JPH09276130A - 二重金属鍋及びその製造方法 - Google Patents

二重金属鍋及びその製造方法

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JPH09276130A
JPH09276130A JP8686796A JP8686796A JPH09276130A JP H09276130 A JPH09276130 A JP H09276130A JP 8686796 A JP8686796 A JP 8686796A JP 8686796 A JP8686796 A JP 8686796A JP H09276130 A JPH09276130 A JP H09276130A
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pan
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JP8686796A
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Chang Hyu Ryung
チアング ヒュ リュング
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍋を熱した際の該鍋の中央と外周との温度差
を減少させる。 【解決手段】 鉄、ニッケル、コバルト、鋼鉄、合金等
の導磁性を有する素材にて鍋の底層部11を形成し、更
に、銅、銀、金等の導熱性の高い素材をエレクトリック
カスティング等を施して前記底層部の上層へ内層部12
を形成して二重金属鍋10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、二重金属鍋に関
するものであり、特に、電磁炉に使用する二重金属鍋に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、ガスコンロにて食材を炒めてい
た。該ガスコンロは火力の調整が大変容易で必要なもの
であった。近年、電磁炉の出現は料理を大変容易にした
ことは良く知られている。該電磁炉は火力の調整におい
て煮物、鍋物の調理には極めて便利ではあるが、炒め物
の調理の際は鍋の温度に偏りが生じるため不便である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、近
年、電磁炉を用いることにより料理を容易にすることが
できる。したし、現在の鍋は鉄等にて形成されているの
で、導熱性は悪く鍋の中心部と外周部とには著しい温度
差を生じる。
【0004】図4に示すように、コイル1は鍋2にの中
央にあり、例えば、鍋2の中央が120°Cのときは、
外周部における温度は60°C程度ある。従って、鍋2
の中央の食材は焦げてしまっていても、外周部において
は、未だ炒められていない状態となる。特に、大きなレ
ストランや団体用に使用される大きい鍋はかかる現象が
顕著に現れる。
【0005】また、コイル1を鍋の外周まで形成するこ
とは、極めて困難であり、且つ、コスト高の要因とな
る。また、ステンレスの内側にアルミを熔接した鍋も提
供されている。アルミは高い熱伝導性を有しているの
で、鍋中央の温度を外周へ伝達して中央部と外周部のと
の温度差を可及的に減少させている。しかし、該アルミ
とステンレスとは収縮率が著しく異なるので、鍋を長時
間熱したり、冷却することにより熔接部位が剥離するた
め、該鍋の寿命を短縮させる原因となっている。
【0006】更に、該アルミとステンレスとの接合作業
は高温、高圧内での困難な作業となるので、該接合作業
に多大な労力と時間とを有し、コストを上昇させる原因
となっている。また、該アルミは有毒物を発生し易いの
で、安全性に問題を生じている。
【0007】そこで、鍋の寿命を短縮することなく、且
つ、安全性も損なうことなく、鍋の中央の高温を外周部
へ容易に伝導できるようにするために解決すべき技術的
課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために提案されたものであり、鉄、ニッケル、
コバルト、鋼鉄、合金等の導磁性を有する素材にて鍋の
底層部を形成し、更に、銅、銀、金等の導熱性の高い素
材をエレクトリックカスティング等を施して前記底層部
の上層へ内装したことを特徴とする二重金属鍋、及び、
銅、銀、金等の導熱性の高い素材をエレクトリックカス
ティング液の中へ潜入させて鉄、ニッケル、コバルト、
鋼鉄、合金等の導磁性を有する素材をカスティングした
ことを特徴とする二重金属鍋の製造方法、及び、鉄、ニ
ッケル、コバルト、鋼鉄、合金等の導磁性を有する素材
の表面に銀類等の金属をメッキしたことを特徴とする二
重金属鍋、及び、鉄、ニッケル、コバルト、鋼鉄、合金
等の導磁性を有する素材と銅、銀、金等の導熱性の高い
素材とを耐張力の高い粘着剤にて接着し、且つ、応力
(ストレス)のない構造としたことを特徴とする二重金
属鍋、及び、二枚の平板金属を粘着剤等にて接着し、或
は、エレクトリックカスティングにて形成し、更に、圧
縮して鍋型に形成したことを特徴とする二重金属鍋、及
び、幾層にも積層して形成したことを特徴とする二重金
属鍋を提供せんとするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1乃至図3に従って説明する。図において、10は二重
金属鍋であり、図1に示すように、該二重金属鍋10は
鉄、ニッケル、、合金、鋼鉄、ステンレス、コバルト等
の導磁性の高い素材にて該二重金属鍋10の底層部11
が形成されている。該底層部11は従来の鍋の製造方法
にて形成されている。
【0010】また、該底層部の上層には銀、銅、金等の
伝熱性の高い素材にて内層部を積層している。そして、
該二重金属鍋10の底部にはコイル13が配設されてい
る。該コイル13と底層部11にて該二重金属鍋10の
底部を構成している。そして、該二重金属鍋10を電磁
炉の上に配設すれば、磁導性の熱量を底層部11が吸収
して該熱量を内層部12へ供給する。
【0011】図2に示すように、電磁炉に配設された二
重金属鍋10の中央部の温度が100°Cのときは、該
二重金属鍋10の外周部の温度は98°Cとなる。従っ
て、内層部12に供給された熱量を該内層部12が外周
部へ円滑に伝導する。
【0012】また、図3に示すように、該二重金属鍋1
0内へ野菜等を入れて該野菜等を炒めたときは中央部が
65°Cとなるが外周部は68°C程度であることが実
験の上明らかになった。
【0013】従って、従来の鍋のように鍋中央と外周部
との温度差を可及的に減少させて食材の熱吸収を遅延す
ることができるので、従来の温度差の欠点を防止するこ
とができる。
【0014】該二重金属鍋10は、先ず、2枚の平板を
形成して該平板を加熱及び加圧すると共に、2つの圧力
ホィールを通過させて押しつけ粘着させて1枚の板を形
成する。更に、鋳型を用いて鍋型状に圧縮して形成す
る。また、特殊の熔接法をもって2枚の平板を1枚に結
合させる方法がある。
【0015】上述の二重金属鍋10は必ず加圧、加熱、
押しつけの加工工程を行う。依って、熱応力と加工応力
の残留が有り、該上述の2種の金属の結合に影響が発生
し、冷熱作業によって剥離する虞がある。しかし、該二
重金属鍋10は後述するように該加工応力の残留はな
く、二重金属鍋の剥離の虞を解消している。
【0016】即ち、例えば該二重金属鍋10を鉄と銅と
にて(鉄は磁性に富み、且つ安価である。銅は導熱性に
富、且つ安価である。)形成する際には、鉄板を鋳型に
て圧縮して鋳型状に形成し、更に、この鉄板にて形成さ
れた底層部11を銅のエレクトリックカスティング液内
に潜入させる。而して、該底層部11の表面に銅が付着
して内層部12が形成される。
【0017】斯くして、上述した鉄と銅とは、電気化学
方式にて結合され、且つ、低温低圧下にて行われるの
で、内部は応力が残留することなく素材が安定して2つ
の金属は良好に結合する。
【0018】また、冷却作業や激しい使用にも耐えるこ
とができるので、該二重金属鍋の寿命をも向上させる。
従って、温度コントロール器を取り付けて調理を行うこ
とができる。
【0019】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該
改変せられたものに及ぶことは当然である。
【0020】
【発明の効果】この発明は上記発明の実施の形態に説明
したように、本発明の二重金属鍋は良好なる磁性体にて
形成された底層部にて磁導性の熱量を吸収し、更に、熱
伝導率の高い素材にて形成された内層部へ該熱量を供給
するので、該内層部が二重金属鍋の外周まで該熱量を伝
導することになり、鍋を熱した際の鍋の中央と外周との
温度差を可及的に減少させて円滑なる調理を促進させる
ことができる。
【0021】また、該二重金属鍋は2枚の金属板をエレ
クトリックカスティングにて結合して形成されるので、
低温、低圧のもとでも加工することができ、依って、内
部は応力の残留がなく、素材が安定し、二つの金属結合
度が強い。そして、激しい冷熱作業時に於いても、二枚
の金属板が裂けるようなことはなく、本発明によって形
成された二重金属鍋は従来品に比し、極めて著大なる効
果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】二重金属鍋の縦断側面図
【図2】コイルを配設した状態を示す二重金属鍋の縦断
側面図。
【図3】野菜を挿入した状態を示す二重金属鍋の縦断側
面図。
【図4】従来の鍋の縦断側面図。
【符号の説明】
10 二重金属鍋 11 底層部 12 内層部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄、ニッケル、コバルト、鋼鉄、合金等
    の導磁性を有する素材にて鍋の底層部を形成し、更に、
    銅、銀、金等の導熱性の高い素材をエレクトリックカス
    ティング等を施して前記底層部の上層へ内層部を形成し
    たことを特徴とする二重金属鍋。
  2. 【請求項2】 銅、銀、金等の導熱性の高い素材をエレ
    クトリックカスティング液の中へ潜入させて鉄、ニッケ
    ル、コバルト、鋼鉄、合金等の導磁性を有する素材をカ
    スティングしたことを特徴とする請求項1記載の二重金
    属鍋の製造方法。
  3. 【請求項3】 鉄、ニッケル、コバルト、鋼鉄、合金等
    の導磁性を有する素材の表面に銀類等の金属をメッキし
    たことを特徴とする請求項1記載の二重金属鍋。
  4. 【請求項4】 鉄、ニッケル、コバルト、鋼鉄、合金等
    の導磁性を有する素材と銅、銀、金等の導熱性の高い素
    材とを耐張力の高い粘着剤にて接着し、且つ、応力(ス
    トレス)のない構造としたことを特徴とする請求項1記
    載の二重金属鍋。
  5. 【請求項5】 二枚の平板金属を粘着剤等にて接着し、
    或は、エレクトリックカスティングにて形成し、更に、
    圧縮して鍋型に形成したことを特徴とする請求項1記載
    の二重金属鍋。
  6. 【請求項6】 幾層にも積層して形成したことを特徴と
    する請求項1記載の二重金属鍋。
JP8686796A 1996-04-09 1996-04-09 二重金属鍋及びその製造方法 Pending JPH09276130A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003082064A1 (fr) * 2002-03-29 2003-10-09 Yinglong Peng Poele a chauffage homogene sans degagement de noir de fumee respectant l'environnement
JP2015524325A (ja) * 2012-08-08 2015-08-24 サン ロレンツォ エッセ.エルレ.エルレ.San Lorenzo S.R.L. 電鋳により得られる銀又は銀合金製内面を有する調理器具物品を製造する製造方法
CN106308530A (zh) * 2015-07-03 2017-01-11 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 内胆及其表面加工方法和烹饪器具
CN111961956A (zh) * 2020-08-21 2020-11-20 武汉轻工大学 一种富含多种微量元素的铁锅及其制备方法

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