール溝54内にシール部材55が装着されるため、円柱突
部50外周からの外部への漏れも同時に防止でき、円柱突
部50外周側に一般的に設けるガスケット類が不要と成
り、しかも、大径な円板28の外径はケーシング21の内周
面に密接しないため、気泡生成エレメント26を複数配列
するケーシング21の内周面の加工精度を精密にする必要
はないため、ケーシング21自体の機械加工も簡単と成
る。
【0078】また、シール溝54における底部であるシー
ル座面40をテーパ面状と成したので、テーパ面がシール
部材55の装着時の誘導面と成るため、目視的な確認が困
難であるケーシング21内でのシール部材55の噛み込みに
よるシール不良が防止できる。
【0079】また、水を磁化するマグネット装置11を設
けたので、上記の洗浄作用に加えて生体浸透作用によっ
て代謝生理機能を促進することが出来ると共に、発生す
る高周波の電磁エネルギーとの複合作用によって更に皮
膚の汚れが効率良く除去できる等その実用的効果甚だ大
なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浴室における湯噴出装置の概略構
成図である。
【図2】同上湯噴出装置の他の実施の形態の概略構成図
である。
【図3】同上湯噴出装置に使用する気泡生成器の概略断
面図である。
【図4】同上気泡生成器の気泡生成エレメントを構成す
る2枚の円板の正面図である。
【図5】同上円板の斜視図である。
【図6】同上円板を2枚、同心的に重合させた場合にお
ける各小室の連通配列状態を示す図である。
【図7】同上円板における小室の形状を三角と成した連
通配列状態を示す図である。
【図8】同上円板における小室の形状を四角と成した連
通配列状態を示す図である。
【図9】同上円板における小室の形状を八角と成した連
通配列状態を示す図である。
【図10】図3のAーA概略断面図である。
【図11】突起を設けた大小2枚の円板を使用した気泡
生成器の概略断面図である。
【図12】図11のBーB概略断面図である。
【図13】気泡生成器の他の実施の形態を示す概略断面
図である。
【図14】同上気泡生成器における蓋体を装着する前の
状態を示す断面図である。
【図15】同上気泡生成器を構成する気泡生成集合エレ
メントの分解斜視図である。
【図16】気泡生成器の他の実施の形態を示す概略断面
図である。
【図17】同上気泡生成器における蓋体を装着する前の
状態を示す断面図である。
【図18】同上気泡生成器を構成する気泡生成集合エレ
メントの分解斜視図である。
【図19】気泡生成器の他の実施の形態を示す概略断面
図である。
【図20】同上気泡生成器における蓋体を装着する前の
状態を示す断面図である。
【図21】同上気泡生成器を構成する気泡生成集合エレ
メントの分解斜視図である。
【図22】気泡生成器の他の実施の形態を示す概略断面
図である。
【図23】同上気泡生成器における蓋体を装着する前の
状態を示す断面図である。
【図24】同上気泡生成器を構成する気泡生成集合エレ
メントの分解斜視図である。
【図25】気泡生成器の他の実施の形態を示す概略断面
図である。
【図26】同上気泡生成器における気泡生成エレメント
を構成する大小2枚の円板の正面図である。
【図27】同上大小2枚の円板の側面図である。
【図28】同上大小2枚の円板の前面斜視図である。
【図29】同上大径な円板の背面斜視図である。
【図30】図26のCーC概略断面図である。
【図31】図26のDーD概略断面図である。
【図32】気泡生成エレメントの分解斜視図である。
【図33】気泡生成エレメントの斜視図である。
【図34】テーパ面から成るシール溝へのシール部材の
装着状態を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
2 給湯設備 3 噴出ノズル 5 気泡生成器 6 散水孔 6a 噴出口 21 ケーシング 23 入口 24 出口 25、25a 蓋体 26 気泡生成エレメント 27、27a … 小室 28 円板 29 円板 30 流通孔 31 流通路 35 筒体 36、36a 鍔片 37 環装シール体 38 気泡生成集合エレメント 40 シール座面 50 円柱突部 54 シール溝 55 シール部材 60 パッキン体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯設備に接続され、湯を噴出させる噴
    出ノズルを備え、噴出する湯の中に微細気泡を懸濁させ
    たことを特徴とする浴室における湯噴出装置。
  2. 【請求項2】 微細気泡の気泡径を皮膚の汗孔および毛
    口の大きさより小と成したことを特徴とする請求項1記
    載の浴室における湯噴出装置。
  3. 【請求項3】 給湯設備に接続され、多数の散水孔から
    シャワーを噴出させる噴出ノズルを備え、給湯設備から
    の流路中に気泡生成器および気泡生成器に空気を供給す
    る手段を設け、前記気泡生成器は流路に接続される入
    口、出口を有した円筒状のケーシングと、互いに対向す
    る前面に前方開放の小室を多数配列した大小2枚の円板
    を一組みとして、これを同心的に重合させて成る複数の
    気泡生成エレメントから成り、前記大径な円板の外径側
    はケーシングの内周面と流体密と成すと共に、中央に流
    通孔が穿設され、又小径な円板の外径はケーシングの内
    周面から離間してその内周面との間に流通路が形成され
    る大きさと成し、大径な円板の小室と、小径な円板の小
    室とは互いの小室が対向する他の複数の小室に連通する
    様に位置を違えて配列させ、これら気泡生成エレメント
    は互いに同径の円板が隣接するように重ね合わせてケー
    シング内に配列すると共に、ケーシングの入口および出
    口と連通孔が連通する様に両側には大径な円板を配置し
    たことを特徴とする浴室における湯噴出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の噴出ノズルは棒状の流れ
    で湯を噴出させるものと成したことを特徴とする浴室に
    おける湯噴出装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の気泡生成器におい
    て、円筒状のケーシングの両端に入口および出口を形成
    した蓋体を着脱自在と成し、弾性体によりケーシング内
    に挿入される外径にて筒体を形成し、この筒体の両端よ
    り内方側へ鍔片を一体成形して環装シール体を形成し、
    この環装シール体における鍔片の内周径より大きな外径
    にて大径な円板を形成し、小径な円板の外径は筒体の内
    周面から離間してこの内周面との間に流通路を形成する
    様な大きさと成し、この環装シール体内の両側に大径な
    円板を配設し、その間に2枚の小径な円板を配列させて
    気泡生成集合エレメントと成し、この気泡生成集合エレ
    メントをケーシング内に所望する個数配列し、気泡生成
    集合エレメントにおける環装シール体の夫々の鍔片を弾
    性変形させる様に、ケーシング両端の蓋体によって挟持
    したことを特徴とする浴室における湯噴出装置。
  6. 【請求項6】 ケーシング内に所望する個数配列した気
    泡生成集合エレメントにおける環装シール体の鍔片の外
    面全域を、蓋体装着時に押圧すべきパッキン体を設けた
    ことを特徴とする請求項5記載の浴室における湯噴出装
    置。
  7. 【請求項7】 ケーシング内に所望する個数配列した気
    泡生成集合エレメントにおける環装シール体の鍔片内方
    の空間部内および環装シール体の鍔片の外面側に、中央
    に連通孔が形成されたパッキン体を設け、蓋体装着時に
    パッキン体および鍔片を弾性変形させたことを特徴とす
    る請求項5記載の浴室における湯噴出装置。
  8. 【請求項8】 請求項3、又は4記載の気泡生成器にお
    いて、円筒状のケーシングの両端に入口および出口を形
    成した蓋体を着脱自在と成すと共に、ケーシング内に挿
    入される円柱突部を設け、円柱突部先端の周縁側に半割
    り溝状と成したシール座面を形成し、又大径な円板の外
    径をケーシングの内周面に密接しない大きさに形成する
    と共に、小室が形成されていない背面の周縁側に半割り
    溝状と成したシール座面を形成し、隣接するシール座面
    によって画成されるシール溝内にシール部材を設けたこ
    とを特徴とする浴室における湯噴出装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の気泡生成器において、シ
    ール溝における底部であるシール座面をテーパ面状と成
    したことを特徴とする浴室における湯噴出装置。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、又は9記載の浴室における湯噴出装置において、水
    を磁化するマグネット装置を設けたことを特徴とする浴
    室における湯噴出装置。
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