JPH09275495A - イメージ印刷機能を有する文書作成装置及びイメージ印刷制御方法 - Google Patents

イメージ印刷機能を有する文書作成装置及びイメージ印刷制御方法

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JPH09275495A
JPH09275495A JP8084197A JP8419796A JPH09275495A JP H09275495 A JPH09275495 A JP H09275495A JP 8084197 A JP8084197 A JP 8084197A JP 8419796 A JP8419796 A JP 8419796A JP H09275495 A JPH09275495 A JP H09275495A
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JP8084197A
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Toru Mabuchi
徹 馬渕
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷対象とするイメージの特徴を意識すること
なく専門的な知識を持たなくても容易に高品質なイメー
ジの印刷結果を得ることができるようにする。 【解決手段】イメージデータに対してディザ法に基づい
て処理を施した後、イメージの印刷を行なうイメージ印
刷制御方法であって、実際に印刷を行なう際の状況、例
えばセットされた用紙を光学的にスキャンして検出され
る用紙種類に応じて(ステップA5)、ディザ法に基づ
く処理に用いるディザ方式(ディザパターン)を選択
し、予め用意された複数のディザ方式中の選択されたデ
ィザ方式を用いてイメージの印刷を行なう(ステップA
6,A9)ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージ印刷機能
を有する文書作成装置及びイメージ印刷制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、日本語ワードプロセッサ等の文書
作成装置は、文字だけによる文書ではなく、イメージを
張り付けた文書を作成できる機能をもつものがある。文
書作成装置は、スキャナ等によって読み込んで保存して
あるイメージデータを、文書中の任意の範囲を指定する
ことで文書中に張り付ける。カラー表示が可能な文書作
成装置では、カラーイメージを取り扱うことができ、文
書中にもカラーイメージを張り付けることができる。
【0003】また、カラーイメージ印刷機能を備えた文
書作成装置では、文書の印刷と共に、文書中に張り付け
られたカラーイメージを印刷することができる。カラー
イメージ印刷機能を備えた文書作成装置は、文書中のカ
ラーイメージを印刷する場合に、ディザ法を用いて印刷
イメージを生成することで、イメージ部分についての印
刷品質を向上させている。
【0004】従来の文書作成装置では、ディザ法による
処理を行なう際には、例えばユーザによって指示された
印刷品質(印刷品質を選択する機能が設けられている場
合)に応じたディザ方式(使用するディザパターン)を
用いるか、あるいは予め設定された固定のディザ方式が
用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の文書
作成装置においては、カラーイメージ印刷機能によりイ
メージ印刷を行なう際、使用者が意図的に選択した印刷
品質に応じたディザ方式か、あるいは予め設定された固
定のディザ方式が用いられていた。
【0006】使用者による意図的な指示に応じてディザ
方式を選択できるとしても、単に印刷品質を変更するた
めに選択可能であるに過ぎず、各ディザ方式の性質やカ
ラーイメージの特徴(種類、サイズ等)や紙質、さらに
はプリンタ装置の印刷特性等を考慮した最適なディザ方
式を選択することができなかった。
【0007】このため、例えばサイズの小さなカラーイ
メージに対して、目の粗いディザ方式が選択され,目の
粗さが強調されてしまう、あるいは、サイズの大きなカ
ラーイメージに対して目の細かいディザ方式が選択さ
れ、階調性の低下やインクののりの悪さが強調されてし
まうことがあった(通常、印刷されるドットが分散され
るとインクののりが悪くなる)。
【0008】最適なディザ方式を選択するためには、専
門的な知識、あるいはかなりの熟練を要するものであっ
た。また、ディザ方式が固定されている場合には、カラ
ーイメージの特徴などが全く無視された印刷がされるこ
ともあり、綺麗な印刷結果を得ることができなかった。
【0009】本発明は前記のような事情を考慮してなさ
れたもので、印刷対象とするイメージの特徴を意識する
ことなく、専門的な知識を持たなくても、容易に高品質
なイメージの印刷結果を得られるイメージ印刷機能を有
する文書作成装置及びイメージ印刷制御方法を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、イメージデー
タに対してディザ法に基づいて処理を施した後、イメー
ジの印刷を行なうイメージ印刷機能を有する文書作成装
置において、実際に印刷を行なう際の状況に応じて、前
記ディザ法に基づく処理に用いるディザ方式(ディザパ
ターン)を選択する選択手段と、予め用意された複数の
ディザ方式中の前記選択手段によって選択されたディザ
方式を用いてイメージの印刷を行なう印刷手段とを具備
したことを特徴とする。
【0011】また、前記選択手段は、印刷が施される用
紙の種類を検出し、この検出された用紙種類に応じてデ
ィザ方式を選択することを特徴とする。また、前記選択
手段は、印刷の対象とするイメージのサイズを検出し、
この検出されたイメージのサイズに応じてディザ方式を
選択することを特徴とする。
【0012】また、前記選択手段は、印刷を実行する際
に指定される印刷に関する印刷書式設定の内容を含む、
実際に印刷を行なう際の状況に応じてディザ方式を選択
することを特徴とする。
【0013】また、前記選択手段は、印刷の対象とする
イメージに解析を施し、この解析結果に基づいてディザ
方式を選択することを特徴とする。また、前記選択手段
によって選択されたディザ方式を明示すると共に、複数
のディザ方式中から任意のディザ方式を選択するための
画面を表示し、画面中から選択されたディザ方式を選択
することを特徴とする。
【0014】また、印刷対象とするイメージは、文書中
の所定の位置と関連付けられるもので、イメージが関連
付けられた文書を保存する際に、前記選択手段によって
選択されたディザ方式を示すデータを共に保存すること
を特徴とする。
【0015】また、前記選択手段によって選択されたデ
ィザ方式を用いたイメージを含む、予め用意された複数
のディザ方式を用いたイメージについてのサンプル印刷
を行なう印刷手段を具備したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本実施形態に係わる
文書作成装置の構成を示すブロック図である。本実施形
態における文書作成装置は、イメージ印刷機能を有して
おり、文書の印刷と共にイメージの印刷が可能である。
【0017】図1に示すように、本実施形態における文
書作成装置は、CPU10、ROM12、RAM14、
ハードディスク装置(HDD)16、フロッピーディス
ク装置(FDD)18、カラーLCD20、LCDコン
トローラ22、表示データ解析器24、VRAM26、
キーボード(KB)28、マウス30、プリンタ装置
(PRT)32、PRTコントローラ34、スキャナ3
6、及びスキャナコントローラ38によって構成されて
いる。
【0018】CPU10は、装置全体の制御を司るもの
で、ROM12に格納されたプログラムに従って、カラ
ーイメージを張り付けることが可能な文書作成機能や、
カラーイメージ印刷機能を含む各種処理を実行する。
【0019】ROM12は、CPU10の動作を決める
プログラムや各種データを格納する。例えば、カラーイ
メージ印刷機能によりイメージの印刷を行なう際に用い
られる複数のディザ方式(ディザパターン)のデータ等
も格納されている。
【0020】RAM14は、各種データを格納する。文
書作成(編集)中のの文書の文書データが格納される。
文書データには、文書中にイメージが張り付けられてい
る場合には、イメージが張り付けられる位置を示す属性
データ(頁、及び頁中のイメージ範囲を示す座標位置)
もヘッダ情報として付随している。また、作成中の文書
についての書式設定の設定内容や、印刷を実行する際に
設定される印刷書式の設定内容等が格納されている。ま
た、カラーイメージ印刷機能によって印刷を行なう際
に、印刷対象とする文書中に張り付けられたイメージデ
ータについて所定のディザ方式を用いて印刷パターンが
展開される。
【0021】HDD16は、文書データやイメージデー
タ等を保存するための外部記憶装置である。FDD18
は、文書データやイメージデータ等を保存するための外
部記憶装置である。
【0022】カラーLCD20は、カラー表示可能な表
示装置であり、LCDコントローラ22の制御のもとで
VRAM26に展開される表示用パターンデータを表示
する。
【0023】LCDコントローラ22は、VRAM26
に展開される表示用パターンデータをカラーLCD20
に転送し、カラーLCD20における表示を制御する。
表示データ解析器24は、イメージの印刷を行なう際
に、印刷イメージの生成に用いるディザ方式を選択する
ため、カラーLCD20において表示中のカラーイメー
ジデータの表示濃度(表示色)を解析し、カラーイメー
ジ中の特定の色領域や特定のイメージパターン等の抽出
等を行なう。
【0024】VRAM26は、カラーLCD20におい
て表示される表示用パターンデータが格納される。KB
28は、データの入力やPRT32あるいはスキャナ3
6に対する操作を含む特定の指示を行うための入力装置
である。キーボード12には、「文字」キー、「数値」
キーをはじめ、「カーソル」キー等の他、「印刷」キ
ー、「イメージ入力」キー等が設けられている。
【0025】マウス30は、データの入力やPRT32
あるいはスキャナ36に対する操作を含む特定の指示を
行うための入力装置である。PRT32は、例えば文書
やイメージ等の印刷を行なうシリアルプリンタであり、
PRTコントローラ34の印字ヘッド制御機構によって
移動制御される印字ヘッドにより印刷を行なう。
【0026】PRTコントローラ34は、CPU10に
よる制御のもとにPRT32による印刷を制御する。P
RTコントローラ34は、RAM14に展開された印刷
パターンをPRT32を供給し、またPRT32の印字
ヘッド(及びスキャナ36)を印字ヘッド制御機構によ
って移動制御する。
【0027】スキャナ36は、スキャナコントローラ3
8の制御のもとで、PRT32にセットされた用紙等を
光学的に走査することによりイメージの読取りを行な
う。スキャナ36は、PRT32と共にプリンタスキャ
ナ39を構成している。プリンタスキャナ39の詳細な
構成については後述する。
【0028】スキャナコントローラ38は、CPU10
の制御のもとで、スキャナ36によるイメージの読取り
を制御する。プリンタスキャナ39は、PRT32(P
RTコントローラ34)による用紙の給紙機構や印字ヘ
ッド制御機構を利用して、PRT32にセットされた用
紙を1ライン毎に走査し、イメージの読取りを行なうも
ので、文書中に張り付けるためのイメージの入力や、印
刷の対象となっている用紙の紙質を検出するためのイメ
ージ検出に用いられる。
【0029】図2はプリンタスキャナ39の概略構成を
示す外観図である。図2に示すように、スキャナ36
は、PRT32の印字ヘッド制御機構を利用するため
に、印字ヘッドの近傍に(隣接して)設けられ、PRT
32の用紙給紙機構によって導入される用紙等から、印
字ヘッド制御機構によって移動されることによって1走
査範囲毎のイメージの入力を行なう。
【0030】図2はインクリボンカセット中のリボンの
インクを印字ヘッド40によって用紙に熱転写する方式
を示しており、印字ヘッド40が、印字ヘッド制御機構
によって、インクリボンカセットと共に、上方に向けて
導出される用紙と微小な間隔を維持して、ローラの長手
方向に摺動される。
【0031】印刷を行なう場合には、印字ヘッド40
を、用紙の背面側(ローラ側)に設けられたプラテン
(図示せず)との間に用紙を挟んで圧接させることによ
り、インクリボンのインクを用紙に転写する。
【0032】プリンタスキャナ39は、印字ヘッド40
の近傍(インクリボンカセットと隣接して)に設けられ
ているため、印字ヘッド40を動かす場合と同様にして
印字ヘッド制御機構を機能させることにより、プリンタ
スキャナ20も同様にして摺動され、イメージの読取り
を行なうことで1ライン分のイメージデータが得られ
る。
【0033】次に、イメージを印刷する際に、最適なデ
ィザ方式(ディザパターン)を選択して印刷を実行する
動作について説明する。本実施形態で扱うイメージは、
カラーイメージであり、装置内部では各画素について各
色を多値データとして持ち、印刷を行なう際には擬似中
間調のカラーイメージ(各色を2値)としてPRT32
において印刷を行なう。
【0034】はじめに、第1の選択方法を用いる場合の
動作について、図3に示すフローチャートを参照しなが
ら説明する。第1の選択方法は、実際にイメージ印刷し
ようとしている用紙の紙質に応じて、自動的に最適なデ
ィザ方式を選択する方法である。
【0035】まず、KB28の「印刷」キーが押下され
て、印刷実行が指示されると、CPU10は、カラーL
CD20において、例えば図4に示すような印刷書式設
定用画面を表示させる。
【0036】図4に示すように、印刷書式設定用画面で
は、「イメージ印刷」、「紙質自動判別」、「サンプル
印刷」、「サンプル印刷範囲指定」、「カラー印刷」の
項目のそれぞれについて「する」「しない」を選択する
ことができる。
【0037】ここで、「イメージ印刷」、「紙質自動判
別」がそれぞれ「する」に設定されている場合、CPU
10は、PRT32にセットされている用紙に対して、
プリンタスキャナ39により1ライン分スキャンさせる
(ステップA4)。なお、PRT32にセットされてい
る用紙が、はがきである場合については後述する(ステ
ップA3)。
【0038】すなわち、PRTコントローラ34の印字
ヘッド制御機構によって印字ヘッドを移動させることに
より、印字ヘッドの近傍に設けられたスキャナ36を移
動させ、PRT32にセットされた用紙の表面状態を光
学的、すなわち用紙表面に光を照射して、その反射光を
読取る。スキャナ36によって読み取られた用紙の表面
状態に応じた読取りデータは、スキャナコントローラ3
8を介してRAM14に格納される。
【0039】通常、紙質を判断するための読取りデータ
には次のような傾向がある。第1にコーティングされた
上質のプリンタ専用紙の場合、反射率が高いために、読
取りデータの値(明るさ、あるいは色)は、かなり高い
値(明るい色)を示す。第2にコーティングされていな
い普通紙の場合、反射率が上質のプリンタ専用紙よりも
低いために、読取りデータの値は、上質のプリンタ専用
紙からの読取りデータよりも低い値を示す。
【0040】CPU10は、RAM14に格納された読
取りデータ、すなわちスキャンによって得られた用紙の
表面状態から用紙種類を判別する(ステップA5)。例
えば、CPU10は、予め用意されている読取りデータ
に対する閾値をもとに、何れの種類(紙質)の用紙がセ
ットされているかを判別し、用紙に応じた使用すべきデ
ィザ方式を選択する(ステップA6)。
【0041】なお、PRT32にセットされている用紙
がはがきである場合には、特に官製はがきの場合には紙
質が一定であるので、セットされた状態で紙質を検出す
るのではなく、予め知られている紙質に応じたディザ方
式を決めておくこともできる。
【0042】PRT32にセットされている用紙がはが
きであることは、例えば作成文書の書式設定の中で設定
される用紙サイズが「はがき」に設定されていることを
参照する、あるいはPRT32に設けられた用紙サイズ
検出用のセンサにより検出することで判別する。CPU
10は、印刷対象とするする用紙が「はがき」であると
判別すると、予め決定されているディザ方式を選択す
る。
【0043】ここで、印刷書式設定用画面において「サ
ンプル印刷」が「する」に設定されている場合(ステッ
プA7)、CPU10は、サンプル印刷処理を実行する
(ステップA8)。
【0044】サンプル印刷処理は、例えば図5に示すフ
ローチャートに従って実行される。まず、CPU10
は、印刷書式設定において「サンプル印刷」が「する」
に設定されている場合、さらに印刷書式設定において
「サンプル印刷範囲指定」が「する」に設定されている
かを判別する(ステップB1)。
【0045】「サンプル印刷範囲指定」が「する」に設
定されている場合、CPU10は、例えば現在、印刷対
象として文書中のイメージを含む頁を、文書データに付
随するヘッダ情報(属性データ)を参照して読み出し、
カラーLCD20に表示させて、サンプル印刷の対象と
するイメージを選択させる。
【0046】ここでは、文書中の1つのイメージが選択
されても良いし、サンプル印刷の対象とするイメージ中
の部分的な領域が指定されても良い。この際、KB28
のカーソルキーやマウス30の操作によって領域が指定
されるものとする。また、カラーLCD20に表示され
た頁と異なるイメージをサンプル印刷しようとする際
に、例えば「次候補」キーの押下により次候補のイメー
ジ表示が指示されると、文書中の他のイメージを文書デ
ータのヘッダ情報(属性データ)に基づいて読み出して
表示させる。
【0047】サンプル印刷の対象とするイメージが選択
されると、CPU10は、そのイメージに対して、予め
用意されている選択可能な複数のディザ方式のそれぞれ
を用いて、順次、印刷イメージをRAM14に展開し、
PRTコントローラ34を介してPRT32に転送して
サンプル印刷を実行する(ステップB3)。
【0048】この際、サンプル印刷は、図6(a)
(b)に示すような形式で行なうことができる。図6
(a)は、サンプル印刷の対象とするイメージを、用意
されている複数のディザ方式のそれぞれについて、使用
したディザ方式毎に1枚の用紙に印刷する形式である。
図6(b)は、サンプル印刷の対象とするイメージを、
複数のディザ方式分まとめて1枚の用紙に印刷する形式
である。図6(a)(b)に示すように、各サンプル印
刷には、印刷パターンに展開する際に使用したディザ方
式を明記している。また、図3に示すフローチャート中
のステップA6において選択したディザ方式によるサン
プル印刷が何れであるのかを、使用したディザ方式名を
矩形枠で囲むなどして明示している。
【0049】図6(b)に示す形式では、サンプル印刷
対象として選択されたイメージのサイズによっては、用
意されている複数分のディザ方式に対応するサンプル印
刷が、1枚の用紙においてできない場合がある。この場
合、1つ分のサンプル印刷のイメージサイズを用紙のサ
イズに合わせて縮小し、複数分のディザ方式によるサン
プル印刷を1枚の用紙に同時にできるようにしても良
い。また、イメージサイズを拡大しても良い。ディザ方
式を使用したイメージの印刷の様子は、イメージデータ
を縮小または拡大した上で、ディザ方式を用いて印刷イ
メージを展開しても判別できるためである。勿論、イメ
ージのサイズを縮小または拡大しないで、イメージサイ
ズに応じてサンプル印刷を行なった結果、複数枚の用紙
にサンプル印刷されても良い。
【0050】また、図6(a)(b)では、ディザ方式
名をイメージのサンプル印刷の近傍に印刷しているが、
各ディザ方式に対応して付される印刷品位を示す、使用
者にとってわかり易い単語の明示であっても良い。
【0051】一方、ステップB1において、「サンプル
印刷範囲指定」が「しない」に設定されていることを判
別した場合、CPU10は、適当なイメージを文書デー
タの属性データを参照して選択し(例えば文書中の最初
に張り付けられているイメージ)、前述したような図
(a)または図6(b)に示す形式によりサンプル印刷
を実行する(ステップB4)。
【0052】前述のようにサンプル印刷を実行した場合
には、ここで、実際に印刷を行なう際に使用するディザ
方式を任意に選択できるようにしても良い。ディザ方式
の選択方法は、例えば後述する図11、図12に示す方
法を用いることができる。また、サンプル印刷を行なわ
ない場合であっても、ステップA6において選択された
ディザ方式を変更するために、ディザ方式を任意に選択
できるようにしても良い。
【0053】印刷に使用するディザ方式が選択されると
CPU10は印刷を実行する。すなわち、CPU10
は、印刷対象とする文書データに対して、イメージ部分
について選択されたディザ方式を用いて印刷イメージを
展開し、PRTコントローラ34を介してPRT32に
転送して、PRT32にセットされている用紙に対して
印刷を行なう(ステップA9)。
【0054】ここで使用されるディザ方式は、実際に印
刷の対象となっている用紙を光学的にスキャンして検出
して得た用紙種類(紙質)に適したものであるので、高
品質なイメージの印刷が可能となる。
【0055】なお、前述した第1の選択方法を用いた印
刷動作の説明において、サンプル印刷処理を、印刷書式
設定において「サンプル印刷」が「する」に設定されて
いる場合に実行するものとして説明しているが、独立し
た機能として実行できるようにしても良い。
【0056】すなわち、サンプル印刷の実行が、KB2
8の特定のキーの押下によって指示された場合に、CP
U10は、現在、処理対象としている文書に対して、図
5に示すフローチャートに示すサンプル印刷処理を実行
し、図6(a)(b)に示すようなサンプル印刷を実行
する。
【0057】次に、第2の選択方法を用いる場合の動作
について、図7に示すフローチャートを参照しながら説
明する。第2の選択方法は、実際に印刷対象としている
イメージのサイズに応じて、自動的に最適なディザ方式
を選択する方法である。
【0058】まず、KB28の「印刷」キーが押下され
て、印刷実行が指示されると、CPU10は、印刷対象
とする文書データに張り付けられている文書のイメージ
のサイズを取得する。イメージのサイズは、文書データ
に付随されているヘッダ情報(属性データ)に含まれる
頁中のイメージ範囲を示す座標位置から判別することが
できる。
【0059】CPU10は、各イメージについて、それ
ぞれのイメージのサイズと予め設定された閾値とを比較
し、その結果、イメージサイズが閾値以上であった場合
には、目の粗いディザ方式を選択し、またイメージサイ
ズが閾値未満であった場合には、目の細かいディザ方式
を選択する。一般に、イメージサイズが比較的大きいイ
メージに対しては、目の粗いディザ方式を使用して印刷
を行なった方がイメージについての印刷品質が良く、ま
た小さいイメージに対しては、目の細かいディザ方式を
使用して印刷を行なった方が印刷品質が良い。ディザ方
式を切替える閾値は、例えば実験的に良好なイメージの
印刷が可能な値が求められ、予め設定される。イメージ
の印刷品質は、PRT32の印刷特性や、印刷に用いら
れる用紙の紙質に応じて変動するので、それらの条件も
考慮して決定される。
【0060】CPU10は、印刷対象とする文書中の各
イメージに対して、使用するディザ方式を決定すると、
イメージデータに対してそれぞれのディザ方式を用いて
印刷イメージを展開し、印刷を実行する。
【0061】なお、図7に示すフローチャートにおいて
は、目の粗いディザ方式と目の細かいディザ方式の二者
択一として説明しているが、複数のディザ方式を複数段
階のイメージサイズのそれぞれに割り当てることもでき
る。その際、各イメージサイズ毎に予め閾値を設定して
おき、何れのディザ方式を使用するかを判別する。
【0062】例えば、図8に示すように、文書中に張り
付けられるイメージのサイズは任意に設定されている。
図8(a)では1頁内に複数のイメージが張り付けられ
ており、また図8(b)では頁全体にイメージが張り付
けられており、各イメージのサイズに応じたディザ方式
が選択されて印刷が実行される。
【0063】このようにして、印刷の対象となるイメー
ジのサイズに応じたディザ方式が選択されるので、最適
なディザ方式を用いることができ、良質なイメージの印
刷が可能となる。
【0064】次に、第3の選択方法を用いる場合の動作
について説明する。第3の選択方法は、各種設定の状態
に基づいて、イメージの印刷を行なう際の最適なディザ
方式を選択する方法である。
【0065】まず、KB28の「印刷」キーが押下され
て、印刷実行が指示されると、CPU10は、カラーL
CD20において印刷書式設定用画面を表示させる。印
刷書式設定用画面においては、例えば図9(a)に示す
ように、「印字品質」、「用紙種類」の項目のそれぞれ
について「する」「しない」を選択することができる。
「印字品質」では、「標準」「高品質1」「高品質2」
を選択することができ、「用紙種類」では、「熱転写用
紙」「感熱紙」を選択することができる。
【0066】また、書式設定を設定する場合には、CP
U10は、図9(b)に示すような設定項目「用紙サイ
ズ」を含む書式設定画面を表示させることができる。こ
の書式設定画面では、例えば「はがき」が設定されてい
るものとする。はがきは、特に官製はがきの場合には一
定の紙質であるとみなすことができる。
【0067】CPU10は、印刷書式設定用画面及び書
式設定画面において設定された設定内容に応じたディザ
方式を、ディザ方式決定テーブル(後述する)を参照し
て判別し、該当するディザ方式を用いて印刷を実行す
る。
【0068】第3の選択方法を用いる場合、例えば図1
0に示すような、品位と用紙種類との組み合わせのそれ
ぞれにディザ方式1〜kを示すデータを対応づけて登録
されたディザ方式決定テーブルがRAM14中に予め格
納される。
【0069】ディザ方式決定テーブル中の品位1〜n
は、例えば印刷書式設定用画面における「印字品質」の
項目において設定される設定内容「標準」「高品質1」
「高品質2」に対応している。また、用紙種類1〜m
は、例えば印刷書式設定用画面における設定された「用
紙種類」の項目において設定される設定内容「熱転写用
紙」「感熱紙」、及び書式設定画面中の用紙サイズにお
いて設定される「はがき」を示す用紙種類に対応してい
る。
【0070】ディザ方式決定テーブルに登録されるディ
ザ方式を示すデータは、各種設定から取得可能な印刷品
位と用紙種類との組み合わせによって実際に印刷を行な
った際に、良質な印刷結果が得られるディザ方式を示し
ている。
【0071】従って、ディザ方式決定テーブルに登録さ
れたディザ方式を用いることで、設定内容に応じた印刷
状況では最適なディザ方式を用いることになるので、良
質なイメージの印刷が可能となる。
【0072】なお、ディザ方式決定テーブル中の用紙種
類が、印刷書式設定において設定される「用紙種類」に
対応するものとして説明しているが、前述した第1の選
択方法によって判別される用紙種類を示すデータを登録
しても良い。
【0073】この場合、印刷実行が指示された際に、第
1の選択方法によりPRT32にセットされた実際に印
刷の対象となっている用紙書類を判別し、その用紙種類
と品位に対応するディザ方式を用いて印刷を実行する。
【0074】さらに、ディザ方式決定テーブルには、印
刷対象とするイメージのサイズを示すデータを、各品位
と用紙種類の組み合わせに対して登録しても良い。すな
わち、前述した第2の選択方法のようにして、印刷対象
とするイメージのサイズを判別し、イメージのサイズと
品位と用紙種類の組み合わせに一致するディザ方式を用
いて印刷を実行する。
【0075】次に、第4の選択方法を用いる場合の動作
について、図11に示すフローチャートを参照しながら
説明する。第4の選択方法は、ディザ方式を選択するた
めの画面を提示して、実際に印刷に使用するディザ方式
を決定する方法である。
【0076】まず、KB28の「印刷」キーが押下され
て、印刷実行が指示されると、CPU10は、印刷対象
とする文書データにイメージが張り付けられているか否
かを判別する(ステップD1)。イメージの有無は、文
書データに付随されているヘッダ情報(属性データ)に
含まれるイメージに関するデータ(頁中のイメージ範囲
を示す座標位置等)から判別することができる。
【0077】文書中にイメージが存在する場合、CPU
10は、イメージの印刷に用いるディザ方式、ここでは
使用者に対して印刷に使用するディザ方式として提示す
る推奨ディザ方式を判別する(ステップD2)。
【0078】ここで、推奨ディザ方式は、前述した第1
の選択方法、第2の選択方法、あるいは第3の選択方法
の何れか、または複数の選択方法を組み合わせた方法を
用いて求めることができる。各選択方法の詳細に説明に
ついては、前述しているので省略する。(さらに、後述
する第5の選択方法、または第5の選択方法と他の選択
方法との組み合わた方法を用いることができる。第5の
選択方法の詳細については後述する)。
【0079】推奨ディザ方式が選択されると、CPU1
0は、ディザ方式選択用画面をカラーLCD20におい
て表示させる。ディザ方式選択用画面の一例を図12に
示している。
【0080】図12(a)に示すように、イメージを含
む文書の作成中に印刷実行が指示されると、CPU10
は、前述したように所定の選択方法を用いて推奨ディザ
方式を選択し、図12(b)に示すようなディザ方式選
択用画面を表示させる。
【0081】ディザ方式選択用画面では、ディザ方式を
印刷品位確認として確定させる。すなわち、イメージの
印刷に用いるディザ方式の違いにより、イメージについ
ての印刷品位がソフトとシャープの間(図12(b)中
ではレベル1〜6で示す)で変化する。
【0082】CPU10は、ディザ方式選択用画面にお
いて、推奨ディザ方式に対応するレベルを明示させる。
図12(b)では、レベル4が推奨ディザ方式に対応す
ることを示しており、印刷品位レベル4が選択されるこ
とにより推奨ディザ方式を用いてイメージの印刷が実行
されることになる。
【0083】また、ディザ方式選択用画面においては、
推奨ディザ方式対応したレベルから任意にレベルを変更
することができる。ここで、レベルの変更が指示される
と、CPU10は、指示に応じたイメージ印刷に使用す
るディザ方式を決定する(ステップD4)。
【0084】ここで、前述したサンプル印刷処理(図5
に示すフローチャート)を実行して、推奨ディザ方式や
その他のディザ方式を用いた際の印刷品質を確認するた
めにサンプル印刷を実行しても良い。
【0085】また、ディザ方式選択用画面を、イメージ
を含む文書、イメージが張り付けられた頁、または文書
中の各イメージを単位として、それぞれに対して提示
し、印刷品位(ディザ方式)を確認するようにもでき
る。
【0086】また、ディザ方式選択用画面において選択
されたレベルに応じたディザ方式を用いて、表示中のイ
メージを印刷イメージに変更して表示させても良い。ス
テップD4において、イメージ印刷に使用するディザ方
式が決定されると、CPU10は、決定されたディザ方
式を用いて印刷イメージを生成し、印刷を実行する。
【0087】このようにして、推奨ディザ方式を求め、
ディザ方式選択のためのデータ方式選択用画面を表示し
て確認することができるので、使用者が所望する印刷品
質でのイメージについての印刷が可能となる。
【0088】次に、第5の設定方法を用いる場合の動作
について、図13に示すフローチャートを参照しながら
説明する。第5の選択方法は、印刷対象とするイメージ
に解析を施し、この解析結果に基づいて、印刷に使用す
るディザ方式を決定する方法である。
【0089】まず、KB28の「印刷」キーが押下され
て、印刷実行が指示されると、CPU10は、印刷対象
とする文書データにイメージが張り付けられているか否
かを判別し、張り付けられている印刷対象とするイメー
ジの解析を行なう(ステップE1)。ここでは、イメー
ジパターンに対する解析を行なう第1の解析方法、また
はイメージの属性を解析する第2の解析方法を用いるこ
とができる。
【0090】まず、第1の解析方法を用いる場合につい
て説明する。CPU10は、表示データ解析器24を起
動し、印刷対象とするイメージの内容を判断するために
表示データに対する解析を実行させる。
【0091】表示データ解析器24は、VRAM26に
格納されているイメージデータをもとにイメージ全体を
調べて、予め用意されたイメージの種類を判別するため
の複数の判別パターンと比較して、それぞれの判別パタ
ーンに対する類似度を求める。この結果、予め設定され
た閾値以上となった判別パターンが存在した場合、最も
類似度が高い判別パターンに対応するイメージの種類
を、印刷対象とするイメージの種類と判別する。
【0092】例えば、図14に示すようなイメージデー
タがあった場合に、人物パターンを判別するための判別
パターンが用意されていれば、人物のパターンがイメー
ジの中央に配置されたイメージ種類であることが判別さ
れる。
【0093】なお、判別パターンとの比較は、イメージ
データを判別パターンに応じて正規化(拡大、縮小等)
するなどの処理を施した上で行なう。従って、判別パタ
ーンと一致したイメージ中のパターンのサイズも判別す
ることができる。なお、所定値以上のサイズのパターン
についてのみ判別する。
【0094】また、別の解析方法として、表示データ解
析器24は、イメージデータから色の分布を調べて、イ
メージの種類を判別することができる。例えば人物の肌
色(及び肌色に近い色)を示す色データが、所定の大き
さ以上の領域に固まって分布している場合に、人物パタ
ーンがイメージ中に存在するものと判別する。また、一
定した色データが、所定の大きさ以上の領域に固まって
分布している場合に、イラスト等のパターンがイメージ
中に存在するものと判別する。また、特定の色データ
が、所定の大きさ以上の領域に固まっていない場合は、
風景画等のイメージであるものと判別する。
【0095】なお、図15(a)に示す判別テーブルに
よって2つの属性レベル(“0”または“1”)で、イ
メージの属性を表すものとして説明しているが、3以上
のレベルで表現しても良い。この場合、属性情報では、
1つの属性(例えば色数)に対して複数ビットを割り当
てるものとする。
【0096】CPU10は、表示データ解析器24を用
いて判別されたイメージの種類に応じたディザ方式を選
択する(ステップE2)。次に、第2の解析方法を用い
る場合について説明する。CPU10は、印刷対象とす
るイメージの属性を解析する。CPU10は、印刷対象
とするイメージに付随された属性データを参照して、あ
るいは表示データ解析器24を用いて表示データをもと
にしてイメージの属性を解析する。ここでは、イメージ
の属性として、色数、解像度、圧縮方式を例にして説明
する。
【0097】イメージの属性に応じた印刷に使用すべき
ディザ方式は、次のような傾向がある。色数について
は、色数が多いほどイメージをシャープにするディザ方
式を使用し、色数が少なければイメージをソフトにする
ディザ方式を使用する。解像度については、解像度が高
いほどイメージをシャープにするディザ方式を使用し、
解像度が低ければイメージをソフトにするディザ方式を
使用する。圧縮方式については、JPEG(Joint Phot
ographic Experts Group)のような原画像に対して圧縮
画像の輪郭が劣化する圧縮方式ほど、イメージをソフト
にするディザ方式を使用し、そうでなければイメージを
シャープにするディザ方式を使用する。
【0098】CPU10は、解析して得たイメージの属
性について、前述した傾向に基づいて予め用意されてい
る判別用テーブルを用いて属性識別フラグを求める。図
15(a)には判別用テーブルの一例を示している。図
15(a)に示すように、色数、解像度、圧縮方式のそ
れぞれについて、その属性についての解析結果に対応す
る属性識別フラグの値(“0”または“1”)が設定さ
れている。
【0099】CPU10は、図15(a)に示す判定用
テーブルから求められた値から、イメージに対する属性
情報を生成する。属性情報(バイトデータ)は、例えば
図15(b)に示す構成を持つ。すなわち、各属性に割
り当てられたビット位置に、判別用テーブルから求めら
れたフラグがたつ。例えば、色数が少ない場合には、属
性情報の色数に対応するビットに“1”がたつ。
【0100】RAM14には属性情報でセットされたビ
ットの組み合わせ(図15に示す例では8通り)に応じ
たディザ方式(ディザパターン)が予め用意されてお
り、CPU10は、属性情報の値に応じたディザ方式を
選択する(ステップE2)。
【0101】CPU10は、第1の解析方法または第2
の解析方法に基づいて選択されたディザ方式を用いて印
刷イメージを展開し、印刷を実行する(ステップE
3)。なお、ステップE1における解析結果のみに基づ
いてディザ方式を選択するのではなく、前述した第1の
選択方法〜第4の選択方法の何れか、または複数の選択
方法を組み合わせた方法を用いて求めることができる。
【0102】このようにして、印刷の対象としているイ
メージにあったディザ方式が選択されて印刷が実行され
るので、イメージについて印刷品質の良い印刷結果を得
ることができる。第1の解析方法を用いた場合には、印
刷対象となっているイメージ全体をもとにしてではな
く、イメージ中の主要なイメージ部分(例えば人物パタ
ーン)に応じてディザ方式が選択されるので、主要なイ
メージ部分については特に最適な印刷結果を得ることが
できる。また、第2の解析方法を用いた場合には、イメ
ージの内容(パターンやパターンのサイズ等)ではな
く、イメージデータに関する属性をも考慮したディザ方
式の選択が可能となる。
【0103】次に、前述のような第1〜第5の選択方法
によって選択された、イメージの印刷の際に使用するデ
ィザ方式を示すデータの利用について説明する。前述し
たように印刷を実行する際には、文書中にイメージが張
り付けられている場合、高品質な印刷が可能なディザ方
式が選択される。なお、実際に印刷を実行しなくても、
印刷の実行の直前(印刷書式の設定等を行なった時)に
は、イメージの印刷に使用するディザ方式が選択されて
いる。
【0104】本実施形態では、印刷の対象となっていた
文書データについて、印刷に使用するディザ方式を選択
すると、同文書データの属性データにディザ方式を示す
データを登録する。
【0105】例えば、図16に示すように、複数の頁に
よって構成される文書があり、任意の頁において、任意
の数のイメージ(イメージ領域)が張り付けられている
ものとする。この場合、図17(a)に示すように、文
書データのヘッダ情報として付随している属性データ
に、イメージが張り付けられたイメージ位置(頁、頁中
のイメージ範囲を示す座標位置)と対応づけて、ディザ
方式を示すデータ(ディザ方式識別子)を登録する。
【0106】図17(a)に示す例では、各イメージ毎
にディザ方式識別子が登録されるが、文書全体につい
て、あるいは頁毎に、ディザ方式識別子を登録するよう
にしても良い。
【0107】そして、印刷対象となっていた文書データ
をHDD16またはFDD18に保存する際に、ディザ
方式識別子が登録された属性データを、文書データと共
に保存する。
【0108】従って、ディザ方式識別子が登録された属
性データを持つ文書データを、HDD16またはFDD
18から読み出すと、既に第1〜第5の選択方法を用い
て求められたディザ方式を示すディザ方式識別子が得ら
れるので、このディザ方式識別子を利用することで、デ
ィザ方式を選択する処理を省略することができる。
【0109】ただし、先に求められたディザ方式識別子
を変更するために、選択的に第1〜第5の選択方法によ
る処理を実行して、改めてディザ方式識別子を求めるこ
とは可能である。
【0110】また、図17(a)に示すように、第1〜
第5の選択方法を用いて得られたディザ方式識別子を文
書データ付随して登録するのではなく、印刷対象となっ
ているイメージデータのそれぞれに対して付加し、保存
しておくことも可能である。この場合も、2回目以降の
イメージ印刷の際には、先に選択されたディザ方式識別
子を利用することができる。
【0111】このようにして、イメージを印刷する際に
選択されたディザ方式を示すディザ方式識別子を保存し
て利用することにより、ディザ方式を選択するための処
理を省略することができるので、効率的な印刷処理の実
行が可能となる。
【0112】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、印
刷対象とするイメージの特徴を意識することなく、専門
的な知識を持たなくても、容易に高品質なイメージの印
刷結果を得ることが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる文書作成装置の構成
を示すブロック図。
【図2】本実施形態におけるプリンタスキャナ39の概
略構成を示す外観図。
【図3】本実施形態における第1の選択方法を用いる場
合の動作を説明するためのフローチャート。
【図4】本実施形態における印刷書式設定用画面の一例
を示す図。
【図5】本実施形態におけるサンプル印刷処理の動作を
説明するためのフローチャート。
【図6】本実施形態におけるサンプル印刷処理の印刷形
式の一例を示す図。
【図7】本実施形態における第2の選択方法を用いる場
合の動作を説明するためのフローチャート。
【図8】文書中に張り付けられるイメージの一例を示す
図。
【図9】本実施形態における第3の選択方法を用いる場
合の印刷書式設定用画面の一例を示す図。
【図10】本実施形態における第3の選択方法で用いる
ディザ方式決定テーブルの一例を示す図。
【図11】本実施形態における第4の選択方法を用いる
場合の動作を説明するためのフローチャート。
【図12】本実施形態における第4の選択方法で用いる
ディザ方式選択用画面の一例を示す図。
【図13】本実施形態における第5の選択方法を用いる
場合の動作を説明するためのフローチャート。
【図14】第5の選択方法の動作を説明するためのイメ
ージパターンの一例を示す図。
【図15】第5の選択方法において使用する判別テーブ
ルと属性情報の一例を示す図。
【図16】イメージが張り付けられた文書の形態の一例
を示す図。
【図17】本実施形態におけるディザ方式識別子の保存
方法を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】 10…CPU 12…ROM 14…RAM 20…カラーLCD 24…表示データ解析器 26…VRAM 32…プリンタ装置(PRT) 34…PRTコントローラ 36…スキャナ 38…スキャナコントローラ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージデータに対してディザ法に基づ
    いて処理を施した後、イメージの印刷を行なうイメージ
    印刷機能を有する文書作成装置において、 実際に印刷を行なう際の状況に応じて、前記ディザ法に
    基づく処理に用いるディザ方式(ディザパターン)を選
    択する選択手段と、 予め用意された複数のディザ方式中の前記選択手段によ
    って選択されたディザ方式を用いてイメージの印刷を行
    なう印刷手段とを具備したことを特徴とするイメージ印
    刷機能を有する文書作成装置。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、 印刷が施される用紙の種類を検出し、この検出された用
    紙種類に応じてディザ方式を選択することを特徴とする
    請求項1記載のイメージ印刷機能を有する文書作成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段は、 印刷の対象とするイメージのサイズを検出し、この検出
    されたイメージのサイズに応じてディザ方式を選択する
    ことを特徴とする請求項1記載のイメージ印刷機能を有
    する文書作成装置。
  4. 【請求項4】 前記選択手段は、 印刷を実行する際に指定される印刷に関する印刷書式設
    定の内容を含む、実際に印刷を行なう際の状況に応じて
    ディザ方式を選択することを特徴とする請求項1記載の
    イメージ印刷機能を有する文書作成装置。
  5. 【請求項5】 前記選択手段は、 印刷の対象とするイメージに解析を施し、この解析結果
    に基づいてディザ方式を選択することを特徴とする請求
    項1記載のイメージ印刷機能を有する文書作成装置。
  6. 【請求項6】 前記選択手段によって選択されたディザ
    方式を明示すると共に、複数のディザ方式中から任意の
    ディザ方式を選択するための画面を表示し、画面中から
    選択されたディザ方式を選択することを特徴とする請求
    項2、請求項3、請求項4、または請求項5記載のイメ
    ージ印刷機能を有する文書作成装置。
  7. 【請求項7】 印刷対象とするイメージは、文書中の所
    定の位置と関連付けられるもので、 イメージが関連付けられた文書を保存する際に、前記選
    択手段によって選択されたディザ方式を示すデータを共
    に保存することを特徴とする請求項2、請求項3、請求
    項4、または請求項5記載のイメージ印刷機能を有する
    文書作成装置。
  8. 【請求項8】 前記選択手段によって選択されたディザ
    方式を用いたイメージを含む、予め用意された複数のデ
    ィザ方式を用いたイメージについてのサンプル印刷を行
    なう印刷手段を具備したことを特徴とする請求項2、請
    求項3、請求項4、または請求項5記載のイメージ印刷
    機能を有する文書作成装置。
  9. 【請求項9】 イメージデータに対してディザ法に基づ
    いて処理を施した後、イメージの印刷を行なうイメージ
    印刷制御方法において、 実際に印刷を行なう際の状況に応じて、前記ディザ法に
    基づく処理に用いるディザ方式(ディザパターン)を選
    択し、 予め用意された複数のディザ方式中の選択されたディザ
    方式を用いてイメージの印刷を行なうことを具備したこ
    とを特徴とするイメージ印刷制御方法。
JP8084197A 1996-04-05 1996-04-05 イメージ印刷機能を有する文書作成装置及びイメージ印刷制御方法 Pending JPH09275495A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000216924A (ja) * 1999-01-26 2000-08-04 Ricoh Co Ltd オフィス機器
JP2012204940A (ja) * 2011-03-24 2012-10-22 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷方法、印刷データ生成プログラム、ディザマスクの生成方法
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JP2012222711A (ja) * 2011-04-13 2012-11-12 Seiko Epson Corp 印刷用データの生成装置、印刷装置およびその方法
JP2014201034A (ja) * 2013-04-08 2014-10-27 キヤノン株式会社 ディザ処理を行う装置、方法、及び、プログラム
US9132632B2 (en) 2011-03-24 2015-09-15 Seiko Epson Corporation Printing device and printing method

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